JP2002019046A - 表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体 - Google Patents

表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体

Info

Publication number
JP2002019046A
JP2002019046A JP2000211391A JP2000211391A JP2002019046A JP 2002019046 A JP2002019046 A JP 2002019046A JP 2000211391 A JP2000211391 A JP 2000211391A JP 2000211391 A JP2000211391 A JP 2000211391A JP 2002019046 A JP2002019046 A JP 2002019046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
skin material
sheet
molding
predetermined shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000211391A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Nonobe
二三夫 野々部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2000211391A priority Critical patent/JP2002019046A/ja
Publication of JP2002019046A publication Critical patent/JP2002019046A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量でありかつ剛性に優れた表皮材付き成形体
に成形することができ同時にリサイクル性に優れた表皮
材付き成形用シート及び軽量でありかつ剛性に優れ同時
にリサイクル性にも優れた表皮材付き成形体を提供する
ことにある。 【解決手段】表皮材10と、表皮材10に一体的に積層
された未発泡の発泡剤と発泡剤を分散保持する熱可塑性
樹脂とを含むシート状の基材11とを備える表皮材付き
成形用熱可塑性樹脂シート12及び表皮材10と表皮材
10に一体的に積層された熱可塑性樹脂発泡体20とを
備える所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成
形体30である。シート状の基材11を発泡させて熱可
塑性樹脂発泡体20を形成して表皮材付き成形体に剛性
を付与し、また軽量化を可能としている。また熱可塑性
樹脂にガラス繊維等を添加して剛性を付与する必要がな
いのでリサイクル性にも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮材付き成形用
熱可塑性樹脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱
可塑性樹脂発泡成形体に関する。特に詳しくは、軽量で
ありかつ高剛性であり更にリサイクル性に優れた所定形
状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体及びこの
このような所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発
泡成形体を成形することができる表皮材付き成形用熱可
塑性樹脂シートに関する。
【0002】
【従来の技術】所定形状を有する表皮材付き成形体は、
従来より車両、建造物等の表皮材を有する内装材等とし
て用いられている。また表皮材付き成形用シートは、内
装材等に用いられる表皮材付き成形体を成形するために
用いられている。
【0003】内装材として用いられる表皮材付き成形体
は、製造コストの低減、また作業の容易性等の観点から
軽量であることが要求されいる。そこで従来から表皮材
が貼付される基材に熱可塑性樹脂等を用いて様々な形態
で製造されてきた。例えば熱可塑性樹脂を射出成形した
基材に表皮材を貼付した成形体がある。またポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂か
らなる板体の基材を加熱プレス成形すると同時にこの基
材に表皮材を貼付した成形体、またこれらの熱可塑性樹
脂からなる基材をシート状に押出する際にこの基材に表
皮材をラミネートして加熱プレス成形した成形体、更に
これらの成形体において熱可塑性樹脂にガラス繊維やフ
ィラーを添加して基材の剛性を向上させた成形体があ
る。また熱可塑性樹脂のエマルジョンを含浸し乾燥させ
た繊維集合体からなる基材に表皮材を積層して加熱プレ
ス成形した成形体、熱硬化性樹脂を含む繊維集合体、木
粉、紙等からなる基材を熱プレス成形後この基材表皮材
を貼付した成形体等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの表皮材付き成
形体においては、成形体の剛性を確保するため基材とし
て用いられる熱可塑性樹脂の密度や厚みを増加させる方
法が用いられてきた。しかしこのように基材として用い
られる熱可塑性樹脂の密度や厚みを増加する方法を用い
ると、基材の重量が増加してしまい、従って表皮材付き
成形体の重量も増大してしまう。また熱可塑性樹脂の密
度や厚みを増加する方法は、それだけ熱可塑性樹脂を多
く使用することになり、表皮材付き成形体の生産性が低
下するという問題も生じた。
【0005】そこで熱可塑性樹脂にガラス繊維、フィラ
ー等を添加して剛性を向上させた表皮材付き成形体も開
発されたが、このように熱可塑性樹脂にガラス繊維やフ
ィラー等を添加すると熱可塑性樹脂をリサイクルするこ
とができないという欠点があった。
