JP2002015757A - 固体電解質膜形成用スラリーおよびこれを用いた固体電解質膜 - Google Patents

固体電解質膜形成用スラリーおよびこれを用いた固体電解質膜

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーン印刷法や通常の塗工法を採用した
場合でも、均質で緻密なセラミック質の固体電解質膜を
確実に製造することのできるスラリーを提供すると共
に、該スラリーを用いた均質且つ緻密な固体電解質薄膜
を提供すること。 【解決手段】 (A)平均粒子径が0.1〜1μm、9
0体積%の粒子径が3μm以下である固体電解質膜形成
用酸化物粉末と、(B)バインダーとして、炭素数1〜
20のアルキル(メタ)アクリレート40〜95質量%
を主たるモノマー成分とする共重合体からなり、酸価、
アミン価、水酸基価のいずれか1つ以上の値を有し、何
れかの値が1〜80であるアルキル(メタ)アクリレー
ト系共重合体、を含有する固体電解質膜形成用スラリ
ー、並びに該スラリーを用いた固体電解質膜を開示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解質型燃料
電池の固体電解質膜形成用などとして使用されるスラリ
ーに関し、特に、スクリーン印刷を利用して固体電解質
膜を形成する際に好ましく使用されるペースト状のスラ
リーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体電解質型燃料電池システムにおいて
は、ドクターブレード法によって成形した自立膜型の電
解質シートが一般的に使用されている。しかしそれら自
立膜型の電解質シートでは、強度を持たせるためかなり
厚肉にしなければならないため、電解質膜のオーム損失
により発電性能はかなり悪くなる。そのため高い発電性
能を確保するには、十分なイオン導電率を得るため燃料
電池としての作動温度を1000℃前後の高温に設定す
る必要があり、システム構成素材として1000℃程度
以上の耐熱性を備えた高価な素材の使用が不可欠となる
ため、設備コストが高くなる。しかも、構成素材は高温
に長時間曝される苛酷な条件で使用されるため、耐久性
にも問題が生じてくる。
【0003】一方、電極シートなどの基板に電解質膜を
形成する支持膜型のものも知られており、例えば電極基
板上にPVD法やEVD法の如き気相法によって電解質
膜を形成する方法がある。しかしながらこれらの気相法
は、ドクターブレード法などに比べて生産性が悪く、し
かも緻密な電解質薄膜が得られ難いという問題を抱えて
いる。更にスラリーコート法の如き湿式法によって電極
基板表面に電解質膜を形成する方法もあるが、この方法
でも緻密な電解質薄膜は得られ難い。
【0004】更に他の方法として、湿式法に包含される
スクリーン印刷法があり、この方法で電極基板表面に電
解質膜を形成する試みもなされている。
【0005】該スクリーン印刷法は、セラミック多層配
線基板ハイブリッドIC等の如き電子材料の製造におい
てはほぼ確立されており、例えば“2nd.European SO
FCForum Preceeding”May 1996,Oslo/Norwayには、2
50μmのジルコニア/酸化ニッケルからなるグリーンシ
ートに、バインダーとしてポリビニルブチラール、溶剤
としてテルピネオールを用いたジルコニア系インクをス
クリーン印刷したセルが開示されている。しかしこの文
献では、セルテストで電解質膜にクラックが発生したこ
とが報告されている。
【0006】また、プレス成形により作製した燃料極基
板上に、イットリア安定化ジルコニア粉末を含む電解質
薄膜をスクリーン印刷法によって成形したセルも検討さ
れている(「第67回電気化学会講演要旨集」2000
年4月)。
【0007】この方法は、グリーン燃料極基板上に、イ
ットリア安定化ジルコニア粉末を含む電解質薄膜形成用
スラリーをスクリーン印刷法によって塗付し、1500
℃で共焼結することによって電解質薄膜を形成するもの
で、特に燃料極と電解質膜を共焼結する際の両者の収縮
率を整合させるため、イットリア安定化ジルコニア粉末
の粗粒と細粉の焼結性が異なることを利用し、該細粒と
細粉を90/10の質量比率で配合して使用するところ
に特徴を有している。
【0008】ところが本発明者らが実験により確認した
ところによると、スクリーン印刷法によって固体電解質
膜を形成する際に、より薄肉且つ緻密な固体電解質膜を
確実に得るには、スラリー原料として微細均一な酸化物
粒子を使用すると共に、スラリー調製後に酸化物微粒子
が凝集して粗大化することがなく、しかも乾燥後の焼成
工程でバインダー成分が迅速且つ均等に分解・焼失する
ことが重要であり、それらが十分に満たされない場合
は、緻密で均質な固体電解質膜は得られないことが明ら
かになってきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な従
来技術の問題点に着目してなされたものであって、その
目的は、スクリーン印刷法や通常の塗工法を採用した場
合でも、均質で緻密な固体電解質膜を確実に製造し得る
様なスラリーを提供すると共に、該スラリーを用いた均
質且つ緻密な固体電解質薄膜を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明にかかる固体電解質膜形成用スラリーと
は、(A)平均粒子径が0.1〜1μm、90体積%の
粒子径が3μm以下である固体電解質膜形成用酸化物粉
末と、(B)バインダーとして、炭素数1〜20のアル
キル(メタ)アクリレート40〜95質量%を主たるモ
