JP2002017830A - 医療・福祉用具の処理方法 - Google Patents
医療・福祉用具の処理方法Info
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- JP2002017830A JP2002017830A JP2000204749A JP2000204749A JP2002017830A JP 2002017830 A JP2002017830 A JP 2002017830A JP 2000204749 A JP2000204749 A JP 2000204749A JP 2000204749 A JP2000204749 A JP 2000204749A JP 2002017830 A JP2002017830 A JP 2002017830A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安心して清潔な医療・福祉用具を利用するこ
とが可能となる医療・福祉用具の処理方法を提供するこ
とである。 【解決手段】 処理対象となる医療・福祉用具の発生場
所において前記医療・福祉用具を処理容器に収容し前記
処理容器を密封する収容工程(S10、S11)と、前
記収容工程において前記医療・福祉用具が収容された前
記処理容器を処理実施場所に搬送する搬送工程(S1
2)と、前記処理容器内にホルマリンガスを供給するこ
とにより前記処理容器内に収容されている前記医療・福
祉用具の滅菌を行う滅菌工程(S14、S15)と、前
記滅菌工程により滅菌が終了した前記医療・福祉用具が
収容された前記処理容器を密封状態のまま出荷する出荷
工程(S19)とを備える。
とが可能となる医療・福祉用具の処理方法を提供するこ
とである。 【解決手段】 処理対象となる医療・福祉用具の発生場
所において前記医療・福祉用具を処理容器に収容し前記
処理容器を密封する収容工程(S10、S11)と、前
記収容工程において前記医療・福祉用具が収容された前
記処理容器を処理実施場所に搬送する搬送工程(S1
2)と、前記処理容器内にホルマリンガスを供給するこ
とにより前記処理容器内に収容されている前記医療・福
祉用具の滅菌を行う滅菌工程(S14、S15)と、前
記滅菌工程により滅菌が終了した前記医療・福祉用具が
収容された前記処理容器を密封状態のまま出荷する出荷
工程(S19)とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、介護用マット、
車椅子、歩行器等の医療・福祉用具の再使用を行うため
の医療・福祉用具の処理方法に関するものである。
車椅子、歩行器等の医療・福祉用具の再使用を行うため
の医療・福祉用具の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、介護用マット、車椅子、歩行器
等、種々の医療・福祉用具が存在する。これらの医療・
福祉用具は、高価なものであることからレンタルにより
利用されることが多い。また医療・福祉用具の利用者
は、弱者であることが多いことから免疫力等が低下して
いる恐れもあり、利用者が清潔な医療・福祉用具を利用
することができるように洗浄、殺菌、消毒等が行われて
いる。このような場合には、レンタルされた医療・福祉
用具に、消毒殺菌済み等の表示がなされるのが一般的で
ある。
等、種々の医療・福祉用具が存在する。これらの医療・
福祉用具は、高価なものであることからレンタルにより
利用されることが多い。また医療・福祉用具の利用者
は、弱者であることが多いことから免疫力等が低下して
いる恐れもあり、利用者が清潔な医療・福祉用具を利用
することができるように洗浄、殺菌、消毒等が行われて
いる。このような場合には、レンタルされた医療・福祉
用具に、消毒殺菌済み等の表示がなされるのが一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レンタ
ルされた医療・福祉用具に消毒殺菌済み等の表示がなさ
れている場合であっても、殺菌の程度を知ることは困難
であり、またレンタル会社から利用者の所に搬送されて
くる途中で汚染されることも考えられ、利用者は、安心
して医療・福祉用具を使用することができなかった。こ
の発明は、安心して清潔な医療・福祉用具を利用するこ
とが可能となる医療・福祉用具の処理方法を提供するこ
とである。