【0006】そこで本発明の目的は、軽量でありかつ剛
性に優れた表皮材付き成形体に成形することができ同時
にリサイクル性に優れた表皮材付き成形用シートを提供
することにある。
【0007】また本発明の目的は、軽量でありかつ剛性
に優れ同時にリサイクル性にも優れた表皮材付き成形体
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究の
結果、表皮材と、該表皮材に一体的に積層された未発泡
の発泡剤と該発泡剤を分散保持する熱可塑性樹脂とを含
むシート状の基材と、を備えることを特徴とする表皮材
付き成形用熱可塑性樹脂シートを発明した。
【0009】また本発明者は、表皮材と、該表皮材に一
体的に積層された未発泡の発泡剤と該発泡剤を分散保持
する熱可塑性樹脂とを含むシート状の基材と、を備える
表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シートを加熱することに
よって該シート状の基材を発泡させて熱可塑性樹脂発泡
体を形成し、そして前記表皮材と前記表皮材に一体的に
積層された前記熱可塑性樹脂発泡体とをコールドプレス
により所定の形状に成形することによって製造された前
記表皮材と前記表皮材に一体的に積層された前記熱可塑
性樹脂発泡体とを備えることを特徴とする所定形状を有
する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体を発明した。
【0010】従来から表皮材付き成形体の基材として用
いられた熱可塑性樹脂は、加熱によって可塑性を与えて
所定形状に容易に成形することができる。そこで本発明
の所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体
においては、基材として発泡した熱可塑性製樹脂即ち熱
可塑性樹脂発泡体を用いた。このように熱可塑性樹脂発
泡体を用いることによって、従来よりも比較的少ない目
付量で剛性を得ることができる。熱可塑性樹脂発泡体を
用いているので、従来よりも比較的少ない目付量で厚み
を得ることができる。また熱可塑性樹脂発泡体は比較的
少ない目付量であるので、所定形状を有する表皮材付き
熱可塑性樹脂発泡成形体の重量を軽量化することができ
る。
【0011】また本発明の表皮材付き成形用熱可塑性樹
脂シートにおいては、シート状の基材に分散保持されて
いる未発泡の発泡剤を加熱によって熱分解させてシート
状の基材を発泡させて熱可塑性樹脂発泡体を形成でき、
また加熱によって熱可塑性樹脂発泡体は可塑性を有して
いるので表皮材と一体的に所定形状を有する熱可塑性樹
脂発泡成形体に成形することが容易である。
【0012】更に本発明の表皮材付き成形用熱可塑性樹
脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂
発泡成形体においては、用いられた熱可塑性樹脂にガラ
ス繊維、フィラー等を添加する必要がないので、リサイ
クル性を向上させることが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の表皮材付き成形用熱可塑
性樹脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性
樹脂発泡成形体の実施の形態について説明する。
【0014】(表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シートの
実施の形態)本発明の表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シ
ートは、表皮材と、この表皮材に一体的に積層された未
発泡の発泡剤とこの発泡剤を分散保持する熱可塑性樹脂
とを含むシート状の基材と、を備えることを特徴とす
る。
【0015】本発明の表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シ
ートに用いる表皮材には、特に限定はなく、用途に応じ
て繊維ウエブ、不織布、フェルト、織物、編み物等の繊
維構造体、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等
の熱可塑性樹脂製のフィルムやシート、熱硬化性樹脂製
のフィルムやシート、天然皮革等を用いることができ
る。繊維構造体に用いられる繊維としては、羊毛、綿、
麻等の天然繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリアミド等の熱可塑性樹脂
製繊維を用いることができる。この場合耐熱性の観点か
らは、融点の高いポリエチレンテレフタレートを用いる
のが好ましい。
【0016】この表皮材に一体的に積層されたシート状
の基材は、未発泡の発泡剤とこの発泡剤を分散保持する
熱可塑性樹脂とを含む。このシート状の基材の厚さは、
通常は0.2〜3.0mm程度にすることができ、0.
5〜1.5mmが好ましい。またこのシート状の基材の
目付量は、250〜3000g/m2とすることがで
き、500〜1500g/m2が好ましい。目付量が低
すぎると厚みによる剛性が出しにくく、目付量が高すぎ
ると成形時の加熱に時間がかかりすぎる。
【0017】ここで用いる発泡剤は、通常用いられる熱
分解型の発泡剤から適切に選択すればよい。例えばアゾ
ジカルボンアミド、オキシビスベンゼンスルホニルヒ
ド,ラジット等を用いることができる。
【0018】この場合、発泡剤が熱分解する温度が、こ
こで用いられる熱可塑性樹脂の溶融温度より概ね20〜
30℃程度高くなるように発泡剤を選択することができ
る。分解温度と溶融温度とが近すぎると、未発泡のシー
ト状の基材を得ることが難しく、離れすぎていると加熱
発泡時に時間がかかりすぎる。
【0019】発泡剤と熱可塑性樹脂との重量比は、概ね
発泡剤10重量部に対して熱可塑性樹脂が200〜10
00重量部とすることができ、300〜500重量部と