ノマー成分とする共重合体からなり、酸価、アミン価、
水酸基価のうち少なくとも1つの値を有し、その値が1
〜80であるアルキル(メタ)アクリレート系共重合体
を必須成分として含有するところに特徴を有している。
【0011】本発明においてバインダーを構成する上記
アルキル(メタ)アクリレート系共重合体として特に好
ましいのは、アミン価および/または水酸基価を有し、
その価が1〜80で、酸価が実質的に0であるアルキル
(メタ)アクリレート系共重合体、または酸価が1〜3
0であり、アミン価および/または水酸基価が実質的に
0であるアルキル(メタ)アクリレート系共重合体であ
る。
【0012】尚上記でいうアミン価とは、JIS K
7237で規定されている全アミン価を意味し、上記共
重合体1g中に含まれる全塩基性窒素を中和するのに要
する過塩素酸と当量の水酸化カリウムのmg数で表わし
た数値であり、具体的には、共重合体をo−ニトロトル
エンおよび酢酸の混合溶液に溶かし、クリスタルバイオ
レットを指示薬として0.1N過塩素酸酢酸溶液で滴定
し、消費した0.1N過塩素酸酢酸溶液から次式によっ
て算出した値である。
【0013】全アミン価=56.11×0.1×(V3
−V4)×f÷m V3:終点までの滴定に消費された0.1N過塩素酸酢
酸溶液の量(ml) V4:空試験で消費された0.1N過塩素酸酢酸溶液の
量(ml) f :0.1N過塩素酸酢酸溶液のファクター m :共重合体の質量(g)
【0014】また水酸基価とは、共重合体1gから得ら
れるアセチル化物に結合している酢酸を中和するのに必
要な水酸化カリウムのmg数で表わした数値であり、共
重合体を過剰のアセチル化剤、例えば無水酢酸と加熱し
てアセチル化を行ない、生成したアセチル化物のケン化
価を測定した後、次式に従って算出した値である。 水酸基価=A÷(1−0.00075×A)−B A:アセチル化後のケン化価、B:アセチル化前のケン
化価
【0015】また酸価とは、共重合体1g中に含まれる
遊離脂肪酸を中和するのに必要な水酸化カリウムのmg
数を言い、共重合体をベンゼン−エタノール、エーテル
−エタノール等の混合溶媒に溶かし、正確に力価の分か
っている水酸化カリウム溶液で滴定してその中和量から
算出する。共重合体の遊離脂肪酸含有量は、普通遊離酸
をオレイン酸と見做して次式によって算出する。 遊離酸%=酸価×(282/56)×(1/10)=酸
価×0.5
【0016】また実質的に酸価が0(ゼロ)とは、モノ
マー中に不純物として不可避的に含まれるカルボキシル
基から導かれる酸価を除いてゼロであることを意味し、
アミン価が実質的に0とは、同様にモノマー中に不純物
として不可避的に含まれるアミノ基から導かれるアミン
価を除いてゼロ(0)であること、または水酸基価が実
質的に0とは、モノマー中に不純物として不可避的に含
まれるヒロドキシ基から導かれる水酸基価を除いてゼロ
(0)をであることを意味する。
【0017】本発明にかかる上記スラリーの原料となる
固体電解質膜形成用酸化物粉末としては、後述する様な
様々の酸化物粉末が例示されるが、それらの中でも特に
好ましいのは、Y,Ce,Sm,Pr,Scの1以上で
安定化されたジルコニア酸化物からなる粉末およびLa
GaO3系粉末であり、またこれらの粉末に、アルミ
ナ、チタニア、シリカよりなる群から選択された少なく
とも1種が0.1〜2質量%配合されものも好ましいも
のとして推奨される。
【0018】また上記アルキル(メタ)アクリレート系
共重合体として特に好ましいのは、炭素数1〜10のア
ルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートと、ア
ミノ基含有アルキル(メタ)アクリレート、および/また
は炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基を有するヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートをモノマー成分として
含む共重合体である。
【0019】そして、該固体電解質膜形成用スラリーを
基板表面に薄膜状にコーティング、ディッピング或いは
スクリーン印刷した後、乾燥して溶媒などの揮発成分を
飛散させると均質で緻密なグリーン薄膜が得られると共
に、これを更に焼結すると均質で緻密な薄膜状の固体電
解質膜を形成することができるので、このスラリーは、
特に固体電解質型燃料電池の固体電解質膜形成用等とし
て極めて有効であり、かくして得られる固体電解質膜、
中でも燃料電池用の固体電解質膜も本発明の権利範囲に
包含される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の上記スラリーを使用する
と、均質且つ緻密で表面平滑性に優れ、例えば膜厚が3
00μm程度以下、好ましくは150μm程度以下、特
に60μm程度以下の以下のグリーン薄膜を得ることが
でき、このグリーン薄膜を焼成すると、例えば膜厚が2
00μm以下、好ましくは100μm以下、特に50μ
m以下の均質且つ緻密で表面平滑性に優れ、オーム損失
の可及的に抑えられた固体電解質薄膜を容易に得ること
ができる。
【0021】そして得られる薄膜は、耐熱性、電気絶縁
性、化学的耐久性等の諸性能が優れていることから、固
体電解質型燃料電池用の固体電解質膜として有効に活用
できる。
【0022】特に、例えばジルコニアの酸素イオン伝導
性を利用した固体電解質燃料電池等においては、固体電
解質膜の抵抗を下げるためガス透過性を可及的に抑えた
ジルコニア系薄膜が求められているが、本発明のスラリ
ーを使用すれば、通常のコーティング法あるいはスクリ
