JP2002018179A - 洗濯機及び洗濯機における洗濯方法 - Google Patents

洗濯機及び洗濯機における洗濯方法

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JP2002018179A
JP2002018179A JP2000208358A JP2000208358A JP2002018179A JP 2002018179 A JP2002018179 A JP 2002018179A JP 2000208358 A JP2000208358 A JP 2000208358A JP 2000208358 A JP2000208358 A JP 2000208358A JP 2002018179 A JP2002018179 A JP 2002018179A
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Japan
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washing
detergent
washing step
amount
water supply
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Application number
JP2000208358A
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English (en)
Inventor
Izumi Morita
いづみ 森田
Satoshi Nishiwaki
智 西脇
Takayuki Hirano
高行 平野
Takako Tazawa
貴子 田沢
Yoshimi Nishimura
好美 西村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れの洗濯物への再付着をなくし洗浄効果も
向上させる。 【解決手段】 第1回目の洗い行程、排水行程、給水行
程、第2回目の洗い行程とを順に行なうコースを有し、
第2回目の洗い行程で使用する洗剤量を第1回目の洗い
行程で使用する洗剤量より多くする。例えば、第1回目
の洗い行程で使用する洗剤量は標準量より少なく、且つ
第2回目の洗い行程で使用する洗剤量は標準量より多く
なるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗い行程における
洗剤量の適正化を図った洗濯機及び洗濯機における洗濯
方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、洗濯機にお
いて、汚れのひどい洗濯物を洗う場合、洗剤を使用して
洗濯物を洗うところの洗い行程を例えば2回実行するよ
うにしたものが知られている(例えば特許第26387
82号公報)。このものでは、1回目の洗い行程での洗
剤量を多くし、2回目以降の洗い行程での洗剤量を1回
目の洗い行程での洗剤量よりも少なくするようにしてい
る。
【0003】しかしながら、上記従来構成においては、
洗い行程を1回のみ行なう場合に比して、洗浄効果が上
がるものではあるが、1回目の洗い行程での汚れ再付着
のおそれがある。すなわち、従来のように1回目の洗い
行程で洗剤量を多くしていると、多量の汚れが水中に溶
解して洗濯物全体に、つまり洗濯物において汚れていな
い部分にまで染み込むように再付着することがある。こ
のように再付着した汚れはなかなかきれいにならないも
のである。特に洗濯物においてもともと汚れが付着して
いない部分に汚れの再付着が生じることは極めて不都合
である。
【0004】しかも従来の場合には、2回目以降での洗
い行程において洗浄力が弱く、総じて、洗剤洗いを行な
う洗い行程を複数行なうものでありながら、洗浄効果が
期待したほど上がらないというのが実情であった。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、汚れの洗濯物への再付着がなく且
つ洗浄効果も大幅に向上する洗濯機及び洗濯機における
洗濯方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の洗濯機
は、洗剤を槽内へ自動投入することが可能で且つ投入洗
剤量の調整が可能な洗剤投入装置と、洗濯コースとし
て、前記洗剤投入装置による洗剤投入動作、給水行程、
第1回目の洗い行程、排水行程、前記洗剤投入装置によ
る洗剤投入動作、給水行程、第2回目の洗い行程を順に
行なうコースを有し、第2回目の洗い行程で使用する洗
剤量を第1回目の洗い行程で使用する洗剤量より多くす
るように前記洗剤投入装置を制御する制御手段とを備え
て構成される。
【0007】上記構成においては、第2回目の洗い行程
で使用する洗剤量を第1回目の洗い行程で使用する洗剤
量より多くするから、この第2回目の洗い行程での洗浄
効果が向上する。この場合、第1回目の洗い行程では、
第2回目の洗い行程の洗剤量より少ない洗剤量にて洗い
が行なわれるから、汚れの再付着がない程度の洗いが期
待できる。よって、汚れの再付着をなくしつつ、洗浄効
果の向上を図ることができるようになる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、制
御手段が、第1回目の洗い行程で使用する洗剤量は標準
量より少なく、且つ第2回目の洗い行程で使用する洗剤
量は標準量より多くなるように設定したところに特徴を
有する。通常、洗濯機においては、洗濯物量に合った洗
剤量を標準的に定めている。これがいわゆる標準量であ
る。しかして、請求項2の発明においては、第1回目の
洗い行程で使用する洗剤量が標準量より少なく設定され
ているから、洗濯物の汚れが水中に過度に溶解されて洗
濯物に再付着するということがなく、しかも汚れは大体
落とされている。そして、排水行程及び給水行程を経た
第2回目の洗い行程においては、この洗い行程で使用す
る洗剤量が標準量より多くなるように設定されているか