することが好ましい。発泡剤の割合が多くなりすぎる
と、製造コストが高くなり、発泡剤の割合が少なすぎる
と発泡倍率が低くなる。
【0020】また発泡剤は、粉状で扱いにくいため予め
ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂からな
るマスタバッチ(masterbatch)化することができる。
マスタバッチ化させて用いることにより、熱可塑性樹脂
とのドライブレンドが容易になり、分散性も向上する。
【0021】発泡剤を分散保持する熱可塑性樹脂は、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリ酢酸ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリメタク
リル酸メチル、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリアセタール、酢酸セルロー
ス、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等を用いる
ことができる。
【0022】これらの熱可塑性樹脂は、メルトインデッ
クスが30以下のものを用いるのが好ましく、10以下
のものを用いるのが更に好ましい。樹脂粘度の指標を意
味するメルトインデックスが少ない方が架橋していない
熱可塑性樹脂、更には架橋していない結晶性熱可塑性樹
脂を用いるときに、発泡(気泡)圧力を樹脂粘度で抑え
て均一な発泡状態とすることができる。
【0023】この熱可塑性樹脂は、架橋してある結晶性
熱可塑性樹脂を用いることもできるが、架橋していない
結晶性熱可塑性樹脂を用いることもできる。結晶性熱可
塑性樹脂は、溶融点を超えると一気に溶融して溶融粘度
が低くなる。そこで結晶性熱可塑性樹脂を効果的に発泡
させる場合には、溶融した熱可塑性樹脂の表面張力を高
めるために、架橋剤を添加して結晶性熱可塑性樹脂に架
橋結合を与えて表面張力を高めていた。本発明の表皮材
付き成形用熱可塑性樹脂シートにおいては、架橋してい
ない結晶性熱可塑性樹脂を用いることができる。発泡倍
率が2〜5倍程度であればよいので、熱可塑性樹脂が架
橋している必要はなく、架橋していない熱可塑性樹脂を
用いる方が製造コスト上有利である。
【0024】この架橋していない結晶性熱可塑性樹脂と
しては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸
ビニル共重合体等を用いることができる。特にポリプロ
ピレン、ポリエチレンを用いることが可能である。
【0025】本発明の表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シ
ートは、一般に押出機で押出して製造することが可能で
ある。まず発泡剤と熱可塑性樹脂とをドライブレンド
(ペレット混合)した後ホッパー等へ投入するのが一般
的である。そしてこの混合した発泡剤と熱可塑性樹脂と
を押出機にて加熱しつつ押出してシート状の基材を成形
することができる。ここで用いる押出機は特に限定はな
く、一般的に用いられるものを用いることができる。こ
の際発泡剤が加熱によって熱分解して発泡しないように
して押出する。そのため押出機の温度を発泡剤が熱分解
する温度より概ね20℃程度低い温度に設定することが
できる。
【0026】押出機でシート状の基材を成形する際に、
表皮材をこのシート状の基材に積層して一体化すること
ができる。この場合シート状の基材を構成する熱可塑性
樹脂は押出機で加熱されて軟化あるいは溶融状態にある
ので、ロール等によってシート上の基材に表皮材を一体
的に積層することによって、表皮材とシート状の基材と
を接着することができる。
【0027】またシート状の基材を成形した後にシート
状の基材に表皮材を積層して一体化することができる。
表皮材とシート状の基材とを接着するのは、表皮材或い
はシート状の基材に接着剤を塗布して、表皮材と接着剤
とを接着することができる。用いることができる。例え
ばポリウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、アクリル
系接着剤等を用いることができる。また表皮材とシート
状の基材の間にポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重
合体等の接着性の熱可塑性樹脂フィルムを介在させて表
皮材とシート状の基材とを加熱によって熱可塑性樹脂フ
ィルムを溶融させて接着することができる。
【0028】(所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹
脂発泡成形体の実施の形態)本発明の所定形状を有する
表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体は、表皮材と、この
表皮材に一体的に積層された未発泡の発泡剤とこの発泡
剤を分散保持する熱可塑性樹脂とを含むシート状の基材
と、を備える表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シートを加
熱することによってシート状の基材を発泡させて熱可塑
性樹脂発泡体を形成し、表皮材とこの表皮材に一体的に
積層された熱可塑性樹脂発泡体とをコールドプレスによ
り所定の形状に成形することによって製造された表皮材
とこの表皮材に一体的に積層された熱可塑性樹脂発泡体
とを備えることを特徴とする。即ち本発明の所定の形状
を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体は、表皮材
とこの表皮材に一体的に積層された熱可塑性樹脂発泡体
とを備えている。
【0029】本発明の所定形状を有する表皮材付き熱可
塑性樹脂発泡成形体は、先に説明した表皮材付き成形用
熱可塑性樹脂シートから製造したものである。従って表
皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート、シート状の基材、
表皮材等の説明は、(表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シ
ートの実施の形態)における説明がそのまま妥当である
ので、省略する。
【0030】この表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート
を加熱してシート状の基材に分散保持されている発泡剤
を熱分解してシート状の基材を発泡させて熱可塑性樹脂
発泡体を形成する。この表皮材付き成形用熱可塑性樹脂
シートの加熱は、ヒーター等を埋め込んだ熱盤ヒータ
ー、赤外線ランプ等のヒーター等を用いて適切に行うこ
とができる。また高温熱風を送風して行うこともでき
る。
【0031】この場合表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シ
ートのシート状の基材の側を加熱するようにすることが
好ましい。シート状の基材に発泡剤が分散保持されてい
るので、シート状の基材に分散保持されている発泡剤を
熱分解して、シート状の基材を発泡させて熱可塑性樹脂
発泡体を形成すれば十分だからである。
【0032】発泡剤を熱分解する場合のヒーター等の設
定温度は、例えば発泡剤の熱分解温度が200℃の場合
には、シート状の基材の温度が概ね230℃前後になる
ように調整することができる。シード状の基材の温度
が、発泡剤の熱分解温度より概ね30℃前後高くなるよ
うに設定することができる。設定温度が高すぎると樹脂
粘度が低下して発泡状態が悪化してしまうし、設定温度
が低すぎると発泡に時間がかかりすぎてしまう。
【0033】この場合熱可塑性樹脂発泡体は、シート状
の基材の厚さの概ね1.5〜5倍の厚さにすることがで
き、2〜3倍の厚さにすることが好ましい。発泡倍率が
低すぎると厚みを出すことができず、剛性感が低くな
る。逆に発泡倍率が高すぎると厚みを出すことができる
が、熱可塑性樹脂発泡体の気泡(セル)のまわりが薄く
なり、脆くなってしまう。
【0034】このように形成された表皮材付きの熱可塑
性樹脂発泡体がまだ熱可塑性樹脂が加熱によって可塑性
を有している間に所定形状に対応する金型等を備えたコ
ールドプレスによって所定形状を有する表皮材付き熱可
塑性樹脂発泡成形体に成形することができる。ここで用
いるコールドプレスは通常に用いられるものを用いるこ
とができる。
【0035】この場合所定形状を有する熱可塑性樹脂発
泡成形体は、コールドプレスによって圧密化された薄肉
部を有するようにすることができる。熱可塑性樹脂発泡
体が可塑性の有している間に成形するのでコールドプレ
スによって熱可塑性樹脂発泡体の所定の部位を圧密化し
て発泡して厚さが厚くなった熱可塑性樹脂発泡体に薄肉
部を形成することができ、それだけ所定形状を有する表
皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体の形状選択の余地を広
くすることができる。
【0036】
【実施例】以下本発明の表皮材付き成形用熱可塑性樹脂
シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発
泡成形体の実施例について説明する。
【0037】なお本発明の表皮材付き成形用熱可塑性樹
脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂
発泡成形体は、以下に説明する実施例に限定されるもの
ではない。また製造方法も以下に説明する実施例に限定
されるものではない。
【0038】図1に本発明の所定形状を有する表皮材付
き熱可塑性樹脂発泡成形体の一部断面形状を概念的に示
すが、以下の実施例1、実施例2、実施例3について同
一の図面を用いて説明し、同種の要素には同一の符号を
用いて説明した。
【0039】また本発明の表皮材付き成形用熱可塑性樹
脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂
発泡成形体の一製造方法を図2に模式的に示すが、実施
例1、実施例2及び実施例3においては基本的には同一
の方法で製造したので、同一の図面を用いて説明し、同
種の要素については同一符号を用いて説明した。 (実施例1)実施例1の所定形状を有する表皮材付き熱
可塑性樹脂発泡成形体30は、図1及び図2に示すよう
に、表皮材10と、この表皮材10に一体的に積層され
た未発泡の発泡剤とこの発泡剤を分散保持する熱可塑性
樹脂とを含むシート状の基材11と、を備える表皮材付
き成形用熱可塑性樹脂シート12を加熱することによっ
て、シート状の基材11を発泡させて熱可塑性樹脂発泡
体20を形成し、表皮材10と表皮材に一体的に積層さ
れた熱可塑性樹脂発泡体20とをコールドプレス8によ
り所定の形状に成形することによって製造されたもので
あって、表皮材10とこの表皮材10と一体的に積層さ
れた熱可塑性樹脂発泡体20とを備えている。
【0040】表皮材10はポリエステルニードルパンチ
カーペットを用い、熱可塑性樹脂発泡体20はポリプロ
ピレン発泡体を用いた。このポリプロピレン発泡体は、
厚さが2.0mmで、目付量が700g/m2で、嵩密
度が0.35g/cm3であった。
【0041】以下詳細を説明する。まず重量で20%の
アゾジカルボンアミドを含んだポリエチレン樹脂からな
るマスターバッチ即ちポリエチレンベースのマスターバ
ッチ20重量部と熱可塑性樹脂であるポリプロピレン8
0重量部とをドライブレンドした原材料1を押出機3の
ホッパー2に投入した。ここで用いたアゾジカルボンア
ミドは発泡剤として用いられ、200℃の温度で熱分解
する。そしてこの投入されたポリエチレンベースのマス
ターバッチとポリプロピレンとからなる原材料1を発泡
剤であるアゾジカルボンアミドが熱分解せず未発泡の状
態で押出機3でシート状になるように押出し、シート状
の基材11を作製した。このとき押出機3の設定温度は
