JP2002012595A - ミルベマイシン誘導体 - Google Patents

ミルベマイシン誘導体

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JP2002012595A
JP2002012595A JP2001130982A JP2001130982A JP2002012595A JP 2002012595 A JP2002012595 A JP 2002012595A JP 2001130982 A JP2001130982 A JP 2001130982A JP 2001130982 A JP2001130982 A JP 2001130982A JP 2002012595 A JP2002012595 A JP 2002012595A
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Yoko Sugiyama
陽子 杉山
Toshimitsu Toyama
俊光 遠山
Toshihiko Nanba
俊彦 難波
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、優れた駆虫、殺ダニ又は殺虫活性を
有し、動物寄生する昆虫及び寄生虫等によって引き起こ
される種々の病害の防除剤等として有用なミルベマイシ
ン誘導体及びそれらの農学上、園芸学上、薬学上又は獣
医学上許容される塩及びそれらを含有する有害生物駆除
剤を提供する。 【解決手段】該ミルベマイシン誘導体は、一般式 【化1】 [式中、R1 は、メチル基、エチル基、イソプロピル基
又はs−ブチル基を示し、R2 は、水素原子又はアルキ
ル基等を示し、R3 は、水素原子、置換可アルカノイル
基、アルキルスルホニル基又はアルコキシカルボニル基
を示すか、或いは、R2 及びR3 が一緒になって、隣接
する窒素原子と共に、4員乃至6員の飽和環状アミノ基
等を示し、−a−は、それが結合する炭素原子と一緒に
なって3員乃至6員のシクロアルキル基を示す。]を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた駆虫、殺虫
又は殺ダニ活性を有し、動物、農作物、木材、ヒトに寄
生するか又はヒトの生活環境に生息し種々の病害を引き
起こす寄生虫又は昆虫の防除剤として有用なミルベマイ
シン誘導体或いはそれらの薬理上許容される塩に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ミルベマイシン類及びアベルメクチン類
は、16員マクロライド化合物であり、例えば、特開昭
50−29742号、同56−32481号、同54−
61198号公報等に、以下の化合物が記載されてい
る。
【0003】
【化2】
【0004】上記ミルベマイシン類及びアベルメクチン
類は、いずれも駆虫、殺虫又は殺ダニ活性を有すること
が知られており、それらの13位に種々の置換基を導入
した半合成ミルベマイシン類も同様の生物活性を有する
ことが知られている。
【0005】ミルベマイシン類の13位にエステル結合
を有する化合物としては、特開昭61−180787号
公報に、置換若しくは無置換アルカン酸の13−エステ
ルミルベマイシン類が、特開平1−104078号公報
には、アルカン酸のα位にアルキル側鎖を有することを
特徴とする13−エステルミルベマイシン類が、特開平
5−255343号公報には、アルカン酸のα位に複素
環官能基を有することを特徴とする13−エステルミル
ベマイシン類が、特開平8−193085号公報には、
アルカン酸のα位にジアルキル基を有することを特徴と
する13−エステルミルベマイシン類が記載されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、優れた
殺虫又は駆虫活性を有する化合物の開発を目指し、種々
のミルベマイシン誘導体の活性について、長年に亘り、
鋭意研究を行った。その結果、特異な構造を有するミル
ベマイシン誘導体が、有害生物駆除剤として有用である
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、優れた殺虫又
は駆虫活性を有するミルベマイシン誘導体又はそれらの
薬理上許容される塩、それらの製法、それらの合成に有
用な中間体及びそれらを含有する有害生物駆除剤を提供
する。
【0008】上記有害生物駆除剤には、 動物に寄生して種々の病害を引き起こすダニ、腸内寄
生虫もしくは昆虫(特にノミ類)を防除する動物薬、 農作物を食害する害虫を防除する農薬、 木材を食害する害虫を防除する木材食害虫防除剤及び ヒトに寄生しもしくはヒトの生活環境に生息しヒトに
害を及ぼす害虫を防除する衛生害虫防除剤等が含まれ
る。
【0009】本発明のミルベマイシン誘導体は、一般式
【0010】
【化3】
【0011】を有する。
【0012】上記式中、R1 は、メチル基、エチル基、
イソプロピル基又はs−ブチル基を示し、R2 は、水素
原子又はC1 −C6 アルキル基を示し、R3 は、水素原
子、C1 −C6 アルカノイル基(該基は、同一又は異な
って、下記置換基群A から選択される1個又は2個の
置換基により置換されていてもよい。)、C3 −C5
ルケノイル基(該基は、同一又は異なって、下記置換基
群A から選択される1個又は2個の置換基により置換
されていてもよい。)、C3 −C5 アルキノイル基(該
基は、同一又は異なって、下記置換基群A から選択さ
れる1個又は2個の置換基により置換されていてもよ
い。)、アルキルスルホニル基(該基のアルキル部分
は、C1 −C6 アルキル基を示す。)、アルコキシカル
ボニル基(該基のアルコキシ部分のアルキル部分は、C
1 −C6 アルキル基を示す。)を示すか、又は、R2
びR3 が一緒になって、隣接する窒素原子と共に、4員
乃至6員の飽和環状アミノ基(該基は、1個の窒素原子
以外に、硫黄原子、酸素原子又は窒素原子から選ばれる
原子を1個含んでいてもよく、また、同一又は異なっ
て、下記置換基群Bから選択される1個又は2個の置換
基によって置換されても良い。)を示し、−a−は、そ
れが結合する炭素原子と一緒になって3員乃至6員のシ
クロアルキル基を示し、置換基群Aは、ハロゲン原子、
シアノ基、水酸基、C1 −C6 アルコキシ基、C 1 −C
6 アルキルチオ基、C1 −C6 アルカノイルオキシ基、
アミノ基(該基は、1個又は2個のC1 −C6アルキル
基、C1 −C6 アルカノイル基、C1 −C6アルキルス
ルホニル基、もしくはC1 −C6アルコキシ部分を持つ
アルコキシカルボニル基で置換されていてもよい。)又
は4員乃至6員の飽和ヘテロ環(該環は、1個の窒素原
子を含み、それ以外に、硫黄原子、酸素原子及び窒素原
子から選ばれる原子を1個含んでいても良く、また、同
一又は異なって、下記置換基群Bから選択される1個又
は2個の置換基により置換されていてもよい。)を示
し、置換基群Bは、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、
1 −C6 アルコキシ基、C 1 −C6アルキルチオ基、
1 −C6 アルカノイルオキシ基、アミノ基(該基は、
1個又は2個のC1 −C6アルキル基、C1 −C6 アル
カノイル基、C1 −C6アルキルスルホニル基、C1
6アルコキシ部分を持つアルコキシカルボニル基によ
り置換されていてもよい。)又はオキソ基を示す。
【0013】また、本発明の有害生物駆除剤の有効成分
は、一般式(I)を有するミルベマイシン誘導体であ
る。
【0014】更に、本発明は一般式(I)を有する化合
物あるいは農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容
される塩から選ばれる、駆虫、ダニ駆除又は殺虫化合物
と農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される担
体又は賦形剤の混合物からなる、駆虫、ダニ駆除又は殺
虫組成物を提供する。
【0015】更に、本発明は一般式(I)を有する化合
物あるいはその農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上
許容される塩から選ばれる活性物質により、植物又はヒ
トもしくはヒト以外の動物を腸内寄生虫、ダニ又は昆虫
から選ばれる寄生虫による被害から守るために、植物、
動物、植物の一部分もしくは植物の生殖のための物質
(例えば種子など)又は植物、動物、植物の一部分もし
くは植物の生殖のための物質の存在する場所に適用する
方法を提供する。
【0016】更に、本発明は、ヒト又はヒト以外の動物
を、腸内寄生虫、ダニ又は昆虫から選ばれる寄生虫によ
る被害から守るための薬剤を製造する際の、一般式
(I)を有する化合物あるいはその薬学上又は獣医学上
許容される塩の使用を提供する。
【0017】上記一般式(I)に於て、R2 、置換基群
A又は置換基群Bの定義に於ける「C1 −C6 アルキル
基」は、炭素数1乃至6個を有する直鎖状又は分岐状の
アルキル基であり、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチ
ル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、
2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピ
ル、n−ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペンチ
ル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メ
チルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチ
ル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチ
ル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチ
ル、1,3−ジメチルブチル2,3−ジメチルブチル又
は2−エチルブチル基が挙げられる。これらのうち好適
には、C1 −C3 アルキル基が挙げられ、特に好適に
は、メチル基が挙げられる。
【0018】上記に於いて、R3、置換基群A又は置換
基群Bの定義に於ける「C1 −C6アルカノイル基」
は、炭素数1乃至6個を有する直鎖状又は分岐状のアル
カノイル基であり、例えば、ホルミル、アセチル、プロ
ピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバ
レリル、ピバロイル又はヘキサノイル基が挙げられ、好
適には、炭素数1乃至4個を有するアルカノイル基が挙
げられ、更に好適には合えチル基が挙げられる。
【0019】上記に於いて、R3の定義に於ける「C3
−C5アルケノイル基」は、炭素数3乃至5個を有する
直鎖状又は分岐状のアルケノイル基であり、例えば、プ
ロペオニル、ブテノイル又はペンテノイル基が挙げら
れ、好適には、4−ペンテノイル基が挙げられる。
【0020】上記に於いて、R3の定義に於ける「C3
−C5アルキノイル基」は、炭素数3乃至5個を有する
直鎖状又は分岐状のアルキノイル基であり、例えば、プ
ロピノイル、ブチノイル又はペンチノイル基が挙げら
れ、好適には、4−ペンチノイル基が挙げられる。
【0021】上記に於いて、R3、置換基群A又は置換
基群Bの定義に於ける「C1 −C6アルキルスルホニル
基」は、炭素数1乃至6個を有する直鎖状又は分岐状の
アルキルスルホニル基であり、例えば、メタンスルホニ
ル、エタンスルホニル、プロパンスルホニル、イソプロ
パンスルホニル、ブタンスルホニル、ペンタンスルホニ
ル基、ヘキサンスルホニル基が挙げられ、好適には炭素
数1乃至3個を有するアルキルスルホニル基が挙げら
れ、更に好適にはメタンスルホニル基が挙げられる。
【0022】上記に於いて、置換基群A又は置換基群B
の定義に於ける「C1 −C6 アルコキシ基」は、炭素数
1乃至6個を有する直鎖状又は分岐状のアルコキシ基で
あり、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ
プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、又はヘキシル
オキシが挙げられ、好適には炭素数1乃至4個を有する
アルコキシ基が挙げられ、更に好適にはメトキシ基が挙
げられる。
【0023】上記に於いて、R3、置換基群A又は置換
基群Bの定義に於ける「C1 −C6アルコキシカルボニ
ル基」は、炭素数1乃至6個を有する直鎖状又は分岐状
のアルコキシ基で置換されたカルボニル基であり、例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシ
カルボニル、イソブトキシカルボニル、s−ブトキシカ
ルボニル、t−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカ
ルボニル又はヘキシルオキシカルボニル基が挙げられ、
好適には炭素数1乃至4個を有するアルコキシカルボニ
ル基が挙げられ、更に好適にはメトキシカルボニル基が
挙げられる。
【0024】上記に於いて、R2 及びR3 が一緒になっ
て、隣接する窒素原子と共に、4員乃至6員の飽和環状
アミノ基(該基は、1個の窒素原子以外に、硫黄原子、
酸素原子又は窒素原子から選ばれる1つの原子を含んで
いてもよく、また同一又は異なって、下記置換基群Bか
ら選択される1又は2個の置換基によって置換されても
良い。)を示すか又は置換基Aが4員乃至6員の飽和ヘ
テロ環(該へテロ環は、1個の窒素原子を含み、それ以
外に硫黄原子、酸素原子又は窒素原子から選ばれる原子
を1個含んでいても良く、また同一又は異なって、下記
置換基群Bから選択される1個又は2個の置換基によっ
て置換されても良い。)を示す場合、これらの基として
は、例えばアゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、
イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニ
ル、チアゾリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、モル
ホリニル又はチオモルホリニル基が挙られ、好適にはア
ゼチジニル、ピロリジニル、オキサゾリジニル又はピペ
リジニル基が挙げられる。
【0025】R2 及びR3 が一緒になって、隣接する窒
素原子と共に、4員乃至6員の飽和環状アミノ基を示す
場合、特に好適にはピロリジン−1−イル又はオキサゾ
リジン−1−イル基が挙げられる。
【0026】置換基Aが4員乃至6員の飽和ヘテロ環を
示す場合、特に好適にはピロリジニル基が挙げられる。
【0027】R2 及びR3 が一緒になって、隣接する窒
素原子と共に飽和環状アミノ基を示すか又は置換基Aが
飽和ヘテロ環を示す場合、これらの基は置換基群Bから
選ばれる同一又は異なった1又は2個の置換基で置換さ
れても良い。これらの置換基のうち、特に好適にはオキ
ソ基が挙げられる。このような置換された4員乃至6員
の飽和環状アミノ基又は4員乃至6員の飽和へテロ環と
してはアゼチジノニル、2−ピロリジノニル、2−オキ
サゾリジノニル又は2−ピペリジノニル基が挙げられ
る。
【0028】R2 及びR3 が一緒になって、隣接する窒
素原子と共にオキソ基で置換された4員乃至6員の飽和
環状アミノ基を示す場合、特に好適には2−ピロリジン
ノン−1−イル又は2−オキサゾリジノン−3−イル基
が挙げられる。置換基Aがオキソ基で置換された4員乃
至6員の飽和へテロ環を示す場合、特に好適には2−オ
キソピロリジニル基が挙げられる。
【0029】上記に於いて、−a−の定義における、3
乃至6員のシクロアルキル基としては、例えばシクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロへキ
シル基が挙げられ、好適には4乃至5員のシクロアルキ
ル基が挙げられ、更に好適にはシクロペンチル基が挙げ
られる。
【0030】上記に於いて、置換基群A又は置換基群B
の定義に於ける「ハロゲン原子」としては、例えば、弗
素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原子が挙げられ、
好適には弗素原子が挙げられる。
【0031】上記に於いて、置換基群A又は置換基群B
の定義に於ける「C1 −C6 アルキルチオ基」は、炭素
数1乃至6個を有する直鎖状又は分岐状のアルキルチオ
基であり、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、プロ
ピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、ペン
チルチオ基又はヘキシルチオ基が挙げられ、好適にはメ
チルチオ基が挙げられる。
【0032】上記に於いて、置換基群A又は置換基群B
の定義に於ける「C1 −C6 アルカノイルオキシ基」
は、炭素数1乃至6個を有する直鎖状又は分岐状のアル
キル基で置換された酸素原子であり、例えば、ホルミル
オキシ基、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、
ブチリルオキシ基又はイソブチリルオキシ基が挙げら
れ、好適には、アセチルオキシ基が挙げられる。
【0033】上記に於いて、置換基群A又は置換基群B
の定義に於ける「1個又は2個の置換基で置換されても
よいアミノ基」は、好適には、アミノ基の水素原子を1
個又は2個の、C1 −C3 アルキル基、C1 −C4 アル
カノイル基、C1 −C3 アルキルスルホニル基又はC2
−C5 アルコキシ部分を持つアルコキシカルボニル基で
置換したものであり、更に好適には、アセチルアミノ
基、N−メタンスルフォニルアミノ基、N−メトキシカ
ルボニルアミノ基又はN−アセチル−N−メチルアミノ
基である。
【0034】本発明の一般式(I)を有する化合物は、
常法に従って酸と処理することにより、それぞれ相当す
る農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される塩
にすることができる。本発明には、これらの塩も含まれ
る。例えば、化合物(I)を溶媒中(例えばエーテル
類、エステル類又はアルコール類であり得、好適にはジ
エチルエーテルなどのエーテル類又はメタノールなどの
アルコール類)、相当する酸と室温で1分間乃至30分
間処理し、析出した結晶を濾取するか又は減圧下で溶媒
を留去することにより得ることができる。
【0035】そのような塩としては、例えば炭酸塩;弗
化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、硝
酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩又は燐酸塩等の鉱酸塩;メタ
ンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エ
タンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩又はp−トル
エンスルホン酸塩のようなスルホン酸塩;酢酸塩、プロ