ら、洗浄効果が確実に向上する。特にこの場合、汚れが
ひどい洗濯物の洗濯に好適する。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段が、第2回目の洗い行程の実行時間を第1
回目の洗い行程の実行時間よりも長くなるように設定し
たところに特徴を有する。これによると、洗浄効果がさ
らに向上する。
【0010】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段が、第1回目の洗い行程の実行時間を10
分以内に設定したところに特徴を有する。第1回目の洗
い行程では、既述したように、汚れの再付着を防止する
意味合いからすると洗剤量が第2回目の洗い行程のそれ
よりも少ないことは極めて有効である。一方、洗い行程
の実行時間を比較的短めにしても汚れの再付着防止につ
いては差し支えがない。そして、洗い行程の実行時間を
短めにすることは布傷み防止についても有効である。し
かるに、上記請求項4の発明においては、第1回目の洗
い行程の実行時間を10分以内という短めに設定してい
るから、汚れの再付着防止を図りつつ布傷み防止にも有
効となる。
【0011】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、槽内の水の濁度を検出する濁度検出手段を備え、制
御手段が、第1回目の洗い行程における濁度をこの濁度
検出手段により検出し、この濁度検出結果が所定値以下
のときには、第1回目の洗い行程の後の排水行程及び給
水行程は実行せずに、第2回目の洗い行程で使用する洗
剤を所定量投入して第2回目の洗い行程を実行するよう
にしたところに特徴を有する。
【0012】第1回目の洗い行程においては、洗濯水の
汚れ度合いがひどくない場合には、汚れの再付着は発生
しないと考えられる。この場合、排水行程及び給水行程
は実行せずとも、つまり水の入れ替えはしなくても、さ
らに洗剤量の追加及び選択時間の延長を図るようにすれ
ば、洗浄効果が向上することが判った。この点を考慮し
た請求項5においては、第1回目の洗い行程における濁
度検出結果が所定値以下のときには、第1回目の洗い行
程の後の排水行程及び給水行程は実行せずに第2回目の
洗い行程を実行するようにしているから、水の入れ替え
はしなくても洗浄効果の向上を図ることができるように
なり、節水も図ることができるようになる。
【0013】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段が、第2回目の洗い行程の給水水位を第1
回目の洗い行程の給水水位よりも低く設定したところに
特徴を有する。汚れ再付着のおそれのない第2の洗い行
程において、洗剤の構成成分である酵素の力を十分に発
揮させるために洗剤濃度を上げた方が良いものである。
しかるに請求項6においては、給水水位が第1回目の給
水水位よりも低く設定したから、洗剤濃度が上がり、汚
れに対する洗浄効果がさらに向上する。
【0014】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、洗剤投入装置から送出される洗剤が、槽内へ供給さ
れる水道水によって槽内へ供給される構成となってお
り、第2回目の洗い行程における洗剤投入時には前記水
道水を間欠的に供給するようになっているところに特徴
を有する。洗剤投入装置から排出された洗剤は、水道水
によって槽内に供給されるものである。この場合、通常
は水道水を連続的に給水することとなる。ところが、第
2回目の洗い行程における洗剤使用量は多いから、洗剤
供給に使用する水道水の量も多くなる。ここで、節水の
ために洗い行程に風呂水を使用する場合には、第2の洗
い行程で使用する洗剤を多量の水道水により供給したの
では、節水効果が薄れてしまう。しかるに、請求項7の
発明においては、第2回目の洗い行程における洗剤投入
時には水道水を間欠的に供給するようになっているか
ら、水道水の使用を極力抑えることができるようにな
る。
【0015】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、洗剤を手動投入するときに使用される入力手段を備
え、制御手段が、洗濯コースとして、洗剤投入装置によ
る洗剤投入動作、給水行程、第1回目の洗い行程、排水
行程、洗剤投入装置による洗剤投入動作、給水行程、第
2回目の洗い行程を順に行なうコースの他に、給水行
程、第1回目の洗い行程、第2回目の洗い行程を連続し
て行なう洗剤手動投入コースを有し、前記入力手段によ
り入力があったときには洗剤手動投入コースを実行する
ようになっているところに特徴を有する。
【0016】使用者によっては、洗剤を自動投入装置に
よる自動投入をしない場合もある。この場合、二度の洗
剤自動投入はいずれもできなくなる。つまり、使用者に
よる洗剤投入が1回行なわれることになり、第1回目の
洗い行程と第2回目の洗い行程との間の水の入れ替えが
できなくなる。しかし、洗い行程の実行時間としてはあ
る程度長い方が良い。しかるに、上記請求項8の発明に
おいては、入力手段から入力されると、第1回目の洗い
行程と第2回目の洗い行程とを連続して行なうから、使
用者による1回の洗剤投入でありながら洗い行程の実行
時間を十分に得ることができて洗浄効果の低下を極力防
止できるようになる。
【0017】請求項9の発明は、請求項1の発明におい
て、洗剤量を表示する表示手段を備え、この表示手段に
は、第2回目の洗い行程での洗剤量を表示するようにな
っているところに特徴を有する。洗剤量表示は洗浄力の
指標とすることができる。しかして、主たる洗浄力とし
ては第2の洗い行程での洗浄力が期待できるものである
から、この第2の洗い行程での洗剤量を表示することに
より、洗浄力を適正に表示することができるようにな
る。
【0018】請求項10の発明は、請求項1の発明にお
いて、第1回目の洗い行程及び第2回目の洗い行程のう
ち少なくとも第2回目の洗い行程の実行時間を変更し得
るようになっているところに特徴を有する。洗浄効果を
