JP2002013467A - 風力発電装置 - Google Patents

風力発電装置

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JP2002013467A JP2001132712A JP2001132712A JP2002013467A JP 2002013467 A JP2002013467 A JP 2002013467A JP 2001132712 A JP2001132712 A JP 2001132712A JP 2001132712 A JP2001132712 A JP 2001132712A JP 2002013467 A JP2002013467 A JP 2002013467A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な構造で装置内の温度を規格値以下に下
げる冷却構造を有する風力発電装置を提供する。 【解決手段】 風を受けるための3本のブレード3を等
間隔で放射状に固定するハブ4が整流効果を有する紡錘
状のボス12内に収容されている。ボス12の風下側に
は発電機の外周面と外気とを仕切る円筒状のフレーム2
2が設けられている。ブレード3と共に回転するボス1
2の外表面とフレーム22の外周面とは連続面を構成し
ている。フレーム22の外周面には当該フレーム22の
半径方向外方に突出しかつ当該フレーム22の軸線方向
に延在する複数のフィン23が当該フレーム22の周方
向に等間隔に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷却構造を有す
る風力発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、風力発電装置では、装置内に設
置された発電機から発生する熱を効率よく機外に放出
し、装置内温度を規格値以下に下げて機器の信頼性を保
つ必要がある。このため、従来の風力発電装置では、全
密閉型の発電機を設置した装置内において、風力を受け
るブレードを固定した水平軸に送風ファンを取り付け、
この送風ファンにより吸気口から外気を取り入れて発熱
体である発電機を冷却していた。
【0003】上記のような冷却構造を有する従来の風力
発電装置の一例を以下に説明する。図30は特開昭58
−65977号公報に記載された従来の風力発電装置の
構成を示す断面図であり、図31は図30に示した風力
発電装置の冷却構造の要部を拡大して示す断面図であ
る。図において1は例えば地形上の高所、島、岬等の風
の強い地面、風況のよい沿岸やオフショアと呼ばれる沖
合いに垂直に立設されるポールである。ポール1の上部
には後述の発電機を内蔵するナセル2が固定されてい
る。ナセル2の先端部(風上側)には複数のブレード3
を放射状に固定したハブ4が配され、このハブ4は密閉
型発電機5のロータ(図示せず)を回転駆動する回転軸
である水平軸6の先端部に取り付けられている。この水
平軸6にはブレード3の回転速度を増速して上記ロータ
(図示せず)に伝達する増速機7及び水平軸6の回転を
停止させるブレーキ8が取り付けられている。さらに、
水平軸6の先端側にはナセル2内を強制換気して上記密
閉型発電機5を冷却する送風ファン9が取り付けられて
いる。ナセル2の底部には密閉型発電機5の近傍に外気
をナセル2内に導入するための吸気口10が形成され、
また上記送風ファン9の近傍であってナセル2の天井部
及び底部には密閉型発電機5から発生する熱を外部に排
出するための排気口11が形成されている。排気口11
は図31に示すようにラビリンス構造になっており、熱
流Hが外部に排出される。
【0004】このような冷却構造では、水平軸6に設置
された送風ファン9により、強制的にナセル2内の換気
を行い、密閉型発電機5から発生する熱を外気に排出し
て、ナセル2内に残留する熱による性能低下を防止する
とされ、また、吸気口10および排気口11が上述のよ
うな構造であるので、降雨や降雪に対し、雨や雪のナセ
ル2内への浸入を防ぐことができるため、内蔵機器類の
腐食を防止するとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、クリーンで資源
量として極めて大きい風力を用いた風力発電に対する期
待が高まっており、需要増大に伴い、より高出力、高効
率及びメンテナンス性の良い風力発電装置が求められて
いる。
【0006】しかしながら、従来の冷却構造を有する風
力発電装置では、送風ファン9がブレード3で得た風力
に基づく駆動力の一部を消費してしまうため、風力発電
装置の発電効率が低下するという課題があった。
【0007】また、従来の冷却構造を有する風力発電装
置では、吸気口10及び排気口11の構造を工夫しただ
けでは、ナセル2内に取り込まれる外気に含まれる水分
及び塩分等を外気から容易に分離できないため、ナセル
2内の機器類の腐食を完全には防止できず、そのため、
密閉型発電機5以外の内蔵機器類にも防食措置を施さな
ければならないという課題があった。
【0008】さらに、従来の冷却構造を有する風力発電
装置では、水分及び塩分等を外気から除去するために、
吸気口10にフィルタ等を設置した場合には、フィルタ
交換などのメンテナンス作業が増えるほか、排気口11
をラビリンス構造にするためにナセル2の構造が複雑に
なるという課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、簡便な構造で装置内の温度を規格
値以下に下げる冷却構造を有する風力発電装置を得るこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る風力発電
装置は、垂直に立設されたポールの上部に風上に向かっ
て配される水平軸と、該水平軸の風下側に固定されたロ
ータ及び該ロータの外側に配されたステータを含む発電
機と、前記水平軸の風上側に固定されかつ風力で回転す
るブレードとを備えた風力発電装置において、前記ブレ
ードを介して前記ロータに回転力を与えた風に対し、前
記ロータの回転により前記発電機から発生した熱を放出
する放熱部を、前記発電機のステータと外気とを仕切る
円筒状のフレームに設けたことを特徴とするものであ
る。
【0011】この発明に係る風力発電装置は、放熱部を
フレームの半径方向外方に突出しかつ前記フレームの軸
線方向に延在するフィンとしたことを特徴とするもので
ある。
【0012】この発明に係る風力発電装置は、フィンの
少なくとも風上側の先端部をブレードの回転方向と鋭角
をなすようにしたことを特徴とするものである。
【0013】この発明に係る風力発電装置は、フィンを
フレームの軸線方向に複数に分割し、該分割した複数の
フィンのうち前記フレームの軸線方向で隣接するフィン
同士を前記フレームの周方向に位置ずれしていることを
特徴とするものである。
【0014】この発明に係る風力発電装置は、複数のフ
ィンのうち少なくとも風上側の分割フィンをブレードの
回転方向と鋭角をなすようにしたことを特徴とするもの
である。
【0015】この発明に係る風力発電装置は、発電機の
ステータをフレームの軸線方向の両側から挟む風上側ク
ランパと風下側クランパとを含み、前記風上側クランパ
の上面を前記フレームの外周面と面一に形成し、かつフ
ィンを前記風下側クランパの上部より前記フレームの半
径方向外方に突出したことを特徴とするものである。
【0016】この発明に係る風力発電装置は、発電機の
ステータをフレームの軸線方向の両側から挟む風上側ク
ランパと風下側クランパとを含み、前記風上側クランパ
の上面及び前記風下側クランパの上面を前記フレームと
面一に形成したことを特徴とするものである。
【0017】この発明に係る風力発電装置は、発電機の
