JP2002013403A - 内燃機関のバルブタイミング変更装置 - Google Patents
内燃機関のバルブタイミング変更装置Info
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- F01L1/3442—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
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- F01L2001/34479—Sealing of phaser devices
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- Sealing Devices (AREA)
Abstract
膨張係数を有する材料で形成するもとのより、温度が変
化しても常に安定したシール効果が得られるようにする
ことを目的とする。 【解決手段】 スプロケット3と共に回転するハウジン
グ部材4内にベーン部材15を収容し、前記ベーン部材
15に、放射方向に突出する複数のベーン18を設け
て、ハウジング部材4内に複数の進角室19及び遅角室
20を形成すると共に、前記ベーン18の先端とハウジ
ング部材4の間に、ハウジング部材4とほぼ同一の線膨
張係数を有する材料により形成したたシール部材21を
設けたもので、ハウジング部材4やベーン部材15の温
度が変化しても、ハウジング部材4の両側内面とシール
部材21両端間のクリアランスが一定に維持されるた
め、常に安定したシール効果が得られるようになる。
Description
に吸気弁または排気弁の開閉タイミングを変更するため
のバルブタイミング変更装置に関する。
内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動される回
転伝達部材と、吸気弁または排気弁を駆動するカムシャ
フトとの間に設けられ、回転伝達部材に対してカムシャ
フトを相対回動させて吸気弁または排気弁の開閉タイミ
ングを変更するように構成されている。
は、内燃機関のクランクシャフトによって回転される回
転伝達部材と共に回転するハウジングと、このハウジン
グ内に収容されて、カムシャフトと共に回転するロータ
と、このロータに放射方向に突出して設けられ、ハウジ
ング内に複数の進角室及び遅角室を形成する複数のベー
ンと、進角室及び遅角室に作動油を供給及び排出する油
圧給排手段とを備え、進角室及び遅角室に作動油を供給
及び排出してハウジングとロータとを相対回動させるよ
うにしたバルブタイミング調整装置が開示されている。
するベーンaの先端には、ハウジングの内周面に摺接す
るシール部材が設けられている。
柱状に成形されていて、ベーンの先端に形成されたシー
ル溝内に収容されており、ばね部材によりハウジング側
へ付勢されて、摺接面がハウジングの内周面に圧接され
ている。
内周面の曲率半径より小さい円弧状に形成されていて、
摺接面がハウジングの内周面と線接触されている。
されたハウジングの線膨張係数に対して、合成樹脂によ
り成形されたシール部材は線膨張係数が大きいため、ハ
ウジングやベーンの温度が上昇すると、シール溝内に収
容されたシール部材の長さがシール溝の全長より長くな
ってシール溝よりはみだし、ベーンが回動する際ハウジ
ングにシール部材が引っ掛かって、ベーンの円滑な回動
を妨げてしまう。
材の線膨張係数の差を考慮してシール部材の寸法を設定
しているが、低温時には逆にシール部材の長さが短くな
ってしまうため、ハウジングの両側内面とシール部材の
両端間に隙間が発生して、シール効果が著しく低下する
などの問題があった。
線形的に変化するのに対して、作動油の粘度は二次曲線
的に変化するため、温度の変化により作動油の漏れ量に
差が発生し、その結果温度帯によってベーン部材の作動
応答性が変化するなどの問題もあった。
になされたもので、ハウジング部材とシール部材をほぼ
同一の線膨張係数を有する材料で形成した内燃機関のバ
ルブタイミング変更装置を提供して、温度が変化しても
常に安定したシール効果が得られるようにすることを目
的とするものである。
請求項1記載の発明は、内燃機関の回転に同期して回転
される回転伝達部材と、吸気弁または排気弁を駆動する
カムシャフトとの間に設けられ、回転伝達部材に対して
カムシャフトを相対回動させて吸気弁または排気弁の開
閉タイミングを変更可能な内燃機関のバルブタイミング
変更装置であって、回転伝達部材またはカムシャフトと
の何れか一方と共に回転するハウジング部材と、このハ
ウジング部材内に相対回動自在に収容されて、回転伝達
部材またはカムシャフトとの何れか他方と共に回転する
ベーン部材と、このベーン部材の放射方向に突出して設
けられ、ハウジング部材内に設けられた少なくとも1つ
