JP4376427B2 - 回転ドラム式濃縮装置および汚泥の処理方法 - Google Patents
回転ドラム式濃縮装置および汚泥の処理方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば下水処理場から排出される汚泥のような被処理物を、回転するドラムの外周面に設けられた濾過部によって濾過して濃縮する回転ドラム式濃縮装置、および該回転ドラム式濃縮装置を用いた汚泥の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、下水道の整備に伴い、下水処理場から排出される汚泥の量は着実に増加の一途をたどっている一方、生活様式の変化による汚泥中の有機分の増大により、所定の濃縮汚泥濃度を得ることが困難となってきている。すなわち、処理すべき汚泥の量は増加しているのに汚泥の濃度は低くなってきているため、時間あたりの汚泥量に対して脱水により処理される固形物の量は減少してきており、脱水装置を増設しなければ必要な処理能力を確保することができないという事態が生じつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特に中小規模の下水処理場では一般に汚泥の濃縮に常圧浮上式の濃縮装置が用いられており、このような常圧浮上式の濃縮装置は補機が多くて広い設置面積が必要となるとともに設置コストも高く、そのような濃縮装置を中小規模の下水処理場に増設することは容易ではない。一方、例えば特開平10−277324号公報などには、低コストで省スペースかつ省エネルギーの濃縮装置として回転ドラム式の濃縮装置が提案されているが、この公報に記載された濃縮装置は、上記汚泥などよりも固形物の濃度の低い液状の被処理物を濾過して濃縮する場合には効果を発揮するものの、例えば固形物濃度が2〜3wt%程度の混合生汚泥のような、ある程度の濃度を有する被処理物の濾過濃縮には必ずしも適してはいない。
【0004】
本発明は、このような背景の下になされたもので、比較的簡単な構造であって低コストであるとともに省スペースかつ低動力であり、しかも混合生汚泥や余剰汚泥、消化汚泥などのある程度の固形物濃度を有する被処理物に対しても高い濃縮性能を得ることが可能な回転ドラム式濃縮装置を提供し、またこのような回転ドラム式濃縮装置による効率的な汚泥の処理方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の回転ドラム式濃縮装置は、略水平置された中心軸線回りに回転可能に支持されて外周面に濾過部が設けられた円筒状のドラムと、このドラムの少なくとも下側部分を取り囲むように配設される濃縮槽とを備え、この濃縮槽内の上記ドラムの外周に、該濃縮槽内に供給されて上記ドラムにより濾過された被処理物を掻き出すブレードを、上記中心軸線回りに回転可能に介装し、上記ブレードの回転速度が上記ドラムの回転速度よりも小さくされていることを特徴とする。また、本発明の回転ドラム式濃縮装置は、略水平置された中心軸線回りに回転可能に支持されて外周面に濾過部が設けられた円筒状のドラムと、このドラムの少なくとも下側部分を取り囲むように配設される濃縮槽とを備え、この濃縮槽内の上記ドラムの外周には、該濃縮槽内に供給されて上記ドラムにより濾過された被処理物を掻き出すブレードが、上記中心軸線回りに回転可能に介装されており、上記ブレードが上記軸線に対する径方向内周側に向かうに従い回転方向側に向かうように傾斜させられていることを特徴とする。従って、このような回転ドラム式の濃縮装置にあっては、上記常圧浮上式の濃縮装置に比べては低コストで省スペースかつ低動力であり、しかも濃縮槽内に供給された被処理物が、回転可能に設けられたブレードによって掻き上げられつつ、該ドラムの外周面に設けられた濾過部によって濾過されることになり、すなわちブレードによって上記回転方向に掻き出されるに従いその濃度が漸次増大させられることになるため、上記汚泥のように低いながらもある程度の固形物濃度を有する被処理物に対しても、効率的な濃縮を図ることができる。そして、このブレードの回転速度がドラムの回転速度よりも小さくされることにより、ブレードによって掻き出される被処理物を十分に濃縮することが可能となる。また、このブレードが、上記軸線に対する径方向内周側に向かうに従い回転方向側に向かうように傾斜させられることにより、該ブレードによって掻き上げられた濃縮された被処理物を速やかに排出することが可能となる。
