JP2002018400A - 汚染物質処理方法 - Google Patents

汚染物質処理方法

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JP2002018400A
JP2002018400A JP2000201335A JP2000201335A JP2002018400A JP 2002018400 A JP2002018400 A JP 2002018400A JP 2000201335 A JP2000201335 A JP 2000201335A JP 2000201335 A JP2000201335 A JP 2000201335A JP 2002018400 A JP2002018400 A JP 2002018400A
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JP
Japan
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waste
contaminants
waste disposal
bacterial bed
bed
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JP2000201335A
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Kazuo Toge
和男 峠
Toshiya Okada
俊也 岡田
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Obayashi Corp
Research Institute of Innovative Technology for the Earth RITE
Original Assignee
Obayashi Corp
Research Institute of Innovative Technology for the Earth RITE
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物中に含まれる汚染物質を、汚染物質処
理能力を有する菌床を用いて分解処理する方法を提供す
る。 【解決手段】 汚染物質が含まれる廃棄物を廃棄物処理
場に投棄する前に、この廃棄物と、菌床あるいはその粉
砕物または溶解液とを撹拌手段に投入して撹拌混合す
る。得られた混合物1を廃棄物処理場に投棄し、混合物
1、すなわち菌床の乾燥を防止するために、保護材2で
土壌の表面部分を被覆する。菌糸の成長と汚染物質の分
解とを促進するために、必要に応じて、廃棄物処理場の
土壌中にエアレーション用のパイプ3等の給気手段を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、環境に悪影響を
及ぼす難分解性汚染物質を含む汚染土や廃棄物を廃棄物
処理場に投棄するにあたり、汚染物質分解能力を有する
菌床を用いて汚染物質を分解処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、汚染物質を微生物によって分解し
無害化する技術として、バイオレメディエーションとい
う手法が知られている。これは細菌やカビの分解能力を
利用して汚染物質を分解するというものである。たしか
にこのバイオレメディエーション法では、薬剤を一切使
用しないので、低コストで安全に汚染物質を分解するこ
とができる。
【0003】ところで、近年、ダイオキシン、トリクロ
ロエチレン、テトラクロロエチレン等の有機塩素系化合
物、基板洗浄用溶剤、ベンゾピレン等の芳香族炭水化物
や、水銀系物質等の難分解性物質である汚染物質が環境
を汚染するとして問題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バイオ
レメディエーション法で使用される細菌やカビによって
は、上述したようなダイオキシン等の有機塩素系化合
物、基板洗浄用溶剤、ベンゾピレン等の芳香族炭水化
物、水銀系物質等の難分解性物質である汚染物質を分解
することができなかった。このため、このような汚染物
質を含む廃棄物や汚染土をそのまま廃棄物処理場に投棄
することにより処理してきたのが実状である。
【0005】ところで、キノコ類、例えば白色腐朽菌類
を植菌し、その菌糸を生育するために、オガクズと、培
地添加物と、水とを混合した菌床が従来より用いられて
きた。なお、本明細書では食用キノコを植菌・育成する
ための菌床を特に食用菌菌床と称する。本発明者らは、
この菌床を、上記汚染物質や、汚染物質を含む汚染土と
混ぜ合わせると、発育する菌糸と、菌が発生する分解酵
素との相乗効果により上記汚染物質が分解されるという
事実を知見した。また、上記菌床で成長したキノコを採
取しおわった利用済みの菌床であって、従来は廃棄され
てきた廃菌床を上記汚染物質や汚染土に混ぜた場合に
も、同様に汚染物質が分解されることが分かった。
【0006】そこで本発明は、食用菌菌床や廃菌床等の
菌床を用いて、廃棄物処理場に投棄される汚染土または
廃棄物中に含まれる汚染物質を効果的に分解処理する方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、新設または既
設の廃棄物処理場に汚染土または廃棄物を投棄するにあ
たり、菌床あるいはその粉砕物または溶解液を前記汚染
土または廃棄物と予め混合することによる汚染物質処理
方法を提案する。また、この方法では、廃棄物処理場に
投棄された前記汚染土または廃棄物に対して常時または
定期的もしくは不定期的に空気を導入することとしても
よい。また、この方法において、前記菌床は食用菌菌床