の作動油室を進角室と遅角室に区画するベーンと、この
ベーンの先端またはハウジング部材の一方に設けられ
て、前記進角室及び遅角室間をシールするシール部材
と、進角室及び遅角室に作動油を供給及び排出可能な油
圧給排手段とを備えた内燃機関のバルブタイミング変更
装置において、前記シール部材を、前記ハウジング部材
とほぼ同一の線膨張係数を有する材料により形成したも
のである。
部材の温度が変化しても、ハウジング部材とシール部材
の線膨張係数がほぼ同一なため、ハウジング部材の両側
内面とシール部材両端間のクリアランスは常に一定とな
り、これによって温度の変化によってシール機能が低下
するのを防止することができると共に、クリアランスの
設定が容易となるため、製作や、組立も容易になる。
しても、ハウジング部材とシール部材間のクリアランス
はほぼ一定に維持されるため、温度帯によって作動応答
性が変化するなどの問題点も解消することができる。
明は、ハウジング部材とシール部材にほぼ同一の材料を
使用し、かつほぼ同一の製造方法で製作したものであ
る。
部材の熱膨張の度合いが同一となるため、温度が変化し
てもハウジング部材とシール部材間のクリアランスはほ
とんど変化することがないので、常に安定したシール効
果が得られるようになる。
明は、ハウジング部材及びシール部材を燒結金属により
形成したものである。
でも容易かつ安価に得られると共に、燒結金属よりなる
シール部材は剛性が高いため、成形後の変形や、温度変
化による変形がほとんどなく、これによってシール部材
の耐久性及び耐摩耗性を大幅に向上することができる。
図5に示す図面を参照して詳述する。
のバルブタイミング変更装置を示す断面図、図2は図1
のA−A線に沿う断面図、図3は図2のB―B線に沿う
断面図、図4はシール部材の斜視図、図5は作用説明図
である。
燃機関の吸気弁または排気弁(ともに図示せず)を駆動
可能であって、この実施の形態では吸気弁を駆動するカ
ムシャフトについて説明する。
定された軸受け2によって回転自在に支承されており、
前記軸受けよりも図1において右側のカムシャフト1の
基幹部(図示せず)には、カムが形成されていて、この
カムによって吸気弁が開閉駆動されるようになってい
る。
回転される回転伝達部材3によって回転駆動されるよう
になっており、この回転伝達部材3はこの実施の形態で
は、内燃機関のクランクシャフト(図示せず)によって
回転駆動されるスプロケットの場合を説明する。
と共に回転可能となっており、前記カムシャフト1に対
して所定角度相対回動可能となっている。
ング本体5とこのハウジング本体5の両端側を閉鎖する
板部材6,7とから構成された前記ハウジング部材4の
一方の板部材7の外周側に一体に形成されており、前記
ハウジング本体5と板部材6,7は連結ボルト8によっ
て一体的に連結されている。
形成されていて、この外歯9には図示しないクランクシ
ャフトによって駆動されるタイミングチェーン10が巻
装されている。
なっていて、環状のハウジング本体5の半径方向内方に
向かって突出する複数(この実施の形態においては4
個)の突条12を形成することによって半径方向外方寄
りに、中央部分で連結された4個の作動油室13が図2
に示すように形成されている。
15が所定角度相対回動自在に収容されていて、このベ
ーン部材15とハウジング部材4とにより、後述する相
対回動手段16が構成されている。
放射方向に突出された複数(この実施の形態においては
4個)のベーン18を有していて、このベーン18を作
動油室13内に配置した状態でハウジング部材4内に収
容されており、このベーン部材15のベーン18が作動
油室13内に配置されることによって、各作動油室13
内にベーン18の円周方向両側に対峙するよう一対の進
角室19及び遅角室20が区画形成されている。
は、この実施の形態では4組形成してある。
18の先端に設けられたシール部材21によりシールさ
れていると共に、ハウジング本体5の内周側に形成され
た突条12の先端にも同様なシール部材21が設けられ
ている。
と線膨張係数を同一とするため、ハウジング部材4と同
一材料により一体形成されたほぼ角柱状となっていて、
図4に示すようにハウジング部材4の内面と対向する摺
接面21aが、長手方向と直交する幅方向に比較的小さ
な曲率で湾曲されている。
手方向に凹入部21bが形成されていて、この凹入部2
1b内にばね部材23を嵌挿した状態でシール部材21
がベーン18の先端に形成されたシール溝18a内に収
容されている。
成樹脂によりほぼ弓形に形成されていて、シール部材2
1全体をハウジング本体5方向へ付勢することにより、
シール部材21の摺接面21aをハウジング本体5の内
周面に圧接させている。
材料で形成する場合、シール部材21とばね部材23を
一体成形するようにしてもよい。
先端が接するハウジング本体5の内周及び突条12の先
