JP2002017774A - マイクロ波治療装置 - Google Patents

マイクロ波治療装置

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JP2002017774A
JP2002017774A JP2000203937A JP2000203937A JP2002017774A JP 2002017774 A JP2002017774 A JP 2002017774A JP 2000203937 A JP2000203937 A JP 2000203937A JP 2000203937 A JP2000203937 A JP 2000203937A JP 2002017774 A JP2002017774 A JP 2002017774A
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JP2000203937A
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English (en)
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Satoshi Honma
聡 本間
Makoto Inaba
誠 稲葉
Masaaki Ueda
昌章 植田
Takao Tabata
孝夫 田畑
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的とするところは、患部の部位にマ
イクロ波を正確に照射することができると共に、術者の
治療作業の負担を軽減できるマイクロ波治療装置を提供
することである。 【解決手段】本発明は、体腔内にマイクロ波プローブを
挿入して体腔内から生体の患部にマイクロ波を照射して
加温治療を行うマイクロ波治療装置において、マイクロ
波プローブ2と、上記マイクロ波プローブ2を挿脱自在
な管路5を有し、体腔内に挿入可能な管状部材3と、上
記管状部材3を生体組織に位置決め固定するバルーン6
と、上記管状部材3の管路5に挿入した上記マイクロ波
プローブ2を上記管状部材3に固定的に保持する接続リ
ング8とを具備したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内にマイクロ
波プローブを挿入して体腔内から生体に生じている腫瘍
などの患部を治療するマイクロ波治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体腔内にマイクロ波プローブを挿
入して生体内に生じている腫瘍などの患部にマイクロ波
を照射して治療を行なう温熱療法が知られている。
【0003】特開昭59−57650号公報で知られる
マイクロ波プローブは、患者の体腔内に挿入するプロー
ブ先端にマイクロ波放射部を設けると共に、そのマイク
ロ波放射部をバルーンで囲み、そのバルーン内に溜めた
液体を通じてマイクロ波を患部に照射するようにしたも
のである。
【0004】一方、特開昭57−55159号公報で知
られるマイクロ波照射用プローブは、内視鏡の処置具挿
通用チャンネルを通じて体腔内に挿入する方式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−5765
0号公報のものでは、バルーンカテーテルに対するマイ
クロ波プローブの接続固定手段がない。このため、治療
中、マイクロ波プローブが動き易く、患部の部位に対し
て確実かつ集中的な照射が難しい。そこで、治療中、術
者はマイクロ波プローブを動かさないように保持する等
の手間が必要があり、治療作業の負担が大きいという問
題があった。
【0006】また、特開昭57−55159号公報のも
のでも、マイクロ波プローブを固定する手段がないた
め、患部に対しての確実かつ集中的なマイクロ波照射が
難しく、治療中に術者はマイクロ波プローブを動かさな
いようにする必要があり、治療作業の負担が大きいとい
う問題があった。さらに、マイクロ波プローブはマイク
ロ波発生装置に接続するためのプラグを有した構成であ
