JP2002013522A - ヒンジ - Google Patents

ヒンジ

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JP2002013522A
JP2002013522A JP2000195344A JP2000195344A JP2002013522A JP 2002013522 A JP2002013522 A JP 2002013522A JP 2000195344 A JP2000195344 A JP 2000195344A JP 2000195344 A JP2000195344 A JP 2000195344A JP 2002013522 A JP2002013522 A JP 2002013522A
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Akira Yamada
山田  明
Yutaka Yoshigajima
裕 吉ケ島
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MIZUKI SEIMITSU KK
Original Assignee
MIZUKI SEIMITSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回動方向への制動力の経時的な減衰が極めて
小さく、制動力のバラツキが少なく均質に製造すること
ができるヒンジを提供すること。 【解決手段】 軸挿入部10を有するとともに当該軸挿
入部10の一部から一周方向に沿ったばね収容部11を
有する軸受体1と、軸部20を有し当該軸部20が前記
軸挿入部10へ挿入された軸体2と、前記軸部20へ接
触する耐磨耗性のばね受3を介して前記ばね収容部11
へ圧縮状に収容されたばね4と、を備え、前記ばね受3
は、前記軸部20に対し断面において軸心よりも前記ば
ね4方向寄りでかつ軸心を中心として周方向に対称な二
箇所に接触していることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はヒンジに関するも
のである。さらに具体的には、二部材の回動に対して常
時所定の制動力(トルクロス)が作用しており、回動方
向に対して制動力以上の外力が加わったときに回動し、
回動方向に対する外力がなくなった状態では互いに保持
し合うことができるヒンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のヒンジは、例えば折り畳み式携
帯用電話機の送話側筐体と受話側筐体との連結部、ラッ
プトップ型(ノートブック型)パソコン,ディスクトッ
プ型パソコン,液晶モニター付ビデオカメラ等の機器本
体と液晶ディスプレイや液晶モニターとの連結部、複写
機の装置本体と揺動蓋(コンタクトガラス上の原稿押さ
蓋)との連結部、その他多くの機器類における揺動部の
連結に使用されている。
【0003】例えば、液晶モニター付ビデオカメラの本
体と液晶モニターとの連結部には、従来例えば図11で
示すようなヒンジが使用されている。図11において、
7,7は互いに逆方向へ曲げられて円筒に近くなるよう
に成形された板ばねからなる軸受体であり、これらの軸
受体7には図示しない液晶モニターが取り付けられる取
付部70がそれぞれ一体に形成されている。8は軸部8
0の両端部に図示しないカメラ本体への取付部81が形
成された軸体であり、軸体8の軸部80は軸受体7,7
へ圧入状に挿入されている。前述のように、軸部80は
軸受体7へ圧入状に挿入されているから、軸体8と軸受
体7とが互いに回動する際に軸受体7の弾力により制動
され、軸受体7の弾性による制動力以上の負荷が作用し
ないと回動せず、また、回動の途中で負荷がなくなると
その時の状態のまま維持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のヒンジ
は、軸体8をカメラの本体側へ固定する一方軸受体7の
取付部70に液晶モニターを取り付け、液晶モニターを
カメラ本体に対して揺動させることにより適当な角度に
起倒させる要領で使用される。このような使用状態にお
いて、軸受体7が軸体8に対していずれかの方向へ回動
(揺動)する都度、軸受体7の円筒部が拡大する方向へ
変形し復元するが、拡大方向への変形と縮小方向への復
元を繰り返すことにより、経時的に復元力が弱まって制
