JP2002017125A - 移植機 - Google Patents

移植機

Info

Publication number
JP2002017125A
JP2002017125A JP2000200014A JP2000200014A JP2002017125A JP 2002017125 A JP2002017125 A JP 2002017125A JP 2000200014 A JP2000200014 A JP 2000200014A JP 2000200014 A JP2000200014 A JP 2000200014A JP 2002017125 A JP2002017125 A JP 2002017125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front wheel
interlocking
wheels
wheel support
arms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000200014A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Kuraya
芳明 蔵屋
Naokatsu Ito
尚勝 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP2000200014A priority Critical patent/JP2002017125A/ja
Publication of JP2002017125A publication Critical patent/JP2002017125A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 畝を壊さないように機体を楽に回行させるこ
とができるようにすること。 【解決手段】 昇降位置調節機構39の連動終端部分近傍
に前車輪50,56を上方に跳ね上げるための前車輪跳ね上
げ機構100,101を連動連設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移植機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、移植機の一形態として、機体フレ
ームに、移植部と操作部とを具備する車体本体を配設す
るとともに、機体フレームの前後部に前・後車輪を昇降
位置調節機構を介して昇降位置調節自在に取り付けて、
車高を調節可能に構成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した移
植機では、前後左右側の車輪を同時に昇降させることに
より、車高を調節することはできるが、例えば、畝が形
成されている圃場において、機体を回行させる際には、
回行時に前車輪が畝を壊さないように、機体を畝から大
きく迂回させて回行させるか、又は、てこの原理を利用
して、操作部のハンドルを大きく押し下げることによ
り、左・右側後車輪を中心に左・右側前車輪を畝よりも
高く浮かせることにより、機体を回行させる必要性があ
り、かかる機体の回行作業が煩雑なものとなっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、車
体本体に走行部と原動機部と移植部とを設けると共に、
走行部には前後に左・右側前車輪及び左・右側後車輪を
設け、左・右側前車輪と左・右側後車輪との間に昇降位
置調節機構を介設することにより車高を調節可能に構成
してなる移植機において、昇降位置調節機構の連動終端
部分近傍に前車輪を上方に跳ね上げるための前車輪跳ね
上げ機構を連動連設したことを特徴とする移植機を提供
せんとするものである。
【0005】また、本発明では、前車輪跳ね上げ機構
は、左右側の一方の前車輪のみを跳ね上げることが可能
に構成していることにも特徴を有する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0007】すなわち、本発明に係る移植機は、車体本
体に走行部と原動機部と移植部とを設けると共に、走行
部には前後に左・右側前車輪及び左・右側後車輪を設
け、左・右側前車輪と左・右側後車輪との間に昇降位置
調節機構を介設することにより車高を調節可能に構成
し、昇降位置調節機構の連動終端部分近傍に前車輪を上
方に跳ね上げるための前車輪跳ね上げ機構を連動連設し
ている。
【0008】また、前車輪跳ね上げ機構は、左右側の一
方の前車輪のみを跳ね上げることが可能に構成してい
る。
【0009】このようにして、例えば、畝が形成されて
いる圃場において、機体を回行させる際には、畝側の前
車輪を前車輪跳ね上げ機構により跳ね上げて収納させる
