JP2002017689A - 皮膚の質感の測定法及び評価法ならびにその方法により有効性を示す組成物の使用 - Google Patents

皮膚の質感の測定法及び評価法ならびにその方法により有効性を示す組成物の使用

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JP2002017689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚の質感の測定法及び評価法の提供。 【解決手段】 光源の入射角と受光角の組み合わせを変
化させ皮膚の表面反射光成分を多面的に観察し、ある特
異的な入射角と受光角における表面反射光成分が対照者
である若い被験者に比して差異がみられることを、質感
の老化度合の指標とする評価方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は、皮膚の質感の
評価法ならびに該評価法を用いる前記質感を若くみせる
組成物のスクリーニング法、及び該スクリーニング法に
より選択された組成物を含有する化粧料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】 女性が肌を若々しくみせたいという願
いは普遍的である。この様な欲求を満たすために様々な
化粧料が開発されてきた。
【0003】 人が肌の若さを視覚的に評価する場合、
「色」、「形態」、及び「質感」の視点から総合的に判
断している。
【0004】 「色」及び「形態」については、加齢に
伴う黄みの増加、赤みの減少、明度の減少が、また、シ
ワやたるみの増加が主観的にも客観的にも明らかにされ
ている。更に、分光反射率の測定や皮膚レプリカの画像
解析など十分に確立された系から、それら視点について
の肌の若さに対する科学的な理論や評価法を構築し、製
品研究が為されている。例えば、鈴木一弘と松枝 明、
1996−2、FRAGRANCE JOURNAL、
p35〜40によると、皮膚の分光反射率を測定し、皮
膚色のくすみの原因は赤色波長の640nm以上の反射
率の低下によるものであり、その帯域の分光透過率を上
げた粉体配合の化粧料により健康的な皮膚色を演出する
ことが可能であると報告されている。また、特開平2−
246833号公報には、皮膚のレプリカ撮影画像を階
調処理及び画像処理して皮溝の深さを得る方式が、特開
平7−231883号公報には、皮膚を明暗強調撮影装
置により直接撮影し、皮膚表面の微細明暗分布が強調さ
れた二次元画像を得て、更にその画像の加工処理によ
り、皮膚の光学的美しさと相関する皮膚表面の凹凸の粗
さや明度分布の均一性を得る方式が開示されている。
【0005】 「質感」については、「色」や「形態」
ほど多くの知見は得られていない。質感という言葉は国
語辞典(岩波国語辞典第五版)によると、「材料の性質
の違いから受ける感じ、材料が持っている感じ」の意味
を示す。布施 学と新本浩一、1999、J.Soc.
Cosmet.Chem.Jpn.、Vol.33、N
o.2、p154〜162によると、質感の測定は一般
的には光学的になされることが多く、物体の表面反射光
成分の強弱で評価され、その表面反射光成分には表面の
凹凸情報や光沢情報が含まれていると報告されている。
【0006】 特開平10−62338号公報には、角
層の半透明性に由来する光学効果に着目し、異なる2方
向(85度と40度)からの照射光に対する分光反射率
を複数測定し、得られたスペクトルパターンを相互比較
することで、皮膚を美しくみせる化粧料の評価法として
確立できることが開示されている。また、小島伸俊ら、
1993、56巻、4号、p264〜269には、皮膚
の表面反射光成分のフーリエ解析による毛穴等の凹凸情
報の定量化が報告されている。
【0007】 しかし、これらの測定法及び評価法を実
施するためには、高額な測定・解析機器の購入、複雑で
手間の掛かる手順、専門的な知識などが要求され、充分
な汎用性、利便性までには至っていない。特に、皮膚の
「質感」においては、簡易な測定法が未充足であり、し
かも、加齢に伴う皮膚の質感の変化は殆ど解明されてい
ない。また更に、肌の若さに対する科学的な理論や評価
法の構築、及びそれらに基づく製品研究もあまり為され
得ないのが現状である。
【0008】 即ち、人の肌を視覚的に評価する場合の
主要な視点の一つである質感について、その測定法を確
立し、それを活用し若くみせる理論を明らかにし、評価
法を開発することが求められていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 本発明はこのような
