JP2002012007A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2002012007A
JP2002012007A JP2000197949A JP2000197949A JP2002012007A JP 2002012007 A JP2002012007 A JP 2002012007A JP 2000197949 A JP2000197949 A JP 2000197949A JP 2000197949 A JP2000197949 A JP 2000197949A JP 2002012007 A JP2002012007 A JP 2002012007A
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JP
Japan
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tire
main groove
tread surface
circumferential direction
main
Prior art date
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JP2000197949A
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English (en)
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Takeo Mazaki
健雄 真崎
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフロード走行性能および耐ハイドロプレー
ニング性能を確保しながら車外騒音を低減させ、砂地走
行性能を改善するようにした空気入りタイヤの提供。 【解決手段】 トレッド面1に、タイヤセンターライン
CL付近でタイヤ幅方向に90°〜140°の角度で屈
曲した主溝2,3をタイヤ周方向Tに所定のピッチで配
置し、主溝2,3をタイヤ周方向Tに対して20°〜4
0°の角度で傾斜させ、正規リムに組み込んで正規内圧
をかけた状態で、主溝の幅2,3をトレッド展開幅TW
の3〜7%にすると共にトレッド面1の陸部の接地面積
比率を72%以上にし、かつトレッド面1の接地形状に
おいて主溝2,3が接地前端xおよび接地後端yのいず
れか一方に連通するようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤに
関し、更に詳しくは、泥濘路や岩石路などのオフロード
での走行性能および耐ハイドロプレーニング性能(排水
性)を確保しながら車外騒音を低減させ、砂地走行性能
を改善するようにした空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】中東砂漠地帯などの砂地では、泥濘路や
岩石路などで使用される一般のオフロード用のタイヤ
は、充分な制駆動性能を得ることが難しく走行に支障が
生じる。そのため、空気圧を低くして、タイヤの接地面
積を増大させることにより、制駆動性能を高くして用い
るようにしている。しかし、このように低圧でタイヤを
使用すると、耐久性の低下を招く。
【0003】そこで、通常の標準内圧で砂地の走行がで
き、かつ泥濘路や岩石路などのオフロードでも走行でき
るタイヤの提案が強く求められていた。しかし、砂地走
行での制駆動性能を確保するためには、トレッド面の接
地面積比率を高くすることが要求されるのに対して、オ
フロードにおいて制駆動性能を確保するためには、接地
面積比率を小さくする必要があり、砂地走行性能とオフ
ロード走行性能を両立させることが難しいという問題が
あった。また、トレッド面の接地面積比率を高くすると
溝面積比率が小さくなるので耐ハイドロプレーニング性
能が低下し、一方、トレッド面の接地面積比率を小さく
すると溝面積比率が大きくなるので車外騒音(パターン
ノイズ)が悪化するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オフ
ロード走行性能および耐ハイドロプレーニング性能を確
保しながら車外騒音を低減させ、砂地走行性能を改善す
るようにした空気入りタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の空気入りタイヤは、トレッド面に、タイヤ周方向に
対して傾斜してタイヤセンターライン付近からショルダ
ー端に延びると共にタイヤセンターライン付近でタイヤ
幅方向に90°〜140°の角度で屈曲した主溝をタイ
ヤ周方向に所定のピッチで配置し、前記主溝をタイヤ周
方向に対して20°〜40°の角度で傾斜させ、正規リ
ムに組み込んで正規内圧をかけた状態で、前記主溝の幅
をトレッド展開幅の3〜7%にすると共にトレッド面の
陸部の接地面積比率を72%以上にし、かつトレッド面
の接地形状において前記主溝が接地前端および接地後端
のいずれか一方に連通することを特徴とする。
【0006】このようにトレッド面に主溝を配置すると
共にトレッド面の陸部の接地面積比率を72%以上と高
くしたので、砂地走行性能を向上させながらオフロード
走行性能を確保し、かつハイドロプレーニング現象の発
生を抑制することができる。また、主溝を接地面内にお
いて接地前端と後端のいずれか一方にのみ通じるように
したので、主溝に起因する気柱共鳴などの騒音の発生を
