JP2002018262A - 混練機 - Google Patents

混練機

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JP2002018262A
JP2002018262A JP2000205362A JP2000205362A JP2002018262A JP 2002018262 A JP2002018262 A JP 2002018262A JP 2000205362 A JP2000205362 A JP 2000205362A JP 2000205362 A JP2000205362 A JP 2000205362A JP 2002018262 A JP2002018262 A JP 2002018262A
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慎之 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混練物を入れるケーシングと、同ケーシング
の内部で回転する混練用ロータ3とを有する混練機にお
いて、上記ケーシングと上記ロータ3端面との隙間に混
練物が侵入しにくく、また、何らかの原因で侵入して
も、それ以上のロータ軸4中心側への侵入を防止でき、
混練物が混練機外部へ漏洩するのを防止できる混練機を
提供する。 【解決手段】 上記ロータ3の端面または上記ケーシン
グの上記ロータ3端面と相対する面に、溝6aや凸部、
ブラシ状のシール部材等の漏洩防止手段を設けること
で、上記隙間への混練物の侵入を防止、または侵入した
混練物を捉えて、ロータ周縁部へと導くことができるか
ら、それ以上のロータ軸中心側への侵入を防止でき、混
練物が混練機外部へ漏洩するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴム、プラスチッ
ク、食品等の混練に使用する混練機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な混練機の断面図を図12
に示す。図12において、1は混練機のケーシング、2
は該ケーシング1およびフローティングウェイト25、
ドロップドア26とによって密閉される混練室、3は混
練用のロータ、4は該ロータ3の軸である。2本のロー
タ3は混練室2内に互いに平行に配設されており、ロー
タ軸4の端部に設置された図示しない駆動装置(モー
タ、動力伝達用歯車等)により、互いに異なる方向に回
転する。また、ロータ3には一部が半径方向に突出した
突出部5が形成されており、混練室2の内壁は上記突出
部5の回転時の軌跡に対応する曲面形状になっている。
【0003】本混練機では、昇降可能なフローティング
ウェイト25が上昇した状態(図12の二点鎖線)で、
ゴム、プラスチック等の原料および薬品等の添加物(以
後、単に混練物と称す)をホッパ27の投入口28から
混練室2内に投入し、フローティングウェイト25が下
降して混練物を加圧する。その状態にてロータ3を回転
させ、ロータ3の間に混練物を噛み込むことによって、
混練作業が行なわれる。そして、混練が終了すると混練
物はケーシング1下部のドロップドア26を開放するこ
とにより外部に排出される。
【0004】本混練機においては、ロータ軸4が混練室
2を貫通するように配置されているため、加圧状態で混
練される混練物が混練室2の端部から外部へ漏洩しない
よう、ロータ軸4やロータ3の端面に漏洩防止手段を設
ける必要がある。したがって、従来の装置では、例えば
図13の混練機端部の概略構造図に示すようなダストシ
ール22を用いて密封している。該ダストシール22は
バネ24のバネ力により押え金23を介して、常にロー
タ3の端面に押し付けられているから、ラビリンス等他
の漏洩防止手段と比べて非常に効果的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転を
伴うロータ3の端面と固定のケーシング1との間には寸
法精度の問題等から隙間B(0.5〜1.0mm程度)
が不可欠であり、隙間Bに混練物が侵入することが考え
られる。さらに、ケーシング1とダストシール22との
隙間Aにまで混練物が達してしまうと、ダストシール2
2とケーシング1とが固着してしまうため、バネ24に
より力を加えても、ダストシール22がロータ3の端面