180℃とした。またポリプロピレンのメルトインデッ
クスは6であった。このシート状の基材11の目付量は
700g/m2であり、厚さは0.7mmであった。
【0042】次にこのシート状の基材11を上下のロー
ル4で表皮材10と一体化した。ここで用いた表皮材1
0はポリエステルニードルパンチカーペットで、目付量
は200g/m2であった。ここでは熱可塑性樹脂であ
るポリプロピレンが溶融状態にあるので、表皮材10と
シート状の基材11を一体化するために接着剤を使用し
なかった。
【0043】表皮材10を一体的に積層したシート状の
基材11を、冷却水を通したロール5を通過させること
によって冷却して、その後カッター6で所定の大きさに
定尺裁断して表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート12
を作製した。
【0044】次に表皮材10を下にした状態つまりシー
ト状の基材11が上になるようにした状態でこの表皮材
付き成形用熱可塑性樹脂シート12をそれぞれ上方より
インフラヒーター7を用いて設定温度350℃で90秒
加熱した。この加熱によってシート状の基材11に含ま
れるアゾジカルボンアミドが熱分解を起こし、シート状
の基材11が発泡し、熱可塑性樹脂発泡体20を形成し
た。
【0045】そしてこの発泡した熱可塑性樹脂発泡体2
0が可塑性を有している間に、表皮材10付きの熱可塑
性樹脂発泡体20を所定形状に対応する金型を備えたコ
ールドプレス8によって所定形状に成形しつつ冷却固化
させて、表皮材10と表皮材10に一体的に積層された
熱可塑性樹脂発泡体20とを備えることを特徴とする実
施例1の所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡
成形体30を製造した。 (実施例2)実施例2の所定形状を有する表皮材付き熱
可塑性樹脂発泡成形体30は、図1及び図2に示すよう
に、表皮材10と、この表皮材10に一体的に積層され
た未発泡の発泡剤とこの発泡剤を分散保持する熱可塑性
樹脂とを含むシート状の基材11と、を備える表皮材付
き成形用熱可塑性樹脂シート12を加熱することによっ
て、シート状の基材11を発泡させて熱可塑性樹脂発泡
体20を形成し、表皮材10と表皮材10に一体的に積
層された熱可塑性樹脂発泡体20とをコールドプレス8
により所定の形状に成形することによって製造されたも
のであって、表皮材10とこの表皮材10と一体的に積
層された熱可塑性樹脂発泡体20とを備えている。
【0046】表皮材10は実施例1と同様にポリエステ
ルニードルパンチカーペットを用い、熱可塑性樹脂発泡
体20も実施例1と同様にポリプロピレン発泡体を用い
た。但しこのポリプロピレン発泡体は、厚さが3.0m
mで、目付量が1000g/m2で、嵩密度が0.33
g/cm3であった。実施例1とはポリプロピレン発泡
体の目付量が異なっており、後は基本的に同一であっ
た。
【0047】まずシート状の基材11の目付量を実施例
1の場合とは変更して表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シ
ート12を作製した。即ち実施例1ではシート状の基材
11の目付量が700g/m2であったのに対して、実
施例2ではシート状の基材11の目付量は1000g/
2であった。また実施例2のシート状の基材11の厚
さは1.0mmであった。他の要素について基本的には
実施例1と同一であり、実施例1と同一の方法で表皮材
付き成形用熱可塑性樹脂シート12を作製した。
【0048】つぎにこの作製された表皮材付き成形用熱
可塑性樹脂シート12から実施例1と同一の方法で、表
皮材10と表皮材10に一体的に積層された熱可塑性樹
脂発泡体20とを備えることを特徴とする実施例2の所
定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体30
を製造した。 (比較例1)表皮材とこの表皮材と一体化したシート状
の基材とからなるシート状の成形品である。ここで用い
た表皮材はポリエステルニードルパンチカーペットで、
目付量は200g/m2であった。またこのシート状の
基材は、ポリプロピレン、タルク及びポリエチレンテレ
フタレート繊維からなり、目付量が1050g/m
2で、厚さが1.0mmであり、密度が1.05g/c
3であった。
【0049】以下のように製造した。70重量部のポリ
プロピレンと、剛性を向上させるためにフィラーとして
20重量部のタルクと、更に10重量部のポリエチレン
テレフタレート繊維とを混練した。次に混練されたこれ
らのポリプロピレン、タルク及びポリエチレンテレフタ
レート繊維とを押出機で押出してシート状の基材を作製
した。
【0050】シート状の基材を押出する際にこの基材に
表皮材10をラミネートして加熱プレス成形して表皮材
と一体化した比較例1のシート状の成形品を作製した。 (実施例1、2及び比較例1の曲げ最大荷重及び弾性勾
配の評価)実施例1、2及び比較例1について曲げ試験
を行い、曲げ最大荷重及び弾性勾配の評価を行った。
【0051】これら実施例1、実施例2及び比較例1に
ついて図3にこれらの曲げ最大荷重を示し、図4にこれ
らの弾性勾配を示す。図中のX1は実施例1の所定形状
を有する表皮材付き熱可塑性発泡成形体を示し、X2は
実施例2の所定形状を有する表皮材付き熱可塑性発泡成
形体を、Y1は比較例1のシート状の成形品を示す。
【0052】曲げ試験に用いた試験片(サンプル)のサ
イズは、いずれも150×50mmとした。曲げ試験を
行う際の支点間の距離は100mmとした。
【0053】実施例1の所定形状を有する表皮材付き熱
可塑性発泡成形体の曲げ最大荷重は、4.9N/50m
mであった。実施例2の所定形状を有する表皮材付き熱
可塑性発泡成形体の曲げ最大荷重は9.7N/50mm
であった。比較例1のシート状の成形品の曲げ最大荷重
は4.8N/50mmであった。