【0006】
ここで、上記ブレードの回転方向はドラムの回転方向と同方向とされるのが望ましい。これは、ブレードの回転方向とドラムの回転方向が逆であると、ブレードによって掻き出されつつ濃縮される被処理物がドラムの逆回転によって掻き乱されて濃縮が妨げられたり、濃縮槽から掻き出される側で濃縮された被処理物がドラムに巻き込まれて円滑な排出が阻害されたりするおそれがあるからである。なお、このブレードの回転速度や回転方向に対する角度、あるいは枚数は、それぞれ調節可能とされるのが望ましく、これらを適宜調節することにより、被処理物の濃度や性状に応じて所定の濃度にまで確実に該被処理物を濃縮することが可能となる。
【0007】
さらに、このブレードは、その内周側の縁部がドラム外周の濾過部との間に間隔をあける一方、外周側の縁部は上記濃縮槽の内壁に摺接可能とされるのが望ましく、これにより、内周側縁部においてはドラムの回転との干渉が避けられる一方、外周側縁部においては濃縮された被処理物が濃縮槽内に残されるのを防ぐことができる。また、このブレード自体も濾過材によって形成すれば、一層効率的な濾過を図ることができる。さらに、上記濃縮槽内において上記ドラムが上記被処理物中に浸漬される浸漬高さを調節可能とすれば、この浸漬高さと、被処理物から濾過されてドラム内に保持される濾液の高さとの水頭差による濾過圧も適宜調節することができ、より被処理物の濃度や性状に応じた濃縮を促すことが可能となる。なお、上記濾過部においては、例えばドラムの外周面に濾布または金属製の網状体を巻き掛けるようにすればよく、特に金属製網状体を用いた場合には、万一ブレードが濾過部に接触してもその破損等を防止することができる。また、本発明の汚泥の処理方法は、このような回転ドラム式濃縮装置を用いて、ポリマーを添加して凝集混和した汚泥を上記被処理物として上記濃縮槽に供給することにより濃縮し、この濃縮汚泥をさらに脱水処理するものであり、従ってこの後段における脱水処理をより効率的に行うことが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3は、本発明の一実施形態の回転ドラム式濃縮装置1を示すものである。本実施形態において、ドラム2は両端が閉塞された外形略円筒状をなしている一方、濃縮槽3は、このドラム2がなす円筒よりも外径、長さともに一回り大きな半円筒状をなしていて、その両端は側板3A,3Bによってやはり閉塞されており、これらドラム2と濃縮槽3とは互いの円筒の中心軸線Oを同軸かつ水平として、濃縮槽3がドラム2の下側部分を取り囲むように配設されている。ここで、ドラム2の閉塞された両端面の中央には上記軸線Oに沿って外側に軸部2A,2Bが突設させられていて、これらの軸部2A,2Bは濃縮槽3の上記側板3A,3Bにそれぞれグランドパッキン4,4を介して液密に貫通させられた上で軸受け5,5により回転自在に支持されており、このうち一方の軸部2Aには図示されない減速機を介してモータ等の駆動装置が連結されていて、これによりドラム2は軸線O回りに図中に符号Tで示す回転方向に所定の回転速度で回転可能とされている。
【0009】
また、上向きに開口することとなる半円筒状の濃縮槽3の胴部の両側縁部は、該側縁部におけるこの円筒の接平面方向に互いに平行に上向きに延びるように延設されていて、このうちドラム2の回転方向Tが下向きとなる側(図1において右側、図2においては下側)の一方の側縁部には、該濃縮槽3に供給される被処理物としての調製された汚泥Pの供給部6が設けられるとともに、これとは反対のドラム2の回転方向Tが上向きとなる側(図1において左側、図2においては上側)の他方の側縁部は、濃縮された汚泥Pの排出部7とされている。なお、この排出部7には、上記接平面に平行とされて当該濃縮槽3の軸線O方向全長に亙って延びる堰板8が、該堰板8に形成された上下方向に延びる長孔に取付ネジを挿通して排出部7にねじ込むことにより、その上縁部の高さが調節可能に取り付けられている。また、この排出部7を間にして濃縮槽3の反対側には、排出された汚泥Pを回収するシュート9が設けられている。さらに、濃縮槽3の底部には、当該濃縮槽3から汚泥Pを抜き出すためのドレン口3Cが設けられている。