に十分接触しなくなるという不具合が生じる。その結
果、ロータ3の端面とダストシール22との間に生じる
隙間から混練物が漏洩してしまう。
【0006】したがって本発明の目的はケーシング1と
ロータ3との隙間Bに混練物が侵入しにくく、また、何
らかの原因で侵入しても、ケーシング1とダストシール
22との隙間Aにまで混練物が到達することを防止し
て、混練機外部への混練物の漏洩を防止できる混練機を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するため、以下のような手段を提供するものであ
る。混練物を入れるケーシングと、同ケーシングの内部
で回転する混練用ロータとを有する混練機において、 (1)上記ロータの端面または上記ケーシングの上記ロ
ータ端面と相対する面に、少なくとも1本の溝を設けた
ことを特徴とする混練機。 (2)上記ロータの端面または上記ケーシングの上記ロ
ータ端面と相対する面に、少なくとも一箇所の凸部を設
けたことを特徴とする混練機。 (3)上記ロータの端面または上記ケーシングの上記ロ
ータ端面と相対する面に、ブラシ状のシール部材を設け
たことを特徴とする混練機。 (4)上記ロータの端面または上記ケーシングの上記ロ
ータ端面と相対する面に、少なくとも一箇所の段差と、
該段差の下部から徐々に高くなり該段差の頂部に達する
傾斜面とを設けたことを特徴とする混練機。 (5)上記溝、凸部または段差を、ロータ中心部側から
周縁部に向かうように形成したことを特徴とする上記
(1)、(2)または(4)に記載の混練機。 (6)上記溝、凸部または段差を、ロータの回転に伴な
って混練物が周縁方向へ導かれるように傾斜させたこと
を特徴とする上記(5)に記載の混練機。 (7)上記ケーシングと上記ロータ端面との隙間のう
ち、上記ロータの突出部の根元部分から先端までの上記
隙間を他の部分の隙間より広く形成したことを特徴をす
る混練機。
【0008】そして、上記各手段はそれぞれ以下のよう
な作用を有する。 (1)ケーシングとロータ端面との隙間に侵入した混練
物が、溝に入ると共に、ロータの回転に伴なって溝に沿
って導かれて、上記隙間から排出される。 (2)ケーシングとロータ端面との隙間に侵入した混練
物が、凸部によって捉えられると共に、ロータの回転に
伴なって周縁方向へ導かれて、上記隙間から排出され
る。 (3)ケーシングとロータ端面との隙間に侵入した混練
物が、ブラシ状のシール部材と該ブラシ状のシール部材
の端部に堆積する混練物によってせき止められ、それ以
上の軸中心側への侵入が防止される。 (4)ケーシングとロータ端面との隙間に侵入した混練
物が、段差部分によって捉えられると共に、ロータの回
転に伴なって周縁方向へ導かれて、上記隙間から排出さ
れる。 (5)ケーシングとロータ端面との隙間に侵入した混練
物が、ロータ中心部側から周縁部に向かうように形成さ
れた溝、凸部または段差によって周縁方向へ導かれて、
上記隙間から排出される。 (6)ケーシングとロータ端面との隙間に侵入した混練
物が、ロータの回転に伴なって混練物が周縁方向へ導か
れるように傾斜させた溝、凸部または段差によって周縁
部へ導かれて、上記隙間から排出される。 (7)ケーシングとロータ端面との隙間に侵入した混練
物の圧力が、ロータの突出部の根元部分から先端方向に
かけて広くなった隙間部分によって低減され、特に圧力
が高くなる突出部からの混練物の侵入が防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を、図
1ないし図3により説明する。図1ないし図3におい
て、1は混練機のケーシング、2は混練室、3は混練用
のロータ、4は該ロータ3の軸、5は該ロータ3の突出
部、21は該ロータ3の回転方向、22はダストシー
ル、そして6aは該ロータ3の端面に設けられた溝であ
る。なお、図1ないし図3では省略されているが、図1
2に示す従来例と同様に、ダストシール22はバネ24
のバネ力により押え金23を介して、常にロータ3の端
面に押し付けられており、図中の矢印aはバネの押し付
け力の方向を示す(以下同様)。また、混練室2はケー
シング1およびフローティングウェイト25、ドロップ
ドア26とによって密閉され、内壁は上記ロータ突出部
5の回転時の軌跡に対応する曲面形状になっている。さ
らに、ロータ3は混練室2内に2本平行に配設され、ロ
