JP2002011849A - 画像加工装置 - Google Patents

画像加工装置

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JP2002011849A
JP2002011849A JP2000192150A JP2000192150A JP2002011849A JP 2002011849 A JP2002011849 A JP 2002011849A JP 2000192150 A JP2000192150 A JP 2000192150A JP 2000192150 A JP2000192150 A JP 2000192150A JP 2002011849 A JP2002011849 A JP 2002011849A
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JP2000192150A
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Hiroyuki Seki
裕之 関
Yoichi Furusawa
洋一 古澤
Tsutomu Nakagawa
力 中川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷版の天地方向において網点面積率の分布が
大きく変動している場合においても、印刷品質が損なわ
れることがないように印刷版の網点画像を加工する画像
加工装置を提供する。 【解決手段】印刷版に網点画像を生成する原画像から印
刷時に生じるドットゲインを予測するドットゲイン予測
部と、前記網点画像の網点面積率を前記予測されたドッ
トゲインに相当する量だけ補正するドットゲイン補正部
とを有するようにした画像加工装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷の技術分野に属
する。特に、ドットゲインの発生によって印刷品質が損
なわれることがないように印刷版の網点画像を加工する
画像加工装置に関する。
【0002】
【従来技術】オフセット印刷機におけるインキ調節機構
としてインキ壷には左右方向に配列する所定数のキーが
存在する。それらのキーの開度を調節することで左右方
向におけるインキ供給量の分布を調節することができ
る。それらのキーの開度は、それらのキーに対応する印
刷版の領域における網点面積率に応じて適正なインキ供
給量となるように決められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このインキ調節機構で
は、印刷版の天地方向におけるインキ供給量の分布を調
節することは原理的にできない。したがって、印刷版の
天地方向において網点面積率の分布が大きく変動してい
る場合には、網点面積率の大きい部分に合わせてインキ
供給量が決まることとなる。その結果、網点面積率の小
さい部分には過剰にインキが供給されてドットゲインが
発生し、所望の絵柄濃度よりも高い濃度となり、印刷品
質を損なうこととなる。
【0004】このようなドットゲインによる問題が生じ
たときには、印刷を中断し印刷版を作り直してから印刷
を再開することが行なわれる。作り直した印刷版におい
ては、ドットゲインを補償するように修正が行なわれ
る。修正は、たとえば、原版を印刷版に焼き付けるとき
に、マスク貼り等の処置を行なって、網点面積率の大小
に応じて露光量(露光時間)を変化させることで実施で
きる。
【0005】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものである。その目的は、印刷版の天地方向におい
て網点面積率の分布が大きく変動している場合において
も、印刷品質が損なわれることがないように印刷版の網
点画像を加工する画像加工装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は下記の本発
明によって解決される。すなわち、本発明の請求項1に
係る画像加工装置は、印刷版に網点画像を生成する原画
像から印刷時に生じるドットゲインを予測するドットゲ
イン予測部と、前記網点画像の網点面積率を前記予測さ
れたドットゲインに相当する量だけ補正するドットゲイ
ン補正部とを有するようにしたものである。
【0007】本発明によれば、ドットゲイン予測部によ
り印刷版に網点画像を生成する原画像から印刷時に生じ
るドットゲインが予測され、ドットゲイン補正部により
網点画像の網点面積率が予測されたドットゲインに相当
する量だけ補正される。したがって、印刷版の天地方向