ステータをフレームの軸線方向の両側から挟む風上側ク
ランパと風下側クランパとを含み、前記風上側クランパ
の上部及び前記風下側クランパの上部を前記フレームよ
り該フレームの半径方向外方に突出させ、かつフィンを
前記風上側クランパの上部及び前記風下側クランパの上
部より前記フレームの半径方向外方に突出させたことを
特徴とするものである。
【0018】この発明に係る風力発電装置は、放熱部を
フレームの半径方向外方に突出する突起物としたことを
特徴とするものである。
【0019】この発明に係る風力発電装置は、フィンを
日射の影響を受けるフレームの上部若しくはポールの影
響を受けるフレームの下部の少なくとも一方に小さなピ
ッチで設置したことを特徴とするものである。
【0020】この発明に係る風力発電装置は、フィンの
高さをフレームの周方向に不均一としたことを特徴とす
るものである。
【0021】この発明に係る風力発電装置は、放熱部を
フレームの周方向に延在する外周壁としたことを特徴と
するものである。
【0022】この発明に係る風力発電装置は、垂直に立
設されたポールの上部に風上に向かって配される水平軸
と、該水平軸の風下側に固定されたロータ及び該ロータ
の外側に配されたステータを含む発電機と、前記水平軸
の風上側に固定されかつ風力で回転するブレードとを備
えた風力発電装置において、少なくとも前記発電機のス
テータと外気とを仕切る円筒状のフレームを覆い、かつ
前記ブレードを介して前記発電機のロータに回転力を与
えた風を前記フレーム近傍に導くカバーを含むことを特
徴とするものである。
【0023】この発明に係る風力発電装置は、カバーの
風上側の部分をフレームとの離間距離が風上側からフレ
ーム近傍にかけて徐々に短くなるように構成したことを
特徴とするものである。
【0024】この発明に係る風力発電装置は、カバーの
風下側の部分をフレームとの離間距離が風上側からフレ
ーム近傍にかけて徐々に長くなるように構成したことを
特徴とするものである。
【0025】この発明に係る風力発電装置は、発電機の
ステータをフレームの軸線方向の両側から挟む風上側ク
ランパと風下側クランパとを含み、前記風上側クランパ
の上面及び前記風下側クランパの上面を前記フレームと
面一に形成したことを特徴とするものである。
【0026】この発明に係る風力発電装置は、支柱をフ
レームの半径方向外方に突出しかつ前記フレームの軸線
方向に延在するフィンとし、かつ該フィンの上部にカバ
ーを取り付けたことを特徴とするものである。
【0027】この発明に係る風力発電装置は、発電機の
ステータをフレームの軸線方向の両側から挟む風上側ク
ランパと風下側クランパとを含み、前記風上側クランパ
の上部及び前記風下側クランパの上部を前記フレームよ
り該フレームの半径方向外方に突出させたことを特徴と
するものである。
【0028】この発明に係る風力発電装置は、支柱をフ
レームの半径方向外方に突出しかつ前記フレームの軸線
方向に延在するフィンとしたことを特徴とするものであ
る。
【0029】この発明に係る風力発電装置は、カバー
を、日射の影響を受けるフレームの上部若しくはポール
の影響を受けるフレームの下部の少なくとも一方に設置
したことを特徴とするものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの実施の形態1に係る風力発電
装置の正面図であり、図2は図1のII−II線断面図
であり、図3は図2に示した風力発電装置の放熱部を拡
大して示す断面図であり、図4は図3の放熱部の作用を
説明するための斜視図である。なお、この実施の形態1
の構成要素のうち図30及び図31に示した従来の風力
発電装置の構成要素と共通するものについては同一符号
を付し、その部分の説明を省略する(以下、各実施の形
態において同じ)。
【0031】この実施の形態1に係る風力発電装置は図
30及び図31に示した従来の風力発電装置とは異な
り、増速機7を有しないタイプであるが、この発明は増
速機を設けたタイプの風力発電装置にも適用できること
は言うまでもない。
【0032】この実施の形態1では、風を受けるための
3本のブレード3を等間隔で放射状に固定するハブ4が
整流効果を有する紡錘状のボス12内に収容されてい
る。ハブ4は水平軸6の先端部(風上側)に固定されて
いる。この水平軸6は風向風速計(図示せず)及びこれ
に連動した方位制御機構(図示せず)により常に風向に
向かって配置されるように構成されている。この水平軸
6は軸受け40を介して、ポール1の上部に固定された
固定軸13に回転可能に取り付けられている。水平軸6
には発電機5のロータ14が固定されており、このロー
タ14の外側には一定の隙間15をもってステータ16
が配されている。ロータ14とステータ16とは上記発
電機5を構成している。ステータ16は積層状に積まれ
た珪素鋼板からなるステータコア17とこれに巻回され
たステータコイル18とを含むもので、風上側クランパ
19および風下側クランパ20により挟まれた状態でス
テイ21を介して上記固定軸13に固定されている。
【0033】ナセル2は、ポール1の上部、固定軸13
及びステイ21の外壁を構成しており、その内部を密閉
している。このナセル2の風上側には発電機5が配置さ
れており、発電機5のステータコア17の外側にはステ
ータ16と外気とを仕切る円筒状のフレーム22が設け
られている。この実施の形態1では、風上側クランパ1
9の上面とフレーム22の外周面とが面一に形成されて
おり、ブレード3と共に回転するボス12の外表面とフ
レーム22の外周面とは連続面を構成している。このよ
うなフレーム22の外周面には当該フレーム22の半径
方向外方に突出しかつ当該フレーム22の軸線方向に延
在する複数のフィン(放熱部)23が当該フレーム22
の周方向に等間隔に設けられている。各フィン23は風
向に沿って配置された矩形状の壁構造であって、その上
面は風下側クランパ20の上面よりも若干低く設定され
ている。
【0034】次に動作について説明する。まず、ブレー
ド3が風力の大きい外気24を受けて所定方向Aに回転
すると、水平軸6を介して発電機5のロータ14がステ
ータ16の内側で回転し、その運動エネルギが電気エネ
ルギに変換されることで発電が開始される。この発電に
伴って発電機5から発生する熱はステータコア17を介
してフレーム22及びフィン23に伝わり、外気24に
放出される。
【0035】一方、ブレード3を回転させた風力の大き
い外気24は回転するブレード3間を通過し、ボス12
の外表面に沿って流れ、フレーム22及びフィン23近
傍に到達するが、図3に示すように、その外気24の流
れにはその粘性のため境界層25が発達する。この境界
層25には、ボス12の外表面及びフレーム22の外周
面により外気24が押し退けられるためにフレーム22
の外周面から或る距離だけ離れた位置に主流より速度の
大きい極大値Mが存在する。ボス12の外表面に沿って
境界層25が発達するため、フレーム22の外周面では
境界層25が厚くなる。この境界層25を形成する外気
24をフレーム22の外周面から突出したフィン23に
接触させることで、フィン23から熱を効率よく奪う。
これによりステータコア17を含むステータ16から隙
間15、フレーム22及びフィン23への熱流H及びス
テータ16、隙間15、フレーム22及びフィン23か
ら風下側クランパ20への熱流Hを効率よく発生させ、
フレーム22の他、フィン23及び風下側クランパ20
の外表面から効率よく外気24に放熱させる。
【0036】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、フレーム22上にフィン23を設けたことにより外
気24への放熱面積を拡大することができるので、フレ
