JP2002012105A - バンパステイ - Google Patents

バンパステイ

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JP2002012105A JP2000200392A JP2000200392A JP2002012105A JP 2002012105 A JP2002012105 A JP 2002012105A JP 2000200392 A JP2000200392 A JP 2000200392A JP 2000200392 A JP2000200392 A JP 2000200392A JP 2002012105 A JP2002012105 A JP 2002012105A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】衝突時において多くの衝突エネルギを安定して
確実に吸収できるバンパステイを提供する。 【解決手段】アルミニウム合金の中空部16を有する押
出形材11からなり、その押出方向と車体の前後方向と
が直交するようにバンパ1とフレーム6との間に配置さ
れると共に、上記形材11の中空部16の両端面におけ
る開口部の全面に、蓋板20がそれぞれ固定されてい
る、バンパステイ10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車体の
前後に配置され、衝突時のエネルギを効率良く吸収する
バンパステイに関する。尚、本明細書においては、バン
パの強度部材であるバンパリィンフォースメントを単に
バンパと称するものとする。また、フレームは、バンパ
ステイを介してバンパが取り付けられる車体側のサイド
フレームなどの構造体を指す。
【0002】
【従来の技術】図5(A)に示すように、バンパステイ7
0は、自動車のフロント60におけるバンパ62とフレ
ーム66との間に配置され、且つバンパ62を取り付け
ている。即ち、バンパステイ70は、フレーム66先端
のフランジ68に図示しないボルト等により固定され、
且つ当該バンパステイ70の先端にバンパ62における
表皮64に覆われたバンパリィンフォースメント65が
固定されている。従来のバンパステイ70は、図5(B)
に示すように、アルミニウム合金の押出形材をその押出
方向と直交し所定の幅に切断したものであり、バンパ6
2寄りの幅の狭い衝撃吸収段71と、フレーム66寄り
の幅広の衝撃吸収段72とからなる。衝撃吸収段71
は、断面長方形の中空部74を内設する矩形片73であ
り、衝撃吸収段72は、一対の長片75,77と短片7
6,76とからなる長方形断面を有し、一対の仕切壁7
8により内部に3つの中空部79を形成している。
【0003】上記バンパステイ70は、図5(B)に示す
ように、衝撃吸収段71,72間の長片75に対する、
上記一対の仕切壁78と衝撃吸収段71の短片73aと
の各接続位置間の距離を、長片75の厚みの3倍以上に
設定している。これにより、バンパステイ70は、衝突
時において、短片73a、仕切壁78、および短片76
における座屈変形の開始時期がずれながら圧壊するた
め、2段階で衝突エネルギを吸収するものである(特開
平8−58499号公報参照)。
【0004】また、図5(C)に示すバンパステイ80
も、アルミニウム合金の押出形材をその押出方向と直交
し所定の幅に切断したものであり、外矩形部82の中空
部83におけるフレーム側の長片86寄りに、中空部8
5を内設する内矩形部84を併設すると共に、上記長片
86の両側にフランジ88を対称に張り出している。上
記バンパステイ80は、図5(C)に示すように、衝突時
において、先ず外矩形部82の左側から右向きに圧縮変
形して、衝突初期の衝突エネルギを吸収すると共に、続
いて内矩形部84が残った外矩形部82と共に長片86
寄りに圧縮変形して、2回目の衝突エネルギを吸収す
る。係る2段階にわたる変形を生じることにより、バン
パステイ80は、衝突エネルギをより多く吸収しようと
するものである(特開平7−277112号公報参照)。