【0010】
さらにまた、ドラム2の外周面には多数の小径の孔が穿設されるとともに、その外周には濾布や金属製の網状体等の濾材10が巻き掛けられて密着させられており、これらによって該ドラム2の外周面には濾過部11が形成される一方、ドラム2の上記軸部2Aは中空状に形成されていて、濃縮槽3内に供給された汚泥Pからこの濾過部11によって濾過された濾液Qは、一旦ドラム2内に保持された後にこの軸部2A内を通して排出される。従って、このドラム2内に保持される濾液Qの液面レベルは中空状の軸部2A内周の略下端縁の位置よりやや上方とされる。一方、濃縮槽3内に供給された汚泥Pの液面レベル、すなわち該濃縮槽3内においてドラム2が汚泥Pに浸漬される浸漬高さは、上記濾液Qの液面レベルよりも高くされており、これらの液面レベルの差による水頭差Hに応じて濾過圧が作用することにより、汚泥Pから濾過部11を介して濾液Qが濾過されるとともに汚泥Pが濃縮される。しかるに、本実施形態では、このドラム2の浸漬高さは、上記排出部7に設けられた上記堰板8の上縁部の高さを調節することによって調節可能であり、従って上記水頭差Hに応じて作用する濾過圧もこれに伴い調節可能とされる。
【0011】
そして、本実施形態の回転ドラム式濃縮装置1では、この濃縮槽3内の上記ドラム2外周の濾過部11との間に、該濃縮槽3内に供給された汚泥Pを掻き出すブレード12が軸線O回りに回転可能に介装されている。このブレード12は、ゴム、樹脂、金属等から形成された長尺の長方形平板状部材であって、強度的に問題がなければ例えば木材等であっても構わず、また、例えばパンチングメタルやメッシュ板など、それ自体が濾過性を備えたブレード12を用いるようにしてもよい。しかして、本実施形態では、このようなブレード12が複数枚(本実施形態では8枚)、それぞれその長手方向を軸線Oに平行としてドラム2の全長に亙って延びるように該ドラム2の外周に周方向に等間隔に配設され、このドラム2の回転方向Tと同じ方向に、しかしながらドラム2の回転とは独立して該ドラム2の回転速度(回転数)よりも小さな回転速度(回転数)で、ブレード12…同士が一体に回転可能とされている。
【0012】
ここで、本実施形態では、上記軸線O方向においてドラム2の上記両端面とグランドパッキン4,4との間に、ドラム2の外径よりも大きくかつ濃縮槽3の内径よりも小さな外径を有して外周部にギア部が形成された円板状のギア板13,13が、軸線Oに同軸にドラム2の上記軸部2A,2Bにそれぞれ嵌挿されて該軸線O回りにドラム2とは独立して回転可能に取り付けられており、これらのギア板13,13の互いに対向する側面の外周側の部分の間には、図3に示すように断面方形の柱状をなし、かつ両端部が互いに同方向にそれぞれL字状に曲折させられた取付部材14が、ブレード12と同数周方向に等間隔に、濾過部11と濃縮槽3の内周との間を上記軸線Oに平行に架け渡されて、取付ネジ15Aにより取り付けられている。そして、各ブレード12は、こうして取り付けられた取付部材14のギア板13,13間に架け渡された部分の一側面に、取付ネジ15Bによって取り付けられる押さえ板16との間に挟み込まれるようにして取り付けられている。また、濃縮槽3の上部には、図示されないモータ等の駆動装置に減速機を介して連結された回転軸17が、軸線O方向において上記ギア板13,13間に亙って該軸線Oに平行にその中心線回りに回転可能に支持されるとともに、この回転軸17の両端部には上記ギア板13,13外周のギア部にそれぞれ噛合するギア18,18が取り付けられており、回転軸17の回転に伴いギア18,18を介してギア板13,13が回転させられることにより、上記ブレード12…も、これらギア板13,13および取付部材14…と一体にドラム2の外周を軸線O回りに回転可能とされる。