動力が減衰し、所望の制動力が作用しなくなる。すなわ
ち、寿命が短いという問題があった。また、軸受体7は
円筒状に曲げ成形した板ばねであって、成形上円筒部の
サイズがバラツキ易いため、多数のヒンジ相互間では制
動力のバラツキが相対的に大きくなる。
【0005】本発明は前述のような課題を解決するため
に提案されるものであり、その目的とするところは、制
動力の経時的な減衰が極めて小さく長寿命のヒンジを提
供することにある。本発明の他の目的は、構造が比較的
簡単であって、制動力のバラツキが少なく均質に製造す
ることができるヒンジを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヒンジは、
前述の課題を解決するため以下のように構成したもので
ある。すなわち、請求項1に記載のヒンジは、軸挿入部
10を有するとともに当該軸挿入部10の一部から一周
方向に沿ったばね収容部11を有する軸受体1と、軸部
20を有し当該軸部20が前記軸挿入部10へ挿入され
た軸体2と、前記軸部20へ接触する耐磨耗性のばね受
3を介して前記ばね収容部11へ圧縮状に収容されたば
ね4と、を備え、前記ばね受3は、前記軸部20に対し
断面において軸心よりも前記ばね4方向寄りでかつ軸心
を中心として周方向に対称な二箇所に接触していること
を特徴としている。
【0007】請求項2に記載のヒンジは、請求項1のヒ
ンジにおいて、前記ばね受3が相対する一対の脚部3
0,30を有しており、当該一対の脚部30,30は相
対する部分に軸部20に向けて末広がりなテーパ面を有
しており、前記テーパ面が前記軸部20へ接触している
ことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載のヒンジは、請求項2のヒ
ンジにおいて、前記ばね受3の前記ばね4の方向から見
た平面形状がほぼ円形であることを特徴としている。
【0009】請求項4に記載のヒンジは、請求項2のヒ
ンジにおいて、前記ばね受3は門型ないし逆U字型に曲
げ成形された金属板からなり、一対の脚部30,30に
は内側へ傾斜状に切り起こされた傾斜片30aがそれぞ
れ形成されており、各脚部30は傾斜片30aが前記軸
部20へ接触していることを特徴としている。
【0010】請求項5に記載のヒンジは、請求項1〜4
のいずれかのヒンジにおいて、軸体2の軸部20は、軸
挿入部10へ支承される大径のジャーナル部20aと小
径部20bとを有しており、当該小径部20bは前記ば
ね収容部11と対応するように位置していることを特徴
としている。
【0011】請求項6に記載のヒンジは、請求項1〜5
のいずれかのヒンジにおいて、前記ばね収容部11は同
一方向へ向けて複数形成され、各ばね収容部11へばね
受3及びばね4が収容されていることを特徴としてい
る。
【0012】請求項7に記載のヒンジは、請求項1〜6
のヒンジにおいて、軸体2の軸受体1に対する回動範囲
又は前記軸受体1の軸体2に対する回動範囲が所定の角
度範囲に規制されていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜図10を参照しながら、本
発明に係るヒンジの好ましい実施形態を説明する。 第1実施形態 図1は本発明に係るヒンジの第1実施形態を示す断面
図、図2は図1の矢印A−Aに沿う断面図、第1実施形
態のヒンジに使用されているばね受の斜視図である。
【0014】軸受体1は例えばポリアセタールのような
耐磨耗性を有する合成樹脂成形品であり、下部寄り位置
には長さ方向に沿って丸孔からなる軸挿入部10が形成
されており、両端部寄り位置には、軸挿入部10の一部
から同じ周方向に向けて当該軸挿入部10に対して垂直
な丸孔からなるばね収容部11が形成されている。軸受
体1のばね収容部11,11の間は他部材の取付部12
になっており、取付部12には取付孔12aが形成され
ている。
【0015】鋼又はステンレスで製造された軸体2は、
中央の軸部20とその両端部へ一体に形成された偏平な
取付部21とから構成されており、軸部20は軸受体1
の軸挿入部10へ回転自在に挿入されている。取付部2
1には取付孔21aが形成されている。この実施形態で
は、前記軸部20は中央部に位置するやや小径な中間軸
部20cと、その両隣に位置して軸挿入部10へ支承さ
れる大径の各ジャーナル部20aと、その次に位置する