ピオン酸塩、酪酸塩、フマール酸塩、コハク酸塩、クエ
ン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩又はマレイン酸塩又は安息香
酸塩等のカルボン酸塩;又はグルタミン酸塩若しくはア
スパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができ
る。
【0036】本発明の一般式(I)を有する化合物又は
その薬理上許容される塩は、分子内に不斉炭素原子を有
する場合、R配位、S配位である立体異性体が存在する
場合があるが、その各々、或はそれらの任意の割合の化
合物のいずれも本発明に包含される。そのような立体異
性体は、例えば、光学分割された原料化合物を用いて化
合物(I)を合成するか又は合成した化合物(I)を所
望により通常の光学分割又は分離法を用いて光学分割す
ることができる。
【0037】本発明の一般式(I)を有する化合物又は
その塩は、大気中に放置したり、又は再結晶することに
より、水分を吸収し、吸着水がついたり、水和物になる
場合が有り、そのような水を含む一般式(I)含む化合
物またはその薬理上許容される塩も本発明に包含され
る。
【0038】本発明の一般式(I)を有する化合物に於
て、好適な化合物としては、例えば、(A) R1 が、
メチル基又はエチル基である化合物、(B) R2 が、
水素原子又は炭素数1乃至3個を有するアルキル基であ
る化合物、(C) R2 が、水素原子又はメチル基であ
る化合物、(D) R2 が、水素原子である化合物、
(E) R3 が、水素原子、同一又は異なって、1又は
2個の置換基で置換されても良い、炭素数1乃至4個を
有するアルカノイル基(該置換基は、ハロゲン原子、シ
アノ基、水酸基、炭素数1乃至3個を有するアルコキシ
基、炭素数1乃至3個を有するアルキルチオ基、炭素数
1乃至4個を有するアルカノイルオキシ、同一又は異な
って1個又は2個の置換基で置換されても良いアミノ基
(該置換基は、炭素数1乃至3個を有するアルキル基、
炭素数1乃至4個を有するアルカノイル基、炭素数1乃
至3個を有するアルキルスルホニル基、アルコキシ部分
の炭素数が1乃至4個であるアルコキシカルボニル基、
4乃至6員飽和へテロ環(該へテロ環は、窒素原子を1
個含み、更に硫黄原子、酸素原子又は窒素原子から選ば
れる原子を1個含んでも良い。更に該へテロ環はオキソ
基で置換されても良い。)、炭素数3乃至5個を有する
アルキノイル基、炭素数1乃至3個を有するアルキルス
ルホニル基、又は、アルコキシ部分の炭素数が2乃至5
個であるアルコキシカルボニル基である化合物、(F)
3 が、水素原子、又は、同一又は異なって、1又は
2個の置換基で置換されても良い、炭素数1乃至4個を
有するアセチル基(該置換基は、ハロゲン原子、シアノ
基、水酸基、炭素数1乃至3個を有するアルコキシ基、
炭素数1乃至3個を有するアルキルチオ基、炭素数1乃
至4個を有するアルカノイルオキシ、同一又は異なって
1個又は2個の置換基で置換されても良いアミノ基(該
置換基は、炭素数1乃至3個を有するアルキル基、炭素
数1乃至4個を有するアルカノイル基、炭素数1乃至3
個を有するアルキルスルホニル基、アルコキシ部分の炭
素数が1乃至4個であるアルコキシカルボニル基、4乃
至6員飽和へテロ環(該へテロ環は、窒素原子を1個含
み、更に硫黄原子、酸素原子又は窒素原子から選ばれる
原子を1個含んでも良い。更に該へテロ環はオキソ基で
置換されても良い。)である化合物、(G) R3 が、
水素原子、アセチル基、ヒドロキシアセチル基、メトキ
シアセチル基、エトキシアセチル基又はトリフルオロア
セチル基である化合物、(H) R3 が、メトキシアセ
チル基である化合物、(I) R2 及びR3 が一緒にな
って、隣接する窒素原子と共に4乃至6員飽和環状アミ
ノ基(該基は、窒素原子を1個含み、更に硫黄原子、酸
素原子又は窒素原子から選ばれる原子を1個含んでも良
い。更に該基はオキソ基で置換されても良い。)である
化合物、(J) R2 及びR3 が一緒になって、隣接す
る窒素原子と共に、2−ピロリジンノン−1−イル基又
は2−オキサゾリジノン−3−イル基である化合物、
(K) R2 及びR3 が一緒になって、隣接する窒素原
子と共に、2−オキサゾリジノン−3−イル基である化
合物、(L)−a−が、それが結合する炭素原子と一緒
になってシクロブチル基又はシクロペンチル基である化
合物、(M)−a−が、それが結合する炭素原子と一緒
になってシクロペンチル基である化合物が挙げられる。
【0039】R2 に関しては、(B)から(D)の順で
好適な順位が上がり、R3 に関しては、(E)から
(H)の順で好適な順位が上がり、R2 及びR3 が一緒
になって、隣接する窒素原子と共に飽和環状アミノ基を
示す場合、(I)から(K)の順で好適な順位が上が
り、−a−に関しては、(L)から(M)の順にで好適
な順位が上がる。
【0040】また、前記一般式(I)を有する化合物と
しては、(A)、(B)−(D)、(E)−(H)、
(I)−(K)及び、(L)−(M)からなる群より3
乃至4を選択し、それらを任意に組み合わせたものを挙
げることもでき、その組み合わせにおける好適なものと
しては、例えば、(N) (A)、(I)及び(L)、
(O) (A)、(J)及び(M)、(P) (A)、
(K)及び(M)、(Q) (A)、(B)、(E)及
び(L)、(R) (A)、(C)、(F)及び
(M)、(S) (A)、(D)、(G)及び(M)、
(T) (A)、(D)、(H)及び(M)を挙げるこ
とができ、上記に関しては、(N)から(P)の順及び
(Q)から(T)の順で好適な順位が上がる。
【0041】本発明の代表化合物としては、例えば、以
下の表に記載する化合物を挙げることができるが、本発
明はこれらの化合物に限定されるものではない。
【0042】
【表1】
【0043】
【化4】
【0044】表中の略号は、以下の通りである。 Bu : ブチル基 iBu : イソブチル基 sBu : s−ブチル基 tBu : t−ブチル基 Et : エチル基 Me : メチル基 Pr : プロピル基 iPr : イソプロピル基 OPA : 2−オキソピロリジン−1−イルアセチル基 Pyl : 4−ペンチノイル 例示化合物 R123 -a- 番号 1 Et H H -(CH2)4- 2 Et H MeCO -(CH2)4- 3 Et H CF3CO -(CH2)4- 4 Et H ClCH2CO -(CH2)4- 5 Et H BrCH2CO -(CH2)4- 6 Et H NCCH2CO -(CH2)4- 7 Et H HOCH2CO -(CH2)4- 8 Et H MeOCH2CO -(CH2)4- 9 Et H EtOCH2CO -(CH2)4- 10 Et H PrOCH2CO -(CH2)4- 11 Et H iPrOCH2CO -(CH2)4- 12 Et H MeSCH2CO -(CH2)4- 13 Et H EtSCH2CO -(CH2)4- 14 Et H PrSCH2CO -(CH2)4- 15 Et H iPrSCH2CO -(CH2)4- 16 Et H MeCOOCH2CO -(CH2)4- 17 Et H EtCOOCH2CO -(CH2)4- 18 Et H PrCOOCH2CO -(CH2)4- 19 Et H iPrCOOCH2CO -(CH2)4- 20 Et H MeSO2 -(CH2)4- 21 Et H EtSO2 -(CH2)4- 22 Et H PrSO2 -(CH2)4- 23 Et H iPrSO2 -(CH2)4- 24 Et H MeOCO -(CH2)4- 25 Et H EtOCO -(CH2)4- 26 Et H PrOCO -(CH2)4- 27 Et H iPrOCO -(CH2)4- 28 Et H BuOCO -(CH2)4- 29 Et H iBuOCO -(CH2)4- 30 Et H sBuOCO -(CH2)4- 31 Et H tBuOCO -(CH2)4- 32 Et Me MeCO -(CH2)4- 33 Et Me CF3CO -(CH2)4- 34 Et Me HOCH2CO -(CH2)4- 35 Et Me MeOCH2CO -(CH2)4- 36 Et Me MeSCH2CO -(CH2)4- 37 Et Me MeCOOCH2CO -(CH2)4- 38 Et Me MeSO2 -(CH2)4- 39 Et Me MeOCO -(CH2)4- 40 Et (R2R3N): 2-アゼチジノン-1-イル -(CH2)4- 41 Et (R2R3N): 2-ピロリジノン-1-イル -(CH2)4- 42 Et (R2R3N): 2-オキサゾリドン-3-イル -(CH2)4- 43 Et (R2R3N): 2-ピペリジノン-1-イル -(CH2)4- 44 Me H H -(CH2)4- 45 Me H MeCO -(CH2)4- 46 Me H CF3CO -(CH2)4- 47 Me H ClCH2CO -(CH2)4- 48 Me H BrCH2CO -(CH2)4- 49 Me H NCCH2CO -(CH2)4- 50 Me H HOCH2CO -(CH2)4- 51 Me H MeOCH2CO -(CH2)4- 52 Me H EtOCH2CO -(CH2)4- 53 Me H PrOCH2CO -(CH2)4- 54 Me H iPrOCH2CO -(CH2)4- 55 Me H MeSCH2CO -(CH2)4- 56 Me H EtSCH2CO -(CH2)4- 57 Me H PrSCH2CO -(CH2)4- 58 Me H iPrSCH2CO -(CH2)4- 59 Me H MeCOOCH2CO -(CH2)4- 60 Me H EtCOOCH2CO -(CH2)4- 61 Me H PrCOOCH2CO -(CH2)4- 62 Me H iPrCOOCH2CO -(CH2)4- 63 Me H MeSO2 -(CH2)4- 64 Me H EtSO2 -(CH2)4- 65 Me H PrSO2 -(CH2)4- 66 Me H iPrSO2 -(CH2)4- 67 Me H MeOCO -(CH2)4- 68 Me H EtOCO -(CH2)4- 69 Me H PrOCO -(CH2)4- 70 Me H iPrOCO -(CH2)4- 71 Me H BuOCO -(CH2)4- 72 Me H iBuOCO -(CH2)4- 73 Me H sBuOCO -(CH2)4- 74 Me H tBuOCO -(CH2)4- 75 Me Me MeCO -(CH2)4- 76 Me Me CF3CO -(CH2)4- 77 Me Me HOCH2CO -(CH2)4- 78 Me Me MeOCH2CO -(CH2)4- 79 Me Me MeSCH2CO -(CH2)4- 80 Me Me MeCOOCH2CO -(CH2)4- 81 Me Me MeSO2 -(CH2)4- 82 Me Me MeOCO -(CH2)4- 83 Me (R2R3N): 2-アゼチジノン-1-イル -(CH2)4- 84 Me (R2R3N): 2-ピロリジノン-1-イル -(CH2)4- 85 Me (R2R3N): 2-オキサゾリドン-3-イル -(CH2)4- 86 Me (R2R3N): 2-ピペリジノン-1-イル -(CH2)4- 87 iPr H H -(CH2)4- 88 iPr H MeCO -(CH2)4- 89 iPr H CF3CO -(CH2)4- 90 iPr H ClCH2CO -(CH2)4- 91 iPr H BrCH2CO -(CH2)4- 92 iPr H NCCH2CO -(CH2)4- 93 iPr H HOCH2CO -(CH2)4- 94 iPr H MeOCH2CO -(CH2)4- 95 iPr H EtOCH2CO -(CH2)4- 96 iPr H PrOCH2CO -(CH2)4- 97 iPr H iPrOCH2CO -(CH2)4- 98 iPr H MeSCH2CO -(CH2)4- 99 iPr H EtSCH2CO -(CH2)4- 100 iPr H PrSCH2CO -(CH2)4- 101 iPr H iPrSCH2CO -(CH2)4- 102 iPr H MeCOOCH2CO -(CH2)4- 103 iPr H EtCOOCH2CO -(CH2)4- 104 iPr H PrCOOCH2CO -(CH2)4- 105 iPr H iPrCOOCH2CO -(CH2)4- 106 iPr H MeSO2 -(CH2)4- 107 iPr H EtSO2 -(CH2)4- 108 iPr H PrSO2 -(CH2)4- 109 iPr H iPrSO2 -(CH2)4- 110 iPr H MeOCO -(CH2)4- 111 iPr H EtOCO -(CH2)4- 112 iPr H PrOCO -(CH2)4- 113 iPr H iPrOCO -(CH2)4- 114 iPr H BuOCO -(CH2)4- 115 iPr H iBuOCO -(CH2)4- 116 iPr H sBuOCO -(CH2)4- 117 iPr H tBuOCO -(CH2)4- 118 iPr Me MeCO -(CH2)4- 119 iPr Me CF3CO -(CH2)4- 120 iPr Me HOCH2CO -(CH2)4- 121 iPr Me MeOCH2CO -(CH2)4- 122 iPr Me MeSCH2CO -(CH2)4- 123 iPr Me MeCOOCH2CO -(CH2)4- 124 iPr Me MeSO2 -(CH2)4- 125 iPr Me MeOCO -(CH2)4- 126 iPr (R2R3N): 2-アゼチジノン-1-イル -(CH2)4- 127 iPr (R2R3N): 2-ピロリジノン-1-イル -(CH2)4- 128 iPr (R2R3N): 2-オキサゾリドン-3-イル -(CH2)4- 129 iPr (R2R3N): 2-ピペリジノン-1-イル -(CH2)4- 130 sBu H H -(CH2)4- 131 sBu H MeCO -(CH2)4- 132 sBu H CF3CO -(CH2)4- 133 sBu H ClCH2CO -(CH2)4- 134 sBu H BrCH2CO -(CH2)4- 135 sBu H NCCH2CO -(CH2)4- 136 sBu H HOCH2CO -(CH2)4- 137 sBu H MeOCH2CO -(CH2)4- 138 sBu H EtOCH2CO -(CH2)4- 139 sBu H PrOCH2CO -(CH2)4- 140 sBu H iPrOCH2CO -(CH2)4- 141 sBu H MeSCH2CO -(CH2)4- 142 sBu H EtSCH2CO -(CH2)4- 143 sBu H PrSCH2CO -(CH2)4- 144 sBu H iPrSCH2CO -(CH2)4- 145 sBu H MeCOOCH2CO -(CH2)4- 146 sBu H EtCOOCH2CO -(CH2)4- 147 sBu H PrCOOCH2CO -(CH2)4- 148 sBu H iPrCOOCH2CO -(CH2)4- 149 sBu H MeSO2 -(CH2)4- 150 sBu H EtSO2 -(CH2)4- 151 sBu H PrSO2 -(CH2)4- 152 sBu H iPrSO2 -(CH2)4- 153 sBu H MeOCO -(CH2)4- 154 sBu H EtOCO -(CH2)4- 155 sBu H PrOCO -(CH2)4- 156 sBu H iPrOCO -(CH2)4- 157 sBu H BuOCO -(CH2)4- 158 sBu H iBuOCO -(CH2)4- 159 sBu H sBuOCO -(CH2)4- 160 sBu H tBuOCO -(CH2)4- 161 sBu Me MeCO -(CH2)4- 162 sBu Me CF3CO -(CH2)4- 163 sBu Me HOCH2CO -(CH2)4- 164 sBu Me MeOCH2CO -(CH2)4- 165 sBu Me MeSCH2CO -(CH2)4- 166 sBu Me MeCOOCH2CO -(CH2)4- 167 sBu Me MeSO2 -(CH2)4- 168 sBu Me MeOCO -(CH2)4- 169 sBu (R2R3N): 2-アゼチジノン-1-イル -(CH2)4- 170 sBu (R2R3N): 2-ピロリジノン-1-イル -(CH2)4- 171 sBu (R2R3N): 2-オキサゾリドン-3-イル -(CH2)4- 172 sBu (R2R3N): 2-ピペリジノン-1-イル -(CH2)4- 173 Et H H -(CH2)3- 174 Et H MeCO -(CH2)3- 175 Et H CF3CO -(CH2)3- 176 Et H ClCH2CO -(CH2)3- 177 Et H BrCH2CO -(CH2)3- 178 Et H NCCH2CO -(CH2)3- 179 Et H HOCH2CO -(CH2)3- 180 Et H MeOCH2CO -(CH2)3- 181 Et H EtOCH2CO -(CH2)3- 182 Et H PrOCH2CO -(CH2)3- 183 Et H iPrOCH2CO -(CH2)3- 184 Et H MeSCH2CO -(CH2)3- 185 Et H EtSCH2CO -(CH2)3- 186 Et H PrSCH2CO -(CH2)3- 187 Et H iPrSCH2CO -(CH2)3- 188 Et H MeCOOCH2CO -(CH2)3- 189 Et H EtCOOCH2CO -(CH2)3- 190 Et H PrCOOCH2CO -(CH2)3- 191 Et H iPrCOOCH2CO -(CH2)3- 192 Et H MeSO2 -(CH2)3- 193 Et H EtSO2 -(CH2)3- 194 Et H PrSO2 -(CH2)3- 195 Et H iPrSO2 -(CH2)3- 196 Et H MeOCO -(CH2)3- 197 Et H EtOCO -(CH2)3- 198 Et H PrOCO -(CH2)3- 199 Et H iPrOCO -(CH2)3- 200 Et H BuOCO -(CH2)3- 201 Et H iBuOCO -(CH2)3- 202 Et H sBuOCO -(CH2)3- 203 Et H tBuOCO -(CH2)3- 204 Et Me MeCO -(CH2)3- 205 Et Me CF3CO -(CH2)3- 206 Et Me HOCH2CO -(CH2)3- 207 Et Me MeOCH2CO -(CH2)3- 208 Et Me MeSCH2CO -(CH2)3- 209 Et Me MeCOOCH2CO -(CH2)3- 210 Et Me MeSO2 -(CH2)3- 211 Et Me MeOCO -(CH2)3- 212 Et (R2R3N): 2-アゼチジノン-1-イル -(CH2)3- 213 Et (R2R3N): 2-ピロリジノン-1-イル -(CH2)3- 214 Et (R2R3N): 2-オキサゾリドン-3-イル -(CH2)3- 215 Et (R2R3N): 2-ピペリジノン-1-イル -(CH2)3- 216 Me H H -(CH2)3- 217 Me H MeCO -(CH2)3- 218 Me H CF3CO -(CH2)3- 219 Me H ClCH2CO -(CH2)3- 220 Me H BrCH2CO -(CH2)3- 221 Me H NCCH2CO -(CH2)3- 222 Me H HOCH2CO -(CH2)3- 223 Me H MeOCH2CO -(CH2)3- 224 Me H EtOCH2CO -(CH2)3- 225 Me H PrOCH2CO -(CH2)3- 226 Me H iPrOCH2CO -(CH2)3- 227 Me H MeSCH2CO -(CH2)3- 228 Me H EtSCH2CO -(CH2)3- 229 Me H PrSCH2CO -(CH2)3- 230 Me H iPrSCH2CO -(CH2)3- 231 Me H MeCOOCH2CO -(CH2)3- 232 Me H EtCOOCH2CO -(CH2)3- 233 Me H PrCOOCH2CO -(CH2)3- 234 Me H iPrCOOCH2CO -(CH2)3- 235 Me H MeSO2 -(CH2)3- 236 Me H EtSO2 -(CH2)3- 237 Me H PrSO2 -(CH2)3- 238 Me H iPrSO2 -(CH2)3- 239 Me H MeOCO -(CH2)3- 240 Me H EtOCO -(CH2)3- 241 Me H PrOCO -(CH2)3- 242 Me H iPrOCO -(CH2)3- 243 Me H BuOCO -(CH2)3- 244 Me H iBuOCO -(CH2)3- 245 Me H sBuOCO -(CH2)3- 246 Me H tBuOCO -(CH2)3- 247 Me H MeCO -(CH2)3- 248 Me Me CF3CO -(CH2)3- 249 Me Me HOCH2CO -(CH2)3- 250 Me Me MeOCH2CO -(CH2)3- 251 Me Me MeSCH2CO -(CH2)3- 252 Me Me MeCOOCH2CO -(CH2)3- 253 Me Me MeSO2 -(CH2)3- 254 Me Me MeOCO -(CH2)3- 255 Me (R2R3N): 2-アゼチジノン-1-イル -(CH2)3- 256 Me (R2R3N): 2-ピロリジノン-1-イル -(CH2)3- 257 Me (R2R3N): 2-オキサゾリドン-3-イル -(CH2)3- 258 Me (R2R3N): 2-ピペリジノン-1-イル -(CH2)3- 259 iPr H H -(CH2)3- 260 iPr H MeCO -(CH2)3- 261 iPr H CF3CO -(CH2)3- 262 iPr H ClCH2CO -(CH2)3- 263 iPr H BrCH2CO -(CH2)3- 264 iPr H NCCH2CO -(CH2)3- 265 iPr H HOCH2CO -(CH2)3- 266 iPr H MeOCH2CO -(CH2)3- 267 iPr H EtOCH2CO -(CH2)3- 268 iPr H PrOCH2CO -(CH2)3- 269 iPr H iPrOCH2CO -(CH2)3- 270 iPr H MeSCH2CO -(CH2)3- 271 iPr H EtSCH2CO -(CH2)3- 272 iPr H PrSCH2CO -(CH2)3- 273 iPr H iPrSCH2CO -(CH2)3- 274 iPr H MeCOOCH2CO -(CH2)3- 275 iPr H EtCOOCH2CO -(CH2)3- 276 iPr H PrCOOCH2CO -(CH2)3- 277 iPr H iPrCOOCH2CO -(CH2)3- 278 iPr H MeSO2 -(CH2)3- 279 iPr H EtSO2 -(CH2)3- 280 iPr H PrSO2 -(CH2)3- 281 iPr H iPrSO2 -(CH2)3- 282 iPr H MeOCO -(CH2)3- 283 iPr H EtOCO -(CH2)3- 284 iPr H PrOCO -(CH2)3- 285 iPr H iPrOCO -(CH2)3- 286 iPr H BuOCO -(CH2)3- 287 iPr H iBuOCO -(CH2)3- 288 iPr H sBuOCO -(CH2)3- 289 iPr H tBuOCO -(CH2)3- 290 iPr Me MeCO -(CH2)3- 291 iPr Me CF3CO -(CH2)3- 292 iPr Me HOCH2CO -(CH2)3- 293 iPr Me MeOCH2CO -(CH2)3- 294 iPr Me MeSCH2CO -(CH2)3- 295 iPr Me MeCOOCH2CO -(CH2)3- 296 iPr Me MeSO2 -(CH2)3- 297 iPr Me MeOCO -(CH2)3- 298 iPr (R2R3N): 2-アゼチジノン-1-イル -(CH2)3- 299 iPr (R2R3N): 2-ピロリジノン-1-イル -(CH2)3- 300 iPr (R2R3N): 2-オキサゾリドン-3-イル -(CH2)3- 301 iPr (R2R3N): 2-ピペリジノン-1-イル -(CH2)3- 302 sBu H H -(CH2)3- 303 sBu H MeCO -(CH2)3- 304 sBu H CF3CO -(CH2)3- 305 sBu H ClCH2CO -(CH2)3- 306 sBu H BrCH2CO -(CH2)3- 307 sBu H NCCH2CO -(CH2)3- 308 sBu H HOCH2CO -(CH2)3- 309 sBu H MeOCH2CO -(CH2)3- 310 sBu H EtOCH2CO -(CH2)3- 311 sBu H PrOCH2CO -(CH2)3- 312 sBu H iPrOCH2CO -(CH2)3- 313 sBu H MeSCH2CO -(CH2)3- 314 sBu H EtSCH2CO -(CH2)3- 315 sBu H PrSCH2CO -(CH2)3- 316 sBu H iPrSCH2CO -(CH2)3- 317 sBu H MeCOOCH2CO -(CH2)3- 318 sBu H EtCOOCH2CO -(CH2)3- 319 sBu H PrCOOCH2CO -(CH2)3- 320 sBu H iPrCOOCH2CO -(CH2)3- 321 sBu H MeSO2 -(CH2)3- 322 sBu H EtSO2 -(CH2)3- 323 sBu H PrSO2 -(CH2)3- 324 sBu H iPrSO2 -(CH2)3- 325 sBu H MeOCO -(CH2)3- 326 sBu H EtOCO -(CH2)3- 327 sBu H PrOCO -(CH2)3- 328 sBu H iPrOCO -(CH2)3- 329 sBu H BuOCO -(CH2)3- 330 sBu H iBuOCO -(CH2)3- 331 sBu H sBuOCO -(CH2)3- 332 sBu H tBuOCO -(CH2)3- 333 sBu Me MeCO -(CH2)3- 334 sBu Me CF3CO -(CH2)3- 335 sBu Me HOCH2CO -(CH2)3- 336 sBu Me MeOCH2CO -(CH2)3- 337 sBu Me MeSCH2CO -(CH2)3- 338 sBu Me MeCOOCH2CO -(CH2)3- 339 sBu Me MeSO2 -(CH2)3- 340 sBu Me MeOCO -(CH2)3- 341 sBu (R2R3N): 2-アゼチジノン-1-イル -(CH2)3- 342 sBu (R2R3N): 2-ピロリジノン-1-イル -(CH2)3- 343 sBu (R2R3N): 2-オキサゾリドン-3-イル -(CH2)3- 344 sBu (R2R3N): 2-ピペリジノン-1-イル -(CH2)3- 345 Me H MeCON(Me)CH2CO -(CH2)4- 346 Et H MeCON(Me)CH2CO -(CH2)4- 347 iPr H MeCON(Me)CH2CO -(CH2)4- 348 sBu H MeCON(Me)CH2CO -(CH2)4- 349 Me H OPA -(CH2)4- 350 Et H OPA -(CH2)4- 351 iPr H OPA -(CH2)4- 352 sBu H OPA -(CH2)4- 353 Me H Pyl -(CH2)3- 354 Et H Pyl -(CH2)3- 355 iPr H Pyl -(CH2)3- 356 sBu H Pyl -(CH2)3- 357 Et H HCO -(CH2)4- 358 Et H HCO -(CH2)3- 本発明の一般式(I)を有するミルベマイシン誘導体に
於て、好適な化合物としては、例示化合物番号1、2、
3、6、7、8、12、16、20、24、35、4
1、42、44、45、46、50、51、55、5
9、63、67、78、84、85、86、87、9
2、93、94、98、102、106、110、13
1、132、136、137、141、145、14
9、153、174、175、178、179、18
0、184、188、192、196、207、21
3、214、217、218、222、223、22
7、231、235、239、250、256、25
7、258、259、264、265、266、27
0、274、278、282、303、304、30
8、309、313、317、321、325、34
6、349又は353を挙げることができ、更に好適に
は、例示化合物番号1、2、6、7、8、12、16、
20、24、35、42、44、45、46、50、5
1、55、59、63、67、174、175、17
9,180、184、188、192、196、21
7、218、222、223、227、231、23
5、239、346、349又は353を挙げることが
でき、特に好適には、例示化合物番号1、2、6、7、
8、20、50、51、63、179、180、19
2、222、223、235又は346を挙げることが
できる。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(I)を有する化
合物は、以下の方法に従い容易に製造することができ
る。
【0046】
【化5】
【0047】
【化6】
【0048】上記に於いて、R1、R3及び -a-は、前述
したものと同意義を示し、Xは、ニトロ基又は一般式
−NR23 を有する基を示す。
【0049】原料化合物である、一般式(III)を有す
る15−ヒドロキシミルベマイシン誘導体は、特開昭6
0−158191号公報に記載の公知化合物である。
【0050】又、本製造法のもう一つの出発物質である
一般式
【0051】
【化7】
【0052】(式中、R2 、R3及び -a- は、前述した
ものと同意義を示す。)を有する化合物中、一般式(V
b)を有する化合物は、既知化合物である一般式(Va)
を有する化合物より、既知の方法を組み合わせことによ
り得られる。
【0053】すなわち、カルボン酸部分をエステル化
し、次いでニトロ基を接触還元でアミノ基とし、得られ
たアミノ体を塩基存在下、適当な試薬でアシル化または
スルフォニル化しアミド体を得る。得られたアミドを更
に水素化ナトリウムの存在下沃化メチルのようなアルキ
ル化剤を作用させるとR2 にアルキル基を導入した化合
物を得ることができる。また、アシル基やアルカンスル
フォニル基のアルキル側鎖の適当な位置にハロゲン等の
脱離基を有する化合物に、水素化ナトリウムを作用させ
て分子内アルキル化を行なうことで環化体を得ることが
できる。最終的にエステル部分を加水分解等の手段でカ
ルボン酸に変換し、化合物(Vb)を得ることができる。
【0054】工程Aは、一般式(IV)を有する化合物を
製造する工程であり、一般式(III)を有する化合物
を、トリフルオロメタンスルホン酸のような有機酸又は
そのトリメチルシリルエステルの存在下、化合物(Va)
又は化合物(Vb)と反応させることにより達成される。
【0055】使用されるトリフルオロメタンスルホン酸
又はそのトリメチルシリルエステルの量は、原則として
触媒量であって、1当量は必要としないが、使用される
カルボン酸の反応性の違いにより変えることができる。
【0056】また、反応系中に、無機化合物の粉末を添
加すると、反応を促進し、良好な結果を与える場合があ
る。そのような無機化合物としては、例えば、トリフル
オロメタンスルホン酸銅、沃化第一銅、沃化亜鉛、沃化
コバルト、沃化ニッケルのような金属塩、セライト、シ
リカゲル又はアルミナ等をであり得、好適には、トリフ
ルオロメタンスルホン酸銅又は沃化第一銅のような銅塩
であり、特に好適には、沃化第一銅である。
【0057】用いるカルボン酸が溶媒に難溶なときは、
カルボン酸のシリルエステルを使用する事ができる。こ
の場合、カルボン酸を当量のアリルトリメチルシランで
トリフルオロメタンスルホン酸またはそのトリメチルシ
リルエステルを触媒として反応させ、得られたトリメチ
ルシリルエステルの溶液に化合物(III)を加える方法
が使用できる。
【0058】反応に使用される溶媒としては、反応を阻
害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に
限定はないが、例えば、ベンゼン、トルエン又はキシレ
ンのような芳香族炭化水素類;或いは、メチレンクロリ
ド、1,2−ジクロロエタン又はクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類である。
【0059】反応温度は−10℃乃至100℃で行なわ
れ、好適には、0℃乃至50℃である。
【0060】反応時間は、主に反応温度、原料化合物又
は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常5分間
乃至6時間であり、好適には10分間乃至2時間であ
る。
【0061】工程Bは、化合物(IV)を、ナトリウムボ
ロハイドライドのような還元剤と反応させ、5位のカル
ボニル基をヒドロキシル基に変換する工程である。
【0062】反応には、ナトリウムボロハイドライドや
リチウムボロハイドライドのような、カルボニル基をヒ
ドロキシル基に還元することが知られている還元剤を広
く私用しうるが、好適にはナトリウムボロハイドライド
である。
【0063】反応溶媒としては、反応に関与しないもの
であれば特に限定なく使用しうるが、例えば、メタノー
ル、エタノール又はプロパノール等の低級アルコール或
いはテトラヒドロフラン又はジメトキシエタンの様なエ
ーテル類を挙げることができる。
【0064】反応は通常、−50℃乃至50℃で行なわ
れ、反応時間は1時間乃至10時間である。
【0065】工程Cは、一般式(Ia1)を有する化合物
のニトロ基を還元し、アミノ基を有する一般式(Ib)を
有する化合物を製造する工程である。
【0066】ニトロ基の還元は、通常使用される方法が
使用できる。そのような例のひとつとして貴金属触媒を
使用した接触還元をあげることができる。反応に使用す
る触媒に好適なものとしてパラジウム−炭素、パラジウ
ム−硫酸バリウム、酸化白金等をあげることができる。
【0067】反応に使用する溶媒に好適なものとして
は、例えば、メタノール又はエタノールのようなアルコ
ール類;テトラヒドロフラン又はジオキサンのようなエ
ーテル類;或いは、酢酸エチルのようなエステル類を挙
げることができる。
【0068】反応温度は好適には10℃乃至80℃であ
り、反応時間は通常10分間乃至5時間程度である。
【0069】他の還元方法として、酢酸溶媒下の亜鉛末
による還元を挙げることができる。
【0070】反応温度は好適には0℃乃至室温であり、
反応時間は通常30分間乃至12時間である。
【0071】更に、他の還元方法として、ニッケル触媒
の存在下にナトリウムボロハイドライドによる還元を挙
げることができる。ニッケル触媒としては塩化ニッケル
や臭化ニッケルのようなニッケル塩が使用しうるがより
好適にはこれらニッケル塩のトリフェニルホスフィン錯
体である。
【0072】反応に使用する溶媒に好適なものとして
は、例えば、メタノール又はエタノールのようなアルコ
ール類;或いは、テトラヒドロフラン又はジオキサンの
ようなエーテル類を挙げることができる。
【0073】反応温度は好適には0℃乃至室温であり、
反応時間は通常10分間乃至2時間である。
【0074】工程Dは、一般式(Ib)を有する化合物
を、一般式 R3−OH (式中、R3は、前述したもの
と同意義を示す。)を有する酸又はその反応性誘導体と
反応させることにより、一般式(Ic)を有する化合物を
製造する工程である。
【0075】一般式 R3 −OH を有する酸の反応性
誘導体としては、例えば、酸ハライド(酸クロリド若し
くは酸ブロミド等)、酸無水物、混合酸無水物、活性エ
ステル又は活性アミド等、縮合反応に通常用いられるも
のを挙げることができる。
【0076】一般式 R3 −OH を有する酸を用いる
場合、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)、沃化2−クロロ−1−メチルピリジニウム、p−
トルエンスルホン酸又は硫酸等の脱水剤を使用すること
ができ、好適には、沃化2−クロロ−1−メチルピリジ
ニウムを挙げることができる。
【0077】その使用量は、使用される酸に対して、通
常1乃至5当量、好適には1乃至2当量である。
【0078】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はない
が、例えば、ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン又はト
ルエンのような炭化水素類;クロロホルム、塩化メチレ
ン又は1,2−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化
水素類;エチルエーテル又はテトラヒドロフランのよう
なエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミドのような
アミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド
類;アセトニトリルのようなニトリル類;或いは、上記
溶媒の混合溶媒であり得、好適には、ジクロロメタン又
は1,2−ジクロロエタンである。
【0079】反応温度は、通常、−70℃乃至90℃で
あり、好適には0℃乃至60℃である。
【0080】反応時間は、主に反応温度、原料化合物、
反応試薬又は使用される溶媒の種類によって異なるが、
通常、15分間乃至一昼夜であり、好適には30分間乃
至6時間である。
【0081】一般式 R3 −OH を有する酸の反応性
誘導体(特に酸ハライド)を用いる場合、反応は好適に
は塩基の存在下で行われる。
【0082】使用される塩基は、例えば、トリエチルア
ミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、4−ジメ
チルアミノピリジン、1,5−ジアザビシクロ〔4.