ルされた医療・福祉用具に消毒殺菌済み等の表示がなさ
れている場合であっても、殺菌の程度を知ることは困難
であり、またレンタル会社から利用者の所に搬送されて
くる途中で汚染されることも考えられ、利用者は、安心
して医療・福祉用具を使用することができなかった。こ
の発明は、安心して清潔な医療・福祉用具を利用するこ
とが可能となる医療・福祉用具の処理方法を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の医療・福
祉用具の処理方法は、処理対象となる医療・福祉用具の
発生場所において前記医療・福祉用具を処理容器に収容
し前記処理容器を密封する収容工程と、前記収容工程に
おいて前記医療・福祉用具が収容された前記処理容器を
処理実施場所に搬送する搬送工程と、前記処理容器内に
滅菌用試薬を供給することにより前記処理容器内に収容
されている前記医療・福祉用具の滅菌を行う滅菌工程
と、前記滅菌工程により滅菌が終了した前記医療・福祉
用具が収容された前記処理容器を密封状態のまま出荷す
る出荷工程とを備えることを特徴とする。
祉用具の処理方法は、処理対象となる医療・福祉用具の
発生場所において前記医療・福祉用具を処理容器に収容
し前記処理容器を密封する収容工程と、前記収容工程に
おいて前記医療・福祉用具が収容された前記処理容器を
処理実施場所に搬送する搬送工程と、前記処理容器内に
滅菌用試薬を供給することにより前記処理容器内に収容
されている前記医療・福祉用具の滅菌を行う滅菌工程
と、前記滅菌工程により滅菌が終了した前記医療・福祉
用具が収容された前記処理容器を密封状態のまま出荷す
る出荷工程とを備えることを特徴とする。
【0005】この請求項1記載の医療・福祉用具の処理
方法によれば、処理対象となる医療・福祉用具の発生場
所において医療・福祉用具を処理容器に収容し処理容器
を密封することから、使用済みの医療・福祉用具が病原
菌等により汚染されていた場合においても、作業員の感
染を防止でき処理実施場所に安全に医療・福祉用具を搬
送することができる。また、滅菌が終了した医療・福祉
用具が収容された処理容器を密封状態のまま出荷するた
め、滅菌済みであることを示すインジケータ等を処理容
器内に入れておくことで、利用者の所に医療・福祉用具
が届けられたときに利用者が医療・福祉用具の滅菌が完
了していることを確認することができ、利用者は安心し
て清潔な医療・福祉用具を利用することができる。
方法によれば、処理対象となる医療・福祉用具の発生場
所において医療・福祉用具を処理容器に収容し処理容器
を密封することから、使用済みの医療・福祉用具が病原
菌等により汚染されていた場合においても、作業員の感
染を防止でき処理実施場所に安全に医療・福祉用具を搬
送することができる。また、滅菌が終了した医療・福祉
用具が収容された処理容器を密封状態のまま出荷するた
め、滅菌済みであることを示すインジケータ等を処理容
器内に入れておくことで、利用者の所に医療・福祉用具
が届けられたときに利用者が医療・福祉用具の滅菌が完
了していることを確認することができ、利用者は安心し
て清潔な医療・福祉用具を利用することができる。
【0006】また、請求項2記載の医療・福祉用具の処
理方法は、前記滅菌工程が前記処理容器内の減圧を行う
減圧工程と、前記処理容器内に滅菌用試薬を供給する滅
菌用試薬供給工程と、前記処理容器内の滅菌用試薬を排
気する滅菌用試薬排気工程とを備えることを特徴とす
る。この請求項2記載の医療・福祉用具の処理方法によ
れば、処理容器内を減圧した後に滅菌用試薬を供給する
ため、処理容器内の全体に所定濃度の滅菌用試薬がいき
わたり滅菌を完全に行うことができる。
理方法は、前記滅菌工程が前記処理容器内の減圧を行う
減圧工程と、前記処理容器内に滅菌用試薬を供給する滅
菌用試薬供給工程と、前記処理容器内の滅菌用試薬を排
気する滅菌用試薬排気工程とを備えることを特徴とす
る。この請求項2記載の医療・福祉用具の処理方法によ
れば、処理容器内を減圧した後に滅菌用試薬を供給する
ため、処理容器内の全体に所定濃度の滅菌用試薬がいき
わたり滅菌を完全に行うことができる。
【0007】また、請求項3記載の医療・福祉用具の処
理方法は、前記滅菌用試薬は、ホルマリンガスであるこ
とを特徴とする。この請求項3記載の医療・福祉用具の
処理方法によれば、医療・福祉用具の滅菌を完全に行う
ことができる。