において網点面積率の分布が大きく変動している場合に
おいても、印刷品質が損なわれることがないように印刷
版の網点画像を加工する画像加工装置が提供される。
【0008】本発明の請求項2に係る画像加工装置は、
請求項1に係る画像加工装置において、前記ドットゲイ
ン予測部は、RGB/YMCK変換手段と、ゾーン設定
手段と、絵柄分布解析手段と、予測ドットゲイン導出手
段とを有し、前記RGB/YMCK変換手段は、製版シ
ステムにおいて作成されたデジタルデータのRGB原画
像をYMCK原画像に変換し、前記ゾーン設定手段は、
前記YMCK原画像において左右方向に分割したゾーン
を設定し、前記絵柄分布解析手段は、前記ゾーンにおけ
る絵柄の濃淡分布について解析し、前記予測ドットゲイ
ン導出手段は、前記解析結果に基づいて予測ドットゲイ
ンを導出するようにしたものである。
【0009】本発明によれば、印刷におけるプロセス色
であるYMCK原画像を左右方向に分割したゾーンの各
々に対して絵柄の濃度分布が解析され、予測ドットゲイ
ンが導出される。したがって、プロセス色の多色印刷に
適用できるとともに、各々のゾーンごとに適正なドット
ゲインの補正が行なわれ高い補正精度が得られる。
【0010】本発明の請求項3に係る画像加工装置は、
請求項1または2に係る画像加工装置において、すくな
くともドットゲイン補正部は、前記原画像から前記印刷
版に前記網点画像を直接生成するCTP(computer to
plate)システムに組み込まれるようにしたものであ
る。本発明によれば、CTPシステムにおいてドットゲ
インの補正が行なわれる。
【0011】本発明の請求項4に係る画像加工装置は、
請求項1または2に係る画像加工装置において、すくな
くともドットゲイン補正部は、前記原画像から前記印刷
版に密着露光する網点画像が形成された原版フィルムを
生成するフィルム出力装置に組み込まれるようにしたも
のである。本発明によれば、フィルム出力装置において
ドットゲインの補正が行なわれる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の画像加工装置につ
いて実施の形態を説明する。本発明の画像加工装置は、
パーソナルコンピュータ、ワークステーション、等のデ
ータ処理システムのハードウェアとソフトウェアによっ
て構成することができる。そこで行なわれるデータ処理
の過程は、ドットゲイン予測過程とドットゲイン補正過
程の2つの過程に分けることができる。ドットゲイン予
測過程においては、印刷時に生じるドットゲインが印刷
版に網点画像を生成する原画像から予測される。また、
ドットゲイン補正過程においては、予測されたドットゲ
インに相当する量だけ印刷版に生成される網点画像の網
点面積率が補正される。
【0013】本発明の画像加工装置におけるデータ処理
過程について一例をフロー図として図1に示す。図1に
おいて、ステップS1〜S4がドットゲイン予測過程で
あり、ステップS5がドットゲイン補正過程である。図
1に基づいて、画像加工装置におけるデータ処理過程に
ついて説明する。まず、ステップS1において、RGB
原画像をYMCK原画像に変換する。“R”は“re
d”、“G”は“green”、“B”は“blue”を示し、
“Y”は“yellow”、“M”は“magenta”、“C”は
“cyan”、“K”は“black”を示す。すなわち、RG
B原画像はRGB表色系の3色に対応するデータであ
り、YMCK原画像は印刷におけるプロセスカラーの4
色に対応するデータである。この変換は、RGB/YM
CK変換式に代入して、またはRGB/YMCK変換用
ルックアップテーブルを参照して行なわれる。
【0014】このようにして得られるYMCK原画像
は、各色に対応する4つの印刷版を作成するための原画
像である。従来は、このYMCK原画像を直接印刷版に
出力する(CTP;computer to plate )、またはフィ
ルム出力してから密着露光することにより網点画像を有
する印刷版が作成される。本発明においては、このYM
CK原画像から予測されるドットゲインを導出し、さら
にそのドットゲインを打ち消すように印刷版に形成され
る網点画像の網点面積率を補正する。
【0015】次に、ステップS2において、YMCK原
画像に対して左右方向分割ゾーン設定が行なわれる。Y
MCK原画像の一例を図2に示す。実際は4色に基づく
カラー画像であるが図2においては白黒画像のように示
されている。そのYMCK原画像に対して左右方向分割
ゾーン設定を行なったものを図3に示す。図3において