さらに上げたいとか、洗濯物の汚れ度が低くて洗い行程
時間を短くしても差し支えがない場合に、使用者側にお
いて洗い行程の実行時間を変更することは有効である。
しかるに、第1回目の洗い行程より第2回目の洗い行程
の方が洗浄力として高いから、この第2回目の洗い行程
の実行時間を変更し得るようにした請求項10の発明に
おいては、使用者の要望にあった時間設定が可能とな
る。
【0019】請求項11の発明は、請求項1の発明にお
いて、使用者による設定時間後に洗濯を終了もしくは開
始する予約機能を備え、この予約機能が設定されたとき
には、制御手段は、予約機能設定時点で洗剤投入動作か
ら給水行程、第1回目の洗い行程、排水行程、洗剤投入
動作、給水行程及び第2回目の洗い行程の途中までを実
行して待機するようになっているところに特徴を有す
る。
【0020】使用者による設定時間後に洗濯を終了もし
くは開始する予約機能を備えたものにおいては、洗濯物
が汚れたまま槽内に放置されて汚れが洗濯物から落ちに
くくなることが懸念される。しかるに上記請求項11の
発明においては、予約機能設定時点で洗剤投入動作から
給水行程、第1回目の洗い行程、排水行程、洗剤投入動
作、給水行程及び第2回目の洗い行程の途中までを実行
して待機するようになっているから、第1回目の洗い行
程及び排水行程の実行により予洗い及び汚れ再付着防止
を図り得て、そして、給水行程を経て第2の洗い行程途
中時期まで実行することにより、第2回目の洗い行程に
おいて洗剤を槽内の水に溶かした状態で待機することと
なり、この後第2の洗い行程が実行されるときには汚れ
が極めて落ちやすい状態となる。従って、洗浄効果がさ
らに向上する。
【0021】請求項12の発明は、請求項1の発明にお
いて、第2回目の洗い行程には漬け置き行程が含まれて
いるところに特徴を有する。第2回目の洗い行程では機
械的に強く洗わずとも洗浄効果が上がるものであり、従
って、第2回目の洗い行程に、機械的撹拌力の小さい漬
け置き行程を含ませているから、布傷みを来すことなく
十分な洗浄効果を得ることができるようになる。
【0022】請求項13の発明の洗濯機における洗濯方
法は、洗剤投入動作、給水行程、第1回目の洗い行程、
排水行程、洗剤投入動作、給水行程、第2回目の洗い行
程を順に行ない、且つ、第2回目の洗い行程で使用する
洗剤量を第1回目の洗い行程で使用する洗剤量より多く
するようにしたところに特徴を有する。これによると、
汚れの再付着がなくしつつ、洗浄効果の向上を図ること
ができるようになる。
【0023】請求項14の発明は、請求項13の発明に
おいて、第2回目の洗い行程には漬け置き行程が含まれ
ているところに特徴を有する。これによると、布傷みを
来すことなく十分な洗浄効果を得ることができるように
なる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1ないし図20を参照しながら説明する。まず図2
において、洗濯機全体の構成について述べる。外箱1内
には、水受槽2が弾性吊持機構3を介して弾性的に支持
されている。この水受槽2の内部には、洗い槽及び脱水
槽を兼用する回転槽4が配設されており、その内底部に
は撹拌体5が配設されている。上記回転槽4は、その周
壁には多数の脱水孔4aが形成されている。
【0025】前記水受槽2の底部には、排水口6及びエ
アトラップ7が形成されており、排水口7には排水弁8
及び排水ホース9が接続されている。前記エアトラップ
7には空気チューブ7bが接続されていて、この空気チ
ューブ先端部には、外箱1の上部カバー1a後部内にお
いて水位センサ7a(図5参照)が設けられている。水
受槽2の外底部には、槽軸10a及び撹拌軸10bを有
する機構部11が配設されていて、槽軸10aには前記
回転槽4が連結され、撹拌軸10bの上端部には前記撹
拌体5が連結されている。また撹拌軸10bの下端部は
直流ブラシレスモータからなる洗濯機モータ12のアウ
タロータ12aが連結されている。
【0026】しかして、洗い行程およびすすぎ行程にお
いては、洗濯機モータ12の回転が撹拌軸10b従って
撹拌体5のみに伝達され、脱水行程においては槽軸10
a及び撹拌軸10b従って回転槽4及び撹拌体5に伝達
されるようになっている。
【0027】前記外箱1の上部の上部カバー1aの後部
には、図3に示す洗剤投入装置13が設けられている。
この洗剤投入装置13は次のように構成されている。洗
剤を収容するホッパ14の底部には、コイルからなる洗
剤送出体15が配設されており、これは、送出モータ1
6により回転されてホッパ14の送出口14aから洗剤
を吐出するようになっている。また、上記送出口14a
にはこれを開閉するキャップ17が設けられていて、こ
のキャップ17はキャップモータ18(図3には図示せ
ず、図5参照)により開閉されるようになっている。な
お、ホッパ14の内部には前記洗剤送出体15の回転に
伴って回転して洗剤を撹拌する洗剤撹拌体19が設けら
れている。
【0028】また、この上部カバー1aには、給水ポン
プ20が配設されており、これはポンプモータ21及び
ポンプ羽根22等を有しており、ポンプモータ21の運
転によるポンプ羽根22の回転により給水ホース接続口
23から風呂水などの外部水源の水を吸入して注水ケー
ス24へ供給し、この注水ケース24から回転槽4内へ
供給するようになっている。
【0029】さらに上部カバー1aには、水道水が供給
される電磁弁からなる給水弁25が設けられており、こ
れは、入水口25a及び出水口25bを有する。入水口
25aは水道の蛇口に接続されるものであり、この給水
弁25は開放動作されると、水道水が出水口25bから
吐出され、図示しない水路を矢印Aのように通って、注
水ケース24における前記洗剤投入装置13の送出口1
4a下方部分を通過し回転槽4内に供給する。この場
合、洗剤投入装置13から洗剤が吐出されていれば、こ
の洗剤も水と共に回転槽4内に供給される(洗剤投入が
なされる)。別の出水口25cは柔軟仕上げ剤などを回