ことにより、畝を壊さないように機体を楽に回行させる
ことができる。
【0010】この際、オペレータが過って、操作部のハ
ンドルから手を離したとしても、他方の前車輪と左右側
の後車輪とで機体を支えることができるため、機体が転
倒する等の危険性を回避することができて、安全性を良
好に確保することができる。
【0011】そして、畝をこわさないように可及的に小
さな回行半径とする必要性がある場合には、両方の前車
輪を跳ね上げて収納状態となすことにより、回行側の後
車輪を中心にして楽に機体を回行させることができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0013】図1は、本発明に係る移植機1を示した図
であり、移植機1は、車体本体2の下部に走行部3を配
設するとともに、車体本体2の前部に原動機部4を配設
する一方、車体本体2の後部に移植部5を配設し、同移
植部5の直後方位置に操作部6を配設している。
【0014】そして、移植機1は、走行部3によって圃
場7を走行しながら、移植部5によって圃場7の畝8に
苗9を移植するものである。
【0015】以下に、移植機1の各部の構成について説
明する。
【0016】原動機部4は、図1及び図2に示すよう
に、左右一対の車体フレーム10,11の前側上部にエンジ
ン12を載設し、同エンジン12に走行部3と移植部5とを
連動連結して、エンジン12の動力を走行部3や移植部5
に伝動するようにしている。図中、13は伝動ベルト、14
は給油タンクである。
【0017】移植部5は、図1及び図2に示すように、
車体フレーム10,11の後端部に供給機構15を配設し、同
供給機構15の直下方位置に植付機構16を配設している。
これら供給機構15と植付機構16とにより移植機構17を構
成している。
【0018】供給機構15は、車体本体2の後端部に側面
視で前低後高状に傾斜させた苗搬送台18を取り付け、同
苗搬送台18の上部に載置された苗トレイ19を搬送装置20
によって後部上方から前部下方へ向けて搬送し、苗取出
爪21によって苗トレイ19から苗9を取り出して、植付機
構16に供給するようにしている。
【0019】植付機構16は、車体フレーム10,11の後端
下部に植付駆動装置22を取り付け、同植付駆動装置22に
前後一対の開孔器23,24を開閉自在に連動連結してお
り、植付駆動装置22によって開孔器23,24を上下方向に
伸延させた略楕円軌道で昇降させることにより、供給機
構15によって供給された苗9を圃場7の畝8に植え付け
るようにしている。図中、25は開孔器支持フレーム、26
は鎮圧ローラ、27は鎮圧ローラ支持フレーム、28,29は
開孔器23,24に付着した泥土を掻き取るためのスクレー
パである。
【0020】操作部6は、図1に示すように、車体フレ
ーム10,11の後端部に、側面視で中途部を下方に向けて
膨出させた左右一対の操作ハンドル30,31の基端部を連
設し、同操作ハンドル30,31の先端部に各種操作部材32
を配設している。図中、33はハンドル支持フレームであ
る。
【0021】走行部3は、図1及び図2に示すように、
平面視で矩形枠状の機体フレーム34に左・右側前・後車
輪ユニット35,36,37,38を昇降位置調節機構39を介して
配設している。
【0022】機体フレーム34は、前後方向に伸延させた
左右一対の側部フレーム構成体40,41と、同側部フレー
ム構成体40,41の前後端部間に横架した前後一対の前・
後部フレーム構成体42,43とから平面視で矩形枠状に形
成しており、左側部フレーム構成体40には、前・後部フ
レーム構成体42,43を左右幅方向に伸縮移動させて車輪
間隔を調節するための車輪間隔調節機構44を設けてい
る。
【0023】また、機体フレーム34は、前・後部フレー
ム構成体42,43の間に車体フレーム10,11の前後端部を左
右幅方向にスライド移動自在に架設して、機体フレーム
34に車体本体2を図2に示す左側位置P1と右側位置P2と
の間で左右幅方向にスライド移動自在に取り付けてい
る。図中、45,46は車体フレーム10,11の前端部に形成
し、かつ、前・後部フレーム構成体42,43に遊嵌したボ
スである。
【0024】左側前車輪ユニット35は、左側部フレーム
構成体40の前端部に左右幅方向に伸延させた左側前車輪
支持軸47の基端部を回動自在に設け、同左側前車輪支持
軸47の先端部に左側前車輪支持アーム48の基端部を着脱
自在に取り付け、同左側前車輪支持アーム48の先端部に
左右幅方向に伸延させた左側前車輪軸49を取り付け、同
左側前車輪軸49に左側前車輪50を回動自在に取り付けて
いる。図中、51は左側前車輪支持アーム48の基端部に形