ーン印刷法などを採用することにより、こうした要求特
性も十分に満たす緻密な固体電解質薄膜を容易に得るこ
とができる。
【0023】本発明では、使用する固体電解質膜形成用
酸化物粉末の吟味と、これと組合わせて使用するバイン
ダーの選択が極めて重要となるので、以下これらについ
て詳細に説明を進める。
【0024】本発明にかかる上記スラリーの原料となる
固体電解質膜形成用酸化物粉末としては、ジルコニアに
MgO,CaO,SrO,BaOなどのアルカリ土類金
属酸化物、Y23,La23,CeO2,Pr23,N
23,Sm23,Eu23,Gd23,Tb23,D
23,Ho23,Er23,Yb23等の希土類金属
酸化物、更にはSc23,Bi23,In23などを1
種もしくは2種以上含有するジルコニア系セラミック;
CeO2またはBi23に、MgO,CaO,ScO,
BaOなどのアルカリ土類金属酸化物、Y23,La2
3,CeO2,Pr23,Nd23,Sm23,Eu2
3,Gd23,Tb23,Dy23,Ho23,Er2
3,Yb23等の希土類金属酸化物、Sc23,In2
3,PbO,WO3,MoO3,V25,Nb25など
の1種もしくは2種以上を添加したセリア系またはビス
マス系セラミック、更には、ペロブスカイト構造を有す
るAZrO3(A:Srなどのアルカリ土類元素)にI
n,Gaなどをドープしたもの;LaGaO3にMg
O,CaO,SrO,BaOなどのアルカリ土類金属酸
化物、Y23,CeO2,Pr23,Nd23,Sm2
3,Eu23,Gd23,Tb23,Dy23,Ho2
3,Er23,Yb23などの希土類金属酸化物、更に
はSc23,TiO2,V25,Cr23,Mn23
Fe23,Co3 4,NiO,CuO,ZnO,Nb2
5,WO3等の遷移金属酸化物、Al23,SiO2
In23,Sb23,Bi23等の典型金属酸化物等を
ドープもしくは分散強化したガレート系セラミック、ブ
ラウンミレライト構造を有するBa2In25等のイン
ジウム系セラミックなどが例示される。これらのセラミ
ック中には、更に他の酸化物としてSiO2,Al
23,GeO2,SnO2,Sb23,PbO,Ta
25,Nb25等を含むものであってもよい。
【0025】これらの中でも特に好ましいのは、Y,C
e,Sm,Pr,Scの1以上で安定化されたジルコニ
ア酸化物からなる粉末およびLaGaO3系粉末であ
り、またこれらの粉末に、アルミナ、チタニア、シリカ
よりなる群から選択された少なくとも1種が0.1〜2
質量%配合されものも好ましいものとして推奨される。
【0026】中でもとりわけ好ましいのは、2〜12モ
ル%のイットリアで安定化されたジルコニア系粉末、或
いは該ジルコニア系粉末に0.1〜5質量%程度のアル
ミナ、チタニア、シリカ等が添加されたイットリア安定
化ジルコニア系粉末である。
【0027】ここで用いられる酸化物系粉末は、平均粒
径が0.1〜1μm、特に0.2〜0.5μmのサブミ
クロンの粉末が好ましく、更には、焼結時の収縮率の局
所的な差異や異方性に起因する焼結薄膜の反り、ひず
み、割れ等の欠陥の発生を抑えるには、粗大粒子が少な
く且つ粒子径が均一で粒度分布が狭く、レーザー回折粒
度分布測定機(島津製作所社製「SALD−110
0」)で測定した粒子径が90体積%径で3μm以下、
より好ましくは1.5μm以下の粉末が特に好ましい。
【0028】こうした好ましい要件を満たすジルコニア
系粉末としては、本出願人が開発した一連のセラミック
粉末の製造方法によって製造されたセラミック粉末が挙
げられる。該セラミック粉末の製法を具体的に例示する
と、例えば特開昭61−44717号公報に開示されて
いる如く、炭酸ジルコニルアンモニウム塩またはこれと
イットリウム、カルシウム、マグネシウム等の金属の化
合物との混合物を含む水溶液または懸濁液を、過酸化水
素またはオゾンで処理し、得られる固形沈殿物を分離
し、乾燥することによって得られるジルコニア粉末、特
開昭61−286222号や同61−44718号公報
に開示されている様に、ジルコニウム塩の水溶液または
ジルコニウム塩とイットリウム、カルシウム、マグネシ
ウム等の金属を含む混合水溶液にアンモニア水を加えて
沈殿を形成させる際に、該沈殿生成反応を流通式反応方
式で反応時中のpHを一定に保ちつつ連続的に行うこと
により沈殿を形成させ、得られる沈殿を分離、乾燥、焼
成することによって得られるジルコニア粉末、特開昭6
2−153121号公報に開示されている如く、炭酸ジ
ルコニウムアンモニウム水溶液に、カルシウム塩やマグ
ネシウム塩水溶液に過酸化水素を添加した水溶液を混合
して固形物を生成させ、該固形物を母液から分離して乾
燥し、焼成することによって得られるジルコニア粉末、
特開昭63−176308号公報に開示されている如
く、ジルコニアまたはイットリウム、セリウム、カルシ
ウム、マグネシウム等の元素の酸化物を50モル%以下
で含むジルコニア系微粉体とカップリング剤および溶媒
とを混合あるいは懸濁した後、必要により有機溶媒に前
記ジルコニア粉体を分散させ、加熱蒸発してから脱水・
乾燥し、続いて200〜300℃の温度で加熱処理する
ことよって得られる表面処理されたジルコニア系粒子、
特開昭60−176921号公報に開示されている如
く、有機物を含む水溶液中で炭酸ジルコニルアンモニウ
ムを加熱分解し、分解生成物である固相部分を分離・乾
燥・焼成することによって得られるジルコニア粉末、特
開昭62−212225号公報に開示されている如く、
ジルコニウム塩またはジルコニウム塩とイットリウム、
カルシウム、マグネシウム等の金属の塩とを含む水溶液
と塩基性物質とを混合して水酸化物の沈殿を得、該沈殿