状況を踏まえて為されたものである。皮膚の質感、つま
りは皮膚の凹凸情報や光沢の変化が客観的かつ、簡易な
方法で測定できれば、例えば、皮膚の質感を若くみせる
手段を構築するのに資し、化粧料選択の基準として資す
ることも可能である。したがって、本発明の目的は、皮
膚の質感の簡易な測定法を確立し、それにより若くみせ
る理論を明らかにし、評価法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】 このような状況に鑑み
て、本発明者等は人の皮膚が若くみえる光学的メカニズ
ムを解明すべく鋭意研究を重ねた結果、人の皮膚の質感
が回復し皮膚が若くみえる大きな要素の一つに、皮膚に
対する光源の入射角とその表面反射光成分の受光角の組
み合わせに光学的要素が存在することを見出した。
【0011】 皮膚の凹凸情報に関して、加齢に伴い、
皮膚真皮における構造線維の変化や崩壊、皮下脂肪の厚
さの減少により、皮膚が弛緩し、大小様々なしわが目立
ち、毛穴が大きく縦に垂れてくるなどの状態が見られ
る。
【0012】 加齢に伴い、皮丘の不均一化、面積増
加、ふっくら感の減少が生じ、細胞レベルでも皮膚の老
化角質細胞は偏平化を来す。そのため、皮膚の光沢に関
しては、皮脂量が減少しているにもかかわらず、視覚的
に皮膚表面上では光沢が顕著にみられ、素肌において、
いわゆる、皮膚のテカリが観察される。若い世代の皮膚
においても、光沢が観察されるが、均一で面積の小さい
ふっくらした皮丘や適度な透明性のある角層であるため
半透明性をもった美しい光沢が観察される。つまり、同
じ光学現象を観察していても、両者間においては皮膚の
光沢感の傾向は異なり、その差異が、中高年齢の場合
は、所謂、「テカリ」と、若い年齢の場合は、「つや」
と表現されている。
【0013】 本発明者等は、皮膚の質感を照射光によ
る皮膚表面反射光成分から検討した。特に、若い世代の
「つや」と中高年の「テカリ」の差異について、照射光
の入射角と表面反射光成分の受光角とが同じ組み合わせ
の場合でも、若い皮膚と中高年の皮膚とではその反射光
成分の強度が異なることを見出した。さらには、光源の
入射角と受光角の組み合わせを変化させ皮膚の表面反射
光成分を多面的に観察することから、ある特異的な入射
角と受光角における表面反射光成分が若くて美しく見え
ることに大きく寄与することを見出した。
【0014】 したがって、本発明によれば、皮膚の質
感の評価法であって、若い被験者の皮膚を対照とし、被
験者の皮膚表面に対する照射光の入射角が20〜70度
である場合、皮膚表面に対する受光角が反射方向40〜
70度の表面反射光成分に、差異がみられることを前記
質感の老化度合いの指標とする、方法が提供される。
【0015】 またさらに本発明方法によれば、皮膚の
質感を回復または若くみせ得る組成物の簡易な評価法、
特に、光学機能的組成物のスクリーニング法も提供でき
る。具体的には、被検組成物を前記皮膚の質感の評価法
にかける被験者に適用し、その適用の前記質感への有効
性を評価することにより、皮膚の質感を回復または若く
みせる組成物がスクリーニングできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。最も好ましい形態としては、次ぎに
示す手順に従って行われる。
【0017】 1)皮膚表面に、拡散光を一方向から照
射し、偏光板の装着された銀塩カメラ又は電子的カメラ
何れかの撮影装置にて前記皮膚表面を複数の受光角度で
撮影する。ここで撮影する皮膚表面の部位は特に限定さ
れないが、顔全体又は人の頬の撮影が適切な評価結果が
得られることから好ましい。受光角度は、前記皮膚表面
に対して前記照射光の入射方向と反対方向に0〜80
度、より好ましくは20〜80度、更に好ましくは40
〜70度である。その際、偏光板の回転により皮膚の内
部反射光成分を含む表面反射光成分を最も強調した写
真、並びに皮膚の表面反射光成分を最も除去した写真を
それぞれ撮影する。拡散光源は特に限定されないが、好
ましくは白色白熱光である。また、撮影装置は得られる
写真が銀塩カメラあるいは電子的カメラの何れかを活用
してもよいが、好ましくはCCDカメラ又は非CCDカ
メラを撮像部とするデジタルカメラである。デジタルカ
メラでは、写真の解析手順を短絡化でき、また、より適
切な評価結果が得られる。本発明者等はデジタルカメラ
C−2500L(OLYMPUS社製)を用いた。
【0018】 2)1)の方向とは異なる角度で前記拡
散光を照射し、同様に皮膚の内部反射光成分を含む表面