る関係で、治療中は内視鏡を患者体内に留置し続ける必
要があり、術者に内視鏡を保持することおよび操作する
負担が二重にかかり、また、患者に対しても負担がかか
るという問題があった。
【0007】本発明は上記課題に着目してなされたもの
であって、その目的とするところは、患部の部位にマイ
クロ波を正確に照射することができると共に、術者の治
療作業の負担を軽減できるマイクロ波治療装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、体腔内にマイ
クロ波プローブを挿入して体腔内から生体の患部にマイ
クロ波を照射して加温治療を行うマイクロ波治療装置に
おいて、マイクロ波プローブと、上記マイクロ波プロー
ブが挿脱自在な管路を有し、体腔内に挿入可能な管状部
材と、上記管状部材を生体組織に位置決め固定する固定
手段と、上記管状部材の管路に挿入した上記マイクロ波
プローブを上記管状部材に固定的に保持する接続手段と
を具備したことを特徴とするものである。
【0009】本発明は、患部に対してマイクロ波を正確
に照射することができ、しかも、術者の治療作業の負担
を軽減できるという作用をもつ。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1及び図2を
参照して本発明の第1実施形態に係るマイクロ波治療装
置について説明する。本実施形態の目的は患部に対して
マイクロ波を確実かつ正確に照射することができ、しか
も、術者の治療作業の負担を軽減できるマイクロ波治療
装置を提供することにある。
【0011】本実施形態に係るマイクロ波治療装置1は
図1で示すように、マイクロ波を照射するプローブ2と
管状部材3とを備えて構成されている。プローブ2と管
状部材3は硬質なものとして構成してもよいが、通常
は、体腔の曲がり等に対応できるようにある程度曲がり
得る構成のものとする。
【0012】プローブ2は通常同軸ケーブルで形成され
ており、プローブ先端にはマイクロ波照射部4が設けら
れている。
【0013】管状部材3には、プローブ2を挿脱自在に
挿入して受け取る管路5と、先端に設けられた拡張自在
なバルーン6と、このバルーン6と連通した送気または
送水管路7が設けられている。
【0014】管状部材3の基端には接続リング8が被嵌
する状態で設けられている。この接続リング8は図2で
示すように、雄部9と雌部10の2体からなり、雄部9
と雌部10はねじ結合により連結されている。雌部10
はその内部にテーパ面11を有しており、雄部9はその
テーパ面11と接触嵌合する先細りの筒状部12を有し
ている。雄部9の筒状部12には弾性を付与するために
複数の切り欠き部13が形成されている。雄部9と雌部
10をねじ込むことにより雌部10のテーパ面11によ
り筒状部12が締め付けられて筒状部12の内径が縮小
する。また、雄部9と雌部10のねじ込みを緩めると、
雌部10のテーパ面11による筒状部12の締め付けが
緩み、筒状部12の内径が拡大する。
【0015】管状部材3の管路5における先端部位には
突き当て部14が設けられている。送気または送水管路
7の基端には三方活栓等の口金15が接続され、口金1
5にはチューブ16が接続されている。
【0016】プローブ2の基端には図示しないマイクロ
波発生装置に接続可能なプラグ17が設けられている。
【0017】次に、本実施形態に係るマイクロ波治療装
置1を使用する場合の作用について説明する。
【0018】まず、図1で示すように、管状部材3を体
内管腔18に挿入する。患部近傍の所望の位置まで管状
部材3を挿入した後、シリンジ等の手段を用い、送気ま
たは送水管路7を通じて送気または液体をバルーン6内
に送り込み、バルーン6を拡張させて、体内管腔18の
内壁面に対して押し当てることによりその位置に固定す
る。これによって、体内管腔18内の所定位置に管状部
材3を固定することができる。
【0019】次に、管状部材3の基端に接続リング8を
取り付ける。プローブ2を管状部材3の管路5内に挿入
する。プローブ2の先端が管状部材3の先端にある突き
当て部14に突き当たるまでプローブ2を押し込むとそ