【0013】
従って、本実施形態では、ブレード12…の回転速度は、上記回転軸17に連結される減速機を変速したり駆動装置の回転を制御したりすることにより、ドラム2の回転速度とは関わりなく適宜調整可能である。また、上記取付部材14は、上記ギア板13,13の外側を向く側面から軸線Oに平行かつ互いに同軸に相対向する方向にそれぞれ挿通された一対の上記取付ネジ15Aが取付部材14のL字状に曲折させられた両端部にねじ込まれることにより、上述のように両ギア板13,13の互いに対向する側面間に架け渡されて取り付けられており、従ってこれらの取付ネジ15A,15Aを緩めた上で、その中心軸回りに取付部材14を回転させて該取付ネジ15A,15Aを締め付け直すことにより、上記ブレード12が回転方向Tに対してなす角度も適宜調整可能である。ただし、本実施形態では、このブレード12は、図1および図3に示すように軸線Oに対する径方向内周側に向かうに従い回転方向T側に向けて、この回転方向Tに対して傾斜した状態で取り付けられており、また各ブレード12…が回転方向Tに対してなす傾斜角度は互いに等しくされている。
【0014】
さらに、本実施形態では、上記取付ネジ15Aを緩めて取付部材14ごとブレード12を取り外したり、あるいは別のブレード12を取付部材14を介して取り付けたりすることにより、ブレード12の枚数を調節することも可能であり、またその周方向の取付間隔も調節することができる。さらにまた、上述のように回転方向Tに対して傾斜して取り付けられたブレード12においては、図3に示すように、その内周側の縁部12Aがドラム2の外周面に設けられた上記濾過部11との間に間隔をあけて配設されているのに対し、外周側の縁部12Bは上記濃縮槽3の内周面に密着して摺接可能とされている。なお、濃縮槽3の上記供給部6側の上部には、この供給部6側において上述のように回転方向Tが下向きとなるドラム2の濾過部11の上方に、軸線Oに平行に延びるように洗浄管(ヘッダー)19が固定的に支持されており、この洗浄管19の下側には下向きに開口する多数のノズル19A…が該洗浄管19の長手方向に間隔をあけて設けられていて、これらのノズル19A…から噴出させられる洗浄液により、濾過部11に表面に付着した汚泥Pが洗浄可能とされている。
【0015】
次に、図4はこのように構成された実施形態の回転ドラム式濃縮装置1を用いた汚泥Pの処理装置の一例を示すものであり、以下にこの例の処理装置を用いて本発明の汚泥Pの処理方法の一実施形態について説明する。この図4において符号21で示すのは汚泥Pの貯留槽、符号22はポリマーRの溶解槽、符号23は凝集混和槽、符号24は上記洗浄管19に供給される洗浄液Sの貯槽、符号25は当該濃縮装置1によって濃縮された汚泥Pをさらに脱水する後段のベルトプレス等の脱水機であり、下水処理場において回収された汚泥Pは上記汚泥貯留槽21に一旦貯留されて、撹拌装置21Aによって撹拌されつつ、ポンプ21Bによって上記凝集混和槽23に供給される。また、溶解槽22において溶解させられたポリマーRも、同じく撹拌装置22Aによって撹拌されつつ、ポンプ22Bによって凝集混和槽23に供給される。
【0016】
そして、この凝集混和槽23において汚泥Pは、該凝集混和槽23に備えられた撹拌装置23Aによって撹拌されてポリマーRと混合させられ、固形分がある程度凝集させられた状態で被処理物として回転ドラム式濃縮装置1に上記供給部6から供給される。さらに、この回転ドラム式濃縮装置1において濃縮された汚泥Pは、上記ブレード12によって掻き出されて堰板8を越えて排出部7から排出され、シュート9によって回収された後に脱水機25に供給されて脱水され、処理される。また、この回転ドラム式濃縮装置1に供給された汚泥Pから濾過された濾液Qは、上述のように軸部2B内を通して排出されて処理される。なお、この回転ドラム式濃縮装置1における濃縮の最中は、上記貯槽24から洗浄液(洗浄水)Sがポンプ24Aによって洗浄管19に供給され、そのノズル19A…から濾過部11に向けて噴出させられて濾布等の濾材10表面に付着した汚泥Pを洗浄する。
