JP2002013147A - 造成地の形成方法及び廃棄木材の処理方法 - Google Patents

造成地の形成方法及び廃棄木材の処理方法

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JP2002013147A JP2001110084A JP2001110084A JP2002013147A JP 2002013147 A JP2002013147 A JP 2002013147A JP 2001110084 A JP2001110084 A JP 2001110084A JP 2001110084 A JP2001110084 A JP 2001110084A JP 2002013147 A JP2002013147 A JP 2002013147A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト安で廃棄木材を有効処理することがで
きる極めて実用性に秀れた造成地の形成方法及び廃棄木
材の処理方法を提供するものである。 【解決手段】 造成予定地に植生している潅木を除去
し、続いて、該造成予定地を粗造成した後、整地して造
成地を形成する方法であって、造成予定地から潅木を除
去した後に生じる廃棄木材を該造成予定地において破砕
することで木小片を形成し、この木小片を該造成予定地
に混入して造成するか、若しくは、粗造成の後に該木小
片を混入するかいずれかの手段により木小片が混入され
た木小片層1を形成し、この木小片層1の表層を整地す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造成地の形成方法
及び廃棄木材の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】先ず、
森林等の造成予定地を工事して造成地を形成する方法に
ついて説明する。
【0003】a 造成予定地に植生している潅木を切断
する。
【0004】b 切断した潅木の内、枝葉を切断除去す
る。この枝葉は利用価値が低く、一般的に廃棄木材とし
て処分される。尚、太い幹は木造家屋建築資材等として
の利用価値がある為、利用業者に引き取られるが、細い
幹は、前記枝葉同様に利用価値が低く、廃棄木材として
処分される。
【0005】c 造成予定地に残存している潅木の根を
掘り起こす(掘り起こされた根は抜根材と呼ばれ
る。)。この抜根材も利用価値が低く、一般的に廃棄木
材として処分される。
【0006】d 潅木が除去された造成予定地をブルド
ーザー等の工事機により粗造成して先ず粗造成地を形成
し、続いて、該粗造成地を整地して造成地を形成する。
尚、この整地は、目的に応じて種々の方法が採用され、
単に粗造成地の表層をならすだけであったり、粗造成地
の表層に更に土を層状に設けてからならしたり、粗造成
地の表層にアスファルトやコンクリート等を配設したり
する方法が採用されている。
【0007】このように、造成地を形成する際には、潅
木の枝葉や抜根材が廃棄木材として大量に発生する。
【0008】この大量の廃棄木材の処分は、従来は造成
現場で焼却処分する方法により行われていた。しかし、
その後、廃棄木材を造成現場で焼却処分することが禁止
され、現状では運搬車両により造成現場から廃棄木材を
運び出し、該廃棄木材を産業廃棄物として高コストをか
けて処分している。
【0009】また、例えば、廃棄木材を廃棄処分せず、
発酵処理し、該発酵物を肥料として有効利用する方法も
提案されているが、この処理方法は、発酵処理がコスト
高であるという問題点や、発生する廃棄木材量に比し要
求される発酵物量が少なく、結局は大部分の廃棄木材を
高コストをかけて処分しなければならないという問題点
がある。
【0010】このように、現状では、廃棄木材は極めて
コスト高で処分若しくは処理されており、この廃棄木材
をコスト安で有効処理できる技術が業界において要望さ
れている。
【0011】本発明は、上記要望を達成するもので、コ
スト安で廃棄木材を有効処理することができる極めて実
用性に秀れた造成地の形成方法及び廃棄木材の処理方法
を提供するものである。
【0012】また、木材の腐敗減量による土地の窒素飢
餓状態を暖和したり、栄養成分が土中深くに浸透したり
