JP2002018320A - リンス機能付きデカンタ型遠心分離機 - Google Patents

リンス機能付きデカンタ型遠心分離機

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JP2002018320A
JP2002018320A JP2000209355A JP2000209355A JP2002018320A JP 2002018320 A JP2002018320 A JP 2002018320A JP 2000209355 A JP2000209355 A JP 2000209355A JP 2000209355 A JP2000209355 A JP 2000209355A JP 2002018320 A JP2002018320 A JP 2002018320A
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Japan
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zone
rinsing
liquid
stirring
cleaning
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JP2000209355A
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Inventor
Kazuki Omori
一樹 大森
Masato Ito
真人 伊藤
Kosho Tamura
晃章 田村
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Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に固形分の洗浄機能を向上させることがで
き、狭い洗浄・脱液スペースでも効率良く洗浄・脱液を
行うことができ、且つ、設備コストが安価で設置スペー
スが小さいリンス機能付きデカンタ型遠心分離機を提供
すること。 【解決手段】 リンス機能付きデカンタ型遠心分離機に
おいて、ビーチゾーンを截頭円錐部2bの大径端側から
小径端側に洗浄ゾーン、リンスゾーンおよび脱液ゾーン
として構成する。洗浄ゾーンを攪拌するための攪拌手段
(攪拌フィン5e)を前記スクリュウコンベア5のスク
リュウ軸5bの外周表面に設け、且つ、リンスゾーンお
よび脱液ゾーンの壁面部に複数の脱液促進用の濾過ブッ
シュf1,f2,f3を設け、その濾液排出側に濾材の
逆洗浄用の洗浄液供給配管BW1,BW2,BW3を配
設し固形分の洗浄機能を向上と、狭い洗浄・脱液スペー
スでの効率の良い洗浄・脱液を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リンス機能付き遠
心分離機、さらに詳しくは、固形分の洗浄機能を向上さ
せ、狭い洗浄・脱液スペースでも短時間で効率良く洗浄・
脱液を行うことができるリンス機能付きデカンタ型遠心
分離機に関する。
【0002】
【従来の技術】リンス機能付きデカンタ型遠心分離機
は、樹脂、無機粉体、食品、医薬品等の製造工程におけ
る中間生成物および製造物のうち、遠心力場での固液分
離が必要とされ、且つ、分離された被処理物の洗浄が即
座に必要となる場所で多く使用されている。
【0003】従来のリンス機能付きデカンタ型遠心分離
機100は、図6に示すように、截頭円錐部101Aと
前記截頭円錐部101Aの大径端側に連なる円筒部10
1Bとから構成される回転ボウル101と、前記回転ボ
ウル101内に同軸的に設けられ、若干の差速をもって
回転するスクリュウコンベア102と、前記回転ボウル
101の円筒部101Bの端板105の中心部に突出す
る挿管孔106から挿入され、原液スラリーとリンス液
(洗浄液)をそれぞれの供給ライン107A,107B
で回転ボウル101内の所定位置に供給できる供給管1
07とを備えて構成される。
【0004】次に、このように構成される従来のリンス
機能付きデカンタ型遠心分離機100の作用について説
明する。高速で回転する回転ボウル101内に原液スラ
リーが、図6に示す円筒部101Bである分離ゾーンに
供給されると、スラリー中の固形分は遠心力を受けて回
転ボウル101の内壁側に沈降する。沈降した固形分
は、スクリュウコンベア102により截頭円錐部101
A側に掻き揚げられ、前記原液スラリーの供給と同時に
ビーチゾーンに供給されるリンス液(洗浄液)によりビ
ーチゾーンで洗浄および脱液された後、截頭円錐部10
1Aの小径端側に設けられた固形分排出口108から洗
浄ケーキとして外部に排出される。一方、前記分離ゾー
ンで分離された清澄液は、回転ボウル101の円筒部1
01Bの端板105に設けた清澄液排出口104を通り
環状堰板103を溢流した後、分離液として外部に排出
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リンス機能付きデカンタ型遠心分離機100では、ビー