ーム22にフィン23を設けない場合よりも格段に冷却
性能を向上させることができる。
【0037】この実施の形態1では、フィン23よりも
高く設定した風下側クランパ20に、フィン23間を通
過してきた外気24を衝突させることにより風下側クラ
ンパ20の外表面からの放熱を促進することができる。
【0038】この実施の形態1では、ブレード3を回転
させない程度の風力の小さい外気24がフィン23に接
触した場合でも、フィン23を冷却することでフレーム
22を通じて発電機5内を常に冷却しておくことができ
るので、発電機5内の各機器を低温で保持しておくこと
ができ、熱による機器の性能低下を防止することができ
る。
【0039】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2に係る風力発電装置の放熱部を示す斜視図である。
この実施の形態2の特徴は、フレーム22の軸線方向
(風向)に配設された放熱部としてのフィン23を複数
列(この実施の形態2では3列)に分割し、フレーム2
2の軸線方向に隣接する分割フィンを風向に対する重な
りを避けるためにフレーム22の周方向にずらした点に
ある。この実施の形態2では、風上側から3列の分割フ
ィン23a,23b,23cがフレーム22の外周面に
形成されており、2列目の分割フィン23bは1列目の
分割フィン23a及び3列目の分割フィン23cと風力
の大きい外気24の流れに対して重ならないように、1
列目の分割フィン23a間または3列目の分割フィン2
3c間に配置されている。
【0040】次に動作について説明する。図5に示すよ
うに、風上側から1列目の分割フィン23aの先端には
直接外気24の主流が衝突するため、先端及び先端周辺
の分割フィン23aの側面では境界層25が薄いので高
い熱伝達率が得られる。しかし、外気24が分割フィン
23aの側面に沿って流れる間に境界層25が厚くな
り、熱伝達率が低下する。この実施の形態2では、実施
の形態1におけるフィン23が途中で分割され、風下側
の2列目の分割フィン23bが1列目の分割フィン23
aに対してフレーム22の周方向にずれて設置されてい
るため、上記1列目の分割フィン23aと同様に、2列
目の分割フィン23bの先端に直接外気24の主流が衝
突する。このため、分割フィン23aの場合と同様に、
その先端及び先端周辺の分割フィン23bの側面では境
界層25が薄い状態となり、高い熱伝達率が得られる。
このような物体先端で高い熱伝達率が得られることを境
界層更新効果と呼ぶ。3列目の分割フィン23cについ
ても同様に境界層更新効果が得られる。
【0041】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、外気24の流れ方向に分割し、かつその流れ方向に
交差する方向であるフレーム22の周方向にずらした分
割フィン23a,23b,23cを設置することによ
り、放熱面積が拡大する効果だけでなく、外気24の流
れ方向に沿って境界層更新効果による高い熱伝達率の箇
所を複数得ることができ、これにより高い冷却性能を得
ることができる。
【0042】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3に係る風力発電装置の放熱部を示す斜視図である。
この実施の形態3の特徴は、実施の形態2における放熱
部としての分割フィン23a,23b,23cに代え
て、突起物、例えば円柱状のピン(放熱部)26a,2
6b,26cをフレーム22の外周面に設け、これら3
列のピン26a,26b,26cを風力の大きい外気2
4の流れに対して重ならないように、千鳥格子状に分散
配置した点にある。
【0043】次に動作について説明する。図6に示すよ
うに、風上側の1列目のピン26aの先端には直接外気
24の主流が衝突するため、その先端及び先端周辺のピ
ン26aの外周面では境界層25が薄くなり、高い熱伝
達率が得られる。2列目以降のピン26b,26cで
も、境界層更新効果により高い熱伝達率が得られる。
【0044】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、突起状のピン26a,26b,26cをフレーム2
2の外表面に設置することにより、放熱面積が拡大する
効果だけでなく、外気24の流れ方向に沿って境界層更
新効果による高い熱伝達率の箇所を複数得ることができ
ること、各ピン26a,26b,26cの風下側で発生
する気流の渦により2列目以降のピン26b,26c間
を流れる外気24の乱れ度が増大し、風下側のピン26
b,26cにおける熱伝達率が増加することにより、高
い冷却性能が得られる。
【0045】この実施の形態3では、外気24の流れ方
向とピン26a,26b,26c設置方向の位置関係に
関係なく、前述の効果が得られる。
【0046】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4に係る風力発電装置の放熱部を示す斜視図であり、
図8は図7に示した放熱部の作用を説明するための斜視
図である。この実施の形態4の特徴は、実施の形態1に
おけるフィン23がフレーム22の軸線方向からフレー
ム22の周方向に傾いて設置される構成となっている点
にある。
【0047】次に風力発電装置の外表面における外気の
流れについて説明する。図8に示すように、ボス12の
外表面付近では、ボス12の外表面の回転速度と空気の
粘性によりその周方向の境界層27が発達する。この周
方向の境界層27はボス12の外表面でボス12の回転
周速に一致し、そのボス12の外表面から離れるに従い
急速に減速する。一方、軸線方向の境界層25はボス1
2の外表面付近で速度が0m/sになる。外気24の流
れはこれら境界層25,27を合成したものであるか
ら、周方向に傾くことになる。ボス12の端面の風下側
に接近した位置に放熱面であるフレーム22が設けられ
ている場合には、外気24の流れは軸線方向からある角
度を持って流入する。
【0048】次に動作について説明する。図7に示すよ
うに、各フィン23が角度を持ってフレーム22の外周
面に設置されている場合には、各フィン23の入り口で
外気24がフィン23に沿って流入するため、入り口で
の損失が減少し、各フィン23間を流れる流量が増大す
る。また、外気24の速度は、周速度分だけ増速されて
いるので、フィン23の側面では周速分だけ速い流速と
なる。
【0049】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、フィン23をボス12あるいはブレード3の回転方
向Aとの角度が鋭角になるように設置することにより、
放熱面積増大の効果だけでなく、フィン23の入り口で
の損失低減によるフィン23間への流量増大と、周速成
分を含んだ外気24がフィン23の側面を流れることに
より、フィン23の外表面で高い熱伝達が得られるの
で、冷却性能を改善することができる。
【0050】実施の形態5.図9はこの発明の実施の形
態5に係る風力発電装置の放熱部を示す斜視図である。
この実施の形態5の特徴は、各フィン23の先端部を周
方向に傾け、徐々に軸線方向に湾曲する構成した点にあ
る。
【0051】次に動作について説明する。図9に示すよ
うに、フィン23の入り口で外気24が各フィン23に
沿って流入するため、入り口での損失が減少する。ま
た、フィン23が軸線方向に湾曲しているので、外気2
4が遠心力によりフィン23側面に沿って流れる。
【0052】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、フィン23を回転方向から徐々に軸線方向に湾曲し
た形状としたことにより、放熱面積増大の効果だけでな