反射光成分を最も強調した写真、並びに皮膚の表面反射
光成分を最も除去した写真をそれぞれ1)と同様に受光
角度を変化させ複数撮影する。これらの撮影は、複数
回、各々異なる角度の拡散光照射で行う。このとき、
1)と2)の照射する光の皮膚表面に対する入射角は、
0〜80度、より好ましくは20〜80度、更に好まし
くは20〜70度である。
【0019】 3)1)の前記皮膚の内部反射光成分を
含む表面反射光成分を最も強調した写真並びに皮膚の表
面反射光成分を最も除去した写真をそれぞれデジタル変
換した後、両者の差分処理により表面反射光成分画像を
得る。同様に2)の前記皮膚の内部反射光成分を含む表
面反射光成分を最も強調した写真並びに皮膚の表面反射
光成分を最も除去した写真についても同様に行い表面反
射光成分画像を得る。ここで、写真のデジタル変換には
デジタル変換可能ならば行う機器は限定されない。本発
明者等はデジタルカメラを用いているので当該手順は省
略した。
【0020】 4)前記表面反射光成分画像を256階
調の輝度値(L値)に変換し、輝度レベルを増幅し
た。変換する際の階調は、128、64、32などでも
構わないが、256がより好ましい。その輝度値が皮膚
の質感の指標となる。このとき増幅の倍率は1〜5、よ
り好ましくは1.5〜4、更に好ましくは2〜3.5で
ある。また、3)の差分処理、並びに4)の輝度変換及
び増幅処理には各処理が可能ならば特に限定されない
が、本発明者等は画像編集ソフトであるPhotosh
op 3.0J(Adobe社製)を用いた。ここで、
皮膚の表面反射光成分を検出する方法として前記1)〜
4)の手順を行ったが、表面反射光成分の検出が可能で
あるなら特に限定されない。
【0021】 5)かくして得られた様々な組み合わせ
をもつ皮膚の表面反射光成分の傾向から皮膚の質感を評
価する。特に、照明光の皮膚表面に対する入射角が20
〜70度で、受光角度が入射方向と反対方向の40〜7
0度で測定した表面反射光成分について質感の評価を行
うのがより好ましい。
【0022】 また、アンケートにより客観的に若い肌
にみえると評価された20歳未満の被験者の測定データ
を対照とし、測定した20歳以上の表面反射光成分のデ
ータを比較することで、皮膚の質感の老化度合いを評価
することができる。
【0023】 さらに本発明によれば、光学的機能をも
った組成物を被験者の測定部位に適用し、それらによる
皮膚の質感への有効性を評価することにより、皮膚の質
感の回復または若くみえることに役立ち得るかを評価す
ることができる。この評価方法によれば、ある一定の組
成物が皮膚の質感の老化を回復させる、または若くみせ
る作用を有するか、否かが評価でき、皮膚を視覚的に若
くみせるのに有用な組成物をスクリーニングできる。
【0024】 本発明によれば、こうしてスクリーニン
グされる組成物を皮膚を視覚的に若くみせるための有効
成分として使用する化粧料にも提供できる。
【0025】 本発明者らは皮膚の質感を若くみせる素
材を鋭意研究した結果、かかる化粧料の一例として、塗
布される皮膚温度下においても粘度低下を起こさず適度
な膜厚を保持し、自然な透明性があり、更に、塗布表面
上における表面反射光成分を拡散させる架橋型メチルポ
リシロキサンとメチルポリシロキサンからなるシリコー
ンゲル組成物と異なる3つ以上の成分からなる多層型板
状粉体を含有する化粧料に光学的な効果を見出してい
る。
【0026】 シリコーンゲル組成物は架橋型メチルポ
リシロキサンとメチルポリシロキサンからなる組成物
〔例えば信越化学工業株式会社製のDN−196〕が特
に好ましいが、塗布する皮膚温下において適度な膜厚を
保持するのであるならば、限定されない。シリコーンゲ
ル組成物の本発明の化粧料における好ましい含有量は、
5〜75重量%が好ましく、更に好ましくは10〜65
重量%である。
【0027】 多層型板状粉体は、屈折率の高い板状の
セリサイトを核として、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、シリカの屈折率の高い順にコーティングした粉体
〔例えば触媒化成工業株式会社製のCOVERLEAF
AR−20121M〕が、特開平11−349442
号公報にて報告されているような多成分からなる球状の
多層型粉体よりも、皮膚の質感を若くみせるには特に好
ましいが、膜厚の保持、適度な光拡散性及び半透膜性が
あるならば、限定されない。多層型板状粉体の本発明の
化粧料における好ましい含有量は、3〜30重量%が好
ましく、更に好ましくは5〜20重量%である。