転槽4内へ流し出すための電磁弁の出水口であり、いず
れも入水口25aは共通である。
【0030】また、上部カバー1aの前部上面には、操
作パネル26が配設されている。これは図4に示すよう
に、スイッチ群27、及び表示手段たる表示部28、2
9、30及び31が設けられている。上記スイッチ群2
7の各種スイッチのうち本実施例洗濯機において主要な
スイッチとしは、予約設定スイッチ27a、洗い時間設
定スイッチ27b、スタートスイッチ27c、念入り洗
いに相当するバイオコーススイッチ27d、入力手段に
相当する洗剤選択スイッチ27e、風呂水給水選択スイ
ッチ27f及び電源入り・切りスイッチ27gがある。
前記洗剤選択スイッチ27eは、「洗剤自動投入無し
(洗剤手動投入コース)」と、「低濃度洗剤使用」と、
「標準洗剤使用」と、「高濃度洗剤使用」とを切替える
ためのスイッチである。
【0031】次に図5において、制御手段に相当する制
御装置32は、マイクロコンピュータを含んで構成され
ており、これには、前記スイッチ群27からのスイッチ
入力が与えられると共に水位センサ7aからの水位検出
信号が与えられるようになっている。そして、この制御
装置32は、各種表示部28〜31を制御すると共に、
給水弁25、ポンプモータ21、洗濯機モータ12、排
水弁8、キャップモータ18及び送出モータ16を駆動
回路33を介して制御するものであり、この場合、メモ
リに保有した洗濯制御プログラムに従って制御する。な
お、上記表示部31は5個の例えばLEDからなる発光
部31a〜31eを備えて構成されている。
【0032】さて、上記制御装置32における制御内容
について述べる。 (1)自動バイオコース 電源入り・切りスイッチ27gにより電源が投入された
状態で、バイオコース設定スイッチ27dがオン操作さ
れると、図6に示すように、表示部28に初期表示を行
なう。すなわち、洗い行程のうち第2の洗い行程(後述
する)の実行時間を表示する(この場合「60」分)。
なお、表示部29及び30にはそれぞれ「3」(すすぎ
行程3回の意味)及び「4」(脱水行程4分の意味)が
表示される。
【0033】そして、スタートスイッチ27cがオン操
作されると、図1に示すタイムチャートのように洗濯運
転を制御する。この洗濯運転は、洗剤投入動作、給水行
程、第1回目の洗い行程、排水行程、洗剤投入動作、給
水行程、第2回目の洗い行程、第1、第2及び第3のす
すぎ行程、脱水行程を実行するようになっている。な
お、第1、第2及び第3のすすぎ行程には、排水行程及
び給水行程などが含まれているが省略する。
【0034】第1回目の給水行程においては、開始初期
に洗剤投入動作も並行して行なわれる。上記第1回目の
給水行程時における洗剤投入動作は図9に示しており、
前述の図8と基本的に同様になされる。まず、給水弁2
5が開放され、そして、水供給が実際になされたことが
水位センサ7a(これは少量の水を検出して水供給を検
出する)により検出されると、キャップモータ18をオ
ンしてキャップ17を開放し、この時点から9秒経過す
ると送出モータ16をオンして洗剤の送出を予め設定さ
れた時間(洗剤標準量の0.8倍の洗剤量を送出するの
に必要な時間)行なう。この後、1秒経過するとキャッ
プモータ18をオフし、その後、設定された水位(布量
1kgのときで13リットル、図10(a)参照)とな
るまで、給水を継続して設定水位となったところで給水
弁25を閉塞する。
【0035】第1回目の洗い行程を所定時間例えば5分
実行する。この第1回目の洗い行程は、撹拌体5を所定
時間正回転、所定時間休止、所定時間逆回転、所定時間
休止を順次繰り返すことにより行なわれる。これによ
り、洗濯物が予洗いされて大体の汚れが落とされ、なお
かつ、汚れが過度に落とされることがなく、洗剤濃度が
過度に濃いということもないので、汚れ再付着がない。
【0036】この後、排水行程を実行する。この排水行
程も汚れ再付着の防止に極めて有効である。その後、第
2回目の給水行程を実行する。この給水行程において
も、開始初期に洗剤投入動作も並行して行なわれる。こ
の第2回目の給水行程時における洗剤投入動作は、図8
で示した第1回目の洗剤投入動作と基本的に同様であ
る。ただし、洗剤投入量が洗剤標準量の3倍であるか
ら、その分送出モータ16のオン時間が長くなってい
る。また、給水量は、第1回目の給水行程における給水
量より少なく設定されている。例えば、図10(b)に
示すように、前述の13リットルに対して、10リット
ルとなっている。
【0037】そして、第2回目の洗い行程を実行する。
この第2回目の洗い行程は、60分実行されるが、最初
のうち漬け置き行程を所定時間実行し、その後に、第1
回目の洗い行程と同様の洗い行程(撹拌体5の正逆回転
の繰り返し)が実行される。上記漬け置き行程は撹拌体
5による機械力を洗濯物にあまり与えないで洗濯するも
ので、例えば撹拌体5を1分正逆回転させて10分停止
させるということを繰り返す。この第2回目の洗い行程
が終了すると、3回のすすぎ行程を経て脱水行程にいた
り、洗濯運転を終了する。
【0038】なお、第1回目の洗い行程中あるいは第2
回目の洗い行程中において例えば蓋が開放されると(こ
れは図示しない蓋開閉検出手段による検出される)、図
7に示すように、洗剤量が表示部28に表示される。こ
の場合、第2回目の洗い行程(後述する)で使用する洗
剤量が表示される。例えば「3.0」なる文字が表示さ
れる。この「3.0」は、洗剤量が、この洗濯機で指定
する洗剤の標準量(布量が同じ条件での標準コースで使
用する洗剤量)の3倍であることを意味している。
【0039】なお、図11には、電源投入時から第2回
目の洗い行程終了までにおける表示部31の表示パター
ンの変化を示している。A欄に示すように、電源投入時
には、5個の発光部31a〜31eが全部点灯される。
【0040】B欄に示すように、スタートスイッチ27
cが操作された直後から所定時間においては、中央3個
の発光部31b〜31dが点灯し、両サイドの表示部3
1a、31eが点滅する。この表示パターンは、第1回