ータ軸4の端部に設置された図示しない駆動装置(モー
タ、動力伝達用歯車等)によって、互いに異方向に回転
する構成になっており、従来例と同様の混練作業が行な
われる。
【0010】図2における上記溝6aは、ダストシール
22側の端部が閉口しており、該端部からロータ3の周
縁部に行くに連れて回転方向21とは逆方向の螺旋を描
きながら、ロータの周縁部まで伸びて、そこで開口して
いる。つまり、その位置で開口することにより、溝6a
と混練室2とが連通されている。
【0011】また、上記図2と異なる一例を示す図3の
溝6bは、ロータ3の突出部5の根元部分に形成され、
ロータの回転方向21側の端部が閉口しており、該端部
から突出部方向に凸状の山形を描きながら、ロータの周
縁部まで伸びて、そこで開口している。つまり、その位
置で開口することにより、溝6bと混練室2とが連通さ
れている。
【0012】図2に示す溝6aによれば、混練作業に伴
なってロータ3の端面とケーシング1との隙間に混練物
が侵入しても、混練物は溝6aに入り込み、ロータ3の
回転に伴なって周縁方向へ導かれる。さらに溝6aはダ
ストシール22側の端部が閉口すると共にロータ3の周
縁部側の端部が開口して混練室2と連通しているから、
混練物は順次混練室内に戻り、ケーシング1とダストシ
ール22との隙間にまで混練物が侵入するのを防止する
ことができる。
【0013】また、図3に示す溝6bによれば、ロータ
3の突出部5の根元部分に形成されているから、混練作
業中に最も高圧になる突出部5とケーシング1との隙間
から侵入してくる混練物を効果的に捕らえて、混練室2
内に戻すことができ、ケーシング1とダストシール22
との隙間にまで混練物が侵入するのを防止することがで
きる。
【0014】なお、図2の溝6aは螺旋状に形成されて
いるが、直線状に設けても良い。この場合、半径方向に
対して平行の位置から回転方向手前側に若干傾斜して設
けると効果的である。また、図3の溝6bはロータ3の
突出部方向に凸状の山形を描いているが、直線状または
曲線状に設けても良い。
【0015】本発明の第1の実施の形態に係る混練機で
は、ロータ3の端面に溝6a、6bを設けた例で説明し
ているが、ケーシング1の上記ロータ3の端面と相対す
る面に溝を設ける場合、溝はダストシール22の外周面
からロータの周縁部より若干外側にまで形成され、ロー
タ3の周縁部に行くに連れて回転方向と同方向の螺旋を
描くように形成するか、半径方向に対して平行の位置か
ら回転方向側に若干傾斜した直線状に設ける。
【0016】次に本発明の第2の実施の形態を、図4お
よび図5により説明する。図4および図5において、1
は混練機のケーシング、2は混練室、3は混練用のロー
タ、4は該ロータ3の軸、5は該ロータ3の突出部、2
1はロータ3の回転方向、22はダストシール、そして
7は該ロータ3の端面に設けられた凸部である。なお、
図4および図5では省略されているが、その他の構成は
図12に示す従来例と同様であり、従来例と同様の混練
作業が行なわれる。
【0017】図4および図5の凸部7は、ダストシール
22側の外周面からロータ3の周縁部まで、半径方向に
対して平行の位置から回転方向手前側に若干傾斜した直
線状に設けられている。
【0018】図4および図5に示す凸部7によれば、混
練作業に伴なってロータ3の端面とケーシング1との隙
間に混練物が侵入しても、混練物は凸部7によって捉え
られると共に、ロータ3の回転に伴なって周縁方向へ導
かれる。さらに凸部7はロータ3の周縁部まで形成され
ているから、混練物は順次混練室内に戻り、ケーシング
1とダストシール22との隙間にまで混練物が侵入する
のを防止することができる。
【0019】なお、図4および図5の凸部7は直線状に
形成されているが、ロータ3の周縁部に行くに連れて回
転方向とは逆方向の螺旋を描くような曲線状に設けても
良い。
【0020】また、図4および図5の凸部7の材質は、
混練物の物性により、耐摩耗性や耐腐食性等を考慮して
適宜決定され、例えばゴムであればステンレス鋼が一般
的に使用される。また、凸部7は鋳造等でロータ3と一
体に成形しても、溶接等により別途取付けても良く、凸
部7の寸法を調整することで凸部7とケーシング1との
隙間を調整することも可能である。
【0021】本発明の第2の実施の形態に係る混練機で
は、ロータ3の端面に凸部7を設けた例で説明している