の位置に位置決めされる。
【0020】この後で、接続リング8の雄部9を雌部1
0に対してねじ込むと、雄部9の筒状部12は雌部10
のテーパ面11と接触し、さらに雄部9をねじ込むと、
切り欠き部13により筒状部12は縮径し、管状部材3
の基端部を締め付け、管状部材3がプローブ2を締め付
け固定する。これにより、プローブ2は体内管腔18に
対して位置決めされた状態で固定される。
【0021】そこで、図示しないマイクロ波発生装置か
らマイクロ波をプローブ2を通じてマイクロ波照射部4
に送り、マイクロ波を患部に照射する。
【0022】尚、使用する手順として、プローブ2は管
状部材3に予め挿入した後、体内管腔18に挿入するよ
うにしても良い。
【0023】本実施形態のマイクロ波治療装置1では管
状部材3を体内管腔18に対して位置決め固定し、その
管状部材3に対してプローブ2を接続固定できるように
したため、患部に対してマイクロ波を確実かつ正確に照
射することができ、また、プローブ2は所望の位置で固
定されるので、治療中に術者がプローブ2を保持および
操作する必要がなく、治療作業の負担が軽減される。
【0024】(第2実施形態)図3を参照して本発明の
第2実施形態に係るマイクロ波治療装置について説明す
る。本実施形態の目的は前述した第1実施形態のものと
同じである。本実施形態のマイクロ波治療装置1の構成
は以下の説明を除き、前述した第1実施形態のものと同
じである。
【0025】すなわち、管状部材3の先端に先端部19
を設け、先端部19の外周面には複数の吸引孔20を設
け、各吸引孔20は上記管状部材3に形成した吸引孔2
1と連通するように構成されている。吸引路21の基端
には三方活栓等の上記同様の口金15が取り付けられて
いる。
【0026】次に、本実施形態に係るマイクロ波治療装
置1を使用する場合の作用について説明する。
【0027】まず、図3で示すように、管状部材3を体
内管腔18に挿入する。患部近傍の所望の位置まで管状
部材3を挿入した後、吸引をかけると、先端部19の外
周面にある複数の吸引孔20が体内管腔18の内壁面を
吸引する結果、先端部19の外周面が体内管腔18の内
壁面に吸着され、体内管腔18の所定位置に管状部材3
を位置決め固定する。
【0028】ついで、プローブ2を先端部19に突き当
たるまで管状部材3内に挿入する。これ以後の作用は前
述した第1実施形態の場合と同じである。
【0029】尚、本実施形態においても、プローブ2は
管状部材3に予め挿入した後、体内管腔18に挿入する
ようにしても良い。
【0030】本実施形態のマイクロ波治療装置1によれ
ば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。そ
れに加え、本実施形態のマイクロ波治療装置1は吸着す
る固定手段を採用するため、体内管腔18に対してだけ
でなく、臓器等の腔部に対しても位置決め固定が可能で
あり、治療が可能となる。
【0031】(第3実施形態)図4を参照して本発明の
第3実施形態に係るマイクロ波治療装置について説明す
る。本実施形態の目的は前述した第1実施形態のものと
同じであり、その構成についても、以下の説明を除き、
第1実施形態と同じである。
【0032】すなわち、管状部材3の先端に先端部19
を設け、先端部19には、先端が鋭利な針等の刺入部材
22を収容し、先端部19の外周に形成された複数の開
口孔23よりそれぞれの刺入部材22の先端が突没自在
であるように構成した。
【0033】管状部材3には上記刺入部材22に結合さ
れた操作ワイヤー24が収容されるワイヤー収容管路2
5が設けられている。操作ワイヤー24の基端は管状部
材3の基端に設けられた操作部26に連結されている。
操作部26は上記接続リング8の雄部9に連結され、操
作部26には接続リング8の雄部9の筒状部12に係合
するテーパ面11が設けられている。
【0034】次に、本実施形態に係るマイクロ波治療装
置1を使用する場合の作用について説明する。
【0035】まず、管状部材3を体内管腔18に挿入す
る。患部近傍の所望の位置まで管状部材3を挿入した