することを防止して植物が良好に生育できる造成地の形
成方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0014】造成予定地に植生している潅木を除去し、
続いて、該造成予定地を粗造成した後、整地して造成地
を形成する方法であって、造成予定地から潅木を除去し
た後に生じる廃棄木材を該造成予定地において破砕する
ことで木小片を形成し、この木小片を該造成予定地に混
入して造成するか、若しくは、粗造成の後に該木小片を
混入するかいずれかの手段により木小片が混入された木
小片層1を形成し、この木小片層1の表層を整地するこ
とを特徴とする造成地の形成方法に係るものである。
【0015】また、造成予定地に植生している潅木を除
去し、続いて、該造成予定地を粗造成した後、整地して
造成地を形成する方法であって、造成予定地から潅木を
除去した後に生じる廃棄木材を該造成予定地において破
砕することで木小片を形成し、この木小片を土と混合し
た状態で造成予定地に層状に敷設するか、若しくは、粗
造成の後に層状に敷設するかのいずれかの手段により木
小片が混入された木小片層1を形成し、この木小片層1
の表層を整地することを特徴とする造成地の形成方法に
係るものである。
【0016】また、造成予定地に植生している潅木を除
去し、続いて、該造成予定地を粗造成した後、整地して
造成地を形成する方法であって、造成予定地から潅木を
除去した後に生じる廃棄木材を該造成予定地において破
砕することで木小片を形成し、この木小片を前記造成予
定地の粗造成の後の表層に均一厚で敷設し、続いて、該
木小片と前記粗造成の後の表層の所定厚部分とを混合し
て木小片層1を形成し、この木小片層1の表層を整地す
ることを特徴とする造成地の形成方法に係るものであ
る。
【0017】また、請求項1〜3いずれか1項に記載の
造成地の形成方法において、木小片層1は、土に木小片
が10乃至40%(体積)混合されていることを特徴と
する造成地の形成方法に係るものである。
【0018】また、請求項1〜4いずれか1項に記載の
造成地の形成方法において、木小片として、潅木の幹部
分を除去した枝葉や根等の廃棄予定木材を破砕した木小
片を採用したことを特徴とする造成地の形成方法に係る
ものである。
【0019】また、請求項1〜5いずれか1項に記載の
造成地の形成方法において、木小片層1を形成した後、
該木小片層1の表層に土を層状に敷設して客土層2を形
成することを特徴とする造成地の形成方法に係るもので
ある。
【0020】また、請求項6記載の造成地の形成方法に
おいて、木小片層1の厚さを10乃至50cm、客土層
2の厚さを10cm以上に設定したことを特徴とする造
成地の形成方法に係るものである。
【0021】また、請求項6,7いずれか1項に記載の
造成地の形成方法において、客土層2の表面に、肥料,
養生材,基盤材及び安定剤を混合せしめた緑化剤を吹き
付けて緑化層3を形成し、この緑化層3で芝生や草花等
の植物を植生することを特徴とする造成地の形成方法に
係るものである。
【0022】また、造成地の形成方法において、土に木
小片を混合した木小片層1を形成した後、該木小片層1
の表層に土を層状に敷設して客土層2を形成することを
特徴とする造成地の形成方法に係るものである。
【0023】また、請求項9記載の造成地の形成方法に
おいて、木小片層1の厚さを10乃至50cm、客土層
2の厚さを10cm以上に設定したことを特徴とする造
成地の形成方法に係るものである。
【0024】また、請求項9,10いずれか1項に記載
の造成地の形成方法において、客土層2の表面に、肥
料,養生材,基盤材及び安定剤を混合せしめた緑化剤を
吹き付けて緑化層3を形成し、この緑化層3で芝生や草
花等の植物を植生することを特徴とする造成地の形成方
法に係るものである。
【0025】また、請求項9〜11いずれか1項に記載
の造成地の形成方法において、木小片層1は、土に木小
片が10乃至40%(体積)混合されていることを特徴
とする造成地の形成方法に係るものである。
【0026】また、造成予定地に植生している潅木を除
去し、続いて、該造成予定地を粗造成した後、整地して
造成地を形成する際に発生する廃棄木材の処理方法であ
って、前記廃棄木材を前記造成予定地において破砕する