く、入り口での損失減少によりフィン23間の流量が増
大すること、フィン23側面に沿って周速成分による増
速した外気が流れるため高い熱伝達率が得られるので、
冷却性能を改善することができる。
【0053】実施の形態6.図10はこの発明の実施の
形態6に係る風力発電装置の放熱部を示す斜視図であ
り、図11は図10の放熱部を示す平面図である。この
実施の形態6の特徴は、フレーム22の軸線方向に3列
に分割された分割フィン23a,23b,23cが、フ
レーム22の軸線方向からボス12またはブレード3の
回転方向Aに傾けて設置した点にある。
【0054】次に動作について説明する。図11に示す
ように、1列目の分割フィン23aでは、外気24が分
割フィン23aに沿って流入する。2列目の分割フィン
23bが分割フィン23aと異なった角度で設置されて
いるため、外気24は分割フィン23bの先端及び側面
30に衝突する。3列目の分割フィン23cも同様に分
割フィン23bと異なる角度で設置されているため、分
割フィン23bと同様に外気の流れ22が衝突する側面
30が発生する。これら側面30ではフィン先端と同様
に境界層25が薄いため高い熱伝達率が得られる。
【0055】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、フレーム22の軸線方向に複数列に分割された分割
フィン23a,23b,23cをブレード3またはボス
12の回転方向に角度を付けて設置することにより、放
熱面積増大の効果だけでなく、2列目以降の分割フィン
23b,23cの各側面30に外気24が衝突すること
により境界層25が薄いために高い熱伝達効率の箇所が
側面30の広範囲で得られるので、冷却性能を改善する
ことができる。
【0056】実施の形態7.図12はこの発明の実施の
形態7に係る風力発電装置の放熱部を示す斜視図であ
り、図13は図12に示した風力発電装置の運転時にお
ける放熱部を示す側面図であり、図14は図12に示し
た風力発電装置の運転停止時における放熱部を示す側面
図である。
【0057】この実施の形態7の特徴は、フレーム22
の外周面に当該フレーム22の周方向に延在する複数列
の外周壁(放熱部)31を設けた点にある。
【0058】次に動作について説明する。発電機運転中
には、発電機5内で発生する熱によりフレーム22の外
周面の温度が上昇する。フレーム22が高温になると熱
伝導によりフレーム22付近の外気も温度が上昇するた
め、周囲の温度の低い外気との間に生じる温度差によっ
て自然対流32が発生する。このとき、フレーム22の
側面においては、フレーム22の周方向に延在する外周
壁31に沿って上昇気流が発達する。
【0059】また、発電機5の運転停止時においてもフ
レーム22が温度上昇すると自然対流32が発生し、外
周壁31に沿って上昇気流が発達する。
【0060】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、フレーム22の外周面に周方向に延在する外周壁3
1を設置することにより、放熱面積が拡大すると共に、
上昇気流の発達により自然対流32による放熱が促進さ
れて、冷却性能を改善することができる。また、この実
施の形態7では、図14に示すように、風力発電機停止
時の日射による温度上昇を抑制する場合にも同様の効果
がある。
【0061】実施の形態8.図15はこの発明の実施の
形態8に係る風力発電装置の放熱部を示す断面図であ
る。この実施の形態8の特徴は、実施の形態1における
放熱部としてのフィン23が風下側クランパ20より外
周側に突出した構成とした点にある。
【0062】次に動作について説明する。風下側クラン
パ20よりも風上側に位置するフィン23の風下側で
は、外気24の流れが風下側クランパ20により邪魔さ
れて急激に減速し、放熱性能が低下する。これに対し
て、風下側クランパ20より外周側に突出した部分33
では、風下側クランパ20が風下側に存在しないため、
外気24の流れがフィン23の風下側まで急激に減速さ
れずに通過する。
【0063】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、フィン23に、風下側クランパ20より外周側に突
出させた部分33を設けたことにより、フィン23の風
下側においても放熱性能を向上させることができるの
で、フィン23が全長にわたって良好な放熱性能を発揮
し、発電機5に対する十分な冷却性能が得られる。
【0064】図16はこの発明の実施の形態8に係る風
力発電装置の放熱部の変形例を示す断面図である。この
変形例では、図16に示すように、風下側クランパ20
の上面をフレーム22の外周面と面一とし、そのフレー
ム22の外周面にフィン23を設置している。この場合
にも、外気24の流れがフィン23の風下側まで急激に
減速されずに通過するので、フィン23が全長にわたっ
て良好な放熱面となるため、発電機5に対する十分な冷
却性能を得ることができる。
【0065】実施の形態9.図17はこの発明の実施の
形態9に係る風力発電装置の放熱部を示す断面図であ
る。この実施の形態9の特徴は、風上側クランパ19の
外径及び風下側クランパ20の外径がフレーム22の外
径より大きい、即ち風上側クランパ19の上面及び風下
側クランパ20の上面がフレーム22の外周面より当該
フレーム22の半径方向外方に突出し、かつフィン23
が風上側クランパ19および風下側クランパ20より当
該フレーム22の半径方向外方に突出している構成を採
用した点にある。
【0066】次に動作について説明する。風上側クラン
パ19の風下側端部で外気24の流れが剥離するため、
フレーム22の外周面上には気流の渦が発生する。この
気流の渦によりフレーム22の外周面からの放熱能力が
著しく低下する。フィン23を設置することにより、風
上側クランパ19よりも当該フレーム22の半径方向外
方に突出する部分34では、フィン23に外気24が直
接衝突し、風下側クランパ20より当該フレーム22の
半径方向外方に突出する部分33では、外気24の流れ
がフィン23の風下側まで急激に減速されずに通過す
る。
【0067】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、フィン23の突出部分34に外気24が直接衝突す
ることにより高い熱伝達率が得られ、フィン23の突出
部分33では風下側クランパ20が風下側に存在しない
ため、フィン23が全長にわたって有効な放熱面となる
ため、発電機5に対する十分な冷却性能を得ることがで
きる。
【0068】実施の形態10.図18はこの発明の実施
の形態10に係る風力発電装置の放熱部を示す正面図で
ある。この実施の形態10の特徴は、実施の形態1から
実施の形態9までのようにフレーム22の外周面全体に
等間隔でフィン23が均等配置されているのとは異な
り、フィン23を不等ピッチで配置し、かつフレーム2
2の外周面の位置によってフィン23の形状、寸法を変
えた点にある。即ち、フレーム22の外周面のうち上側
であって、直達日射による入熱により熱負荷が高い領域
35にはフィン23を小さいピッチで設置して放熱面積
を拡大している。また、フレーム22の外周面のうち下
側であって、ポール1の影響によりフレーム22周辺の
流速が減少する領域36には高いフィン23を小さいピ
ッチで設置して放熱面積を大幅に拡大している。さら
に、フレーム22の外周面のうち両側であって、日射や
ポール1の影響が小さい領域37では大きいピッチでフ
ィン23を設置した構成となっている。
【0069】次に動作について説明する。熱負荷の高い
フレーム22の外周面の上側の領域35では、風力の大
きい外気24がフレーム22の両側よりも多いフィン2
3の風上側の先端に衝突することにより、他の領域より