理方法は、前記滅菌用試薬は、ホルマリンガスであるこ
とを特徴とする。この請求項3記載の医療・福祉用具の
処理方法によれば、医療・福祉用具の滅菌を完全に行う
ことができる。
【0008】また、請求項4記載の医療・福祉用具の処
理方法は、前記滅菌工程の前又は後に前記処理容器内に
熱風を供給して医療・福祉用具に付着している有害微生
物を除去する有害微生物除去工程を、更に備えることを
特徴とする。この請求項4記載の医療・福祉用具の処理
方法によれば、処理容器内に熱風を供給することによ
り、ダニ等の有害微生物が医療・福祉用具に付着してい
た場合においても有害微生物を死滅させることができ
る。また、処理用機内の医療・福祉用具に水が付着して
いた場合においても迅速に乾燥させることができる。
理方法は、前記滅菌工程の前又は後に前記処理容器内に
熱風を供給して医療・福祉用具に付着している有害微生
物を除去する有害微生物除去工程を、更に備えることを
特徴とする。この請求項4記載の医療・福祉用具の処理
方法によれば、処理容器内に熱風を供給することによ
り、ダニ等の有害微生物が医療・福祉用具に付着してい
た場合においても有害微生物を死滅させることができ
る。また、処理用機内の医療・福祉用具に水が付着して
いた場合においても迅速に乾燥させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態の説明を行う。図1は、介護用マットの処
理を説明するためのフローチャートである。まず、処理
対象となる介護用マット(医療・福祉用具)の発生場所
において介護用マットを処理袋(処理容器)に収容する
(ステップS10)。即ち、作業員が、介護用マットの
貸出先に行き返却される介護用マットを処理袋に収容す
る。
の実施の形態の説明を行う。図1は、介護用マットの処
理を説明するためのフローチャートである。まず、処理
対象となる介護用マット(医療・福祉用具)の発生場所
において介護用マットを処理袋(処理容器)に収容する
(ステップS10)。即ち、作業員が、介護用マットの
貸出先に行き返却される介護用マットを処理袋に収容す
る。
【0010】図2は、介護用マットを収容する処理袋2
の斜視図である。この処理袋2は、耐試薬性、耐熱性、
耐圧性を有する透明なフィルムで形成されており一端に
開口部2aが設けられている。また、開口部2aにはヒ
ートシール2cを有する蓋部材2bが備えられている。
また、処理袋2の側部には、ホルマリンガスを含む空気
等を導入する導入口2d及びホルマリンガスを含む空気
等を排出する排出口2eが設けられている。この導入口
2d及び排出口2eは、通常は閉塞されており、後述す
るホルマリンガス殺菌装置4の給気口10の先端部及び
排気口12の先端部が接続されたときのみ開放される。
の斜視図である。この処理袋2は、耐試薬性、耐熱性、
耐圧性を有する透明なフィルムで形成されており一端に
開口部2aが設けられている。また、開口部2aにはヒ
ートシール2cを有する蓋部材2bが備えられている。
また、処理袋2の側部には、ホルマリンガスを含む空気
等を導入する導入口2d及びホルマリンガスを含む空気
等を排出する排出口2eが設けられている。この導入口
2d及び排出口2eは、通常は閉塞されており、後述す
るホルマリンガス殺菌装置4の給気口10の先端部及び
排気口12の先端部が接続されたときのみ開放される。
【0011】次に、作業員は、介護用マットを処理袋2
に収容した後に、処理袋2内にケミカルインジケータ
(図示せず)を投入し、処理袋2の開口部に設けられて
いるヒートシール2cを加熱することにより蓋部材2b
を処理袋本体に密着させ処理袋2を密封する(ステップ
S11)。
に収容した後に、処理袋2内にケミカルインジケータ
(図示せず)を投入し、処理袋2の開口部に設けられて
いるヒートシール2cを加熱することにより蓋部材2b
を処理袋本体に密着させ処理袋2を密封する(ステップ
S11)。
【0012】次に、作業員は、介護用マットが収容され
密封された処理袋2を滅菌、有害微生物除去実施場所、
即ち処理工場に搬送し(ステップS12)、図3に示す
ように処理袋2の導入口2d、排出口2eにホルマリン
ガス殺菌装置4の給気口10の先端部、排気口12の先
端部をそれぞれ接続する(ステップS13)。
密封された処理袋2を滅菌、有害微生物除去実施場所、
即ち処理工場に搬送し(ステップS12)、図3に示す