端が接するベーン部材15の胴部17外周に設けること
も可能である。
に連通する半径方向の油室側通路25及び遅角室20に
連通する半径方向の油室側通路26が形成されていると
共に、これら油室側通路25,26が開口する一端開放
の穴27が軸方向に形成されている。前記油室側通路2
5,26は穴27の軸方向に相互に離れた位置に開口さ
れていると共に、前記穴27の開口端側に配置される板
部材6の内周はベーン部材15と共に穴27を形成して
おり、この板部材6の内周には、穴27の開口端に位置
して、外方に向かって拡径するテーパ部27aが形成さ
れている。
フト1の近傍において、胴部17を軸方向に延長して軸
受け部28が形成されており、前記軸受け部28はその
外周でハウジング部材4の板部材7を回動可能に支承し
ている。
を介して進角室19,20に作動油を選択的に供給及び
排出することにより、ハウジング部材4とベーン部材1
5とが相対回動することができるようになっている。
を介してカムシャフト1に連結されている。即ち、前記
ベーン部材15は、穴27内に収容されて軸受け部28
を軸方向に貫通するボルト29によってカムシャフト1
に連結されており、このボルト29の頭部30は穴27
の底部に配置されていると共に、前記カムシャフト1と
ベーン部材15とは、ベーン部材15の軸受け部28に
形成された位置決め穴28aに、カムシャフト1に形成
された位置決め突起1aを嵌合させることで同心に整合
配置されている。
とカムシャフト1との間には、両者の相対回転を防止す
る連繋ピン31が設けられている。詳しくは、前記カム
シャフト1に形成した半径方向のフランジ32に連繋ピ
ン31が軸方向に植設される一方、軸受け部28の端面
に半径方向の溝33が形成され、この溝内33に連繋ピ
ン31の先端が挿入されている。
1を植設し、カムシャフト1に溝33を設ける構成とす
ることも可能である。
ング部材4に連結されている一方、カムシャフト1に連
結されたベーン部材15はハウジング部材4に対して相
対回動可能となっており、油室側通路25,26を介し
て進角室19及び遅角室20に作動油を選択的に供給及
び排出することによって、ハウジング部材4とベーン部
材15とが所定角度範囲内で相対回動できるようにな
り、これによって前記ハウジング部材4とベーン部材1
5とを主要素として、スプロケット3をカムシャフト1
に対して相対回動させる相対回動手段16が構成されて
いることになる。
の間には、このハウジング部材4とベーン部材15との
相対回動を規制する回動規制手段34が設けられてお
り、この回動規制手段34は、ベーン部材15に形成さ
れたシリンダ孔35内に、ばね部材36と共に収容する
ことによってベーン部材15の軸方向に出没自在に設け
られた係止ピン37の先端が、ハウジング部材4の板部
材6に設けた係止孔38に係脱自在となっている。
円周方向幅を大きくしたベーン18の1つに、軸方向に
貫通して形成されている。前記シリンダ孔35は、ベー
ン部材15よりも高硬度材料からなるシリンダ孔部材3
5aをシリンダ孔35内に埋設することによって形成さ
れており、前記シリンダ孔35の開口端にはばね部材3
6のためのばね受け39が圧入固定されていると共に、
このばね受け39は、好ましくはベーン18と同等もし
くは低強度材料から形成されている。
には空気抜きのための切欠き溝40が設けられていて、
この切欠き溝40は、ベーン部材15の軸受け部28と
ハウジング部材4の板部材7との間に形成された軸方向
の溝41に連通されており、これによって、前記係止ピ
ン37の後端側に位置するシリンダ孔35の内部は、そ
の開口端側で、切欠き溝40及び溝41を介して大気開
放されている。
形成されていて、このテーパ状の先端側がシリンダ孔3
5内から出没自在となっており、前記係止ピン37に
は、その先端に窪み42が形成されていると共に、後端
側の端面に開放する盲穴43が形成され、これによって
軽量化が図られている。
部材6よりも硬さの硬い材料からなり、かつ係止孔38
が形成されたスリーブ44をハウジング部材4の板部材
6に埋設することによって形成されている。
のカップ状に形成されており、この係止孔38の底部に
は、係止ピン37が係合した状態において油室45が形
成されるようになっており、前記係止孔38内及び油室
45内は、スリーブ44に形成された油孔46及び板部
材6に形成された油溝47を介して、進角室19に連通
されている。
の穴27内には軸部材49が挿入されており、この軸部
材49はバルブタイミング変更装置を覆うカバー部材5
0に一体的に形成されている。
成した油室側通路25,26にそれぞれ連通すると共
に、後述する油圧給排手段66に連通する油圧側通路5
1,52がそれぞれ形成されている。
向に形成されて穴27の底部側の開口端を栓部材53に
よって閉鎖されており、この油圧側通路51から分岐す
