JP3492039B2 - 油入静止誘導電器及びその輸送方法 - Google Patents
油入静止誘導電器及びその輸送方法Info
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Description
れた機器中身及び絶縁油の冷却装置として、絶縁油の循
環可能な放熱器が接続された油入静止誘導電器の輸送方
法に係り、特に、油を封入した状態で分解せずに輸送す
る油入静止誘導電器の輸送方法に関するものである。
器は、鉄心やコイル等によって構成される本体、これを
収納するタンク、本体の絶縁及び冷却を目的とした絶縁
油等から成り、その寿命は絶縁油の温度に左右され、規
格等でその上限値が定められている。従って、変圧器の
内部の損失による熱を外部へ導いて、変圧器自体の温度
を高めないための放熱器が必要となる。小形の変圧器に
おける放熱器は、タンク側板外部に鋳出したひだ状、又
はタンクの外面に溶接した波形の放熱板によって構成さ
れている。しかし、大容量の変圧器は発熱量が高いため
に、より冷却能力の高い放熱器が必要となる。そこで、
大容量の変圧器の場合には、放熱器がタンクの外部に設
けられ、この放熱器内にタンクの絶縁油が循環可能とな
るように放熱器とタンクが接続されている。このような
構成にすれば、絶縁油はタンク外部の放熱器で冷却され
てからタンクに流入するので冷却効率が高まる。
を、図8に従って以下に説明する。すなわち、鉄心及び
コイル等からなる電器本体2が、絶縁油5とともにタン
ク1の内部に収容されている。タンク1の一側面には、
絶縁油の出入口である上部開口3A及び下部開口3Bを
介して複数の放熱器3が着脱可能に接続されている。こ
のような放熱器3は、一般に、内部を絶縁油5が流れる
複数のチューブを有しているが、このチューブの板厚は
放熱効果が高まるように1.0mmまたは1.2mmと
薄い鉄板で作られている。上部開口3A及び下部開口3
Bには、ちょう形弁4が挿入されている。ちょう形弁4
は、運転中は開いたままで使用され、放熱器3をタンク
1から取り外す際に、絶縁油5の流出を防ぐために閉じ
て使用される。
ンサベータ8が設けられている。この放圧管6には、内
部事故で内部圧力が上昇した時に、絶縁油5を外部に放
出する放圧装置7が設けられている。また、放圧管6の
頂部にはガス検出リレー10が取り付けられている。コ
ンサベータ8は、絶縁油5の膨脹収縮による体積変化を
吸収するもので、タンク1とは接続管9によって接続さ
れている。なお、放熱器3の高さが高い場合には、上部
開口3Aとタンク1との接続は、タンク1の上面にパイ
プにより連結された共通配管11を介して行われる。
な構成の油入静止誘導電器は、製作工場において完全に
乾燥が行われ、絶縁強度の高い新油が注油されている。
従って、これを据付現場まで輸送するには、できるだけ
分解程度を少なくして、途中で吸湿しないようにし、据
付現場における再組立あるいは再乾燥の手間を省き、据
付日数を短縮することが望ましい。このため、上記のよ
うに構成された油入静止誘導電器においても、内部に絶
縁油5を封入した状態で輸送する場合がある。
ま輸送した場合、放熱器3を構成するチューブは1.0
mmまたは1.2mmと薄い鉄板で作られているので、
輸送途中に衝突等により放熱器3に衝撃が加わった場合
に変形しやすい。このような衝撃により放熱器3が1個
でも損傷した場合には、内部の絶縁油5が外部に流出す
ることがある。そして、放熱器3の上部開口3A、下部
開口3Bに設けられたちょう形弁4は、放熱器3を取り
外すときのみ閉じるため、上記のように分解を行わずに
輸送する場合には開いたままである。
絶縁油5が流出した場合、タンク1内の絶縁油5も流出
する可能性があり、絶縁油5の漏れが大量となる。しか
も、タンク1の絶縁油5が流出すると、電器本体2が露