目の洗剤投入中であることを示している。
【0041】C欄に示すように、第1回目の洗剤投入が
終了すると、中央1個の表示部31cが点灯、その両サ
イドが点滅、最外側が消灯される。これは洗い行程がな
されていることが示されている。
【0042】次に、D欄に示すように、第2回目の洗剤
投入中においては、前記B欄と同様の表示パターンとな
る。これも洗剤投入中であることを示している。E欄に
示すように、第2回目の洗剤投入が終了すると、C欄と
同様の表示パターンとなる。これは、洗い行程がなされ
ていることが示され、そして、この洗い行程の進行と共
に、点滅していたものが消灯し、点灯していたものが点
滅するというように、表示数が減ってゆくようになって
いる(F欄及びG欄参照)。上述の表示により洗濯運転
の進行状況が良く判る。
【0043】(2)洗剤手動投入バイオコース(洗剤手
動投入コース) 電源入り・切りスイッチ27gにより電源が投入された
状態で、バイオコース設定スイッチ27dがオン操作さ
れ、そして、洗剤選択スイッチ27eにより「洗剤自動
投入無し(洗剤手動投入コース)」が選択されると、図
7に示したと同様に、表示部28に洗剤量が標準量の3
倍を示すところ「3.0」が表示される。この表示は、
使用者に3倍量の洗剤を手動投入することを促してい
る。
【0044】この後、使用者が洗剤を手動投入し、スタ
ートスイッチ27cをオン操作すると、図12に示すよ
うに、給水行程を実行した後、第1回目の洗い行程を実
行し、これに続いて第2回目の洗い行程を実行する。つ
まり、前記自動バイオコース(図1参照)とは、洗剤自
動投入、排水行程及び第2回目の給水行程が無い点が異
なる。
【0045】(3)予約バイオ予約コース 電源入り・切りスイッチ27gにより電源が投入された
状態で、バイオコース設定スイッチ27dがオン操作さ
れ、予約設定スイッチ27aにより洗い上がり時間(現
時点からの時間)が設定されると、つまり予約機能設定
がなされると、図13に示すように、予約設定時点で第
1回目の洗い行程、排水行程、給水行程及び第2回目の
洗い行程の途中時期(この場合洗剤溶かし動作終了)ま
で実行して待機するようになっている。なお、この待機
中に漬け置き行程を適宜実行するようにしても良い。
【0046】(4)風呂水バイオコース 電源入り・切りスイッチ27gにより電源が投入された
状態で、バイオコース設定スイッチ27dがオン操作さ
れ、風呂水給水選択スイッチ27fにより風呂水給水が
設定されると、風呂水バイオコースが選択される。そし
てスタートスイッチ27cがオン操作されると、このコ
ースが開始される。このコースは、洗剤投入動作及び給
水行程が図1に示した自動バイオコースと若干異なる。
すなわち、第1回目の洗剤処理動作は図15に示すよう
に、所定期間T1において実行される。この洗剤処理動
作は図8に示した動作と基本的には同様であり、図8の
場合には、予め設定された水位となるまで水道水給水を
継続したが、この図15の場合には、キャップモータ1
8オフ時点から3秒経過したところで給水(水道水給
水)を停止し、その後、給水ポンプモータ21をオンし
て予め設定された水位まで風呂水を給水する。
【0047】また、第2の洗剤投入動作は図16に示し
たように、まず、キャップモータ18がオンされてキャ
ップ17が開放され、そして、4秒後に給水弁25が間
欠的にオン・オフされて間欠給水がなされる。すなわ
ち、最初に3秒より長い時間オンされたのち、3秒周期
でオン・オフが繰り返される。この場合、送出モータ1
6がキャップ開放時点から9秒後にオンされて洗剤が送
出される。このとき上述したように、給水が間欠的なさ
れており、洗剤が順次この水により回転槽4へ供給され
る。送出モータ16は洗剤標準量の3倍相当量が送出さ
れるのに必要な時間オンされてから停止される。この停
止から1秒後にキャップモータ18がオフされ、そして
その後3秒後給水弁25がオフされる。ここまでが洗剤
動作期間T2である。この後は、給水ポンプモータ21
をオンして予め設定された水位まで風呂水を給水する。
【0048】(5)時間変更バイオコース 電源入り・切りスイッチ27gにより電源が投入された
状態で、バイオコース設定スイッチ27dがオン操作さ
れると、図6に示すように、表示部28に初期表示を行
なうが、この後、例えば洗い時間設定スイッチ27bが
オン操作されて洗い行程について時間設定がなされてス
タートスイッチ27cがオン操作されると、次のように
行程が制御される。図17には、洗い行程が2時間に設
定された場合を示している。このとき、表示部28の表
示は同図(b)に示すように「2H」とされる。そし
て、図17(a)に示すように、第1の洗い行程及び第
2の洗い行程のうち、第2の洗い行程の実行時間が2時
間に設定される。また、図18には例えば洗い行程が3
0分に設定された場合を示している。このとき、表示部
28の表示は同18(b)に示すように「30」とされ
る。そして、図18(a)に示すように、第1の洗い行
程及び第2の洗い行程のうち、第2の洗い行程の実行時
間が30分に設定される。
【0049】上記構成の本実施例によれば、第2回目の
洗い行程で使用する洗剤量を第1回目の洗い行程で使用
する洗剤量より多くするから、この第2回目の洗い行程
での洗浄効果が向上する。この場合、第1回目の洗い行
程では、第2回目の洗い行程の洗剤量より少ない洗剤量
にて洗いが行なわれるから、汚れの再付着がない程度の
洗い(予洗い)が期待できる。よって、汚れの再付着を
なくしつつ、洗浄効果の向上を図ることができる。図1
9及び図20には、汚れ再付着と洗浄比とについて発明
者の調査結果を示している。図19(a)には、例えば
洗い時間を例えば8分とした条件下での、洗剤濃度と再
付着率との関係を示している。また、図19(b)には
洗剤濃度を標準濃度(この洗濯機で規定する標準量)の
0.8倍としたときの、洗い時間と再付着率との関係を
示している。これらの図から再付着率を、少ない目安で
ある1.6%以下にしようとするには、洗剤濃度が0.