る半径方向通路54及びこの半径方向通路54が連通す
る周溝55を介して油室側通路25に連通されていると
共に、前記油圧側通路52は軸部材49の軸方向に成さ
れて穴27の底部側に向かって開口されていて、穴27
の底部側を介して油室側通路26に連通されている。
の穴27内に挿入される軸部材49との間には、穴27
内をシールするシール部材58,59が設けられてい
る。前記シール部材58は軸部材49に形成された周溝
55を越えて穴27の開口端側に設けられており、軸部
材49の外周に形成したシール溝60内に収容され、穴
27の内周に接している。前記シール部材59は、軸部
材49に形成された周溝55を越えて穴27の底部側に
設けられており、軸部材49の外周に形成されたシール
溝61内に収容され、穴27の内周に接している。なお
前記シール部材59はこの実施の形態においては軸方向
に2個設けられており、これによって、前記穴27の内
部は、油室側通路25が開口する部分と油室側通路26
が開口する部分とに区画されている。
が接するベーン部材15の穴27の内周は、鉄系金属等
の高硬度材料から形成されている。
手段66から作動油が導かれるようになっている。即
ち、前記油圧給排手段66は、油圧側通路51,52に
それぞれ連通する給排通路67,68と、これら給排通
路67,68をオイルポンプ69からの供給通路70と
貯油タンク71に連通する排出通路72とに選択的に切
換えて連通させるか、または遮断する切換え弁73と、
この切換え弁73を制御する制御装置74とを主要素と
して構成されていると共に、前記吸排通路67,68は
カバー部材50に形成されていて、軸部材49に形成し
た油圧側通路51,52に対して略直角に接続されてい
る。
において4ポート弁が採用されている。なお前記切換え
弁73を制御する制御装置74には、内燃機関の運転状
態を示す各種信号が入力される。
ミング変更装置の作用を説明すると、内燃機関の始動時
で、前記オイルポンプ69から作動油が十分に供給され
ないとき、あるいは制御装置74に最遅角状態を保つ信
号が入力されている場合には、相対回動手段16のベー
ン部材15はハウジング部材4に対して最遅角位置にあ
って(図2参照)、回動規制手段34の係止ピン37の
先端は係止孔38に係合し、ハウジング部材4とベーン
部材15とを連繋している。
らタイミングチェーン10を介してスプロケット3に伝
達された回転駆動力は、ハウジング部材4及びベーン部
材15を介してカムシャフト1に伝達される。
18は、ハウジング部材4内に作動油室13を形成する
突条12の側面に当接されていない。
て、内燃機関の吸気弁が駆動され、吸気弁は次のように
開閉制御されることになる。
対して最遅角位置にあるとき、回動規制手段34の係止
ピン37はばね部材36によって押圧されて、その先端
が係止孔38に係合されており、ハウジング部材4とベ
ーン部材15との間の相対回動が規制されているため、
前記カムシャフト1が吸気弁を駆動する際に、このカム
シャフト1に正または負の反転トルクが作用してもベー
ン部材15はハウジング部材4に対して相対回動するこ
とがないから、ベーン部材15のベーン18が突条12
の側面に衝突して打音等を生じることが確実に防止され
る。
手段66の切換え弁73が制御装置74によって切換え
制御され、給排通路67にオイルポンプ69からの供給
通路70が接続されると共に、給排通路68が排出通路
72に接続されることによって、オイルポンプ69から
の作動油が給排通路67から、油圧側通路51、半径方
向通路54、周溝55及び油室側通路25を介して進角
室19内に導かれる。また前記進角室19内に導かれた
作動油は、板部材6に形成された油溝47及びスリーブ
44に形成された油孔46を介して、係止ピン37の先
端が係合する係止孔38内及び係止孔38の底部に形成
された油室45内に導かれると同時に、前記遅角室20
内が、油室側通路26、穴27の底部側、油圧側通路2
及び給排通路68を介して排出通路72に連通されるこ
とになる。
係止孔38及び油室45内に作動油が導かれることによ
り、係止ピン37には進角室19及び係止孔38及び油
室45の作動油圧力が作用し、この係止ピン37はばね
部材36のばね力に抗してばね受け39側に移動され、
シリンダ孔35内に押し戻されるため、前記係止ピン3
7の先端が係止孔38内から離脱して係合が解除され、
これによって、ハウジング部材4とベーン部材15とは
係止ピン37による拘束が解除される。
方、遅角室20内が排出通路72に連通することによっ
て、進角室19内の油圧力がベーン18の側面に作用
し、ベーン部材15をハウジング部材4に対して図2の
矢印で示す時計回り方向、即ち進角方向に回動させるた
め、これによって、前記スプロケット3とカムシャフト
1とが相対回動することになり、カムシャフト1のクラ