物を水洗・濾過後有機溶媒中に分散させてから加熱蒸留
して脱水し、次いで加圧下で乾燥した後に焼成すること
によって得られるジルコニア含有粉末、更には、特開平
10−95664号公報に開示されている如く、平均粒
子径が1.5μm以上で、90体積%粒径が3μm以上
の粉末をビーズミルにより湿式粉砕して得られるジルコ
ニア粉末などが挙げられる。
【0029】これらの中でも特に好ましいのは、特開昭
61−44718号や特開昭61−286222号公報
に開示されている方法によって得られるジルコニア系粉
末である。
【0030】次に、本発明で使用されるバインダーとし
ては、炭素数1〜20のアルキル(メタ)アクリレー
ト:40〜95質量%を主たるモノマー成分とする共重
合体からなり、酸価、アミン価、水酸基価のうち少なく
とも1つの値を有し、それらの値が1〜80、より好ま
しくは5〜60の範囲のものが使用される。
【0031】中でも特に好ましいのは、アミン価が5〜
80および/または水酸基価が1〜60で、酸価が実質
的に0であるアルキル(メタ)アクリレート系共重合
体、あるいは酸価が1〜30、より好ましくは1〜15
の範囲で、アミン価および/または水酸基価実質的に0
であるアルキル(メタ)アクリレート系共重合体であ
る。
【0032】該アルキル(メタ)アクリレート系共重合
体の好ましい分子量は、数平均分子量で10,000〜
100,000、より好ましくは20,000〜80,
000の範囲、ガラス転移温度は−40〜40℃、より
好ましくは−30〜30℃の範囲のものが好ましく使用
される。
【0033】該共重合体の主成分となるアルキル(メ
タ)アクリレートは、炭素数1〜20、より好ましくは
2〜8のアルキルまたは炭素数4〜8、好ましくは5〜
6のシクロアルキル基を有するアルキルまたはシクロア
ルキル(メタ)アクリレートであり、これらは単独で使
用し得る他、必要により2種以上を併用できる。
【0034】この様なアルキル(メタ)アクリレートと
しては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレ
ート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロ
ヘプチル(メタ)アクリレート等が挙げられるが、これ
らの中でも特に好ましいのはブチルメタクリレート、2
−エチルヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート等である。
【0035】これら(メタ)アクリレートの共重合比率
は、全共重合性モノマー中に占める比率で40〜95質
量%の範囲であり、40質量%未満では、熱分解性が低
下すると共にグリーン薄膜が強度不足となり、一方、9
5質量%を超えると、グリーン薄膜の可撓性が低下する
と共に硬くなってクラックや割れ等が生じ易くなり、薄
膜状への成形性も悪くなる。
【0036】次に、上記アルキル(メタ)アクリレート
系共重合体にアミン価を与えるために使用されるモノマ
ー成分として好ましいのはアミノ基含有モノマーであ
り、その具体例としては、アミノエチル(メタ)アクリ
レート、エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ア
ミノエチル(メタ)アクリルアミド、アリルアミンの様
な1級アミン含有モノマー;N−メチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N−フェニルアミノエチル(メ
タ)アクリレートの様な2級アミン含有モノマー;N,
N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,
N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N
−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルピロリジンの様
な3級アミン含有モノマー;N,N−ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレートやジアリルアミンなどをハロ
ゲン化アルキルや硫酸ジメチルなどで4級化した4級化
物等が例示され、これらも単独で使用し得る他、必要に
より2種以上を併用することができる。上記1級アミ
ン、2級アミン、3級アミンを有するモノマーは、予め
硫酸、塩酸、酢酸、蓚酸などの無機酸や有機酸で中和し
て用いても構わない。
【0037】これらの中でも特に好ましいのは(メタ)
アクリレート系のアミノ基含有モノマーであり、とりわ
け好ましいのは、炭素数が1〜4のアルキル基を有する
アルキルアミノエチル(メタ)アクリレート、メチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレートである。
【0038】これらのアミノ基含有モノマーは、前記酸
化物粉末の分散性に影響を及ぼし、酸化物粉末との結合
性がカルボキシル基含有モノマーの様に強くないため、
該酸化物粉末の微分散を促進し、均質で緻密なグリーン
薄膜の形成に好影響をもたらすと共に、ひいてはこれを
焼結することによって得られる固体電解質膜の均質性や
緻密度の向上にも寄与する。こうした効果を有効に発揮
させるには、最終的に得られるアルキル(メタ)アクリ
レート系共重合体の固形分としてのアミン価が1〜80
の範囲内となる様に共重合比率を調整するのがよく、ア
ミン価が1未満ではバインダーとしての分散性等が乏し
くなり、逆に80を超えて過度に高くなると焼成時の熱
分解性が劣化すると共にグリーンシートの柔軟性も悪く