【0028】 したがって、本発明に従う有効成分とし
て、架橋型メチルポリシロキサンとメチルポリシロキサ
ンからなるシリコーンゲル組成物と異なる3つ以上の成
分からなる多層型板状粉体を含有する化粧料は、特に、
加齢に基づく皮膚の質感の老化に起因する老いてみえる
皮膚の処置に適する。
【0029】
【実施例】以下、本発明を具体的に挙げてさらに詳細に
説明する。
【0030】 例1:年齢的な皮膚の見え方の違いにお
ける質感の評価 図1には前記手順で得た人の顔の表面反射光成分の入射
角受光角の組み合わせ例を示している。光源の入射角は
顔面正面に対して0、22.5、45、67.5度のそ
れぞれで照射し、撮影装置の受光角は前記顔面表面に対
して反射方向に正の角度を表すとし、0、22.5、4
5、67.5度とした。照射光の入射角67.5度で受
光角を0、22.5、45、67.5度のそれぞれにし
た場合を1に、照射光の入射角45度で受光角0、2
2.5、45、67.5度のそれぞれにした場合を2
に、照射光の入射角22.5度で受光角0、22.5、
45、67.5度のそれぞれにした場合を3に、照射光
の入射角0度で受光角22.5、45、67.5度のそ
れぞれにした場合を4に示した。これら15の入射角受
光角の組み合わせから、顔の表面反射光成分を多面的に
測定することができる。
【0031】
【図1】
【0032】 被験者の肌が老いてみえるのか若くみえ
るのかは、アンケートにより客観的に判定した。アンケ
ートは「頬のくすみが少ない」、「頬につや感があ
る」、「頬にうるおい感がある」、及び「頬にはり
感がある」の4項目について、「全く感じない」を1、
「非常にはっきりと感じる」を7として最も該当すると
ころをチェックさせる7段階評価を用いた。評価は第三
者の視覚による主観的な観察により行った。若くみえる
か、否かの判定基準はアンケートで得られる4項目の評
点を数1に代入し、肌の老若ポイントを算出した。この
ポイントは、0以上の場合を若くみえるとし、ポイント
が高いほどより肌が若くみえると評価でき、逆に、0未
満の場合を老いて見えるとし、ポイントが低いほどより
肌が老いてみえると客観的に評価できる。
【0033】
【数1】
【0034】 図2及び図3は、図1で示された15の
入射角受光角の組み合わせで前記1)〜4)の手順によ
り測定した場合の表面反射成分の図で、図2はアンケー
トよるポイントが1.25で若くみえると判定された2
0歳女性の顔全体の質感の傾向を示し、図3はポイント
が−1.33で年老いてみえると判定された48歳女性
の顔の質感の傾向を示す。横軸は照射光の顔面表面に対
する入射角で67.5、45、22.5、0度と順に示
し、縦軸は撮影装置の受光角で顔面表面に対する反射方
向を正とし、67.5、45、22.5、0度と順に示
す。輝度変換後の増幅は3倍である。輝度が高く、より
白く見える部分ほど光沢があることを示す。
【0035】
【図2】
【0036】
【図3】
【0037】 図2と図3を比較した場合、67.5度
入射67.5度受光、45度入射67.5度受光、2
2.5度入射67.5度受光、45度入射45度受光各
々にて、年老いてみえると判定された女性の方が若くみ
えると判定された女性よりも輝度が高く、白く見える部
分が多く観察される。このことから、年老いて見えると
判定された女性には特異的な入射角受光角の組み合わせ
において顕著な光沢が見受けられる、と判断できる。ま
た、凹凸情報から観察できるしわに関しても、年老いて
見えると判定された女性の方が目立って観察されてい
る。
【0038】 図4及び図5は、図2及び図3それぞれ
に関して、左頬の部位のみトリミングし、図示したもの
である。頬のトリミングは、人が肌の老若を評価する
際、主に頬の部位を重点に置き判断していることが明ら
かとなっているため、特に、この部位に関して検討し
た。
【0039】
【図4】
【0040】
【図5】
【0041】 図4と図5を比較した場合、67.5度
入射67.5度受光、45度入射67.5度受光、2
2.5度入射67.5度受光、45度入射45度受光各
々にて年老いて見えると判定された女性の方が若くみえ
ると判定された女性よりも輝度が高く白く見える部分が
多く観察される。このことから、年老いて見えると判定
された女性には特異的な入射角受光角の組み合わせにお
いて顕著な光沢が見受けられる、と判断できる。また、
凹凸に関しても、年老いて見えると判定された女性の方
が目立って観察されている。
【0042】 つまり、67.5度入射67.5度受
光、45度入射67.5度受光、22.5度入射67.