出して空気と接し、吸湿することとなるので、その後再
乾燥する手間が必要となる。さらに、このように絶縁油
5が大量に流出すると、環境への影響が問題となる。
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
輸送中に放熱器が損傷した場合であっても絶縁油の流出
を抑え、電器本体が露出しない油入静止誘導電器及びそ
の輸送方法を提供することである。
めに、請求項1記載の油入静止誘導電器は、鉄心及びコ
イルを備えた静止誘導電器本体と、絶縁油が充填される
とともに前記静止誘導電器本体を収納したタンクと、こ
のタンクの上部開口及び下部開口を介して前記タンク内
と連通可能に接続され、前記絶縁油を冷却する複数の放
熱器と、前記上部開口及び前記下部開口に設けられ、前
記絶縁油の通流を閉止可能な弁と、前記タンク内と連通
して設けられた放圧管及びコンサベータとを有する油入
静止誘導電器において、前記複数の放熱器の上部に空気
抜きのための開口部が設けられ、前記空気抜き開口部に
連結管の一側端部が連通接続され、前記コンサベータ内
の油面の高さ位置の前記放圧管の側面部に、前記連結管
の他側端部が、管内部の連通を閉止可能な仕切弁を介し
て連通されていることを特徴とする。
誘導電器の輸送方法は、上記のような特徴を有する請求
項1記載の発明を、前記仕切弁を開くとともに、前記上
部開口及び前記下部開口に設けられた前記弁を閉止した
状態で輸送することを特徴とする。
発明では、輸送中に複数の放熱器のうちの一つが損傷し
絶縁油が流出しても、それぞれの放熱器の上部開口及び
下部開口に対応する弁が閉じているので、絶縁油の流出
量は損傷した一つの放熱器内の油量のみに抑えることが
できる。このとき、放熱器の空気抜き開口部と放圧管と
が連結管で接続されているため、外気温による各放熱器
内の絶縁油の膨張、収縮による体積変化は、タンク側で
吸収される。
備えた静止誘導電器本体と、絶縁油が充填されるととも
に前記静止誘導電器本体を収納したタンクと、このタン
クの上部開口及び下部開口を介して前記タンク内と連通
可能に接続され、前記絶縁油を冷却する複数の放熱器
と、前記上部開口及び前記下部開口に設けられ、前記絶
縁油の通流を閉止可能な弁と、前記タンク内と連通して
設けられた放圧管及びコンサベータとを有する油入静止
誘導電器において、前記複数の放熱器の上部に空気抜き
のための開口部が設けられ、前記空気抜き開口部に、ガ
ス給排用のガス封入口が、内部の連通を閉止可能な仕切
弁を介して直接又は間接に接続されていることを特徴と
する。
誘導電器の輸送方法は、上記のような特徴を有する請求
項3記載の発明を、前記下部開口における前記弁を開
き、前記上部開口における前記弁を閉じ、前記ガス封入
口における前記仕切弁を開き、前記ガス封入口から前記
複数の放熱器内部にガスを供給し、前記放熱器内部の絶
縁油の一部又は全部を前記タンク内に移動させて前記コ
ンサベータの油面を上昇させた後、前記仕切弁と前記下
部開口における前記弁とを閉止した状態で輸送すること
を特徴とする。
発明では、ガス封入口から放熱器にガスを封入して、放
熱器内部の絶縁油の一部をタンク内に移動させて輸送す
る場合には、輸送中に複数の放熱器のうちの一つが損傷
し絶縁油が流出しても、それぞれの放熱器の上部開口及
び下部開口に設けられた弁が閉じているので、絶縁油の
流出量は損傷した一つの放熱器内の油量のみに抑えるこ
とができる。このとき、放熱器の一部にガスが封入され
ているので、外気温による各放熱器内の絶縁油の膨張、
収縮による体積変化が、放熱器内で吸収される。
して、放熱器内部の絶縁油の全部をタンク内に移動させ
て輸送する場合には、輸送中に複数の放熱器のうち一個
が損傷しても、放熱器内に絶縁油が存在しないため、絶
縁油の流出を完全に防ぐことができる。
