JP2002015919A - 電気機器の絶縁油特性改善装置 - Google Patents

電気機器の絶縁油特性改善装置

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JP2002015919A JP2000195542A JP2000195542A JP2002015919A JP 2002015919 A JP2002015919 A JP 2002015919A JP 2000195542 A JP2000195542 A JP 2000195542A JP 2000195542 A JP2000195542 A JP 2000195542A JP 2002015919 A JP2002015919 A JP 2002015919A
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oil
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Tatsuya Onoe
達也 尾上
Yoshiteru Kai
美照 甲斐
Takeshi Amimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁油へ絶縁油特性改善剤が溶解し易いよう
に、絶縁油の温度を保持し、絶縁油特性改善剤を配置す
る。また、処理に際し、絶縁油が気体に触れにないよう
にする。 【解決手段】 BTA28を保持し絶縁油を通すフィル
タ容器27を攪拌槽23へ収容し、フィルタ容器27
に、絶縁油を送り込む吐出口50を設ける。攪拌槽23
内にはヒータ29を設け、ヒータ電源31で温度制御す
る。また、真空排気ポンプ25と、ゴム袋46を内蔵し
た絶縁油補充用の補充タンク45を配管接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力用変圧器の
ような電気機器に用いられる絶縁油の特性を改善するた
めの、電気機器の絶縁油特性改善装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図10は、電力用内鉄形変圧器の内部構
成を示す断面図である。図において、1は変圧器の本体
タンク、2は高圧巻線、3は低圧巻線、4は鉄心、5は
変圧器本体内部で発生した熱を放散するための放熱器、
6は放熱器5と本体タンク1を繋ぐ冷却配管、7は放熱
器5と本体タンク1間で絶縁油を循環させるための送油
ポンプ、8は冷却媒体兼絶縁媒体として充填された絶縁
油、9は変圧器の温度変化に伴い膨張・収縮する絶縁油
8の体積に応動するコンサベータ、10はコンサベータ
9内に配置され空気と絶縁油8を隔離するためのゴム
袋、11はゴム袋10内に吸気される大気を乾燥させる
ためのシリカゲルブリーザである。
【0003】変圧器は、運転により主に鉄心4から鉄
損、そして高圧、低圧巻線3、4から銅損が発生し、こ
れら発生熱は絶縁油8を送油ポンプ7で放熱器5と本体
タンク1間を循環させることにより、放熱させる。一
方、外気温度や変圧器の負荷率、放熱器5の運転台数に
より変圧器温度が変化する。この温度変化に伴い絶縁油
8の体積が変化するので、この膨張・収縮を補償するた
めにコンサベータ9が設けられている。コンサベータ9
内には、絶縁油8が直接外気と触れて大気中の酸素によ
り酸化劣化することを防ぐため、隔膜で遮断する構造と
し、ゴム袋10が内蔵されている。ゴム袋10の空気側
はシリカゲルを内蔵したブリーザ11を介して大気が吸
気される構造となっており、湿気によるゴム袋10の劣
化を防いでいる。
【0004】以上のように、変圧器は充填絶縁油の大気
暴露による酸化劣化抑制の方策が採られているが、長年
の使用により、絶縁油8内の微量酸素と銅の存在によ
り、絶縁油8の特性劣化、特に帯電度の劣化が進行する
可能性があり、例えば電気協同研究第54巻第5号(そ
の1)「油入変圧器の保守管理」第3章「絶縁油の高帯
電度化と流動帯電現象」でその内容が示されている。図
11は、上記文献に示された変圧器の運転年数と絶縁油
の帯電度の変化の例であり、運転年数の長期化に従い帯
電度が増加する傾向が示されている。また、変圧器の現
地工事実施による絶縁油の暴露に起因する絶縁油の劣化
も要因として考えられ、同文献にはそのような調査結果
も記載されている。
【0005】一方、これら劣化絶縁油は、新油に取り替
えることで、問題を解決することは可能であるが、取替
えの場合劣化絶縁油の廃棄処置が必要となる問題があっ