【0005】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、前記バンパス
テイ70では、その複雑な断面形状にも拘わらず、衝突
時にて図5(B)中の矢印で示す右向きの力が短片73a
に作用すると、長片75の端部75aが小さな力で右側
に撓み、引き続いてその付近が図5(B)中の破線のよう
に変形する。このため、短片73aと長片75の端部7
5aとの交叉部には過大な曲げ応力が発生することによ
り、短片73aが容易に座屈変形し、その後で短片73
aと端部75aとの交叉部が破断する。この結果、衝突
時のエネルギを十分吸収することなく、バンパ62寄り
の衝撃吸収段71が潰れる。また、フレーム66寄りの
衝撃吸収段72は、これらの変形により、容易に座屈あ
るいは横倒れ変形を生じ易くなっている。以上のよう
に、バンパステイ70では、衝突時のエネルギを十分に
吸収できない、という問題点があった。
【0006】一方、前記バンパステイ80では、図5
(C)に示すように、外矩形部82の短片82aに右向き
の力が加わると、外矩形部82自体が横倒れ変形してし
まうため、衝突時の第1段階におけるエネルギの吸収が
非常に少なくなる。更に、外矩形部82の横倒れ変形が
進行すると、上記短片82aと内矩形部84の短片84
aとが接触するため、内矩形部84の横倒れ変形を誘発
する。この結果、衝突時の第1段階および第2段階にお
いて、それぞれ横倒れ変形を生じる。従って、バンパス
テイ80では吸収できるエネルギが少ない、という問題
点を有していた。本発明は、以上において説明した従来
の技術における問題点を解決し、衝突時において多くの
衝突エネルギを安定して確実に吸収できるバンパステイ
を提供すること、を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、バンパステイ
にアルミニウム合金の中空押出形材を用い且つその端面
に蓋板を固定して剛性を高めることに着目して成された
ものである。即ち、本発明のバンパステイは、アルミニ
ウム合金の中空部を有する押出形材からなり、その押出
方向と車体の前後方向とが直交するようにバンパとフレ
ームとの間に配置されると共に、上記形材の中空部の端
面における開口部に蓋板が固定されている、ことを特徴
とする。
【0008】これによれば、他の自動車等と衝突した場
合、衝突エネルギはバンパステイに伝わり、該バンパス
テイに加わる荷重が一定以上になると、このバンパステ
イが座屈変形し、この変形により衝突エネルギが吸収さ
れるため、フレーム側に伝わる衝突エネルギを少なくで
きる。仮に、バンパステイの中空部が一対の側壁のみに
て形成される従来形では、座屈変形によらず側壁が倒れ
るように変形する形の単なる曲げ変形となり、極めて低
い荷重で変形する。このため、バンパステイに吸収され
るエネルギ量は極めて少なくなるため、衝撃吸収作用が
小さくなる。本発明のバンパステイによれば、押出形材
の中空部の端面における開口部の全面またはフレーム寄
りの位置に蓋板を固定することにより、蓋板のある部分
では車体の前後方向と直角方向の断面形状は、閉塞され
た中空部を持つ断面となり、衝突エネルギが作用した
際、蓋板がある部分の変形は倒れ込みによる曲げ変形と
ならず、座屈変形となる。これにより確実に衝突エネル
ギを吸収し、衝突時における車体側に加わる衝撃が小さ
くなる。尚、上記蓋板は、形材の中空部の両端の開口部
に固定するが、何れか一端の開口部にのみ固定しても良
い。
【0009】また、前記形材の中空部の端面における開
口部に固定される蓋板は、係る開口部の前記フレーム寄
りの位置に固定されている、バンパステイも含まれる。
これによれば、蓋板をフレーム寄りの位置のみに固定す
ることにより、蓋板のないバンパ寄りの部分が第1段階
として比較的低い荷重での座屈変形または曲げ変形する
ことにより衝突エネルギを吸収し、蓋板のある部分が第
2段階として大きな荷重での座屈変形をすることによ
り、多くの衝突エネルギを吸収する。このため、車体に
対する衝撃は2段階に分散されるため、乗員の安全およ
び車体の破損防止を図ることが可能となる。