チゾーンの長さが短くスペースも小さいため、固形分の
充分な洗浄時間および脱液時間がとれず、 (1)粒子径が比較的小さく(例えば5〜40マイクロ
メートル)、洗浄性や濾過性の悪い固形分を洗浄および
脱液しようすると、前段で洗浄済みの固形分に、ビーチ
ゾーンに滞留している洗浄液中の汚れが再付着して固形
分の洗浄効果が低下するという問題があった。また、脱
液時間も短いため、固形分の脱液効果があがらなかっ
た。そこで、この問題を解決するための洗浄方式とし
て、 a.洗浄効果を上げる方法としては、固形分排出口10
8から排出される固形分を、洗浄液の入った別置きの攪
拌タンクに一度受けた後にリスラリー化して洗浄する方
法 b.脱液効果を上げる方法としては、前記リスラリー化
した液をさらにポンプアップして後段に設けた固液分離
機により再度高脱液処理するという方法 とがあり、これらa,bを組み合わせたタンク置換洗浄
方式が採用されている。また、この問題を解決するため
の別の洗浄方式として、前記リンス機能付きデカンタ型
遠心分離機100を複数台直列に組み合わせて多段で洗
浄処理および脱液処理を行う洗浄方式や前記リンス機能
付きデカンタ型遠心分離機と他の固液分離機との組み合
わせで洗浄処理および脱液処理を行う洗浄方式が採用さ
れている。しかしながら、これらの洗浄方式は、どれも
設備コストや運転コストが高いだけでなく、設備の設置
スペースが大きくなるという問題があった。しかも、固
形分の洗浄効果を上げるためには、リンス液量を大量に
使用せざる得ないため運転コストが高くなるという問題
があった。
【0006】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであって、特に固形分の洗浄機能を向上させる
ことができ、狭い洗浄・脱液スペースでも効率良く洗浄
・脱液を行うことができ、且つ、設備コストが安価で設
置スペースが小さいリンス機能付きデカンタ型遠心分離
機を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1に記載された発明の要旨とするところは、小
径端側に固形分排出口を有する截頭円錐部と、前記截頭
円錐部の大径端側に連なり、他端に環状堰板を設けた清
澄液排出口を有する円筒部とからなる回転ボウルと、前
記回転ボウル内に同軸的に設けられ、若干の差速をもっ
て回転するスクリュウコンベアとからなり、前記円筒部
を分離ゾーン、前記截頭円錐部をビーチゾーンとして構
成し、前記回転ボウルの円筒部端板の挿管孔から軸心部
に挿入され、前記分離ゾーンに原液スラリーを供給する
原液スラリー供給管と、前記原液スラリー供給管に挿通
され、前記ビーチゾーンにリンス液を供給するリンス液
供給管とから構成されるリンス機能付きデカンタ型遠心
分離機において、前記ビーチゾーンを、前記截頭円錐部
の前記大径端側から前記小径端側に洗浄ゾーン、リンス
ゾーンおよび脱液ゾーンとして構成し、前記洗浄ゾーン
を攪拌するための攪拌手段を前記スクリュウコンベアの
スクリュウ軸の外周表面に設けたことを特徴とするもの
である。
【0008】前記の構成としたことにより、以下の作用
・効果を奏する。前記洗浄ゾーンを攪拌するための攪拌
手段を前記スクリュウコンベアのスクリュウ軸の外周表
面に設けたことにより、機械的に攪拌して固形分と洗浄
液との接触効率を向上させた攪拌洗浄ができる。さらに
後段の前記リンスゾーンにおけるリンス液による置換洗
浄と二段で洗浄を行うことにより固形分の洗浄効果をさ
らに向上させることができる。
【0009】前記課題を解決するための請求項2に記載
された発明の要旨とするところは、前記リンスゾーン及
び前記脱液ゾーンの壁面部に複数の脱液促進用の濾過ブ
ッシュを設けたことを特徴とする請求項1に記載のリン
ス機能付きデカンタ型遠心分離機である。
【0010】このように前記リンスゾーンおよび前記脱
液ゾーンの壁面部に、複数の脱液促進用の濾過ブッシュ
を設けたことにより、ビーチゾーンの後段における洗浄
液および濾液の外部への液抜けが良くなり、一度洗浄に
使用されたリンス液が、回転ボウル内で殆ど滞留せず
に、そのまま濾材を通過して直ちに外部へ抜けるので固
形分への汚れの再付着がなくなる。従って固形分の洗浄
効果が向上する。また、固形分に含まれる液分も直ちに
濾液となって濾過ブッシュから外部へ抜けるので、脱液
効果が向上する。その結果、1台のリンス機能付き遠心
分離機で充分な洗浄効果および脱液効果が得られるの
で、従来必要であった攪拌タンクやリスラリーポンプ等
の設備が不要となり設備コストが安価となり設備の設置
スペースも小さくできる。また、洗浄に必要なリンス液
量も低減できる。
【0011】前記課題を解決するための請求項3に記載
された発明の要旨とするところは、前記リンスゾーン及
び前記脱液ゾーンの濾液排出側に前記濾過ブッシュの濾
材を逆洗浄するための洗浄液供給配管を配設したことを
特徴とする請求項2に記載のリンス機能付きデカンタ型
遠心分離機である。