た。上記文献では、この劣化対策としてベンゾトリアゾ
ール(BTA)添加につき検討し、図12に示す如く、
BTA添加によリ劣化が改善する結果を得ている。以
上、劣化絶縁油にBTAを添加することは、劣化特性改
善に効果があることが判明しているが、粉末薬剤である
BTAは、絶縁油に溶け難い性質があり、特に温度の低
い場合は図13に示す如く溶解量が小さいという問題が
あった。
【0006】以上のようなことから、例えば、特開平1
0−64336号公報で、絶縁油特性改善剤としてBT
Aを添加する絶縁油特性改善装置が提案されている。こ
れを図14に示す。図において、1は変圧器の本体タン
ク、12は絶縁油にBTAを溶かすための攪拌槽で、図
示はしていないが、内部に攪拌用のプロペラを持つ。1
3は変圧器と攪拌槽12間で絶縁油を循環させる第一の
ポンプ、14は第一のポンプ13と攪拌槽12の間の絶
縁油循環回路内に設置され絶縁油を加熱するヒータ、1
5は攪拌槽12に取付けられ攪拌槽12内の絶縁油を循
環させるための第二のポンプ、16は第二のポンプ15
と直列に設けられたフィルタ、17は攪拌槽12に繋が
る絶縁油の補充タンク、18は絶縁油を脱気処理する脱
気装置、19は真空引きのための真空ポンプ、20は窒
素ガスなどを供給する不活性ガス供給装置、21は上記
装置間を連結する配管、22は各装置と配管の間に設け
られたバルブである。
【0007】次に図14により従来の絶縁油特性改善装
置の動作について説明する。 手順1.変圧器本体の運転を休止する。 手順2.絶縁油が空気に触れることによって劣化するこ
とを防ぐために、真空ポンプ19及び不活性ガス供給装
置20を用いて装置・配管内の空気を不活性ガスで置換
する。 手順3.第一のポンプ13を運転し、絶縁油を攪拌槽1
2へ送る。 手順4.攪拌槽12への送油時、ヒータ14により絶縁
油が所定の温度となるよう加熱する。 手順5.攪拌槽12内に予め置かれたBTAと絶縁油と
を攪拌槽12内のプロペラと第二のポンプ15での循環
により攪拌する。 手順6.BTAは酸化劣化の触媒となる溶解銅と反応し
て不活性化される。 手順7.不活性化された反応生成物は、固体粒子となる
ためフィルタ16で除去する。 手順8:以上の如くの作業の後、絶縁油を変圧器へ返送
するが、この時BTAの希釈のために補充タンク17か
ら絶縁油を供給する。 手順9:補充タンク17からの絶縁油と攪拌槽12から
の絶縁油が合流後、脱気装置18に送られ絶縁油中の含
有ガスを除去された後、変圧器本体へ返送される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は以上の通
り構成されているので下記の問題点があった。 (1)絶縁油を加熱するヒータが、攪拌槽への絶縁油注
入側にあり、第二のポンプで循環による絶縁油特性改善
剤の溶解作業をしている間、絶縁油の温度を保つ効果が
ない。 (2)装置内を一旦窒素ガスで置換し、絶縁油を注入す
るので、後で絶縁油中の窒素ガスを除去するために脱気
装置が必要となる。 (3)攪拌槽内に溶解させる絶縁油特性改善剤を単に配
置した場合、攪拌槽底の隅部付近では攪拌油流の淀みが
発生し、効率的に絶縁油特性改善剤を溶解できない。 (4)絶縁油導入用の第一のポンプと、循環攪拌用の第
二のポンプが必要で装置が高価であった。
【0009】この発明は上記の問題点を解決するために
なされたもので、下記のことを目的とする。 (1)絶縁油特性改善剤の溶解のための絶縁油の攪拌
中、絶縁油特性改善剤が溶解しやすいように絶縁油の温
度を保つようにする。 (2)補充タンクの絶縁油を充填する際に、充填分の油
の容積に相当する空間が発生することとなり、該空間に
窒素ガスなどを充填すると絶縁油が気体と触れる。この
結果、絶縁油内に気体が溶解するため、脱気装置を通す
必要があるが、絶縁油の充填によって空間が発生して
も、絶縁油が気体に触れないようにする。 (3)攪拌槽内で攪拌油流の淀み部に絶縁油特性改善剤
が沈殿することを防止する。 (4)送油ポンプの数を減らし、安価にする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る電気機器
の絶縁油特性改善装置は、電気機器に配管接続し、電気
機器の劣化した絶縁油に絶縁油特性改善剤を添加して絶
縁油の特性を改善する電気機器の絶縁油特性改善装置に
おいて、絶縁油特性改善剤は温度上昇とともに上記絶縁
油への溶解度が大きくなる薬剤であり、絶縁油特性改善
剤を収容し電気機器の絶縁油が送り込まれる攪拌槽と、
この攪拌槽内に設けられ絶縁油を加熱するヒータと、こ