3.0〕ノネン−5(DBN)又は1,8−ジアザビシ
クロ〔5.4.0〕ウンデセン−7(DBU)のような
有機塩基を挙げることができる。
【0083】一般式 R3 −OH を有する酸の酸ハラ
イドは、通常1乃至10当量、塩基は、通常1乃至10
当量使用することができる。
【0084】反応に使用される溶媒、反応温度、反応時
間等は、カルボン酸自体を使用するときと、それぞれ同
様である。
【0085】反応は通常、0℃乃至50℃で行なわれ、
反応時間は5分乃至2時間である。
【0086】各工程の反応終了後、それぞれの目的物で
ある化合物(IV)、(Ia)、(Ib)、(Ic)及び(Vb)
は、周知の方法で反応混合物より単離され、必要に応じ
カラムクロマトグラフィー等の公知の手段によって精製
される。
【0087】原料化合物である化合物(III)は、天然
物のミルベマイシン類又はその類縁化合物であり(醗酵
生産物である。)、単一化合物又は混合物のいずれでも
ありえる。従って、式(I)の化合物も単一化合物又は
混合物として製造され得る。
【0088】本発明の前記一般式(I)を有するミルベ
マイシン誘導体又はその薬理上許容される塩は、優れた
殺虫又は駆虫活性を有し、動物寄生する昆虫及び寄生虫
によって引き起こされる種々の病害に対してすぐれた防
除効果を示し、特に、ペットや人間に寄生するノミ類
[例えば、ネコノミ(Ctenocephalides felis)又はイ
ヌノミ(Ctenocephalides canis)等]に対して優れた
殺虫効果を示す。また、本発明の化合物は農薬、木材食
害虫防除剤及び衛生害虫防除剤としても有用である。
【0089】本発明の前記一般式(I)を有するミルベ
マイシン誘導体又はその薬理上許容される塩は、獣医学
の医薬分野に於いて、例えば、昆虫類[例えば、ウマバ
エ科(Gasterophilidae)、ウシバエ科(Hypodermatida
e)、ヒツジバエ科(Oestridae)、サシバエ(Stomoxy
s)、ノサシバエ(Lyperosia)、ケモノシラミ科(Haemato
pinidae)、ケモノホソシラミ科(Linognathidae)、ヒト
シラミ科(Pediculidae)、タンカクハジラミ科(Menopon
idae)、チョウカクハジラミ科(Philopteridae)、ケモ
ノハジラミ科(Trichodectidae)又はサシガメ科(Reduvi
idae)等]或いは種々の有害な動物寄生虫[例えば、マ
ダニ科(Ixodidae)、ワクモ科(Dermanyssidae)ヒメ
ダニ科(Argasidae)、ニキビダニ科(Demodicidae)、キ
ュウセンヒゼンダニ科(Psoroptidae)又はヒゼンダニ科
(Sarcoptidae)等の外部寄生虫]に対し、優れた殺虫
活性を有する。
【0090】本発明の前記一般式(I)を有するミルベ
マイシン誘導体又はその薬理上許容される塩は、農園芸
害虫よって引き起こされる種々の病害に対しても優れた
防除効果を示す。特に、本発明の化合物は、果樹、野菜
及び花卉に寄生するハダニ科(Tetranychidae)及びフ
シダニ科(Eriophyidae)等のハダニ類の成虫及び卵等
に対して殺ダニ活性を有しているばかりではなく、既存
の殺ダニ剤が効かなくなり近年大問題となって来ている
抵抗性のダニに対しても、優れた殺ダニ活性を有してい
る。 また、土壌中や樹幹及び樹皮中の根こぶ線虫(Mel
oidogyne)、マツノザイ線虫(Bursapholenchus)又は
ネダニ(Phizoglyphus)等に対しても、優れた殺ダニ活
性を有する。
【0091】本発明の前記一般式(I)を有するミルベ
マイシン誘導体又はその薬理上許容される塩は、優れた
殺虫作用を有し、殺虫剤として有用である。例えば、本
発明の化合物は、栽培植物に対し、薬害を与えることな
く、有害昆虫に対し、的確な防除効果を発揮することが
できる。また、本発明の化合物は、広範な種々の害虫、
有害な吸汁性昆虫、咀嚼系昆虫及びその他の植物寄生害
虫、貯蔵害虫、木材食害虫又は衛生害虫等の防除のため
にも使用することができる。そのような害虫類として
は、例えば、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinens
is)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、コクヌス
トモドキ(Tribolium castaneum)、ニジュウヤホシテ
ントウ(Epilachna vigitioctomaculata)、トビイロム
ナボソコメツキ(Agriores fuscicollis)、ヒメコガネ
(Anomala rufocuprea)、コロラドポテトビートル(Le
ptinotarsa decemkineata)、ジアブロテイカ(Diabrot
icaspp.)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzoph
ilus)、マツマダラカミキリ(Monochamus alternatu
s)、イエカミキリ ( Stromatium longicorne Newma
n)、マルクビマダラカミキリ (Hesperophanes campe
stris Faldermann)、ヒメスギカミキリ(Palaecallidiu
m rufipenne) 、チビタケナガシンクイムシ( Dinoderu
s minutus Fabricius)、オオナガシンクイムシ(Heter
obostrychus hamatipennis Lesne)、ケブカシバンムシ
( Nicobium hirtum Illiger)、マツザイシバンムシ
( Ernobius mollis Linne)又はヒラタキクイムシ(Ly
ctusbruneus)のような鞘翅目害虫;マイマイガ(Lyman
tria dispar)、ウメケムシ(Malacosoma neustria)、
アオムシ(Pieris rapae)、ハスモンヨトウ(Spodopte
ralitura)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、ニカメ
イチュウ(Chilosuppressalis)、アワノメイガ(Pyrau
sta nubilalis)、コナマダラメイガ(Ephestia cautel
la)、コカクモンハマキ(Adoxophyes orana)、コドリ
ンガ(Carpocapsa pomonella)、カブラヤガ(Agrotis
fucosa)、ハチミツガ(Galleria mellonella)又はコ
ナガ(Plutella mylostella)のような鱗翅目虫;ツマ
グロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、トビイロウ
ンカ(Nilaparvata lugens)、クワコナカイガラムシ
(Pseudococcuscomstocki)、ヤノネカイガラムシ(Una
spis yanonensis)、モモアカアブラムシ(Myzus persi
cae)、リンゴアブラムシ(Aphis pomi)、ワタアブラ
ムシ(Aphis gossypii)、ニセダイコンアブラムシ(Rh
opalosiphum pseudobrassicas)、ナシグンバイ(Steph
anitis nashi)、アオカメムシ(Nazara spp.)、トコ
ジラミ(Cimex lectularius)、オンシツコナジラミ(T
rialeurodes vaporariorum)又はキジラミ(Psylla sp
p.)のような半翅目虫;チャバネゴキブリ(Blatella g
ermanica)、ワモンゴキブリ(Periplaneta american
a)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ケラ(G
ryllotalpa africana)又はバッタ(Locusta migratori
a migratoriodes)のような直翅目虫;ヤマトシロアリ
(Deucotermes speratus)又はイエシロアリ(Coptoter
mes formosamus)のような等翅目虫;或いは、イエバネ
(Musca domestica)、ネッタイシマカ(Aedes aegypt
i)、タネバエ(Hylemia platura)、アカイエカ(Cule
x pipiens)、シナハマダラカ(Anopheles sinensi
s)、ヒメイエバエ(Fannia canicularis)、又はコガタ
アカイエ(Culex tritaeniorhynchus)のような双翅目
虫を挙げることができる。
【0092】本発明の前記一般式(I)を有するミルベ
マイシン誘導体又はその薬理上許容される塩は、優れた
殺寄生虫活性を有し、動物及びヒトの駆虫剤として有用
である。特に、豚、羊、山羊、牛、馬、犬、猫又は鶏の
ような家畜、家禽又はペットに感染する線虫[例えば、
ヘモンクス属(Haemonchus)、トリコストロンギルス属
(Trichostrongylus)、オステルターギヤ属(Ostertag
ia)、ネマトディルス属(Nematodirus)、クーペリア
属(Cooperia)、アスカリス属(Ascaris)、ブノスト
ムーム属(Bunostomum)、エスファゴストムーム属(Oe
sophagostomum)、チャベルチア属(Chabertia)、トリ
キュリス属(Trichuris)、ストロンギルス属(Storong
ylus)、メタストロンギルス属(Metastrongylus)、トリ
コネマ属(Trichonema)、デイクチオカウルス属(Dict
yocaulus)、キャピラリア属(Capillaria)、ヘテラキ
ス属(Heterakis)、トキソカラ属(Toxocara)、アス
カリディア属(Ascaridia)、オキシウリス属(Oxyuri
s)、アンキロストーマ属(Ancylostoma)、ウンシナリ
ア属(Uncinaria)、トキサスカリス属(Toxascaris)
又はパラスカリス属(Parascaris)]に対して優れた殺
寄生虫活性を示す。
【0093】尚、ネマトディルス属、クーペリア属及び
エソファゴストムーム属のある種のものは、腸管を攻撃
し、一方、ヘモンクス属及びオステルターギア属のもの
は、胃に寄生し、ティクチオカウルス属の寄生虫は、肺
に見出されるが、これらに対しても優れた殺寄生虫活性
を示す。また、フィラリア科(Filariidae)及びセタリ
ヤ科(Setariidae)の寄生虫は、心臓、血管、皮下及び
リンパ管組織のような、他の組織及び器官に見出される
が、これらに対しても優れた殺寄生虫活性を示す。
【0094】また、ヒトに感染する寄生虫に対しても有
用であり、ヒトの消化管の最も普通の寄生虫である、ア
ンキロストーマ属(Ancylostoma)、ネカトール属(Nec
ator)、アスカリス属(Asdaris)、ストロンギィロイ
デス属(Strongyloides)、トリヒネラ属(Trichinell
a)、キャピラリア属(Capillaria)、トリキュリス属
(Trichuris)又はエンテロビウス属(Enterobius)に
対しても、優れた殺寄生虫活性を示す。
【0095】更に、消化管の外の、血液又は他の組織及
び器官に見出される他の医学的に重要な寄生虫である、
フィラリア科のブツヘレリア属(Wuchereria)、ブルー
ジア属(Brugia)、オンコセルカ属(Onchoceca)、デ
ロフィラリア属(Dirofilaria)及びロア糸状虫属(Loa)
並びに蛇状線虫科(Dracunculidae)のドラクンクルス
属(Deacunculus)の寄生虫、腸管内寄生虫の特別な腸
管外寄生状態に於けるストロンギロイテス属及びトリヒ
ネラ属に対しても、優れた殺寄生虫活性を示す。
【0096】本発明の前記一般式(I)を有するミルベ
マイシン誘導体又はその薬理上許容される塩を、動物又
は人に於ける駆虫剤として使用する場合、例えば、液体
飲料、乾燥した固体の単位使用形態として、又は飼料に
分散させ、経口的に投与するか、或いは、液体担体賦形
剤に溶解若しくは分散させ注射するか、又は、薬剤を溶
剤に溶解させ局所に投与する等、非経口的に投与するこ
とができる。
【0097】飲料は、通常、ベントナイトのような懸濁
剤及び湿潤剤又はその他の賦形剤と共に、適当な非毒性
の溶剤又は水からなる溶液、懸濁液又は分散液を挙げる
ことができ、所望により消泡剤を含有することができ
る。飲料の処方としては、活性化合物を約0.01乃至
0.5重量%(好適には0.01乃至0.1重量%)含
有する飲料を挙げることができる。
【0098】乾燥した固体の単位使用形態で経口投与す
る場合は、通常、所望量の活性化合物を含有するカプセ
ル、丸薬又は錠剤を使用することができる。これらの使
用形態は、活性成分を、適当な細かく粉砕された希釈
剤、充填剤、崩壊剤及び/又は結合剤(例えば、デンプ
ン、乳糖、タルク、ステアリン酸マグネシウム又は植物
性ゴム等)と、均質に混和することによって製造され
る。このような単位使用処方は、治療される宿主動物の
種類、感染の程度、寄生虫の種類及び宿主の体重によっ
て、駆虫剤の重量及び含量について、適宜変えることが
できる。
【0099】動物飼料によって投与する場合は、本発明
の化合物を飼料に均質に分散させるか、トップドレッシ
ングとして使用するか、又はペレットの形態として使用
することができる。通常、最終飼料中に本発明の化合物
を0.0001乃至0.02%を含有する場合、望まし
い抗寄生虫効果が得られる。
【0100】液体担体賦形剤に溶解又は分散させたもの
は、前胃内、筋肉内、気管内又は皮下に、注射によって
非経口的に動物に投与することができる。非経口投与の
ために、本発明の化合物は、例えば、落花生油又は棉実
油のような植物油と混合することができる。通常、注射
剤中に、本発明の化合物を0.05乃至50重量%含有
する場合、望ましい抗寄生虫効果が得られる。
【0101】薬剤を溶剤に溶解させ、直接、局所に投与
する場合、使用される溶剤としては、経皮吸収性を高め
ることが知られている、例えば、エタノール、イソプロ
パノール、オレイルアルコール又はベンジルアルコール
のようなアルコール類;ラウリル酸又はオレイン酸のよ
うなカルボン酸類;ミリスチン酸イソプロピル又はプロ
ピレンカーボネートのようなエステル類;ジメチルスル
ホキシドのようなスルホキシド類;N−メチルピロリド
ン等のアミド類;或いは、上記溶剤の混合溶剤を挙げる
ことができる。
【0102】最善の結果を得るための本発明の前記一般
式(I)を有するミルベマイシン誘導体又はその薬理上
許容される塩の最適使用量は、治療される動物の種類、
寄生虫感染の型及び程度により異なるが、通常、経口投
与の場合、動物体重1kg当り約0.01乃至100m
g(好適には、0.5乃至50.0mg)を、1日当た
り1乃至6回を、1乃至5日間にわたり、症状に応じて
投与することが望ましい。
【0103】
【実施例】以下に、実施例、試験例及び製剤例を示し、
本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲は、これ
らに限定されるものではない。
【0104】実施例1 13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフェニル)
シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミ
ルベマイシン A4 (I:R1= Et、R2= H、R3= CH3OCH2CO、a=cyclopenty
l、例示化合物番号8) (a) 13−[1−(4−ニトロフェニル)シクロペ
ンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイ
シン A4 (Ia:R1= Et、X=NO2、a=cyclopentyl) 1−(4−ニトロフェニル)シクロペンタンカルボン酸
(10.13g、40.0mmol)をジクロロメタン(150ml)に懸
濁させ、トリフルオロメタンスルホン酸(0.18ml)を加
え、窒素雰囲気下、室温で20分間攪拌した後、反応液
に15−ヒドロキシ−5−オキソミルベマイシンA4
(5.57g, 10.0mmol)を加え、室温で30分間攪拌し
た。反応終了後、反応液を4%炭酸水素ナトリウム水溶
液にあけ、酢酸エチルで抽出した後、抽出液を4%炭酸
水素ナトリウム水溶液及び水で洗浄し、有機層を無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去
することにより、13−[1−(4−ニトロフェニル)
シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−オキソミルベ
マイシン A4 (IV:R1=Et、X=NO2、a=cyclopentyl)
を得た。
【0105】次いで、得られた13−[1−(4−ニト
ロフェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−
オキソミルベマイシン A4 を、メタノール(200 ml)
に溶解させ、-40℃で攪拌下、ナトリウムボロハイドラ
イド(1.52 g, 40 mmol)及び三弗化ホウ素・エーテル
附加物(2滴)を加え、-40℃で10分間攪拌した。反応
終了後、反応液に酢酸エチル (400 ml)を加えた後、
3回水洗し、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥
させた。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/
ヘキサン=1/1)を用いて精製することにより、標記
化合物(6.79g,8.75mmol)を非晶質固体として得た(収
率87.5%)。 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 8.16 (2H, d, J=7.9H
z), 7.53 (2H, d, J=7.9Hz), 5.70-5.90 (2H, m), 5.37
(1H, s), 5.25-5.40 (3H, m), 4.84 (1H, d, J=10.6H
z), 4.67 and 4.63 (2H, AB-q, J=14.4Hz), 4.28 (1H,
m), 4.07 (1H, s), 3.94 (1H, d, J=6.4Hz), 3.55 (1H,
m), 3.25 (1H, m), 3.02 (1H, m), 1.88(3H, s), 1.29
(3H, s), 0.99 (3H, t, J=7.3Hz), 0.82 (3H, d, J=6.
5Hz), 0.77 (3H, d, J=6.4Hz). (b) 13−[1−(4−アミノフェニル)シクロペ
ンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイ
シン A4 (I:R1= Et、R2= H、R3= H、a=cyclopenty
l、例示化合物番号1) 上記(a)で得られた13−[1−(4−ニトロフェニ
ル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキ
シミルベマイシン A4(6.79g, 8.75mmol)を、酢酸
エチル(100 ml)に溶解させ、メタノール (100 ml)
及びニッケル(II)クロライドのトリフェニルフォスフィ
ン錯体(1.12 g, 1.7 mmol)を加え、氷冷攪拌下、ナト
リウムボロハイドライド(1000 mg, 26.5 mmol)を10
分間かけて徐々に加えた後、更に10分間撹袢した。反
応液に酢酸エチル(70 ml)を加えた後、3回水洗し、
有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。減圧
下溶媒を留去し、得られた残渣を、酢酸エチル及びヘキ
サンを用いて結晶化させることにより、標記化合物(5.
87g、7.87mmol、89.9%)を白色結晶として得た。
【0106】融点: 235-239℃; 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 7.16 (2H, d, J=8.6H
z), 6.65 (2H, d, 8.6Hz), 5.77-5.84 (2H, m), 5.44
(1H, s), 5.32-5.43 (3H, m), 4.84 (1H, d, J=10.5H
z), 4.70 and 4.73 (2H, AB-q, J=14.5Hz), 4.33 (1H,
m), 4.13 (1H, s),4.00 (1H, d, J=6.2Hz), 3.54 (1H,
m), 3.30 (1H, m), 3.09 (1H, m), 1.92 (3H, s), 1.36
(3H, s), 1.01 (3H, t, J=7.3Hz), 0.87 (3H, d, J=6.