【0017】
しかるに、このような回転ドラム式濃縮装置1は、まず濃縮槽3に供給された被処理物としての汚泥Pを、該濃縮槽3内で回転するドラム2の外周の濾過部11を介して濾液Qを濾過して濃縮するものであるため、同じ量の汚泥Pを濃縮するにしても、従来の中小規模の下水処理場で用いられていた常圧浮上式の濃縮装置に比べて低コストで省スペースかつ低動力であり、従って近年の汚泥Pの増加に対しても比較的少ない予算でこれに対応することが可能となる。そして、上記構成の回転ドラム式濃縮装置1においては、この濃縮槽3とドラム2の濾過部11との間に、濃縮された汚泥Pを掻き上げるブレード12がドラム2と同軸に回転可能に介装されているので、このブレード12によって汚泥Pが供給部6側から排出部7側に掻き上げられるに従い、ドラム2の濾過部11によって濾過されることにより汚泥Pの濃度は漸次高くなり、こうして高濃度となった汚泥Pが排出部7から排出されることとなるので、例えば固形物濃度が2〜3%位のある程度の濃度を有する混合生汚泥等の汚泥Pに対しても、効率的な濃縮を行うことが可能となる。
【0018】
従って、上記構成の回転ドラム式濃縮装置1によれば、特に当該回転ドラム式濃縮装置1を上述のような中小規模の下水処理場からの汚泥Pの濃縮に用いる場合において、このように効率的な濃縮が図られることにより、最小限の設備の追加で増大する汚泥Pの濃縮に対応することが可能となり、これによって一層の低コスト化、省スペース化を促すことができる。また、このような回転ドラム式濃縮装置1を用いた上記実施形態の汚泥Pの処理方法によれば、こうして該回転ドラム式濃縮装置1によって効率的な汚泥Pの濃縮が図られて、排出される濃縮汚泥Pの濃度が高められることにより、その後段のベルトプレス等の脱水機25による処理能力の向上を図ることができ、すなわち同じ量の濃縮汚泥Pからでもより多くの固形分を脱水して分離することが可能となるので、効率的な汚泥Pの処理を促すことが可能となる。
【0019】
ここで、上記実施形態の回転ドラム式濃縮装置1においては、上記ブレード12…の回転方向がドラム2の回転方向Tと同じ方向とされており、すなわち供給された汚泥Pがブレード12によって掻き出される方向とこの汚泥Pから濾液Qを濾過する濾過部11の移動方向とが同じ方向とされている。しかるに、この点、これらドラム2の回転方向Tとブレード12…の回転方向とが逆方向とされていると、ブレード12によって掻き出されて供給部6から排出部7に送られつつ濃縮される汚泥Pがドラム2の回転に伴う濾過部11の移動によって掻き乱されて十分に濃縮されない汚泥Pが排出されてしまったり、特に排出部7においてブレード12によって掻き出されて排出されようとした汚泥Pがドラム2の逆方向への回転によって再び濃縮槽3内に巻き込まれて円滑な排出が阻害されたりするおそれが生じるが、本実施形態によれば、ブレード12の回転方向をドラム2の回転方向Tと同方向とすることにより、このような問題が生じるのを防ぐことができる。
【0020】
しかも、本実施形態では、このブレード12が上記軸線Oに対する径方向内周側に向かうに従い回転方向T側に向かうように傾斜させられており、従って汚泥Pが排出される排出部7においては、その傾きが図1に示すように外周側に向かうに従い下向きとなるので、この傾きに伴って汚泥Pが排出され易く、掻き上げられた汚泥Pを速やかに排出することが可能となる。その一方で、本実施形態では汚泥Pの供給部6側の上方に洗浄管19が配設されていて、この洗浄管19のノズル19A…から下方に噴出された洗浄液によって濾過部11が洗浄されることとなるが、この供給部6の上方側ではやはり図1に示すように、ブレード12はその上記傾斜によって上向きに延びるように配設されることとなるので、濾過部11への洗浄液の供給がブレード12によって妨げられることもなく、効率的な濾過部11の洗浄を図ることができる。なお、本実施形態においてこのように供給部6の上方に洗浄管19を設けているのは、これを逆に排出部7側に設けると濃縮された汚泥Pが洗浄液によって薄められて、その後の脱水機25における処理能力の向上が損なわれるおそれがあるからである。