は、YMCK原画像を分割して得た各ゾーンの間に空白
が存在する画像が示されている。しかし、空白は分割を
分かりやすく示すためのものであり実在するものではな
い。この分割は、YMCK原画像を構成する画素に対し
て、各ゾーンに属する画素の集合を定義したものであ
る。すなわち、YMCK原画像に対して抽象的に設定し
たものである。
【0016】次に、ステップS3において、各ゾーンに
対してゾーン内絵柄分布解析を行なう。このゾーン内絵
柄分布解析の過程をフロー図として図4に示す。まず、
図4のステップS31において、図3に示すような左右
方向に分割したゾーンの各々について、たとえば、天か
ら地の方向へと1ラインづつ左から右の方向に走査す
る。そして、その1ライン内に存在する画素の画素値を
積算して積算値を、下記の数1に示す演算式により導出
する。
【数1】 ΣVc = ΣVnc/ΣVcmax ただし、 ΣVc ; 第nラインの積算値 Vnc ; 第nラインに属する画素の画素値 Vcmax ; 画素値の取り得る最大値 (注)たとえば、第nラインに属する画素値Vncを0
〜255の範囲の数値で表すとき、Vcmaxは255
である。したがって、積算値ΣVcは0〜1の範囲の数
値で表される。
【0017】次に、ステップS32において、1つのゾ
ーンに存在するすべてのラインに対してこの演算を完了
し、そのゾーンのプロファイルパターン(単に“パター
ン”と呼ぶ)を導出する。1つのゾーンについてのパタ
ーンの一例を図5に示す。図5においては、左右方向に
分割したため天地方向に延びるゾーン(図3参照)を∠
90度回転して左右方向に延びるゾーンとして示してあ
る。また、パターンの横軸とゾーンとが対応しており、
ゾーンの長さLはラインの総数に一致する。また、パタ
ーンの縦軸は積算値ΣVcである。すべてのゾーンに対
して上述の演算が完了すると、図5に示すようなパター
ンが、各々のゾーンに対して得られる。このパターンの
ことを“実ΣVc分布”と呼ぶ。
【0018】次に、ステップS33において、ゾーンに
おける網天面積率の小さい絵柄部分にドットゲインを発
生させる典型的なパターン(“典型的ΣVc分布”と呼
ぶ)と、ステップS32で得られた実ΣVc分布とを比
較して、実ΣVc分布に含まれる典型的ΣVc分布の比
率を示す係数を導出する。次に説明するように、この係
数は、回帰分析によって導出される回帰係数である。こ
の回帰係数を導出する過程をフロー図として図7に示
す。
【0019】まず、図7のステップS331において、
典型的ΣVc分布のデータを作成する。典型的ΣVc分
布の一例としてパターン1〜3を図6に示す。図6にお
いて、パターン1は、天地方向の長さLの内で0〜L/
3がΣVc=1、L/3〜LがΣVc=0のパターンで
ある。また、パターン2は、天地方向の長さLの内で0
〜L/2がΣVc=1、L/2〜LがΣVc=0のパタ
ーンである。また、パターン3は、天地方向の長さLの
内で0〜2L/3がΣVc=1、2L/3〜LがΣVc
=0のパターンである。
【0020】実ΣVc分布と、作成された典型的ΣVc
分布であるパターン1〜3のデータを表として図9に示
す。このデータは、次に回帰分析を行なうためのデータ
である。図9において、ラインNo.は、図3に示すよ
うな左右方向に分割したゾーンの天から地の方向へと1
ラインづつ数えた番号である。ラインの総数はLである
から、ラインNo.は、1〜Lの範囲の数値である。ラ
インNo.をインデックスとしてそれに対応する各デー
タが示されている。実ΣVc分布のデータは、図5に示
すようなパターンのデータである。Vp1〜Vp3のデ
ータは、パターン1〜3のデータである。
【0021】次に、ステップS332において、実ΣV
c分布を目的変数、パターン1〜3を説明変数とし、下
記の数2に示す回帰式を用いて回帰分析を行い、各パタ
ーンに対するP値(p-value)と回帰係数(A1〜A
3)を導出する。なお、P値とは、回帰分析による分析
結果の信頼性を示す数値であり、一般的に0.01以下
であれば分析結果に信頼性があるとされる。
【数2】 (実ΣVc分布)=A1×Vp1+A2×Vp2+A3×Vp3 ただし、 A1〜A3 ; 回帰係数 Vp1〜Vp3 ; パターン1〜3
【0022】次に、ステップS333において、実ΣV
c分布にパターン1〜3の各パターンが最も良く一致す
る部分を探すために、各パターンを天から地の方向へと
1ラインだけ移動したデータを作成する。すなわち、回
帰分析を行なうためのパターンデータの表である図9に
おいて、パターン1〜3の各々について、ラインNo.