8で、洗い時間は8分以下であれば良いことが判る。た
だし、洗い時間は10分ぐらいまでなら汚れ再付着は実
質的に低いといえる。
【0050】さらに図20(a)には、洗い時間をたと
えば8分とした条件下で、洗剤濃度と洗浄比との関係を
示し、同図(b)には、洗剤濃度を0.8としたとき
の、洗い時間と洗浄比との関係を示している。これらか
ら、洗剤濃度が0.8でも洗浄効果が十分に高いことの
目安である洗浄比0.95を満足し、また、洗い時間が
5分でも同様に洗浄比0.95を満足していることがわ
かる。なお、洗い時間は10分ぐらいまで延ばしても良
い。
【0051】特に、本実施例では、第1回目の洗い行程
で使用する洗剤量は標準量より少なく、且つ第2回目の
洗い行程で使用する洗剤量は標準量より多くなるように
設定したから、汚れの再付着防止についてさらに優れて
いると共に洗浄効果も確実に向上する。特にこの場合、
汚れがひどい洗濯物の洗濯に好適する。
【0052】また、第2回目の洗い行程の実行時間を第
1回目の洗い行程の実行時間よりも長くなるように設定
したから、洗浄効果がさらに向上する。さらに、第1回
目の洗い行程の実行時間を5分といった短めに設定した
から、汚れの再付着防止を図りつつ布傷み防止にも有効
となる。この場合10分以内に設定すれば同様の効果を
得ることができる。また、第2回目の洗い行程の給水水
位を第1回目の洗い行程の給水水位よりも低く設定した
から、汚れ再付着のおそれのない第2の洗い行程におい
て、洗剤の構成成分である酵素の力を十分に発揮させる
ことができ、汚れに対する洗浄効果がさらに向上する。
【0053】さらにまた、第2回目の洗い行程における
洗剤投入時には水道水を間欠的に供給するようになって
いるから、風呂水給水時などにおいて水道水の節水効果
を得ることができる。すなわち、洗剤投入装置13から
排出された洗剤は、水道水によって槽内に供給されるも
のであるが、この場合、通常は水道水を連続的に給水す
ることとなる。ところが、第2回目の洗い行程における
洗剤使用量は多いから、洗剤供給に使用する水道水の量
も多くなる。ここで、節水のために洗い行程に風呂水を
使用する場合には、第2の洗い行程で使用する洗剤を多
量の水道水により供給したのでは、節水効果が薄れてし
まう。しかるに、上述したように、第2回目の洗い行程
における洗剤投入時には水道水を間欠的に供給するよう
になっているから、水道水の使用を極力抑えることがで
きる。
【0054】また、本実施例によれば、次の効果も得る
ことができる。洗剤を自動投入装置による自動投入をし
ない場合もある。この場合、二度の洗剤自動投入はいず
れもできなくなる。つまり、使用者による洗剤投入が1
回行なわれることになり、第1回目の洗い行程と第2回
目の洗い行程との間の水の入れ替えができなくなる。し
かし、洗い行程の実行時間としてはある程度長い方が良
い。しかるに、本実施例によれば、入力手段である洗剤
選択スイッチ27eにより「洗剤自動投入無し(洗剤手
動投入コース)」が選択(入力)されると、第1回目の
洗い行程と第2回目の洗い行程とを連続して行なうか
ら、使用者による1回の洗剤投入でありながら洗い行程
の実行時間を十分に得ることができて洗浄効果の低下を
極力防止できる。
【0055】また、表示手段である表示部28に、洗い
行程での洗剤量を表示するようにしたから、洗剤量表示
は洗浄力の指標とすることができる。しかも第2回目の
洗い行程での洗剤量を表示するようにしたから、主たる
洗浄力を発揮する第2の洗い行程での洗剤量を表示でき
て、洗浄力を適正に表示することができる。
【0056】また、洗い行程の実行時間を変更するにつ
いて、第1回目の洗い行程及び第2回目の洗い行程のう
ち少なくとも第2回目の洗い行程の実行時間を変更し得
るようにしたから、つまり、第1回目の洗い行程より洗
浄力の高い第2回目の洗い行程の実行時間を変更し得る
ようにしたから、使用者の要望にあった時間設定が可能
となる。
【0057】さらに、本実施例によれば、使用者による
設定時間後に洗濯を終了する予約機能を備えており、こ
の予約機能が設定されたときには、予約機能設定時点で
洗剤投入動作、給水行程、第1回目の洗い行程、排水行
程、洗剤投入動作、給水行程及び第2回目の洗い行程の
途中まで実行して、待機するようにしたから、汚れ再付
着防止を図り得ることはもとより、第2の洗い行程にお
いて洗剤を回転槽4内の水に溶かした状態で待機するこ
とが可能となり、この後第2の洗い行程が実行されると
きには汚れが極めて落ちやすい状態となる。従って、洗
浄効果がさらに向上する。なお、この予約機能としては
洗濯を開始する時間を設定するようにしても良い。
【0058】また、本実施例によれば、第2回目の洗い
行程には漬け置き行程が含まれているから、次の効果を
得ることができる。すなわち、第2回目の洗い行程では
機械的に強く洗わずとも洗浄効果が上がるものであり、
従って、第2回目の洗い行程に、機械的撹拌力の小さい
漬け置き行程を含ませているから、布傷みを来すことな
く十分な洗浄効果を得ることができる。
【0059】次に図21及び図22は本発明の第2の実
施例を示すものであり、この実施例においては、次の点
が第1の実施例と異なる。すなわち、この実施例では、
図示はしないが回転槽4内の水(洗濯水)従って水受槽
2内の水の濁度を検出する例えば光センサからなる濁度
検出手段を水受槽2の底部あるいは排水口部分に設けて
おり、第1回目の洗い行程が終了した時点(図21の時
点T11)で、この濁度検出手段により洗濯水の濁度を
検出し、濁度が「大」であれば、同図(b)に示すよう
に、排水行程、洗剤投入動作を含む給水行程、及び第2
回目の洗い行程以下を実行する。このとき、表示部31
における発光部31a〜31eを図22のA欄〜G欄の
順に制御する。また、濁度が「中」あるいは「小」であ
れば、図21(a)に示すように排水行程及び給水行程
は実行せずに、第2回目の洗い行程で使用する所定量の
洗剤について洗剤投入動作をして第2回目の洗い行程以
下を実行する。このときNO表示部31における発光部
31a〜31eも同様に図22のA欄〜G欄の順に制御