ことで木小片を形成し、この木小片を該造成予定地に混
入して造成するか、若しくは、粗造成の後に該木小片を
混入するかいずれかの手段により木小片が混入された木
小片層1を形成し、この木小片層1の表層を整地するこ
とで前記造成地の内部に廃棄木材と土とが混合せしめら
れた木小片層1を形成することを特徴とする廃棄木材の
処理方法に係るものである。
【0027】
【発明の作用及び効果】潅木を除去した後に発生する廃
棄木材を造成予定地で破砕し、この破砕により得た木小
片を粗造成の後に土と混入された層状に設ける方法であ
る為、廃棄木材の移動コストがかからず、しかも、造成
地の形成と共に廃棄木材の処理を行える為、この点にお
いても廃棄木材の処理をコスト安で行えることになる。
【0028】また、土と木小片とが混合している木小片
層1は、目的に応じ、木小片の大きさや層厚等を適宜設
定することにより、様々な効果を発揮する。
【0029】例えば、単に廃棄木材の処分を目的とする
場合には、木小片の大きさを可及的小さく設定し且つ層
厚を薄く設定して該廃棄木材が可及的に短期間で腐敗減
量するようにする。
【0030】また、例えば、公園等として芝生を植生す
る為の造成地を形成することを目的とする場合には、木
小片の腐敗減量により現出する土地の窒素飢餓状態を緩
和する為、土と木小片とを混合した混合物によって木小
片層1を形成することにより窒素飢餓状態を緩和し、更
に、この木小片層1上に客土層2を形成し、該客土層2
で芝生を成長させることにより前記木小片層1での窒素
飢餓状態の影響を緩和する。また、芝生の成長し過ぎを
防止する為、実際に芝生が成長する客土層2の層厚を木
小片層1の存在により制限して該芝生の根の成長を抑制
するようにする。また、この構成の場合、客土層2に含
まれる栄養成分が土中深くに浸透することが木小片層1
によって防止され、更に、この木小片層1に貯留された
栄養が客土層2側に還流され、更に、経年変化後は木小
片層1中の木小片が腐敗して得られる栄養分が客土層2
に供給されることによって客土層2上の芝生の枯れが防
止される。
【0031】尚、木小片は炭素を多く含み、且つ、窒素
を少ししか含まない為、この木小片が腐敗すると土地は
窒素が少ない状態となる。この土中の窒素が少ない状態
では、植物が生育できない。
【0032】本実施例は上述のようにするから、コスト
安で廃棄木材を有効処理することができる極めて実用性
に秀れた技術となる。
【0033】また、植物が良好に生育できる実用性に秀
れた技術となる。
【0034】
【発明の実施の形態】図面は本発明の実施例を図示した
ものであり、以下に説明する。
【0035】本実施例は、造成予定地に植生している潅
木を除去し、続いて、該造成予定地を粗造成した後、整
地して造成地を形成する方法であって、造成予定地から
潅木を除去した後、該潅木を造成予定地で破砕して木小
片を得、この木小片を前記造成予定地の粗造成の後の表
層に均一厚で敷設し、続いて、該木小片と該粗造成地の
表層の所定厚部分とを混合して木小片層1を形成し、こ
の木小片層1の表層を整地するものである。
【0036】また、この木小片層1上に土を層状に敷設
して客土層2を形成し、この客土層2上に植物を植生す
るものである。尚、造成地の形成の際、一般的には粗造
成用の土を盛り土しておき、この粗造成用の土を粗造成
に使用するが、前記客土層2として敷設する土は、この
粗造成用の土を同じ種類の土を使用すると良い。
【0037】また、この客土層2上に植物を植生する為
には、客土層2の表面に、肥料,養生材,基盤材及び安
定剤を混合せしめた緑化剤を吹き付けて緑化層3を形成
し、この緑化層3に芝生を張り付けたり、或いは、前記
肥料等の吹き付けの際に植物の種子を混入したりすると
良い。尚、この植物の植生は、客土層2の形成の後、直
ぐに行うことができる。
【0038】また、この緑化剤に含有せしめる肥料は、
特に窒素を多量に含むものを採用すると良い。なぜな
ら、木小片は炭素を主成分とし窒素を少ししか含まない
為(木小片の組成は、どのような潅木であっても、おお
よそ炭素50%、水素6%、酸素44%であり、窒素は
0.04〜0.10%程度である。)、木小片が腐敗する
と、植物が成長できない窒素飢餓状態になり易く、従っ