なる傾向が生じてくる。
【0039】こうした観点から、アミン価のより好まし
い下限値は10、更に好ましくは15、より好ましい上
限値は60、更に好ましくは40である。そして、この
様なアミン価を確保するには、前記アミノ基含有モノマ
ーを全共重合性モノマー100質量部中に占める比率で
1〜25質量%、より好ましくは3〜15質量%の範囲
とすることが望ましい。
【0040】次にアルキル(メタ)アクリレート系共重
合体に水酸基価を導入するために使用するモノマーとし
ては、分子中にヒドロキシル基を有するものであれば任
意に選択して使用できるが、中でも特に好ましいのは炭
素数2〜10、より好ましくは2〜4のヒドロキシアル
キル基を有するヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
トであり、これらは単独で使用してもよく、或いは2種
以上を併用しても構わない。この様なヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレートとしては、例えば2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパンモノ(メタ)アクリレート等があ
り、特に2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが
好適である。
【0041】これらヒドロキシアルキル基を有するヒド
ロキシ(メタ)アクリレートは、前記酸化物粉末の分散
性に影響を及ぼし、該粉末との結合性がカルボキシル基
含有モノマーの様に強くないため、スラリー調製時にお
ける前記酸化物粉末の微分散に寄与する。殊に、前記ア
ミノ基含有モノマーと共重合させるとその作用は一層優
れたものとなる。
【0042】該ヒドロキシアルキル基含有モノマーは、
アルキル(メタ)アクリレート系共重合体の固形分とし
ての水酸基価が1〜80の範囲内となる様に共重合比率
を調整するのがよく、水酸基価が1未満では酸化物粉末
に対する微分散促進作用が十分に生かされ難くなり、逆
に80を超えて過度に高くなると前記粉末を凝固させる
傾向が生じてくる。
【0043】こうした観点から、水酸基価のより好まし
い下限値は3、更に好ましくは5、より好ましい上限値
は50、更に好ましくは30である。そして、この様な
水酸基価を確保するには、前記ヒドロキシル基含有モノ
マーを全共重合性モノマー100質量部中に占める比率
で1〜15質量%、より好ましくは2〜10質量%の範
囲とすることが望ましい。
【0044】また、アルキル(メタ)アクリレート系共
重合体に酸価を導入するために使用するモノマーとは、
分子中にカルボキシル基を有する共重合性不飽和カルボ
ン酸であり、それらを単独で或いは必要により2種以上
を併用できる。その様な共重合性不飽和カルボン酸とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコ
ン酸、シトラコン酸、モノイソプロピルマレエート等の
マレイン酸エステルなどの如き、1分子中に少なくとも
1個のカルボキシル基を有する不飽和モノマーが例示さ
れる。これら共重合性不飽和カルボン酸の好ましい使用
量は、全モノマー100質量部中0.1〜5質量%、よ
り好ましくは1〜3質量%の範囲である。1質量%未満
では、固体電解質膜形成用酸化物に対する濡れ性や吸着
量が低下し、バインダーとしての結合力が低下し、バイ
ンダーと前記粉末の分散性も悪くなる傾向が生じてく
る。一方5質量%を越えると、グリーン膜自体が硬くな
り過ぎて、焼成時の膜が割れたりクラックを生じ易くな
る。
【0045】尚本発明で使用する上記アルキル(メタ)
アクリレート系共重合体は、上記アミン価、水酸基価、
酸価のいずれかを1つの値を有することが必要である
が、アミン価と水酸基価のいずれか若しくは両方を有し
ている場合は、酸価が実質的に0であることが望まし
く、また酸価を有している場合は、アミン価および水酸
基価が実質的に0であることが望ましい。
【0046】その理由は、アミン価や水酸基価と共に酸
価を有している共重合体では、バインダー自体がゲル化
を起こし易くなり、場合によっては架橋してしまい、バ
インダーとしての性能が発揮されなくなるからである。
【0047】本発明でバインダーとして使用されるアル
キル(メタ)アクリレート系共重合体を構成する必須の
モノマー成分は上記の通りであるが、得られる共重合体
の粘度やガラス転移温度などを調整するため、必要に応
じてα−メチルスチレンの如き他の共重合性モノマーを
適量共重合させることも有効である。
【0048】これらのモノマー成分を用いてアルキル
(メタ)アクリレート系共重合体を得るための重合方法
にも特に制限はなく、パーオキサイド、ハイドロパーオ
キサイド、アゾビスイソブチロニトリル等のラジカル重
合開始剤の存在下に、懸濁重合、溶液重合、乳化重合等
の通常の重合法により50〜100℃、好ましくは70
〜90℃の温度で行なわれる。得られる共重合体の数平
均分子量は10,000〜100,000、好ましくは
20,000〜80,000の範囲に調整される。すな
わち、該分子量が10,000未満ではバインダーとし
ての結合力が低下し、グリーン薄膜の成形性や強度が劣
り、バインダーの多量添加が必要となる。一方、該分子
量が100,000を超えるとバインダーの粘度が高く
なり、希釈のための溶媒量が多くなってグリーン薄膜の
成形性や薄膜の特性が悪くなる。
【0049】更に上記モノマーの組成比は、共重合体の
ガラス転移温度が−40〜40℃、より好ましくは−3
0〜30℃の範囲になる様に調整することが望ましい。