または廃菌床であってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】<実施例1>ダイオキシン等の有
機塩素系化合物、基板洗浄用溶剤、ベンゾピレン等の芳
香族炭水化物、水銀系物質等の難分解性物質である汚染
物質が含まれる廃棄物を廃棄物処理場に投棄する前に、
この廃棄物と、菌床あるいはその粉砕物または溶解液と
を例えば1:2〜5:1の容積比でタンクローリー等の
撹拌手段に投入して撹拌混合する。そして図1に示すよ
うに、得られた混合物1を廃棄物処理場に投棄し、混合
物1、すなわち菌床の乾燥を防止するために、例えばウ
ッドチップ、黒ビニル、空気透過性シート等の保護材2
で土壌の表面部分を被覆する。
【0009】その後数週間経過すると、廃棄物に混合し
た菌床から菌糸が成長するとともに、この増殖過程で分
解酵素が発生する。そして成長した菌糸と分解酵素との
相乗効果により、廃棄物中の汚染物質が分解され無害化
される。例えば、アントラセン、ピレン、フェナントレ
ンであれば1ヶ月で200ppmが90%減少し、ベンツ
ピレンであれば60%減少する。ダイオキシンに関して
は20000pg TEQ/gが2ヶ月で60%程度減少する。
【0010】なお、菌糸の成長や汚染物質の分解を促進
するために、必要に応じて、廃棄物処理場の汚染土中に
図2に示すようなエアレーション用のパイプ3等の給気
手段を設けてもよい。
【0011】<実施例2>図3に示すように、まず、上
記汚染物質が含まれる廃棄物4を廃棄物処理場に投棄
し、一定量の廃棄物4が溜まった後に、菌床5あるいは
その粉砕物または溶解液をそこに投入して、廃棄物4と
菌床5とを交互に投棄していく。そして菌床部分の乾燥
を防止するために、例えばウッドチップ、黒ビニル、空
気透過性シート等の保護材2で土壌の表面部分を被覆す
る。また、菌糸の成長や汚染物質の分解を促進するため
に、必要に応じて、廃棄物処理場の土壌中に図2に示す
ようなエアレーション用のパイプ3等の給気手段を設け
る。
【0012】このような構成によっても、実施例1と同
様に、約一ヶ月〜二ヶ月経過すると、廃棄物に混合した
菌床から菌糸が成長するとともに、この増殖過程で分解
酵素が発生する。そして成長した菌糸と分解酵素との相
乗効果により、廃棄物中の汚染物質が分解され無害化さ
れる。
【0013】
【発明の効果】汚染物質処理能力を有する菌床と廃棄物
または汚染土とを混合して廃棄物処理場に投棄すること
により、ダイオキシン等の有機塩素系化合物、基板洗浄
用溶剤、ベンゾピレン等の芳香族炭水化物、水銀系物質
等の汚染物質を簡単に分解処理することができる。よっ
て、廃棄物処理場付近の環境汚染を阻止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚染物質処理方法の一実施形態を示す
概略図である。
【図2】本発明の汚染物質処理方法の一実施形態の変更
例を示す概略図である。
【図3】本発明の汚染物質処理方法の他の必至形態を示
す概略図である。
【符号の説明】
1 混合物 2 保護材 3 エアレーション用のパイプ 4 廃棄物 5 菌床
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 俊也 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 Fターム(参考) 4B065 AA57X BC05 BC41 CA56 4D004 AA41 AA46 AB05 AB06 AB07 AC07 BB03 CA15 CA19 CA50 CC02 CC07 DA02 DA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 新設または既設の廃棄物処理場に汚染土
    または廃棄物を投棄するにあたり、菌床あるいはその粉
    砕物または溶解液を前記汚染土または廃棄物と予め混合
    することによる汚染物質処理方法。
  2. 【請求項2】 廃棄物処理場に投棄された前記汚染土ま
    たは廃棄物に対して常時または定期的もしくは不定期的
    に空気を導入することを特徴とする請求項1に記載の汚
    染物質処理方法。
  3. 【請求項3】 前記菌床は、食用菌菌床または廃菌床で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の汚染物
    質処理方法。
JP2000201335A 2000-07-03 2000-07-03 汚染物質処理方法 Pending JP2002018400A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007514534A (ja) * 2003-12-19 2007-06-07 テレコ 汚染した土壌から汚染物質を除去する方法
CN113182336A (zh) * 2021-04-28 2021-07-30 中国科学院地球化学研究所 一种治理土壤重金属污染的净化系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007514534A (ja) * 2003-12-19 2007-06-07 テレコ 汚染した土壌から汚染物質を除去する方法
CN113182336A (zh) * 2021-04-28 2021-07-30 中国科学院地球化学研究所 一种治理土壤重金属污染的净化系统
CN113182336B (zh) * 2021-04-28 2023-11-14 中国科学院地球化学研究所 一种治理土壤重金属污染的净化系统

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