ように処理袋2の導入口2d、排出口2eにホルマリン
ガス殺菌装置4の給気口10の先端部、排気口12の先
端部をそれぞれ接続する(ステップS13)。
【0013】図4は、ホルマリンガス殺菌装置4の構成
図である。このホルマリンガス殺菌装置4は、ホルマリ
ンガス発生装置14、外気又はホルマリンガスを含む外
気等を処理袋2内に導入するためのポンプ16を有す
る。また、ホルマリンガスを含む外気の湿度を調整する
湿度調節器18、ホルマリンガスを含む外気の温度を調
整する温度調節器20を有する。更に、処理袋2から排
出された排ガスを処理するための排ガス処理器22、処
理済の排ガスを外気に排出するポンプ24を有する。ま
た、ポンプ24とポンプ16とは、還流空気通路40に
より接続されている。なお、ホルマリンガス発生装置1
4、ポンプ16、湿度調節器18、温度調節器20、排
ガス処理器22及びポンプ24は、制御信号線28〜3
6を介して制御器38により制御される。
図である。このホルマリンガス殺菌装置4は、ホルマリ
ンガス発生装置14、外気又はホルマリンガスを含む外
気等を処理袋2内に導入するためのポンプ16を有す
る。また、ホルマリンガスを含む外気の湿度を調整する
湿度調節器18、ホルマリンガスを含む外気の温度を調
整する温度調節器20を有する。更に、処理袋2から排
出された排ガスを処理するための排ガス処理器22、処
理済の排ガスを外気に排出するポンプ24を有する。ま
た、ポンプ24とポンプ16とは、還流空気通路40に
より接続されている。なお、ホルマリンガス発生装置1
4、ポンプ16、湿度調節器18、温度調節器20、排
ガス処理器22及びポンプ24は、制御信号線28〜3
6を介して制御器38により制御される。
【0014】次に、処理袋2内の減圧を行う(ステップ
S14)。即ち、ホルマリンガス殺菌装置4のポンプ1
6を停止させポンプ24のみを運転することにより、処
理袋2内の空気を処理袋2外に排出し処理袋2内の減圧
を行う。次に、処理袋2内にホルマリンガスを供給し
(ステップS15)、介護用マットの滅菌処理を行う。
即ち、ホルマリンガス殺菌装置4のホルマリンガス発生
装置14、ポンプ16、湿度調節器18、温度調節器2
0を制御することにより処理袋2内に、温度及び湿度
(以後相対湿度を意味する)がそれぞれ温度20〜40
℃、湿度50〜90%であり、ホルマリンガス濃度16
0ppm以上のホルマリンガスを供給し介護用マットを
滅菌する。なお、ホルマリンガス濃度は、JIS K0
303に液体クロマトグラフ分析を組み合わせて測定し
たホルムアルデヒド自体の濃度である。
S14)。即ち、ホルマリンガス殺菌装置4のポンプ1
6を停止させポンプ24のみを運転することにより、処
理袋2内の空気を処理袋2外に排出し処理袋2内の減圧
を行う。次に、処理袋2内にホルマリンガスを供給し
(ステップS15)、介護用マットの滅菌処理を行う。
即ち、ホルマリンガス殺菌装置4のホルマリンガス発生
装置14、ポンプ16、湿度調節器18、温度調節器2
0を制御することにより処理袋2内に、温度及び湿度
(以後相対湿度を意味する)がそれぞれ温度20〜40
℃、湿度50〜90%であり、ホルマリンガス濃度16
0ppm以上のホルマリンガスを供給し介護用マットを
滅菌する。なお、ホルマリンガス濃度は、JIS K0
303に液体クロマトグラフ分析を組み合わせて測定し
たホルムアルデヒド自体の濃度である。
【0015】この状態で所定時間経過した後に、作業員
がケミカルインジケータが適正値になっていることを確
認し(ステップS16)、その後、処理袋2からホルマ
リンガスを排出させる(ステップS17)。即ちホルマ
リンガス発生装置14を停止させ、ポンプ16、24を
運転して処理袋2から排気されたホルマリンガスを排ガ
ス処理機22により処理する。排ガス処理機22により
処理された排ガスは、還流空気通路40を介してポンプ
16に供給され、再度処理袋2内に供給することにより
処理袋2内の空気を循環させる。この処理を処理袋2内
のホルマリンガス濃度が所定の値より低くなるまで実施
する。
がケミカルインジケータが適正値になっていることを確
認し(ステップS16)、その後、処理袋2からホルマ
リンガスを排出させる(ステップS17)。即ちホルマ
リンガス発生装置14を停止させ、ポンプ16、24を
運転して処理袋2から排気されたホルマリンガスを排ガ