【0010】更に、前記形材の中空部の端面における開
口部に固定される蓋板は、係る開口部の全面を覆うと共
に、そのバンパ寄りが薄肉部に且つフレーム寄りが厚肉
部に形成したものである、バンパステイも含まれる。こ
れによれば、衝突荷重により第1段階として、先に蓋板
の薄肉部に相当する部分であるバンパステイのバンパ寄
りを座屈変形させ、第2段階として蓋板の厚肉部に相当
する部分であるバンパステイのフレーム寄りを座屈変形
させる。係る2段階で衝突エネルギを確実に吸収するこ
とができる。従って、係る形態のバンパステイにより、
衝突時において多くの衝突エネルギを、徐々に且つ効率
良く確実に吸収することができる。
【0011】更に、前記形材の中空部内で且つその押出
方向に沿ってビスホールが付設されている、バンパステ
イも含まれる。これによれば、前記形材の中空部におけ
る端面に、蓋板をセルフタッピングボルトやねじにより
容易に固定することができ、バンパステイを少ない工程
で製造することも可能となる。尚、上記ビスホールを有
する形材に、蓋板を上記ボルト等を用いて固定する形態
では、蓋板の素材はアルミニウム合金板の他、鋼板等を
用いることができる。また、ビスホールのない形材であ
っても、両側縁を折り曲げた蓋板をリベットにより形材
の中空部の端面に固定する場合には、鋼板等を用いるこ
とも可能である。但し、蓋板を溶接により前記形材の中
空部の端面に固定する場合は、形材と同種のアルミニウ
ム合金板を用いると共に、溶接後に適宜必要な熱処理を
施す。
【0012】
【発明の実施の形態】以下において本発明の実施に好適
な形態を図面と共に説明する。図1(A)は、バンパ1の
両端部とフレーム6,6との間に、本発明による一形態
のバンパステイ10,10を配置した状態を示す。バン
パ1は、外側に表皮3を有するバンパリィンフォースメ
ント2を含み、後者の両端部4,4の側面5,5にバン
パステイ10,10が配置される。また、フレーム6
は、角形断面の中空部7を内設し、且つ先端にフランジ
8を有する。バンパステイ10は、図1(B)および(C)
に示すように、略直方体を呈し且つアルミニウム合金
(JIS:A6063,A6N01,A6061をT5
またはT6に調質したもの等)からなる押出形材を、そ
の押出方向と直交して所定の長さで切断した押出形材1
1と、その中空部(16)の両端面に固定された上下一対
の蓋板20とを有する。
【0013】図1(B),(C)および(E)に示すように、
押出形材11は、前記バンパ1に面接触する先端壁1
2、前記フレーム6のフランジ8に接触する後端壁1
5、これらを連結する一対の側壁13,14、これらに
囲まれた中空部16、および、後端壁15の両側に延び
る一対のフランジ17を一体に有する。中空部16にお
いて、側壁13,14と先端壁12および後端壁15と
の間の内隅には、ビスホール18,19が中空部16に
沿って一体に付設されている。尚、各フランジ17に
は、フレーム6に固定するボルト用の透孔17aがそれ
ぞれ穿孔されている。
【0014】また、図1(B),(C)および(D)に示すよ
うに、中空部16の両端面における開口部には、その全
面に例えば前記同様のアルミニウム合金製の蓋板20,
20が固定されている。蓋板20の固定は、押出形材1
1の中空部16の両端面に蓋板20を配置し、予め蓋板
20の四隅に穿孔した透孔20aから押出形材11のビ
スホール18,19内にセルフタッピングボルト21を
ねじ込むことにより、容易に行うことができる。これに
より、バンパステイ10を得ることができる。
【0015】以上のようなバンパステイ10は、先端壁
12を前記バンパリィンフォースメント2に、各フラン
ジ17を前記フレーム6のフランジ8に、それぞれ図示
しないボルト等によって固定される。そして、他の自動
車等と衝突した場合に生じる衝突エネルギにより、バン
パステイ10を押し潰す方向の荷重が発生する。バンパ
ステイ10は、上記形材11における中空部16の両側
に位置する側壁13,14と、中空部16両端の開口部
に固定した一対の蓋板20とにより、閉塞された中空体