低減し、車外騒音の改善が可能になる。
【0007】ここで、正規リム、正規内圧とは、199
9年版のJATMAに規定されるリム、内圧をいう。な
お、前記の主溝の幅、接地面積比率、および接地形状
は、正規リムに組み込んで正規内圧をかけた状態のタイ
ヤに正規荷重(1999年版のJATMAに規定される
荷重)の75%の負荷をかけたときのものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について図に
示す実施形態を参照して具体的に説明する。
【0009】図1は本発明の空気入りタイヤの一例を示
し、トレッド面1には、タイヤセンターラインCL(タ
イヤ赤道線)付近からショルダー端bにタイヤ周方向T
に対して傾斜しながら延びる左右の主溝2,3がタイヤ
周方向Tに所定のピッチで配置されている。主溝2,3
は、タイヤセンターラインCL付近でタイヤ幅方向に屈
曲している。
【0010】主溝2,3の屈曲した部分の屈曲角θは、
90°〜140°の範囲になっている。この屈曲角θが
90°より小さいと、偏摩耗の問題が生じる。逆に14
0°より大きいと、泥濘路や岩石路でのオフロード走行
性能が低下する。
【0011】また、タイヤセンターラインCLを挟んで
左右両側のトレッド面1の領域において、一方の領域の
主溝2と他方の領域の主溝3とは、図1に示すように、
互いに同一方向に傾斜するのがよい。同一方向に傾斜す
ることにより、耐ハイドロプレーニング性能がさらに向
上する。
【0012】さらに、タイヤセンターラインを挟んで左
右両側のトレッド面の領域において、一方の領域の主溝
2の屈曲部の頂部と他方の領域の主溝3の屈曲部の頂部
とがタイヤセンターラインCL上にタイヤ周方向Tに交
互に配置されるとよい。
【0013】主溝2,3のタイヤ周方向Tに対する傾斜
角度α及びβは、それぞれ、20°〜40°にしてあ
る。傾斜角度α,βが20°未満になると、泥濘路や岩
石路でのオフロード走行性能の低下を招く。逆に40°
を越えると、砂地走行性能を改善することが難しくな
る。
【0014】主溝2,3の幅cは、正規リムに組み込ん
で正規内圧をかけた状態で、トレッド展開幅TWの3〜
7%に設定されている。幅cがトレッド展開幅TWの3
%より小さいと、ハイドロプレーニング現象の発生を効
果的に抑制することができない。逆に7%より大きい
と、砂地走行性能を改善することが難しくなる。
【0015】タイヤ周方向Tに隣接する前後の主溝間に
は、主溝の屈曲した部分を除いて、主溝と平行に副主溝
4,5をそれぞれ設けてもよい。副主溝4,5の溝幅お
よび溝深さは、主溝のそれと同じか小さくてもよい。
【0016】主溝間及び/又は主溝と副主溝間には、こ
れらの主溝および副主溝よりも溝幅が狭く、かつ溝深さ
が浅いサブ溝6を設けてもよい。これら主溝2,3、副
主溝4,5、及びサブ溝6により、トレッド面1には多
数のブロック(陸部)7が区画形成される。各ブロック
7には、それぞれサイプ8を設けるとよい。トレッド面
1の両ショルダー部には、タイヤ幅方向に延びるラグ溝
9をタイヤ周方向Tに沿って所定の間隔で配設してもよ
い。
【0017】上述したタイヤは、正規リムに組み込んで
正規内圧をかけた状態で、トレッド面1の陸部(ブロッ
ク7)の接地面積比率が72%以上になっている。その
接地面積比率が72%未満であると、砂地走行性能を改
善することが難しくなる。接地面積比率の上限値として
は、その他の性能(排水性等)とのバランスの観点から
85%にするのがよい。
【0018】また、本発明においては、正規リムに組み
込んで正規内圧をかけた状態におけるトレッド面の接地
形状において、主溝が接地前端および接地後端のいずれ
か一方に連通している。図2に正規リムに組み込んで正
規内圧をかけた状態におけるトレッド面1の接地面Zの
形状を示す。図2において、主溝2,3は、接地面Z内
において接地前端xと接地後端yのいずれか一方に連通
するように構成され、接地前端xと接地後端yの両方に
は同時に連通しないようにしている。このような構成の
採用により、接地前後端x,yの両方に通じるようにし
たものに対して、主溝に起因する気柱共鳴などの騒音を
低減することができる。ここで、接地前端xとは接地面
Zにおけるタイヤ進行方向前端をいい、接地後端yとは
接地面Zにおけるタイヤ進行方向後端をいう。
【0019】このように本発明では、主溝の配置を特定
する一方、タイヤ接地時におけるトレッド面の陸部の接
地面積比率、トレッド面の接地形状における主溝と接地
前後端との関係を規定することにより、オフロード走行
性能を確保しながら砂地走行性能を向上することができ
ると共に、ハイドロプレーニング現象の発生を抑制し、
更に騒音性能を改善することが可能になる。
【0020】
【実施例】実施例1 タイヤサイズを275/70 R16で共通にし、表1
のように各構成要件を変えた図1に示すトレッドパター
ンを有する本発明タイヤと比較タイヤ1〜7、及び従来
タイヤとをそれぞれ作製した。
【0021】これら各試験タイヤをリムサイズ16×8
JJのリムに装着し、空気圧を200kPa にして420
0ccの車両に装着し、以下に示す測定条件により、砂地
走行性能、オフロード走行性能、騒音性能、耐ハイドロ
プレーニング性能、及び耐偏摩耗性能の評価試験を行っ
たところ、表1に示す結果を得た。
【0022】砂地走行性能:砂地において、パネラーに
よるフィーリングテストを実施し、その結果を◎、○、
△、×の4段階評価した。◎は良好、○は可、△は条件