5Hz), 0.82(3H, d, J=6.5Hz). (c) 13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフ
ェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒド
ロキシミルベマイシン A4 (I:R1= Et、R2= H、R3= CH3OCH2CO、a=cyclopenty
l、例示化合物番号8) 上記(b)で得られた13−[1−(4−アミノフェニ
ル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキ
シミルベマイシン A4 (4.48 g, 6.0 mmol)を、テト
ラヒドロフラン(60 ml)に溶解させ、-30℃で攪拌下、
ピリジン(0.52ml, 6.4 mmol)及びメトキシアセチルク
ロライド(0.58 ml, 6.2 mmol)を加え、-30℃で10分間
撹袢した。反応液に酢酸エチル(250 ml)を加えた後、
0.5 Mクエン酸、水、4%炭酸水素ナトリウム水溶液及
び水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムを用い
て乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エ
チル:ヘキサン=2:1)を用いて精製し、イソプロパノ
ール/水で処理するすることにより、標記化合物(4.38
g、5.35mmol、89.2%)を白色結晶として得た。
【0107】融点:176-178℃。
【0108】質量スペクトル(FAB-MS): 818(M+H+, M=C
47H63NO11). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 8.20 (1H, s), 7.49
(2H, d, J=8.6Hz), 7.29 (2H, d, J=8.6Hz), 5.77 (1H,
m), 5.74 (1H, m), 5.39 (1H, s), 5.27-5.37(3H, m),
4.80 (1H, d, J=10.5Hz), 4.68 and 4.64 (2H, AB-q,
J=14.5Hz), 4.28 (1H, m), 4.08 (1H, s), 4.01 (2H,
s), 3.95 (1H, d, J=6.4Hz), 3.54 (1H,m), 3.51 (3H,
s), 3.25 (1H, m), 3.01 (1H, m), 2.64 (2H, m), 2.32
(1H, d,J=8.1Hz), 1.87 (3H, s), 0.96 (3H, t, J=7.3
Hz), 0.82 (3H, d, J=6.5Hz), 0.76 (3H, d, J=6.5Hz). 実施例2 13−[1−(4−アセチルアミノフェニル)シクロペ
ンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイ
シン A4 (I:R1= Et、R2= H、R3= CH3CO、a=cyclopentyl、例
示化合物番号2) 13−[1−(4−アミノフェニル)シクロペンタンカ
ルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A
4 及び無水酢酸を、実施例1の工程(c)と同様に反応
させ、後処理することにより、標記化合物(収率89.8
%)を非晶質固体として得た。
【0109】質量スペクトル(FAB-MS): 788(M+H+, M=C
46H61NO10). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 7.41 (2H, d, J=8.6H
z), 7.27 (2H, d, J=8.6Hz), 5.70-5.80 (2H, m), 5.39
(1H, s), 5.25-5.40 (3H, m), 4.80 (1H, d, J=10.6H
z), 4.64 and 4.68 (2H, AB-q, J=14.2Hz), 4.28 (1H,
dd, J=6.3 and 8.4Hz), 4.07 (1H, s), 3.95 (1H, d, J
=6.3Hz), 3.54 (1H, m), 3.25 (1H, m), 3.01 (1H, m),
2.61 (2H, m), 2.33 (1H, d, J=8.4Hz), 1.87 (3H,
s), 1.58 (3H, s), 0.96 (3H, t, J=7.3Hz), 0.82 (3H,
d, J=6.5Hz), 0.76 (3H, d, J=6.5Hz). 実施例3 13−[1−(4−シアノアセチルアミノフェニル)シ
クロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミル
ベマイシン A4 (I:R1= Et、R2= H、R3= NCCH2CO、a=cyclopentyl、
例示化合物番号6) 13−[1−(4−アミノフェニル)シクロペンタンカ
ルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A
4 及びシアノアセチルクロリドを、実施例1の工程
(c)と同様に反応させ、後処理することにより、標記
化合物(収率89.8%)を非晶質固体として得た。
【0110】質量スペクトル(FAB-MS): 813(M+H+, M=C
47H60N2O10). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 7.68 (1H, s), 7.42
(2H, d, J=8.7Hz), 7.33 (2H, d, 8.7Hz), 5.72-5.77
(2H, m), 5.39 (1H, s), 5.28-5.37 (3H, m), 4.81 (1
H, d, J=10.6Hz), 4.64 and 4.68 (2H, AB-q, J=14.5H
z), 4.29 (1H, m),4.07 (1H, s), 3.95 (1H, d, J=6.2H
z), 3.55 (2H, s), 3.52 (1H, m), 3.25 (1H, m), 3.01
(1H, m), 2.62 (2H, m), 2.32 (1H, d, J=8.2Hz), 1.8
7 (3H, s),0.96 (3H, t, J=7.3Hz), 0.82 (3H, d, J=6.
5Hz), 0.76 (3H, d, J=6.5Hz). 実施例4 13−[1−(4−メタンスルフォニルアミノフェニ
ル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキ
シミルベマイシン A4 (I:R1= Et、R2= H、R3= CH3SO2、a=cyclopentyl、例
示化合物番号20) 13−[1−(4−アミノフェニル)シクロペンタンカ
ルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A
4 及びメタンスルフォニルクロリドを、実施例1の工程
(c)と同様に反応させ、後処理することにより、標記
化合物(収率88.2%)を非晶質固体として得た。
【0111】質量スペクトル(FAB-MS): 824(M+H+, M=C
45H61NO11S). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 7.32 (2H, d, J=8.7H
z), 7.14 (2H, d, J=8.7Hz), 6.47 (1H, s), 5.70-5.80
(2H, m), 5.39 (1H, s), 5.25-5.37 (3H, m),4.80 (1
H, d, J=10.6Hz), 4.64 and 4.68 (2H, AB-q, J=14.0H
z), 4.28 (1H, dd, J=6.4Hz, J=8.2Hz), 4.07 (1H, s),
3.95 (1H, d, J=6.4Hz), 3.54 (1H, m),3.25 (1H, m),
3.01 (1H, m), 2.93 (3H, s), 2.62 (2H, m), 2.33 (1
H, d, J=8.2Hz), 1.87 (3H, s), 0.96 (3H, t, J=7.3H
z), 0.82 (3H, d, J=6.5Hz), 0.74(3H, d, J=6.5Hz). 実施例5 13−[1−(4−ヒドロキシアセチルアミノフェニ
ル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキ
シミルベマイシン A4 (I:R1= Et、R2= H、R3= HOCH2CO、a=cyclopentyl、
例示化合物番号7) 13−[1−(4−アミノフェニル)シクロペンタンカ
ルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A
4 (388 mg, 0.5 mmol)を用い、t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ酢酸(114 mg, 0.6 mmol)及び沃化2−クロロ−
1−メチルピリジニウム(153 mg, 0.6 mmol)を使用し
て、実施例1の工程(c)と同様に反応させ、後処理す
ることにより、非晶質固体として、目的化合物の水酸基
がシリル基で保護された中間体化合物(13−[1−
(4−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)アセチルア
ミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5
−ヒドロキシミルベマイシン A4)を得た。
【0112】次いで得られた中間体化合物を精製するこ
となく、メタノール(5 ml)に溶解させ、1モル濃度の
塩酸(0.5 ml)を加えた後、室温で5時間攪拌した。反
応液に酢酸エチル(25 ml)を加えた後、4%炭酸水素
ナトリウム水溶液、水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸
ナトリウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:酢酸エチル:ヘキサン=3:2)を用いて
精製することにより、標記化合物(収率78.7%)を非晶
質固体として得た。
【0113】質量スペクトル(FAB-MS): 842(M+K, M=C46
H61NO11, +KI). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 8.26 (1H, s), 7.49
(2H, d, J=8.5Hz), 7.30 (2H, d, 8.5Hz), 5.70-5.80
(2H, m), 5.39 (1H, s), 5.25-5.40 (3H, m), 4.80 (1
H, d, J=10.4Hz), 4.64 and 4.68 (2H, AB-q, J=14.4H
z), 4.28 (1H, dd,J=6.4Hz, J=8.1Hz), 4.25 (2H, d, J
=5.2Hz), 4.08 (1H, s), 3.95 (1H, d, J=6.4Hz), 3.54
(1H, m), 3.25 (1H, m), 3.02 (1H, dt, J=2.2Hz, J=
9.2Hz), 2.69(1H, t, J=5.2Hz), 2.62 (2H, m), 2.35
(1H, d, J=8.1Hz), 1.86 (3H, s), 0.96 (3H, t, J=7.3
Hz), 0.82 (3H, d, J=6.5Hz), 0.76 (3H, d, J=6.5Hz). 実施例6 13−{1−[4−(N−アセチル−N−メチルグリシ
ルアミノ)フェニル]シクロペンタンカルボニルオキ
シ}−5−ヒドロキシミルベマイシン A4 (I:R1= Et、R2= H、R3= CH3CON(CH3)CH2CO、a=cyclo
pentyl、例示化合物番号346) 13−[1−(4−アミノフェニル)シクロペンタンカ
ルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A
4(388 mg, 0.5 mmol)を用い、N−アセチル−N−メチ
ルグリシン(79 mg, 0.6 mmol)及び1−メチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(85 m
g, 0.6 mmol)をテトラヒドロフラン(5 ml)中で室温30分
攪拌し、実施例1の工程(c)と同様に後処理すること
により、標記化合物(収率87.0%)を非晶質固体として
得た。
【0114】質量スペクトル(FAB-MS): 859(M+H+, M=C
49H66N2O11). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 8.51 (1H, s), 7.42
(2H, d, J=8.5Hz), 7.26 (2H, d, 8.5Hz), 5.70-5.80
(2H, m), 5.39 (1H, s), 5.25-5.40 (3H, m), 4.80 (1
H, d, J=10.6Hz), 4.64 and 4.68 (2H, AB-q, J=14.5H
z), 4.28 (1H, dd,J=6.1Hz, J=8.2Hz), 4.09 (2H, s),
4.08 (1H, s), 3.95 (1H, d, J=6.1Hz), 3.54 (1H, m),
3.25 (1H, m), 3.19 (3H, s), 3.02 (1H, dt, J=2.3H
z, J=9.4Hz),2.62 (2H, m), 2.33 (1H, d, J=8.2Hz),
2.18 (3H, s), 1.83 (3H, s), 0.93 (3H, t, J=7.2Hz),
0.82 (3H, d, J=6.5Hz), 0.76 (3H, d, J=6.5Hz). 実施例7 13−{1−[4−(2−オキソピロリジン−1−イ
ル)アセチルアミノフェニル]シクロペンタンカルボニ
ルオキシ}−5−ヒドロキミルベマイシン A4 (I:R1= Et、R2= H、R3= 2-Oxopyrrolidin-1-yl-CH2C
O、a=cyclopentyl、例示化合物番号350) 13−[1−(4−アミノフェニル)シクロペンタンカ
ルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A
4(388 mg, 0.5 mmol)を用い 、(2−オキソピロリジン
−1−イル)酢酸(86 mg, 0.6 mmol)及び1−メチル−
3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(8
5 mg, 0.6 mmol)をテトラヒドロフラン(5 ml)中で室温4
0分攪拌し、実施例1の工程(c)と同様に後処理する
ことにより、標記化合物(収率89.5%)を非晶質固体と
して得た。
【0115】質量スペクトル(FAB-MS): 871(M+H+, M=C
50H67N2O11). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 8.33 (1H, s), 7.42
(2H, d, J=8.6Hz), 7.27 (2H, d, J=8.6Hz), 5.72-5.79
(2H, m), 5.39 (1H, s), 5.28-5.37 (3H, m),4.81 (1
H, d, J=10.6Hz), 4.65 and 4.68 (2H, AB-q, J=14.4H
z), 4.27 (1H, dd, J=6.3Hz, J=8.3Hz), 4.08 (1H, s),
4.04 (2H, s), 3.95 (1H, d, J=6.3Hz),3.59 (2H, t,
J=7.2Hz), 3.54 (1H, m), 3.25 (1H, m), 3.01 (1H,
m), 2.60 (2H, m), 2.33 (1H, d, J=8.3Hz), 1.87 (3H,
s), 0.96 (3H, t, J=7.3Hz), 0.82(3H, d, J=6.5Hz),
0.76 (3H, d, J=6.5Hz). 実施例8 13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフェニル)
シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミ
ルベマイシン A3 (I:R1= Me、R2= H、R3= CH3OCH2CO、a=cyclopenty
l、例示化合物番号51) (a) 13−[1−(4−アミノフェニル)シクロペ
ンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイ
シン A3 (I:R1=Me、R2=H、R3=H、a=cyclopentyl、
例示化合物番号44) 15−ヒドロキシ−5−オキソミルベマイシンA4の代
わりに15−ヒドロキシ−5−オキソミルベマイシンA
3を、順次実施例1の工程(a)及び(b)と同様に反
応させ、後処理及びシリカゲルカラムで精製する事によ
り、標記化合物を、非晶質固体として、67.5%の収率で
得た。 このものは更に精製することなく次の工程に使
用した。
【0116】1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 7.11 (2
H, d, J=8.5Hz), 6.60 (2H, d, J=8.5Hz), 5.71-5.78
(2H, m), 5.38 (1H, s), 5.25-5.40 (3H, m), 4.80 (1
H, d, J=10.6Hz), 4.65 and 4.68 (2H, AB-q, J=13.9H
z), 4.28 (1H, m), 4.08 (1H, s), 3.95 (1H, d, J=6.1
Hz), 3.59 (2H, broad-s), 3.52 (1H, m), 3.18-3.26
(2H, m), 2.57 (2H, m), 1.87 (3H, s), 1.31 (3H, s),
1.13 (3H, d, J=6.4Hz), 0.83 (3H, d, J=6.5Hz), 0.7
7 (3H, d, J=6.6Hz). (b) 13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフ
ェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒド
ロキシミルベマイシン A3 (I:R1= Me、R2= H、R3= CH3OCH2CO、a=cyclopenty
l、例示化合物番号51) 上記(a)で得られた13−[1−(4−アミノフェニ
ル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキ
シミルベマイシン A3及びメトキシアセチルクロリド
を、実施例1(c)と同様に反応させ、後処理し、メタ
ノール/水から結晶化することにより、標記化合物(収
率92.3%)を白色結晶として得た。
【0117】融点: 239-242℃ 質量スペクトル(FAB-MS): 804(M+H+, M=C46H61NO11). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 8.21 (1H, s), 7.49
(2H, d, J=8.6Hz), 7.29 (2H, d, 8.6Hz), 5.71-5.78
(2H, m), 5.38 (1H, s), 5.24-5.36 (3H, m), 4.80 (1
H, d, J=10.6Hz), 4.64 and 4.68 (2H, AB-q, J=13.7H
z), 4.28 (1H, m),4.07 (1H, s), 4.01 (2H, s), 3.95
(1H, d, J=6.3Hz), 3.51 (3H, s), 3.50 (1H, m), 3.18
-3.26 (2H, m), 2.61 (2H, m), 1.87 (3H, s), 1.28 (3
H, s), 1.13(3H, d, J=6.3Hz), 0.83 (3H, d, J=6.6H
z), 0.76 (3H, d, J=6.5Hz). 実施例9 13−[1−(4−メタンスルフォニルアミノフェニ
ル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキ
シミルベマイシン A3 (I:R1= Me、R2= H、R3= CH3SO2、a=cyclopentyl、例
示化合物番号63) 13−[1−(4−アミノフェニル)シクロペンタンカ
ルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A
3及びメタンスルフォニルクロライドを、実施例1の工
程(c)と同様に反応させ、後処理することにより、標
記化合物(収率88.9%)を非晶質固体として得た。
【0118】質量スペクトル(FAB-MS): 810(M+H+, M=C
44H59NO11S). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 7.33 (2H, d, J=8.6H
z), 7.14 (2H, d, J=8.6Hz), 6.40 (1H, s), 5.73-5.80
(2H, m), 5.38 (1H, s), 5.25-5.40 (3H, m),4.80 (1
H, d, J=10.6Hz), 4.64 and 4.68 (2H, AB-q, J=14.4H
z), 4.28 (1H, dd, J=6.4Hz, J=8.4Hz), 4.07 (1H, s),
3.95 (1H, d, J=6.4Hz), 3.51 (1H, m),3.17-3.25 (2
H, m), 2.97 (3H, s), 2.63 (2H, m), 2.32 (1H, d, J=
8.4Hz), 1.87 (3H, s), 1.29 (3H, s), 1.13 (3H, d, J
=6.1Hz), 0.82 (3H, d, J=6.5Hz),0.74 (3H, d, J=6.6H
z). 実施例10 13−デオキシ−13β−[1−(4−メトキシアセチ
ルアミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]
−22,23−ジヒドロアベルメクチン B1aアグリコ
ン (I:R1= sBu、R2= H、R3= CH3OCH2CO、a=cyclopenty
l、例示化合物番号137) (a) 13−デオキシ−13β−[1−(4−アミノ
フェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−22,
23−ジヒドロアベルメクチンB1a アグリコン(I:R
1= sBu、R2= H、R3= H、a=cyclopentyl、例示化合物番
号130) 15−ヒドロキシ−5−オキソミルベマイシンA4の代
わりに13−エピ−5−オキソ−22,23−ジヒドロ
アベルメクチン B1a アグリコンを、実施例1の工程
(a)及び(b)と同様に順次反応、後処理し、シリカ
ゲルのカラムで精製(溶出溶媒:酢酸エチル:ヘキサン
=3:2)する事により、標記化合物を非晶質固体とし
て、48.5%の収率で得た。
【0119】1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 7.11 (2
H, d, J=8.6Hz), 6.60 (2H, d, J=8.6Hz), 5.72-5.80
(2H, m), 5.41 (1H, s), 5.23-5.36 (3H, m), 4.80 (1
H, d, J=10.4Hz), 4.65 and 4.68 (2H, AB-q, J=14.4H
z), 4.28 (1H, dd, J=6.4Hz, J=8.1Hz), 4.01 (1H, s),
3.95 (1H, d, J=6.4Hz), 3.59 (2H, broad-s), 3.56
(1H, m), 3.14 (1H, m), 2.58 (2H, m), 2.33 (1H, d,
J=8.1Hz), 1.87 (3H, s), 1.31 (3H, s), 0.93 (3H, t,
J=7.4Hz), 0.84 (3H, d, J=6.7Hz), 0.78 (3H, d,J=5.