ス処理機22により処理する。排ガス処理機22により
処理された排ガスは、還流空気通路40を介してポンプ
16に供給され、再度処理袋2内に供給することにより
処理袋2内の空気を循環させる。この処理を処理袋2内
のホルマリンガス濃度が所定の値より低くなるまで実施
する。
【0016】次に、処理袋2内に乾燥した熱風を供給し
て介護用マットに付着している有害微生物を除去する
(ステップS18)と共に介護用マットの乾燥を行う。
即ち、ポンプ24及びポンプ16を運転することにより
処理袋2内の空気を循環させながら温度調節器20によ
り空気の加熱を行い処理袋2内に乾燥した熱風を供給し
て有害微生物を死滅させる。そして、処理袋2の導入口
2d、排出口2eから接続されているホルマリンガス殺
菌装置4の給気口10の先端部、排気口12の先端部を
外し、所定時間経過後、滅菌有害微生物の処理が終了し
た介護用マットが収容された処理袋を密封状態のまま出
荷する(ステップS19)。
て介護用マットに付着している有害微生物を除去する
(ステップS18)と共に介護用マットの乾燥を行う。
即ち、ポンプ24及びポンプ16を運転することにより
処理袋2内の空気を循環させながら温度調節器20によ
り空気の加熱を行い処理袋2内に乾燥した熱風を供給し
て有害微生物を死滅させる。そして、処理袋2の導入口
2d、排出口2eから接続されているホルマリンガス殺
菌装置4の給気口10の先端部、排気口12の先端部を
外し、所定時間経過後、滅菌有害微生物の処理が終了し
た介護用マットが収容された処理袋を密封状態のまま出
荷する(ステップS19)。
【0017】この実施の形態にかかる介護用マットの処
理方法によれば、滅菌、有害微生物除去の対象となる介
護用マットの発生場所において介護用マットを処理袋に
収容し処理袋を密封することから、使用済みの介護用マ
ットが病原菌等により汚染されていた場合においても、
作業員の感染を防止でき滅菌、有害微生物除去処理を実
施する場所に安全に介護用マットを搬送することができ
る。また、滅菌が終了した介護用マットが収容された処
理袋を密封状態のまま出荷するため、滅菌済みであるこ
とを示すケミカルインジケータ等を処理容器内に入れて
おくことで、利用者の所に介護用マットが届けられたと
きに利用者が介護用マットの滅菌が完全であることを確
認することができ、利用者は安心して清潔な介護用マッ
トを利用することができる。
理方法によれば、滅菌、有害微生物除去の対象となる介
護用マットの発生場所において介護用マットを処理袋に
収容し処理袋を密封することから、使用済みの介護用マ
ットが病原菌等により汚染されていた場合においても、
作業員の感染を防止でき滅菌、有害微生物除去処理を実
施する場所に安全に介護用マットを搬送することができ
る。また、滅菌が終了した介護用マットが収容された処
理袋を密封状態のまま出荷するため、滅菌済みであるこ
とを示すケミカルインジケータ等を処理容器内に入れて
おくことで、利用者の所に介護用マットが届けられたと
きに利用者が介護用マットの滅菌が完全であることを確
認することができ、利用者は安心して清潔な介護用マッ
トを利用することができる。
【0018】また、処理袋内を減圧した後にホルマリン
ガスを供給するため、処理袋内の全体に所定濃度のホル
マリンガスがいきわたり滅菌を完全に行うことができ
る。また、処理袋内に熱風を供給することにより、ダニ
等の有害微生物が介護用マットに付着していた場合にお
いても有害微生物を死滅させることができる。更に、処
理袋内の介護用マットに水が付着していた場合において
も迅速に乾燥させることができる。
ガスを供給するため、処理袋内の全体に所定濃度のホル
マリンガスがいきわたり滅菌を完全に行うことができ
る。また、処理袋内に熱風を供給することにより、ダニ
等の有害微生物が介護用マットに付着していた場合にお
いても有害微生物を死滅させることができる。更に、処
理袋内の介護用マットに水が付着していた場合において
も迅速に乾燥させることができる。
【0019】なお、上述の実施の形態において使用可能
なホルマリンガス発生装置は特に限定はないがドライな
ホルムアルデヒドガスを発生可能な手段が好ましい。即
ち、ホルムアルデヒドが、制御可能な程度の少量の水分
の発生のみを伴う手段である。具体的には、メタノール
から、(1)触媒を用いて発生させる手段、(2)超音波処
理して発生させる手段、(3)紫外線照射して発生させる