て、予め窒素を多く含む緑化層3を形成することによ
り、客土層2上に植生される植物の生育が良好となる。
【0039】また、この窒素飢餓状態になることを可及
的に防止する為、前記粗造成の際に使用した土に木小片
を10乃至40%(体積)混合した混合物を層状に設け
る方法により木小片層1を形成している。従って、この
木小片層1で木小片の腐敗が進行しても、木小片の割合
が少ない分、窒素飢餓状態を可及的に防止できることに
なる。
【0040】また、この木小片の存在割合は、前記窒素
飢餓防止の観点から、10乃至20%(体積)の方が好
適である。尚、この木小片の存在割合を10%(体積)
未満とすることは施工性の観点から好ましくない(木小
片を薄い層状に均一に敷設することが厄介であるからで
ある。)。
【0041】また、枯葉や枯草には窒素が多く含まれて
おり、木小片層1に枯葉や枯草を混合せしめることで窒
素飢餓状態を緩和する方法を採用しても良い。
【0042】また、この木小片層1の形成は、粗造成地
に木小片を均一厚で敷設し、続いて、該木小片と該粗造
成地の表層の所定厚部分とを耕運機様の作業車等により
撹拌混合して木小片層1を形成する方法を採用すると良
い。この方法の場合、例えば、粗造成地上に4cmの厚
さで木小片を敷設し、続いて、この木小片と粗造成地の
16cmとを撹拌混合する方法により、粗造成の際に使
用した土に木小片が20%(体積)混合された木小片層
1を形成することができる。
【0043】尚、木小片層1の形成は、粗造成の途中若
しくは粗造成の後の粗造成地の表層に木小片を混入する
方法や、木小片と土とを混合した混合物を粗造成の途中
若しくは粗造成の後の粗造成地の表層に混入したり若し
くは敷設したりする方法を採用しても良い。
【0044】また、潅木を破砕する時期は、粗造成の前
でも途中でも後でも良い。
【0045】更に、本実施例により形成された造成地に
おいては、下記の作用効果が発揮されることが実験によ
り確認されている。
【0046】イ 造成直後において、客土層2や緑化層
3に含まれる植物生育の為の有効成分が、降雨等により
土中深くに浸透しようとしても、木小片層1が該有効成
分の土中深くへの浸透を阻害し(図中符号A)、該有効
成分を該木小片層1に保持する作用を発揮する。また、
前記植物生育の為の有効成分が木小片層1側へ浸透する
際、客土層2や緑化層3に含まれる窒素が木小片層1へ
供給され(図中符号B)、木小片層1における窒素飢餓
状態が緩和されることになる。しかも、この木小片層1
に供給された窒素は該木小片層1によって保持され、木
小片層1の窒素飢餓状態が緩和される(図2参照)。
【0047】ロ 造成後の2〜3か月間は、木小片層1
が多少窒素飢餓状態となるが、物資の移動は上層側から
下層側である為、該窒素飢餓状態の影響が客土層2や緑
化層3には及ばない(図中符号C、図3参照)。
【0048】ハ 造成後の数か月間は、客土層2や緑化
層3に含まれる植物生育の為の有効成分が、降雨等の影
響により木小片層1に保持されていく(図中符号D)。
また、この木小片層1中の小木片が徐々に腐敗分解して
いく。また、客土層2や緑化層3や木小片層1に含まれ
る植物生育阻害成分は該木小片層1に保持されず、該木
小片層1の下方へ通過移動していく(図中符号E)。こ
のようにして、木小片層1は植物の生育の為の基盤層に
変貌していく(図4参照)。
【0049】ニ 造成後、数年経過した状態において、
木小片層1(植物の生育の為の基盤層)から客土層2側
へ、該木小片層1に保持蓄積されていた植物生育の為の
有効成分が供給され(図中符号F)、造成地での良好な
植物の生育環境が維持される。また、木小片層1中の木
小片が腐敗して形成された栄養分も客土層2側へ供給さ
れ、造成地での良好な植物の生育環境が維持される(図
5参照)。
【0050】また、このような作用効果を発揮する為に
は、木小片層1の厚さを10乃至50cm、好ましくは
10及至25cmに設定すると良い。
【0051】この厚さは実験により確認された数値で、
木小片層1の厚さが厚すぎると前記窒素飢餓の問題が発
生し、薄すぎると前記イ〜ニの効果が薄くなる。
【0052】また、客土層2の厚さは10cm以上に設
定すると良いが、この厚さは、生育する植物により適宜
設定するとより一層好適となる。例えば、植物として芝