も放熱効率を向上させる。また、外気24の流れが遅い
フレーム22の外周面の下側の領域36では、外気24
が大きなフィン23の先端に衝突し、その両側面に接触
することにより放熱効率を向上させる。
【0070】以上のように、この実施の形態10によれ
ば、熱負荷の高い領域35及び外気の流れの遅い領域3
6においてもフィン23を適切に配置したことにより、
発電機5に対する十分な冷却性能を得ることができる。
【0071】この実施の形態10では、フィン23を、
異なった形状や不等ピッチでフレーム22の外周面に設
置することにより、発電機5内の温度分布を、設計者の
意図に応じて、自由に制御することができる。
【0072】実施の形態11.図19はこの発明の実施
の形態11に係る風力発電装置の放熱部を示す断面図で
あり、図20は図19に示した風力発電装置の正面図で
ある。この実施の形態11の特徴は、フレーム22の外
周面に周方向に等間隔に複数の支柱38を立設し、これ
ら支柱38の上部にフレーム22の外周面を覆う円筒状
のカバー39を取り付けた点にある。風上側クランパ1
9の上面はフレーム22の外周面よりも若干突出してお
り、風下側クランパ20の上面はフレーム22の外周面
よりも大きく突出している。支柱38の高さは風下側ク
ランパ20の上面よりも高く設定されており、このた
め、支柱38に支持されたカバー39と風下側クランパ
20の上面との間には大きなスペースが確保されてい
る。カバー39は風上側及び風下側において同一径を有
しており、日射を反射する材料で形成されている。
【0073】次に動作について説明する。図19に示す
ように、カバー39の先端部(風上側)に衝突した外気
24の一部はカバー39とフレーム22とのスペースに
流入し、フレーム22の外周面上での気流の流速が増加
する。カバー39よりも下側に流入し、流速が増した外
気24が支柱38の先端部(風上側)や風下側クランパ
20に衝突することにより、放熱が促進されると共に、
カバー39と風下側クランパ20の上面との間のスペー
スを通過することで減速されずにカバー39の下側のス
ペースから抜け出る。
【0074】以上のように、この実施の形態11によれ
ば、フレーム22の外周面での流速増加により熱伝達率
が増加し、十分な冷却性能が得られる。さらに、カバー
39が日射を反射する材料で形成されているため、日射
が直接風力発電装置に入射することが妨げられ、直達日
射による熱負荷の増大を抑えることができる。
【0075】図21はこの発明の実施の形態11に係る
風力発電装置の放熱部の変形例1を示す断面図である。
この変形例1では、図21に示すように、風上側のカバ
ー39の外径を大きくし、その風上側から支柱38まで
徐々に外径を小さくしている。このため、広範囲の外気
24をフレーム22の外周面に向けて取り込むことがで
きるため、フレーム22の外周面の近傍の風速を増大さ
せることができるので、十分な冷却性能を得ることがで
きる。また、この変形例1では、風上側クランパ19の
上面及び風下側クランパ20の上面をフレーム22の外
周面と面一に形成しているので、カバー39の下側に流
入してくる外気24の流れを減速させずに円滑に通過さ
せることができる。
【0076】図22はこの発明の実施の形態11に係る
風力発電装置の放熱部の変形例2を示す断面図である。
この変形例2では、図22に示すように、カバー39の
外径を支柱38で支持された箇所において最小とし、支
柱38から風上側へ及び風下側へそれぞれ徐々にカバー
39の外径を大きくしている。この場合、フレーム22
の外周面上で加速された外気24の流れが徐々に減速さ
れてカバー39の端部出口から吹き出す。このとき、出
口の開口面積が大きくなっているため、出口での流速が
小さくなり、カバー39の出口での圧力損失が低減さ
れ、フレーム22外周面に導入できる外気24の流速を
増大させ、十分な冷却性能を得ることができる。また、
図19で示した構成と同様に、風上側クランパ19の上
面はフレーム22の外周面よりも若干突出しており、風
下側クランパ20の上面はフレーム22の外周面よりも
大きく突出している。このため、カバー39の下側空間
に流入されて流速を増した外気24が支柱38の先端部
(風上側)や風下側クランパ20に衝突することによ
り、放熱が促進される。
【0077】図23はこの発明の実施の形態11に係る
風力発電装置の放熱部の変形例3を示す断面図である。
この変形例3では、図23に示すように、変形例1の構
成に加えて、カバー39の外径を支柱38から風下側に
徐々に大きくしている。この場合、フレーム22の外周
面上で加速された外気24の流れが徐々に減速されてカ
バー39の端部出口から吹き出す。このとき、出口の開
口面積が大きくなっているため、出口での流速が小さく
なり、カバー39の出口での圧力損失が低減され、フレ
ーム22外周面に導入できる外気24の流速を増大さ
せ、十分な冷却性能を得ることができる。
【0078】また、この変形例3では、風上側クランパ
19の上面及び風下側クランパ20の上面をフレーム2
2の外周面と面一に形成しているので、カバー39の下
側に流入してくる外気24の流れを減速させずに円滑に
通過させることができる。
【0079】図24はこの発明の実施の形態11に係る
風力発電装置の放熱部の変形例4を示す断面図である。
この変形例4では、図24に示すように、カバー39を
固定する支柱38をフレーム22の軸線方向に延在する
フィン形状とすることにより、支柱38からの放熱が促
進され、発電機5に対する十分な冷却性能を得ることが
できる。また、図19及び図22で示した構成と同様
に、風上側クランパ19の上面はフレーム22の外周面
よりも若干突出しており、風下側クランパ20の上面は
フレーム22の外周面よりも大きく突出している。この
ため、カバー39の下側空間に流入されて流速を増した
外気24が支柱38の先端部(風上側)や風下側クラン
パ20に衝突することにより、放熱が促進される。
【0080】なお、この変形例4では、カバー39をフ
レーム22の外周面に平行に構成したが、カバー39の
構成を図21及び図23に示した構成としてもよい。こ
の場合には、外気24を効率よくカバー39とフレーム
22とのスペース内に導きかつ排出することができるの
で、フレーム22等からの放熱を更に促進することがで
きる。
【0081】図25はこの発明の実施の形態11に係る
風力発電装置の放熱部の変形例5を示す断面図である。
この変形例5では、図25に示すように、図19に示し
た構成よりも短くした支柱38をフレーム22よりも風
下側のナセル2上に立設している。この変形例5におけ
るカバー39は、フレーム22上は勿論、支柱38が立
設する風下側のナセル2上も覆っており、図19に示し
た構成よりも幅が広くなっている。このため、カバー3
9の先端部(風上側)に衝突した外気24の一部はカバ
ー39とフレーム22とのスペースに流入し、フレーム
22の外周面上での気流の流速が増加して風下側クラン
パ20に衝突し、その流速が増した急流の一部はカバー
39とナセル2とのスペースを通過する際に更に速度が
増加する。これにより、フレーム22又は風下側クラン
パ20からの放熱を更に促進することができる。
【0082】実施の形態12.図26はこの発明の実施
の形態12に係る風力発電装置の放熱部を示す断面図で
あり、図27は図26に示した風力発電装置の正面図で
ある。この実施の形態12の特徴は、カバー39の風下
側の端面をフレーム22の外周面に対向させ、そのカバ
ー39の風下側の端面を支柱38により支持し、カバー
39の外径を風上側から風下側まで徐々に小さくしてい
る。また、風上側クランパ19の上面及び風下側クラン
パ20の上面がフレーム22の外周面より当該フレーム