4Hz), 0.77 (3H, d, J=6.6Hz). (b) 13−デオキシ−13β−[1−(4−メトキ
シアセチルアミノフェニル)シクロペンタンカルボニル
オキシ]−22,23−ジヒドロアベルメクチン B1a
アグリコン (I:R1= sBu、R2= H、R3= CH3OCH2CO、
a=cyclopentyl) 上記(a)で得られた13−デオキシ−13β−[1−
(4−アミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオキ
シ]−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1aアグリ
コン及びメトキシアセチルクロリドを、実施例1の工程
(c)と同様に反応させ、後処理することにより、標記
化合物を非晶質固体として得た(収率86.0%)。
【0120】質量スペクトル(FAB-MS): 846(M+H+, M=C
49H67NO11). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 8.21 (1H, s), 7.49
(2H, d, J=8.7Hz), 7.30 (2H, d, J=8.7Hz), 5.72-5.80
(2H, m), 5.41 (1H, s), 5.22-5.35 (3H, m),4.81 (1
H, d, J=10.4Hz), 4.65 and 4.68 (2H, AB-q, J=14.4H
z), 4.29 (1H, dd, J=6.3Hz, J=8.3Hz), 4.01 (2H, s),
4.00 (1H, s), 3.95 (1H, d, J=6.3Hz),3.56 (1H, m),
3.51 (3H, s), 3.25 (1H, m), 3.13-3.24 (1H, m), 2.
62 (2H, m), 2.32 (1H, d, J=8.3Hz), 1.87 (3H, s),
1.28 (3H, s), 0.94 (3H, t, J=7.4Hz), 0.84 (3H, d,
J=6.9Hz), 0.78 (3H, d, J=5.6Hz), 0.76 (3H, d, J=6.
6Hz). 実施例11 13−デオキシ−13β−[1−(4−メタンスルフォ
ニルアミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオキ
シ]−22,23−ジヒドロアベルメクチンB1aアグリ
コン (I:R1= sBu、R2= H、R3= CH3SO2、a=cyclopen
tyl、例示化合物番号149) 実施例10の工程(a)で得られた13−デオキシ−1
3β−[1−(4−アミノフェニル)シクロペンタンカ
ルボニルオキシ]−22,23−ジヒドロアベルメクチ
ンB1a アグリコン及びメタンスルフォニルクロライド
を、実施例1の工程(c)と同様に反応させ、後処理す
ることにより、標記化合物を非晶質固体として得た(収
率87.4%)。
【0121】質量スペクトル(FAB-MS): 852(M+H+, M=C
47H65NO11S). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 7.33 (2H, d, J=8.5H
z), 7.14 (2H, d, J=8.5Hz), 6.36 (1H, s), 5.73-5.80
(2H, m), 5.40 (1H, s), 5.22-5.36 (3H, m),4.81 (1
H, d, J=10.4Hz), 4.64 and 4.67 (2H, AB-q, J=14.5H
z), 4.29 (1H, dd, J=6.3Hz, J=8.1Hz), 4.01 (1H, s),
3.95 (1H, d, J=6.3Hz), 3.56 (1H, m),3.26 (1H, m),
3.14 (1H, m), 2.97 (3H, s), 2.63 (2H, m), 2.32 (1
H, d, J=8.1Hz), 1.86 (3H, s), 1.29 (3H, s), 0.93
(3H, t, J=7.3Hz), 0.84 (3H, d, J=7.0Hz), 0.78 (3H,
d, J=5.6Hz), 0.75 (3H, d, J=6.5Hz). 実施例12 13−{1−[4−(N−メトキシアセチル−N−メチ
ルアミノ)フェニル]シクロペンタンカルボニルオキ
シ}−5−ヒドロキシミルベマイシン A4 (I:R1= Et、R2= Me、R3= CH3OCH2CO、a=cyclopenty
l、例示化合物番号35) 1−(4−ニトロフェニル)シクロペンタンカルボン酸
の代わりに4−(N−メトキシアセチル−N−メチルア
ミノ)フェニルシクロペンタンカルボン酸を使用し、実
施例1の工程(a)と同様に反応させ、後処理すること
により、標記化合物を非晶質固体として得た(収率48.0
%)。
【0122】質量スペクトル(FAB-MS): 832(M+H+, M=C
48H65NO11). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 7.40 (2H, d, J=8.6H
z), 7.12 (2H, d, J=8.6Hz), 5.70-5.80 (2H, m), 5.39
(1H, s), 5.25-5.40 (3H, m), 4.81 (1H, d, J=10.5H
z), 4.68 and 4.64 (2H, AB-q, J=14.5Hz), 4.28 (1H,
m), 4.08 (1H, s), 3.94 (1H, d, J=6.3Hz), 3.67 (2H,
s), 3.54 (1H, m), 3.33 (3H, s), 3.25(1H, m), 3.24
(3H, s), 3.01 (1H, m), 2.64 (2H, m), 1.87 (3H,
s), 0.96 (3H, t, J=7.3Hz), 0.82 (3H, d, J=6.5Hz),
0.76 (3H, d, J=6.5Hz). 実施例13 13−{1−[4−(2−オキサゾリドン−3−イル)
フェニル]シクロペンタンカルボニルオキシ}−5−ヒ
ドロキシミルベマイシン A4 (I:R1= Et、R2,R3= 2-Oxazolidone-3-yl、a=cyclope
ntyl、例示化合物番号42) 1−(4−ニトロフェニル)シクロペンタンカルボン酸
の代わりに4−(2‐オキサゾリドン−3−イル)フェ
ニルシクロペンタンカルボン酸を、実施例1の工程
(a)と同様に反応させ、後処理することにより、標記
化合物を非晶質固体として得た(収率34.2%)。
【0123】質量スペクトル(FAB-MS): 815(M+, M=C47H
61NO11). 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 7.46 (2H, d, J=8.7H
z), 7.34 (2H, d, J=8.7Hz), 5.70-5.80 (2H, m), 5.39
(1H, s), 5.25-5.40 (3H, m), 4.81 (1H, d, J=10.4H
z), 4.68 and 4.64 (2H, AB-q, J=14.6Hz), 4.49 (2H,
m), 4.28 (1H, dd, J=6.1Hz, J=8.3Hz), 4.08 (2H, m),
4.07 (1H, s), 3.95 (1H, d, J=6.1Hz),3.54 (1H, m),
3.25 (1H, m), 3.01 (1H, m), 2.61 (2H, m), 2.33 (1
H, d, J=8.3Hz), 1.87 (3H, s), 0.96 (3H, t, J=7.3H
z), 0.82 (3H, d, J=6.3Hz), 0.76(3H, d, J=6.5Hz). 実施例14 13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフェニル)
シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミ
ルベマイシン A4 (I:R1= Et、R2=H、R3=CH3OCH2C
O、a=cyclopentyl、例示化合物番号8) (a) 参考例1で得た、1−(4−メトキシアセチル
アミノフェニル)シクロペンタンカルボン酸(8.28g、3
0.0mmol)をジクロロメタン(120ml)に懸濁し、アリルト
リメチルシラン (3.16ml, 20.0mmol)及びトリフルオロ
メタンスルホン酸トリメチルシリル エステル (0.6m
l)を室温で加え、窒素気流下室温で20分攪拌した。
得られた透明な反応液に、15−ヒドロキシ−5−オキ
ソミルベマイシンA4 (5.57g, 10.0mmol)を室温で加
え、更に60分室温で攪拌を続けた。 反応終了後、反応
液を4%炭酸水素ナトリウム水にあけ、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を4%炭酸水素ナトリウム水と水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。 得
られた、13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフ
ェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−オキ
ソミルベマイシン A4(IV:R1= Et、 X=CH3OCH2CONH、
a=cyclopentyl)を含む残渣は更に精製することなく、
全量を次の工程に用いた。
【0124】(b) 上記(a)で得られた5−オキソ
体を、メタノール(200 ml) に溶解し、-40℃で、ナトリ
ウムボロハイドライド (1.52 g, 40 mmol) 、及三弗化
ホウ素・エーテル附加物(2滴)を-40℃で加え、同温度
で10分間攪拌した。 反応終了後、反応液に酢酸エチル
(400 ml) を加え、3回水洗し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。 残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製(酢酸エチル:ヘキサ
ン=1:1で溶出)して、5.32gの目的化合物を得た(収
率65.0%)。 核磁気共鳴スペクトルを含め、このもの
の性状は実施例1で得られたものと完全に一致した。
イソプロパノール/水で処理すると融点176-178℃を示す
結晶を与えた。
【0125】 元素分析 理論値 C: 67.53% H: 7.84% N: 1.68% (C47H63NO11・H2O) 分析値 C: 67.80% H: 7.49% N: 1.75% 後述する実施例20で得られた化合物を、メトキシアセ
チルクロライドの代わりに下記試薬を用い、実施例1の
工程(c)と同様に処理する事により、実施例15から
実施例19の化合物を得た。実施例15 13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフェニル)
シクロブタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミル
ベマイシン A4 (I:R1= Et、R2=H、R3= CH3OCH2CO、
a=cyclobutyl、例示化合物番号180) 試薬:メトキシアセチルクロリド。 収率:74.3% 質量スペクトル(FAB-MS): 804(M+H+, M=C46H61NO11). 核磁気共鳴スペクトル(400MHz)δ(ppm):8.23(1H,
s), 7.52(2H, d, J=8.6Hz), 7.24(2H, d, J=8.6Hz),
5.75〜5.79(2H, m), 5.39(1H, s), 5.29 〜5.36(3H,
m), 4.84(1H, d, J=10.5Hz ), 4.65 and 4.68(2H, AB-
q, J=13.7Hz), 4.28(1H, m), 4.06(1H, s), 4.02(2H,
s), 3.95(1H, d, J=6.1Hz), 3.55(1H, m),3.51(3H, s)
3.25(1H, m), 3.02(1H, m), 1.87(3H, s), 1.33(3H,
s), 0.97(3H, t,J=7.3Hz), 0.82(3H, d, J=6.5Hz), 0.7
6(3H, d, J=6.5Hz). 実施例16 13−[1−(4−アセチルアミノフェニル)シクロブ
タンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシ
ン A4 (I:R1= Et、R2=H、R3= CH3CO、a=cyclobuty
l、例示化合物番号174) 試薬:酢酸 酸無水物。 収率:83.2% 質量スペクトル(FAB-MS): 774(M+H+, M=C45H59NO10). 核磁気共鳴スペクトル(400MHz)δ(ppm):7.44(2H,
d, J=8.3Hz), 7.22(2H, d, J=8.3Hz), 7.14(1H,s) 5.7
5〜5.78(2H, m), 5.39(1H, s), 5.29 〜5.37(3H, m),
4.84(1H, d, J=10.5Hz ), 4.65 and 4.68(2H, AB-q, J=
14.0Hz), 4.28(1H, m), 4.06(1H, s), 3.95(1H, d, J=
6.3Hz), 3.54(1H, m), 3.25(1H, m), 3.02(1H, m),2.18
(3H, s) 1.87(3H, s), 1.33(3H, s), 0.97(3H, t, J=7.
3Hz), 0.82(3H, d, J=6.5Hz), 0.76(3H, d, J=6.5Hz). 実施例17 13−[1−(4−メタンスルフォニルアミノフェニ
ル)シクロブタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシ
ミルベマイシン A4 (I:R1= Et、R2=H、R3= CH3S
O2、a=cyclobutyl、例示化合物番号192) 試薬:メタンスルフォニルクロリド。 収率:70.5% 質量スペクトル(FAB-MS): 810(M+H+, M=C44H59NO11S). 核磁気共鳴スペクトル(400MHz)δ(ppm):7.27(2H,
d, J=8.6Hz), 7.17(2H,d, 8.6Hz), 6.43(1H, s), 5.76
〜5.78(2H, m), 5.39(1H, s), 5.28 〜5.37(3H,m), 4.8
4(1H, d, J=10.6Hz ), 4.65 and 4.69(2H, AB-q, J=13.
4Hz), 4.29(1H,m), 4.06(1H, s), 3.95(1H, d, J=6.4H
z), 3.55(1H, m),3.25(1H, m), 3.02(1H,m), 2.98(3H,
s), 1.87(3H, s), 1.33(3H,s) 0.97(3H, t, J=7.3Hz),
0.82(3H,d, J=6.5Hz), 0.76(3H, d, J=6.5Hz). 実施例18 13−[1−(4−トリフルオロアセチルアミノフェニ
ル)シクロブタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシ
ミルベマイシン A4 (I:R1= Et、R2=H、R3= CF3CO、
a=cyclobutyl、例示化合物番号175) 試薬:トリフルオロ酢酸 酸無水物。 収率:70.7% 質量スペクトル(FAB-MS): 828(M+H+, M=C45H56F3NO10). 核磁気共鳴スペクトル(400MHz)δ(ppm):7.85(1H,s)
7.52(2H, d, J=8.5Hz), 7.30(2H, d, J=8.5Hz), 5.76
〜5.79(2H, m), 5.39(1H, s), 5.27 〜5.37(3H,m), 4.8
5(1H, d, J=10.4Hz ), 4.65 and 4.68(2H, AB-q, J=13.
7Hz), 4.28(1H,m), 4.06(1H, s), 3.95(1H, d, J=6.2H
z), 3.54(1H, m), 3.25(1H, m), 3.01(1H, m), 1.87(3
H, s), 1.33(3H, s), 0.97(3H, t, J=7.3Hz), 0.82(3H,
d, J=6.5Hz), 0.77(3H, d, J=6.5Hz). 実施例19 13−[1−(4−ペンチノイルアミノフェニル)シク
ロブタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマ
イシン A4 (I:R1= Et、R2=H、R3= CH≡CCH2CH2CO、
a=cyclobutyl、例示化合物番号354) 試薬:4−ペンチノイック アシッド/2−クロロ−1
−メチルピリジニウムアイオジド。 収率:37.9% 質量スペクトル(FAB-MS): 812(M+H+, M=C48H61NO10). 核磁気共鳴スペクトル(400MHz)δ(ppm):7.46(2H,
d, J=8.5Hz), 7.34(1H,s) 7.23(2H, d, J=8.5Hz), 5.72
〜5.79(2H, m), 5.39(1H, s), 5.29 〜5.37(3H,m), 4.8
4(1H, d, J=10.4Hz ), 4.65 and 4.68(2H, AB-q, J=13.
5Hz), 4.28(1H,m), 4.05(1H, s), 3.95(1H, d, J=6.1H
z), 3.55(1H, m), 3.25(1H, m), 3.02(1H, m), 2.56~2.
66(4H, m) 1.87(3H, s), 1.34(3H, s), 0.97(3H, t, J=
7.3Hz),0.82(3H, d, J=6.5Hz), 0.77(3H, d, J=6.5Hz). 実施例20 13−[1−(4−アミノフェニル)シクロブタンカル
ボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A4
(I:R1= Et、R2=H、R3= H、a=cyclobutyl、例示化合
物番号173) 1−(4−ニトロフェニル)シクロペンタンカルボン酸
の代わりに1−(4−ニトロフェニル)シクロブタンカ
ルボン酸を、実施例1の工程(a)及び(b)と同様に
順次反応させ、後処理することにより、表記化合物を非
晶質固体として得た(収率59.8%)。 質量スペクトル(FAB-MS): 732(M+H+, M=C43H57NO9). 核磁気共鳴スペクトル(400MHz)δ(ppm):7.10(2H,
d, J=8.5Hz), 6.74(2H,d, 8.5Hz), 5.75〜5.79(2H, m),
5.39(1H, s), 5.29 〜5.38(3H, m), 4.84(1H,d, J=10.