びその輸送方法の実施の形態を、図面に従って以下に説
明する。なお、図8に示した従来技術と同一の部材は同
一の符号を付して、説明を省略する。
に対応する一つの実施の形態を、第1の実施の形態とし
て図1に従って説明する。なお、請求項に記載の弁はち
ょう形弁とする。
器は、図8に示した従来例と同様の構成である。そし
て、かかる構成の油入静止誘導電器を輸送する際に、本
実施の形態においては、複数の放熱器3のそれぞれの下
部開口3Bに設けられたちょう形弁4を、各々閉じたま
まで行う。
衝撃等で複数の放熱器3のうちの一つが損傷し絶縁油5
が流れ出しても、それぞれの放熱器3における下部開口
3Bはちょう形弁4によって閉ざされているので、損傷
した放熱器3以外の放熱器3からは絶縁油5は流れ出る
ことはない。そして、その絶縁油5の流出量は、一個の
放熱器3のチューブ内の油量、放圧管6内の油量、コン
サベータ8内の油量、タンク1内における放熱器3の上
部開口3Aの下端よりも上層の油量を合計した流出量に
抑えられる。
中に複数の放熱器3のうちの一部を損傷した場合であっ
ても、損傷しない他の放熱器3の絶縁油5は流出が防止
されるとともに、全体の絶縁油5の流出量も抑制するこ
とができる。また、タンク1内における絶縁油5の流出
は、放熱器3の上部開口3Aの下端から上層であり、そ
の下層の絶縁油5は流出しないので、電器本体2が露出
することはない。
に対応する他の一つの実施の形態を、第2の実施の形態
として図2に従って以下に説明する。
器は、ほぼ第1の実施の形態と同様であるが、複数の放
熱器3が大きく、その上部がタンク1の高さよりも高く
なっているため、上部開口3Aの取付がタンク1上面に
設けられた共通配管11を介してなされている。そし
て、かかる構成の油入静止誘導電器を輸送する際に、本
実施の形態においては、複数の放熱器3のそれぞれの下
部開口3Bに設けられたちょう形弁4を、各々閉じたま
まで行う。
衝撃等で複数の放熱器3のうちの一つが損傷し絶縁油5
が流れ出しても、それぞれの放熱器3における下部開口
3Bはちょう形弁4によって閉ざされているので、損傷
した放熱器3以外の放熱器3からは絶縁油5は流れ出る
ことはない。
放熱器3のチューブ内の油量、放熱器3の上部開口3A
下端よりも上層の放圧管6内及びコンサベータ8内の油
量を合計した流出量に抑えられる。
中に複数の放熱器3のうちの一部を損傷した場合であっ
ても、損傷しない他の放熱器3の絶縁油5は流出が防止
されるとともに、全体の絶縁油5の流出量も抑制するこ
とができる。また、タンク1内における絶縁油は流出し
ないので、第1の実施の形態よりも流出量が少なく、電
器本体2が露出することもない。
3記載の発明である油入静止誘導電器の輸送方法に対応
する一つの実施の形態を、第3の実施の形態として図
3、図4に従って以下に説明する。なお、請求項に記載
の空気抜き開口部は空気抜きフランジとする。
器は、ほぼ第1の実施の形態と同様であるが、空気抜き
フランジ3C、連結管12、仕切弁13が設けられてい
る点が異なる。空気抜きフランジ3Cは複数の放熱器3
の上部にそれぞれに設けられている。連結管12の一端
は空気抜きフランジ3Cと連結され、他端はコンサベー
タ8内の油面位置まで立ち上げられて、仕切弁13を介
して放圧管6に接続されている。そして、かかる構成の
油入静止誘導電器を輸送する際には、仕切弁13を開く
と共に、複数の放熱器3の上部開口3A、下部開口3B
のちょう形弁4を各々閉じたままで行う。
衝撃等で複数の放熱器3のうちの一つが損傷し絶縁油5
が流れ出しても、それぞれの放熱器3における上部開口
3A、下部開口3Bのちょう形弁4は閉じているので、
損傷した放熱器3以外の放熱器3からは絶縁油5は流れ
出ることはない。そして、絶縁油5の流出量は、一つの
放熱器3のチューブ内の油量に抑えられる。