成したボス、52は左側前車輪支持軸47と左側前車輪支持
アーム48とを連結するための連結ピンである。
【0025】右側前車輪ユニット36は、右側部フレーム
構成体41の前端部に左右幅方向に伸延させた右側前車輪
支持軸53の基端部を回動自在に設け、同右側前車輪支持
軸53の先端部に右側前車輪支持アーム54の基端部を着脱
自在に取り付け、同右側前車輪支持アーム54の先端部に
左右幅方向に伸延させた右側前車輪軸55を取り付け、同
右側前車輪軸55に右側前車輪56を回動自在に取り付けて
いる。図中、57は右側前車輪支持アーム54の基端部に形
成したボス、58は右側前車輪支持軸53と右側前車輪支持
アーム54とを連結するための連結ピンである。
【0026】そして、左・右側前車輪ユニット35,36
は、左・右側前車輪支持軸47,53から左・右側前車輪支
持アーム48,54を取り外し、左・右側前車輪支持アーム4
8,54を左右反転させた後に、左・右側前車輪支持軸47,5
3に左・右側前車輪支持アーム48,54を装着することによ
り(図2中、一点鎖線で示す。)、左・右側前車輪50,5
6の間隔(トレッド寸法)を変更できるようにしてい
る。
【0027】左側後車輪ユニット37は、左側部フレーム
構成体40の中途部に左側車軸ケース59の基端部を回動自
在に取り付け、同左側車軸ケース59の先端部に左右幅方
向に伸延させた左側後車輪軸60を回動自在かつ着脱自在
に取り付け、同左側車輪軸60に左側後車輪61を取り付け
ている。
【0028】また、左側後車輪ユニット37は、左側部フ
レーム構成体40の中途部に、左右幅方向に伸縮自在に伸
延させ、かつ、エンジン12に連動連結した走行用駆動軸
62を回動自在に取り付け、同走行用駆動軸62の左端部
に、左側部フレーム構成体40の中途部に回動自在に取り
付けた左側車輪駆動軸63の右端部を連動連設し、同左側
車輪駆動軸63の左端部に左側後車輪軸60を左側車軸ケー
ス59の内部に収容した連動チェーン144を介して連動連
結して、左側後車輪61を回動駆動するようにしている。
図中、64は左側部フレーム構成体40の中途上部に形成し
た支持体である。
【0029】右側後車輪ユニット38は、右側部フレーム
構成体41の中途部に右側車軸ケース65の基端部を回動自
在に取り付け、同右側車軸ケース65の先端部に左右幅方
向に伸延させた右側後車輪軸66を回動自在かつ着脱自在
に取り付け、同右側後車輪軸66に右側後車輪67を取り付
けている。
【0030】また、右側後車輪ユニット38は、走行用駆
動軸62の右端部に、左・右側部フレーム構成体40,41の
前端部間に回動自在に横架し、かつ、左右幅方向に伸縮
自在に形成した伝動軸68の中途部に連動連結し、同伝動
軸68の右端部に、右側部フレーム構成体41の中途部に回
動自在に取り付けた右側車輪駆動軸69の左端部を連動連
結し、同右側車輪駆動軸69の右端部に右側後車輪軸66を
右側車軸ケース65の内部に収容した連動チェーン145を
介して連動連結して、右側後車輪67を回動駆動するよう
にしている。図中、70は右側部フレーム構成体41の中途
上部に形成した支持体、71,72は伝動チェーンである。
【0031】そして、左・右側後車輪ユニット37,38
は、左・右側車軸ケース59,65から左・右側後車輪軸60,
66を取り外し、左・右側後車輪61,67を反転させた後
に、左・右側車軸ケース59,65に左・右側後車輪軸60,66
を装着することにより(図2中、一点鎖線で示す。)、
左・右側後車輪軸60,66の間隔(トレッド寸法)を変更
できるようにしている。
【0032】昇降位置調節機構39は、図1〜図3に示す
ように、前・後部フレーム構成体42,43の中途部間に支
持台73を架設し、同支持台73の上部に油圧式の昇降位置
調節用シリンダー74の基端部を上下回動自在に枢着し、
同昇降位置調節用シリンダー74のシリンダーロッド75の
先端部に、左・右側部フレーム構成体40,41の後端部間
に回動自在、かつ、左右幅方向に伸縮自在に形成した昇
降位置調節用回動軸76の中途部に第一連動機構77を介し
て連動連結し、同昇降位置調節用回動軸76の左右両端部
に左・右側前車輪支持アーム48,54と左・右側車軸ケー
ス59,65とを第二連動機構78を介してそれぞれ連動連結
している。図中、79はブラケット、80は支持体、81は枢
軸である。
【0033】第一連動機構77は、昇降位置調節用シリン
ダー74の先端部に右側回動アーム82の先端部を上下回動
自在に連設し、同右側回動アーム82の基端部に、支持台
73に軸線を左右幅方向に向けて回動自在に取り付けた回
動軸83の右端部を取り付け、同回動軸83の左端部に左側
回動アーム84の基端部を取り付け、同左側回動アーム84
の先端部に連結ロッド85の基端部を上下回動自在に連設