4Hz ), 4.68 and 4.65(2H, AB-q, J=14.5Hz), 4.28(1H,
m), 4.06(1H,s), 3.95(1H, d, J=6.4Hz), 3.55(1H,
m),3.25(1H, m), 3.02(1H, m), 1.87(3H, s), 1.35(3H,
s), 0.97(3H, t, J=7.3Hz), 0.82(3H, d, J=6.5Hz),
0.78(3H,d, J=6.5Hz). 実施例21 13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフェニル)
シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミ
ルベマイシン A4と13−[1−(4−メトキシアセチ
ルアミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]
−5−ヒドロキシミルベマイシンA3の(8:2)の混
合物 (I:R1= Et:Me(8:2、重量比)、R2= H、R3= CH3
OCH2CO、a=cyclopentyl、例示化合物番号8、51) 実施例1で用いられた15−ヒドロキシ−5−オキソミ
ルベマイシンA4と実施例8で用いられた15−ヒドロ
キシ−5−オキソミルベマイシンA3の替わりに、15
−ヒドロキシ−5−オキソミルベマイシンA4と15−
ヒドロキシ−5−オキソミルベマイシンA3の混合物
(15−ヒドロキシ−5−オキソミルベマイシンA4:
15−ヒドロキシ−5−オキソミルベマイシンA3=
8:2、重量比)を用いて、実施例1と同様に反応処理
して、13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフェ
ニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロ
キシミルベマイシン A4と13−[1−(4−メトキシ
アセチルアミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオ
キシ]−5−ヒドロキシミルベマイシンA3の混合物
(13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフェニ
ル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキ
シミルベマイシン A4:13−[1−(4−メトキシア
セチルアミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオキ
シ]−5−ヒドロキシミルベマイシンA3=8:2、重
量比)を得た。 参考例1 1−(4−メトキシアセチルアミノフェニル)シクロペ
ンタンカルボン酸 1−(4−ニトロフェニル)シクロペンタンカルボン酸
(25.3g、100 mmol)をメタノール/テトラヒドロフラン
(1:1の混液、200 ml)に溶解し、氷冷下、ニッケル(I
I)クロライドのトリフェニルフォスフィン錯体(13 g,
20 mmol)を加え、更にナトリウムボロハイドライド(1
0g)を10分間かけて徐々に加えた。 反応液を室温で
20分攪拌した後、500mlの水に注いだ。 濃塩酸を加
え、pHを4とし、析出した結晶を濾取する。 得られた
結晶を100 mlの水に懸濁し、炭酸カリウム(22.2g, 150
mmol)及びテトラハイドロフラン(100 ml)を加え、氷冷
下、メトキシアセチルクロリド(9.0 ml, 100 mmol)を加
える。 更に同温度で30分攪拌し、水(200 ml)を加え、
エーテルで洗浄し、濃塩酸を加えpH4とする。室温で2
時間放置して、析出した結晶を濾取することにより25.4
gの標記化合物を白色結晶として得た(収率91.6%)。
【0126】融点: 162-163℃ 1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 8.24(1H, s), 7.50 (2
H, d, J=8.7Hz), 7.35(2H, d, J=8.7Hz), 4.00 (1H,
s), 3.49 (3H, s), 2.63 (2H, m), 1.90 (2H, m), 1.73
(4H, m). 試験例1 ネコノミに対する殺虫試験 人工皮膚として使用するパラフィルム(アルドリッチケ
ミカル社製)でノミの居住空間と牛血清を隔離した試験
容器を用意し、牛血清に 1 ppm 濃度の薬剤を添加し、
37℃でパラフィルムを通してノミに吸血させた。1群
20匹のノミを使用し、48時間後に、死亡したノミの
数から試験薬剤の殺ノミ効果を判定した。尚、死亡率は
薬剤無添加の対照群の生存率から補正した。結果を表2
に示す。
【0127】
【表2】 試験結果 化合物 死亡率(%) 実施例1(b) 95.0 実施例1(c) 90.2 実施例2 95.0 実施例3 81.4 実施例4 100.0 実施例5 74.4 実施例6 79.5 実施例8 87.6 実施例9 83.2 ミルベマイシンA4 20.9 化合物A 2.4 尚、上記表に於いて、化合物Aは、特開平1-104078号公
報に記載の、以下の構造式を有する化合物である。
【0128】
【化8】
【0129】試験例2 犬に対するノミ駆除試験 試験に使用したビーグル犬は、試験前に猫ノミを感染さ
せ、3日後に犬体表から回収されるノミを数えて各犬毎
の感染率を求めておき、投薬後、7、21、28日目に
各犬当り100匹の猫ノミを感染させ、3日後に犬体表か
ら回収される回収数と投薬前の回収数から駆除率を求め
た。
【0130】実施例1の13−[1−(4−メトキシア
セチルアミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオキ
シ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A4 を、ベンジ
ルアルコールとプロピレンカーボネートの9:1の混合
物に10%濃度になるように溶解させた液を被験液と
し、ビーグル犬(4から7ヶ月齢)4匹に 5mg/kg の投
与量になる液量を各犬の肩甲骨の間に滴下したところ、
7、21及び28日目の試験で体表からノミは全く回収
されず、駆除率は28日後でも100%であった。
【0131】同時に行なった無投薬群の犬4匹において
は、感染率の大きな変動は観察されなかった。
【0132】試験例3 犬に対するノミ駆除試験 試験に使用したビーグル犬は、試験前に猫ノミを感染さ
せ、3日後に犬体表から回収されるノミを数えて各犬毎
の感染率を求めておき、投薬後、7、21、28日目に
各犬当り100匹の猫ノミを感染させ、3日後に犬体表か
ら回収される回収数と投薬前の回収数から駆除率を求め
た。
【0133】実施例21の13−[1−(4−メトキシ
アセチルアミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオ
キシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A4 と13−
[1−(4−メトキシアセチルアミノフェニル)シクロ
ペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマ
イシン A3の混合物(混合比=8:2)を、ベンジルア
ルコールとプロピレンカーボネートの9:1の混合物に
10%濃度になるように溶解させた液を被験液とし、ビ
ーグル犬(4から7ヶ月齢)4匹に 5mg/kg の投与量に
なる液量を各犬の肩甲骨の間に滴下したところ、7、2
1及び28日目の試験で体表からノミは全く回収され
ず、駆除率は28日後でも100%であった。
【0134】同時に行なった無投薬群の犬4匹において
は、感染率の大きな変動は観察されなかった。 試験例4,5,6 試験例4:蛔虫(Toxocara canis)に対する試験 試験例5:鉤虫( Ancylostoma caninum) に対する試験 試験例6:鞭虫( Trichuris vulpis)に対する試験 蛔虫、鉤虫あるいは鞭虫に自然感染したイヌ(感染可能
な環境下(寄生虫汚染環境下)にて飼育された結果感染
したイヌ)の頚背部に実施例1の13−[1−(4−メ
トキシアセチルアミノフェニル)シクロペンタンカルボ
ニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A4 (5
mg/kg)をベンジルアルコールとプロピレンカーボネー
トの9:1の混合物に10%濃度になるように溶解させ
た液を被験液とし、供試犬の肩甲骨の間に滴下した。そ
れぞれの寄生虫の駆除試験は、薬剤の投与前と投与後の
E.P.G.(eggs per gram:感染犬より排泄された糞便の1
グラムを取り、その中にふくまれる寄生虫の虫卵数)、
あるいは排出虫体数(供試犬へ投薬した直後から試験終
了までの試験期間中に投与薬剤の影響を受け、その供試
犬からのがれ出た(供試犬より排泄された糞便中の)虫
体数を調べた。また試験終了時に供試犬を解剖して生存
虫体数を数えた。結果を表3に示す。
【0135】
【表3】試験結果 EPG 排出虫体 解剖時における 駆虫率(%) 犬番号 投与前 投与後7〜9日 生存虫体数 試験例4(蛔虫駆虫試験) No.1 6,800 0 3 0 100 No.2 2,400 0 5 0 100 No.3 40,400 0 8 0 100 試験例5(鉤虫駆虫試験) No.4 200 0 0 0 100 No.5 3,000 0 0 0 100 No.6 200 0 0 0 100 試験例6(鞭虫駆虫試験) No.7 34 0 0 0 100 No.8 5 0 0 0 100 イヌ蛔虫の駆虫試験における供試薬剤の効果は顕著であ
り、投与前には高い値のEPGが認められたが、投与後
7〜9日目にはEPGはゼロとなった。解剖してしらべ
たが、生存虫体数は全く認められなかった。
【0136】イヌ鉤虫の駆虫試験においても供試薬剤の
効果は明らかであり、投与後7〜9日目でEPGはゼロ
となり、解剖時生存虫体はなかった。
【0137】イヌ鞭虫駆虫試験においても供試薬剤の効
果は著しいものであり、EPGは投与後7〜9日目でゼ
ロとなり、生存虫体数は認められなかった。
【0138】以上の様に、供試薬剤の消化管内寄生線虫
に対する駆虫効果は優れていることが証明された。
【0139】試験例7 穿孔カイセン(Sarcoptes scabiei)に対する試験 実施例1の13−[1−(4−メトキシアセチルアミノ
フェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒ
ドロキシミルベマイシン A4(5mg/kg)をベンジル
アルコールとプロピレンカーボネートの9:1の混合物
に10%濃度になるように溶解させ頚背部に滴下投与し
た前と後でカイセンに自然感染したイヌとネコ(感染可
能な環境下にて飼育された結果感染したイヌとネコ)の
耳表皮又は四肢の表皮をかきとり、それらを10%水酸化
カリウム液に入れ顕微鏡で虫体と卵を観察した。結果を
表4に示す。
【0140】
【表4】試験結果 カイセンの感染が確認されたイヌとネコに供試薬剤を頚
背部に滴下投与したところ、明らかに駆除効果が認めら
れ、イヌにおいてはわずか9匹の虫体となり、また産卵
は100%阻止された。ネコにおいては100%の虫体駆除効
果と産卵阻止効果を認めた。以上の様に、供試薬剤のカ
イセンに対する駆除効果は優れていることが証明され
た。
【0141】試験例8 ミクロフィラリア障害試験 犬糸状虫(Dirofilaria immitis)感染犬よりミクロフィ
ラリア(mf)を採取し、mf、実施例1の13−[1
−(4−メトキシアセチルアミノフェニル)シクロペン
タンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシ
ン A4(100ng/ml)及び好中球を培養し、mfに対する
13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフェニル)
シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミ
ルベマイシン A4の阻害効果を検討した。mfは感染血
液をサポニンにて溶血させて得た。また、好中球はラッ
トの腹腔にカゼインを注入し遊出誘導させ、密度勾配遠
心法にて得た。上記条件にラット血清を加えた培養液に
て37℃、5%CO2孵卵器で培養、障害を受けたmfを測
定した。結果を表5に示す。
【0142】
【表5】試験結果 条件 障害を受けたミクロフィラリア(%) mf+ 好中球 6.0 mf+ 薬剤 0.02 mf+ 好中球 + 薬剤 53.8 犬糸状虫感染予防効果のモデルとしてmfを使用、供試
薬剤のmfに対する障害効果を見た。本試験系で供試薬
剤を検討し、明らかにmfに対する障害効果を持つこと
が証明された。この結果から供試薬剤が犬糸状虫感染予
防効果を持つことは容易に類推できる。
【0143】試験例9 殺ナミハダニ(Two-spotted spider mite)試験 ダニが寄生したササゲ葉片を、供試薬剤である実施例1
の13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフェニ
ル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキ
シミルベマイシン A4の各濃度(100、10、1、又は0.1
ppm)の薬液(アセトン:水=95:5に溶かして水
で希釈し各濃度に調整する。)に約10秒間浸漬する。余
剰の薬液を落し、シャレーに静置する。シャレーには予
めスポンジを置きその上にろ紙を置いて、水を含ませて
おく。葉片の薬液が乾燥後、ダニの卵に印を付ける。シ
ャレーは蓋をしないで25℃に放置する。薬剤処理2日後
に死ダニ率(反応率)を調べ、7〜10日後に死卵率及び
ふ化幼虫死亡率を調査する。尚、無処理とは上記試験法
において、供試薬剤の薬液の替わりに水を用いた場合を
意味する。結果を表6及び表7に示す。
【0144】
【表6】試験結果 薬剤 濃度(ppm) ナミハダニ成虫(2日後) 死ダニ率(反応率,%) 供試数 死ダニ数 苦悶数 逃亡数 供試薬剤 100 48 48 100(100) 10 39 39 100(100) 1 55 55 100(100) 0.1 65 64 1 98.5(100) 無処理 - 37 0 0
【0145】
【表7】試験結果 薬剤 濃度(ppm) ナミハダニ卵(7日後) 死卵率 ふ化幼虫死亡率 供試卵数 死卵数 (%) (%) 供試薬剤 100 20 18 90 100 10 20 5 25 100 1 20 0 0 30 無処理 - 20 0 0 0 以上の様に供試薬剤が殺成虫ダニ活性、ふ化抑制活性及
び殺ふ化幼虫活性が有る事が示された。
【0146】試験例10 殺サツマイモネコブセンチュウ ( Southern root-knot
nematode)試験 素寒天プレート(80ml:カナマイシン1.25ppm+ストレ
プトマイシン1.25ppm+ペニシリン0.8585ppmを含む)
を容器(70×70×20mm)に調製し、子葉展開期のキュ
ウリを植え付ける。実施例1の13−[1−(4−メト
キシアセチルアミノフェニル)シクロペンタンカルボニ
ルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A4の薬液
(溶媒は何か:同上)(1,000ppm)に浸したペーパーデ
ィスク(直径8mm薄手)を用い、以下の処理をキュウリ
/素寒天プレートに行なう。 1. 寒天プレートにディスクを1枚入れる。 2. 子葉上にディスクを2枚のせる。
【0147】処理後、水分の蒸発を防ぐために、専用ア
クリル板でフタをする。4日後サツマイモネコブセンチ
ュウ2期幼虫500個体を含む懸濁液約2.5mlを寒天プレー
ト上に滴下し、10日後にゴール(gall)の数を調査
する。実験は全て温度25℃、湿度65%の条件下で行な
う。尚、無処理とは本化合物の薬液の替わりに水を用い
た場合を意味する。 ゴールの数による判定基準及び成績の表示法 0:無処理区並み (51〜150) 1:無処理区よりやや少ない (36〜50) 2:無処理区より少ない (21〜35) 3:無処理区より極めて少ない(0〜20) 結果を表8に示す。
【0148】
【表8】試験結果
薬剤 濃度(ppm) ゴール数 効果
(成績) 供試薬剤 1000 6 3 無処理 - 115 0 以上の様に供試薬剤はサツマイモネコブセンチュウの防
除に有効である事が示された。
【0149】試験例11 シロアリの濾紙接触試験 試験体(濾紙)を実施例21の13−[1−(4−メト
キシアセチルアミノフェニル)シクロペンタンカルボニ
ルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシンA4と13
−[1−(4−メトキシアセチルアミノフェニル)シク
ロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベ
マイシン A3の混合物(混合比=8:2)の所定濃度
のアセトン溶液を20μlで処理し、風乾させた。その
後、サンプル管に試験体とイエシロアリの職蟻10頭を投
入し、26±1℃の暗所に置き、4日後の死虫率を調べ
た。コントロールは試験体(濾紙)をアセトンで処理
し、風乾させたものを用いた。結果を表9に示す。
【0150】
【表9】試験結果 死虫率(%) 500ppm 250ppm 125ppm 62.5ppm 供試薬物 100 100 100 100 コントロール 0 以上の様に供試薬剤はシロアリの防除に有効である事が
示された。
【0151】試験例12 ネコノミに対する殺虫試験 人工皮膚として使用するパラフィルム(アルドリッチケ
ミカル社製)でノミの居住空間と牛血清を隔離した試験
容器を用意し、牛血清に 1 ppm 濃度の薬剤を添加し、
37℃でパラフィルムを通してノミに吸血させた。1群
20匹のノミを使用し、48時間後に、死亡したノミの
数から試験薬剤の殺ノミ効果を判定した。尚、死亡率は
薬剤無添加の対照群の生存率から補正した。結果を表1
0に示す。
【0152】
【表10】 試験結果 化合物 死亡率(%) 実施例15 100 実施例16 92.9 実施例17 94.9 実施例18 91.5 実施例19 90.7 ミルベマイシンA4 20.9 化合物A 2.4 尚、上記表に於いて、化合物Aは、試験例1において示
した化合物と同じ化合物である。
【0153】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)を有するミル
ベマイシン誘導体或いはそれらの農学上、園芸学上、薬
学上又は獣医学上許容される塩は、優れた駆虫、殺ダニ
又は殺虫活性を有し、毒性も弱いため、有害生物駆除剤
[特に、動物に寄生する昆虫(特にノミ類)もしくは寄
生虫によって引き起こされる種々の病害を防除する動物
薬、農作物の害虫を防除する農薬、木材の食害を防除す
る木材食害虫防除剤又はヒトに寄生しもしくはヒトの生
活環境に生息し害を及ぼす害虫を防除する衛生害虫防除
剤]として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 33/14 A61P 33/14 (72)発明者 遠山 俊光 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 難波 俊彦 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 Fターム(参考) 4C071 AA04 AA07 BB03 BB05 CC14 DD35 EE05 FF17 GG03 HH09 JJ01 LL01 LL02 4C086 AA01 AA02 AA03 CA03 MA01 MA04 NA14 ZB37 ZB38 ZB39 ZC61 4H011 AC01 AC03 AC04 BA01 BB08 BC03 BC05 BC10 BC18 BC23 DA13 DD03 DD07

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、 R1 は、メチル基、エチル基、イソプロピル基又はs−
    ブチル基を示し、 R2 は、水素原子又はC1 −C6 アルキル基を示し、 R3 は、水素原子、C1 −C6 アルカノイル基(該基
    は、同一又は異なって、下記置換基群A から選択され
    る1個又は2個の置換基により置換されていてもよ
    い。)、C3 −C5 アルケノイル基(該基は、同一又は
    異なって、下記置換基群A から選択される1個又は2
    個の置換基により置換されていてもよい。)、C3 −C
    5 アルキノイル基(該基は、同一又は異なって、下記置
    換基群A から選択される1個又は2個の置換基により
    置換されていてもよい。)、C1 −C6アルキルスルホ
    ニル基、C1 −C6 アルコキシ部分を持つアルコキシカ
    ルボニル基を示すか、又は、 R2 及びR3 が一緒になって、隣接する窒素原子と共
    に、4員乃至6員の飽和環状アミノ基(該基は、1個の
    窒素原子以外に、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から
    選ばれる原子を1個含んでいても良く、また、同一又は
    異なって、下記置換基群Bから選択される1個又は2個
    の置換基により置換されていてもよい。)を示し、 −a−は、それが結合する炭素原子と一緒になって3員
    乃至6員のシクロアルキル基を示し、 置換基群Aは、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、C1
    −C6 アルコキシ基、C1 −C6アルキルチオ基、C1
    −C6 アルカノイルオキシ基、アミノ基(該基は、1個
    又は2個のC1 −C6アルキル基、C1 −C6 アルカノ
    イル基、C1 −C6 アルキルスルホニル基もしくはC1
    −C6アルコキシ部分を持つアルコキシカルボニル基で
    置換されてもよい。)又は4員乃至6員の飽和ヘテロ環
    (該環は、1個の窒素原子を含み、それ以外に、硫黄原
    子、酸素原子及び窒素原子から選ばれる原子を1個含ん
    でいても良く、また、同一又は異なって、下記置換基群
    Bから選択される1個又は2個の置換基により置換され
    ていてもよい。)を示し、 置換基群Bは、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、C1
    −C6 アルコキシ基、C1 −C6アルキルチオ基、C1
    −C6 アルカノイルオキシ基、アミノ基(該基は、1個
    又は2個のC1 −C6アルキル基、C1 −C6 アルカノ
    イル基、C1 −C6 アルキルスルホニル基もしくはC1
    −C6アルコキシ部分を持つアルコキシカルボニル基に
    より置換されていてもよい。)又はオキソ基を示す。]
    を有するミルベマイシン誘導体或いはそれらの農学上、
    園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  2. 【請求項2】請求項1に於いて、R1 が、メチル基又は
    エチル基であるミルベマイシン誘導体或いはそれらの農