【0054】また実施例1の所定形状を有する表皮材付
き熱可塑性発泡成形体の弾性勾配は、2.9N/50m
m・10mmであった。実施例2の所定形状を有する表
皮材付き熱可塑性発泡成形体の弾性勾配は、6.2N/
50mm・10mmであった。比較例1のシート状の成
形品の弾性勾配は、3.2N/50mm・10mmであ
った。
【0055】実施例1と実施例2とを比較すると、曲げ
最大荷重と弾性勾配の両方ともシート状の基材即ち熱可
塑性樹脂発泡体の目付量が増大するとともに向上してい
ることが分かる。
【0056】また比較例1と実施例1及び2とを比較す
ると、実施例1は比較例よりもシート状の基材の目付量
が少ないにもかかわらず、曲げ最大荷重、弾性勾配とも
比較例1と殆ど同一であることがわかる。また実施例2
は、比較例1とシート状の基材の目付量が殆ど同一であ
るにもかかわらず、曲げ最大荷重、弾性勾配が大幅に向
上していることが分かる。
【0057】以上のことから本発明の所定形状を有する
表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体の方が、従来品と比
較すると曲げ最大荷重及び弾性勾配に優れていることが
分かる。 (実施例3)実施例3の所定形状を有する表皮材付き熱
可塑性樹脂発泡成形体30は、図1及び図2に示すよう
に、表皮材10と、この表皮材10に一体的に積層され
た未発泡の発泡剤とこの発泡剤を分散保持する熱可塑性
樹脂とを含むシート状の基材11と、を備える表皮材付
き成形用熱可塑性樹脂シート12を加熱することによっ
て、シート状の基材11を発泡させて熱可塑性樹脂発泡
体20を形成し、表皮材10と表皮材10に一体的に積
層された熱可塑性樹脂発泡体20とをコールドプレス8
により所定の形状に成形することによって製造されたも
のであって、表皮材10とこの表皮材10と一体的に積
層された熱可塑性樹脂発泡体20とを備えている。
【0058】表皮材10はポリエステルニードルパンチ
カーペットを用いた。熱可塑性樹脂発泡体20は、実施
例1及び実施例2とは異なり、ポリエチレン発泡体を用
いた。但しこのポリエチレン発泡体は、厚さが1.2m
mで、目付量が400g/m 2で、嵩密度が0.33g
/cm3であった。
【0059】以下詳細に説明する。重量で20%のアゾ
ジカルボンアミドを含んだポリエチレンからなるマスタ
ーバッチ即ちポリエチレンベースのマスターバッチ20
重量部と熱可塑性樹脂であるポリエチレン80重量部と
をドライブレンドした原材料1を押出機3のホッパー2
に投入した。ここで用いたアゾジカルボンアミドは発泡
剤として用いられ、200℃の温度で熱分解する。そし
てこの投入されたポリエチレンベースのマスターバッチ
とポリエチレンとからなる原材料1を発泡剤であるアゾ
ジカルボンアミドが熱分解せず未発泡の状態で押出機3
でシート状になるように押出し、シート状の基材11を
作製した。このとき押出機3の設定温度は180℃とし
た。またポリエチレンのメルトインデックスは、2であ
った。このシート状の基材11の目付量は400g/m
2であり、厚さは0.4mmであった。
【0060】次にこのシート状の基材11を上下のロー
ル4で表皮材10と一体化した。ここで用いた表皮材1
0はポリエステルニードルパンチカーペットで、目付量
は200g/m2であった。ここでは熱可塑性樹脂であ
るポリエチレンが溶融状態にあるので、表皮材10とシ
ート状の基材11を一体化するために接着剤を使用しな
かった。
【0061】表皮材10を一体的に積層したシート状の
基材11を、冷却水を通したロール5を通過させること
によって冷却して、その後カッター6で所定の大きさに
定尺裁断して表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート12
を作製した。
【0062】次に表皮材10を下にした状態つまりシー
ト状の基材11が上になるようにした状態でこの表皮材
付き成形用熱可塑性樹脂シート12をそれぞれ上方より
インフラヒーター7を用いて設定温度350℃で90秒
加熱した。この加熱によってシート状の基材11に含ま
れるアゾジカルボンアミドが熱分解を起こし、熱可塑性
樹脂であるポリエチレンが発泡し、熱可塑性樹脂発泡体
20を形成した。
【0063】そしてこの発泡した熱可塑性樹脂発泡体2
0が可塑性を有している間に表皮材10付きの熱可塑性
樹脂発泡体20を所定形状に対応する金型を備えたコー
ルドプレス8によって所定形状に成形しつつ冷却固化さ
せて、表皮材10と表皮材10に一体的に積層された熱
可塑性樹脂発泡体20とを備えることを特徴とする実施
例3の所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成
形体30を製造した。 (比較例2)比較例2は、所定形状を有する表皮材付き
熱可塑性樹脂成形体である。この所定形状を有する表皮
材付き熱可塑性樹脂成形体は、表皮材とこの表皮材とし
て一体的に積層された未発泡の発泡剤とこの発泡剤を分
散保持する熱可塑性樹脂とを含む基材とを備えている。
表皮材と、この表皮材に一体的に積層された未発泡の発
泡剤とこの発泡剤を分散保持する熱可塑性樹脂とを含む
シート状の基材とを備える表皮材付き成形用熱可塑性樹
脂シートを発泡剤が熱分解しないように加熱し、表皮材
と表皮材に一体的に積層されたシート状の基材とをコー
ルドプレスにより所定の形状に成形することによって製
造されたものである。
【0064】表皮材はポリエステルニードルパンチカー
ペットを用いた。基材に用いた熱可塑性樹脂は、実施例
3と同様に、ポリエチレンを用いた。この基材は、目付
量が実施例3と同様に400g/m2で、厚さが0.4
mmで、密度が1.0g/cm3であった。以下詳細に
説明する。
【0065】比較例2では、表皮材付き成形用熱可塑性
樹脂シートを作製する段階までは実施例3と全く同一で
ある。従ってその段階までの内容は、実施例3の記載と
同一であるので、省略する。