後、操作部26を前進させて、刺入部材22を先端部1
9の外周から突出させ、刺入部材22の先端を体内管腔
18の組織に穿刺して、管状部材3を体内管腔18に固
定する。
【0036】この後、第1実施形態同様の作用で、接続
リング8の雄部9を操作部26に対してねじ込むこと
で、管状部材3とプローブ2と操作部26を相互に固定
する。この後の作用は第1実施形態と同じである。ま
た、本実施形態の効果は前述した第2実施形態と同じで
ある。
【0037】(第4実施形態)図5及び図6を参照して
本発明の第4実施形態に係るマイクロ波治療装置につい
て説明する。本実施形態の目的は前述した第1実施形態
のものと同じであり、その構成についても、以下の説明
を除き、第3実施形態と同じである。
【0038】すなわち、管状部材3の先端には一般的な
鉗子形状をした一対のジョー27と、ジョー受け部28
が設けられ、ジョー受け部28の基端は管状部材3の管
路5に挿入され、上記突き当て部14を構成している。
ジョー27の基端にはリンク部29が設けられ、ジョー
受け部28の基端側に設けられた孔部30を通る操作ワ
イヤー24の先端が上記リンク部29に結合されてい
る。そして、操作ワイヤー24を進退させることにより
一対のジョー27を開閉することができるようになって
いる。
【0039】次に、本実施形態に係るマイクロ波治療装
置1を使用する場合の作用について説明する。
【0040】まず、管状部材3を体内管腔18に挿入す
る。患部近傍の所望の位置まで管状部材3を挿入した
後、操作部26を後退させ、ジョー27を開き、体内管
腔18の内壁に開いた両方のジョー27の背面(外面)
を押し当てることにより管状部材3をその位置に固定す
る。この後の作用は前述した第3実施形態と同じであ
る。
【0041】本実施形態のマイクロ波治療装置1によれ
ば、上記第2実施形態に加え、ジョー27の形態を選ぶ
等により体内管腔や組織の採取や切除等の処置も可能で
ある。
【0042】(第5実施形態)図7及び図8を参照して
本発明の第5実施形態に係るマイクロ波治療装置につい
て説明する。本実施形態の目的は前述した第1実施形態
のものと同じであり、その構成についても、以下の説明
を除き、第1実施形態と同じである。
【0043】すなわち、管状部材3はプローブ2を挿脱
自在に挿入されて受け取る管路5が設けられ、この管路
5の先端は閉じており、この閉塞端によって、プローブ
2の先端を突き当てる突き当て部14を形成している。
【0044】管状部材3の先端部内には弾性を有する材
料で板状に形成された組織押圧部材40が複数片、例え
ば上下左右に設けられている。組織押圧部材40の先端
背面には凸状突起部41が形成されている。組織押圧部
材40の凸状突起部41に対応して管状部材3の壁部に
は開口孔42が設けられている。また、組織押圧部材4
0は通常は管状部材3の内径よりも小さい径を形成する
ように内側に湾曲した形状を呈している。
【0045】プローブ2の構成については前述した第1
実施形態と同じある。尚、管状部材3を弾性を有する材
料で形成し、組織押圧部材40を管状部材3と一体的に
形成しても良い。
【0046】次に、本実施形態に係るマイクロ波治療装
置1を使用する場合の作用について説明する。まず、プ
ローブ2を管状部材3内に、ある程度挿入しておく。管
状部材3を体内管腔18に挿入し、患部近傍の所望の位
置まで管状部材3を挿入した後、プローブ2を突き当て
部14に突き当たるまで深く挿入する。このとき、上下
左右の組織押圧部材40はプローブ2の先端部分により
押し広げられ、凸状突起部41が管状部材3の開口孔4
2から管状部材3の外周面より外へ突き出し、体内管腔
18に押し当たり、その結果、管状部材3は固定され
る。
【0047】また、プローブ2は組織押圧部材40の弾
性力により、管状部材3に対して固定的に接続される。
つまり、管状部材3を体腔に固定する手段と管状部材3
にプローブ2を保持固定する手段が兼ねられている。
【0048】処置終了後は、プローブ2を引き抜けば、
組織押圧部材40は弾性力で元の状態に復元し、体内管
腔18に対しての固定が解除される。