しかして、−40℃より低温のガラス転移温度では粘着
性が大きくなってグリーン薄膜が扱い難くなり、また4
0℃を超える高温のガラス転移温度では、共重合体が硬
くなって薄膜形成性が低下し、多量の可塑剤を使用しな
ければならなくなって熱分解性にも悪影響を及ぼす様に
なる。
【0050】かくして得られる共重合体からなるバイン
ダーは、前述の固体電解質膜形成用酸化物粉末100質
量部に対し、固形分換算で1〜20質量部の範囲で添加
される。
【0051】バインダーのより好ましい配合量は、酸化
物粉末の粒子径によって変わり、平均粒子径が0.1〜
0.5μmの場合は3〜20質量部、0.5〜1μmの
場合は1〜10質量部の範囲が特に好ましい。バインダ
ー添加量が1質量部未満では、グリーン薄膜の形成性や
強度、可撓性が不足気味となり、一方20質量部を超え
ると、グリーン薄膜の成形性が悪くなると共に焼成時の
収縮が大きくなってクラックが発生し易くなる。
【0052】原料スラリーは、公知の方法で前記酸化物
粉末に溶媒とバインダーをボールミル等で混練りするこ
とによって調製されるが、この時、必要に応じて焼結助
剤や分散剤、可塑剤、消泡剤、レベリング性向上剤など
を加えてもよい。
【0053】溶媒としては、アセトン、メチルエチルケ
トン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブ
タノール類、変性アルコール、酢酸エチル、トルエン、
キシレン等の低沸点有機溶剤、或いはテルピネオール、
ジブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテー
ト、2,2,4-トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルモノイソブチレート、2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオールジイソブチレート、オレイルアル
コールなどの高沸点溶剤が単独であるいは2種以上を混
合して用いられる。
【0054】分散剤としては、グリセリン、ソルビタン
等の多価アルコールエステル系、ポリエーテル(ポリオ
ール)系やアミン系、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸
アンモニウムなどの高分子電解質、クエン酸、酒石酸な
どの有機酸、イソブチレンまたはスチレンと無水マレイ
ン酸との共重合体およびそのアンモニウム塩或いはアミ
ン塩、ブタジエンと無水マレイン酸との共重合体および
そのアンモニウム塩などが用いられるが、特に好ましい
のはソルビタントリオールである。また可塑剤として
は、ポリエチレングリコールの誘導体やフタル酸エステ
ル系が好ましく、特にジブチルフタレート、ジオクチル
フタレートが好適である。
【0055】レベリング性向上剤は、主としてグリーン
膜中にピンホールが発生するのを抑える作用を有してお
り、いわゆる滑剤と同様の効果を発揮するもので、例え
ば炭化水素系のポリエチレンワックス、ウレタン変性ポ
リエーテル、アルコール系のポリグリセロール、多価ア
ルコール、脂肪酸系の高級脂肪酸、オキシ酸などが例示
されるが、特に好ましいのはステアリン酸、ヒドロキシ
ステアリン酸などの脂肪酸系である。
【0056】そして、前述した酸化物粉末にバインダー
や溶剤を加え、らいかい機、ボールミル、3本ロールミ
ルなどにより混練して均一に混合してスラリーを得る。
コーティングやディッピングを行なう場合は、B型粘度
計で1〜50mPa・s、より好ましくは2〜20mP
a・sの範囲に調整し、スクリーン印刷する場合の粘度
は、ブルックフィールズ粘度計で50,000〜2,0
00,000mPa・s、より好ましくは80,000
〜1,000,000mPa・s、更に好ましくは10
0,000〜500,000mPa・sの範囲のスラリ
ー状に調整し、例えばバーコーター、スピンコーター、
ディッピング装置などにより電極板上にコーティング
し、或いはスクリーン印刷法などで薄膜状に製膜した
後、40〜150℃の温度、例えば50℃、80℃、1
20℃の様な一定の温度、あるいは順次連続的に昇温し
て加熱乾燥することによりセラミックグリーン薄膜とす
る。
【0057】該グリーン薄膜の厚みは5〜300μm程
度が適当であり、好ましくは10〜100μm、特に好
ましくは10〜50μmの範囲である。
【0058】本発明によれば、例えば電極基板を構成す
るグリーン体の表面に上記スラリーを塗付してから乾燥
し、電極板と共に加熱焼成することによって固体電解質
膜を形成してもよく、あるいは、加熱焼成を終えた電極
基板上に塗付してグリーン薄膜を形成した後、これを加
熱焼成して固体電解質薄膜としてもよいが、焼成を1回
の焼成で済ませる上では前者の方法が好ましい。
【0059】該焼成に当たっては、例えば200〜50
0℃、好ましくは250〜450℃で脱脂した後、1,
200〜1,700℃、好ましくは1,300〜1,5
00℃に加熱して焼成するのがよい。脱脂炉および焼成
炉の雰囲気も特に制限はなく、通常の大気雰囲気中で行
なうことができる。
【0060】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例中の部は全て質量部を、%は特に
ことわらない限り質量%を示すものとする。なお、分子
量は全て数平均分子量である。
【0061】実施例1 [酸化物粉末の調製]14.8モル%の塩化イットリウ
ムを含むオキシ塩化ジルコニウムの水溶液をアンモニア
水に滴下し、得られる沈殿を洗浄、乾燥した後、100
0℃で焼成してジルコニア系粉末を得た。この粉末をレ
