JP2002013497A - 可変速給水装置選定図の作成方法 - Google Patents
可変速給水装置選定図の作成方法Info
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- JP2002013497A JP2002013497A JP2000195837A JP2000195837A JP2002013497A JP 2002013497 A JP2002013497 A JP 2002013497A JP 2000195837 A JP2000195837 A JP 2000195837A JP 2000195837 A JP2000195837 A JP 2000195837A JP 2002013497 A JP2002013497 A JP 2002013497A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吐出圧力一定制御及び推定末端圧力一定制御
を行う可変速給水装置のポンプの選定を、モータの能力
を１００％発揮することが出来るものにする。 【解決手段】 要求仕様を点Ｐ１（流量Ｑ１、揚程
Ｈ１）とする。最初にこのポンプがＰ１を満足するのに
必要な回転数Ｎ′を求める。回転数Ｎ′は、原点と点Ｐ
を通る二次曲線Ｓを想定し、曲線Ｓが回転数Ｎの時のポ
ンプの特性曲線と交わる点Ｐ１′の流量Ｑ１′を求め、
Ｎに流量の比（Ｑ１／Ｑ１´）を乗じて求める。次に回
転数Ｎ′でポンプを運転した時に、流量Ｑ１における所
要動力Ｌ１を求める。所要動力は回転数の比の３乗に比
例するので、Ｌ１は回転数Ｎにおける流量Ｑ１′に置け
る所要動力Ｌ１′に（Ｎ１′／Ｎ１）３を乗じて求ま
る。このようにして求めたＬ１が電動機の定格出力Ｌ
ｌｉｍを越えなければ、このポンプは回転数Ｎ１´で運
転することができる。
を行う可変速給水装置のポンプの選定を、モータの能力
を１００％発揮することが出来るものにする。 【解決手段】 要求仕様を点Ｐ１（流量Ｑ１、揚程
Ｈ１）とする。最初にこのポンプがＰ１を満足するのに
必要な回転数Ｎ′を求める。回転数Ｎ′は、原点と点Ｐ
を通る二次曲線Ｓを想定し、曲線Ｓが回転数Ｎの時のポ
ンプの特性曲線と交わる点Ｐ１′の流量Ｑ１′を求め、
Ｎに流量の比（Ｑ１／Ｑ１´）を乗じて求める。次に回
転数Ｎ′でポンプを運転した時に、流量Ｑ１における所
要動力Ｌ１を求める。所要動力は回転数の比の３乗に比
例するので、Ｌ１は回転数Ｎにおける流量Ｑ１′に置け
る所要動力Ｌ１′に（Ｎ１′／Ｎ１）３を乗じて求ま
る。このようにして求めたＬ１が電動機の定格出力Ｌ
ｌｉｍを越えなければ、このポンプは回転数Ｎ１´で運
転することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、吐出圧力一定制
御及び推定末端圧力一定制御を行う可変速給水装置のポ
ンプの選定図の作成方法に関する。
御及び推定末端圧力一定制御を行う可変速給水装置のポ
ンプの選定図の作成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ポンプの所要動力は流量により変化す
る。従来の吐出圧力一定制御及び推定末端圧力一定制御
を行う可変速給水装置の選定表は、所要動力の最高値が
モータの定格出力を超えない最大の回転数をポンプの定
格回転数と定め、この回転数の時の流量−揚程曲線を基
にポンプの選定図を作成していた。
る。従来の吐出圧力一定制御及び推定末端圧力一定制御
を行う可変速給水装置の選定表は、所要動力の最高値が
モータの定格出力を超えない最大の回転数をポンプの定
格回転数と定め、この回転数の時の流量−揚程曲線を基
にポンプの選定図を作成していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】図1はポンプをある回
転数で運転した時のＱ（流量）−Ｈ（揚程）及びＱ（流
量）−Ｌ（動力）を表わすグラフである。ＬはＱにより
変化し、このグラフに表わすＬｍａｘがモータの定格出
力を超えない最大の回転数をポンプの定格回転数として
いる。そのためにＬｍａｘとなる流量以外でポンプを使
用した場合、モータは余裕を持って運転することにな
り、モータの能力を１００％発揮することが出来ていな
い。例えば図１の点Ｐ０（流量Ｑ０、揚程Ｈ０）の能力
をもつポンプを選定する場合、所要動力Ｌ０はＬｍａｘ