し、同連結ロッド85の先端部に、昇降位置調節用回動軸
76の中途部に上方に向けて突設した上側回動アーム86の
先端部を連結ピン98を介して回動自在に連設している。
【0034】第二連動機構78は、昇降位置調節用回動軸
76の左右両端部に下方に向けて下側回動アーム87,88を
それぞれ突設し、同下側回動アーム87,88の先端部に連
結ロッド89,90の基端部を上下回動自在に連設し、同連
結ロッド89,90の先端部に、左・右側車軸ケース59,65の
基端部に上方に向けて突設した車軸ケース回動アーム9
1,92の先端部を上下回動自在に連設し、更には、車軸ケ
ース回動アーム91,92の中途部に連動ロッド93,94の基端
部を上下回動自在に連設し、同連動ロッド93,94の先端
部に、左・右側前車輪支持軸47,53に上方に向けて突設
した前車輪支持軸回動アーム95,96の先端部を上下回動
自在に連設している。図中、97は連動ロッド93,94の中
途に設けたターンバックル機構を示す。
【0035】そして、昇降位置調節機構39は、昇降位置
調節用シリンダー74のシリンダーロッド75を前方に向け
て進出させることにより、連結ロッド85によって上側回
動アーム86が前方に引張され、それに伴って昇降位置調
節用回動軸76が前方(図3において時計回り)に回動
し、それにより、下側回動アーム87,88によって車軸ケ
ース回動アーム91,92が後方に引張され、左・右側車軸
ケース59,65が左・右側車輪駆動軸63,69を中心に下方
(図3において反時計回り)に回動し、更には、連動ロ
ッド93,94によって前車輪支持軸回動アーム95,96が後方
に引張され、左・右側前車輪支持アーム48,54が左・右
側前車輪支持軸47,53を中心に下方(図3において反時
計回り)に回動し、移植機1の車高を高くすることがで
きる。
【0036】一方、昇降位置調節機構39は、昇降位置調
節用シリンダー74のシリンダーロッド75を後方に向けて
退去させることにより、連結ロッド85によって上側回動
アーム86が後方に押圧され、それに伴って昇降位置調節
用回動軸76が後方(図3において反時計回り)に回動
し、それにより、下側回動アーム87,88によって車軸ケ
ース回動アーム91,92が前方に引張され、左・右側車軸
ケース59,65が左・右側車輪駆動軸63,69を中心に上方
(図3において時計回り)に回動し、更には、連動ロッ
ド93,94によって前車輪支持軸回動アーム95,96が前方に
引張され、左・右側前車輪支持アーム48,54が左・右側
前車輪支持軸47,53を中心に上方(図3において時計回
り)に回動し、移植機1の車高を低くすることができ
る。
【0037】以上のようにして、昇降位置調節機構39に
より移植機1の車高を調節することができ、従って、圃
場7の畝8に植え付ける苗9の種類によって異なる畝8
の高さに応じて移植機1の車高を調節でき、苗9の植付
作業を円滑に行うことができる。
【0038】このように構成した移植機1において、本
発明の要旨となるのは、左・右側前車輪跳ね上げ機構10
0,101を昇降位置調節機構39の連動終端部分近傍に連動
連設したことにある。
【0039】すなわち、左・右側前車輪跳ね上げ機構10
0,101は、二個の跳ね上げ連動機構m,nの組み合わせ
により構成されている。すなわち、一個の連動機構m
は、左・右側後車輪61,67の左・右側車軸ケース59,65の
基端部に上台へ突設した車軸ケース回動アーム91,92
と、左・右側前車輪支持軸47,53との間に介設した昇降
位置調節機構39の第二連動機構78の先端部分に設けられ
ている。
【0040】また、他の連動機構nは、左・右側前後車
輪支持アーム48,54の上端を枢支した左・右側前車輪支
持軸47,53に固設した操作用アーム102,103と、操作部6
に配設した前車輪跳ね上げ操作レバー120,121との間に
介設されている。
【0041】以下、二個の跳ね上げ連動機構m,nの構
成を詳説する。
【0042】まず、一個の跳ね上げ連動機構mについて
説明する。すなわち、図3〜図5に示すように、昇降位
置調節機構39の第二連動機構78において、車軸ケース回
動アーム91,92に連設された連動ロッド93,94の先端に
は、スイングガイド体110,111が連設されている。
【0043】スイングガイド体110,111は、板体を平面
視で略コ字状に形成し、その基端部分に連動ロッド93,9
4の先端が固設され、スイングガイド体110,111の側板に
は略L字状のガイド溝126,127が形成されており、ガイ
ド溝126,127は、水平溝126-1,127-1と、水平溝126-1,12
7-1の後端に垂直方向に連通した縦溝126-2,127-2とより