となるため、上記荷重が一定以上に達すると座屈変形し
て衝突エネルギを吸収する。これにより、より多くの衝
突エネルギを確実に吸収することが可能となるため、乗
員の安全を図ることが可能となる。
【0016】図2(A)は、異なる形態の蓋板22を用い
たバンパステイ10の垂直断面を示す。蓋板22は、図
2(A)に示すように、押出形材11における中空部16
の両端面の全面に配置され、前記バンパ1寄りの薄肉部
23と、前記フレーム6寄りの厚肉部24とを一体に有
する。そして、蓋板22の四隅に設けた透孔20aから
押出形材11のビスホール18,19内にセルフタッピ
ングボルト21をねじ込むことにて、一対の蓋板22が
中空部16両端の開口部の全面に固定される。
【0017】以上のような蓋板22を固定したバンパス
テイ10によれば、衝突エネルギにてバンパステイ10
に加わる荷重により、第1段階として先に薄肉部23が
位置する前記バンパ1寄りの部分における蓋板22と側
壁13,14とが、比較的低い荷重で座屈変形して、衝
突エネルギを吸収する。衝突エネルギが大きい場合に
は、第2段階として厚肉部24が位置する前記フレーム
6寄りの部分における蓋板22と側壁13,14とが、
比較的高い荷重で座屈変形して、衝突エネルギを吸収す
る。従って、蓋板22を固定したバンパステイ10によ
れば、衝突時における多くの衝突エネルギを、徐々に且
つ効率良く確実に吸収できる。
【0018】図2(B)は、更に異なる形態の蓋板25を
用いたバンパステイ10の垂直断面を示す。図2(B)に
示すように、蓋板25は、中空部16の端面における前
記バンパ1寄りの位置する薄肉部26と前記フレーム6
寄りの位置する厚肉部27、および両者の中間に位置す
る中肉部25aとからなる。そして、蓋板25の四隅に
設けた透孔26a,27aから押出形材11のビスホー
ル18,19内にセルフタッピングボルト21をねじ込
むことにより、3段階の板肉を有する蓋板25が中空部
16の端面の全面に固定される。
【0019】図2(C)は、別異の形態の蓋板28を用い
たバンパステイ10の垂直断面を示す。図2(C)に示す
ように、蓋板28は、前記バンパ1寄りが薄肉部28c
で且つフレーム6寄りが厚肉部28dとなる傾斜のテー
パ面28aを有する。そして、テーパ付き座金29を介
して、蓋板28の四隅に設けた透孔28bから押出形材
11のビスホール18,19内にセルフタッピングボル
ト21を各々ねじ込むことにより、蓋板28が中空部1
6の端面の全面に固定される。以上のような蓋板25,
28を固定したバンパステイ10においても、前記図1
に示した蓋板20と同様な作用・効果を得ることができ
る。
【0020】図3(A)は、異なる形態のバンパステイ3
0を示す。バンパステイ30は、図3(A)に示すよう
に、中空部36を有する前記同様のアルミニウム合金か
らなる押出形材を、その押出方向と直交して所定の長さ
で切断した押出形材押出形材31と、中空部36の両端
面の開口部における前記フレーム6寄りの位置に固定し
た一対の蓋板40と、を有する。図3(B)に示す端面の
ように、押出形材31は、前記バンパリィンフォースメ
ント2に接触する傾斜した先端壁32、前記フレーム6
のフランジ8に接触する後端壁35、これらを連結する
一対の側壁33,34、これらに囲まれた略台形の中空
部36、および、後端壁35の両側に延びる一対のフラ
ンジ37を一体に有する。上記中空部36内において、
側壁33,34の中間にはビスホール38が、側壁3
3,34と後端壁15との間の内隅にはビスホール39
が、それぞれ中空部36に沿って一体に付設されてい
る。
【0021】そして、図3(C)に示すように、押出形材
31における中空部36の両端面における前記フレーム
6寄りの位置に蓋板40を配置し、蓋板40の四隅に設
けた透孔42から、セルフタッピングねじ44をビスホ
ール38,39内にねじ込むことにより、図3(A)に示
すバンパステイ30を得ることができる。以上のよう
な、バンパステイ30を前記バンパ1とフレーム6との
間に用いた場合、衝突時にバンパステイ30に加わる荷