22の半径方向外方に突出している。カバー39の風下
側の端面とフレーム22の外周面との間には支柱38を
除いて外気24が通過するスペースが形成されている。
【0083】次に動作について説明する。カバー39の
先端部(風上側)に衝突した外気24の一部はフレーム
22との空間に流入する。このとき、外気24はカバー
39に沿ってフレーム22に対向する方向に偏向される
ため、外気24が風上側クランパ19及び風下側クラン
パ20に囲まれたフレーム22の外周面に沿って流れ
る。このとき、風上側クランパ19の風下側の端部での
剥離による気流の渦が発生しない。外気24は風下側ク
ランパ20に衝突することで熱交換してカバー39の風
下側に抜け出る。
【0084】以上のように、この実施の形態12によれ
ば、外気24をフレーム22の外周面に沿って流すこと
ができるので、高い熱伝達効率を得ることができ、発電
機5に対する十分な冷却性能を得ることができる。
【0085】実施の形態13.図28はこの発明の実施
の形態13に係る風力発電装置の放熱部を示す正面図で
ある。この実施の形態13の特徴は、フレーム22の外
周面のうち上側であって、直達日射による入熱により熱
負荷が高い領域35に図19に示した円筒状のカバー3
9を設置し、フレーム22の外周面のうち下側であっ
て、ポール1の影響によりフレーム22周辺の流速が減
少する領域36に図21から図23に示した風上側から
支柱38にかけて開口面積の大きいカバー39を設置
し、フレーム22の外周面のうち両側であって、日射や
ポール1の影響が小さい領域37にカバー39を設置し
ない構成とした点にある。
【0086】次に動作について説明する。領域35に設
置されたカバー39により直達日射による入熱を遮り、
フレーム22の温度上昇を抑制する。領域36に設置さ
れたカバー39により広範囲の外気24をフレーム22
の外周面とカバー39との間のスペースに取り込むこと
でフレーム22の温度上昇を抑制する。
【0087】以上のように、この実施の形態13によれ
ば、領域35への熱負荷をカバー39により低減し、流
速の小さい領域36の放熱性能を向上させることがで
き、発電機5に対する十分な冷却性能を得ることができ
る。
【0088】この実施の形態13では、カバー39を風
力発電装置の外周面に配置するときに、設置位置によっ
て形状を変えたり、設置位置を状況に合わせて選択する
ことにより、発電機5内の温度分布を設計者の意図に応
じて自由に制御することができる。
【0089】実施の形態14.図29はこの発明の実施
の形態14に係る風力発電装置の放熱部を示す斜視図で
ある。この実施の形態14の特徴は、図24で示した構
成と同様に、フレーム22の外周面に立設されたフィン
23と円筒状のカバー39とを一体化し、風上側クラン
パ19の上面及び風下側クランパ20の上面をフレーム
22の外周面と面一に形成した点にある。
【0090】次に動作について説明する。図29に示す
ように、外気24がフレーム22、フィン23及びカバ
ー39で囲まれたダクト状の空間に風上側から取り込ま
れる。このとき、フィン23とカバー39とが一体化し
ているため、発電機5内で発生した熱がフィン23から
カバー39へと伝わり、カバー39の内周側および外周
側から外気に放熱される。
【0091】以上のように、この実施の形態14によれ
ば、カバー39等により構成されたダクト状の空間に外
気24を取り込むことにより当該空間内での外気24の
流速を増大させることができる。また、カバー39の内
周面及び外周面の両方が放熱面として機能するので、発
電機5に対する十分な冷却性能を得ることができる。
【0092】なお、この実施の形態14では、カバー3
9をフレーム22の外周面に平行に構成したが、カバー
39の構成を図21及び図23に示した構成としてもよ
い。この場合には、外気24を効率よくカバー39とフ
レーム22とのスペース内に導きかつ排出することがで
きるので、フレーム22等からの放熱を更に促進するこ
とができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ブレードを介してロータに回転力を与えた風に対
し、ロータの回転により発電機から発生した熱を放出す
る放熱部を、発電機のステータと外気とを仕切る円筒状
のフレームに設けたことにより、発電機内の熱の外気へ
の放出性能を向上させることができ、これにより発電機
内の温度を規定値以下に維持することができる。また、
この発明によれば、従来の風力発電装置と異なり、吸気
口、排気口および冷却用ファンが必要ないため、簡易な
構造で、放熱効率の高い風力発電装置を得ることができ
る。さらに、この発明によれば、風で回転するブレード
と一体に回転するロータを備えた発電機から発生する熱
を当該風により冷却するようにしたので、合理的で無駄
がなく、冷却に要するエネルギも皆無である。
【0094】この発明によれば、フレーム上に放熱部と
してのフィンを設けたことにより外気への放熱面積を拡
大することができるので、フレームにフィンを設けない
場合よりも格段に冷却性能を向上させることができる。
【0095】この発明によれば、フィンの少なくとも風
上側の先端部をブレードの回転方向と鋭角をなすように
構成したことにより、放熱面積増大の効果だけでなく、
フィンの入り口での損失低減によるフィン間への流量増
大と、周速成分を含んだ外気をフィンの側面に流せるの
で、フィンの外表面で高い熱伝達効率が得られ、発電機
に対する冷却性能を改善することができる。
【0096】この発明によれば、フィンをフレームの軸
線方向に複数に分割し、該分割した複数のフィンのうち
フレームの軸線方向で隣接するフィン同士をフレームの
周方向に位置ずれしたことにより、放熱面積が拡大する
効果だけでなく、外気の流れ方向に沿って境界層更新効
果による高い熱伝達率の箇所を複数得ることができ、こ
れにより高い冷却性能を得ることができる。
【0097】この発明によれば、複数のフィンのうち少
なくとも風上側の分割フィンをブレードの回転方向と鋭
角をなすように構成したことにより、放熱面積増大の効
果だけでなく、2列目以降の分割フィンの各側面に外気
が衝突することで境界層が薄くなり高い熱伝達効率の箇
所がフィンの側面の広範囲で得られるので、冷却性能を
改善することができる。
【0098】この発明によれば、風上側クランパの上面
をフレームの外周面と面一に形成し、かつフィンを風下
側クランパの上部よりフレームの半径方向外方に突出し
たことにより、フィンの風下側においても放熱性能を向
上させることができるので、フィンが全長にわたって良
好な放熱性能を発揮し、発電機に対する十分な冷却性能
を得ることができる。
【0099】この発明によれば、風上側クランパの上面
及び前記風下側クランパの上面を前記フレームと面一に
形成したことにより、外気の流れがフィンの風下側まで
急激に減速されずに通過するので、フィンが全長にわた
って良好な放熱面となるため、発電機に対する十分な冷
却性能を得ることができる。
【0100】この発明によれば、風上側クランパの上部
及び風下側クランパの上部をフレームより該フレームの
半径方向外方に突出させ、フィンを風上側クランパの上
部及び風下側クランパの上部より前記フレームの半径方
向外方に突出させたことにより、フィンの突出部分に外
気が直接衝突するため高い熱伝達率が得られ、フィンの
突出部分では風下側クランパが風下側に存在しないた
め、フィンが全長にわたって有効な放熱面となるため、
発電機に対する十分な冷却性能を得ることができる。
【0101】この発明によれば、放熱部をフレームの半
径方向外方に突出するピンとしたことにより、放熱面積
が拡大する効果だけでなく、外気の流れ方向に沿って境
界層更新効果による高い熱伝達率の箇所を複数得ること