が連結管12を介して放圧管6と接続されているので、
輸送時の外気温の変化によって放熱器3内の絶縁油5の
膨張、収縮による体積変化が、タンク1側で吸収され
る。
開口3A及び下部開口3Bの双方のちょう形弁4が閉ざ
されるので、輸送中に複数の放熱器3のうちの一部を損
傷した場合であっても、損傷しない他の放熱器3の絶縁
油5は流出が完全に防止されるとともに、絶縁油5の流
出量は一つの放熱器3内の油量に抑えられるので、全体
の絶縁油5の流出量も抑制することができる。また、タ
ンク1内における絶縁油5の流出は完全に防止できるの
で、上記実施の形態よりもさらに絶縁油5の流出量を少
なくでき、電器本体2が露出することはない。
双方を閉じることにより、放熱器3内の絶縁油5は密閉
されるが、輸送時の外気温の変化による絶縁油5の膨
張、収縮は、連結管12を介してタンク1側で吸収され
るので、放熱器3が傷むことはない。
3記載の発明である油入静止誘導電器の輸送方法に対応
する他の一つの実施の形態を、第4の実施の形態とし
て、図5に従って以下に説明する。
器は、ほぼ第2の実施の形態と同様であるが、以下の点
が異なる。すなわち、共通配管11とタンク1の上面と
を連結するパイプとの間にちょう形弁14が取り付けら
れている。共通配管11の上面には空気抜きフランジ1
1Cが設けられ、この空気抜きフランジ11cには連結
管12の一端が接続されている。連結管12の他端はコ
ンサベータ8の油面位置となる所まで立ち上げられ、仕
切弁13を介して放圧管6に接続されている。
輸送する際には、仕切弁13を開くとともに、ちょう形
弁14、複数の放熱器3のそれぞれの下部開口3Bに設
けられたちょう形弁4を、各々閉じたままで行う。
衝撃等で複数の放熱器3のうちの一つが損傷し絶縁油5
が流れ出しても、それぞれの放熱器3における共通配管
11側に設けられたちょう形弁14及び下部開口3Bに
設けられたちょう形弁4が閉じているので、損傷した放
熱器3以外の放熱器3からは絶縁油5は流れ出ることは
ない。そして、絶縁油5の流出量は、一つの放熱器3の
チューブ内の油量に抑えられる。
きフランジ11Cが、連結管12を介して放圧管6に接
続されているので、輸送時の外気温の変化によって放熱
器3内の絶縁油5の膨脹、収縮による体積変化がタンク
1側で吸収される。
ちょう形弁4,14が閉ざされているので、輸送中に複
数の放熱器3のうちの一部を損傷した場合であっても、
損傷しない他の放熱器3の絶縁油5は流出が完全に防止
されるとともに、絶縁油5の流出量は一つの放熱器3内
の油量に抑えられるので、全体の絶縁油5の流出量も抑
制することができる。
は完全に防止できるので、電器本体2が露出することは
ない。さらに、共通配管11のちょう形弁14、下部開
口3Bのちょう形弁4の双方を閉じることにより、放熱
器3内の絶縁油5は密閉されるが、輸送時の外気温の変
化による絶縁油5の膨張、収縮は、連結管12を介して
タンク1側で吸収されるので、放熱器3が傷むことはな
い。
5記載の発明である油入静止誘導電器の輸送方法に対応
する一つの実施の形態を、第5の実施の形態として、図
6に従って以下に説明する。
器は、ほぼ第3の実施の形態と同様であるが、以下の点
が異なる。すなわち、連結管12は、その一端が複数の
放熱器3の空気抜きフランジ3Cに連結され、他端がコ
ンサベータ8の油面位置となる所まで立ち上げられ、仕
切弁13を介して3方向接手15の一端に接続されてい
る。この3方向接手15の一端に対向する端部は、他の
仕切弁13を介して放圧管6に接続されている。3方向
接手15の残りの端部は、ガス封入口として閉止蓋16
が取り付け可能な構成となっている。
輸送する際には、まず、放圧管6側の仕切弁13と、複
数の放熱器3の上部開口3Aに設けられたちょう形弁4
を閉じる。そして、3方向接手15のガス封入口から複