することで、洗剤の投入動作が容易に確認できると共
に、洗い行程の進行状況も把握することができる。
【0060】この第2の実施例によれば、次の効果を得
ることができる。すなわち、第1回目の洗い行程におい
ては、洗濯水の汚れ度合いがひどくない場合には、汚れ
の再付着は発生しないと考えられる。この場合、排水行
程及び給水行程は実行せずとも、つまり水の入れ替えは
しなくても、さらに洗剤量の追加及び選択時間の延長を
図るようにすれば、洗浄効果が向上することが判った。
この点を考慮したこの第2の実施例によれば、第1回目
の洗い行程における濁度検出結果が所定値以下のときに
は、第1回目の洗い行程の後の排水行程及び給水行程は
実行せずに第2回目の洗い行程を実行するようにしてい
るから、水の入れ替えはしなくても洗浄効果の向上を図
ることができ、節水も図ることができる。
【0061】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1及び請求項
13の発明によれば、第2回目の洗い行程で使用する洗
剤量を第1回目の洗い行程で使用する洗剤量より多くす
るようにしたから、汚れの再付着をなくしつつ、洗浄効
果の向上を図ることができる。請求項2の発明によれ
ば、第1回目の洗い行程で使用する洗剤量は標準量より
少なく、且つ第2回目の洗い行程で使用する洗剤量は標
準量より多くなるように設定したから、汚れ再付着の防
止の確実化を図ることができると共に、洗浄効果のさら
なる向上を図ることができる。
【0062】請求項3の発明によれば、第2回目の洗い
行程の実行時間が第1回目の洗い行程の実行時間よりも
長くなるように設定されているから、洗浄効果がさらに
向上する。請求項4の発明によれば、第1回目の洗い行
程の実行時間を10分以内に設定したから、第1回目の
洗い行程において汚れの再付着防止を図りつつ布傷み防
止にも有効となる。
【0063】請求項5の発明によれば、第1回目の洗い
行程における濁度をこの濁度検出手段により検出し、こ
の濁度検出結果が所定値以下のときには、第1回目の洗
い行程の後の排水行程及び給水行程は実行せずに、第2
回目の洗い行程で使用する洗剤を所定量投入して第2回
目の洗い行程を実行するようにしたから、水の入れ替え
はしなくても洗浄効果の向上を図ることができ、しかも
節水も図ることができる。請求項6の発明によれば、第
2回目の洗い行程の給水水位を第1回目の洗い行程の給
水水位よりも低く設定したから、汚れ再付着のおそれの
ない第2の洗い行程において、洗剤の構成成分である酵
素の力を十分に発揮させることができ、汚れに対する洗
浄効果がさらに向上する。
【0064】請求項7の発明によれば、第2回目の洗い
行程における洗剤投入時には前記水道水を間欠的に供給
するようにしたから、水道水の使用を極力抑えることが
でき、風呂水使用時に有効となる。請求項8の発明によ
れば、洗剤手動投入のための入力手段から入力される
と、第1回目の洗い行程と第2回目の洗い行程とを連続
して行なうから、使用者による1回の洗剤投入でありな
がら洗い行程の実行時間を十分に得ることができて洗浄
効果の低下を極力防止できる。
【0065】請求項9の発明によれば、表示手段に洗剤
量を表示するについて、洗剤量が多いところの第2回目
の洗い行程での洗剤量を表示するようにしたから、洗浄
力の指標である洗剤量表示を、適正に表示することがで
きる。請求項10の発明によれば、第1回目の洗い行程
及び第2回目の洗い行程のうち少なくとも第2回目の洗
い行程の実行時間を変更し得るようにしたから、洗い行
程の実行時間を変更して洗浄効果アップとか時間短縮を
図りたいといった場合において、その要望にあった時間
設定が可能となる。
【0066】請求項11の発明によれば、予約機能が設
定されたときには、予約機能設定時点で第1回目の洗い
行程、排水行程、給水行程及び第2回目の洗い行程の途
中時期まで実行して待機するようになっているから、予
約機能設定時において、汚れの、洗剤を槽内の水に溶か
した状態で待機することとなり、洗浄効果がさらに向上
する。請求項12及び請求項15の発明によれば、第2
回目の洗い行程には漬け置き行程が含まれているから、
布傷みを来すことなく十分な洗浄効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す洗濯運転のタイム
チャート
【図2】洗濯機の縦断側面図
【図3】洗剤投入装置部分の縦断正面図
【図4】操作パネルの平面図
【図5】電気的構成のブロック図
【図6】表示部部分の正面図
【図7】表示形態が異なる表示部部分の正面図
【図8】第1回目の洗剤投入動作を説明するためのタイ
ムチャート
【図9】第2回目の洗剤投入動作を説明するためのタイ
ムチャート
【図10】給水量の様子を示す図
【図11】別の表示部における表示形態を説明するため
の図
【図12】洗濯運転の異なる形態のタイムチャート
【図13】洗濯運転のさらに異なる形態のタイムチャー
【図14】洗濯運転の別の形態のタイムチャート
【図15】第1回目の洗剤投入動作及び風呂水給水の様
子を示すタイムチャート
【図16】第2回目の洗剤投入動作及び風呂水給水の様
子を示すタイムチャート
【図17】洗濯運転のさらに別の形態での一つの例のタ
イムチャート、(b)は同形態での表示の一例を示す図
【図18】(a)は洗濯運転のさらに別の形態での他の
例のタイムチャート、(b)は同形態での表示の一例を
示す図
【図19】(a)は洗剤濃度と再付着率との関係を示す
図、(b)は洗い時間と再付着率との関係を示す図
【図20】(a)は洗剤濃度と洗浄比との関係を示す
図、(b)は洗い時間と洗浄比との関係を示す図
【図21】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図22】図11相当図
【符号の説明】
4は回転槽、5は撹拌体、12は洗濯機モータ、13は
洗剤投入装置、15洗剤送出体、17はキャップ、20
は給水ポンプ、24は注水ケース、25は給水弁、26
は操作パネル、28ないし31は表示部(表示手段)、