構成されている。
【0044】また、スイングガイド体110,111には、車
体フレーム10,11に一端を連設した引張りバネ116,117に
より常時上方に付勢されている。
【0045】スイングガイド体110,111及びガイド溝12
6,127には、前車輪支持軸回動アーム95,96の先端に、同
アーム95,96に対して直角に突設した連結ピン112,113を
遊嵌している。
【0046】次に、他方の跳ね上げ連動機構nについて
説明する。
【0047】すなわち、図3〜図5に示すように、左・
右側前車輪支持軸47,53には操作用アーム102,103の基端
が固設されており、操作用アーム102,103の先端には連
結ピン134,135を突設し、同連結ピン134,135は、平面視
略コ字状の牽引連結体118,119に形成した長孔104,105中
に遊嵌されており、同ピン134,135を介して操作用アー
ム102,103と牽引連結体118,119とは連結されており、牽
引連結体118,119の基端はインナワイヤ132,133に連結さ
れ、インナワイヤ132,133は、操作部6に配設した前車
輪跳ね上げレバー120,121にそれぞれ連結されている。
【0048】かかるインナワイヤ132,133は、アウタワ
イヤ130,131中に摺動自在に挿通されており、アウタワ
イヤ130,131の先端は、固定具136,137を介して連動ロッ
ド93,94の中途部分に固定連結されている。固定具136,1
37は、連動ロッド93,94の中途部に突設したブラケット
によりアウタワイヤ130,131先端を受け止めて固定する
ことにより構成している。
【0049】以上のように構成された二個の跳ね上げ連
動機構m,nの作用について説明する。
【0050】すなわち、左・右側前車輪50,56のいずれ
か一方を跳ね上げる場合には、まず、所定の前車輪跳ね
上げ操作レバー120,121の一方のレバー120を跳ね上げ方
向に操作する。
【0051】一方の操作レバー120の操作によってイン
ナワイヤ132が牽引されて、牽引連結体118を介して操作
用アーム102が回動し、これに応じて左側前車輪支持軸4
7が回転し、同時に前車輪支持軸回動アーム95も図5に
おける左側方向(前方)に回動せんとする。しかし、同
回動アーム95の先端の連結ピン112がガイド溝126の縦溝
126-2に嵌入されて、前車輪支持軸回動アーム95とスイ
ングガイド体110とが係合状態となっている。
【0052】従って、図6に示すように、インナワイヤ
132が牽引されるに応じてアウタワイヤ130先端が固定具
136と共に牽引連結体118方向に移動せんとし、この移動
応力が連動ロッド93を介してスイングガイド体110を下
方Xに変位させる。スイングガイド体110が下方Xに変
位すると、ガイド溝126の縦溝126-2に係合していた連結
ピン112が水平溝126-1中に移動してフリー状態となり、
前車輪支持軸回動アーム95も回動自在のフリー状態とな
る。
【0053】従って、同回動アーム95は、インナワイヤ
132の牽引によって操作用アーム102及び左側前車輪支持
軸47を介し図5の左側方向に回動し、同時に左側前車輪
支持軸47の回転に伴い左側前車輪支持アーム48を上方に
回動させて、左側前車輪50を上方に跳ね上げる。
【0054】跳ね上げた左側前車輪50を降下させて走行
時の位置に復元する場合には、前車輪跳ね上げ操作レバ
ー120の操作によってインナワイヤ132をフリー状態、す
なわち、弛緩状態とする。
【0055】インナワイヤ132がフリー状態となると、
左側前車輪支持アーム48は左側前車輪50の自重により左
側前車輪支持軸47を中心に下方に回動すると同時に、同
支持アーム48の回動に伴って、前車輪支持軸回動アーム
95は図5の右側方(後方)に回動して連結ピン112がガ
イド溝126の縦溝126-2中に嵌入契合し、前車輪支持軸回
動アーム95とスイングガイド体110とが、一体の係合状
態となる。
【0056】前車輪支持軸回動アーム95の右側方の回動
と同時に、引張りバネ116によってスイングガイド体110
は上方に引っ張られていくため、連結ピン112はより円
滑に縦溝126-2に嵌入しやすくなる。
【0057】上記した左・右側前車輪跳ね上げ機構100,
101において、左・右側前車輪50,56のいずれかの一方の
前車輪の跳ね上げ作動の説明は、左・右側前車輪50,56
の両方の跳ね上げ作動の場合にも同様であり、前車輪跳
ね上げ操作レバー120,121の双方を同時に操作すること
により、前記した各跳ね上げ連動機構m,nの作動によ
って左・右側前車輪50,56の双方を跳ね上げることがで
きる。
【0058】なお、操作用アーム102,103に突設した連
結ピン134,135は、前後に一定間隔を保持して片側にそ