【0012】このように前記濾過ブッシュの濾液排出側
に濾材を逆洗浄するための洗浄液供給配管を配設したこ
とにより、濾材が目詰まりし難くなるのでリンス機能付
き遠心分離機の運転稼働時間を延長できる。
【0013】前記課題を解決するための請求項4に記載
された発明の要旨とするところは、前記リンスゾーン及
び前記脱液ゾーンの位置に脱液用プレス板を前記回転ボ
ウルの内壁と一定の間隔をもって前記スクリュウコンベ
アのスクリュウ羽根間の軸心方向に少なくとも1つ以上
立設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち
の何れか1項に記載のリンス機能付きデカンタ型遠心分
離機である。
【0014】このように前記リンスゾーン及び前記脱液
ゾーンの位置に脱液用プレス板を前記回転ボウルの内壁
と一定の間隔をもって前記スクリュウコンベアのスクリ
ュウ羽根間の軸心方向に少なくとも1つ以上立設したこ
とにより、固形分排出口側から出てくる固形分の洗浄効
果および脱液効果をさらに向上させることができる。
【0015】前記課題を解決するための請求項5に記載
された発明の要旨とするところは、前記洗浄ゾーンを攪
拌するための攪拌手段が、前記スクリュウ軸の外周表面
の円周に沿って湾曲した底板部と、前記底板部から垂直
に立設され、上端側が前記スクリュウ軸の回転方向に所
定の角度で屈折した攪拌アーム部からなる複数の攪拌フ
ィンを、前記底板部を前記スクリュウ軸の外周表面に固
定してなる攪拌手段であることを特徴とする請求項1乃
至請求項4のうちの何れか1項に記載のリンス機能付き
デカンタ型遠心分離機である。
【0016】このように前記洗浄ゾーンを攪拌するため
の攪拌手段が、前記スクリュウ軸の外周表面の円周に沿
って湾曲した底板部と、前記底板部から垂直に立設さ
れ、上端側が前記スクリュウ軸の回転方向に所定の角度
で屈折した攪拌アーム部とからなる複数の攪拌フィン
を、前記底板部を前記スクリュウ軸の外周表面に固定し
てなる攪拌手段としたことにより、スクリュウ軸が回転
すると複数の攪拌フィンが機械的に液を攪拌するため、
固形分と洗浄液との接触効率を向上させた攪拌洗浄がで
きる。
【0017】前記課題を解決するための請求項6に記載
された発明の要旨とするところは、前記攪拌フィンの攪
拌アーム部が、前記スクリュウ軸の回転方向(半径方
向)に長く、軸線方向に短い(肉厚が薄い)板状部材で
あり、前記屈折した上端側が先細りし、前記板状部材の
前記スクリュウ軸の回転方向側に楔状の刃を設けたこと
を特徴とする請求項5に記載のリンス機能付きデカンタ
型遠心分離機である。
【0018】前記攪拌フィンの攪拌アーム部を、前記ス
クリュウ軸の回転方向(半径方向)に長く、軸線方向に
短い(肉厚が薄い)板状部材であり、前記屈折した上端
側が先細りし、前記板上部材の前記スクリュウ軸の回転
方向側に楔状刃を設けた構成としたことにより、回転ボ
ウルの内壁に沈降した固形分を解砕でき、単位表面積当
りの液との接触面積が向上し洗浄を好適に行うことがで
きる。一方、解砕されても塊状を保持する固形分は、上
端部に掻き揚げられて回転ボウルの内壁側と接している
面が反転し、単位表面積当りの液との接触面積が向上す
るので洗浄を好適に行うことができる。さらに楔状の刃
が固形分の排出口側から清澄液側に向かって下り勾配と
する傾斜部を有するため、解砕と同時に固形分を固形分
排出口側に搬送する搬送力が働く。従って、固形分の解
砕と搬送が同時にできる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係るリンス機能付きデカ
ンタ型遠心分離機について図1〜図5を参照して説明す
る。図1は、本発明に係るリンス機能付きデカンタ型遠
心分離機の第一実施形態を示す縦断面図、図2(a)
は、本発明に係る攪拌手段である第一実施形態の攪拌フ
ィンを示す斜視図、図2(b)は、本発明に係る攪拌手
段である第二実施形態の攪拌フィンを示す斜視図、図3
は、本発明に係る攪拌手段である攪拌フィンの攪拌アー
ムと座板の形状および構造を示す図である。また、図4
(a)は、本発明に係る濾過ブッシュの第一実施形態の
縦断面図、図4(b)は、本発明に係る濾過ブッシュの
第二実施形態の縦断面図、図4(c)は、本発明に係る
濾過ブッシュの第三実施形態の縦断面図、図5は、本発
明に係る脱液用プレス板の斜視図である。
【0020】最初に、図1を参照して本発明に係るリン
ス機能付きデカンタ型遠心分離機の第一実施形態につい
て説明する。本発明に係る第一実施形態のリンス機能付
きデカンタ型遠心分離機1は、その小径端側に固形分排
出口9を有し、前記小径端側の傾斜壁面部2aに複数の
濾過ブッシュf1,f2,f3を設けた截頭円錐部2b
と、前記截頭円錐部2bの大径端側と連設し、他端であ
る端板6に環状堰板3をその外側に設けた清澄液排出口
4を有する大径円筒部2cとから構成される回転ボウル
2と、前記回転ボウル2内に同軸的に設けられ、若干の
差速(例えば5〜50min -1)をもって回転し、スク