    学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に於いて、R2 が水素原子
    又はC1 −C3アルキル基であるミルベマイシン誘導体
    或いはそれらの農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上
    許容される塩。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に於いて、R2 が水素原子
    又はメチル基であるミルベマイシン誘導体或いはそれら
    の農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される
    塩。
  5. 【請求項5】請求項1又は2に於いて、R2 が水素原子
    であるミルベマイシン誘導体或いはそれらの農学上、園
    芸学上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5より選択される一の請求項
    に於いて、R3 が、水素原子、C1−C4 アルカノイル
    基(該基は、同一又は異なって、1個又は2個のハロゲ
    ン原子、シアノ基、水酸基、C1 −C3 アルコキシ基、
    1 −C3 アルキルチオ基、C1 −C4 アルカノイルオ
    キシ基、アミノ基(該基は、1個又は2個のC1 −C 3
    アルキル、C1 −C4 アルカノイル基、C1 −C3アル
    キルスルホニル基もしくはC1 −C4 アルコキシ部分を
    持つアルコキシカルボニル基で置換されていてもよ
    い。)又は4員乃至6員の飽和ヘテロ環(該環は、1個
    の窒素原子を含み、それ以外に、硫黄原子、酸素原子及
    び窒素原子から選ばれる原子を1個含んでいても良く、
    また、オキソ基により置換されていてもよい。)で置換
    されていてもよい。)、C3 −C5 アルキノイル基、C
    1 −C3アルキルスルホニル基又はC2−C5アルコキシ
    部分を持つアルコキシカルボニル基であるミルベマイシ
    ン誘導体或いはそれらの農学上、園芸学上、薬学上又は
    獣医学上許容される塩。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5より選択される一の請求項
    に於いて、R3 が、水素原子、アセチル基(該基は、同
    一又は異なって、1個又は2個のハロゲン原子、シアノ
    基、水酸基、C1 −C3 アルコキシ基、C1 −C3 アル
    キルチオ基、C1 −C4 アルカノイルオキシ基、アミノ
    基(該基は、1個又は2個のC1 −C3アルキル、C1
    4 アルカノイル基、C1 −C3アルキルスルホニル基
    もしくはC1 −C4 アルコキシ部分を持つアルコキシカ
    ルボニル基で置換されていてもよい。)又は4員乃至6
    員の飽和ヘテロ環(該環は、1個の窒素原子を含み、そ
    れ以外に、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から選ばれ
    る原子を1個含んでいても良く、また、オキソ基により
    置換されていてもよい。)で置換されてもよい。)であ
    るミルベマイシン誘導体或いはそれらの農学上、園芸学
    上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  8. 【請求項8】請求項1乃至5より選択される一の請求項
    に於いて、R3 が水素原子、アセチル基、ヒドロキシア
    セチル基、メトキシアセチル基、エトキシアセチル基又
    はトリフルオロアセチル基であるミルベマイシン誘導体
    或いはそれらの農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上
    許容される塩。
  9. 【請求項9】請求項1乃至5より選択される一の請求項
    に於いて、R3 がメトキシアセチル基であるミルベマイ
    シン誘導体或いはそれらの農学上、園芸学上、薬学上又
    は獣医学上許容される塩。
  10. 【請求項10】請求項1又は2に於いて、R2 及びR3
    が、一緒になって、隣接する窒素原子と共に、4員乃至
    6員の飽和環状アミノ基(該基は、1個の窒素原子以外
    に、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から選ばれる原子
    を1個含んでいても良く、またオキソ基で置換されてい
    てもよい。)であるミルベマイシン誘導体或いはそれら
    の農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される
    塩。
  11. 【請求項11】請求項1又は2に於いて、R2 及びR3
    が、一緒になって、隣接する窒素原子と共に、2−ピロ
    リジンノン−1−イル基又は2−オキサゾリジノン−3
    −イル基であるミルベマイシン誘導体或いはそれらの農
    学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  12. 【請求項12】請求項1又は2に於いて、R2 及びR3
    が、一緒になって、隣接する窒素原子と共に、2−オキ
    サゾリジノン−3−イル基であるミルベマイシン誘導体
    或いはそれらの農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上
    許容される塩。
  13. 【請求項13】請求項1乃至12より選択される一の請
    求項に於いて、−a−が、それと結合する炭素原子と一
    緒になってシクロブチル基又はシクロペンチル基である
    ミルベマイシン誘導体或いはそれらの農学上、園芸学
    上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  14. 【請求項14】請求項1乃至12より選択される一の請
    求項に於いて、−a−が、それと結合する炭素原子と一
    緒になってシクロペンチル基であるミルベマイシン誘導
    体或いはそれらの農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学
    上許容される塩。
  15. 【請求項15】請求項1に於いて、 R1 は、メチル基、エチル基、イソプロピル基又はs−
    ブチル基を示し、 R2 は、水素原子又はC1 −C3 アルキル基を示し、 R3 は、水素原子、C1 −C4 アルカノイル基(該基
    は、同一又は異なって、1個又は2個のハロゲン原子、
    シアノ基、水酸基、C1 −C3 アルコキシ基、C 1 −C
    3 アルキルチオ基、C1 −C4 アルカノイルオキシ基、
    アミノ基(該基は、1個又は2個のC1 −C3アルキ
    ル、C1 −C4 アルカノイル基、C1 −C3アルキルス
    ルホニル基もしくはC1 −C4 アルコキシ部分を持つア
    ルコキシカルボニル基で置換されてもよい。)又は4員
    乃至6員の飽和ヘテロ環(該環は、1個の窒素原子を含
    み、それ以外に、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から
    選ばれる原子を1個含んでいても良く、また、オキソ基
    により置換されていてもよい。)で置換されていてもよ
    い。)、C3 −C5 アルキノイル基、C1 −C3アルキ
    ルスルホニル基もしくはC2 −C5アルコキシ部分を持
    つアルコキシカルボニル基を示すか、又は、 R2 及びR3 が、一緒になって、隣接する窒素原子と共
    に、4員乃至6員の飽和環状アミノ基(該基は、1個の
    窒素原子以外に、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から
    選ばれる原子を1個含んでいても良く、オキソ基で置換
    されていてもよい。)を示し、−a−は、それが結合す
    る炭素原子と一緒になってシクロブチル又はシクロペン
    チル基を示すミルベマイシン誘導体或いはそれらの農学
    上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  16. 【請求項16】請求項1に於いて、 R1 は、メチル基、エチル基、イソプロピル基又はs−
    ブチル基を示し、 R2 は、水素原子又はC1 −C3 アルキル基を示し、 R3 は、水素原子、C1 −C4 アルカノイル基(該基
    は、同一又は異なって、1個又は2個のハロゲン原子、
    シアノ基、水酸基、C1 −C3 アルコキシ基、C 1 −C
    3 アルキルチオ基、C1 −C4 アルカノイルオキシ基、
    アミノ基(該基は、1個又は2個のC1 −C3アルキル
    基、C1 −C4 アルカノイル基、C1 −C3アルキルス
    ルホニル基、C1 −C4 アルコキシ部分を持つアルコキ
    シカルボニル基で置換されていてもよい。)又は4員乃
    至6員の飽和ヘテロ環(該環は、1個の窒素原子を含
    み、それ以外に、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から
    選ばれる原子を1個含んでいても良く、また、オキソ基
    により置換されていてもよい。)で置換されていてもよ
    い。)、C3 −C5 アルキノイル基、C1 −C3アルキ
    ルスルホニル基もしくはC2 −C5アルコキシ部分を持
    つアルコキシカルボニル基を示す(但し、上記において
    2とR3が同時に水素原子を示すことはない。)か、又
    は、 R2 及びR3 が、一緒になって、隣接する窒素原子と共
    に、4員乃至6員の飽和環状アミノ基(該基は、1個の
    窒素原子以外に、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から
    選ばれる原子を1個含んでいても良く、オキソ基で置換
    されていてもよい。)を示し、−a−は、それが結合す
    る炭素原子と一緒になってシクロブチル又はシクロペン
    チル基を示す、ミルベマイシン誘導体或いはそれらの農
    学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  17. 【請求項17】請求項1に於いて、 R1 は、メチル基又はエチル基を示し、 R2 及びR3 が、一緒になって、隣接する窒素原子と共
    に、4員乃至6員の飽和環状アミノ基(該基は、1個の
    窒素原子以外に、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から
    選ばれる原子を1個含んでいても良く、オキソ基で置換
    されていてもよい。)を示し、−a−は、それが結合す
    る炭素原子と一緒になってシクロブチル又はシクロペン
    チル基を示す、ミルベマイシン誘導体或いはそれらの農
    学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  18. 【請求項18】請求項1に於いて、 R1 は、メチル基又はエチル基を示し、 R2 及びR3 が、一緒になって、隣接する窒素原子と共
    に、2−ピロリジンノン−1−イル基又は2−オキサゾ
    リジノン−3−イル基を示し、−a−は、それが結合す
    る炭素原子と一緒になってシクロペンチル基を示す、ミ
    ルベマイシン誘導体或いはそれらの農学上、園芸学上、
    薬学上又は獣医学上許容される塩。
  19. 【請求項19】請求項1に於いて、 R1 は、メチル基又はエチル基を示し、 R2 及びR3 が、一緒になって、隣接する窒素原子と共
    に、2−オキサゾリジノン−3−イル基を示し、−a−
    は、それが結合する炭素原子と一緒になってシクロペン
    チル基を示す、ミルベマイシン誘導体或いはそれらの農
    学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  20. 【請求項20】請求項1に於いて、 R1 は、メチル基、エチル基を示し、 R2 は、水素原子又はC1 −C3 アルキル基を示し、 R3 は、水素原子、C1 −C4 アルカノイル基(該基
    は、同一又は異なって、1個又は2個のハロゲン原子、
    シアノ基、水酸基、C1 −C3 アルコキシ基、C 1 −C
    3 アルキルチオ基、C1 −C4 アルカノイルオキシ基、
    アミノ基(該基は、1個又は2個のC1 −C3アルキル
    基、C1 −C4 アルカノイル基、C1 −C3アルキルス
    ルホニル基もしくはC1 −C4 アルコキシ部分を持つア
    ルコキシカルボニル基で置換されてもよい。)又は4員
    乃至6員の飽和ヘテロ環(該環は、1個の窒素原子を含
    み、それ以外に、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から
    選ばれる原子を1個含んでいても良く、また、オキソ基
    により置換されていてもよい。)で置換されていてもよ
    い。)、C3 −C5 アルキノイル基、C1 −C3アルキ
    ルスルホニル基又はC2 −C5アルコキシ部分を持つア
    ルコキシカルボニル基を示し、−a−は、それが結合す
    る炭素原子と一緒になってシクロブチル又はシクロペン
    チル基を示すミルベマイシン誘導体或いはそれらの農学
    上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  21. 【請求項21】請求項1に於いて、 R1 は、メチル基、エチル基を示し、 R2 は、水素原子又はメチル基を示し、 R3 は、水素原子、アセチル基(該基は、同一又は異な
    って、1個又は2個のハロゲン原子、シアノ基、水酸
    基、C1 −C3 アルコキシ基、C1 −C3 アルキルチオ
    基、C1 −C4 アルカノイルオキシ基、アミノ基(該基
    は、1個又は2個のC1 −C3アルキル基、C1 −C4
    アルカノイル基、C1 −C3アルキルスルホニル基もし
    くはC1 −C4 アルコキシ部分を持つアルコキシカルボ
    ニル基で置換されていてもよい。)又は4員乃至6員の
    飽和ヘテロ環(該環は、1個の窒素原子を含み、それ以
    外に、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から選ばれる原
    子を1個含んでいても良く、また、オキソ基により置換
    されていてもよい。)で置換されていてもよい。)を示
    し、−a−は、それが結合する炭素原子と一緒になって
    シクロペンチル基を示すミルベマイシン誘導体或いはそ
    れらの農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容され
    る塩。
  22. 【請求項22】請求項1に於いて、 R1 は、メチル基、エチル基を示し、 R2 は、水素原子を示し、 R3 は、水素原子、アセチル基、ヒドロキシアセチル
    基、メトキシアセチル基、エトキシアセチル基又はトリ
    フルオロアセチル基を示し、−a−は、それが結合する
    炭素原子と一緒になってシクロペンチル基を示すミルベ
    マイシン誘導体或いはそれらの農学上、園芸学上、薬学
    上又は獣医学上許容される塩。
  23. 【請求項23】請求項1に於いて、 R1 は、メチル基、エチル基を示し、 R2 は、水素原子を示し、 R3 は、メトキシアセチル基を示し、−a−は、それが
    結合する炭素原子と一緒になってシクロペンチル基を示
    すミルベマイシン誘導体或いはそれらの農学上、園芸学
    上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  24. 【請求項24】請求項1に於いて、13−[1−(4−
    アミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−
    5−ヒドロキシミルベマイシン A4、13−[1−(4
    −アセチルアミノフェニル)シクロペンタンカルボニル
    オキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A413−
    [1−(4−シアノアセチルアミノフェニル)シクロペ
    ンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイ
    シン A4、13−[1−(4−ヒドロキシアセチルアミ
    ノフェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−
    ヒドロキシミルベマイシン A4、13−[1−(4−メ
    トキシアセチルアミノフェニル)シクロペンタンカルボ
    ニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A4、1
    3−[1−(4−メタンスルホニルアミノフェニル)シ
    クロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミル
    ベマイシン A4、13−[1−(4−メトキシアセチル
    アミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−
    5−ヒドロキシミルベマイシン A3、13−[1−(4
    −メタンスルホニルアミノフェニル)シクロペンタンカ
    ルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A
    3、13−[1−(4−メトキシアセチルアミノフェニ
    ル)シクロブタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシ
    ミルベマイシン A413−[1−(4−メタンスルホニ
    ルアミノフェニル)シクロブタンカルボニルオキシ]−
    5−ヒドロキシミルベマイシン A4、13−[1−[4
    −(N−アセチル−N−メチルグリシルアミノ)フェニ
    ル]シクロペンタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキ
    シミルベマイシン A4、13−[1−(4−ヒドロキシ
    アセチルアミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオ
    キシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A3、13−
    [1−(4−ヒドロキシアセチルアミノフェニル)シク
    ロブタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマ
    イシン A4、13−[1−(4−ヒドロキシアセチルア
    ミノフェニル)シクロブタンカルボニルオキシ]−5−
    ヒドロキシミルベマイシン A3、13−[1−(4−メ
    トキシアセチルアミノフェニル)シクロブタンカルボニ
    ルオキシ]−5−ヒドロキシミルベマイシン A3 、又
    は13−[1−(4−メタンスルホニルアミノフェニ
    ル)シクロブタンカルボニルオキシ]−5−ヒドロキシ
    ミルベマイシン A3 あるいはこれらのの農学上、園芸
    学上、薬学上又は獣医学上許容される塩。
  25. 【請求項25】13−[1−(4−メトキシアセチルア
    ミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5
    −ヒドロキシミルベマイシン A4 又はその薬理上許容
    される塩。
  26. 【請求項26】13−[1−(4−メトキシアセチルア
    ミノフェニル)シクロペンタンカルボニルオキシ]−5
    −ヒドロキシミルベマイシン A3 又はその薬理上許容
    される塩。
  27. 【請求項27】請求項1乃至26より選択される一の請
    求項に於いて、一般式(I)を有する化合物あるいはそ
    の農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される塩
    から選ばれる駆虫、ダニ駆除又は殺虫化合物と農学上、
    園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される担体又は賦形
    剤の混合物からなる、駆虫、ダニ駆除又は殺虫組成物。
  28. 【請求項28】請求項27における組成物が、哺乳動物
    に寄生する腸内寄生虫、ダニ又は昆虫に対して獣医学上
    適用するために使用するのに適した組成物。
  29. 【請求項29】請求項27における組成物が、ネコノミ
    (Ctenocephalides felis)又はイヌノミ(Ctenocephali
    des canis)に対する殺虫剤として使用するのに適した
    組成物。
  30. 【請求項30】請求項1乃至26より選択される一の請
    求項に於いて、一般式(I)を有する化合物あるいはそ
    の農学上、園芸学上、薬学上又は獣医学上許容される塩
    から選ばれる活性物質により、植物又はヒトもしくはヒ
    ト以外の動物を腸内寄生虫、ダニ又は昆虫から選ばれる
    寄生虫による被害から守るために、植物、動物、植物の
    一部分もしくは植物の生殖のための物質(例えば種子な
    ど)又は植物、動物、植物の一部分もしくは植物の生殖
    のための物質の存在する場所に適用する方法。
  31. 【請求項31】請求項30における方法が、哺乳動物に
    寄生する腸内寄生虫、ダニ又は昆虫による被害から哺乳
    動物を守る方法。
  32. 【請求項32】請求項31における方法が、ネコノミ
    (Ctenocephalides felis)又はイヌノミ(Ctenocephali
    des canis)による被害から動物を守る方法。
  33. 【請求項33】請求項1乃至26より選択される一の請
    求項に於いて、ヒト又はヒト以外の動物を、腸内寄生
    虫、ダニ又は昆虫から選ばれる寄生虫による被害から守
    るための薬剤を製造する際の、一般式(I)を有する化
    合物あるいはその薬学上又は獣医学上許容される塩の使
    用。
  34. 【請求項34】請求項33における使用が、寄生虫が哺
    乳動物に寄生する腸内寄生虫、ダニ又は昆虫である使
    用。
  35. 【請求項35】請求項33における使用が、寄生虫がネ
    コノミ(Ctenocephalides felis)又はイヌノミ(Ctenoc
    ephalides canis)である使用。
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