【0049】本実施形態によれば、前述した第2実施形
態の効果に加え、プローブ2を挿入するだけで所望の位
置に固定できるため、術者の操作がさらに容易にでき
る。
【0050】(第6実施形態)図9を参照して本発明の
第6実施形態に係るマイクロ波治療装置について説明す
る。本実施形態の目的は前述した第4実施形態のものと
同じであり、その構成についても、以下の説明を除き、
第4実施形態と同じである。
【0051】すなわち本実施形態での管状部材3は剛性
を有する部材からなる。プローブ2上には弾性を有する
部材で形成された弾性接続リング44が設けられてい
る。操作ワイヤー24の基端はラチェット45を有する
ハンドル46に着脱自在に結合されている。
【0052】次に、本実施形態に係るマイクロ波治療装
置1を使用する場合の作用について説明する。まず、管
状部材3を体内に挿入する。患部近傍の所望の位置まで
管状部材3を挿入した後、ハンドル46を操作して、ジ
ョー27により組織を摘み、体内組織に対して管状部材
3を固定する。このとき、ラチェット45によりその固
定は逐次自動的に維持できる状態になる。
【0053】ついで、プローブ2を管路5に、突き当て
部14に突き当たるまで挿入し、そして、弾性接続リン
グ44を管路5に圧入し、管状部材3に対してプローブ
2を固定する。
【0054】処置終了後は、ラチェット47を解除する
ことで、管状部材3の固定は解除される。その後の作用
は前述した第4実施形態と同じである。
【0055】本実施形態によれば、前述した第4実施形
態の効果に加え、管状部材3を剛性部材で形成したこと
で、経腹的に行う内視鏡下での処置にも有効である。
【0056】(第7実施形態)図10乃至図12を参照
して本発明の第7実施形態に係るマイクロ波治療装置を
内視鏡に適用する例について説明する。本実施形態の目
的は患部に対してマイクロ波を確実に照射でき、術者の
治療作業の負担と患者への負担を軽減できるマイクロ波
治療装置を提供することである。
【0057】本実施形態のマイクロ波治療装置1の構成
は以下の説明を除き、前述した第1実施形態のものと同
じである。
【0058】すなわち上記管状部材3の外径は図10及
び図11で示したように一般的な内視鏡50の処置具挿
入用チャンネル51内に挿脱自在な寸法で形成される。
上記管状部材3の送気または送水管路7の基端には図1
2で示すような弁52が取り付けられている。弁52は
スリット53を有している。弁52のスリット53には
チューブ16が挿入して接続されている。
【0059】次に、本実施形態に係るマイクロ波治療装
置1を使用する場合の作用について説明する。まず、内
視鏡50の挿入部を体内管腔18に挿入する。
【0060】ついで、内視鏡50の処置具挿入用チャン
ネル51に管状部材3を挿入する。そして内視鏡50に
て管腔18内を観察しながら患部近傍の所望の位置でバ
ルーン6を拡張させ、管状部材3をその体内管腔18に
対して固定する。シリンジ等の送気または送水手段を弁
52から取り外す。このとき、弁52のスリット53が
閉じて気密は確保される。
【0061】この後、内視鏡50の挿入部を体内管腔1
8から引き抜く。管状部材3はバルーン6により体内管
腔18に固定されており、体内管腔18の所望の位置で
留置される。この後の作用は第1実施形態と同じであ
る。
【0062】本実施形態によれば、管状部材3を内視鏡
50の処置具挿入用チャンネル51に挿脱自在とし、管
状部材3を内視鏡50で観察しながら位置決め固定し、
内視鏡50を体内管腔18から抜去した後に、プローブ
2を管状部材3に挿入固定するようにしたことで、患部
に対してマイクロ波を確実かつ正確に照射することがで
きるとともに、治療中に内視鏡50やプローブ2を保持
および操作する必要がない。このため、術者の治療作業
の負担が軽減できる。また、治療中、内視鏡50は体内
に挿入されていないため、患者の負担を軽減できる。
【0063】(第8実施形態)本実施形態の目的は前述
した第7実施形態のものと同じである。また、本実施形
態のマイクロ波治療装置1の構成は以下の説明を除き、
前述した第2実施形態のものと同じであり、第7実施形