生を生育する場合、芝生は生育し過ぎても問題となる
為、客土層2の厚さを20cmとし、該芝生の根の成長
を木小片層1の存在により抑制して該芝生の成長を制限
すると良い。
【0053】また、木小片の大きさは、腐敗分解性を考
慮して30mm以下が良い。
【0054】本実施例は上述のようにするから、造成予
定地で発生した廃棄木材を、造成予定地で木小片化し、
この木小片と土との混合物を該造成予定地を粗造成地と
した後に層状に設けるだけで、従来高コストをかけて処
理していた廃棄木材を簡単且つ低コストで処理すること
ができる極めて実用性に秀れた造成地の形成方法とな
る。
【0055】また、木小片と混合する土も、造成予定地
において調達することができるから、この点においても
コスト安で廃棄木材を処理できる実用性に秀れた造成地
の形成方法となる。また、この土は元々造成予定地に存
在するものを使用できる故に、微生物環境等、造成地に
適したものとなり、該造成地での植物の生育は良好に行
えることになる。
【0056】また、木小片化の腐敗による窒素飢餓状態
は、該木小片と混合される土によって緩和されることに
なり、従って、該造成地が植物生育不能になったりしな
いことになる。
【0057】ところで、上記実施例は、造成地で植物を
生育する場合を説明したが、この木小片層1を形成する
技術は、他の用途にも応用することができる。
【0058】即ち、造成地の表面に上記本実施例と同様
の木小片層1を均一な厚さに形成すると、該木小片層1
が、造成地の乾燥防止、地面温度の調整、踏圧緩和、表
土の浸食防止、雑草の生育防止等の効果を発揮する。
【0059】また、これらの効果は、駐車場等として使
用する為、木小片層1の表面にアスファルトやコンクリ
ート等を配設する場合でも得られる(請求項のいう整地
の概念は、このアスファルト等の配設を含む。)。この
場合、木小片層1の腐敗による造成地の沈下が問題にな
るが、木小片が腐敗しても、該木小片に含まれるセルロ
ースやリグニンは分解されず、従って、木小片層1の厚
さが20cmであれば、該沈下は数cm程度であるもの
と考えられる。尚、木小片層1中の木小片の割合が場所
によって偏らないようにすれば、この陥没は造成地にお
いて均一となり、弊害が可及的に少なくなる。
【0060】尚、造成とは、土地になにかしらの手段を
施して該土地を他の形状若しくは性質の異なる土地に変
化せしめることを示す。
【0061】また、粗造成とは、土地の造成を完了する
前にある程度土地をしきならすことを示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の説明断面図である。
【図2】本実施例の説明断面図である。
【図3】本実施例の説明断面図である。
【図4】本実施例の説明断面図である。
【図5】本実施例の説明断面図である。
【符号の説明】
1 木小片層 2 客土層 3 緑化層
フロントページの続き (72)発明者 酒井 隆 新潟県新潟市一番堀通町3番地10 株式会 社福田組内 Fターム(参考) 2B022 AB01 BA11 2D044 DA33

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造成予定地に植生している潅木を除去
    し、続いて、該造成予定地を粗造成した後、整地して造
    成地を形成する方法であって、造成予定地から潅木を除
    去した後に生じる廃棄木材を該造成予定地において破砕
    することで木小片を形成し、この木小片を該造成予定地
    に混入して造成するか、若しくは、粗造成の後に該木小
    片を混入するかいずれかの手段により木小片が混入され
    た木小片層を形成し、この木小片層の表層を整地するこ
    とを特徴とする造成地の形成方法。
  2. 【請求項2】 造成予定地に植生している潅木を除去
    し、続いて、該造成予定地を粗造成した後、整地して造
    成地を形成する方法であって、造成予定地から潅木を除
    去した後に生じる廃棄木材を該造成予定地において破砕
    することで木小片を形成し、この木小片を土と混合した
    状態で造成予定地に層状に敷設するか、若しくは、粗造
    成の後に層状に敷設するかのいずれかの手段により木小