【0021】
また、本実施形態では、上記ブレード12…の回転速度(回転数)がドラム2の回転速度(回転数)よりも小さくされており、これにより、一つのブレード12が供給部6から排出部7の間を回転して汚泥Pを掻き上げる間に、延べ面積にしてより多くの濾過部11を介して汚泥Pが濾過されることができるので、一層効率的な濾過を図って汚泥Pを十分に濃縮することが可能となる。ところで、本実施形態では、上述したようにこのブレード12の回転速度や回転方向Tに対する角度、あるいはブレード12の枚数がそれぞれに調節可能とされており、これらを被処理物の濃度や性状等に併せて適宜調節することにより、一層効率的な濃縮を図ることが可能となる。すなわち、例えば濾過性が高くて濃縮され易い被処理物に対しては、ブレード12の回転速度を大きくしたり、枚数を減らしたり、回転方向に対する傾斜を小さくしたりして、濾過されて濃縮された被処理物を速やかに排出するようにすればよく、逆に濾過性が低くて濃縮され難い被処理物に対しては、ブレード12の回転速度を小さくしたり、枚数を増やしたり、回転方向に対する傾きを大きくしてブレード12が軸線Oに対する径方向に延びるような状態としたりして、被処理物がより長時間確実に濃縮槽3内に保持されるようにし、被処理物に十分な濾過を施して濃縮するようにすればよい。
【0022】
一方、本実施形態では、このブレード12は、その内周側の縁部12Aがドラム2外周の濾過部11との間に間隔をあけるように配設される一方、外周側の縁部12Bは断面半円弧状をなす濃縮槽3の内周に摺接可能に接近して配設されており、従って、濃縮槽3とドラム2との間の空間の内周側では回転速度の異なるドラム2との干渉を避けて、濃縮された汚泥Pが撹拌されたり濾過部11がブレード12によって傷つけられたりするのを防ぐことができるとともに、外周側では濃縮された汚泥Pが回転するブレード12と濃縮槽3内壁との間から漏れ出て濃縮槽3内に残されてしまったりするのを防止することができる。特に、本実施形態では上述のようにブレード12が内周側に向かうに従い回転方向Tに向かうように傾斜させられていて、これに伴い濃縮された汚泥Pはこのブレード12の外周側に滞留しがちとなるが、これに対して本実施形態においてはブレード12の外周側縁部12Bが濃縮槽3の内壁に摺接可能とされているため、この外周側に滞留する濃縮された汚泥Pが漏れ出て濃縮槽3内に残されるのを確実に防ぐことができ、より一層効率的な汚泥Pの濃縮を図ることが可能となる。
【0023】
また、このブレード12の材質は、上述したようにゴムや樹脂、金属、あるいは木材等であっても構わず、特にゴムや樹脂のような軟質な材料によってブレード12を形成した場合には、万一ブレード12がドラム2外周の濾過部11に接触した場合でも濾布等の濾材10が破損したりするのを防ぐことができる。その一方で、このブレード12をパンチングメタルやメッシュ板など、それ自体が濾過性を備えたものによって形成した場合には、ブレード12がその回転によって汚泥Pを掻き上げる際にも汚泥P中の水分が回転方向Tの後方側に残されて濾過されることとなるので、さらに一層効率的な汚泥Pの濃縮を図ることが可能となる。なお、濾過部11は上述のように多数の小径孔が穿設されたドラム2の外周面に濾布や金属製網状体より成る濾材10を巻き掛けたものとすることができ、特にこの濾材10として金属製網状体を用いた場合には、上記のように万一ブレード12が濾過部11に接触してもその破損等をより確実に防ぐことが可能となる。
【0024】
さらにまた、本実施形態では、濃縮槽3の排出部7に上記軸線O方向に亙って堰板8が取り付けられており、この堰板8の上縁部の高さが調節可能とされることにより、濃縮槽3内における汚泥Pの液面レベルが調整可能とされ、これに伴ってドラム2が被処理物としての汚泥Pに浸漬される浸漬高さも調節可能とされている。従って、このようにドラム2の濃縮槽3内における浸漬高さが調節可能とされることにより、上記汚泥Pの液面レベルとドラム2内の濾過された濾液Qの液面レベルとの水頭差Hも調節可能とされ、これによってこの水頭差Hによる汚泥Pの濾過圧も調節可能とされるので、本実施形態によれば、より一層確実に被処理物の性状や濃度に応じた濾過を図ることが可能となって効率的な濃縮を促すことができるという効果が得られる。
