JP2005230005A - 抑草材、その製造方法、およびその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の抑草材は、浄水ケーキを粉砕してなる粒状浄水ケーキと、アレロパシー活性物質を含む植物性資材と、土壌固化材との混合物を主成分とする。土壌固化材を添加した場合、土壌固化材を添加しない場合に比べ、雑草の出芽を抑制することができる。
【選択図】 なし
Description
本発明の抑草材は、浄水ケーキを粉砕してなる粒状浄水ケーキと、アレロパシー活性物質を含む植物性資材と、土壌固化材との混合物を主成分とするものである。
例えば、上記抑草材が、雑草の発生を抑制したい場所の表面において3〜5cm厚の層をなすように敷設される。なお、これ以上の厚さに敷設することも可能であるが、これ以上厚くしても抑草効果が著しく改善される訳ではないので、3〜5cm厚であれば十分である。敷設に際しては、単に抑草材を敷き詰めるだけでもよいが、振動や鎮圧を加えることにより、抑草材を締め固めるようにすると望ましい。
(1)コーヒー粕およびモミガラが植物の生育に及ぼす影響
コーヒー粕およびモミガラが植物の生育に及ぼす影響を調べるため、次のような実験を行った。
(2)コーヒー粕の添加量の違いによる植物の生育に及ぼす影響
コーヒー粕の添加量の違いによる植物の生育に及ぼす影響を調べるため、次のような実験を行った。
(3)アレロパシー活性物質を含む植物性資材を混練した浄水ケーキの抑草効果
アレロパシー活性物質を含む植物性資材と浄水ケーキとを混和したときの抑草効果について試験を行った。
(4)アレロパシー活性物質を含む植物性資材の他の具体例
コーヒー粕やモミガラ以外にも、アレロパシー活性物質を含む植物性資材は存在する。その一例としては、アカシア、サクラ、マツ、ツゲ、およびアカメガシなどの剪定枝屑であるが、これら以外の樹木の剪定枝屑でも比較的高い活性を示すものは数多くあり、それらもアレロパシー活性物質を含む植物性資材として利用可能である。
(5)抑草材の製造例
浄水ケーキを粒径10mm以下に粉砕して、この粉砕物を4.5mm目の篩にて篩い分けすることにより、粒径4.5mm以上10mm以下の粗粒物と粒径4.5mm未満の細粒物とし、これら粗粒物と細粒物とを50:50の混合比で混合した。そして、細粒物100kgに対して、アレロパシー活性物質を含む植物性資材として、コーヒー粕2.5kgを添加し、土壌固化材として、マグネシウム系土壌固化材10kgを添加、混合して、抑草材を得た。
(6)裸地における雑草発生の抑止に及ぼす抑草処理の影響
次に、上記(5)で製造した抑草材の効果を調べるため、次のような試験を実施した。
また、シート材+抑草材処理区では、鎮圧した土壌表面に生分解性織布を展張し、その上に上記抑草材を約3cm深に敷きこみ、均平にならしたのち、鎮圧した。
(7)雑草繁茂地における雑草発生の抑止に及ぼす抑草処理の影響
雑草が繁茂した土盛り造成地に1区面積3600cm2(60cm×60cm)の試験区を5区作り、以下の処理区を設けた。
(8)土壌固化材の添加による抑草効果への影響
抑草材として、次の4種を用意した。
培養土を充填したポット土壌表面に検定植物としてコマツナ(25粒/ポット)およびケンタッキーブルーグラス(0.2g/ポット)を散播した上に、最も抑草効果が高かった上記抑草材2を0.5cm深、1.5cm深、3.0cm深、5.0cm深に充填、鎮圧して、播種16日後にコマツナの出芽状況、播種24日後にケンタッキーブルーグラスの出芽状況(ポット壁面との隙間より出芽した個体を除いたポット当りの全出芽数)を調査した。その結果を表8に示す。
(9)植物性資材および土壌固化材の混練の有無による抑草効果の違い
アレロパシー活性物質を含む植物性資材および土壌固化材のそれぞれを混練したものと混練しないものとで、抑草効果がどの程度変わるかについて試験を行った。
(10)有機高分子樹脂固化材を添加した場合の抑草効果(その1)
浄水ケーキを粒径10mm以下に粉砕して、この粉砕物を4.5mm目の篩にて篩い分けすることにより、粒径4.5mm以上10mm以下の粗粒物と粒径4.5mm未満の細粒物とし、これら粗粒物と細粒物とを50:50の混合比で混合した。そして、この粗粒物と細粒物との混合物のみからなる試料(以下、試料aと称する)と、同混合物に対して更にアレロパシー活性物質を含む植物性資材および土壌固化材を添加、混練した試料(以下、試料bと称する)を調製した。アレロパシー活性物質を含む植物性資材としては、モミガラを用い、混練濃度を上記細粒物に対する重量比で5%とした。土壌固化材としては、生分解性の有機高分子樹脂固化材(本実験例では、ポリビニルアルコール系固化材)を用い、混練濃度を上記細粒物に対する重量比で5%とした。
浄水ケーキのみからなる試料aを敷張した処理区Aでは、1週間後より出芽し始め、9日から15日後にかけて急速に出芽数が増加した。処理区Aに対してさらに転圧処理を加えた処理区Bでは出芽速度は遅れ、かつ出芽数も処理区Aの25%程度まで低下した。さらにアレロパシー活性物質および有機高分子樹脂土壌固化材を加えた試料bを用いて処理区Bと同等な転圧処理を施した処理区Cでは、調査終了日である41日後においても出芽が認められず、完全に出芽が抑制されることが明らかとなった。