    片が混入された木小片層を形成し、この木小片層の表層
    を整地することを特徴とする造成地の形成方法。
  3. 【請求項3】 造成予定地に植生している潅木を除去
    し、続いて、該造成予定地を粗造成した後、整地して造
    成地を形成する方法であって、造成予定地から潅木を除
    去した後に生じる廃棄木材を該造成予定地において破砕
    することで木小片を形成し、この木小片を前記造成予定
    地の粗造成の後の表層に均一厚で敷設し、続いて、該木
    小片と前記粗造成の後の表層の所定厚部分とを混合して
    木小片層を形成し、この木小片層の表層を整地すること
    を特徴とする造成地の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項に記載の造成
    地の形成方法において、木小片層は、土に木小片が10
    乃至40%(体積)混合されていることを特徴とする造
    成地の形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか1項に記載の造成
    地の形成方法において、木小片として、潅木の幹部分を
    除去した枝葉や根等の廃棄予定木材を破砕した木小片を
    採用したことを特徴とする造成地の形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか1項に記載の造成
    地の形成方法において、木小片層を形成した後、該木小
    片層の表層に土を層状に敷設して客土層を形成すること
    を特徴とする造成地の形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の造成地の形成方法におい
    て、木小片層の厚さを10乃至50cm、客土層の厚さ
    を10cm以上に設定したことを特徴とする造成地の形
    成方法。
  8. 【請求項8】 請求項6,7いずれか1項に記載の造成
    地の形成方法において、客土層の表面に、肥料,養生
    材,基盤材及び安定剤を混合せしめた緑化剤を吹き付け
    て緑化層を形成し、この緑化層で芝生や草花等の植物を
    植生することを特徴とする造成地の形成方法。
  9. 【請求項9】 造成地の形成方法において、土に木小片
    を混合した木小片層を形成した後、該木小片層の表層に
    土を層状に敷設して客土層を形成することを特徴とする
    造成地の形成方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の造成地の形成方法にお
    いて、木小片層の厚さを10乃至50cm、客土層の厚
    さを10cm以上に設定したことを特徴とする造成地の
    形成方法。
  11. 【請求項11】 請求項9,10いずれか1項に記載の
    造成地の形成方法において、客土層の表面に、肥料,養
    生材,基盤材及び安定剤を混合せしめた緑化剤を吹き付
    けて緑化層を形成し、この緑化層で芝生や草花等の植物
    を植生することを特徴とする造成地の形成方法。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11いずれか1項に記載の
    造成地の形成方法において、木小片層は、土に木小片が
    10乃至40%(体積)混合されていることを特徴とす
    る造成地の形成方法。
  13. 【請求項13】 造成予定地に植生している潅木を除去
    し、続いて、該造成予定地を粗造成した後、整地して造
    成地を形成する際に発生する廃棄木材の処理方法であっ
    て、前記廃棄木材を前記造成予定地において破砕するこ
    とで木小片を形成し、この木小片を該造成予定地に混入
    して造成するか、若しくは、粗造成の後に該木小片を混
    入するかいずれかの手段により木小片が混入された木小
    片層を形成し、この木小片層の表層を整地することで前
    記造成地の内部に廃棄木材と土とが混合せしめられた木
    小片層を形成することを特徴とする廃棄木材の処理方
    法。
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