【0025】
【実施例】
次に、上記実施形態の回転ドラム式濃縮装置1および該回転ドラム式濃縮装置1を用いた実施形態の汚泥の処理方法により、下水処理場から排出された汚泥Pの濃縮試験を行った結果について、本発明の実施例として説明する。なお、この実施例において回転ドラム式濃縮装置1は、ドラム2の直径が500mm、長さが1000mm、濾過面積が約0.8m2、濃縮槽3は有効容積が約0.4m3であり、濾材10としては濾布が用いられている。また、ブレード12はゴム製であって濾過性を有するものではなく、ブレード12の枚数は上述の通り8枚とした。
【0026】
(実施例1)下水処理場から排出されたTS濃度2.0%の混合生汚泥にポリマーRを0.5%添加して凝集混和した汚泥Pを給泥量2.5m3/hrで上記回転ドラム式濃縮装置1に供給して濃縮を行った。ただし、このときドラム2の回転数は10rpm、ブレード12の回転数は0.3rpm、堰板8の上縁部の高さ(水頭差H)は60mmであった。その結果、TS濃度4.9%の汚泥Pが濃縮されて回収され、SS回収率97.8%を達成することができた。
【0027】
(実施例2)下水処理場から排出されたTS濃度1.8%の消化汚泥にポリマーRを1.2%添加して凝集混和した汚泥Pを給泥量5,8,10m3/hrで変化させて上記回転ドラム式濃縮装置1に供給して濃縮を行った。ただし、このときドラム2の回転数は10rpm、ブレード12の回転数は1.2rpm、堰板8の上縁部の高さ(水頭差H)は60mmで一定であった。その結果、いずれの給泥量の場合でも、TS濃度約4%の汚泥Pが濃縮されて回収され、SS回収率も99%以上と高い値を達成することができた。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の回転ドラム式濃縮装置によれば、従来の常圧浮上式の濃縮装置に比べて低コストで省スペースかつ低動力であるのは勿論、被処理物を回転するブレードによって掻き出しつつ濾過してその濃度を漸次増大させながら濃縮することができるので、特に近年の下水処理場から排出される汚泥のように低いながらもある程度の固形物濃度を有する被処理物に対して、効率的な濃縮を図ることができる。従って、かかる回転ドラム式濃縮装置を用いた本発明の汚泥の処理方法によれば、これをとりわけ中小規模の下水処理場などに適用することにより、近年の汚泥量の増加と汚泥濃度の低下との双方に確実に対応することができ、しかも後段の脱水機における処理能力の向上を図ることが可能となる。また、ブレードの回転速度をドラムの回転速度よりも小さくすることにより、被処理物をより十分に濃縮させてその濃度を増大させることができる。さらにまた、ブレードをドラムの中心軸線に対する径方向内周側に向かうに従い回転方向側に向かうように傾斜させることにより、ブレードによって掻き上げられた濃縮された被処理物を速やかに排出することが可能となる。
【0029】
ここで、上記ブレードの回転方向をドラムの回転方向と同方向とすれば、このドラムの回転によって被処理物が掻き乱されたりその排出が阻害されたりするのを防ぐことができる。さらに、このブレードの回転速度や回転方向に対する取付角度、枚数、あるいは濃縮槽内におけるドラムの被処理物への浸漬高さなどをそれぞれ調節可能とすれば、被処理物の濃度や性状に応じた濃縮を行うことができる。またブレードの内周側の縁部をドラム外周の濾過部との間に間隔をあけて配設する一方、外周側の縁部を濾過槽内周に摺接可能とすれば、ブレードの回転とドラムの回転とが干渉するのを避けることができるとともに濃縮された被処理物を確実に掻き取って排出することが可能となる。また、このブレード自体にも濾過性を備えれば一層効率的な濾過を図ることができる。また、濾過部としてはドラムの外周に濾布や金属製網状体より成る濾材を巻き掛ければよく、特に金属製網状体を用いた場合には該濾過部の破損を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の回転ドラム式濃縮装置1を示すドラム2の軸線Oに直交する断面図である。