【0066】表皮材を下にした状態でこの表皮材付き成
形用熱可塑性樹脂シートを上方よりインフラヒーターに
て設定温度300℃で60秒加熱した。この温度はポリ
エチレンに含まれているアゾジカルボンアミドが熱分解
を起こさない温度であり、発泡剤は未発泡の状態のまま
であった。
【0067】この加熱した表皮材付き熱可塑性樹脂シー
トを所定形状に対応した金型を備えたコールドプレスに
よって冷却固化させつつ比較例3の表皮材付き熱可塑性
樹脂成形体を成形した。 (実施例3及び比較例2の剛性の評価)実施例3の所定
形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体及び比
較例2の表皮材付き熱可塑性樹脂成形体について曲げ試
験を行い、曲げ最大荷重の評価を行った。図5に曲げ最
大荷重の比較を示す。X3が実施例3の所定形状を有す
る熱可塑性樹脂発泡成形体を示し、Y2が比較例2の表
皮材付き熱可塑性樹脂成形体を示す。
【0068】曲げ試験に用いた試験片(サンプル)のサ
イズは、いずれも150×50mmとした。曲げ試験を
行う際の支点間の距離は100mmとした。
【0069】実施例3の所定形状を有する表皮材付き熱
可塑性発泡成形体の曲げ最大荷重は、2N/50mmで
あった。比較例2の表皮材付き熱可塑性樹脂成形体の曲
げ最大荷重は、1.1N/50mmであった。
【0070】図5に示すように実施例3と比較例2とを
比較すると、同一の材料を用いかつ同一の目付量(40
0g/m2)では、発泡剤を発泡させた方が剛性値が向
上することが分かる。
【0071】
【発明の効果】本発明の所定形状を有する表皮材付き熱
可塑性樹脂発泡成形体においては、基材として熱可塑性
樹脂発泡体を用いているので、従来よりも比較的少ない
目付量で剛性を得ることができ、また厚みを得ることが
できる。さらに所定形状を有する表皮材付き熱か可塑性
樹脂発泡成形体の重量を軽量化することができる。
【0072】また本発明の表皮材付き成形用熱可塑性樹
脂シートは、加熱によって分散保持されている発泡剤を
熱分解させてシート状の基材を発泡させて熱可塑性樹脂
発泡体を形成でき、また加熱によって熱可塑性樹脂発泡
体は可塑性を有しているので表皮材と一体的に所定形状
を有する熱可塑性樹脂発泡成形体に成形することが容易
である。
【0073】更に本発明の表皮材付き成形用熱可塑性樹
脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂
発泡成形体においては、用いられた熱可塑性樹脂にガラ
ス繊維、フィラー等を添加する必要がないので、リサイ
クル性を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の所定形状を有する表皮材付き熱可塑
性樹脂発泡成形体の一部断面形状を概略的に示した図で
ある。
【図2】 本発明の所定形状を有する表皮材付き熱可塑
性樹脂発泡成形体の製造工程を模式的に示した図であ
る。
【図3】 曲げ最大荷重と目付量の関係を示した図であ
る。
【図4】 弾性勾配と目付量の関係を示した図である。
【図5】 曲げ最大荷重を示した図である。
【符号の説明】
1:原材料 2:ホッパー 3:押出機 4:ロール 5:ロール 6:カッター 7:インフラヒーター 8:コールドプレス 10:表皮材 11:シート状の基材 12:表皮材付き熱可塑性樹脂シート 20:熱可塑性樹脂発泡体 30:所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成
形体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4F100 AK01B AK04 AK04B AK07B AK41 AT00A BA02 CA01B DG16 DJ01 EC09 EJ023 EJ193 EJ423 EJ503 JA06B JA11B JB16B JK01 JL03 JL16 YY00B 4F208 AD05 AD08 AD16 AD17 AD20 AG03 AG20 MA07 MB01 MB11 MG04 MG13 MG22 MH21 MJ09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮材と、 該表皮材に一体的に積層された未発泡の発泡剤と該発泡
    剤を分散保持する熱可塑性樹脂とを含むシート状の基材
    と、 を備えることを特徴とする表皮材付き成形用熱可塑性樹
    脂シート。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂は、メルトインデック
    スが30以下である請求項1に記載の表皮材付き成形用
    熱可塑性樹脂シート。
  3. 【請求項3】 前記メルトインデックスは、10以下で
    ある請求項2に記載の表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シ
    ート。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂は、架橋していない結
    晶性熱可塑性樹脂である請求項1、2又は3に記載の表
    皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート。
  5. 【請求項5】 前記結晶性熱可塑性樹脂は、ポリプロピ
    レン、ポリエチレンのうちのいずれかである請求項4に
    記載の表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート。
  6. 【請求項6】 表皮材と、該表皮材に一体的に積層され
    た未発泡の発泡剤と該発泡剤を分散保持する熱可塑性樹
    脂とを含むシート状の基材と、を備える表皮材付き成形
    用熱可塑性樹脂シートを加熱することによって該シート
    状の基材を発泡させて熱可塑性樹脂発泡体を形成し、 前記表皮材と前記表皮材に一体的に積層された前記熱可