リュウ軸5bの周りに螺旋状に囲繞して固設したスクリ
ュウ羽根5aと、前記回転ボウル2の大径円筒部2cで
ある分離ゾーンに設けられるスラリー分配口5cと、前
記截頭円錐部2bの脱液ゾーンおよびリンスゾーンに渡
って設けられるリンス液分配口5dと、前記截頭円錐部
2bの洗浄ゾーンおよびリンスゾーンに渡って設けられ
るリンス液分配口5fとを有する中空のスクリュウ軸5
bとから主要部が構成されるスクリュウコンベア5と、
前記截頭円錐部2bであるビーチゾーンの洗浄ゾーンを
攪拌するために前記スクリュウコンベア5のスクリュウ
軸5bの外周表面に設けられた攪拌フィン5eと、前記
回転ボウル2の端板6の中心部に突出する挿管孔7から
挿入され、分離ゾーンまで伸びる原液スラリー供給管8
aと、前記原液スラリー供給管8aに挿通され、洗浄ゾ
ーンまたはビーチゾーンのリンスゾーンまで伸びるリン
ス液(洗浄液)供給管8bとから構成される液供給管8
と、前記ビーチゾーンのリンスゾーン及び脱液ゾーンに
設けられ、前記回転ボウル2の内壁と一定の間隔を持っ
て前記スクリュウコンベア5のスクリュウ羽根5a間の
軸心方向に少なくとも1つ以上立設される脱液用プレス
板11と、前記濾過ブッシュf1,f2,f3の濾液排
出側に対向して配設される逆洗浄用の洗浄液供給配管B
W1,BW2,BW3とから主要部が構成される。
【0021】次に、前記構成からなるリンス機能付き遠
心分離機1の全体の作用について説明する。高速(例え
ば3000〜4600min-1)で回転する回転ボウル
2内の分離ゾーンに原液スラリーが、洗浄ゾーンまたは
リンスゾーンにリンス液(洗浄液)が、それぞれの供給
管8a,8bにより所定の位置に供給される。スラリー
分配口5cから分離ゾーンに供給されたスラリー中の固
形分は、遠心力を受けて回転ボウル2の大径円筒部2c
の内壁側に沈降する。沈降した固形分は、スクリュウコ
ンベア5のスクリュウ羽根5aにより截頭円錐部2b側
に掻き揚げられ、最初にビーチゾーンの洗浄ゾーンへと
搬送される。洗浄ゾーンへ搬送された固形分は、後述す
る攪拌手段の作用により洗浄液中で解砕・反転されて好
適に攪拌洗浄された後、さらにリンスゾーンから脱液ゾ
ーンへと搬送される。截頭円錐部2b内の傾斜壁面部2
aに搬送された固形分は、リンスゾーンでさらに洗浄さ
れたのち、後述する濾過ブッシュf1,f2,f3及び
脱液用プレス板11の作用により好適に洗浄・脱液さ
れ、截頭円錐部2bの小径端側に設けられた固形分排出
口9から洗浄ケーキとして外部に排出される。尚、濾過
ブッシュf1,f2,f3を設けない場合は、洗浄効果
・脱液効果とも低下する。一方、前記分離ゾーンで分離
された清澄液は、回転ボウル2の大径円筒部2cの端板
6に設けた清澄液排出口4を通り環状堰板3を溢流して
分離液として外部に排出される。濾過ブッシュf1,f
2,f3が閉塞した場合は、回転ボウル2の回転速度を
低速にして、濾過ブッシュf1,f2,f3の濾液排出
側に対向して設けられた逆洗浄用の洗浄液供給配管BW
1,BW2,BW3から洗浄液を噴射し、濾材を逆洗浄
して目詰まりを解消するようにすることができる。尚、
逆洗浄用の洗浄液供給配管BW1,BW2,BW3を設
けない場合は、濾材の目詰まりが解消できないので洗浄
効果・脱液効果とも低下し、リンス機能付きデカンタ型
遠心分離機1を停止せざるえなくなる。このように濾過
ブッシュf1,f2,f3の濾液排出側に対向して逆洗
浄用の洗浄液供給配管BW1,BW2,BW3を配設す
ることにより、濾材の目詰まりを低減でき、リンス機能
付きデカンタ型遠心分離機の運転稼働時間を延長でき
る。
【0022】尚、図1に示す隔壁板10は、分離ゾーン
とビーチゾーンとを隔離するために設置する板部材であ
り、隔壁板10の固形分排出口9側に形成される洗浄ゾ
ーンに洗浄液の液溜まりを形成するためのものである。
液溜まりを形成することにより洗浄ゾーン内で固形分を
好適に洗浄できる。尚、分離ゾーンとビーチゾーンを隔
離する他の方法として隔壁板10ではなく堰等を設けて
も良い。
【0023】次に、本発明に係るリンス機能付きデカン
タ型遠心分離機に使用される攪拌手段について説明す
る。攪拌手段は液中の固形分を解砕・反転させるための
攪拌フィンである。攪拌フィンは、液中の固形分を解砕
・反転できるものであればよい。第一実施形態の攪拌フ
ィンおよび第二実施形態の攪拌フィンをそれぞれ図2
(a)、図2(b)に示す。尚、第一実施形態の攪拌フ
ィンおよび第二実施形態の攪拌フィンは、どちらも同じ
部材から構成されているので共通の符号を付して構成を
説明する。攪拌フィン5eは、スクリュウコンベア5の
スクリュウ軸5bの軸心を中心とした半径Rの円の円周
に沿って下面が湾曲しており、長手方向に一定の間隔で
ビス止め用の孔5e3,5e4,5e5が穿設されてい
る底板部である座板5e1と、前記座板5e1の上面に
垂直に立設し、スクリュウ軸5bの外周表面に座板5e
1を取りつけることで洗浄ゾーン内の固形分を解砕・反
