JP2002011878A - アクチュエータユニット及びインクジェット式記録ヘッド - Google Patents

アクチュエータユニット及びインクジェット式記録ヘッド

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JP2002011878A
JP2002011878A JP2000198817A JP2000198817A JP2002011878A JP 2002011878 A JP2002011878 A JP 2002011878A JP 2000198817 A JP2000198817 A JP 2000198817A JP 2000198817 A JP2000198817 A JP 2000198817A JP 2002011878 A JP2002011878 A JP 2002011878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セグメント端子とコモン端子とのショートを
防止する。 【解決手段】 複数のアクチュエータ30と、それらに
接続される複数の端子20、21から成る端子列22
と、を備える。各アクチュエータ30は、圧力室に対応
して弾性膜上に形成された下部電極膜と、下部電極膜上
に形成された圧電体膜と、圧電体膜上に形成された上部
電極膜と、を有する。複数の端子20、21は、複数の
上部電極膜のそれぞれに対応して設けられた複数のセグ
メント端子20と、複数の下部電極膜のすべて又は一部
において共有される少なくとも1つのコモン端子21
と、を有する。コモン端子21とこれに隣接するセグメ
ント端子20との間隔は、互いに隣接するセグメント端
子20同士の間隔よりも広い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクチュエータユ
ニット及び同ユニットを備えたインクジェット式記録ヘ
ッドに係わり、特に、圧力室の上面開口を封止する弾性
膜を圧電体膜の変位により振動させ、これにより圧力室
内のインクの圧力を変化させてノズル開口からインク滴
を吐出させるアクチュエータユニット及びインクジェッ
ト式記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧力発生手段によって圧力室内
のインクを加圧してノズルプレートのノズル開口からイ
ンク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドとし
て、軸方向に伸縮する縦振動モードの圧電振動子を圧力
発生手段として利用するものと、たわみ振動モードの圧
電振動子を圧力発生手段として利用するものとがある。
【0003】前者は、圧電振動子の端面を弾性板に当接
させて圧電振動子の伸縮動作により圧力室の容積を変化
させるものであり、高密度印刷に適した記録ヘッドの製
作が可能である反面、圧電振動子をノズル開口の配列ピ
ッチに一致させて櫛歯状に切り分けるという困難な工程
や、切り分けられた圧電振動子を圧力室に位置決めして
固定する作業が必要となり、製造工程が複雑であるとい
う問題がある。
【0004】これに対して後者は、圧電材料のグリーン
シートを圧力室の形状に合わせて貼付し、これを焼成す
るという比較的簡単な工程で弾性膜に圧電振動子(圧電
体膜)を作りつけることができる。
【0005】図11及び図12は、たわみ振動モードの
圧電振動子(圧電体膜)を備えた従来のインクジェット
式記録ヘッドのアクチュエータユニットの平面図及び透
視図である。このアクチュエータユニットは、互いに対
向する一対の縁部に、複数の端子100、101から成
る一対の端子列102を備えている。端子100は互い
に分離されたセグメント端子であり、端子101はコモ
ン端子である。また、このアクチュエータユニットは、
複数のノズル開口に連通するノズル連通孔103を列状
に配置して成るノズル連通孔列104を2列備えてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の記録ヘ
ッドにおいては、セグメント端子100及びコモン端子
101から成る複数の端子が、すべて均一な間隔で配置
されていた。すなわち、端子列102の両端に配置され
たコモン端子101とこのコモン端子101に隣接する
セグメント端子100との間隔が、セグメント端子10
0同士の間隔と同一に設定されていた。
【0007】ところが、セグメント端子100とコモン
端子101との間には相当な電位差が存在するために、
両端子間でショートすると大電流が流れて危険である。
コモン端子101の形成には一般的に銀が使用される
が、銀はイオン化傾向が高いために、セグメント端子1
00とコモン端子101との間の電位差に起因して銀が