ーザー回折式粒度分布計(島津製作所(株)製「SALD
−1100」)で測定したところ、平均粒子径は1.5
μm、90体積%の粒子径は3μmであった。この粉末
に純水を加えて20質量%とし、ビーズミルを用いて2
時間粉砕した後、50℃で減圧乾燥することにより、平
均粒子径0.22μm、90体積%の粒子径が0.78
μmの8モル%イットリア安定化ジルコニア系粉末を得
た。
【0062】[バインダーの調製]攪拌機、温度計、冷
却管、窒素導入管、混合モノマー滴下ロートおよび重合
開始剤滴下ロートを備えたセパラブルフラスコに、溶剤
としてトルエン/イソプロピルアルコール(質量比で3
/2)120部を入れ、窒素導入管から窒素を導入して
フラスコ内を窒素置換する。次に混合モノマー滴下ロー
トへ2−エチルヘキシルメタクリレート95%、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート4%、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート1%からなる混合モノマー100部を仕
込み、重合開始剤滴下ロートヘアゾビスイソブチロニト
リル0.4部を仕込む。
【0063】フラスコの内温を60℃に調節し、攪拌し
ながら混合モノマーおよび重合開始剤を2時間かけて滴
下し、さらに60℃で2時間、次いで80℃で3時間加
熱してから冷却し、固形分濃度50%、数平均分子量8
0,000、ガラス転位温度−9℃、アミン価14、水
酸基価4、酸価0の共重合体からなるバインダーを得
た。
【0064】[スラリーの調製]上記で得た8モル%イ
ットリア安定化ジルコニア系粉末100質量部に、上記
で得たバインダーを固形分濃度換算で4質量部、分散剤
としてノニオン型オリゴマー解膠剤(共栄社化学(株)製
「オリコックス#801」)を1質量部、可塑剤として
ジブチルフタレート1質量部および溶剤としてテルピネ
オール16質量部を、直径10mmのジルコニアボール
の入ったジルコニアポットに入れ、遊星ミル、次いで3
本ロールミルでミリングし、ブルックフィールズ粘度計
で測定した粘度が475,000mPa・sのスラリー
を得た。
【0065】実施例2 [酸化物粉末の調製]アペックスミル(コトブキ技研工
業(株)製「AMV−1型」)を用い、これに原料粉末
スラリーとして、平均粒子径1.1μm、90体積%の
粒子径3.2μmである、10モル%スカンジア・1モ
ル%イットリア安定化ジルコニア(第一稀元素化学
(株)製「SoSZ」)4kgと、溶媒として純水6k
gを投入した。用いたメディアは直径0.5mmのジル
コニアボール(比重6g/cm3)であり、使用量は4
kgとした。このミルを、攪拌羽根先端周速度7m/秒
で1時間回転させることにより、ジルコニア系粉末の粉
砕を行なった。
【0066】この湿式粉砕により得たスラリーを10リ
ットルのロータリーエバポレーターに入れ、さらに等量
のオクチルアルコールを入れて、減圧下に加熱しながら
水を留出させ、オクチルアルコール置換スラリーを得
た。このスラリーを更に減圧下に加熱し、オクチルアル
コールを留出させて乾燥することにより、スカンジア・
イットリア安定化ジルコニア系微粉末を得た。該スカン
ジア・イットリア安定化ジルコニア系微粉末の粒度は、
平均粒子径が0.40μm、90体積%の粒子径が1.
3μmであった。
【0067】[バインダーの調製]実施例1と同様の反
応装置を使用し、イソブチルメタクリレート90%、2
−エチルヘキシルメタクリレート7.5%、メタクリル
酸2.5%からなる混合モノマーを原料として用いて、
固形分濃度45%、数平均分子量50,000、ガラス
転位温度45℃、酸価8、アミン価0、水酸基価0の共
重合体からなるバインダーを得た。
【0068】[スラリーの調製]上記で得たスカンジア
・イットリア安定化ジルコニア系微粉末100質量部
に、上記で得たバインダーを固形分濃度換算で3質量
部、分散剤としてノニオン型オリゴマー解膠剤(共栄社
化学(株)製「オリコックス#801」)を1質量部、可
塑剤としてフタル酸系ポリエステル(大日本インキ化学
工業(株)「ポリサイザーW−20」)を3質量部、お
よび溶剤としてテルピネオール6.3質量部を、直径1
0mmのジルコニアボールが入ったジルコニアポットに
入れ、遊星ミル、次いで3本ロールミルでミリングする
ことにより、ブルックフィールズ粘度が338,000
mPa・sのスラリーを調製した。
【0069】比較例1 [酸化物粉末の調製]前記実施例1と同様にして得た沈
殿を洗浄して得た乾燥物を、1,200℃で焼成してジ
ルコニア系粉末を得た。この粉末をレーザー回折式粒度
分布計(島津製作所(株)製「SALD−1100」)
で測定したところ、平均粒子径は5.2μm、90体積
%の粒子径は21.3μmであった。この粉末に純水を
加えて20質量%濃度とし、実施例1と同様のボールミ
ルを用いて16時間粉砕してから50℃で減圧乾燥する
ことにより、平均粒子径1.84μm、90体積%の粒
子径が5.7μmの8モル%イットリア安定化ジルコニ
ア系粉末を得た。
【0070】[スラリーの調製]上記で得た8モル%イ
ットリア安定化ジルコニア系粉末100質量部に、前記
実施例1と同様にして得たバインダーを固形分濃度換算
で4質量部、分散剤としてノニオン型オリゴマー解膠剤
(共栄社化学(株)製「オリコックス#801」)を1質量
部、可塑剤としてジブチルフタレート1部および溶剤と
してテルピネール16質量部を、直径10mmのジルコ
ニアボールが入ったジルコニアポットに入れ、遊星ミ
ル、次いで3本ロールミルでミリングすることにより、
ブルックフィールズ粘度が169,000mPa・sの