転する攪拌アーム部である攪拌アーム5e2と、から主
要部が構成される。尚、攪拌フィン5eの座板5e1の
孔数、長さは装置の大きさなどにより決定される。ま
た、攪拌アーム5e2の位置、個数も上記と同様に装置
の大きさなどにより決定される。
【0024】攪拌アーム5e2の正面から見た形状は、
図3に示すように、上端側がスクリュウ軸5bの回転方
向に所定の角度で屈折している変形した四辺形の頭部H
と、縦長の長方形の胴部Bとが一体化した形状をしてい
る。攪拌アーム5e2は、スクリュウ軸5bの回転方向
(半径方向)に長く、軸線方向に短い(肉厚が薄い)板
状部材であり、前記屈折した上端側が先細りし、前記板
状部材の前記スクリュウ軸5bの回転方向側に楔状の刃
BLを設けた形状をしている。このような形状とするこ
とにより固形分が掻取り易くなる。
【0025】次に、攪拌アーム5e2を座板5e1へ取
り付ける取り付け位置を変えることによるメリットを図
2(a)、図2(b)を参照して説明する。座板5e1
への攪拌アーム5e2の取り付け位置が異なるA型(第
一実施形態の攪拌フィン)とB型(第2実施形態の攪拌
フィン)の2種類の攪拌フィン5eを組み合わせること
により、スクリュウ軸5bの外周表面の長手方向および
周方向に取りつける攪拌フィン5eの取り付け個数を必
要に応じて適宜変更することができる。攪拌フィン5e
の取り付け個数は、通常、一箇所に2個〜4個取り付け
られ、取り付け場所としては、2〜4箇所の場所に取り
付けられる。
【0026】次に、攪拌フィン5eの攪拌アーム5e2
の形状に係る4つの角度θ1〜θ4の大小関係について図
3を参照して説明する。4つの角度θ1〜θ4は全て鋭角
である。角度θ1〜θ4の大小関係を順番に示すと、 θ1>θ2>θ3=θ4 となる。ここで、θ1:頭部Hの左側の斜辺が鉛直方向
と為す角度、θ2:頭部Hの右側の斜辺が水平方向と為
す角度、θ3:頭部Hの刃BLの液面侵入角度、θ4:胴
体の刃BLの液面侵入角度である。尚、ここで述べた角
度の大小関係はあくまで1実施例であり本構成には特に
限定されない。
【0027】このように構成される攪拌手段である攪拌
フィン5eをスクリュウコンベア軸5bの外周表面に取
りつけて、洗浄ゾーンを攪拌することにより以下の作用
・効果が得られる。 (1)回転ボウル2の内壁に沈降した固形分を解砕する
ときに、刃が楔状の形状をしているため、楔状の刃BL
の先端では固形分の切断が容易となり、楔状の刃BLの
斜面では固形分のせん断力を大きくできるので好適に固
形分を解砕できる。解砕されバラバラにされた固形分粒
子は、さらに攪拌アーム5e2で攪拌されることにより
液中で浮力を受けやすくなり、液中に舞い上がる。液中
に舞い上がった固形分粒子は、単位表面積当りの液との
接触面積が向上し、スクリュウコンベアの羽根5aおよ
び攪拌フィン5e両方の攪拌・洗浄効果により洗浄を好
適に行うことができる。一方、解砕されても塊状を保持
する固形分は、攪拌アーム5e2頭部Hに掻き揚げられ
て回転ボウル2の内壁側と接している面が反転し、単位
表面積当りの液との接触面積が向上するので、スクリュ
ウコンベアの羽根5aおよび攪拌フィン5e両方の攪拌
・洗浄効果により洗浄を好適に行うことができる。さら
に楔状の刃BLが、固形分排出口9側から清澄液排出口
4側に向かって下り勾配とする角度θ3,θ4の傾斜部を
有するため、解砕と同時に固形分を固形分排出口9側に
搬送する搬送力が働く。従って固形分の解砕と搬送が同
時にできる。
【0028】次に、リンス液供給管8bからのリンス液
(洗浄液)の供給方法について図1を参照して説明する。
通常、処理物として洗浄しやすいものを処理する場合
は、リンス液供給管8bの先端を洗浄ゾーンのリンスゾ
ーン側の位置に保持して、リンス液(洗浄液)をリンス
液(洗浄液)分配口5fより供給する。この場合は、洗
浄ゾーンで攪拌洗浄するだけで固形分は洗浄できる。一
方、処理物として難洗浄性のものを処理する場合または
洗浄効果の要求が厳しいものを処理する場合には、リン
ス液供給管8bの先端をリンスゾーンの略中間の位置に
保持して、リンス液をリンス液(洗浄液)分配口5dよ
り供給する。この場合は、洗浄ゾーンで攪拌洗浄、リン
スゾーンで置換洗浄と二段で洗浄を行うことによりさら
に固形分の洗浄効果を向上させることができる。
【0029】次に、図4を参照して本発明に係る濾過ブ
ッシュf1,f2,f3の構成・作用について説明す
る。尚、ここでは、図1のリンスゾーンの略中間の位置
にリンス液供給管8bの先端を保持して洗浄を行う場合
の作用・効果について説明する。本発明に係る濾過ブッ
シュf1,f2,f3は、リンス機能付きデカンタ型遠
心分離機1のリンスゾーンおよび脱液ゾーンである回転
ボウル2の截頭円錐部2bの小径端側の傾斜壁面部2a
に、複数個の螺子孔を複数列設けて、ブッシュの中空部
に濾材を装填したものを前記複数個の螺子孔に複数列螺
着したものである。尚、ブッシュの中空部は、濾液の抜
けを良くするため、濾材を上部に装填して下部に空間が