イオン化し、マイグレーションが発生して両端子間が電
気的につながってショートしてしまう恐れがある。ま
た、記録ヘッドの実装工程時における半田づけ作業の際
に、セグメント端子100とコモン端子101とが誤っ
て接続されてしまう恐れもある。
【0008】特に、近年の印刷密度の高密度化の要請に
応えるために、記録ヘッドの端子同士の間隔がますます
狭くなってきているので、上述したセグメント端子10
0とコモン端子101とのショートの問題が深刻化して
いる。
【0009】本発明は、上述した事情を考慮して成され
たものであって、その目的とするところは、セグメント
端子とコモン端子とのショートを防止することができる
アクチュエータユニット及びインクジェット式記録ヘッ
ドを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によるアクチュエータユニットは、複数のノ
ズル開口とそれぞれ連通する複数の圧力室と、前記圧力
室の一壁面を構成する弾性膜と、前記複数の圧力室に対
応して前記弾性膜上に形成された複数のアクチュエータ
と、前記複数のアクチュエータに接続される複数の端子
から成る端子列と、を備え、前記複数のアクチュエータ
は、前記複数の圧力室に対応して前記弾性膜上に形成さ
れた複数の下部電極膜と、前記複数の下部電極膜上に形
成された複数の圧電体膜と、前記複数の圧電体膜上に形
成された複数の上部電極膜と、を有し、前記複数の端子
は、前記複数の上部電極膜のそれぞれに対応して設けら
れた複数のセグメント端子と、前記複数の下部電極膜の
すべて又は一部において共有される少なくとも1つのコ
モン端子と、を有し、前記コモン端子とこれに隣接する
前記セグメント端子との間隔は、互いに隣接する前記セ
グメント端子同士の間隔よりも広いことを特徴とする。
【0011】また、好ましくは、前記セグメント端子及
び前記コモン端子はすべて、前記端子列の長手方向に沿
って測った幅が同一である。
【0012】また、好ましくは、前記複数の下部電極膜
はいくつかのグループに分類され、前記各グループに対
応して前記各コモン端子が設けられ、前記各グループに
属する前記下部電極膜同士を連結すると共に対応する前
記コモン端子に前記下部電極膜を接続する各コモン連絡
導線をさらに有する。
【0013】また、好ましくは、前記各グループには一
対の前記下部電極膜が属している。
【0014】また、好ましくは、前記コモン連絡導線
は、前記下部電極膜と同一平面上に形成され、互いに隣
接する前記アクチュエータ同士の間を通って延設された
部分を有する。
【0015】また、好ましくは、前記コモン連絡導線
は、端子列に近い側において、互いに隣接する前記下部
電極膜の端部同士を連結している。
【0016】また、好ましくは、前記複数のアクチュエ
ータが複数列状に形成されると共に、前記複数の端子か
ら成る端子列が1列形成され、単一の前記端子列に、複
数列の前記アクチュエータの全列が接続されている。
【0017】また、好ましくは、前記単一の端子列は前
記アクチュエータユニットの1つの縁部に形成されてい
る。
【0018】また、好ましくは、前記複数のアクチュエ
ータが複数列状に形成されると共に、前記複数の端子か
ら成る端子列が複数列形成され、複数列の前記端子列の
うちの少なくとも1列には、複数列の前記アクチュエー
タのうちの少なくとも2列が接続されている。
【0019】また、好ましくは、複数列の前記端子列は
前記アクチュエータユニットの互いに対向する一対の縁
部に形成されている。
【0020】また、好ましくは、複数列の前記端子列の
うちの少なくとも1列は、前記アクチュエータの列同士
の間に配置されると共にその両側に位置する一対の前記
アクチュエータの列の両方が接続されている。
【0021】上記課題を解決するために、本発明による
インクジェット式記録ヘッドは、上記いずれかのアクチ
ュエータユニットと、前記複数のノズル開口が形成され
たノズルプレートと、を備えたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態によ
るインクジェット式記録ヘッドについて図1乃至図5を
参照して説明する。
【0023】図1は本実施形態による記録ヘッドにおけ
る1つのアクチュエータ及びその周辺を拡大して示した
縦断面図であり、図1に示したようにこの記録ヘッド
は、ノズル開口1を有するノズルプレート2と、このノ
ズルプレート2に積層された流路形成基板3と、この流
路形成基板3に積層された供給口形成基板17と、この
供給口形成基板17に積層されたアクチュエータユニッ
ト5とを備えている。
【0024】アクチュエータユニット5は、圧力室6が
形成された圧力室形成基板7を有し、この圧力室形成基
板7の上面には弾性膜8が形成されている。弾性膜8の