スラリーを調製した。
【0071】比較例2 [バインダーの調製]前記実施例1で用いたのと同様の
反応装置を使用し、イソブチルメタクリレート90%、
2−エチルヘキシルメタクリレート10%からなる混合
モノマーを原料として用いて、固形分濃度45%、数平
均分子量50,000、ガラス転位温度43℃、酸価
0、アミン価0、水酸基価0の共重合体からなるバイン
ダーを得た。
【0072】[スラリーの調製]前記実施例1と同様に
して得た8モル%イットリア安定化ジルコニア系粉末1
00質量部に、上記で得たバインダーを固形分濃度換算
で4質量部、分散剤としてノニオン型オリゴマー解膠剤
(共栄社化学(株)製「オリコックス#801」)を4質量
部、可塑剤としてフタル酸系ポリエステル(大日本イン
キ化学工業(株)「ポリサイザーW−20」)を4質量
部、および溶剤としてテルピネール16質量部を、直径
10mmのジルコニアボールが入ったジルコニアポット
に入れ、遊星ミル、次いで3本ロールミルでミリングす
ることにより、ブルックフィールズ粘度が861,00
0mPa・sのスラリーを調製した。
【0073】実施例3 前記実施例1〜2および比較例1〜2で得た各スラリー
を、1辺の長さが150mmの正方形状で厚さが0.4
mmの70%酸化ニッケル/イットリア安定化ジルコニ
アからなる気孔率22%のアノード基板表面に、142
mm×142mmの面積でスクリーン印刷した。これを
80℃で1時間乾燥した後、大気雰囲気中1350℃で
3時間焼成した。得られた固体電解質膜の膜厚を測定す
ると共に、該電解質膜付きアノード基板の空気通気率を
JIS R−2115に準拠して測定した。結果を表1
に示す。
【0074】
【表1】
【0075】表1からも明らかな様に実施例1〜2で
は、100μm以下の薄くて通気性0の緻密な固体電解
質膜が形成されている。特に実施例1では、50μm以
下の極薄で緻密な膜が形成されている。
【0076】これらに対し比較例1では、スラリー中の
酸化物粒子の粒子径が大きいため焼成後にクラックが発
生しており、緻密な膜が形成できなかった。また比較例
2では、印刷時にスラリーがスクリーン版のメッシュを
通過する際に泡が発生し、印刷膜にす筋状模様ができて
均一な膜厚にならなかった。
【0077】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、平
均粒子径および90体積%径の特定された固体電解質膜
形成性酸化物粉末と、特定のバインダーを含むスラリー
を使用することによって、グリーン薄膜の成形性、およ
び焼成時の熱分解性等に優れた酸化物薄膜を与える原料
スラリーを提供すると共に、該スラリーを使用すること
により平滑且つ緻密で優れた膜特性を有する固体電解質
薄膜を提供し得ることになった。特にこの薄膜は極めて
均質且つ緻密でガス遮蔽性に優れており、電気抵抗が少
なくてオーム損失が非常に少ないので、固体電解質型燃
料電池用の固体電解質膜形成用として極めて有用であ
る。そして該スラリーを用いて製造した薄膜状の固体電
解質膜は、低抵抗で稼動温度を700〜800℃レベル
の低温に設定した場合でも十分な効率を確保できるの
で、該電解質膜を利用した燃料電池設備素材の耐熱レベ
ルを抑えてコスト低減を図ることができると共に、設備
の耐久性も高め得るなど、極めて実用価値の高い技術を
提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 雅俊 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内 Fターム(参考) 5H026 AA06 BB01 BB04 BB08 CX07 EE13 EE18 HH00 HH05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)平均粒子径が0.1〜1μm、90
    体積%の粒子径が3μm以下である固体電解質膜形成用
    酸化物粉末と、 (B)バインダーとして、炭素数1〜20のアルキル
    (メタ)アクリレート40〜95質量%を主たるモノマ
    ー成分とする共重合体からなり、酸価、アミン価、水酸
    基価のうち少なくとも1つの値を有し、その値が1〜8
    0であるアルキル(メタ)アクリレート系共重合体を含
    有することを特徴とする固体電解質膜形成用スラリー。
  2. 【請求項2】 前記アルキル(メタ)アクリレート系共
    重合体が、アミン価および/または水酸基価を有し、そ
    の価が1〜80で、酸価が実質的に0である請求項1に
    記載のスラリー。
  3. 【請求項3】 前記アルキル(メタ)アクリレート系共
    重合体が、酸価1〜30であり、アミン価および/また
    は水酸基価が実質的に0である請求項1に記載のスラリ
    ー。
  4. 【請求項4】 固体電解質膜形成用酸化物粉末が、Y,
    Ce,Sm,Pr,Scの1種以上で安定化されたジル
    コニア系酸化物粉末またはLaGaO3系酸化物粉末で
    ある請求項1〜3のいずれかに記載のスラリー。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載されたス
    ラリーを使用し、これを製膜してから焼成したものであ
    ることを特徴とする固体電解質膜。
  6. 【請求項6】 固体電解質型燃料電池の固体電解質膜と
    して用いられるものである請求項5に記載の固体電解質
    膜。
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