ができる。また、この発明によれば、ピンの風下側で発
生する気流の渦により2列目以降のピン間を流れる外気
の乱れ度が増大し、風下側のピンにおける熱伝達率が増
加し、高い冷却性能を得ることができる。
【0102】この発明によれば、フィンを日射の影響を
受けるフレームの上部若しくはポールの影響を受けるフ
レームの下部の少なくとも一方に小さなピッチで適切に
設置したことにより、発電機に対する十分な冷却性能を
得ることができると共に、機内温度の周方向分布を任意
の形にコントロールすることができる。
【0103】この発明によれば、フィンの高さをフレー
ムの周方向に不均一としたことにより、発電機に対する
十分な冷却性能を得ることができると共に、機内温度の
周方向分布を任意の形にコントロールすることができ
る。
【0104】この発明によれば、放熱部をフレームの周
方向に延在する外周壁としたことにより、放熱面積が拡
大すると共に、上昇気流の発達により自然対流による放
熱が促進されて、冷却性能を改善することができる。
【0105】この発明によれば、少なくとも発電機のス
テータと外気とを仕切る円筒状のフレームを覆いかつブ
レードを介して発電機のロータに回転力を与えた風をフ
レーム近傍に導くカバーを設けたことにより、フレーム
上の気流の速度が増大し、冷却性能の向上を図ることが
できると共に、発電機の外壁面に日射が直達することを
防ぐことができるので、直達日射の入熱による機内温度
上昇を抑制し、冷却性能の高い風力発電装置を得ること
ができる。
【0106】この発明によれば、カバーの風上側の部分
をフレームとの離間距離が風上側からフレーム近傍にか
けて徐々に短くなるように構成したことにより、フレー
ムの外周面の近傍での風速を増大させることができるの
で、十分な冷却性能を得ることができる。
【0107】この発明によれば、カバーの風下側の部分
をフレームとの離間距離が風上側からフレーム近傍にか
けて徐々に長くなるように構成したことにより、外気の
出口での開口面積を大きくすることができるので、出口
での流速を小さくでき、カバーの出口での圧力損失が低
減され、フレームの外周面に導入できる外気の流速を増
大させ、十分な冷却性能を得ることができる。
【0108】この発明によれば、風上側クランパの上面
及び前記風下側クランパの上面を前記フレームと面一に
形成したことにより、カバーの下側に流入してくる外気
の流れを減速させずに円滑に通過させることができる。
【0109】この発明によれば、カバーを支持する支柱
をフレームの半径方向外方に突出しかつ前記フレームの
軸線方向に延在するフィンとし、このフィンの上部にカ
バーを取り付けたことにより、カバー及びカバーで構成
されたダクト状の空間に取り込む外気の流速を増大させ
ることができる。また、この発明によれば、フィンと一
体化したカバーの内周面及び外周面の両方を放熱面とし
て機能させることができるので、発電機に対する十分な
冷却性能を得ることができる。
【0110】この発明によれば、フレームにカバーを設
けた場合において、風上側クランパの上部及び風下側ク
ランパの上部をフレームより該フレームの半径方向外方
に突出させたことにより、カバーの下側空間に流入され
て流速を増した外気を風下側クランパ等に衝突させるこ
とにより、放熱を促進することができるので、発電機に
対する十分な冷却性能を得ることができる。
【0111】この発明によれば、フレームにカバーを設
けた場合において、カバーを支持する支柱をフレームの
半径方向外方に突出しかつ前記フレームの軸線方向に延
在するフィンとしたことにより、フィン形状の支柱から
の放熱を促進することができるので、発電機に対する十
分な冷却性能を得ることができる。
【0112】この発明によれば、カバーを日射の影響を
受けるフレームの上部若しくはポールの影響を受けるフ
レームの下部の少なくとも一方に設置したことにより、
フレームの上部での熱負荷を低減し、フレームの下部で
の放熱性能を向上させることができるので、発電機に対
する十分な冷却性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この実施の形態1に係る風力発電装置の正面
図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 図2に示した風力発電装置の放熱部を拡大し
て示す断面図である。
【図4】 図3の放熱部の作用を説明するための斜視図
である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る風力発電装置
の放熱部を示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る風力発電装置
の放熱部を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に係る風力発電装置
の放熱部を示す斜視図である。
【図8】 図7に示した放熱部の作用を説明するための
斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態5に係る風力発電装置
の放熱部を示す斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態6に係る風力発電装
置の放熱部を示す斜視図である。
【図11】 図10の放熱部を示す平面図である。
【図12】 この発明の実施の形態7に係る風力発電装
置の放熱部を示す斜視図である。
【図13】 図12に示した風力発電装置の運転時にお
ける放熱部を示す側面図である。
【図14】 図12に示した風力発電装置の運転停止時
における放熱部を示す側面図である。
【図15】 この発明の実施の形態8に係る風力発電装
置の放熱部を示す断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態8に係る風力発電装
置の放熱部の変形例を示す断面図である。
【図17】 この発明の実施の形態9に係る風力発電装
置の放熱部を示す断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態10に係る風力発電
装置の放熱部を示す正面図である。
【図19】 この発明の実施の形態11に係る風力発電
装置の放熱部を示す断面図である。
【図20】 図19に示した風力発電装置の正面図であ
る。
【図21】 この発明の実施の形態11に係る風力発電
装置の放熱部の変形例1を示す断面図である。
【図22】 この発明の実施の形態11に係る風力発電
装置の放熱部の変形例2を示す断面図である。
【図23】 この発明の実施の形態11に係る風力発電
装置の放熱部の変形例3を示す断面図である。
【図24】 この発明の実施の形態11に係る風力発電
装置の放熱部の変形例4を示す断面図である。
【図25】 この発明の実施の形態11に係る風力発電
装置の放熱部の変形例5を示す断面図である。
【図26】 この発明の実施の形態12に係る風力発電
装置の放熱部を示す断面図である。
【図27】 図26に示した風力発電装置の正面図であ
る。
【図28】 この発明の実施の形態13に係る風力発電
装置の放熱部を示す正面図である。
【図29】 この発明の実施の形態14に係る風力発電
装置の放熱部を示す斜視図である。
【図30】 従来の風力発電装置の冷却構造を示す断面
図である。
【図31】 図30の要部を拡大して示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ポール、2 ナセル、3 ブレード、4 ハブ、5
密閉型発電機、6水平軸、7 増速機、8 ブレー
キ、9 送風ファン、10 吸気口、11 排気口、1
2 ボス、13 固定軸、14 ロータ、15 隙間、
16 ステータ、17 ステータコア、18 ステータ