上面には下部電極膜9及び台座膜25が形成されてお
り、下部電極膜9の上面には圧電体膜11が形成されて
いる。圧電体膜11の上面には上部電極膜12が形成さ
れており、この上部電極膜12はセグメント端子20に
接続されている。1つの圧電体膜11、1つの上部電極
膜12、及び1つの下部電極膜9によって1つのアクチ
ュエータ30が構成される。アクチュエータユニット5
の一部を構成する連通孔形成基板4には、複数のノズル
連通孔13及び複数のリザーバ連通孔14が形成されて
いる。
【0025】供給口形成基板17には、ノズル連通孔1
3に連通する第2のノズル連通孔18と、リザーバ連通
孔14に連通するインク供給口19とが形成されてい
る。流路形成基板3には、ノズル開口1及び第2のノズ
ル連通孔18に連通する接続孔15と、インク供給口1
9に連通するリザーバ16が形成されている。リザーバ
16には、複数の圧力室6に供給されるインクが貯留さ
れている。なお、圧力室6からノズル開口1に連通する
ノズル連通孔13と、リザーバ16に連通するリザーバ
連通孔14とは、2つある孔のうちどちらかがそれぞれ
の役目を果たせば良い。
【0026】図2及び図3は、本実施形態による記録ヘ
ッドのアクチュエータユニット5の平面図及び透視図で
ある。このアクチュエータユニット5は、互いに対向す
る一対の縁部に、複数のセグメント端子20及び複数の
コモン端子21から成る一対の端子列22を備えてい
る。また、複数のノズル開口1に連通する複数のノズル
連通孔13を列状に配置して成るノズル連通孔列23が
2列形成されている。
【0027】図4及び図5は、図1乃至図3に示したア
クチュエータユニットの各層を示した図である。図4
(a)は連通孔形成基板4を示し、図4(b)は圧力室
形成基板7を示している。連通孔形成基板4には複数の
ノズル開口1に連通する複数のノズル連通孔13が2列
形成されており、また、リザーバ16に連通する複数の
リザーバ連通孔14が2列形成されている。圧力室形成
基板7には、ノズル連通孔13及びリザーバ連通孔14
に連通する複数の圧力室6がノズル連通孔13及びリザ
ーバ連通孔14の各列に対応して2列形成されている。
【0028】図4(c)に示したように圧力室形成基板
7の上面には弾性膜8が形成されており、この弾性膜8
によって複数の圧力室6の上面開口が封止されている。
弾性膜8の上面には、図4(d)に示したように圧力室
形成基板7の対向する両縁部に端子形成用の台座部24
が形成されている。
【0029】さらに、図5(a)に示したように弾性膜
8の上面及び台座部24の上面には、複数の圧力室6の
上方を通るようにして複数の下部電極膜9及びその連絡
導線9aが、白金等の導電材料を用いた印刷工程によっ
て形成されている。なお、図5(a)において符号25
は複数の圧電体膜11の一部を支持する台座部である。
【0030】図5(b)に示したように、各下部電極膜
9の上面には各圧電体膜11が印刷工程にて形成されて
いる。複数の圧電体膜11の上面には、図5(c)に示
したように複数の上部電極膜12が形成されている。
【0031】図5(d)に示したように、各上部電極膜
12に接続するようにして各セグメント端子20が台座
部24上に形成されている。また、台座部24上には下
部電極膜9に接続されたコモン端子21も形成されてお
り、圧力室6の各列の両端に位置するコモン端子21同
士の間は端子延長部26によって連結されている。端子
延長部26は下部電極膜9の連絡導線9aに重ねて形成
されており、これにより、コモン端子21は複数の下部
電極膜9に電気的に接続されている。なお、コモン端子
21に対応する位置にある上部電極膜12は端子延長部
26で覆われており、この位置にある圧力室6は使用さ
れない。
【0032】そして、本実施形態による記録ヘッドにお
いては、図1に示したように、コモン端子21とこれに
隣接するセグメント端子20との間隔d1は、隣接する
セグメント端子20同士の間隔d2よりも広く設定され
ている。この間隔d1は0.1mm以上であることが望
ましい。
【0033】セグメント端子20及びコモン端子21の
幅はすべて、端子列22の長手方向に沿って測った幅が
同一である。また、セグメント端子20同士の間隔はす
べて均等である。
【0034】このように本実施形態による記録ヘッドに
おいてはコモン端子21とこれに隣接するセグメント端
子20との間隔d1をセグメント端子20同士の間隔d
2よりも広くし、0.1mm以上としたので、セグメン
ト端子20とコモン端子21とが記録ヘッドの実装工程
時の半田づけ作業の際に誤って接続される可能性が低く
なる。これにより、両端子に配線を接続する際の位置合
わせの許容誤差が大きくなるので製造工程の管理が容易
になる。また、記録ヘッドの使用時においても、セグメ