以下であるにも拘らずグラフに書かれている能力を有す
るポンプでは能力不足である。そのためにこのポンプよ
り1ランク上の能力を有するポンプを選定しなければな
らない。
転数で運転した時のＱ（流量）−Ｈ（揚程）及びＱ（流
量）−Ｌ（動力）を表わすグラフである。ＬはＱにより
変化し、このグラフに表わすＬｍａｘがモータの定格出
力を超えない最大の回転数をポンプの定格回転数として
いる。そのためにＬｍａｘとなる流量以外でポンプを使
用した場合、モータは余裕を持って運転することにな
り、モータの能力を１００％発揮することが出来ていな
い。例えば図１の点Ｐ０（流量Ｑ０、揚程Ｈ０）の能力
をもつポンプを選定する場合、所要動力Ｌ０はＬｍａｘ
以下であるにも拘らずグラフに書かれている能力を有す
るポンプでは能力不足である。そのためにこのポンプよ
り1ランク上の能力を有するポンプを選定しなければな
らない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】吐出圧力一定制御及び推
定末端圧力一定制御を行う給水装置はポンプを変速でき
る装置を装備しており、このようなポンプの使用が可能
な場合があるにもかかわらず、従来の給水装置の選定図
は図１の曲線Ｎを使用して作成されており、過大な機種
を選定する場合があった。ところがグラフに書かれてい
るポンプの回転数を、点Ｐ０を満足するように増速すれ
ば、このポンプでも使用できる場合が有る。使用できる
条件を図２によって説明する。要求仕様を点Ｐ１（流量
Ｑ１、揚程Ｈ１）とする。最初にこのポンプがＰ１を満
足するのに必要な回転数Ｎ′を求める。回転数Ｎ′は、
原点と点Ｐを通る二次曲線Ｓを想定し、曲線Ｓが回転数
Ｎの時のポンプの特性曲線と交わる点Ｐ１′の流量
Ｑ１′を求め、Ｎに流量の比（Ｑ１／Ｑ１´）を乗じて
求める。次に回転数Ｎ′でポンプを運転した時に、流量
Ｑ１における所要動力Ｌ１を求める。所要動力は回転数
の比の３乗に比例するので、Ｌ１は回転数Ｎにおける流
量Ｑ１′に置ける所要動力Ｌ１′に（Ｎ１′／Ｎ １）３
を乗じて求まる。このようにして求めたＬ１が電動機の
定格出力Ｌｌｉｍを越えなければ、このポンプは回転数
Ｎ１´で運転することができる。
定末端圧力一定制御を行う給水装置はポンプを変速でき
る装置を装備しており、このようなポンプの使用が可能
な場合があるにもかかわらず、従来の給水装置の選定図
は図１の曲線Ｎを使用して作成されており、過大な機種
を選定する場合があった。ところがグラフに書かれてい
るポンプの回転数を、点Ｐ０を満足するように増速すれ
ば、このポンプでも使用できる場合が有る。使用できる
条件を図２によって説明する。要求仕様を点Ｐ１（流量
Ｑ１、揚程Ｈ１）とする。最初にこのポンプがＰ１を満
足するのに必要な回転数Ｎ′を求める。回転数Ｎ′は、
原点と点Ｐを通る二次曲線Ｓを想定し、曲線Ｓが回転数
Ｎの時のポンプの特性曲線と交わる点Ｐ１′の流量
Ｑ１′を求め、Ｎに流量の比（Ｑ１／Ｑ１´）を乗じて
求める。次に回転数Ｎ′でポンプを運転した時に、流量
Ｑ１における所要動力Ｌ１を求める。所要動力は回転数
の比の３乗に比例するので、Ｌ１は回転数Ｎにおける流
量Ｑ１′に置ける所要動力Ｌ１′に（Ｎ１′／Ｎ １）３
を乗じて求まる。このようにして求めたＬ１が電動機の
定格出力Ｌｌｉｍを越えなければ、このポンプは回転数
Ｎ１´で運転することができる。
【０００５】
【発明の実施の態様】ポンプの選定表を、そのポンプが
カバーできる流量の全範囲において、ポンプの所要動力
がそのポンプを駆動するモータの定格出力を越えないよ
うに決めたポンプの回転数における揚程を表わしたグラ
フを基にして作成する。図３は定格回転数Ｎのポンプの
回転数を、締切運転から揚程０付近まで、所要動力がモ
ータの定格出力Ｌｌｉｍを越えない回転数以下で種々代
えた時のＱ（流量）−Ｈ（揚程）曲線、Ｑ（流量）−Ｌ
（所要動力）曲線を表わす。同じ添字の記号は夫々同じ
回転数の時のＨ、Ｌを示す。
カバーできる流量の全範囲において、ポンプの所要動力
がそのポンプを駆動するモータの定格出力を越えないよ
うに決めたポンプの回転数における揚程を表わしたグラ
フを基にして作成する。図３は定格回転数Ｎのポンプの
回転数を、締切運転から揚程０付近まで、所要動力がモ
ータの定格出力Ｌｌｉｍを越えない回転数以下で種々代
えた時のＱ（流量）−Ｈ（揚程）曲線、Ｑ（流量）−Ｌ
（所要動力）曲線を表わす。同じ添字の記号は夫々同じ
回転数の時のＨ、Ｌを示す。