確保できるように構成されている。濾過ブッシュf1,
f2,f3の個数は、固形分の性状により大きく異なる
が、通常、6〜18個設けられる。
【0030】図4(a)は、濾過ブッシュf1,f2,
f3の第一実施形態を示した縦断面図であり、支持部材
ST1(例えば多孔板)の上に粉末冶金で製造した燒結
金属SMを濾材としてブッシュBS1の中空部に装填し
たものである。濾材は、処理物の性状によっては、燒結
金属SMだけでなくセラミックス製の濾材またはプラス
チックス製の濾材も使用できる。本濾過ブッシュBH1
は、固形分の平均粒子径が小さく(例えば5〜20マイ
クロメートル)濾過性が悪い処理物を濾過するのに適し
ている。尚、SP1は、截頭円錐部2bの傾斜壁面部2
aに本濾過ブッシュBH1を螺着するための螺子部であ
る。
【0031】図4(b)は、濾過ブッシュf1,f2,
f3の第二実施形態を示した縦断面図であり、支持部材
ST2(例えばステンレス製の金網)の上に濾布FCを
濾材としてブッシュBS2の中空部に装填したものであ
る。本濾過ブッシュBH2は、固形分の平均粒子径が比
較的大きく(例えば20〜40マイクロメートル)濾過
性が悪い処理物を濾過するのに適している。尚、SP2
は、截頭円錐部2bの傾斜壁面部2aに本濾過ブッシュ
BH2を螺着するための螺子部である。
【0032】図4(c)は、濾過ブッシュf1,f2,
f3の第三実施形態を示した縦断面図であり、支持部材
ST3(例えばセラミックス製の孔の開いた部材)の上
にフィルタ用金網であるスクリーンWSを濾材として、
ブッシュBS3の中空部に装填したものである。本濾過
ブッシュBH3は、固形分の平均粒子径が大きく(例え
ば40マイクロメートル〜数ミリメートル)濾過性が悪
い処理物を濾過するのに適している。尚、SP3は、截
頭円錐部2bの傾斜壁面部2aに本濾過ブッシュBH3
を螺着するための螺子部である。
【0033】次に、本発明に係る濾過ブッシュf1,f
2,f3の作用について図1を参照して説明する。回転
ボウル2の分離ゾーンで分離され、スクリュウコンベア
5によりビーチゾーンに搬送されてきた固形分は、洗浄
ゾーンにおいて攪拌フィン5eにより解砕・反転されて
好適に攪拌洗浄された後、再びスクリュウコンベア5に
より本発明に係る濾過ブッシュf1,f2,f3を設け
たリンスゾーンおよび脱液ゾーンに搬送される。
【0034】最初に、固形分は、リンス液で向流洗浄す
るリンスゾーンに設けられた濾過ブッシュf3上を通過
する。ここでは、固形分についた比較的落ちやすい汚れ
が洗浄・除去される。濾過ブッシュf3からは主として
未使用のリンス液と組成が略同じ洗浄処理後の液が濾液
として排出される。
【0035】次に、固形分は、リンス液をシャワーリン
グするリンス液分配口5dの下部に設けられた濾過ブッ
シュf2上を通過する。ここでは、固形分の落ち難い汚
れを、運動エネルギーを持ったシャワーリングされる大
量の洗浄液で強く洗浄することにより、固形分の洗浄効
果をさらに向上させることができる。
【0036】この間、洗浄処理後の液は、濾過ブッシュ
f2から好適に濾液排出側に抜けるため、汚れを含む洗
浄処理後の液が固形分の洗浄域に滞留することがなくな
るので、固形分が洗浄処理後の液中の汚染物質の再汚染
を受けることが少なくなると共に固形分が常に新しいリ
ンス液で洗浄されるようになるため固形分の洗浄効果が
向上する。
【0037】さらに、固形分は、脱液ゾーンに設けられ
た濾過ブッシュf1の上に搬送される。ここでは、前段
で充分な洗浄効果が得られた固形分に含まれる液分(例
えば空隙間液くさび毛管液付着液吸着液等)
を、主として脱液するためのゾーンであり、固形分に含
まれる液分が遠心力により分離され、濾過ブッシュf1
を通って直ちに外部に排出されるため、短い時間でも充
分に脱液され、固形分の脱液効果が向上する。
【0038】尚、原液スラリーの種類によっては洗浄性
および濾過性が異なるので、最初から傾斜壁面部2aに
濾過ブッシュf1,f2,f3を復数個、複数列設けて
おき、濾過ブッシュf1,f2,f3に盲板を設けるよ
うにすれば、濾過ブッシュf1,f2,f3の組み込み
位置、個数により洗浄状態および脱液状態を制御でき
る。その結果、1台のリンス機能付きデカンタ型遠心分
離機で多種類の原液スラリーが処理できる。
【0039】前記攪拌手段は、截頭円錐部2bが固形分
排出口9に向かって2段に縮径してなり(小さい截頭円
錐部と大きい截頭円錐部とを連設した形状をいう)、2
段目の截頭円錐部をリンスゾーンおよび脱液ゾーンとし
て構成したリンス機能付き遠心分離機にも適用すること
ができる。
【0040】また、前記攪拌手段は、截頭円錐部2bの
小径端側の一部が固形分排出口9に向かって小径円筒部
を有してなり、小径円筒部をリンスゾーンおよび脱液ゾ
ーンとして構成したリンス機能付き遠心分離機にも適用
することができる。
【0041】次に、図1及び図5を参照して第一実施形
態のリンス機能付きデカンタ型遠心分離機で使用される