数の放熱器3の上部開口3A下端まで窒素ガス17等を
封入することにより、絶縁油5の一部を下部開口3Bを
介してタンク1に流入させ、コンサベータ8の油面を押
し上げる。さらに、連結管12側の仕切弁13を閉じ、
複数の放熱器3の下部開口3Bのちょう形弁4を各々閉
じ、3方向接手15のガス封入口に閉止蓋16を取り付
けて密閉し輸送を行う。
衝撃等で複数の放熱器3のうちの一つが損傷し絶縁油5
が流れ出しても、それぞれの放熱器3における上部開口
3A及び下部開口3Bは、ちょう形弁4によって閉ざさ
れているので、損傷した放熱器3以外の放熱器3からは
絶縁油5は流れ出ることはない。そして、その絶縁油5
の流出量は、一つの放熱器3のチューブ内の油量に抑え
られる。なお、一つの放熱器3内の油量は窒素ガス17
の封入によって、通常よりもその容量は減少している。
までガスを封入して輸送するため、輸送時の外気温によ
る放熱器3内の絶縁油5の膨張、収縮による体積変化
が、放熱器3内において吸収される。さらに、輸送後、
放熱器3内に封入された窒素ガス17は、複数の放熱器
3の下部開口3B部のちょう形弁4を開くと共に、連結
管12に設けられた二つの仕切弁13を開き、放圧管6
の頂部に取り付けたガス検出リレー10のガス抜きバル
ブを開くことにより抜かれ、運転可能な状態に復帰す
る。
開口3A側及び下部開口3B側のちょう形弁4が閉ざさ
れるので、輸送中に複数の放熱器3のうちの一部を損傷
した場合であっても、損傷しない他の放熱器3の絶縁油
5は流出が完全に防止される。そして、流出する一つの
放熱器3内の絶縁油5の量は、窒素ガス17の流入によ
って通常よりも少なくなっているので、絶縁油5の流出
量をさらに抑制することができる。また、タンク1内に
おける絶縁油5の流出は完全に防止できるので、電器本
体2が露出することはない。
側の双方を閉じることにより、放熱器3内の絶縁油5は
密閉されるが、輸送時の外気温の変化による絶縁油5の
膨張、収縮は、放熱器3内の窒素ガス17の封入部分に
おいて吸収されるので、放熱器3が傷むことはない。
5記載の発明である油入静止誘導電器の輸送方法に対応
する他の一つの実施の形態を、第6の実施の形態とし
て、図7に従って以下に説明する。
器は、ほぼ第1の実施の形態と同様であるが、以下の点
が異なる。すなわち、複数の放熱器3の上部に空気抜き
フランジ3Cが設けられ、この空気抜きフランジ3Cに
仕切弁13の一端が各々取り付けられている。仕切弁1
3の他端には、閉止蓋16により封止可能なガス封入口
が設けられている。
際には、まず、複数の放熱器3の上部開口3A部のちょ
う形弁4を閉じ、各仕切弁13を開く。そして、仕切弁
13のガス封入口から窒素ガス17等を放熱器3内に封
入することにより、放熱器3内の絶縁油5を全て下部開
口3Bからタンク1内に流入させ、コンサベータ8の油
面を押し上げる。さらに、各仕切弁13及び複数の放熱
器3の下部開口3Bのちょう形弁4を閉じて、かつ各仕
切弁13のガス封入口に閉止蓋16を取り付けて密閉し
輸送を行う。
衝撃等で複数の放熱器3のうちの一つが損傷しても、放
熱器3内には絶縁油5が存在しないので、絶縁油5が流
出することはない。また、輸送後、放熱器3内に封入さ
れたガス17は、複数の放熱器3の下部開口3Bのちょ
う形弁4を開くと共に、閉止蓋16をガス封入口から取
り外し、空気抜きフランジ3Cに取り付けた仕切弁13
を開いて、タンク1内の絶縁油5を放熱器3に流入させ
ることにより抜かれ、運転可能な状態となる。
器3内から絶縁油5を抜いた後に、上部開口3A及び下
部開口3Bのちょう形弁4が閉ざされるので、輸送中に
複数の放熱器3のうちの一部を損傷した場合であって
も、絶縁油5の流出が完全に防止される。また、タンク
1内における絶縁油5の流出も完全に防止できるので、
上記実施の形態よりもさらに絶縁油5の流出防止を完全