【０００６】ポンプの選定図は、流量−所要出力曲線Ｌ
１〜Ｌ７が電動機の定格出力Ｌｌｉ ｍと交わる点１〜７
の時の流量Ｑ１〜Ｑ７と、点１〜７がそれぞれ流量―揚
程曲線Ｎ１〜Ｎ７と交わる点の揚程Ｈ１〜Ｈ７の値を使
用して、図３中の曲線Ｓのように作成する。図中の曲線
Ｊは、従来の考え方で表示した選定図である。
１〜Ｌ７が電動機の定格出力Ｌｌｉ ｍと交わる点１〜７
の時の流量Ｑ１〜Ｑ７と、点１〜７がそれぞれ流量―揚
程曲線Ｎ１〜Ｎ７と交わる点の揚程Ｈ１〜Ｈ７の値を使
用して、図３中の曲線Ｓのように作成する。図中の曲線
Ｊは、従来の考え方で表示した選定図である。
【０００７】
【発明の効果】図に示すように、縦軸、横軸及び曲線Ｋ
で囲まれた範囲がこの給水装置の選定範囲である。縦
軸、横軸及び曲線Ｊの流量Ｑ６以下で囲まれた範囲が、
従来の選定範囲である。図から明かなように、ポンプ及
び電動機の能力を余すことの無い選定範囲を表示するこ
とが出来る。
で囲まれた範囲がこの給水装置の選定範囲である。縦
軸、横軸及び曲線Ｊの流量Ｑ６以下で囲まれた範囲が、
従来の選定範囲である。図から明かなように、ポンプ及
び電動機の能力を余すことの無い選定範囲を表示するこ
とが出来る。
【図１】 ポンプをある回転数で運転した時のＱ（流
量）−Ｈ（揚程）及びＱ（流量）−Ｌ（動力）を表わす
グラフである。
量）−Ｈ（揚程）及びＱ（流量）−Ｌ（動力）を表わす
グラフである。
【図２】 従来の給水装置の選定図が、図の曲線Ｎを使
用して作成されていることを示すＱ-Ｈ及びＱ-Ｌ曲線の
グラフである。
用して作成されていることを示すＱ-Ｈ及びＱ-Ｌ曲線の
グラフである。
【図３】 本発明のポンプ選定に用いる、Ｑ-Ｈ曲線及
びその作成方法を表わしたグラフである。
びその作成方法を表わしたグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１２年７月１３日（２０００．７．１
３）
３）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】ポンプの選定図は、流量−所要出力曲線Ｌ
１〜Ｌ７が電動機の定格出力Ｌｌｉ ｍと交わる点１〜７
の時の流量Ｑ１〜Ｑ７と、点１〜７がそれぞれ流量―揚
程曲線Ｎ１〜Ｎ７と交わる点の揚程Ｈ１〜Ｈ７の値を使
用して、図３中の曲線Ｓのように作成する。
１〜Ｌ７が電動機の定格出力Ｌｌｉ ｍと交わる点１〜７
の時の流量Ｑ１〜Ｑ７と、点１〜７がそれぞれ流量―揚
程曲線Ｎ１〜Ｎ７と交わる点の揚程Ｈ１〜Ｈ７の値を使
用して、図３中の曲線Ｓのように作成する。
Claims (2)
- 【請求項１】 要求仕様を点Ｐ１（流量Ｑ１、揚程
Ｈ１）とするとき、最初にこのポンプがＰ１を満足する
のに必要な回転数Ｎ′を、原点と点Ｐを通る二次曲線Ｓ
を想定し、曲線Ｓが回転数Ｎの時のポンプの特性曲線と
交わる点Ｐ１′の流量Ｑ１′を求め、Ｎに流量の比（Ｑ
１／Ｑ１´）を乗じて求め、次に回転数Ｎ′でポンプを
運転した時に、流量Ｑ１における所要動力Ｌ１を回転数
Ｎにおける流量Ｑ１′に置ける所要動力Ｌ１′に
（Ｎ１′／Ｎ１）３を乗じて求め、このようにして求め
たＬ１が電動機の定格出力Ｌｌｉｍを越えなければ、こ
のポンプは回転数Ｎ１´で運転することにしたことを特
徴とする、可変速給水装置選定図の作成方法。 - 【請求項２】 ポンプの選定表を、そのポンプがカバー
できる流量の全範囲において、ポンプの所要動力がその
ポンプを駆動するモータの定格出力を越えないように決
めたポンプの回転数における揚程を表わしたグラフを基
にして作成する、請求項１に記載の可変速給水装置選定
図の作成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000195837A JP2002013497A (ja) | 2000-06-29 | 2000-06-29 | 可変速給水装置選定図の作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000195837A JP2002013497A (ja) | 2000-06-29 | 2000-06-29 | 可変速給水装置選定図の作成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002013497A true JP2002013497A (ja) | 2002-01-18 |