5度受光、45度入射45度受光の4組または何れか1
組以上における皮膚の光沢を減少させ、目立ったしわを
ぼかせば、皮膚の老いた質感に関して若くみせることが
可能となることが判る。したがって、これらの入射角受
光角の組み合わせについて、20歳未満のアンケート等
により肌が若いと判定された被験者を対照として、被験
者の表面反射光成分を比較することで、皮膚の質感の老
化度合いを評価することができる。
【0043】 例2:質感における光沢の数値化 実施例1の被験者2名に加え、アンケートにより肌が若
いと評価されている対照女性被験者2名、同様に肌が年
老いていると評価された女性被験者2名を用いて、図1
の入射角受光角の組み合わせにおける素肌状態の頬及び
顔全体の表面反射成分を、前記1)〜4)の手順に基づ
き測定した。輝度変換後の増幅倍率は3倍とした。
【0044】 光沢度合いの数値化は、頬をトリミング
し、そのエリア内の各画素の輝度値に関して行った。被
験者毎でエリアの総画素数が異なるので、各輝度値の画
素数を対総画素数比で表した。数2により、対照女性を
含む各被験者の皮膚の光沢の明るさを数値化した。数2
のKは輝度値を、Pkは輝度値Kの対総画素数比を表
す。
【0045】
【数2】
【0046】 実施例1の図4及び図5の光沢度の数値
結果を表1に示す。表1は、図4及び図5の表面反射光
成分に関して光沢度合いを数値化し、表に示したもので
ある。また表中の「67入67受」は67.5度入射6
7.5度受光を示す。「67入45受」は67.5度入
射45度受光を示す。「67入22受」は67.5度入
射22.5度受光を示す。「67入0受」は67.5度
入射0度受光を示す。「45入67受」は45度入射6
7.5度受光を示す。「45入45受」は45度入射4
5度受光を示す。「45入22受」は45度入射22.
5度受光を示す。「45入0受」は45度入射0度受光
を示す。「22入67受」は22.5度入射67.5度
受光を示す。「22入45受」は22.5度入射45度
受光を示す。「22入22受」は22.5度入射22.
5度受光を示す。「22入0受」は22.5度入射0度
受光を示す。「0入67受」は0度入射67.5度受光
を示す。「0入45受」は0度入射45度受光を示す。
「0入22受」は0度入射22.5度受光を示す。表1
と図4及び図5から光沢度合いの数値化が適正に行われ
ていることが確認できる。また、67.5度入射67.
5度受光、45度入射67.5度受光、22.5度入射
67.5度受光、45度入射45度受光の4組について
の光沢度合いに関して、老いてみえる肌(B)と若くみ
える肌(A)との差(B)−(A)は何れも正の値であ
り、しかも、老いた肌の光沢度合いが約3.5倍ほど大
きく、対照女性者に比して被験女性者の皮膚の質感老化
が進行していると評価することができる。
【0047】
【表1】
【0048】 さらに、実施例1の被験者も加えた対照
群及び年老いた群、それぞれ3名ずつにおける、皮膚の
光沢度合いの平均値の結果を図6に示す。白抜き丸印は
対照、黒四角印は年老いた被験者である。図中のx軸の
「67入67受」等は表1と同様に67.5度入射6
7.5度受光を示す。
【0049】
【図6】
【0050】 図6から、67.5度入射67.5度受
光、45度入射67.5度受光、22.5度入射67.