脱液用プレス板11について説明する。脱液用プレス板
11は、図1に示すように脱液ゾーンに設けられ、回転
ボウル2の内壁と一定の間隔をもって、スクリュウコン
ベア5のスクリュウ羽根5a間の軸心方向に少なくとも
1つ以上立設される脱液ゾーンと前段のリンスゾーンと
を隔離するための透水性板材である。図5に示すよう
に、スクリュウコンベア5の中空部を有するスクリュウ
軸5bにボルトで固定され、垂直に立設される。本体W
M50は、ステンレス製の粗い金網、両隅PBは、プレ
ス板で構成され、スクリュウ軸5bの反回転方向に曲げ
られた先端部HC2は、縁取り用に耐摩耗性を上げるた
めの加工処理が施されている。
【0042】このように構成される脱液用プレス板11
は、スクリュウコンベア5のスクリュウ軸5bが回転す
ると一体的に回転し、リンスゾーンで汚れを十分洗浄さ
れた固形分を脱液用プレス板11の本体WM50である
金網により圧搾して、固形分に同伴している液分を好適
に脱液することができる。このように圧搾することによ
り、脱液ゾーンでは、脱液し難い液分だけを時間をかけ
て脱液できるので脱液効果が向上する。
【0043】
【発明の効果】以上の構成と作用からなる本発明によれ
ば以下の発明の効果を奏する。 1)請求項1の発明によれば、前記洗浄ゾーンを攪拌す
るための攪拌手段を前記スクリュウコンベアのスクリュ
ウ軸の外周表面に設けたことにより、機械的に攪拌して
固形分と洗浄液との接触効率を向上させた攪拌洗浄がで
きる。さらに後段の前記リンスゾーンにおけるリンス液
による置換洗浄と二段で洗浄を行うことにより固形分の
洗浄効果をさらに向上させることができる。 2)請求項2の発明によれば、前記リンスゾーンおよび
前記脱液ゾーンの壁面部に、複数の脱液促進用の濾過ブ
ッシュを設けたことにより、ビーチゾーンの後段におけ
る洗浄液および濾液の外部への液抜けが良くなり、一度
洗浄に使用されたリンス液が、回転ボウル内で殆ど滞留
せずに、そのまま濾材を通過して直ちに外部へ抜けるの
で固形分への汚れの再付着がなくなる。従って固形分の
洗浄効果が向上する。また、固形分に含まれる液分も直
ちに濾液となって濾過ブッシュから外部へ抜けるので、
脱液効果が向上する。その結果、1台のリンス機能付き
遠心分離機で充分な洗浄効果および脱液効果が得られる
ので、従来必要であった攪拌タンクやリスラリーポンプ
等の設備が不要となり設備コストが安価となり設備の設
置スペースも小さくできる。また、洗浄に必要なリンス
液量も低減できる。 3)請求項3の発明によれば、前記濾過ブッシュの濾液
排出側に濾材を逆洗浄するための洗浄液供給配管を配設
したことにより、濾材が目詰まりし難くなるのでリンス
機能付き遠心分離機の運転稼働時間を延長できる。 4)請求項4の発明によれば、前記リンスゾーン及び前
記脱液ゾーンの位置に脱液用プレス板を前記回転ボウル
の内壁と一定の間隔をもって前記スクリュウコンベアの
スクリュウ羽根間の軸心方向に少なくとも1つ以上立設
したことにより、固形分排出口側から出てくる固形分の
洗浄効果および脱液効果をさらに向上させることができ
る。 5)請求項5の発明によれば、前記洗浄ゾーンを攪拌す
るための攪拌手段が、前記スクリュウ軸の外周表面の円
周に沿って湾曲した底板部と、前記底板部から垂直に立
設され、上端側が前記スクリュウ軸の回転方向に所定の
角度で屈折した攪拌アーム部とからなる複数の攪拌フィ
ンを、前記底板部を前記スクリュウ軸の外周表面に固定
してなる攪拌手段としたことにより、スクリュウ軸が回
転すると複数の攪拌フィンが機械的に液を攪拌するた
め、固形分と洗浄液との接触効率を向上させた攪拌洗浄
ができる。 6)請求項6の発明によれば、前記攪拌フィンの攪拌ア
ーム部を、前記スクリュウ軸の回転方向(半径方向)に
長く、軸線方向に短い(肉厚が薄い)板状部材であり、
前記屈折した上端側が先細りし、前記板状部材の前記ス
クリュウ軸の回転方向側に楔状の刃を設けた構成とした
ことにより、回転ボウルの内壁に沈降した固形分を解砕
でき、単位表面積当りの液との接触面積が向上し洗浄を
好適に行うことができる。一方、解砕されても塊状を保
持する固形分は、上端部に掻き揚げられて回転ボウルの
内壁側と接している面が反転し、単位表面積当りの液と
の接触面積が向上するので洗浄を好適に行うことができ
る。さらに楔状の刃が固形分の排出口側から清澄液側に
向かって下り勾配とする傾斜部を有するため、解砕と同
時に固形分を固形分排出口側に搬送する搬送力が働く。
従って、固形分の解砕と搬送が同時にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリンス機能付きデカンタ型遠心分
離機の第一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】(a)本発明に係る攪拌手段である第一実施形
態の攪拌フィンを示す斜視図である。 (b)本発明に係る攪拌手段である第二実施形態の攪拌
フィンを示す斜視図である。
【図3】本発明に係る攪拌手段である攪拌フィンの攪拌