【図2】 図1に示す実施形態の回転ドラム式濃縮装置1を上方からみた平面図である。
【図3】 図1におけるブレード12周辺の拡大断面図である。
【図4】 本発明の一実施形態の汚泥Pの処理方法に係わる汚泥Pの処理装置を示す図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム式濃縮装置1
2 ドラム
3 濃縮槽
8 堰板
11 濾過部
12 ブレード
12A ブレード12の内周側の縁部
12B ブレード12の外周側の縁部
19 洗浄管
23 凝集混和槽
25 脱水機
P 汚泥(被処理物)
Q 濾液
T ドラム2の回転方向
R ポリマー
H 水頭差
Claims (11)
- 略水平置された中心軸線回りに回転可能に支持されて外周面に濾過部が設けられた円筒状のドラムと、このドラムの少なくとも下側部分を取り囲むように配設される濃縮槽とを備え、この濃縮槽内の上記ドラムの外周には、該濃縮槽内に供給されて上記ドラムにより濾過された被処理物を掻き出すブレードが、上記中心軸線回りに回転可能に介装されており、上記ブレードの回転速度が上記ドラムの回転速度よりも小さくされていることを特徴とする回転ドラム式濃縮装置。
- 略水平置された中心軸線回りに回転可能に支持されて外周面に濾過部が設けられた円筒状のドラムと、このドラムの少なくとも下側部分を取り囲むように配設される濃縮槽とを備え、この濃縮槽内の上記ドラムの外周には、該濃縮槽内に供給されて上記ドラムにより濾過された被処理物を掻き出すブレードが、上記中心軸線回りに回転可能に介装されており、上記ブレードが上記軸線に対する径方向内周側に向かうに従い回転方向側に向かうように傾斜させられていることを特徴とする回転ドラム式濃縮装置。
- 上記ブレードの回転方向が上記ドラムの回転方向と同方向とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転ドラム式濃縮装置。
- 上記ブレードの回転速度が調節可能とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の回転ドラム式濃縮装置。
- 上記ブレードの回転方向に対する角度が調節可能とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の回転ドラム式濃縮装置。
- 上記ブレードは、その内周側の縁部が上記ドラム外周の濾過部との間に間隔をあける一方、外周側の縁部は上記濃縮槽の内壁に摺接可能とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の回転ドラム式濃縮装置。
- 上記ブレードの枚数が調節可能とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の回転ドラム式濃縮装置。
- 上記ブレードが濾過材によって形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の回転ドラム式濃縮装置。
- 上記濃縮槽内において上記ドラムが上記被処理物中に浸漬される浸漬高さが調節可能とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の回転ドラム式濃縮装置。
- 上記濾過部においては、上記ドラムの外周面に濾布または金属製の網状体が巻き掛けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の回転ドラム式濃縮装置。
- ポリマーを添加して凝集混和した汚泥を上記被処理物として請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の回転ドラム式濃縮装置の上記濃縮槽に供給することにより濃縮し、この濃縮汚泥をさらに脱水処理することを特徴とする汚泥の処理方法。
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