5度受光、45度入射45度受光において、肌が老いて
いる被験者の光沢度合いが対照の若い被験者よりも、大
きな値を示しており、数値データからも、皮膚の質感の
老化が進んでいることが評価できる。
【0051】 例3:皮膚の質感を若くみせる処方例 表2に示す組成に関して、成分(1)〜(8)を混合、
さらに成分(9)〜(11)を混合したものを加え、ホ
モミキサーにて均一に混合分散し、質感回復化粧料を得
た。実施例、並びに比較例1、2、及び3の化粧料を用
い、製品の効果を官能評価及び本発明における評価法に
より検討した。比較例1及び2の多層型球状粉体は球状
シリカに酸化チタン、シリカを順次コーティングした3
層からなる球状物である。
【0052】
【表2】
【0053】 19及び20歳の女性3名に対し、
【0031】で記載したアンケートならびに
【数1】から老若ポイント算出し、最もポイントの大き
い女性被験者を対照者とした(老若ポイントは1.2
1)。同様に40〜50歳の女性3名対し、最も老若ポ
イントが小さい女性被験者を試験者とした(老若ポイン
トは−1.55)。図1の入射角受光角の組み合わせに
おける素肌状態の頬及び顔全体の表面反射成分を、前記
1)〜4)の手順に基づき、化粧料塗布前と化粧料塗布
後の皮膚の質感を測定し、対照者との比較により化粧料
による試験者の皮膚の質感への影響を評価した。
【0054】 図7に結果を示す。図7には、若くみえ
る肌と老いてみえる肌とを比較した場合に特異的な質感
の差異がみられる「67.5度入射67.5度受光、4
5度入射67.5度受光、22.5度入射67.5度受
光、45度入射45度受光」の4つの組み合わせにおい
ての表面反射光成分を示している。
【0055】
【図7】
【0056】 対照者においては、比較例1、比較例
2、比較例3、及び実施例の塗布によっても、皮膚の光
沢度合いや凹凸度合いは塗布前とは殆ど変化していない
ことが明らかである。一方、試験者においては、皮膚の
光沢度は実施例塗布において、塗布前に比して光沢度が
減少し、凹凸度合いも軽減されていることが明らかに判
る。また、対照者の質感の傾向にも近づいており、皮膚
の質感が回復していることが判る。比較例1、比較例
2、及び比較例3塗布においては、あまり皮膚の質感に
影響を及ぼさず質感の回復は得られていない。
【0057】 表3には図7に関して左頬の部位だけを
トリミングし、実施例2記載の方法により数値化したも
のである。まず、無塗布時の若くみえる肌と老いてみえ
る肌の差(B)−(A)が、特異的な質感の差異がみら
れる「67.5度入射67.5度受光、45度入射6
7.5度受光、22.5度入射67.5度受光、45度
入射45度受光」の4つの組み合わせにおいて何れもの
正であることから、対照者に比して試験者の皮膚の質感
は老化が進行していると評価された。
【0058】 また、対照者(A)においては、実施例
塗布によっても無塗布時である塗布前との差(D)−
(C)が負の値を示し、質感に有効ではなく、比較例
1、2及び3に至っては、更に小さな値を示し、逆に皮
膚の質感老化が促進されてみえると評価された。一方、
試験者(B)においては、実施例塗布での差(D)−
(C)がいずれの4つの組合わせにおいても、正であ
り、しかも、比較例1、2、及び3に比して大きな値を
示し、皮膚の質感老化の回復に最も有効であると評価さ
れた。
【0059】
【表3】
【0060】 官能評価は専門パネラー10名により行
った。アンケートは総合的な評価として「仕上がりが自
然で若くみえる」、質感の評価として「凹凸が自然に消
える」、「光沢度合いが自然にみえる」の3項目につい
て、「全く感じない」を1、「非常にはっきりと感じ
る」を7として最も該当するところをチェックさせる7
段階評価を用いた。結果の平均点を表4に示す。表4か
ら、試験例において、総合的にも仕上がりがよく、また
質感の回復にも有効であり、実際の見た目にも皮膚の質
感が若くみえていることが明らかに確認される。
【0061】
【表4】
【0062】 なお、本発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正及び変更を加え得ることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】本発明によると、皮膚の質感、つまり
は、皮膚の凹凸情報や光沢度合いを客観的に、かつ簡易
に測定することができる。また、若くみせるための質感
に関する光学的理論に基づく評価法が提供される。これ
らは、加齢による皮膚の質感の老化に関して、肌を視覚