コイル、19 風上側クランパ、20風下側クランパ、
21 ステイ、22 フレーム、23 フィン(放熱
部)、23a,23b,23c フィン(放熱部)、2
4 外気、25 境界層(軸線方向)、26a,26
b,26c ピン(放熱部)、27 境界層(周方
向)、30 側面、31 外周壁(放熱部)、32 自
然対流、33,34 突出部分、35 領域(上側)、
36 領域(下側)、37 領域(両側)、38 支
柱、39 カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷 良二 東京都港区三田三丁目13番16号 ティーエ ムエイエレクトリック株式会社内 (72)発明者 古藤 悟 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3H078 AA02 AA26 CC02 CC22 CC47 CC78 5H605 AA01 BB01 CC01 DD12 5H607 AA02 BB02 BB14 CC05 DD19 FF26 KK10 5H609 BB01 BB12 PP02 PP06 PP08 PP09 QQ02 QQ12 QQ23 RR63 RR71 RR73

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直に立設されたポールの上部に風上に
    向かって配される水平軸と、該水平軸の風下側に固定さ
    れたロータ及び該ロータの外側に配されたステータを含
    む発電機と、前記水平軸の風上側に固定されかつ風力で
    回転するブレードとを備えた風力発電装置において、 前記ブレードを介して前記ロータに回転力を与えた風に
    対し、前記ロータの回転により前記発電機から発生した
    熱を放出する放熱部を、前記発電機のステータと外気と
    を仕切る円筒状のフレームに設けたことを特徴とする風
    力発電装置。
  2. 【請求項2】 放熱部はフレームの半径方向外方に突出
    しかつ前記フレームの軸線方向に延在するフィンである
    ことを特徴とする請求項1記載の風力発電装置。
  3. 【請求項3】 フィンの少なくとも風上側の先端部はブ
    レードの回転方向と鋭角をなしていることを特徴とする
    請求項2記載の風力発電装置。
  4. 【請求項4】 フィンはフレームの軸線方向に複数に分
    割され、該分割された複数のフィンのうち前記フレーム
    の軸線方向で隣接するフィン同士は前記フレームの周方
    向に位置ずれしていることを特徴とする請求項2記載の
    風力発電装置。
  5. 【請求項5】 複数のフィンのうち少なくとも風上側の
    分割フィンはブレードの回転方向と鋭角をなしているこ
    とを特徴とする請求項4記載の風力発電装置。
  6. 【請求項6】 発電機のステータをフレームの軸線方向
    の両側から挟む風上側クランパと風下側クランパとを含
    み、前記風上側クランパの上面は前記フレームの外周面
    と面一に形成され、かつフィンは前記風下側クランパの
    上部より前記フレームの半径方向外方に突出しているこ
    とを特徴とする請求項2記載の風力発電装置。
  7. 【請求項7】 発電機のステータをフレームの軸線方向
    の両側から挟む風上側クランパと風下側クランパとを含
    み、前記風上側クランパの上面及び前記風下側クランパ
    の上面は前記フレームと面一に形成されていることを特
    徴とする請求項2記載の風力発電装置。
  8. 【請求項8】 発電機のステータをフレームの軸線方向
    の両側から挟む風上側クランパと風下側クランパとを含
    み、前記風上側クランパの上部及び前記風下側クランパ
    の上部は前記フレームより該フレームの半径方向外方に
    突出しており、かつフィンは前記風上側クランパの上部
    及び前記風下側クランパの上部より前記フレームの半径
    方向外方に突出していることを特徴とする請求項2記載
    の風力発電装置。
  9. 【請求項9】 放熱部はフレームの半径方向外方に突出
    する突起物であることを特徴とする請求項1記載の風力
    発電装置。
  10. 【請求項10】 フィンは日射の影響を受けるフレーム
    の上部及びポールの影響を受けるフレームの下部の少な
    くとも一方に小さなピッチで設置されていることを特徴
    とする請求項2から請求項9のうちのいずれか1項記載
    の風力発電装置。
  11. 【請求項11】 フィンの高さはフレームの周方向に不
    均一であることを特徴とする請求項2から請求項10の
    うちのいずれか1項記載の風力発電装置。
  12. 【請求項12】 放熱部はフレームの周方向に延在する
    外周壁であることを特徴とする請求項1記載の風力発電
    装置。
  13. 【請求項13】 垂直に立設されたポールの上部に風上
    に向かって配される水平軸と、該水平軸の風下側に固定
    されたロータ及び該ロータの外側に配されたステータを
    含む発電機と、前記水平軸の風上側に固定されかつ風力
    で回転するブレードとを備えた風力発電装置において、 少なくとも前記発電機のステータと外気とを仕切る円筒
    状のフレームを覆い、かつ前記ブレードを介して前記発
    電機のロータに回転力を与えた風を前記フレーム近傍に
    導くカバーを含むことを特徴とする風力発電装置。
  14. 【請求項14】 カバーの風上側の部分はフレームとの
    離間距離が風上側からフレーム近傍にかけて徐々に短く
    なるように構成されたことを特徴とする請求項13記載
    の風力発電装置。
  15. 【請求項15】 カバーの風下側の部分はフレームとの
    離間距離がフレーム近傍から風下側にかけて徐々に長く
    なるように構成されたことを特徴とする請求項13また
    は請求項14記載の風力発電装置。
  16. 【請求項16】 発電機のステータをフレームの軸線方
    向の両側から挟む風上側クランパと風下側クランパとを
    含み、前記風上側クランパの上面及び前記風下側クラン
    パの上面は前記フレームと面一に形成されていることを
    特徴とする請求項13から請求項15のうちいずれか1
    項記載の風力発電装置。
  17. 【請求項17】 カバーを支持する支柱はフレームの半
    径方向外方に突出しかつ前記フレームの軸線方向に延在
    するフィンであり、かつ該フィンの上部にカバーが取り
    付けられたことを特徴とする請求項16記載の風力発電
    装置。
  18. 【請求項18】 発電機のステータをフレームの軸線方
    向の両側から挟む風上側クランパと風下側クランパとを
    含み、前記風上側クランパの上部及び前記風下側クラン
    パの上部は前記フレームより該フレームの半径方向外方
    に突出していることを特徴とする請求項13から請求項
    15のうちいずれか1項記載の風力発電装置。
  19. 【請求項19】 カバーを支持する支柱はフレームの半
    径方向外方に突出しかつ前記フレームの軸線方向に延在
    するフィンであることを特徴とする請求項18記載の風
    力発電装置。
  20. 【請求項20】 カバーは日射の影響を受けるフレーム
    の上部若しくはポールの影響を受けるフレームの下部の
    少なくとも一方に設置されていることを特徴とする請求
    項13から請求項19のうちいずれか1項記載の風力発
    電装置。
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