ント端子20とコモン端子21との間隔d1が十分に大
きいため、両端子間におけるマイグレーションが発生し
にくく、両端子間におけるショートを防止することがで
きる。
【0035】また、セグメント端子20及びコモン端子
21の幅はすべて、端子列22の長手方向に沿って測っ
た幅が同一であるので、半田づけの際の半田の熱容量が
すべての端子20、21において同一となる。従って、
一体型のヒートツールで複数の端子20、21に同時に
半田づけを行った時に均一な半田づけが可能であり、こ
の結果、半田づけ作業の時間の短縮及び歩留まりの向上
を図ることができる。
【0036】次に、本発明の第2実施形態によるインク
ジェット式記録ヘッドについて図6を参照して説明す
る。
【0037】図6は、本実施形態による記録ヘッドのア
クチュエータユニット35の平面図である。このアクチ
ュエータユニット35は、互いに対向する一対の縁部
に、複数のセグメント端子20及び複数のコモン端子2
1から成る一対の端子列22を備えている。
【0038】本実施形態においては、互いに隣接する一
対のアクチュエータ30を1つのグループとして、各グ
ループに対応して各コモン端子21を設けている。各グ
ループに属する一対のアクチュエータ30の下部電極膜
同士はコモン連絡導線41によって接続されている。各
コモン連絡導線41は、アクチュエータ30同士の間を
通って延設された細線部分41aを有している。
【0039】そして、上記第1実施形態と同様に、セグ
メント端子20とこれに隣接するコモン端子21との間
隔d1は、互いに隣接するセグメント端子20同士の間
隔d2よりも広く設定されている。
【0040】以上述べたように本実施形態によるインク
ジェット式記録ヘッドによれば、コモン端子21とこれ
に隣接するセグメント端子20との間隔d1をセグメン
ト端子20同士の間隔d2よりも広くしたので、上記第
1実施形態と同様の効果が得られる。
【0041】また、複数のアクチュエータ30をいくつ
かのグループに分類して各グループに対応して各コモン
端子21を設けたので、コモン連絡導線41の全長が短
くなって電圧降下が生じにくくなる。このため、上記第
1実施形態における端子延長部26に相当する膜を形成
しなくとも十分な導通が得られ、複数のノズル開口の特
性を均一化することが可能であり、記録ヘッドの製造工
程の簡素化を図ることができると共に、両端のアクチュ
エータ30が使用不可能となることがないので有効なノ
ズル開口の数の減少を招くことがない。
【0042】また、図7は本実施形態の一変形例による
アクチュエータユニット45を示しており、この変形例
においては、端子列22に近い側の端部において下部電
極膜同士がコモン連絡導線42によって連結されてい
る。
【0043】この変形例によれば、上記実施形態と同様
の効果が得られると共に、アクチュエータ30同士の間
に細い導線を延設する必要がないので、コモン連絡導線
42を形成する際の印刷精度に対する要求が緩和され
る。
【0044】次に、本発明の第3実施形態によるインク
ジェット式記録ヘッドについて図8を参照して説明す
る。
【0045】図8は、本実施形態による記録ヘッドのア
クチュエータユニット55の平面図である。このアクチ
ュエータユニット55はその1つの縁部に、複数のセグ
メント端子20及び一対のコモン端子21から成る端子
列22を1列備えている。
【0046】本実施形態においては、複数のアクチュエ
ータ30が2列に形成されており、単一の端子列22に
対してアクチュエータ30の全列が接続されている。よ
り具体的には、端子列22から遠い側の列に属するアク
チュエータ30の上部電極膜は、端子列22に近い側の
列に属するアクチュエータ30同士の間をぬって延設さ
れた上部電極用の連絡導線51によってセグメント端子
20に接続されている。また、端子列22に近い側の列
に属するアクチュエータ30の下部電極膜は、端子列2
2に遠い側の列に属するアクチュエータ30同士の間を
ぬって延設された下部電極用の連絡導線52によって端
子延長部53に接続されている。端子延長部53の両端
部は一対のコモン端子21に接続されている。
【0047】そして、本実施形態においても、上記各実
施形態と同様に、セグメント端子20とこれに隣接する
コモン端子21との間隔d1は、互いに隣接するセグメ
ント端子20同士の間隔d2よりも広く設定されてい
る。
【0048】以上述べたように本実施形態によるインク
ジェット式記録ヘッドによれば、コモン端子21とこれ
に隣接するセグメント端子20との間隔d1をセグメン
ト端子20同士の間隔d2よりも広くしたので、上記各
実施形態と同様の効果が得られる。
【0049】また、複数列のアクチュエータ30の全列
を単一の端子列22に接続するようにしたので、記録ヘ
ッドの実装工程の際の端子列22への半田付け工程が容