的に若くみせるための有効な素材選択に利用できる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、照射光である光源の入射角と、それ
に対する撮影装置の受光角との組み合わせの一例であ
る。
【図2】 図2は、アンケートにより若くみえると判定
された20歳女性の顔全体の表面反射光成分を示す図。
【図3】 図3は、アンケートにより年老いてみえると
判定された48歳女性の顔全体の表面反射光成分を示す
図。
【図4】 図4は、図2から頬の部位のみをトリミング
した場合の表面反射光成分を示す図。
【図5】 図5は、図4から頬の部位のみをトリミング
した場合の表面反射光成分を示す図。
【図6】 図6は、アンケートにより若くみえると判定
された対照女性被験者及び年老いてみえると評価された
女性被験者においての頬の表面反射成分を数値化した
図。
【図7】 図7は、本発明の評価法により有効性を示す
表面反射光成分のデータである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚に光を照射させ、それによる皮膚表
    面からの表面反射光成分を検出し、光学的特性を求める
    ことを特徴とする皮膚の質感の測定法。
  2. 【請求項2】 (A)前記照射光には拡散光源を一方向
    から照射し、前記表面反射光成分の検出には偏光板が装
    着された、銀塩カメラ又は電子的カメラどちらかの撮影
    装置を用いて、皮膚の内部反射光成分を含む表面反射光
    成分を最も強調した写真及び皮膚の表面反射光成分を最
    も除去した写真をそれぞれ撮影する行程、(B)前記両
    撮影写真のデジタル化、差分処理により皮膚の表面反射
    光成分画像を得る行程、ならびに(C)前記表面反射光
    成分画像を多階調に輝度変換し、増幅し、その輝度値を
    皮膚の質感の指標として測定する行程、を含んで成る請
    求項1記載の測定法。
  3. 【請求項3】 前記照明光の入射角、若しくは前記表面
    反射光成分の受光角の両方又はいずれかを異なる少なく
    とも2方向以上設定して、前記表面反射光成分を測定し
    た後、それら異なる表面反射光成分の傾向から皮膚の質
    感を評価する行程を含むことを特徴とする、請求項1又
    は2何れか一項記載の測定法。
  4. 【請求項4】 前記照明光の入射角が前記皮膚表面に対
    して0〜80度、及び/又は前記表面反射光成分の受光
    角が前記皮膚表面に対して反射方向0〜80度であるこ
    とを特徴とする、請求項3記載の測定法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4何れか一項記載の測定法を
    用いて得られるデータにおいて、アンケートにより客観
    的に肌が若くみえると判定された20歳未満の被験者の
    皮膚評価部位の表面反射光成分を(A)、20歳以上の
    被験者の皮膚評価部位の表面反射光成分を(B)とした
    時、前記照射光の入射角が前記皮膚表面に対して20〜
    70度の何れかの角度である場合の受光角が前記皮膚表
    面に対して反射方向40〜70度の何れかの角度で、
    (B)−(A)>0であることを指標とする皮膚の質感
    老化の評価法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4何れか一項記載の測定法を
    用いて得られるデータにおいて、被験者の皮膚評価部位
    の被験組成物塗布時の表面反射光成分を(C)、無塗布
    時の皮膚評価部位の表面反射光成分を(D)とした場
    合、前記照射光の入射角が前記皮膚表面に対して20〜
    70度の何れかの角度である場合の受光角が前記皮膚表
    面に対して反射方向40〜70度の何れかの角度で、
    (D)−(C)>0であることを指標とする皮膚の質感
    に対する有効性の評価法。
  7. 【請求項7】 請求項5及び/又は6記載の評価法によ
    り有効性が認められることを特徴とする、皮膚の質感を
    回復または若くみせるための化粧料。
  8. 【請求項8】 前記化粧料が、架橋型メチルポリシロキ
    サンとメチルポリシロキサンからなるシリコーンゲル組
    成物と異なる3つ以上の成分からなる多層型板状粉体を
    含有することを特徴とする請求項9記載の化粧料。
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