各小径部20bと、さらにその次の各ジャーナル部20
aとを有しており、各小径部20bは前記各ばね収容部
11と対応するように位置している。
【0016】各ばね収容部11には、軸部20の小径部
20bへそれを跨いだ状態で接触する耐磨耗性のばね受
3を介してコイル状のばね4が圧縮状に収容されてい
る。ばね受3は、ばね4の端部との当接部が平滑な円柱
状であって相対する一対の脚部30,30が二股状に形
成され、当該一対の脚部30,30は相対する部分に軸
部20に向けてやや末広がりなテーパ面を有しており、
このテーパ面が前記軸部20へ接触している。したがっ
て、ばね受3は軸部20に対し断面において軸心よりも
やや前記ばね4方向寄りでかつ軸心を中心として周方向
に対称な二箇所に接触(線接触)している。一対の脚部
30,30のテーパ面相互の開き角度θ(図3)は特に
限定されないが、7〜20°程度と比較的小さいのが好
ましく、この実施形態では開き角度θ≒10°である。
この実施形態において、ばね受3は鋼やステンレスを材
質として金属射出成形法(MIM)により成形したもの
である。
【0017】5はばね4を圧縮状態に保つためばね収容
部11を塞ぐように軸受体1に取付けられたばね押さえ
である。この実施形態では、ばね収容部11の開口部を
含む軸受体1の外周部へ被さるように金属板をほぼ門型
に折り曲げ、その両側板に内側へ傾斜するように切り起
こして係止片50を形成し、各係止片50を軸受体1の
両側面に形成された係止部13へ係止させている。
【0018】第1実施形態のヒンジは、軸受体1の取付
部12における取付孔12a及び軸体2における軸部2
0の中間軸部20cの構造(中間軸部20cの外周の一
部に取付孔12aの一部と重なるような円弧状の切欠部
が形成されている)により、例えば図示しないビデオカ
メラの本体に液晶モニターを連結するのに適するように
なっている。例えば軸体2の両取付部21を図示しない
取付部材によりビデオカメラの本体側へ固定する一方、
軸受体1の取付孔12aへ外周の一部を切欠した取付軸
1aを圧入気味にかつ回転自在に挿入し、この取付軸1
aへ図示しない液晶モニターを取り付けて、カメラ本体
と液晶モニターとを連結する。液晶モニターをカメラ本
体に対して所定角度範囲で揺動開閉させ、液晶モニター
がカメラ本体に対して所望角度に揺動させた(開いた)
状態で、当該液晶モニターを所望の角度回転させると、
取付軸1aの切欠されていない外周部が図1の状態から
中間軸部20cの切欠部に入り、軸受体1に取付けられ
ている液晶モニターは揺動方向に対してロックされるよ
いうになっている。
【0019】第1実施形態のヒンジによれば、圧縮され
た各ばね4の弾力により、軸体2における軸部20のジ
ャーナル部20aが、軸挿入部10の一方の内周面へ押
し付けられるので、軸受体1と軸体2の相互の回動に対
して制動力が付与される。回動方向への制動力は、ばね
4の寸法や巻き数及び圧縮程度等によって調整される。
【0020】第1実施形態のヒンジは、以上のように構
成されていることにより、軸受体1の軸挿入部10へ軸
体2の軸部20を挿入し、軸受体1の各ばね収容部11
へばね受3を介してばね4を挿入し、軸受体1へばね押
さえ5を圧入状に装着することにより、簡単に組み立て
ることができる。ばね受3は軸部20に対し断面におい
て軸心よりもやや前記ばね4方向寄りでかつ軸心を中心
として周方向に対称な二箇所に接触しているので、断面
円形の軸部に対してばね受3が安定して接触し、かつ、
ばね4の弾力が軸体20と軸挿入部10との支承部へ安
定的かつより永続的に作用する。したがって、軸受体1
と軸体2の相対的な回動に対する制動力の経時的な減衰
は極めて小さく、はるかに長寿命のヒンジが得られる。
ばね受3には相対する一対の脚部30,30が形成さ
れ、各脚部30,30は相対する部分に軸部20に向け
てやや末広がりなテーパ面を有しており、このテーパ面
が前記軸部20へ接触しているので、ばね受3はさらに
安定する。回動方向への制動力は、ばね4の寸法や巻き
数及び圧縮程度等によってより精確に調整されるので、
多数のヒンジ間における制動力のバラツキは極めて小さ
くなる。軸部20は、軸挿入部10へ支承される大径の
ジャーナル部20aと小径部20bとを有しており、当
該小径部20bは前記ばね収容部11と対応するように
位置しているので、軸挿入部10が二股状のばね受3の