Family
ID=18694434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000195837A Pending JP2002013497A (ja) | 2000-06-29 | 2000-06-29 | 可変速給水装置選定図の作成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002013497A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101861515B1 (ko) | 2016-04-21 | 2018-05-25 | 송경희 | 급수 가압용 부스터 펌프 시스템에서 설정 양정에 대한 회전수별 유량 계산 방법 |
| JP2020002857A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ選定装置、ポンプ選定システム、およびポンプ選定方法 |
| JP2020002858A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ選定図作成装置、ポンプ選定装置、およびポンプ選定図 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4860951A (ja) * | 1971-11-30 | 1973-08-27 | ||
| JPS6477791A (en) * | 1987-09-18 | 1989-03-23 | Hitachi Ltd | Water supply system using variable speed pump |
| WO1999045276A1 (fr) * | 1998-03-05 | 1999-09-10 | Ebara Corporation | Unite de machine hydraulique a commande de vitesse variable |
-
2000
- 2000-06-29 JP JP2000195837A patent/JP2002013497A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4860951A (ja) * | 1971-11-30 | 1973-08-27 | ||
| JPS6477791A (en) * | 1987-09-18 | 1989-03-23 | Hitachi Ltd | Water supply system using variable speed pump |
| WO1999045276A1 (fr) * | 1998-03-05 | 1999-09-10 | Ebara Corporation | Unite de machine hydraulique a commande de vitesse variable |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101861515B1 (ko) | 2016-04-21 | 2018-05-25 | 송경희 | 급수 가압용 부스터 펌프 시스템에서 설정 양정에 대한 회전수별 유량 계산 방법 |
| JP2020002857A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ選定装置、ポンプ選定システム、およびポンプ選定方法 |
| JP2020002858A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ選定図作成装置、ポンプ選定装置、およびポンプ選定図 |
| JP7099890B2 (ja) | 2018-06-28 | 2022-07-12 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ選定装置、ポンプ選定システム、およびポンプ選定方法 |
| JP7187187B2 (ja) | 2018-06-28 | 2022-12-12 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ選定図作成装置、およびポンプ選定装置 |
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