易となり、また、記録ヘッドの小型化を図ることができ
る。
【0050】次に、本発明の第4実施形態によるインク
ジェット式記録ヘッドについて図9を参照して説明す
る。
【0051】図9は、本実施形態による記録ヘッドのア
クチュエータユニット65の平面図である。図9に示し
たようにこのアクチュエータユニット65は、図8に示
した第3実施形態のアクチュエータユニット55の構成
を、1つのアクチュエータユニット65の中に一体的に
2つ組み入れた構成を備えている。
【0052】そして、本実施形態によるインクジェット
式記録ヘッドにおいても、コモン端子21とこれに隣接
するセグメント端子20との間隔d1をセグメント端子
20同士の間隔d2よりも広くしたので、上記各実施形
態と同様の効果が得られる。
【0053】また、一対の端子列22のそれぞれに複数
列(2列)のアクチュエータ30を接続するようにした
ので、記録ヘッドの実装工程の際の端子列22への半田
付け工程が容易となり、また、記録ヘッドの小型化を図
ることができる。
【0054】次に、本発明の第5実施形態によるインク
ジェット式記録ヘッドについて図10を参照して説明す
る。
【0055】図10は、本実施形態による記録ヘッドの
アクチュエータユニット75の平面図である。このアク
チュエータユニット75は、その互いに対向する一対の
縁部に形成された一対の端子列22と、一対の端子列2
2の間に配置された中央の端子列22とから成り、中央
の端子列22の両側に位置する一対のアクチュエータ3
0の列の両方が中央の端子列22に接続されている。
【0056】そして、本実施形態によるインクジェット
式記録ヘッドにおいても、アクチュエータユニット75
の両縁部の端子列22及び中央の端子列22のそれぞれ
において、コモン端子21とこれに隣接するセグメント
端子20との間隔d1をセグメント端子20同士の間隔
d2よりも広くしたので、上記各実施形態と同様の効果
が得られる。
【0057】また、本実施形態によれば、中央の1列の
端子列22に対して2列のアクチュエータ30を接続す
るようにしたので、合計4列のアクチュエータ30に対
して合計3列の端子列22で対応することが可能であ
り、記録ヘッドの実装工程の際の端子列22への半田付
け工程が容易となり、また、記録ヘッドの小型化を図る
ことができる。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、コモ
ン端子とこれに隣接するセグメント端子との間隔をセグ
メント端子同士の間隔よりも広くしたので、各端子への
配線の接続を容易且つ的確に行うことができると共に、
記録ヘッドの使用時においても、セグメント端子とコモ
ン端子との間隔が十分に大きいため、両端子間における
マイグレーションが発生しにくく、両端子間におけるシ
ョートを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるインクジェット式
記録ヘッドにおける1つのアクチュエータ及びその周辺
を拡大して示した縦断面図。
【図2】本発明の第1実施形態によるインクジェット式
記録ヘッドのアクチュエータユニットの平面図。
【図3】本発明の第1実施形態によるインクジェット式
記録ヘッドのアクチュエータユニットの透視図。
【図4】本発明の第1実施形態によるインクジェット式
記録ヘッドのアクチュエータユニットの各層を示した平
面図。
【図5】本発明の第1実施形態によるインクジェット式
記録ヘッドのアクチュエータユニットの各層を示した平
面図。
【図6】本発明の第2実施形態によるインクジェット式
記録ヘッドのアクチュエータユニットの平面図。
【図7】本発明の第2実施形態の一変形例によるインク
ジェット式記録ヘッドのアクチュエータユニットの平面
図。
【図8】本発明の第3実施形態によるインクジェット式
記録ヘッドのアクチュエータユニットの平面図。
【図9】本発明の第4実施形態によるインクジェット式
記録ヘッドのアクチュエータユニットの平面図。
【図10】本発明の第5実施形態によるインクジェット
式記録ヘッドのアクチュエータユニットの平面図。
【図11】従来のインクジェット式記録ヘッドのアクチ
ュエータユニットの平面図。
【図12】従来のインクジェット式記録ヘッドのアクチ
ュエータユニットの透視図。
【符号の説明】
1 ノズル開口 2 ノズルプレート 3 流路形成基板 4 連通孔形成基板 5、35、45、55、65、75 アクチュエータユ
ニット 6 圧力室 7 圧力室形成基板 8 弾性膜 9 下部電極膜 11 圧電体膜 12 上部電極膜 13 ノズル連通孔 14 リザーバ連通孔 15 接続孔 16 リザーバ 17 供給口形成基板 18 第2のノズル連通孔 19 インク供給口 20 セグメント端子 21 コモン端子 22 端子列 30 アクチュエータ 41、42 コモン連絡導線 d1 コモン端子とこれに隣接するセグメント端子との