1の旧データをラインNo.2に移し新データとし、ラ
インNo.2の旧データをラインNo.3に移し新デー
タとし、・・・・、ラインNo.Lの旧データをライン
No.1に移し新データとする。この移動はパターン1
〜3の各々について独立して行なわれてもよく、パター
ン1〜3の各々における移動量は異なっていてもよい。
これにより、回帰分析を行なうための新たなパターンデ
ータの表が作成される。
【0023】次に、ステップS334において、所定の
全移動を終了したか否かを判定する。所定の手順で全移
動が終了したときには、たとえば、回帰分析を行なうた
めの新たなパターンデータの表は、図9に示す最初の表
に一巡して戻ることとなり、両者が一致する。全移動を
終了したときにはステップS335に進み、全移動を終
了していないときにはステップS332に戻って以降の
ステップを繰り返す。この繰り返しのステップにおいて
は、当然ながら、新たなパターンデータの表が用いられ
る。
【0024】次に、ステップS335において、演算さ
れた複数の回帰係数(A1〜A3)のいずれを採用する
か決定する。すなわち、前述のP値が最も小さくなる場
合を選び、そのときの回帰係数(A1〜A3)を各パタ
ーンに対応する係数として採用する。なお、最小P値が
0.01以上の場合そのパターンは無視する。
【0025】以上で、図1のステップS3におけるゾー
ン内絵柄分布分析が終了する。次に、図1のステップS
4において、前述のステップS3で得られた係数A1〜
A3からパターン1〜3が発生させるドットゲインDx
1〜Dx3をそれぞれ対応するグラフより導出する。係
数A1〜A3とドットゲインDx1〜Dx3の関係を表
すグラフの一例を図8に示す。図8に示すように、パタ
ーン1のグラフは横軸がA1で縦軸がDx1のグラフで
ある。また、パターン2のグラフは横軸がA2で縦軸が
Dx2のグラフである。また、パターン3のグラフは横
軸がA3で縦軸がDx3のグラフである。これらのグラ
フの作成方法については後述する。
【0026】次に、ステップS5において、得られたド
ットゲインDx1〜Dx3に基づいて、YMCK原画像
から生成される網点画像の網点面積率を補正し、ドット
ゲイン補正済み網点画像を生成する。このドットゲイン
補正済み網点画像を直接印刷版に出力するか、またはフ
ィルム出力してから密着露光することにより印刷版を作
成する。このドットゲイン補正には、下記の数3に示す
数式を適用することができる。
【数3】 D = Dt−(Dx1+Dx2+Dx3) ただし、 D ; 補正済みの網点面積率 Dt ; 補正前の網点面積率 Dx1〜Dx3 ; ドットゲイン
【0027】ドットゲインの補正において、網点面積率
の大きさに係わらずすべての網点に数3を適用すると、
網点面積率が大きくドットゲインの影響が小さい網点に
対しても、無意味な適用を行なうこととなる。そこで、
たとえば、網点面積率が当該ゾーンの平均値より小さい
網点についてだけ数3を適用し、平均値より大きい網点
については網点面積率の補正を行なわないようにすると
好適である。
【0028】次に、係数A1〜A3とドットゲインDx
1〜Dx3の関係を表すグラフである図8に示すグラフ
の作成方法について説明する。この図8に示すグラフ
は、あるゾーン内において濃い絵柄の分布情況や、色の
濃さが薄い絵柄部分で発生させると予想されるドットゲ
インDxを表したものである。ドットゲインDxは0以
上の値をとり、ドットゲインDxが0のときにはドット
ゲインの影響はない。発生するドットゲインDxの大き
さは、印刷機やインキ色(YMCK)によって異なるた
めそれぞれについて求める必要性がある。
【0029】図8に示すグラフを作成するための基とな
るデータであるドットゲインテーブルを実測値に基づい
て作成する過程を説明する。ドットゲインテーブルの一
例を図12に示す。また、そのドットゲインテーブルを
作成する過程をフロー図として図10に示す。図10に
示すフロー図に基づいてドットゲインテーブルを作成す
る過程を説明する。
【0030】まず、図10のステップS11において、
ドットゲインテーブルを作成するための絵柄を印刷す
る。この絵柄の一例を図11に示す。図11に示すよう
に、ドットゲインテーブルを作成するための絵柄には、
パターン1〜3のパターンそのものが所定のゾーンに配
置されている。パターン1の絵柄部分(ΣVc=1の部
分)の網点面積率が100%のものは、図11における
パターン1−1である。また、パターン1の絵柄部分の