重により、比較的低い荷重で第1段階として先に蓋板4
0のない側壁33,34の前記バンパ1寄りの部分を座
屈変形させ、衝突エネルギを吸収する。その後、更に大
きな荷重が加わると、第2段階として蓋板40が固定さ
れた側壁33,34の前記フレーム6寄りの部分を座屈
変形させて、更に多くの衝突エネルギを吸収することが
できる。従って、バンパステイ30によれば、衝突時に
多くのエネルギを、衝突の程度に応じ順次徐々に且つ効
率良く確実に吸収できるので、乗員の安全を図ることが
可能となる。
【0022】図4(A)は、前記押出形材11を用いた異
なる形態のバンパステイ10aを示す。即ち、図4
(A),(C)に示すように、押出形材11の中空部16に
おける両端面の全面に、断面略チャンネル形に折り曲げ
た一対の蓋板50を固定したものである。蓋板50は、
例えばアルミニウム合金板を折り曲げ加工したもので、
押出形材11の中空部16の端面における開口部の全面
を覆うと共に、側壁13,14に沿って直角に曲がった
一対の側縁52を有する。そして、図4(C)に示すよう
に、中空部16における両端面の全面に蓋板50を配置
した後、各側縁52および側壁13,14に予め設けた
透孔53,13a,14aにブラインドリベット54を
それぞれ打ち込む。これにより、図4(A)に示したバン
パステイ10aを得ることができる。係るバンパステイ
10aによれば、前記バンパステイ10と同様の作用・
効果を得ることができる。
【0023】図4(B)も、前記押出形材11を用いた更
に異なる形態のバンパステイ10bを示す。即ち、図4
(B)および(C)に示すように、押出形材11の中空部1
6の両端面における開口部のうちで前記フレーム6寄り
の位置に、断面略チャンネル形に折り曲げた一対の蓋板
56を固定したものである。この蓋板56は、押出形材
11の中空部16の両端面におけるフレーム6寄りの部
分を覆うと共に、側壁13,14に沿って直角に折り曲
げられた一対の側縁58を有する。
【0024】そして、図4(C)に示すように、中空部1
6における両端面の前記フレーム6寄りの位置に蓋板5
6を配置した後、各側縁58および側壁13,14に予
め設けた透孔59,13a,14aにブラインドリベッ
ト54をそれぞれ打ち込む。これにより、図4(B)に示
したバンパステイ10bを得ることができる。係るバン
パステイ10bによれば、前記バンパステイ30と同様
の作用・効果を得ることができる。尚、上記リベット5
4に替えて、前記セルフタッピングねじ42等を用いる
こともできる。また、蓋板50はその形状を変更するこ
とにより、また、蓋板56はそのままの形状で、前記押
出形材31に固定することもできる。
【0025】本発明は、以上において説明した各形態に
限定されるものではない。例えば、バンパステイ10,
30に用いる押出形材11,31の先端壁12,32
は、これらが接触するバンパリィンフォースメントの形
状に倣ったカーブを有する湾曲した形態とすることもで
きる。また、前記押出形材11,31における中空部1
6,36内に、車体の前後方向やこれと直交する方向に
沿った仕切壁を一体に内設することにより、複数の中空
部に分割すると共に、上記形材11,31の剛性を高め
ることもできる。更に、前記蓋板20,22,25,2
8,40,50,56を、溶接や構造用接着剤(JIS
K 6800)等により、前記押出形材11,31に溶着
または接着して固定することも可能である。尚、本発明
のバンパステイは、自動車の前後のバンパに用いられる
が、例えば鉄道車両のスカートを支持する部材として活
用することも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上において説明した本発明のバンパス
テイによれば、他の自動車等と衝突した場合、バンパス
テイに加わる荷重は、当該バンパステイが前記形材にお
ける中空部の両側に位置する一対の側壁と、中空部の端
面に固定した蓋板とにより、車体の横方向に沿って閉塞
した中空断面形状となるため、バンパステイに座屈変形
を生じさせてエネルギ吸収を行う。従って、より多くの