    塑性樹脂発泡体とをコールドプレスにより所定の形状に
    成形することによって製造された前記表皮材と前記表皮
    材に一体的に積層された前記熱可塑性樹脂発泡体とを備
    えることを特徴とする所定形状を有する表皮材付き熱可
    塑性樹脂発泡成形体。
  7. 【請求項7】 前記熱可塑性樹脂は、メルトインデック
    スが30以下である請求項6に記載の所定形状を有する
    表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体。
  8. 【請求項8】 前記メルトインデックスは、10以下で
    ある請求項7に記載の所定形状を有する表皮材付き熱可
    塑性樹脂発泡成形体。
  9. 【請求項9】 前記熱可塑性樹脂は、結晶性熱可塑性で
    ある請求項6、7又は8に記載の所定形状を有する表皮
    材付き熱可塑性樹脂発泡成形体。
  10. 【請求項10】 前記結晶性熱可塑性樹脂は、ポリプロ
    ピレン、ポリエチレンである請求項9に記載の所定形状
    を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体。
  11. 【請求項11】 前記熱可塑性樹脂発泡体は、前記コー
    ルドプレスによって圧密化された薄肉部を有する請求項
    6、7、8、9又は10に記載の所定形状を有する表皮
    材付き熱可塑性樹脂発泡成形体。
JP2000211391A 2000-07-12 2000-07-12 表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体 Pending JP2002019046A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000211391A JP2002019046A (ja) 2000-07-12 2000-07-12 表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000211391A JP2002019046A (ja) 2000-07-12 2000-07-12 表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002019046A true JP2002019046A (ja) 2002-01-22

Family

ID=18707506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000211391A Pending JP2002019046A (ja) 2000-07-12 2000-07-12 表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002019046A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224897A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Kyoraku Co Ltd 表皮付きパネルの成形方法、表皮付きパネル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224897A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Kyoraku Co Ltd 表皮付きパネルの成形方法、表皮付きパネル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2002367609A8 (en) Foamed adhesive article
CN108943923A (zh) 一种基于发泡工艺制作阻燃轨道交通车辆内饰地板
CN208484332U (zh) 一种基于发泡工艺制作阻燃轨道交通车辆内饰地板
KR20000000207A (ko) 자동차 내장용 성형기재 및 그 제조방법
JP2001001436A (ja) 自動車内装材用基材及び自動車内装材
JP3117678B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂発泡性複合シートの製造方法
JP2002019046A (ja) 表皮材付き成形用熱可塑性樹脂シート及び所定形状を有する表皮材付き熱可塑性樹脂発泡成形体
JP3915555B2 (ja) 木質樹脂発泡成形体及び化粧材
JP3255844B2 (ja) 発泡体の製造方法及びそれに用いる発泡性シート
JP4116765B2 (ja) 自動車用成形天井材およびその製造方法
CN106280348A (zh) 利用再生材料制备的仿生物骨头结构型材及其制备方法
KR101592277B1 (ko) 열팽창 마이크로캡슐을 포함하는 자동차 내장재용 경량 복합재 및 그 제조방법
JPS6111778B2 (ja)
JP2871510B2 (ja) 繊維成形物の製造方法
KR101305392B1 (ko) 부직포를 이용한 자동차용 복합기재의 제조방법
JP3172281B2 (ja) 自動車用内装材の製造法
JP2869372B2 (ja) 車両用内装成型品
KR20140020612A (ko) 복합수지 발포시트, 그 제조방법 및 이를 구비한 자동차용 복합기재
JP2634263B2 (ja) オレフィン系樹脂連続気泡発泡体の製造方法
JPH0541960Y2 (ja)
JP2003112354A (ja) 被覆シート付発泡樹脂押出成形体の製造方法
JP3320548B2 (ja) 発泡積層体と発泡成形体の製造方法
JPH0516277A (ja) 積層成形品およびその成形方法
JPH06114957A (ja) 自動車用内装材の製造法
JPH07100745B2 (ja) 架橋ポリエチレン樹脂発泡体