網点面積率が50%のものは、図11におけるパターン
1−2である。パターン1の絵柄部分の網点面積率が2
5%のものは、図11におけるパターン1−3である。
パターン2、パターン3についても同様である。そし
て、それ以外の部分(ΣVc=0の部分、その他)に
は、網点10%が配置されている。そして、それ以外の
部分(ΣVc=0の部分、その他)には、網点10%が
配置されている。
【0031】次に、ステップS12において、図11に
示す絵柄において網点10%が配置されている部分にお
いて、ドットゲインの計測が行なわれる。ドットゲイン
は下記の数4によって定義される。
【数4】 Dx = Ds−Dp ただし、 Dx ; ドットゲイン Ds ; 印刷物における網点面積率 Dp ; 印刷版における網点面積率
【0032】パターン1−1のゾーンにおけるドットゲ
インの値はDx1−1であり、パターン1−2のゾーン
におけるドットゲインの値はDx1−2であり、パター
ン1−3のゾーンにおけるドットゲインの値はDx1−
3である。パターン2、パターン3についても同様であ
る。図12に示すドットゲインテーブルには、それらの
ドットゲインの値が記録される。
【0033】次に、ステップS13において、各ゾーン
についてそれぞれパターン1〜3に対応する係数(A1
〜A3)を導出する。この係数(A1〜A3)の導出
は、すでに説明したように、図1におけるステップS3
におけるゾーン内絵柄分布解析によって行なわれる。す
なわち回帰係数(A1〜A3)が導出される。パターン
1−1のゾーンにおける回帰係数の値はA1−1であ
り、パターン1−2のゾーンにおける回帰係数の値はA
1−2であり、パターン1−3のゾーンにおける回帰係
数の値はA1−3である。パターン2、パターン3につ
いても同様である。図12に示すドットゲインテーブル
には、それらの回帰係数の値が記録される。図11に示
す絵柄においては、その値は、そのドットゲインテーブ
ルに記録されているとおりである。
【0034】上述のようにして、ドットゲインテーブル
の作成が終了する。このドットゲインテーブルは、図8
に示すグラフを作成するための基となるデータである。
図8に示すグラフは、係数A1〜A3とドットゲインD
x1〜Dx3の関係を表すグラフである。
【0035】次に、図8に示すグラフを作成する過程を
説明する。図12に示すドットゲインテーブルにおける
データの組(A1−1,Dx1−1)、(A1−2,D
x1−2)、(A1−1,Dx1−2)をグラフに記入
する。このグラフの横軸は係数、縦軸はドットゲインで
ある。このように係数とドットゲインの組をプロットし
たグラフを図13に示す。同様に、データの組(A2−
1,Dx2−1)、(A2−2,Dx2−2)、(A2
−1,Dx2−2)についても、また、データの組(A
2−1,Dx2−1)、(A2−2,Dx2−2)、
(A2−1,Dx2−2)についてもグラフを作成す
る。これにより、図8に示すグラフが作成される。
【0036】
【発明の効果】以上のとおりであるから、本発明の請求
項1に係る画像加工装置によれば、印刷版の天地方向に
おいて網点面積率の分布が大きく変動している場合にお
いても、印刷品質が損なわれることがないように印刷版
の網点画像を加工する画像加工装置が提供される。本発
明の請求項2に係る画像加工装置によれば、プロセス色
の多色印刷に適用できるとともに、各々のゾーンごとに
適正なドットゲインの補正が行なわれ高い補正精度を得
ることができる。本発明の請求項3に係る画像加工装置
によれば、CTPシステムにおいてドットゲインの補正
を行なうことができる。本発明の請求項4に係る画像加
工装置によれば、フィルム出力装置においてドットゲイ
ンの補正を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像加工装置におけるデータ処理過程
について一例を示すフロー図である。
【図2】YMCK原画像の一例を示す図である。
【図3】YMCK原画像に対して左右方向分割ゾーン設
定を行なったものを示す図である。
【図4】ゾーン内絵柄分布解析の過程をフロー図として
示す図である。
【図5】1つのゾーンについてのパターンの一例を示す
図である。
【図6】典型的ΣVc分布の一例としてパターン1〜3
を示す図である。
【図7】回帰係数を導出する過程を示すフロー図であ
る。
【図8】係数A1〜A3とドットゲインDx1〜Dx3
の関係を表すグラフの一例を示す図である。