なものとすることができ、電器本体2が露出することも
ない。
側の双方を閉じることにより、放熱器3内は密閉される
が、その内部には絶縁油5は存在しないので、輸送時の
外気温の変化による絶縁油5の膨張、収縮の影響はな
い。
のではなく、各部材の接続関係、材質等は適宜変更可能
である。例えば、第3〜5の実施の形態では、連結管1
2における放圧管6との接続位置を、コンサベータ8の
油面位置としているが、放圧管6の頂部としても同じ作
用効果を得られる。
3内に封入するガスを窒素ガス17としているが、これ
に限定されるものではなく、ドライエアー等でも同じ作
用効果を得られる。さらに、第5,6の実施の形態で
は、放熱器3の上部開口3A、下部開口3Bにちょう形
弁4を挿入し、タンク1側壁に取り付けられた構造とし
ているが、第2,4の実施の形態と同様に、放熱器3の
上部開口3Aをタンク1上面に構成された共通配管11
にちょう形弁14を挿入して取り付けた構成としても同
じ作用効果を得られる。
複数の放熱器に対応する下部開口に設けられた弁を閉じ
た状態で輸送することによって、輸送中に放熱器が損傷
した場合であっても絶縁油の流出を抑え、電器本体が露
出しない油入静止誘導電器の輸送方法を提供することが
できる。
を連結管によって結ぶこと、又は放熱器にガスを封入す
るガス封入口を設けることによって、輸送中に放熱器が
損傷した場合であっても絶縁油の流出を抑え、電器本体
が露出しない油入静止誘導電器を提供することができ
る。
誘導電器において、輸送途中に放熱器が損傷した場合の
状態を示す側面透視図である。
誘導電器において、輸送途中に放熱器が損傷した場合の
状態を示す側面透視図である。
誘導電器において、輸送途中に放熱器が損傷した場合の
状態を示す側面透視図である。
器の空気抜きフランジと放圧管を連結管で接続した状態
を示す平面図である。
誘導電器において、輸送途中に放熱器が損傷した場合の
状態を示す側面透視図である。
誘導電器において、輸送途中に放熱器が損傷した場合の
状態を示す側面透視図である。
誘導電器において、輸送途中に放熱器が損傷した場合の
状態を示す側面透視図である。
途中に放熱器が損傷した場合の状態を示す側面透視図で
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 鉄心及びコイルを備えた静止誘導電器本
体と、絶縁油が充填されるとともに前記静止誘導電器本
体を収納したタンクと、このタンクの上部開口及び下部
開口を介して前記タンク内と連通可能に接続され、前記
絶縁油を冷却する複数の放熱器と、前記上部開口及び前
記下部開口に設けられ、前記絶縁油の通流を閉止可能な
弁と、前記タンク内と連通して設けられた放圧管及びコ
ンサベータとを有する油入静止誘導電器において、 前記複数の放熱器の上部に空気抜きのための開口部が設
けられ、 前記空気抜き開口部に連結管の一側端部が連通接続さ
れ、 前記コンサベータ内の油面の高さ位置の前記放圧管の側
面部に、前記連結管の他側端部が、管内部の連通を閉止
可能な仕切弁を介して連通されていることを特徴とする
油入静止誘導電器。 - 【請求項2】 鉄心及びコイルを備えた静止誘導電器本
体と、絶縁油が充填されるとともに前記静止誘導電器本
体を収納したタンクと、このタンクの上部開口及び下部
開口を介して前記タンク内と連通可能に接続され、前記
絶縁油を冷却する複数の放熱器と、前記上部開口及び前
記下部開口に設けられ、前記絶縁油の通流を閉止可能な
弁と、前記タンク内と連通して設けられた放圧管及びコ
ンサベータとを有する油入静止誘導電器を、絶縁油を封
入した状態で輸送する油入静止誘導電器の輸送方法にお
いて、 前記複数の放熱器の上部に空気抜きのための開口部が設
けられ、 前記空気抜き開口部に連結管の一側端部が連通接続さ