が、ケーシング1の上記ロータ3端面と相対する面に凸
部を設ける場合は、ロータ3の周縁部に行くに連れて回
転方向と同方向の螺旋を描くよう形成するか、半径方向
に対して回転方向側に若干傾斜した直線状に設けると効
果的である。
【0022】次に本発明の第3の実施の形態を、図6お
よび図7により説明する。図6および図7において、1
は混練機のケーシング、2は混練室、3は混練用のロー
タ、4は該ロータ3の軸、5は該ロータ3の突出部、2
1はロータ3の回転方向、22はダストシール、そして
8は該ロータ3の端面に設けられたブラシ状のシール部
材である。なお、図6および図7では省略されている
が、その他の構成は図12に示す従来例と同様であり、
従来例と同様の混練作業が行なわれる。
【0023】図6および図7のブラシ状シール部材8
は、ダストシール22の外周面からロータ3の周縁部の
間にドーナツ状に形成されている。
【0024】図6および図7に示すブラシ状シール部材
8によれば、混練作業に伴なってロータ3の端面とケー
シング1との隙間に混練物が侵入しても、混練物はブラ
シ状シール部材8の周縁部に堆積し、その後もブラシ状
シール部材8と堆積した混練物とによってせき止められ
るから、ケーシング1とダストシール22との隙間にま
で混練物が侵入するのを防止することができる。
【0025】なお、図6および図7に示すブラシ状シー
ル部材8の材質は混練物の物性により、耐摩耗性や耐腐
食性等を考慮して適宜決定され、例えばゴムであればス
テンレス鋼が一般的に使用される。また、ブラシ状シー
ル部材8の取付方法は、ロータ3の端面に多数の穴を開
孔し、ブラシ状シール部材8を植え付けてスポット溶接
しても、別途製作したものを溶接等で取付けても良く、
ブラシ状シール部材8の寸法を調整することでブラシ状
シール部材8とケーシング1との隙間を調整することも
可能である。
【0026】本発明の第3の実施の形態に係る混練機で
は、ロータ3の端面にブラシ状シール部材7を設けた例
で説明しているが、ケーシング1の上記ロータ3の端面
と相対する面にブラシ状シール部材7を設けても良い。
【0027】次に本発明の第4の実施の形態を、図8お
よび図9により説明する。図8および図9において、1
は混練機のケーシング、2は混練室、3は混練用のロー
タ、4は該ロータ3の軸、5は該ロータ3の突出部、2
1は該ロータ3の回転方向、そして9は該ロータ3の端
面に設けられた段差であり、10は該ロータ3の端面に
設けられた傾斜部である。なお、図8および図9では省
略されているが、その他の構成は図12に示す従来例と
同様であり、従来例と同様の混練作業が行なわれる。
【0028】図8および図9の段差9は、ダストシール
22の外周面からロータ3の周縁部に渡って、ロータ3
の半径方向に対して平行に形成されており、傾斜面10
は段差9の下部からロータの回転方向21に進むに連れ
て徐々に高くなり段差9の頂部に達するよう形成されて
いる。
【0029】図8および図9に示す段差9および傾斜面
10によれば、混練作業に伴なってロータ3の端面とケ
ーシング1との隙間に混練物が侵入しても、混練物は段
差9によって捉えられると共に、ロータの回転に伴なっ
て周縁方向へ導かれる。さらに段差9はロータ3の周縁
部まで形成されているから、混練物は順次混練室内に戻
り、ケーシング1とダストシール22との隙間にまで混
練物が侵入するのを防止することができる。
【0030】なお、図8および図9の段差9は、ロータ
3の半径方向に対して平行に形成されているが、半径方
向に対して回転方向手前側に若干傾斜した直線状に設け
てもよい。また、傾斜面10はロータ3の半径方向に対
してダストシール22の外周面からロータ3の周縁部に
行くに連れて、ケーシング1との隙間が広がる方向に傾
斜していると効果的である。
【0031】本発明の第4の実施の形態に係る混練機で
は、ロータ3の端面に段差9と傾斜面10を設けた例で
説明しているが、ケーシング1の上記ロータ3の端面と
相対する面に段差9と傾斜面10を設ける場合、傾斜面
10は段差9の頂部からロータの回転方向21に進むに
つれて徐々に低くなり段差9の下部に達するよう形成さ
れる。
【0032】次に本発明の第5の実施の形態を、図10
および図11により説明する。図10および図11にお
いて、1は混練機のケーシング、2は混練室、3は混練