のヒータの表面温度を制御する制御装置を備えたもので
ある。
【0011】請求項2に係る電気機器の絶縁油特性改善
装置は、電気機器に配管接続し、電気機器の劣化した絶
縁油に絶縁油特性改善剤を添加して絶縁油の特性を改善
する電気機器の絶縁油特性改善装置において、絶縁油特
性改善剤は粉末状であり、この絶縁油特性改善剤を保持
しつつ絶縁油を通すフィルタ容器と、このフィルタ容器
を収容する攪拌槽を備え、フィルタ容器に、絶縁油が送
り込まれる吐出口を設けたものである。
【0012】請求項3に係る電気機器の絶縁油特性改善
装置は、電気機器に配管接続し、電気機器の劣化した絶
縁油に絶縁油特性改善剤を添加して絶縁油の特性を改善
する電気機器の絶縁油特性改善装置において、絶縁油特
性改善剤を収容し電気機器の絶縁油が送り込まれる攪拌
槽と、この攪拌槽内を真空排気する真空排気ポンプと、
気密性の袋を内蔵して攪拌槽に配管接続された補充タン
クを備え、この補充タンクの袋の内外の一方側に絶縁油
を収容するとともに他方側に気体を収容し、この気体を
外部から充填増加させることにより補充タンク内の絶縁
油を攪拌槽へ送り出すようにしたものである。
【0013】請求項4に係る電気機器の絶縁油特性改善
装置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のもの
において、絶縁油特性改善剤を、ベンゾトリアゾールと
したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1における電気機器の絶縁油特性改善装置を
示す機器構成図であり、電気機器である変圧器が本装置
と接続された状態を示す。図において、1は変圧器の本
体タンク、2、3は高圧巻線と低圧巻線、4は鉄心、8
は冷却媒体兼絶縁媒体として充填された絶縁油、5は変
圧器内で発生した熱を外部へ放散するための放熱器、6
は放熱器5と本体タンクをつなぐ冷却配管、7は放熱器
5と本体タンク1の間で絶縁油8を循環させる送油ポン
プ、9は変圧器の温度変化に伴い膨張・収縮する絶縁油
8の体積に応動するコンサベータ、10はコンサベータ
9内に配置され空気と絶縁油8との間を隔離するゴム
袋、11はゴム袋10内に吸入される空気を乾燥させる
シリカゲルブリーサである。
【0015】28は絶縁油特性改善剤であるベンゾトリ
アゾール(BTA)、27は粉末状のBTAを保持しつ
つ絶縁油を通すフィルタ容器で、絶縁油が送り込まれる
吐出口50が設けられている。23はフィルタ容器27
を収容する耐真空の攪拌槽で、外面には熱放散を防止す
る断熱材37が張られている。26はフィルタ容器27
内へBTA28を投入するために攪拌槽23に設けられ
た投入口で、耐真空シールが施されている。
【0016】29は絶縁油を加熱するために攪拌槽23
内に設けられたヒータ、30はヒータ29の表面温度を
測定する温度センサ、31は温度センサ30による測定
結果をもとにヒータ29の表面温度を制御する制御装置
としてのヒータ電源、32は攪拌槽23内の絶縁油を攪
拌するための回転翼形の攪拌装置、36は攪拌槽23の
絶縁油出口部分に設けられた異物捕獲用のフィルタ、5
1〜55は攪拌槽23および配管に設けられたフランジ
口を封じ切る耐真空のバルブである。
【0017】33は攪拌槽23内の絶縁油を循環攪拌す
るための循環攪拌配管、34は絶縁油の劣化成分を除去
するための白土処理を行う白土除去槽、35は攪拌槽2
3内の絶縁油を循環攪拌配管33もしくは白土除去槽3
4に循環させるための送油ポンプ、38〜42は循環配
管系に設けられたバルブである。
【0018】25は攪拌槽23内などの真空排気を行う
真空排気ポンプ、43、44は変圧器に設けられた絶縁
油導出用と絶縁油注入用のバルブ、45は絶縁油を補充
するための補充タンク、46は補充タンク45に内蔵さ
れた気密性のゴム袋、47は補充タンク45を配管に接
続するためのバルブ、48はゴム袋46内へ窒素ガスを
充填し体積を増加させるための窒素ガスボンベ、49は
補充タンク45内でゴム袋46の外側に充填された補充
用の絶縁油である。
【0019】次に動作について図2〜図8を参照しなが
ら説明する。動作手順は下記の通りとなる。 図2参照 手順1:変圧器と本装置をバルブ43、44により接続
する。 手順2:攪拌槽23の投入口26を開き、フィルタ容器
27内に粉末のBAT28を所定の量投入する。 図3参照 手順3:バルブ51〜55および38〜42を開き、真
空排気ポンプ25を運転して攪拌槽23他装置内の空気