衝突エネルギを確実に吸収することが可能となるので、
このバンパステイを用いることより、乗員の安全を図る
ことが可能となる。
【0027】また、蓋板が中空部の端面の開口部におけ
るフレーム寄りの位置に固定される請求項2のバンパス
テイ、および、開口部の全面に固定される請求項3のバ
ンパステイによれば、衝突時にバンパステイに加わる荷
重により、第1段階として低い荷重で先に蓋板がないか
蓋板が薄肉のバンパ寄りの部分を曲げ変形または座屈変
形させて、衝突エネルギを吸収する。その後、更に大き
な荷重により第2段階として、蓋板が固定されているか
蓋板が厚肉部のフレーム寄りの部分を座屈変形させて、
更に多くの衝突エネルギを吸収することができる。従っ
て、これらのバンパステイによれば、多くの衝突エネル
ギを、徐々に且つ効率良く確実に吸収することができ
る。更に、請求項4のバンパステイによれば、上記の効
果に加えて、押出形材の中空部における端面に、蓋板を
セルフタッピングボルトやねじにより容易に固定できる
と共に、バンパステイを少ない工程で製造することも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はバンパとフレームの間に、本発明のバン
パステイを配置した状態を示す斜視図、(B)および(C)
は(A)に示したバンパステイの異なる角度から観た斜視
図、(D)は(B)および(C)中のD−D線に沿った断面
図、(E)は上記バンパステイに用いる押出形材を示す端
面図。
【図2】(A)〜(C)は異なる形態の蓋板を用いたバンパ
ステイを示す垂直断面図。
【図3】(A)は異なる形態のバンパステイを示す斜視
図、(B)はこれに用いる押出形材の端面図、(C)は上記
バンパステイの垂直断面図。
【図4】(A)および(B)は図1(E)の押出形材を用いた
それぞれ異なる形態のバンパステイを示す斜視図、(C)
はこれらに共通の垂直断面図。
【図5】(A)は一般的なバンパステイの配置を示す概略
図、(B)および(C)は従来のバンパステイの断面図。
【符号の説明】
1…………………………………………………バンパ 6…………………………………………………フレーム 10,10a,10b,30…………………バンパステ
イ 11,31………………………………………押出形材 16,36………………………………………中空部 18,19,38,39………………………ビスホール 20,22,25,28,40,50,56………蓋板 23,26,28c……………………………薄肉部 24,27,28d……………………………厚肉部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々本 隆 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 樋野 治道 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム合金の中空部を有する押出形
    材からなり、その押出方向と車体の前後方向とが直交す
    るようにバンパとフレームとの間に配置されると共に、
    上記形材の中空部の端面における開口部に蓋板が固定さ
    れている、 ことを特徴とするバンパステイ。
  2. 【請求項2】前記形材の中空部の端面における開口部に
    固定される蓋板は、係る開口部の前記フレーム寄りの位
    置に固定されている、 ことを特徴とする請求項1にバンパステイ。
  3. 【請求項3】前記形材の中空部の端面における開口部に
    固定される蓋板は、係る開口部の全面を覆うと共に、そ
    のバンパ寄りが薄肉部に且つフレーム寄りが厚肉部に形
    成したものである、ことを特徴とする請求項1に記載の
    バンパステイ。
  4. 【請求項4】前記形材の中空部内で且つその押出方向に
    沿ってビスホールが付設されている、ことを特徴とする
    請求項1〜3の何れかに記載のバンパステイ。
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