用のロータ、4は該ロータ3の軸、5は該ロータ3の突
出部、21はロータ3の回転方向、22はダストシー
ル、そして11は該ロータの端面に設けられた段差であ
る。なお、図10および図11では省略されているが、
その他の構成は図12に示す従来例と同様であり、従来
例と同様の混練作業が行なわれる。
【0033】図10および図11の段差11は、ロータ
3の突出部5の根元部分に円形に設けられており、ケー
シング1とロータ3端面との隙間は突出部5の根元部分
から先端部分までが広く形成されている。
【0034】図10および図11の段差11によれば、
混練作業に伴なってロータ3端面の突出部5とケーシン
グ1との隙間に混練物が侵入しても、突出部5の根元部
分から先端部分までの隙間が広いために、侵入してきた
混練物の圧力が低下する。よって混練物は上記隙間より
狭い段差11の内側部分まで入り込まず混練室2内に戻
るから、ケーシング1とダストシール22との隙間にま
で混練物が侵入するのを防止することができる。
【0035】なお、図10および図11に示す段差11
の高低差は混練物の物性等により、隙間に侵入した際の
抵抗等を考慮して適宜決定され、例えばゴムであれば2m
m程度が適当である。また、段差11の形状は円形に限
定されず、直線状に設けてもよい。
【0036】本発明の第5の実施の形態に係る混練機で
は、ロータ3の端面に段差11を設けてケーシング1と
ロータ3端面との隙間を広くした例を説明しているが、
ケーシング1の上記ロータ3端面と相対する面に段差を
設けて隙間を広くする場合、ロータ3の回転によるロー
タ3の突出部5の軌跡に対応する部分にリング状の溝を
形成すれば良い。
【0037】
【発明の効果】本願の請求項1に記載された発明による
と、ロータの端面またはケーシングの上記ロータ端面と
相対する面に、少なくとも一本の溝を設けることによ
り、ケーシングとロータ端面との隙間に侵入した混練物
が、溝に入ると共に、ロータの回転に伴なって周縁方向
へ導かれて、上記隙間から排出することができる
【0038】本願の請求項2に記載された発明による
と、ロータの端面またはケーシングの上記ロータ端面と
相対する面に、少なくとも一箇所の凸部を設けることに
より、ケーシングとロータ端面との隙間に侵入した混練
物が、凸部によって捉えられると共に、ロータの回転に
伴なって周縁方向へ導かれて、上記隙間から排出するこ
とができる。
【0039】本願の請求項3に記載された発明による
と、ロータの端面またはケーシングの上記ロータ端面と
相対する面に、ブラシ状のシール部材を設けることによ
り、ケーシングとロータ端面との隙間に侵入した混練物
が、ブラシ状のシール部材と該ブラシ状のシール部材の
端部に堆積する混練物によってせき止められ、それ以上
の軸中心側への侵入を防止することができる。
【0040】本願の請求項4に記載された発明による
と、ロータの端面またはケーシングの上記ロータ端面と
相対する面に、少なくとも一箇所の段差と、該段差の下
部から徐々に高くなり該段差の頂部に達する傾斜面とを
設けることにより、ケーシングとロータ端面との隙間に
侵入した混練物が、段差部分によって捉えられると共
に、ロータの回転に伴なって周縁方向へ導かれて、上記
隙間から排出することができる。
【0041】本願の請求項5に記載された発明による
と、ケーシングとロータ端面との隙間に侵入した混練物
が、ロータ中心部から周縁部に向かうように形成された
溝、凸部または段差によって周縁方向へ導かれて、上記
隙間から排出することができる。
【0042】本願の請求項6に記載された発明による
と、ケーシングとロータ端面との隙間に侵入した混練物
が、ロータの回転に伴なって混練物が周縁方向へ導かれ
るように傾斜させた溝、凸部または段差によって周縁部
へ導かれて、上記隙間から排出することができる。
【0043】本願の請求項7に記載された発明による
と、ケーシングとロータ端面との隙間のうち、上記ロー
タの突出部の根元部分から先端までの上記隙間を他の部
分の隙間より広く形成したことにより、ケーシングとロ
ータ端面との隙間に侵入した混練物の圧力を低下させ、
特に圧力が高くなる突出部からの混練物の侵入を防止す
ることができる。
【0044】以上のように、本願の請求項1ないし請求
項7に記載された発明によると、ケーシングとダストシ
ールとの隙間にまで混練物が侵入するのを防止できるか