を排気する。 図4参照 手順4:バルブ51、54、55、41を閉止し、バル
ブ43を開き、変圧器の劣化した絶縁油8を攪拌槽23
内のBTAの入ったフィルタ容器27に配管により吐出
口50から導き入れる。
【0020】図5参照 手順5:攪拌槽23内に変圧器から絶縁油が充填された
時点で、バルブ38、40、43を閉止する。本閉止に
より、変圧器との絶縁油の行き来が無い条件となり、且
つ、攪拌槽23の上下を還流する油流回路が形成され
る。 手順6:送油ポンプ35を運転し、図中矢印の経路で油
流循環をさせるとともに、回転翼形の攪拌装置32を運
転して絶縁油内のBTA濃度が一様となるようにする。 手順7:攪拌槽23内に油流が確保されるので、ヒータ
電源31を投入し、ヒータ29により絶縁油を加熱して
BTAが溶解しやすい条件とし、BTAを完全に溶解さ
せる。この時、ヒータ29表面に設けられた温度センサ
30により、ヒータ温度が過度に高くなって絶縁油の特
性を損なうことのないように、ヒータ電源31の出力が
制御され、本手順中、適切な油温が保持される。また、
攪拌槽23の表面は、断熱材37で覆われており、放熱
量の低減を図ることによりヒータ容量の低減と省エネル
ギーが図られている。
【0021】図6参照 手順8:BTAが完全に溶解した時点で、ヒータ29の
加熱を止め、続いて、送油ポンプ35の運転を中止し、
バルブ39を閉じ、バルブ41、44、47を開く。本
バルブ操作により、BTAを溶解させた絶縁油を変圧器
へ返送する回路が形成される。 手順9:以上油流回路が形成された後、窒素ボンベ48
のバルブを開き、補充タンク内のゴム袋46内の圧力を
上げ、膨張させる。ゴム袋46の膨張により、補充タン
ク45内の絶縁油49を攪拌槽23内に充填し、攪拌槽
23内にあったBTA添加絶縁油を押し出して変圧器ヘ
返送する。この時、変圧器の送油ポンプ7を運転し、B
TAが変圧器絶縁油内に均一に混合されるようにする。
変圧器内に注入された絶縁油中のBTAは、時間の経過
とともに一部絶縁紙に吸着され、また一部は絶縁油の劣
化成分と結合して安定な化合物となる。
【0022】図7参照 手順10:手順9に述べた時間の経過後、バルブ42、
47を閉じ、バルフ゛30、43を開く。本バルブ操作
により、変圧器の絶縁油は白土除去槽34を経由する循
環油流路を形成する。 手順11:送油ポンプ35を運転し、添加BTAと反応
して安定な物質となった本体絶縁油内の劣化成分を白土
除去槽34で除去する。 図8参照 手順12:上記劣化成分の除去作業が完了した時点で、
送油ポンプ35の運転を中止し、バルブ38、41、4
3、44を封止し、本装置を変圧器から取り外す。
【0023】実施の形態2.図9は、この発明の実施の
形態2における電気機器の絶縁油特性改善装置を示す機
器構成図である。実施の形態1では、劣化成分とBTA
が反応した化合物を除去するため、白土除去槽34を設
けていたが、絶縁油の劣化成分が少なく、予防保全とし
てBTAを添加する場合は、白土除去槽を除いた構成と
し、手順10、11を省略してもよい。白土除去槽を省
いた以外は、実施の形態1の場合と同様であるので説明
を省略する。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る電気機器の絶縁油特性改
善装置によれば、絶縁油を加熱するヒータの表面温度を
制御する制御装置を備えているので、絶縁油を劣化させ
ることなく、かつ絶縁油へ絶縁油特性改善剤が溶解し易
い温度に保つことができ、しかもヒータが攪拌槽内に設
けられているので、絶縁油特性改善剤の溶解作業中を通
じて絶縁油を適切な温度に保持し続けることができる。
【0025】請求項2に係る電気機器の絶縁油特性改善
装置によれば、絶縁油特性改善剤を保持しつつ絶縁油を
通すフィルタ容器を攪拌槽内に備え、フィルタ容器に絶
縁油が送り込まれる吐出口が設けられているので、絶縁
油特性改善剤が攪拌槽の油流淀みに沈殿することなく、
効率良く溶解させることができる。
【0026】請求項3に係る電気機器の絶縁油特性改善
装置によれば、攪拌槽内を真空排気する真空排気ポンプ
と、気密性の袋を内蔵した補充タンクを備えているの
で、溶解作業に先立って攪拌槽内の真空排気を行い、ま
た溶解作業が終了した後、補充タンクの袋の一方側に気
体を送り込んで、袋の他方側の絶縁油を攪拌槽へ送り出
すことにより、絶縁油を気体に接触させることなく絶縁
油特性改善処理を行うことができ、したがって、脱気装
置、脱気作業が不要となる。さらに、真空排気された攪
拌槽へ電気機器から絶縁油を送り込むのにも、また補充