れ、 前記コンサベータ内の油面の高さ位置の前記放圧管の側
面部に、前記連結管の他側端部が、管内部の連通を閉止
可能な仕切弁を介して連通され、 前記仕切弁を開くとともに、前記上部開口及び前記下部
開口に設けられた前記弁を閉止した状態で輸送すること
を特徴とする油入静止誘導電器の輸送方法。 - 【請求項3】 鉄心及びコイルを備えた静止誘導電器本
体と、絶縁油が充填されるとともに前記静止誘導電器本
体を収納したタンクと、このタンクの上部開口及び下部
開口を介して前記タンク内と連通可能に接続され、前記
絶縁油を冷却する複数の放熱器と、前記上部開口及び前
記下部開口に設けられ、前記絶縁油の通流を閉止可能な
弁と、前記タンク内と連通して設けられた放圧管及びコ
ンサベータとを有する油入静止誘導電器において、 前記複数の放熱器の上部に空気抜きのための開口部が設
けられ、 前記空気抜き開口部に、ガス給排用のガス封入口が、内
部の連通を閉止可能な仕切弁を介して直接又は間接に接
続されていることを特徴とする油入静止誘導電器。 - 【請求項4】 鉄心及びコイルを備えた静止誘導電器本
体と、絶縁油が充填されるとともに前記静止誘導電器本
体を収納したタンクと、このタンクの上部開口及び下部
開口を介して前記タンク内と連通可能に接続され、前記
絶縁油を冷却する複数の放熱器と、前記上部開口及び前
記下部開口に設けられ、前記絶縁油の通流を閉止可能な
弁と、前記タンク内と連通して設けられた放圧管及びコ
ンサベータとを有する油入静止誘導電器を、絶縁油を封
入した状態で輸送する油入静止誘導電器の輸送方法にお
いて、 前記複数の放熱器の上部に空気抜きのための開口部が設
けられ、 前記空気抜き開口部に、ガス給排用のガス封入口が、内
部の連通を閉止可能な仕切弁を介して直接又は間接に接
続され、 前記下部開口における前記弁を開き、前記上部開口にお
ける前記弁を閉じ、前記ガス封入口における前記仕切弁
を開き、前記ガス封入口から前記複数の放熱器内部にガ
スを供給し、前記放熱器内部の絶縁油の一部又は全部を
前記タンク内に移動させて前記コンサベータの油面を上
昇させた後、 前記仕切弁と前記下部開口における前記弁とを閉止した
状態で輸送することを特徴とする油入静止誘導電器の輸
送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21566195A JP3492039B2 (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 油入静止誘導電器及びその輸送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21566195A JP3492039B2 (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 油入静止誘導電器及びその輸送方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0963854A JPH0963854A (ja) | 1997-03-07 |
JP3492039B2 true JP3492039B2 (ja) | 2004-02-03 |
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JP7036775B2 (ja) * | 2019-08-20 | 2022-03-15 | 株式会社ダイヘン | 集約型変電設備 |
-
1995
- 1995-08-24 JP JP21566195A patent/JP3492039B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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