手段等が挙げられる。上述の実施の形態において、処理
袋2内のホルムアルデヒド濃度の測定は、排ガス処理機
22の上流側に設けられた公知のモニタ手段によること
が可能である。具体的には、化学分析法、又は物理化学
分析法が挙げられる。
なホルマリンガス発生装置は特に限定はないがドライな
ホルムアルデヒドガスを発生可能な手段が好ましい。即
ち、ホルムアルデヒドが、制御可能な程度の少量の水分
の発生のみを伴う手段である。具体的には、メタノール
から、(1)触媒を用いて発生させる手段、(2)超音波処
理して発生させる手段、(3)紫外線照射して発生させる
手段等が挙げられる。上述の実施の形態において、処理
袋2内のホルムアルデヒド濃度の測定は、排ガス処理機
22の上流側に設けられた公知のモニタ手段によること
が可能である。具体的には、化学分析法、又は物理化学
分析法が挙げられる。
【0020】また、ホルムアルデヒドガスによる殺菌効
果は、湿度に依存することが知られているが、相対湿度
が有る程度以上高くなると、露結現象により結露が発生
し、被殺菌空間内に凝集することによりホルムアルデヒ
ド、又はその酸化物であるギ酸等が壁等に付着すること
となる。この場合、被殺菌空間内を汚染することとなる
ことから、ホルムアルデヒドの殺菌効果を十分発揮さ
せ、かつ結露の現象が起こらない程度の湿度を維持する
ことが重要となる。この湿度の範囲は、温度範囲が20
℃〜40℃の範囲において、好ましくは相対湿度50%
〜90%の範囲(より好ましくは80%〜90%)であ
る。
果は、湿度に依存することが知られているが、相対湿度
が有る程度以上高くなると、露結現象により結露が発生
し、被殺菌空間内に凝集することによりホルムアルデヒ
ド、又はその酸化物であるギ酸等が壁等に付着すること
となる。この場合、被殺菌空間内を汚染することとなる
ことから、ホルムアルデヒドの殺菌効果を十分発揮さ
せ、かつ結露の現象が起こらない程度の湿度を維持する
ことが重要となる。この湿度の範囲は、温度範囲が20
℃〜40℃の範囲において、好ましくは相対湿度50%
〜90%の範囲(より好ましくは80%〜90%)であ
る。
【0021】また、上述の実施の形態におけるホルマリ
ンガスを含む排ガスの処理方法、処理器については特に
制限はなく、スクラバによる洗浄方法、吸収剤による吸
収方法、適当な触媒を用いた分解反応による除去方法、
若しくはそれらの組合わせ方法を用いることができる。
また、上述の実施の形態においては、医療・福祉用具と
して介護用マットを例に採って説明を行ったが、車椅
子、歩行器等、他の医療・福祉用具に対してもこの実施
の形態にかかる滅菌、有害微生物の除去のための処理を
行うことができる。また、上述の実施の形態において
は、滅菌用試薬としてホルマリンガスを用いているがオ
ゾンガス等の殺菌用ガス又は次亜塩素酸ナトリウム、オ
ゾン水等の殺菌液を用いてもよい。また、上述の実施の
形態において滅菌有害微生物の処理が終了した介護用マ
ットが収容された処理袋内に窒素ガスを充填し、酸素イ
ンジケータを処理袋内に入れておくことにより、この酸
素インジケータを確認することにより、利用者の所に医
療・福祉用具が届けられたときに処理袋が密封状態のま
ま届けられたことを確認することができる。
ンガスを含む排ガスの処理方法、処理器については特に
制限はなく、スクラバによる洗浄方法、吸収剤による吸
収方法、適当な触媒を用いた分解反応による除去方法、
若しくはそれらの組合わせ方法を用いることができる。
また、上述の実施の形態においては、医療・福祉用具と
して介護用マットを例に採って説明を行ったが、車椅
子、歩行器等、他の医療・福祉用具に対してもこの実施
の形態にかかる滅菌、有害微生物の除去のための処理を
行うことができる。また、上述の実施の形態において
は、滅菌用試薬としてホルマリンガスを用いているがオ
ゾンガス等の殺菌用ガス又は次亜塩素酸ナトリウム、オ
ゾン水等の殺菌液を用いてもよい。また、上述の実施の
形態において滅菌有害微生物の処理が終了した介護用マ
ットが収容された処理袋内に窒素ガスを充填し、酸素イ
ンジケータを処理袋内に入れておくことにより、この酸
素インジケータを確認することにより、利用者の所に医
療・福祉用具が届けられたときに処理袋が密封状態のま
ま届けられたことを確認することができる。
【0022】また、上述の実施の形態においては、処理