タンクの袋を膨張させて絶縁油を補充し、攪拌槽から電
気機器へ絶縁油を返送するのにも送油ポンプが不要であ
るので、送油ポンプの数を減らすことができる。
【0027】請求項4に係る電気機器の絶縁油特性改善
装置によれば、絶縁油特性改善剤はBTAであるので、
容易に入手して利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における電気機器の
絶縁油特性改善装置を示す機器構成図である。
【図2】 図1の電気機器の絶縁油特性改善装置の動作
を示すための機器構成図である。
【図3】 図1の電気機器の絶縁油特性改善装置の動作
を示すための機器構成図である。
【図4】 図1の電気機器の絶縁油特性改善装置の動作
を示すための機器構成図である。
【図5】 図1の電気機器の絶縁油特性改善装置の動作
を示すための機器構成図である。
【図6】 図1の電気機器の絶縁油特性改善装置の動作
を示すための機器構成図である。
【図7】 図1の電気機器の絶縁油特性改善装置の動作
を示すための機器構成図である。
【図8】 図1の電気機器の絶縁油特性改善装置の動作
を示すための機器構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における電気機器の
絶縁油特性改善装置を示す機器構成図である。
【図10】 電力用内鉄形変圧器の内部構成を示す断面
図である。
【図11】 変圧器の運転年数と絶縁油の帯電度の関係
を示す説明図である。
【図12】 絶縁油へのBTA添加による帯電度改善効
果を示す説明図である。
【図13】 絶縁油へのBTA溶解度と温度との関係を
示す説明図である。
【図14】 従来の電気機器の絶縁油特性改善装置を示
す機器構成図である。
【符号の説明】
1 変圧器のタンク、8 絶縁油、23 攪拌槽、25
真空排気ポンプ、27 フィルタ容器、28 BT
A、29 ヒータ、30 温度センサ、31 ヒータ電
源、45 補充タンク、46 ゴム袋、48 窒素ガス
ボンベ、49 絶縁油、50 吐出口。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器に配管接続し、上記電気機器の
    劣化した絶縁油に絶縁油特性改善剤を添加して上記絶縁
    油の特性を改善する電気機器の絶縁油特性改善装置にお
    いて、上記絶縁油特性改善剤は温度上昇とともに上記絶
    縁油への溶解度が大きくなる薬剤であり、上記絶縁油特
    性改善剤を収容し上記電気機器の絶縁油が送り込まれる
    攪拌槽と、この攪拌槽内に設けられ絶縁油を加熱するヒ
    ータと、このヒータの表面温度を制御する制御装置を備
    えたことを特徴とする電気機器の絶縁油特性改善装置。
  2. 【請求項2】 電気機器に配管接続し、上記電気機器の
    劣化した絶縁油に絶縁油特性改善剤を添加して上記絶縁
    油の特性を改善する電気機器の絶縁油特性改善装置にお
    いて、上記絶縁油特性改善剤は粉末状であり、この絶縁
    油特性改善剤を保持しつつ上記絶縁油を通すフィルタ容
    器と、このフィルタ容器を収容する攪拌槽を備え、上記
    フィルタ容器に、上記絶縁油が送り込まれる吐出口を設
    けたことを特徴とする電気機器の絶縁油特性改善装置。
  3. 【請求項3】 電気機器に配管接続し、上記電気機器の
    劣化した絶縁油に絶縁油特性改善剤を添加して上記絶縁
    油の特性を改善する電気機器の絶縁油特性改善装置にお
    いて、上記絶縁油特性改善剤を収容し上記電気機器の絶
    縁油が送り込まれる攪拌槽と、この攪拌槽内を真空排気
    する真空排気ポンプと、気密性の袋を内蔵して上記攪拌
    槽に配管接続された補充タンクを備え、この補充タンク
    の袋の内外の一方側に絶縁油を収容するとともに他方側
    に気体を収容し、この気体を外部から充填増加させるこ
    とにより上記補充タンク内の絶縁油を上記攪拌槽へ送り
    出すようにしたことを特徴とする電気機器の絶縁油特性
    改善装置。
  4. 【請求項4】 絶縁油特性改善剤は、ベンゾトリアゾー
    ルであることを特徴とする請求項1から請求項3のいず
    れかに記載の電気機器の絶縁油特性改善装置。
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Cited By (7)

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