態の内視鏡を用いて使用される。マイクロ波治療装置1
は管状部材3の先端に図3で示すような吸引孔20を有
する先端部19が設けられている。
【0064】本実施形態に係るマイクロ波治療装置1を
使用する場合は、まず、内視鏡50の挿入部を体内管腔
18に挿入する。管状部材3を内視鏡50の処置具挿入
用チャンネル51に挿入する。内視鏡50にて観察しな
がら患部近傍の所望の位置で吸引をかけ、管状部材3を
体内管腔18に対して固定する。これ以外は前述した通
りである。また、本実施形態による効果は前述した第7
実施形態のものと同じである。
【0065】本発明は上記各実施形態のものに限定され
るものではない。また、上記説明によれば以下の付記に
挙げる各項およびそれらの項を任意に組み合わせたもの
が得られる。
【0066】〔付記〕 1.体腔内にマイクロ波プローブを挿入して体腔内から
生体の患部にマイクロ波を照射して加温治療を行うマイ
クロ波治療装置において、マイクロ波プローブと、上記
マイクロ波プローブが挿脱自在な管路を有し、体腔内に
挿入可能な管状部材と、上記管状部材を生体組織に位置
決め固定する固定手段と、上記管状部材の管路に挿入し
た上記マイクロ波プローブを上記管状部材に固定的に保
持する接続手段とを具備したことを特徴とするマイクロ
波治療装置。
【0067】2.上記管状部材は、先端に設けられた、
拡張および収縮自在なバルーンと、上記バルーンに連通
した管路とを有し、上記固定手段は、上記管路を通じて
流体を供給して、上記バルーンを拡張するものであるこ
とを特徴とする付記項1に記載のマイクロ波治療装置。
【0068】3.上記管状部材は、その先端に設けられ
た少なくとも一つの吸引孔と、上記吸引孔に連通した吸
引管路を有し、上記固定手段は、吸引孔を吸引して上記
管状部材の先端部分を生体組織に固定するものであるこ
とを特徴とする付記項1に記載のマイクロ波治療装置。
【0069】4.上記管状部材は、先端が鋭利な少なく
とも一つの刺入部材と、上記刺入部材と結合した操作ワ
イヤーを挿入可能なワイヤー収容管路とを有してなり、
上記刺入部材を操作する操作部を備え、上記固定手段は
上記刺入部材を体腔壁組織に刺入して上記管状部材の先
端部分を生体に固定するものであることを特徴とする付
記項1に記載のマイクロ波治療装置。
【0070】5.上記管状部材は、その先端部分に設け
られた、一対のジョーと、上記ジョーと結合した操作ワ
イヤーを挿入可能なワイヤー収容管路とを有してなり、
上記ジョーを操作する操作部を備え、上記固定手段は上
記ジョーを体腔壁に押し当てあるいは組織を把持して固
定を行うことを特徴とする付記項1に記載のマイクロ波
治療装置。
【0071】6.上記管状部材の先端には、弾性を有
し、通常は上記管状部材の内径よりも小さい径を形成す
るように先端側が先細りに湾曲し、先端部には凸状突起
が形成された組織押圧部材を有し、上記固定手段はマイ
クロ波プローブの挿入で上記組織押圧部材を押し広げる
ことで体腔壁に押圧固定され、上記接続手段は上記組織
押圧部材の弾性力により達成されることを特徴とするマ
イクロ波治療装置。
【0072】7.上記管状部材は剛性を有し、先端に一
対のジョーと、上記ジョーと結合したワイヤーを挿入可
能なワイヤー収容管路を有してなり、上記ジョーを操作
するラチェット付ハンドルを備え、上記固定手段は上記
ジョーで組織を把持して行うことを特徴とする付記項1
に記載のマイクロ波治療装置。
【0073】8.患部にマイクロ波を照射して加温治療
を行うマイクロ波治療装置において、内視鏡とマイクロ
波プローブと、上記内視鏡の処置具挿通用チャンネルに
挿脱自在で上記プローブを挿脱自在な管路を有する管状
部材と、上記管状部材を生体に位置決め固定する固定手
段と、上記管状部材に上記マイクロ波プローブを固定的
に保持する接続手段とを備えることを特徴とするマイク
ロ波治療装置。
【0074】9.上記管状部材は、その先端に拡張およ
び収縮自在なバルーンと、上記バルーンに連通した管路
を有してなり、上記固定手段は上記バルーンを拡張する
ものであることを特徴とする付記項1に記載のマイクロ
波治療装置。