容器として処理袋を用いているが樹脂製の容器等、他の
形態の処理容器を用いることも可能である。また、上述
の実施の形態においては、医療・福祉用具の滅菌を行っ
た後に処理袋内に熱風を供給して医療・福祉用具に付着
している有害微生物を死滅させているが、医療・福祉用
具の滅菌を行う前に処理袋内に熱風を供給して医療・福
祉用具に付着している有害微生物を死滅させるようにし
てもよい。また、上述の実施の形態においては、透明な
処理袋を用いているが、インジケータの確認ができれば
足りることから、インジケータを確認する部分のみ透明
であれば他の部分は不透明であってもよい。
容器として処理袋を用いているが樹脂製の容器等、他の
形態の処理容器を用いることも可能である。また、上述
の実施の形態においては、医療・福祉用具の滅菌を行っ
た後に処理袋内に熱風を供給して医療・福祉用具に付着
している有害微生物を死滅させているが、医療・福祉用
具の滅菌を行う前に処理袋内に熱風を供給して医療・福
祉用具に付着している有害微生物を死滅させるようにし
てもよい。また、上述の実施の形態においては、透明な
処理袋を用いているが、インジケータの確認ができれば
足りることから、インジケータを確認する部分のみ透明
であれば他の部分は不透明であってもよい。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、処理対象となる医療
・福祉用具の発生場所において医療・福祉用具を処理容
器に収容し処理容器を密封することから、使用済みの医
療・福祉用具が病原菌等により汚染されていた場合にお
いても、処理実施場所に安全に医療・福祉用具を搬送す
ることができる。また、滅菌が終了した医療・福祉用具
が収容された処理容器を密封状態のまま出荷するため、
滅菌済みであることを示すインジケータ等を処理容器内
に入れておくことで、利用者の所に医療・福祉用具が届
けられたときに利用者が医療・福祉用具の滅菌が終了し
ていることを確認することができ、利用者は安心して清
潔な医療・福祉用具を利用することができる。また、処
理容器内に熱風を供給することにより、ダニ等の有害微
生物が医療・福祉用具に付着していた場合においても有
害微生物を死滅させることができる。更に、処理容器内
を減圧した後に滅菌用試薬を供給するため、処理容器内
の全体に所定濃度の滅菌用試薬がいきわたり滅菌を完全
に行うことができる。
・福祉用具の発生場所において医療・福祉用具を処理容
器に収容し処理容器を密封することから、使用済みの医
療・福祉用具が病原菌等により汚染されていた場合にお
いても、処理実施場所に安全に医療・福祉用具を搬送す
ることができる。また、滅菌が終了した医療・福祉用具
が収容された処理容器を密封状態のまま出荷するため、
滅菌済みであることを示すインジケータ等を処理容器内
に入れておくことで、利用者の所に医療・福祉用具が届
けられたときに利用者が医療・福祉用具の滅菌が終了し
ていることを確認することができ、利用者は安心して清
潔な医療・福祉用具を利用することができる。また、処
理容器内に熱風を供給することにより、ダニ等の有害微
生物が医療・福祉用具に付着していた場合においても有
害微生物を死滅させることができる。更に、処理容器内
を減圧した後に滅菌用試薬を供給するため、処理容器内
の全体に所定濃度の滅菌用試薬がいきわたり滅菌を完全
に行うことができる。
【図1】この発明の実施の形態にかかる介護用マットの
処理を説明するためのフローチャートである。
処理を説明するためのフローチャートである。
【図2】この発明の実施の形態にかかる処理袋の斜視図
である。
である。
【図3】この発明の実施の形態にかかるホルマリンガス
殺菌装置と処理袋を接続した状態を示す図である。
殺菌装置と処理袋を接続した状態を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態にかかるホルマリンガス
殺菌装置の構成図である。
殺菌装置の構成図である。
2…処理袋、4…ホルマリンガス殺菌装置、14…ホル
マリンガス発生器、18…湿度調節器、20…温度調節
器、22…排ガス処理器、38…制御器。
マリンガス発生器、18…湿度調節器、20…温度調節
器、22…排ガス処理器、38…制御器。
Claims (4)
- 【請求項1】 処理対象となる医療・福祉用具の発生場
所において前記医療・福祉用具を処理容器に収容し前記