アームと座板の形状および構造を示す図である。
【図4】(a)本発明に係る濾過ブッシュの第一実施形
態の縦断面図である。 (b)本発明に係る濾過ブッシュの第二実施形態の縦断
面図である。 (c)本発明に係る濾過ブッシュの第三実施形態の縦断
面図である。
【図5】本発明に係る脱液用プレス板の斜視図である。
【図6】従来のリンス機能付きデカンタ型遠心分離機の
縦断面図である。
【符号の説明】
1 リンス機能付きデカンタ型遠心分離機 2 回転ボウル 2a 傾斜壁面部 2b 截頭円錐部 2c 大径円筒部 3 環状堰板 4 清澄液排出口 5 スクリュウコンベア 5a スクリュウ羽根 5b スクリュウ軸 5c スラリー分配口 5d リンス液(洗浄液)分配口 5e 攪拌フィン(攪拌手段) 5e1 座板(底板部) 5e2 攪拌アーム(攪拌アーム部) H 頭部 B 胴部 5f リンス液(洗浄液)分配口 6 端板 7 挿管孔 8 液供給管 8a 原液スラリー供給管 8b リンス液(洗浄液)供給管 9 固形分排出口 10 隔壁板 11 脱液用プレス板 f1〜f3 濾過ブッシュ BW1〜BW3 逆洗浄用の洗浄液供給配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 晃章 神奈川県川崎市川崎区大川町2番1号 三 菱化工機株式会社内 Fターム(参考) 4D057 AA01 AA03 AB01 AC01 AC02 AC06 AD01 AE03 AF05 BA13 BA17 BA36 BC16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径端側に固形分排出口を有する截頭円
    錐部と、前記截頭円錐部の大径端側に連なり、他端に環
    状堰板を設けた清澄液排出口を有する円筒部とからなる
    回転ボウルと、前記回転ボウル内に同軸的に設けられ、
    若干の差速をもって回転するスクリュウコンベアとから
    なり、前記円筒部を分離ゾーン、前記截頭円錐部をビー
    チゾーンとして構成し、前記回転ボウルの円筒部端板の
    挿管孔から軸心部に挿入され、前記分離ゾーンに原液ス
    ラリーを供給する原液スラリー供給管と、前記原液スラ
    リー供給管に挿通され、前記ビーチゾーンにリンス液を
    供給するリンス液供給管とから構成されるリンス機能付
    きデカンタ型遠心分離機において、 前記ビーチゾーンを、前記截頭円錐部の前記大径端側か
    ら前記小径端側に洗浄ゾーン、リンスゾーンおよび脱液
    ゾーンとして構成し、前記洗浄ゾーンを攪拌するための
    攪拌手段を前記スクリュウコンベアのスクリュウ軸の外
    周表面に設けたことを特徴とするリンス機能付きデカン
    タ型遠心分離機。
  2. 【請求項2】 前記リンスゾーン及び前記脱液ゾーンの
    壁面部に複数の脱液促進用の濾過ブッシュを設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のリンス機能付きデカンタ
    型遠心分離機。
  3. 【請求項3】 前記リンスゾーン及び前記脱液ゾーンの
    濾液排出側に前記濾過ブッシュの濾材を逆洗浄するため
    の洗浄液供給配管を配設したことを特徴とする請求項2
    に記載のリンス機能付きデカンタ型遠心分離機。
  4. 【請求項4】 前記リンスゾーン及び前記脱液ゾーンの
    位置に脱液用プレス板を前記回転ボウルの内壁と一定の
    間隔をもって前記スクリュウコンベアのスクリュウ羽根
    間の軸心方向に少なくとも1つ以上立設したことを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のうちの何れか1項に記載
    のリンス機能付きデカンタ型遠心分離機。
  5. 【請求項5】 前記洗浄ゾーンを攪拌するための攪拌手
    段が、前記スクリュウ軸の外周表面の円周に沿って湾曲
    した底板部と、前記底板部から垂直に立設され、上端側
    が前記スクリュウ軸の回転方向に所定の角度で屈折した
    攪拌アーム部とからなる複数の攪拌フィンを、前記底板
    部を前記スクリュウ軸の外周表面に固定してなる攪拌手
    段であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち
    の何れか1項に記載のリンス機能付きデカンタ型遠心分
    離機。
  6. 【請求項6】 前記攪拌フィンの攪拌アーム部が、前記
    スクリュウ軸の回転方向(半径方向)に長く、軸線方向
    に短い(肉厚が薄い)板状部材であり、前記屈折した上
    端側が先細りし、前記板状部材の前記スクリュウ軸の回
    転方向側に楔状の刃を設けたことを特徴とする請求項5
    に記載のリンス機能付きデカンタ型遠心分離機。
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