(11)有機高分子樹脂固化材を添加した場合の抑草効果(その2)
浄水ケーキを粒径10mm以下に粉砕して、この粉砕物を4.5mm目の篩にて篩い分けすることにより、粒径4.5mm以上10mm以下の粗粒物と粒径4.5mm未満の細粒物とし、これら粗粒物と細粒物とを50:50の混合比で混合した。そして、この粗粒物と細粒物との混合物に対し、更にアレロパシー活性物質を含む植物性資材および土壌固化材を添加、混練した3種の試料を調製した。3種の試料の違いは、添加した土壌固化材の違いであり、具体的には、マグネシウム系土壌固化材を添加したもの、生分解性の有機高分子樹脂固化材(本実験例では、ポリビニルアルコール系固化材)を添加したもの、非生分解性の有機高分子樹脂固化材(本実験例では、エチレン‐酢酸ビニル共重合エマルジョン系固化材)を添加したもの、以上3種を用意した。アレロパシー活性物質を含む植物性資材としては、モミガラを用い、混練濃度を上記細粒物に対する重量比で5%とした。また、各土壌固化材の混練濃度も上記細粒物に対する重量比で5%とした。
Claims (14)
- 浄水ケーキを粉砕してなる粒状浄水ケーキと、アレロパシー活性物質を含む植物性資材と、土壌固化材との混合物を主成分とする抑草材。
- 前記粒状浄水ケーキは、浄水ケーキを粉砕して篩い分けすることにより得られる粗粒物と細粒物とを、粗粒物:細粒物=75:25〜25:75の混合比で混合してなる請求項1に記載の抑草材。
- 前記粒状浄水ケーキは、浄水ケーキを粒径10mm以下に粉砕し、4.5mm目の篩にて篩い分けすることにより得られる粒径4.5mm以上10mm以下の粗粒物と粒径4.5mm未満の粉末物を含む細粒物とを混合してなる請求項2に記載の抑草材。
- 前記混合物は、前記細粒物100重量部に対して、前記植物性資材1〜5重量部と、前記土壌固化材5〜30重量部とを混合してなる請求項2または請求項3に記載の抑草材。
- 前記植物性資材は、コーヒー粕、モミガラ、針葉樹のオガクズ、および樹木の剪定枝屑より作成したウッドチップやその粉末の中から選ばれる1種または2種以上の混合物である請求項1〜請求項4のいずれかに記載の抑草材。
- 前記土壌固化材は、セメント系土壌固化材、石灰系土壌固化材、マグネシウム系土壌固化材、および石こう系土壌固化材の中から選ばれる1種または2種以上の混合物である請求項1〜請求項5のいずれかに記載の抑草材。
- 前記土壌固化材は、有機高分子樹脂固化材である請求項1〜請求項5のいずれかに記載の抑草材。
- 前記有機高分子樹脂固化材は、エチレン‐酢酸ビニル共重合エマルジョン系固化材、アクリルエマルジョン系固化材、エポキシ樹脂系固化材、および合成ゴムラテックス系固化材の中から選ばれる1種または2種以上の混合物である請求項7に記載の抑草材。
- 前記有機高分子樹脂固化材は、生分解性有機高分子材料からなる請求項7に記載の抑草材。
- 浄水ケーキを粒径10mm以下に粉砕し、該粉砕物を4.5mm目の篩にて篩い分けして粒径4.5mm以上10mm以下の粗粒物と粒径4.5mm未満の細粒物とし、前記粗粒物と前記細粒物とを、粗粒物:細粒物=75:25〜25:75の混合比で混合し、この混合物に用いた細粒物100重量部に対して、アレロパシー活性物質を含む植物性資材として、コーヒー粕、モミガラ、針葉樹のオガクズ、およびアレロパシー活性を有する剪定枝屑より作成したウッドチップやその粉末の中から選ばれる1種または2種以上の混合物1〜5重量部を添加し、土壌固化材として、セメント系土壌固化材、石灰系土壌固化材、マグネシウム系土壌固化材、石こう系土壌固化材、および有機高分子樹脂固化材の中から選ばれる1種または2種以上の混合物5〜30重量部を添加し、混合する工程からなる抑草材の製造方法。
- 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の抑草材が、雑草の発生を抑制したい場所の表面において3〜5cm厚の層をなすように敷設される抑草材の施工方法。
- 雑草の発生を抑制したい場所の表面に、シート材を敷設してから、該シート材の上に前記抑草材が敷設される請求項11に記載の抑草材の施工方法。
- 雑草の発生を抑制したい場所に繁茂する植物の地上部を刈り取ることなく押し倒して、その上に前記シート材を敷設してから、該シート材の上に前記抑草材が敷設される請求項12に記載の抑草材の施工方法。
- 雑草の発生を抑制したい場所に繁茂する植物の地上部を刈り取って、その上に前記シート材を敷設してから、該シート材の上に前記抑草材が敷設される請求項12に記載の抑草材の施工方法。
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JP2015188369A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 株式会社田中建設 | 緑化工事方法及びポット苗 |
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