31a〜31eは発光部、32はマイクロコンピュータ
(制御手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 高行 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 田沢 貴子 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 西村 好美 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 Fターム(参考) 3B155 AA01 AA12 AA13 AA21 BA08 BA10 BB08 BB14 BB20 JB04 JB05 LA14 LB01 LB02 LB05 LB06 LB22 LB31 LB34 LC07 MA01 MA02 MA05 MA07 MA08 MA09 MA10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗剤を槽内へ自動投入することが可能で
    且つ投入洗剤量の調整が可能な洗剤投入装置と、 洗濯コースとして、前記洗剤投入装置による洗剤投入動
    作、給水行程、第1回目の洗い行程、排水行程、前記洗
    剤投入装置による洗剤投入動作、給水行程、第2回目の
    洗い行程を順に行なうコースを有し、第2回目の洗い行
    程で使用する洗剤量を第1回目の洗い行程で使用する洗
    剤量より多くするように前記洗剤投入装置を制御する制
    御手段とを備えてなる洗濯機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、第1回目の洗い行程で使用
    する洗剤量は標準量より少なく、且つ第2回目の洗い行
    程で使用する洗剤量は標準量より多くなるように設定し
    たことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、第2回目の洗い行程の実行
    時間を第1回目の洗い行程の実行時間よりも長くなるよ
    うに設定したことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、第1回目の洗い行程の実行
    時間を10分以内に設定したことを特徴とする請求項1
    記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 槽内の水の濁度を検出する濁度検出手段
    を備え、 制御手段は、第1回目の洗い行程における濁度をこの濁
    度検出手段により検出し、この濁度検出結果が所定値以
    下のときには、第1回目の洗い行程の後の排水行程及び
    給水行程は実行せずに、第2回目の洗い行程で使用する
    洗剤を所定量投入して第2回目の洗い行程を実行するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 制御手段は、第2回目の洗い行程の給水
    水位を第1回目の洗い行程の給水水位よりも低く設定し
    たことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 洗剤投入装置から送出される洗剤は、槽
    内へ供給される水道水によって槽内へ供給される構成と
    なっており、第2回目の洗い行程における洗剤投入時に
    は前記水道水を間欠的に供給するようになっていること
    を特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 洗剤を手動投入するときに使用される入
    力手段を備え、 制御手段は、洗濯コースとして、洗剤投入装置による洗
    剤投入動作、給水行程、第1回目の洗い行程、排水行
    程、洗剤投入装置による洗剤投入動作、給水行程、第2
    回目の洗い行程を順に行なうコースの他に、給水行程、
    第1回目の洗い行程、第2回目の洗い行程を連続して行
    なう洗剤手動投入コースを有し、前記入力手段により入
    力があったときには洗剤手動投入コースを実行するよう
    になっていることを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 洗剤量を表示する表示手段を備え、この
    表示手段には、第2回目の洗い行程での洗剤量を表示す
    るようになっていることを特徴とする請求項1記載の洗
    濯機。
  10. 【請求項10】 第1回目の洗い行程及び第2回目の洗
    い行程のうち少なくとも第2回目の洗い行程の実行時間
    を変更し得るようになっていることを特徴とする請求項
    1記載の洗濯機。
  11. 【請求項11】 使用者による設定時間後に洗濯を終了
    もしくは開始する予約機能を備え、 この予約機能が設定されたときには、制御手段は、予約
    機能設定時点で洗剤投入動作から給水行程、第1回目の
    洗い行程、排水行程、洗剤投入動作、給水行程及び第2
    回目の洗い行程の途中までを実行して待機するようにな
    っていることを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  12. 【請求項12】 第2回目の洗い行程には漬け置き行程
    が含まれていることを特徴と請求項1記載の洗濯機。
  13. 【請求項13】 洗剤投入動作、給水行程、第1回目の
    洗い行程、排水行程、洗剤投入動作、給水行程、第2回
    目の洗い行程を順に行ない、且つ、第2回目の洗い行程
    で使用する洗剤量を第1回目の洗い行程で使用する洗剤
    量より多くするようにしたことを特徴とする洗濯機にお
    ける洗濯方法。
  14. 【請求項14】 第2回目の洗い行程には漬け置き行程
    が含まれていることを特徴と請求項13記載の洗濯機に
    おける洗濯方法。
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