ンクシャフトに対する回転位相が変更されてカムシャフ
ト1は進角制御され、このカムシャフト1によって駆動
される吸気弁の開閉のタイミングが早められる。
ン部材15がハウジング部材4に対して相対回動して最
進角位置にある場合に、係止ピン37は進角室19内の
油圧によってシリンダ孔35内に押し戻された状態が継
続され、この係止ピン37の先端は板部材6の側面に接
することはない。
御装置74によって切換え制御され、給排通路68にオ
イルポンプ69からの供給通路70が接続されると共
に、給排通路67が排出通路72に接続されると、オイ
ルポンプ69からの作動油が油圧側通路52、穴27の
底部側及び油室側通路26を介して遅角室20に導か
れ、前記進角室19内の作動油は、油室側通路25、周
溝55、半径方向通路54、油圧側通路51、吸排通路
67及び排出通路72を通じて貯油タンク71に排出さ
れる。
とによって、係止ピン37はこの係止ピン37に作用す
るばね部材36のばね力によって付勢されるが、この係
止ピン37の先端が係止孔38に係合しない状態では、
ハウジング部材4とベーン部材15とは、回動規制手段
34による拘束が解除された状態が継続される。
方、進角室19内が排出通路72に連通することによっ
て、遅角室20内の油圧力がベーン18の側面に作用
し、ベーン部材15をハウジング部材4に対して図2に
おいて反時計回り方向、即ち遅角方向に回動させる。こ
れによって、前記スプロケット3とカムシャフト1とが
相対回動することになり、カムシャフト1のクランクシ
ャフトに対する回転位相が変更されて、カムシャフト1
は再び遅角制御され、このカムシャフト1によって駆動
される吸気弁の開閉のタイミングが遅らされることにな
る。
ン部材15がハウジング部材4に対して相対回動して最
遅角位置になると、係止ピン37の先端はばね部材36
のばね力によって係止孔38内に再び係合される。
4に対して進角方向あるいは遅角方向に回動している状
態で、油圧給排手段66の切換え弁73が制御装置74
によって切換え制御され、給排通路67,68と供給通
路70または排出通路72との連通が遮断されると、ハ
ウジング部材4とベーン部材15とは、相対回動の中間
的な位置に保持され、これによって、前記スプロケット
3とカムシャフト1とは相対回動の中間的な位置に保持
されることになり、カムシャフト1は、このカムシャフ
ト1によって駆動される吸気弁を所望のタイミングで制
御することになる。
状態が維持されていると共に、密閉された状態となって
いるから、係止ピン37にはばね部材36のばね力が作
用しても、この係止ピン37は係止孔38に係合するこ
とがないから、ハウジング部材4とベーン部材15と
は、回動規制手段34による拘束が解除された状態が継
続される。
進角室19と遅角室20の間をシールするシール部材2
1は、ハウジング部材4と同一材料により形成されてい
るため、両者の線膨張係数は同一である。
L1と、シール部材21の長さL2を予めほぼ同一に形
成して、ハウジング部材4の内側面とシール部材21の
両端間のクリアランスを、図5に示すように許容最小ク
リアランスに設定しておくことにより、温度が変化して
も使用温度範囲内では許容最小クリアランスは、常に一
定に維持されるため、温度帯によって作動油の漏れ量が
変化することはないが、従来のシール部材のように樹脂
で形成したものでは、図5で示すように使用温度範囲内
でも温度によって長さL3が大きく変化するため、使用
温度範囲の高温側で許容最小クリアランスを設定する
と、使用温度範囲の低温側ではシール部材の長さが短く
なることによってクリアランスが大幅に拡大するため作
動油の漏れ量が増大してしまい、本発明のような作用効
果は得られない。
ハウジング部材4と同一材料で形成したが、同一材料に
より形成しても燒結品や、鍛造品、鋳造品のように製造
方法が異なると、熱膨張の度合いが若干異なるので製造
方法も同一にすることにより、熱膨張の度合いが同一の
ハウジング部材4及びシール部材21が得られるように
なる。
を燒結金属により形成すれば、複雑な形状のシール部材
21が容易に得られると共に、シール部材21の剛性が
上がるため、成形後の変形や、温度変化による変形がほ
とんどなく、これによってシール部材21の耐久性及び
耐摩耗性を大幅に向上することができる
グ部材内に形成された作動油内を進角室と遅角室に区割
するベーンの先端に設けられ、かつ進角室と遅角室間を
シールするシール部材を、ハウジング部材とほぼ同一の
線膨張係数を有する材料により形成したことから、ハウ
ジング部材やベーンの温度が変化しても、ハウジング部
材とシール部材の線膨張係数がほぼ同一なため、ハウジ
ング部材の両側内面とシール部材両端間のクリアランス
は常に一定となり、これによって温度の変化によってシ
ール機能が低下するのを防止することができると共に、