付き可、×は不可である。
【0023】オフロード走行性能:泥濘地において、パ
ネラーによるフィーリングテストを実施し、その結果を
上記と同様に◎、○、△、×の4段階評価した。
【0024】騒音性能:テストコースにおいて、50km
/hで直進走行した時の車外騒音を測定し、その結果を従
来タイヤを100とする指数値で評価した。この値が大
きい程、騒音が低く、騒音性能が優れている。
【0025】耐ハイドロプレーニング性能:水深約4mm
のウェット路面において、半径30mの円を描きながら
速度を次第に上げてゆき、ハイドロプレーニング現象の
発生速度を測定し、その結果を従来タイヤを100とす
る指数値で評価した。この値が大きい程、ハイドロプレ
ーニング現象の発生速度が高く、耐ハイドロプレーニン
グ性能が優れている。
【0026】耐偏摩耗性能:舗装路を約10000km走
行した後、目視によりタイヤの偏摩耗の発生の有無を調
べた。
【0027】
【表1】
【0028】表1から、本発明タイヤは、従来タイヤと
同等のオフロード走行性能を確保しつつ砂地走行性能を
大きく改善することができ、また、耐ハイドロプレーニ
ング性能と騒音性能とを向上できることがわかる。
【0029】
【発明の効果】上述したように本発明では、トレッド面
に、タイヤ周方向に対して傾斜してタイヤセンターライ
ン付近からショルダー端に延びると共にタイヤセンター
ライン付近でタイヤ幅方向に90°〜140°の角度で
屈曲した主溝をタイヤ周方向に所定のピッチで配置し、
前記主溝をタイヤ周方向に対して20°〜40°の角度
で傾斜させ、正規リムに組み込んで正規内圧をかけた状
態で、前記主溝の幅をトレッド展開幅の3〜7%にする
と共にトレッド面の陸部の接地面積比率を72%以上に
し、かつトレッド面の接地形状において前記主溝が接地
前端および接地後端のいずれか一方に連通するようにし
たので、オフロード走行性能を確保しながら砂地走行性
能を向上することができ、更にハイドロプレーニング現
象の発生を抑制すると共に騒音性能を改善することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一例を示すトレッド
面の要部展開図である。
【図2】図1の空気入りタイヤの接地面を示す拡大図で
ある。
【符号の説明】
1 トレッド面 2,3 主溝 4,5 副主溝 6 サブ溝 7 ブロック CL タイヤセンターライン T タイヤ周方向 TW トレッド展開幅 Z 接地面 c 主溝の幅 x 接地前端 y 接地後端 α,β 傾斜角度 θ 屈曲角

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド面に、タイヤ周方向に対して傾
    斜してタイヤセンターライン付近からショルダー端に延
    びると共にタイヤセンターライン付近でタイヤ幅方向に
    90°〜140°の角度で屈曲した主溝をタイヤ周方向
    に所定のピッチで配置し、前記主溝をタイヤ周方向に対
    して20°〜40°の角度で傾斜させ、正規リムに組み
    込んで正規内圧をかけた状態で、前記主溝の幅をトレッ
    ド展開幅の3〜7%にすると共にトレッド面の陸部の接
    地面積比率を72%以上にし、かつトレッド面の接地形
    状において前記主溝が接地前端および接地後端のいずれ
    か一方に連通する空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 タイヤ周方向に隣接する前後の主溝間
    に、前記屈曲した部分を除いて、前記主溝と平行に副主
    溝を設けた請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記主溝間及び/又は前記主溝と前記副
    主溝間にサブ溝を設け、これらの溝によりブロックを区
    画形成した請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 タイヤセンターラインを挟んで左右両側
    のトレッド面の領域において、一方の領域の主溝と他方
    の領域の主溝とが互いに同一方向に傾斜する請求項1、
    2又は3記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 タイヤセンターラインを挟んで左右両側
    のトレッド面の領域において、一方の領域の主溝の屈曲
    部の頂部と他方の領域の主溝の屈曲部の頂部とがタイヤ
    センターライン上にタイヤ周方向に交互に配置される請
    求項1、2、3又は4記載の空気入りタイヤ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102673318A (zh) * 2011-03-08 2012-09-19 住友橡胶工业株式会社 充气轮胎
JP7476694B2 (ja) 2020-07-06 2024-05-01 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102673318A (zh) * 2011-03-08 2012-09-19 住友橡胶工业株式会社 充气轮胎
CN102673318B (zh) * 2011-03-08 2015-09-23 住友橡胶工业株式会社 充气轮胎
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