処理容器を密封する収容工程と、 前記収容工程において前記医療・福祉用具が収容された
前記処理容器を処理実施場所に搬送する搬送工程と、 前記処理容器内に滅菌用試薬を供給することにより前記
処理容器内に収容されている前記医療・福祉用具の滅菌
を行う滅菌工程と、 前記滅菌工程により滅菌が終了した前記医療・福祉用具
が収容された前記処理容器を密封状態のまま出荷する出
荷工程とを備えることを特徴とする医療・福祉用具の処
理方法。 - 【請求項2】 前記滅菌工程は、前記処理容器内の減圧
を行う減圧工程と、前記処理容器内に滅菌用試薬を供給
する滅菌用試薬供給工程と、前記処理容器内の滅菌用試
薬を排気する滅菌用試薬排気工程とを備えることを特徴
とする請求項1記載の医療・福祉用具の処理方法。 - 【請求項3】 前記滅菌用試薬は、ホルマリンガスであ
ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の医療・
福祉用具の処理方法。 - 【請求項4】 前記滅菌工程の前又は後に前記処理容器
内に熱風を供給して前記医療・福祉用具に付着している
有害微生物を除去する有害微生物除去工程を、更に備え
ることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に
記載の医療・福祉用具の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000204749A JP2002017830A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 医療・福祉用具の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000204749A JP2002017830A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 医療・福祉用具の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002017830A true JP2002017830A (ja) | 2002-01-22 |
Family
ID=18701961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000204749A Pending JP2002017830A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 医療・福祉用具の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002017830A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006016620A1 (ja) * | 2004-08-10 | 2006-02-16 | Bio Media Co., Ltd. | 殺菌方法および殺菌装置 |
JP2019092701A (ja) * | 2017-11-21 | 2019-06-20 | 株式会社大協精工 | 医療用機器類の製造工場 |
-
2000
- 2000-07-06 JP JP2000204749A patent/JP2002017830A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006016620A1 (ja) * | 2004-08-10 | 2006-02-16 | Bio Media Co., Ltd. | 殺菌方法および殺菌装置 |
CN101018570B (zh) * | 2004-08-10 | 2011-05-04 | 生命媒介株式会社 | 杀菌方法及杀菌装置 |
JP2019092701A (ja) * | 2017-11-21 | 2019-06-20 | 株式会社大協精工 | 医療用機器類の製造工場 |
JP7291924B2 (ja) | 2017-11-21 | 2023-06-16 | 株式会社大協精工 | 医療用機器類の製造工場 |
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Legal Events
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