クリアランスの設定が容易となるため、製作や組立も容
易となる。
しても、ハウジング部材とシール部材間のクリアランス
はほぼ一定に維持されるため、温度帯によって作動応答
性が変化するなどの問題点も解消することができる。
イミング変更装置を示す断面図である。
イミング変更装置の作用説明図だある。
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃機関の回転に同期して回転される回
転伝達部材と、吸気弁または排気弁を駆動するカムシャ
フトとの間に設けられ、回転伝達部材に対してカムシャ
フトを相対回動させて吸気弁または排気弁の開閉タイミ
ングを変更可能な内燃機関のバルブタイミング変更装置
であって、 前記回転伝達部材またはカムシャフトとの何れか一方と
共に回転するハウジング部材と、 このハウジング部材内に相対回動自在に収容されて、回
転伝達部材またはカムシャフトとの何れか他方と共に回
転するベーン部材と、 このベーン部材の放射方向に突出して設けられ、ハウジ
ング部材内に設けられた少なくとも1つの作動油室を進
角室と遅角室に区画するベーンと、 このベーンの先端またはハウジング部材の一方に設けら
れて、前記進角室及び遅角室間をシールするシール部材
と、 前記進角室及び遅角室に作動油を供給及び排出可能な油
圧給排手段とを備えた内燃機関のバルブタイミング変更
装置において、 前記シール部材を、前記ハウジング部材とほぼ同一の線
膨張係数を有する材料により形成したことを特徴とする
内燃機関のバルブタイミング変更装置。 - 【請求項2】 前記ハウジング部材とシール部材にほぼ
同一の材料を使用し、かつほぼ同一の製造方法で製作し
てなる請求項1記載の内燃機関のバルブタイミング変更
装置。 - 【請求項3】 前記ハウジング部材及びシール部材を燒
結金属により形成してなる請求項1または2記載の内燃
機関のバルブタイミング変更装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000194633A JP2002013403A (ja) | 2000-06-28 | 2000-06-28 | 内燃機関のバルブタイミング変更装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000194633A JP2002013403A (ja) | 2000-06-28 | 2000-06-28 | 内燃機関のバルブタイミング変更装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002013403A true JP2002013403A (ja) | 2002-01-18 |
Family
ID=18693425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000194633A Pending JP2002013403A (ja) | 2000-06-28 | 2000-06-28 | 内燃機関のバルブタイミング変更装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002013403A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005124110A1 (ja) * | 2004-06-22 | 2005-12-29 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | 弁開閉時期制御装置 |
-
2000
- 2000-06-28 JP JP2000194633A patent/JP2002013403A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005124110A1 (ja) * | 2004-06-22 | 2005-12-29 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | 弁開閉時期制御装置 |
JPWO2005124110A1 (ja) * | 2004-06-22 | 2008-04-10 | アイシン精機株式会社 | 弁開閉時期制御装置 |
US7571700B2 (en) | 2004-06-22 | 2009-08-11 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Valve timing control apparatus |
JP4725804B2 (ja) * | 2004-06-22 | 2011-07-13 | アイシン精機株式会社 | 弁開閉時期制御装置 |
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