【0075】10.上記管状部材は、その先端に少なく
とも一つの吸引孔と上記吸引孔に連通した吸引管路を有
してなり、上記固定手段は生体組織を吸引して生体組織
に固定するものであることを特徴とする付記項1に記載
のマイクロ波治療装置。
【0076】付記項1〜7項の構成は、患部に対してマ
イクロ波を確実に照射でき、術者の治療作業の負担を軽
減できるという作用をもつ。付記項8〜10項の構成
は、患部に対してマイクロ波を確実に照射でき、術者の
治療作業の負担と患者の負担を軽減できるという作用を
もつ。
【0077】
【発明の効果】本発明は、マイクロ波プローブが挿脱自
在で、体内管腔や組織に位置決め固定する管状部材を設
け、マイクロ波プローブを管状部材に対して接続固定す
る手段を設けたことにより、マイクロ波プローブを患部
に対して確実に位置決め固定できるために、患部にマイ
クロ波を確実かつ正確に照射できるとともに、術者の治
療作業の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るマイクロ波治療装
置の使用状態における断面図。
【図2】上記マイクロ波治療装置の接続リングの断面
図。
【図3】本発明の第2実施形態に係るマイクロ波治療装
置の使用状態における断面図。
【図4】本発明の第3実施形態に係るマイクロ波治療装
置の使用状態における断面図。
【図5】本発明の第5実施形態に係るマイクロ波治療装
置の使用状態における断面図。
【図6】上記マイクロ波治療装置を体内管腔に固定する
ときの概念図。
【図7】本発明の第6実施形態に係るマイクロ波治療装
置の使用状態における断面図。
【図8】同じく本発明の第6実施形態に係るマイクロ波
治療装置の使用状態における断面図。
【図9】本発明の第7実施形態に係るマイクロ波治療装
置の縦断面図。
【図10】本発明の第8実施形態に係るマイクロ波治療
装置を使用した内視鏡の斜視図。
【図11】同じく上記内視鏡の手元部の、一部を断面し
て示す説明図。
【図12】上記マイクロ波治療装置の弁の断面図。
【符号の説明】
1…マイクロ波治療装置、2…プローブ、3…管状部
材、4…マイクロ波照射部、5…管路、6…バルーン、
7…送水管路、8…接続リング、15…口金、16…チ
ューブ、17…プラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 昌章 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 田畑 孝夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C082 MA01 MC01 ME02 ME24 4C099 AA01 CA13 JA01 NA20 PA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体腔内にマイクロ波プローブを挿入して体
    腔内から生体の患部にマイクロ波を照射して加温治療を
    行うマイクロ波治療装置において、 マイクロ波プローブと、 上記マイクロ波プローブが挿脱自在な管路を有し、体腔
    内に挿入可能な管状部材と、上記管状部材を生体組織に
    位置決め固定する固定手段と、 上記管状部材の管路に挿入した上記マイクロ波プローブ
    を上記管状部材に固定的に保持する接続手段とを具備し
    たことを特徴とするマイクロ波治療装置。
JP2000203937A 2000-07-05 2000-07-05 マイクロ波治療装置 Withdrawn JP2002017774A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006505346A (ja) * 2002-11-06 2006-02-16 セノークス・インコーポレイテッド 体腔近傍組織処置のための真空器具および方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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