収容空間の一部を兼ねることができ、比較的寸法の大き
いばね4を使用して寸法の小さいヒンジを組み立てるこ
とができる。
【0021】第1実施形態のヒンジは、各部品の寸法を
選択し、軸受体1の取付部12の構成や軸体2の取付部
12の構成を他の構成に代えることにより、軸受体1と
軸体2との回動部の制動構造をそのまま利用し、液晶モ
ニター付ビデオカメラ以外の機器において、本体と揺動
体又は揺動体相互の連結に使用することができる。
【0022】第2実施形態 図4は第2実施形態のヒンジの一部を破断した縦断面図
面、図5は図2のヒンジに使用されているばね受の斜視
図である。この実施形態のヒンジは、軸体2の軸部20
の外径がその全長において同じである点、金属板を折り
曲げて成形したばね押さえ5が軸受体1の底面を除く全
体を被覆している点、及びばね受3の構造の点で第1実
施形態のヒンジの構成とは異なっている。この実施形態
において、ばね受3は鋼又はステンレスからなる板を門
型ないし逆U字型に折り曲げ、両脚部30,30へ内側
へ傾斜状に切り起こされた傾斜片30aをそれぞれ形成
し、各傾斜片30aの対向面が軸部20へ接触するよう
に構成されている。軸受体1のばね収容部11の平面形
状は、ばね受3の平面形状に合わせて四角形に形成して
ある。この実施形態のヒンジは、ばね受3をプレス成形
することができることと、軸部20の全長が同径であっ
てその加工が容易であることとにより、第1実施形態の
ものよりもより低コストで製造することができる。第2
実施形態のヒンジの他の構成や作用,効果は、第1実施
形態のヒンジとほぼ同様であるのでそれらの説明は省略
する。
【0023】第3実施形態 図6は第3実施形態のヒンジの断面図、図7は図6のヒ
ンジの中央部縦断面図である。耐磨耗性を有する合成樹
脂製の軸受体1の下部寄り位置には丸孔である軸挿入部
10が形成され、軸挿入部10の長さ方向中央部から上
方へばね収容部11が形成され、ばね収容部11の長さ
方向両外側部には取付部12がそれぞれ一体に形成され
ている。軸挿入部10には、両端に小径な取付部21が
形成された軸体2の軸部20が回動自在に挿入され、ば
ね収容部11には、軸部20の長さ方向の中央部へ接触
するばね受3を介してコイル状のばね4が圧縮して収容
され、ばね収容部11の開口部にはばね押さえ5がねじ
により取り付けられている。軸体2の両端の取付部21
は、金属板を逆門型に折り曲げた取付具2aの両端の軸
受部2b,2bへ固定されている。ばね受3は第1実施
形態のヒンジに使用されているばね受3とほぼ同様な構
成である。
【0024】第3実施形態のヒンジは、例えば複写機に
おける装置本体と揺動蓋(コンタクトガラス上の原稿押
さ蓋)との連結に使用するのに適している。二組のヒン
ジを使用し、図7のように軸体2を支持する取付具2a
を複写機本体2cの片側上面に固定し、軸受体1の取付
部12へ図示しない揺動蓋を取り付けて本体と揺動蓋と
を連結する。軸受体1は図7の実線の起立状態から同図
の二点鎖線で示す位置の範囲で揺動するようになってお
り、実線のように起立すると、取付具2aの背面側に固
定されている回動規制手段1bに突き当たって停止する
ように構成されている。この実施形態のヒンジの他の構
成や作用,効果は第1実施形態のヒンジとほぼ同様であ
るのでそれらの説明は省略する。この実施形態のヒンジ
においても、各部品の寸法を選択し、軸受体1の取付部
12の構成や軸体2の取付部12の構成を他の構成に代
えることにより、複写機以外の機器類において、本体と
揺動体又は揺動体相互の連結に使用することができる。
【0025】第4実施形態 図8は第4実施形態のヒンジの断面図、図9は図8の矢
印B−Bに沿う断面図である。軸受体1の軸挿入部10
が形成されている本体部分は一端が開口した円筒カップ
状に形成されており、他端に複数の取付孔12aを有す
る偏平な取付部12が形成され、軸挿入部10の両端の
間から筒状のばね収容部11が一周方向へ形成されてい
る。軸部20の一端部に複数の取付孔12aを有する偏
平な取付部21が形成された軸体2の前記軸部20は、
軸受体1の軸挿入部10へ回動自在に挿入されている。
軸部20は、中央部の小径部20bとその両側のジャー
ナル部20aとから構成されており、前記小径部20b
がばね収容部11と対応するように位置している。ばね
収容部11には、第1実施形態のヒンジに使用されてい
るばね受3と同様なばね受3を介してコイル状のばね4