れぞれ二本づつ設けており、また、左右側の前車輪支持
軸回動アーム95,96は、片側にそれぞれ長短二種類のア
ームを左・右側前車輪支持軸47,53に突設し、長短二種
類の同回動アーム95,95',96,96'の先端にはそれぞれ連
結ピン112,113が突設され、この連結ピン112,113の位置
が二種類変位して設けられている。
【0059】このように、操作用アーム102に設けた二
本の連結ピン134,134と、長短の左・右側前車輪支持軸
回動アーム95,95',96,96'にそれぞれ設けた二本の連結
ピン112,112は、左・右側前車輪50,56の跳ね上げ位置を
変位させるために設けた跳ね上げ位置調節用の付け替え
ピンの機能を果たす。
【0060】すなわち、牽引連結体118,119と操作用ア
ーム102,103との連動連結位置を変更し、また、スイン
グガイド体110,111と前車輪支持軸回動アーム95,96との
連動連結位置を変更することにより、例えば、図5の各
連結ピン134及び112の使用位置と異なる別の連結ピンの
使用を行うと、前車輪の跳ね上げ距離は短くなる。
【0061】また、この発明の実施例において、左・右
側車軸ケース59,65は、図7に示すように、一部を凹状
に形成した凹状部Dを形成しており、同凹状部Dは、左
・右側後車輪61,67の車輪61',67'と対応する左・右側車
軸ケース59,65の外側面部分を凹状にして形成してい
る。
【0062】このように左・右側車軸ケース59,65の外
側面部分に凹状部Dを形成したことにより、左・右側後
車輪61,67の車輪61',67'を可及的に左・右側車軸ケース
59,65外側面に近づけて配設することができ、左・右側
後車輪61,67のトレッドを狭くすることが可能となる。
【0063】また、左・右側車軸ケース59,65の強度が
ぜい弱な部分、例えば、同車軸ケース59,65の基端に挿
入配設した左・右側車輪駆動軸63,69の位置する左・右
側車軸ケース59,65の基端部分や、左・右側後車輪軸60,
66が挿入配設された左・右側車軸ケース59,65の先端部
分は、幅員を大きく取ることにより強度の保持をし、特
に連動部材の応力がかかりやすい部分の強度の弱体化を
防止している。
【0064】すなわち、左・右側車軸ケース59,65中に
おいて、左・右側車輪駆動軸63,69の先端には駆動スプ
ロケット140,141を設け、また、左・右側後車輪軸60,66
の先端には受動スプロケット142,143を設け、各スプロ
ケット間には連動チェーン144,145を懸架しており、左
・右側車輪駆動軸63,69からの動力を左・右側後車輪61,
67に伝達しており、かかる後車輪61,67への動力連動機
構で各スプロケット140,141,142,143と連動チェーン14
4,145との懸架部分には、各スプロケット140,141,142,1
43の軸支をするための左・右側車輪駆動軸63,69や、左
・右側後車輪軸60,66等が左・右側車軸ケース59,65の側
壁に軸支されることになり、この軸支部Tには大きな負
荷がかかる。
【0065】このため、大きな負荷がかかる軸支部T
は、左・右側車軸ケース59,65の幅員を大きくして強度
を保持するようにしている。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0067】(1)請求項1記載の本発明では、昇降位置
調節機構の連動終端部分近傍に前車輪を上方に跳ね上げ
るための前車輪跳ね上げ機構を連動連設している。
【0068】従って、前車輪跳ね上げ機構の配設スペー
スを有効にとることができると共に、前車輪の跳ね上げ
を行う各連動部材の作動範囲を可及的に小さくして、わ
ずかな作動にもかかわらず前車輪の跳ね上げを完全に行
うことができ、例えば、畝が形成されている圃場におい
て機体を回行させる際に、畝をこわさないように可及的
に小さな回行半径とする必要性がある場合には、両方の
前車輪を収納状態となすことにより、回行側の後車輪を
中心にして楽に機体を回行させることができる。
【0069】(2)請求項2記載の本発明では、前車輪跳
ね上げ機構は、左右側の一方の前車輪のみを跳ね上げる
ことが可能に構成している。
【0070】例えば、畝が形成されている圃場において
機体を回行させる際には、畝側の前車輪を前車輪跳ね上
げ機構により収納させることにより、畝を壊さないよう
に小さな回行半径にて機体を楽に回行させることができ
る。
【0071】また、オペレータが過って操作部のハンド
ルから手を離したとしても、他方の前車輪と左右側の後
車輪とで機体を支えることができるため、機体が転倒す
る等の危険性を回避することができて、安全性を良好に