ら、混練物が混練機外部へ漏洩するのを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る混練機端部の
概略構造図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る混練機のロー
タ端面において、図1、図2と異なる溝配置の一例を示
す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る混練機端部の
概略構造図である。
【図5】図4のV−V線矢視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る混練機端部の
概略構造図である。
【図7】図6のVII−VII線矢視図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る混練機端部の
概略構造図である。
【図9】図8のIX−IX線矢視図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る混練機端部
の概略構造図である。
【図11】図10XI−XI線矢視図である。
【図12】従来の一般的な混練機の断面図である。
【図13】従来の混練機端部の概略構造図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 混練室 3 ロータ 4 ロータ軸 5 突出部 6a、6b 溝 7 凸部 8 ブラシ状シール部材 9 段差 10 傾斜面 段差 21 ロータ回転方向 22 ダストシール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F201 BA01 BC01 BC12 BK01 BK14 BK26 BK32 BK34 BK35 BK39 BK52 BQ45 BQ52 4G037 DA01 EA03 4G078 AA13 AB06 AB07 AB09 BA01 DA17 EA20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混練物を入れるケーシングと、同ケーシ
    ングの内部で回転する混練用ロータとを有する混練機に
    おいて、上記ロータの端面または上記ケーシングの上記
    ロータ端面と相対する面に、少なくとも1本の溝を設け
    たことを特徴とする混練機。
  2. 【請求項2】 混練物を入れるケーシングと、同ケーシ
    ングの内部で回転する混練用ロータとを有する混練機に
    おいて、上記ロータの端面または上記ケーシングの上記
    ロータ端面と相対する面に、少なくとも一箇所の凸部を
    設けたことを特徴とする混練機。
  3. 【請求項3】 混練物を入れるケーシングと、同ケーシ
    ングの内部で回転する混練用ロータとを有する混練機に
    おいて、上記ロータの端面または上記ケーシングの上記
    ロータ端面と相対する面に、ブラシ状のシール部材を設
    けたことを特徴とする混練機。
  4. 【請求項4】 混練物を入れるケーシングと、同ケーシ
    ングの内部で回転する混練用ロータとを有する混練機に
    おいて、上記ロータの端面または上記ケーシングの上記
    ロータ端面と相対する面に、少なくとも一箇所の段差
    と、該段差の下部から徐々に高くなり該段差の頂部に達
    する傾斜面とを設けたことを特徴とする混練機。
  5. 【請求項5】 上記溝、凸部または段差を、ロータ中心
    部側から周縁部に向かうように形成したことを特徴とす
    る請求項1、請求項2または請求項4に記載の混練機。
  6. 【請求項6】 上記溝、凸部または段差を、ロータの回
    転に伴なって混練物が周縁方向へ導かれるように傾斜さ
    せたことを特徴とする請求項5に記載の混練機。
  7. 【請求項7】 混練物を入れるケーシングと、同ケーシ
    ングの内部で回転する混練用ロータとを有する混練機に
    おいて、上記ケーシングと上記ロータ端面との隙間のう
    ち、上記ロータの突出部の根元部分から先端までの上記
    隙間を他の部分の隙間より広く形成したことを特徴とす
    る混練機。
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