が圧縮状に収容されている。
【0026】ばね押さえ5は、ばね収容部11の開口側
内面の雌ねじ部へねじ込まれた雄ねじにより形成され、
当該ばね押さえ5のねじ込み量によりばね4の圧縮程度
を調節することができるようにしてある。軸挿入部10
の先端側と軸部20の基端側には、軸受体1の軸体2と
の相互の回動範囲を規制するための回動規制手段1bが
設けられている。この回動規制手段1bは、軸部20の
一方のジャーナル部20aに直径方向に沿って形成され
た取付孔20dへ一端部が突出するように圧入されたピ
ン14と、当該部分において、軸挿入部10の外周壁部
へ一定の角度範囲(図9)に形成されたスリット15と
から構成され、軸部20の回動範囲がピン14の突出部
とスリット15とによって規制されるようになってい
る。
【0027】第4実施形態のヒンジは、例えばラップト
ップ型(ノートブック型)パソコンやディスクトップ型
パソコンにおいて、機器の本体に液晶ディスプレイを連
結する場合や、折り畳み式携帯用電話機の送話側筐体と
受話側筐体とを連結するのに適する。例えば小型に製造
された上記ヒンジを二組使用し、取付部12により軸受
体1を図示しない機器本体側に取り付け、軸体2の取付
部21へ図示しない液晶ディスプレイを取り付けること
により、機器本体へ液晶ディスプレイを連結する。また
例えば、軸受体1の取付部12へ図示しない一方の筐体
を取り付け、軸体2の取付部21へ図示しない他方の筐
体を取り付けることにより、折り畳み式携帯用電話機の
送話側筐体と受話側筐体とを連結する。折り畳み式携帯
用電話機の筐体相互を連結するためのヒンジは、軸受体
1,軸体2及びばね押さえ5は導電性を有するものであ
ることが望ましい。この実施形態のヒンジの他の構成や
作用,効果は、第1実施形態のヒンジとほぼ同様である
のでそれらの説明は省略する。この実施形態のヒンジに
おいても、各部品の寸法を選択し、軸受体1の取付部1
2の構成や軸体2の取付部12の構成を他の構成に代え
ることにより、他の機器類において本体と揺動体又は揺
動体相互の連結に使用することができる。
【0028】その他の実施形態 図10にはばね受3の変形形態が示されており、このば
ね受3は金属板を門型に折り曲げることにより成形した
もので、対の両脚30,30の先端部の内縁部が軸部2
0に対して接触している。この場合でも、ばね受3の軸
部20に対する接触位置は、軸部20の軸心よりもばね
4方向寄りであって軸心を中心とする対称位置である。
【0029】
【発明の効果】本発明に係るヒンジによれば、第1に、
軸受体1の軸挿入部10へ軸体2の軸部20を挿入し、
軸受体1の各ばね収容部11へばね受3を介してばね4
を挿入し、軸受体1へばね押さえ5を取り付けることに
より、簡単に組み立てることができる。第2に、ばね受
3は軸部20に対し断面において軸心よりもややばね4
方向寄りでかつ軸心を中心として周方向に対称な二箇所
に接触しているので、断面円形の軸部に対してばね受3
が安定して接触し、かつ、ばね4の弾力が軸体20と軸
挿入部10との支承部へ安定的かつより永続的に作用す
る。したがって、軸受体1と軸体2の相対的な回動に対
する制動力の経時的な減衰は極めて小さく、はるかに長
寿命のヒンジが得られる。第3に、回動方向への制動力
は、ばね4の寸法や巻き数及び圧縮程度等によってより
精確に調整されるので、多数のヒンジ間における制動力
のバラツキは極めて小さくなる。
【0030】請求項2及び3の発明に係るヒンジによれ
ば、ばね受3には相対する一対の脚部30,30が形成
され、各脚部30,30が相対する部分に軸部20に向
けてやや末広がりなテーパ面を有しており、このテーパ
面が前記軸部20へ接触しているので、ばね受3はさら
に安定する。
【0031】請求項4の発明に係るヒンジによれば、ば
ね受3は門型又はU字型に曲げ成形した金属板からな
り、一対の脚部30,30には内側へ傾斜状に切り起こ
された傾斜片30aがそれぞれ形成されており、各脚部
30は傾斜片30aが前記軸部20へ接触しており、ば
ね受3をプレス成形することによりその製造コストを低
減することができる。
【0032】請求項5の発明に係るヒンジによれば、軸
部20は、軸挿入部10へ支承される大径のジャーナル
部20aと小径部20bとを有しており、当該小径部2
0bは前記ばね収容部11と対応するように位置してい
るので、軸挿入部10が二股状のばね受3の収容空間の