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移植機を示す左側面図。
【図2】同移植機の平面図。
【図3】昇降位置調節機構を示す右側面図。
【図4】前車輪跳ね上げ機構の平面図。
【図5】前車輪の使用位置での左側面図。
【図6】同前車輪の跳ね上げ位置での左側面図。
【図7】左右側車軸ケースの要部説明図。
【符号の説明】
1 移植機 2 車体本体 3 走行部 4 原動機部 5 移植部 6 操作部 17 移植機構 34 機体フレーム 39 昇降位置調節機構 50,56,61,67 前・後車輪 100,101 前車輪跳ね上げ機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体本体(2)に走行部(3)と原動機部
    (4)と移植部(5)とを設けると共に、走行部(3)には前
    後に左・右側前車輪(50,56)及び左・右側後車輪(61,67)
    を設け、左・右側前車輪(50,56)と左・右側後車輪(61,6
    7)との間に昇降位置調節機構(39)を介設することにより
    車高を調節可能に構成してなる移植機において、昇降位
    置調節機構(39)の連動終端部分近傍に前車輪(50,56)を
    上方に跳ね上げるための前車輪跳ね上げ機構(100,101)
    を連動連設したことを特徴とする移植機。
  2. 【請求項2】 前車輪跳ね上げ機構(100,101)は、左右
    側の一方の前車輪のみを跳ね上げることが可能に構成し
    てなる請求項1に記載の移植機。
JP2000200014A 2000-06-30 2000-06-30 移植機 Pending JP2002017125A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000200014A JP2002017125A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 移植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000200014A JP2002017125A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 移植機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002017125A true JP2002017125A (ja) 2002-01-22

Family

ID=18697949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000200014A Pending JP2002017125A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 移植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002017125A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002017125A (ja) 移植機
JP2010172208A (ja) 苗植機
JP5386908B2 (ja) 苗移植機の走行装置
JP4697401B2 (ja) 野菜移植機
JP4089308B2 (ja) 施肥田植機
JPH10127109A (ja) 農作業機
JP3632418B2 (ja) 苗移植機
JP3868110B2 (ja) 蔓処理機
JP2001161119A (ja) 移植機
JP6561735B2 (ja) 苗移植機
JP4154547B2 (ja) 作業機連結装置
JP2728659B2 (ja) 刈取部スライド式コンバインの刈取部固定機構
JPH08228559A (ja) 刈取部スライド式コンバインの刈取部固定機構
JP2002045041A (ja) 苗箱用作業装置
JPH04287608A (ja) 野菜移植機等の走行装置
JP2000245211A (ja) 移植機
JP3665177B2 (ja) 刈取部スライド式コンバインの刈取部固定機構
JP2728658B2 (ja) 刈取部スライド式コンバインの刈取部固定機構
JP2728656B2 (ja) 刈取部スライド式コンバインの刈取部固定機構
JP2728657B2 (ja) 刈取部スライド式コンバインの刈取部固定機構
JP4362697B2 (ja) 農作業機
JP2004008059A (ja) 移植機
JP3509921B2 (ja) 乗用管理機
JP2004194573A (ja) 田植機
JP2004008058A (ja) 移植機