間隔 d2 互いに隣接するセグメント端子同士の間隔

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のノズル開口とそれぞれ連通する複数
    の圧力室と、 前記圧力室の一壁面を構成する弾性膜と、 前記複数の圧力室に対応して前記弾性膜上に形成された
    複数のアクチュエータと、 前記複数のアクチュエータに接続される複数の端子から
    成る端子列と、を備え、 前記複数のアクチュエータは、前記複数の圧力室に対応
    して前記弾性膜上に形成された複数の下部電極膜と、前
    記複数の下部電極膜上に形成された複数の圧電体膜と、
    前記複数の圧電体膜上に形成された複数の上部電極膜
    と、を有し、 前記複数の端子は、前記複数の上部電極膜のそれぞれに
    対応して設けられた複数のセグメント端子と、前記複数
    の下部電極膜のすべて又は一部において共有される少な
    くとも1つのコモン端子と、を有し、 前記コモン端子とこれに隣接する前記セグメント端子と
    の間隔は、互いに隣接する前記セグメント端子同士の間
    隔よりも広いことを特徴とするアクチュエータユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】前記セグメント端子及び前記コモン端子は
    すべて、前記端子列の長手方向に沿って測った幅が同一
    であることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ
    ユニット。
  3. 【請求項3】前記複数の下部電極膜はいくつかのグルー
    プに分類され、前記各グループに対応して前記各コモン
    端子が設けられ、 前記各グループに属する前記下部電極膜同士を連結する
    と共に対応する前記コモン端子に前記下部電極膜を接続
    する各コモン連絡導線をさらに有することを特徴とする
    請求項1又は2に記載のアクチュエータユニット。
  4. 【請求項4】前記各グループには一対の前記下部電極膜
    が属していることを特徴とする請求項3記載のアクチュ
    エータユニット。
  5. 【請求項5】前記コモン連絡導線は、前記下部電極膜と
    同一平面上に形成され、互いに隣接する前記アクチュエ
    ータ同士の間を通って延設された部分を有することを特
    徴とする請求項3又は4に記載のアクチュエータユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】前記コモン連絡導線は、端子列に近い側に
    おいて、互いに隣接する前記下部電極膜の端部同士を連
    結していることを特徴とする請求項3又は4に記載のア
    クチュエータユニット。
  7. 【請求項7】前記複数のアクチュエータが複数列状に形
    成されると共に、前記複数の端子から成る端子列が1列
    形成され、 単一の前記端子列に、複数列の前記アクチュエータの全
    列が接続されていることを特徴とする請求項1記載のア
    クチュエータユニット。
  8. 【請求項8】前記単一の端子列は前記アクチュエータユ
    ニットの1つの縁部に形成されていることを特徴とする
    請求項7記載のアクチュエータユニット。
  9. 【請求項9】前記複数のアクチュエータが複数列状に形
    成されると共に、前記複数の端子から成る端子列が複数
    列形成され、 複数列の前記端子列のうちの少なくとも1列には、複数
    列の前記アクチュエータのうちの少なくとも2列が接続
    されていることを特徴とする請求項1記載のアクチュエ
    ータユニット。
  10. 【請求項10】複数列の前記端子列は前記アクチュエー
    タユニットの互いに対向する一対の縁部に形成されてい
    ることを特徴とする請求項9記載のアクチュエータユニ
    ット。
  11. 【請求項11】複数列の前記端子列のうちの少なくとも
    1列は、前記アクチュエータの列同士の間に配置される
    と共にその両側に位置する一対の前記アクチュエータの
    列の両方が接続されていることを特徴とする請求項9記
    載のアクチュエータユニット。
  12. 【請求項12】請求項1乃至請求項11のいずれか一項
    に記載のアクチュエータユニットと、 前記複数のノズル開口が形成されたノズルプレートと、
    を備えたことを特徴とするインクジェット式記録ヘッ
    ド。
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