一部を兼ねることができ、比較的寸法の大きいばね4を
使用して寸法の小さいヒンジを組み立てることができ
る。
【0033】請求項6の発明に係るヒンジによれば、ば
ね収容部11が同一方向へ向けて複数形成され、各ばね
収容部11へばね受3及びばね4が収容されているの
で、回動に対する制動力を大きくすることができる。
【0034】請求項7の発明に係るヒンジによれば、軸
体2の軸受体1に対する回動範囲又は前記軸受体1の軸
体2に対する回動範囲が所定の角度範囲に規制されてい
るので、回動規制手段を機器に設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のヒンジの断面図で
ある。
【図2】図1の矢印A−Aに沿う断面図である。
【図3】図1のヒンジに使用されているばね受の斜視図
である。
【図4】本発明に係る第2実施形態のヒンジの一部を破
断した断面図である。
【図5】図4のヒンジに使用されているばね受の斜視図
である。
【図6】本発明に係る第3実施形態のヒンジの断面図で
ある。
【図7】図6のヒンジの中央部縦断面図である。
【図8】本発明に係る第4実施形態のヒンジの断面図で
ある。
【図9】図8の矢印B−Bに沿う断面図である。
【図10】ばね受の変形形態を示す概略図である。
【図11】従来のヒンジの概略斜視図である。
【符号の説明】
1 軸体 1a 取付軸 1b 回動規制手段 10 軸挿入部 11 ばね収容部 12 取付部 12a 取付孔 13 係止部 14 ピン 15 スリット 2 軸体 2a 取付具 2b 軸受部 2c 複写機本体 20 軸部 20a ジャーナル部 20b 小径部 20c 中間軸部 21 取付部 21a 取付孔 3 ばね受 30 脚部 30a 傾斜片 4 ばね 5 ばね押さえ 50 係止片 7 軸受体 70 取付部 8 軸体 80 軸部 81 取付部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸挿入部10を有するとともに当該軸挿
    入部10の一部から一周方向に沿ったばね収容部11を
    有する軸受体1と、 軸部20を有し当該軸部20が前記軸挿入部10へ挿入
    された軸体2と、 前記軸部20へ接触する耐磨耗性のばね受3を介して前
    記ばね収容部11へ圧縮状に収容されたばね4と、を備
    え、 前記ばね受3は、前記軸部20に対し断面において軸心
    よりも前記ばね4方向寄りでかつ軸心を中心として周方
    向に対称な二箇所に接触していることを特徴とする、 ヒンジ。
  2. 【請求項2】 前記ばね受3は相対する一対の脚部3
    0,30を有するとともに、当該一対の脚部30,30
    は相対する部分に軸部20に向けて末広がりなテーパ面
    を有しており、前記テーパ面が前記軸部20へ接触して
    いることを特徴とする、請求項1に記載のヒンジ。
  3. 【請求項3】 前記ばね受3は前記ばね4の方向から見
    た平面形状がほぼ円形であることを特徴とする、請求項
    2に記載のヒンジ。
  4. 【請求項4】 前記ばね受3は門型ないし逆U字型に曲
    げ成形された金属板からなり、一対の脚部30,30に
    は内側へ傾斜状に切り起こされた傾斜片30aがそれぞ
    れ形成されており、各脚部30は傾斜片30aが前記軸
    部20へ接触していることを特徴とする、請求項2に記
    載のヒンジ。
  5. 【請求項5】 前記軸部20は、軸挿入部10へ支承さ
    れる大径のジャーナル部20aと小径部20bとを有し
    ており、当該小径部20bは前記ばね収容部11と対応
    するように位置していることを特徴とする、請求項1〜
    4のいずれかに記載のヒンジ。
  6. 【請求項6】 前記ばね収容部11は同一方向へ向けて
    複数形成され、各ばね収容部11へばね受3及びばね4
    が収容されていることを特徴とする、請求項1〜5のい
    ずれかに記載のヒンジ。
  7. 【請求項7】 前記軸体2の軸受体1に対する回動範囲
    又は前記軸受体1の軸体2に対する回動範囲が所定の角
    度範囲に規制されていることを特徴とする、請求項1〜
    6のいずれかに記載のヒンジ。
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