【図9】実ΣVc分布と、作成された典型的ΣVc分布
であるパターン1〜3のデータを表として示す図であ
る。
【図10】ドットゲインテーブルを作成する過程を示す
フロー図である。
【図11】ドットゲインテーブルを作成するための絵柄
の一例を示す図である。
【図12】ドットゲインテーブルの一例を示す図であ
る。
【図13】係数とドットゲインの組をプロットしたグラ
フを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/23 101 B41F 31/02 E 5C077 1/60 H04N 1/40 D 5C079 1/407 101E 1/405 104 1/46 1/46 Z (72)発明者 中川 力 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2C250 DB04 EA23 EB35 EB50 2H084 AA30 AE01 AE06 AE07 AE10 CC05 CC18 2H095 AB15 5B057 CA01 CA08 CA16 CB01 CB07 CB16 CE13 CE18 CH07 DC22 5C074 AA05 BB30 DD04 DD23 FF07 FF15 HH04 5C077 LL19 MP08 NN05 PP10 PP21 PP31 PP32 PP33 PP46 PP48 PP55 PP65 PP68 PQ08 PQ12 PQ19 PQ20 PQ23 TT08 5C079 HB01 HB03 HB12 LA05 LA10 LC01 NA01 PA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷版に網点画像を生成する原画像から印
    刷時に生じるドットゲインを予測するドットゲイン予測
    部と、 前記網点画像の網点面積率を前記予測されたドットゲイ
    ンに相当する量だけ補正するドットゲイン補正部と、 を有することを特徴とする画像加工装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像加工装置において、前
    記ドットゲイン予測部は、RGB/YMCK変換手段
    と、ゾーン設定手段と、絵柄分布解析手段と、予測ドッ
    トゲイン導出手段とを有し、 前記RGB/YMCK変換手段は、製版システムにおい
    て作成されたデジタルデータのRGB原画像をYMCK
    原画像に変換し、 前記ゾーン設定手段は、前記YMCK原画像において左
    右方向に分割したゾーンを設定し、 前記絵柄分布解析手段は、前記ゾーンにおける絵柄の濃
    淡分布について解析し、 前記予測ドットゲイン導出手段は、前記解析結果に基づ
    いて予測ドットゲインを導出する、 ことを特徴とする画像加工装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像加工装置にお
    いて、すくなくともドットゲイン補正部は、前記原画像
    から前記印刷版に前記網点画像を直接生成するCTP
    (computer to plate)システムに組み込まれることを
    特徴とする画像加工装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の画像加工装置にお
    いて、すくなくともドットゲイン補正部は、前記原画像
    から前記印刷版に密着露光する網点画像が形成された原
    版フィルムを生成するフィルム出力装置に組み込まれる
    ことを特徴とする画像加工装置。
JP2000192150A 2000-06-27 2000-06-27 画像加工装置 Withdrawn JP2002011849A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326365A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 E I Du Pont De Nemours & Co 最適化された印刷フォームを作るプロセス
JP2008105423A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Heidelberger Druckmas Ag アニロックス印刷機のための製版

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