JP2002011309A - 多層濾過式フィルター - Google Patents

多層濾過式フィルター

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JP2002011309A
JP2002011309A JP2000198694A JP2000198694A JP2002011309A JP 2002011309 A JP2002011309 A JP 2002011309A JP 2000198694 A JP2000198694 A JP 2000198694A JP 2000198694 A JP2000198694 A JP 2000198694A JP 2002011309 A JP2002011309 A JP 2002011309A
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JP2000198694A
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Takeshi Nitami
武 仁多見
Fumio Onuki
文生 大貫
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HERUSHII TECHNO CHEM KK
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HERUSHII TECHNO CHEM KK
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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】精密な濾過を継続して行うことができるフィル
ターを提供する。 【解決手段】被処理液の流入口Aと流出口Bを連通させ
る流路を有するハウジングと、前記流路を流れる被処理
液を濾過する複数の筒状濾過体を有し、前記ハウジング
は、複数の流路P1、P2、P3を有する筒状の胴体部
1と、流路P1とP2を連通させるヘッダー部3と、流
路P2とP3を連通させるヘッダー部2を有し、筒状濾
過体7により濾過された濾液を再濾過する筒状再濾過体
8を有する多層濾過式フィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体の濾過に使用
する多層ないし多段濾過式フィルターに関する。特に、
熱交換冷却水、飲料水、ビル雑水(例えば、ビルの空調
用、ボイラー用、トイレ用の水)、各種の工業用水(薬
品含む)、工場生産用洗浄水等の液体の濾過に使用する
多層ないし多段濾過式フィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の濾過フィルターとしては、例え
ば、被処理液の流入口と流出口を有するハウジングの内
部空間に、前記流出口に連通する内部空間を有する筒状
濾過体を設けたものがある。この濾過フィルターは、ポ
ンプ等によって前記被処理液の流入口からハウジングの
内部空間に被処理液を流入させ、前記筒状濾過体の外周
面から内部空間に被処理液を透過させることにより濾過
を行って前記内部空間に濾液を得て、前記筒状濾過体の
内部空間に連通する前記ハウジングの流出口から前記濾
液を流出させることができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフィル
ターは、1種類の筒状濾過体で被処理液を濾過するだけ
なので、精密な濾過を継続して行うことができないとい
う問題点を有している。即ち、被処理液に含まれる分離
対象(被処理液から濾過体で取り除こうとする対象、以
下同様。)の寸法には一般的にバラツキがあるので、前
記筒状濾過体の孔径が大きすぎると濾液に分離対象が混
入し易くなり清浄な濾液を得ることが困難になり、逆
に、前記筒状濾過体の孔径が細かすぎると筒状濾過体が
早期に目詰まりを起こして筒状濾過体を頻繁に洗浄ない
し交換しなければならなくなり保守管理が煩雑になる。
【0004】本発明の目的は、精密な濾過を継続して行
うことができるフィルターを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、次の多
層濾過式フィルターにより上記目的を達成することがで
きる。即ち、被処理液の流入口と流出口を連通させる流
路を有するハウジングと、前記流路を流れる被処理液を
濾過する2以上の濾過体を有するフィルターであって、
前記ハウジングは、複数の流路を有する筒状の胴体部
と、前記筒状の胴体部の端部で前記複数の流路のうちの
少なくとも2つを連通させるヘッダー部を有し、前記2
以上の濾過体のうちの少なくとも1の濾過体として、前
記2以上の濾過体のうちの少なくとも1の濾過体により
濾過された濾液を再濾過する再濾過体を有する多層濾過
式フィルターである。本発明の多層濾過式フィルター
は、次のようにすることができる。
【0006】前記2以上の濾過体のうちの少なくとも1
は筒状濾過体であって、前記筒状濾過体は、前記筒状の
胴体部の被処理液の流路で被処理液を濾過する濾過体に
することができる。前記ヘッダー部は、前記筒状の胴体
部の開口端の開口に対応する開口を有するキャップ形状
のヘッダー部であり、前記筒状濾過体は、前記ヘッダー
部の開口に設けられた仕切壁から前記筒状の胴体部の流
路に突出するように設けることができる。前記ヘッダー
部は、濾過体により濾過された濾液が流入する濾液流入
室を有することができる。
【0007】前記筒状の胴体部の複数の流路のうちの少
なくとも2つを連通させるヘッダー部を前記胴体部の両
側に有し、前記胴体部の両側のヘッダー部の濾液流入室
を濾過体を介さずに直接連通させる流路を有することが
できる。前記筒状の胴体部と前記ヘッダー部は着脱自在
にすることができる。前記濾過体は、前記ヘッダー部に
結合し、前記ヘッダー部と共に着脱自在にすることがで
きる。前記筒状の胴体部の流路は、前記ヘッダー部に結
合する仕切壁により画設されたものにすることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の多層濾過式フィルターの
好適な形態は、次のとおりである。
【0009】本発明の多層濾過式フィルターにおいて、
2以上の濾過体のうちの少なくとも1は筒状濾過体であ
って、前記筒状濾過体は、筒状の胴体部の被処理液の流
路で被処理液を濾過する濾過体であるようにすることが
できる。この場合には、被処理液をより広い面積で濾過
体に接触させることができるので、より一層効率良く濾
過を行うことができる。なお、前記筒状濾過体を、筒状
の胴体部の被処理液の流路と概略平行になるように配置
する場合は、より一層効果的である。
【0010】また、本発明の多層濾過式フィルターにお
いて、筒状の胴体部の複数の流路のうちの少なくとも2
つを連通させるヘッダー部を前記胴体部の両側に設け、
前記胴体部の両側のヘッダー部のそれぞれの濾液流入室
を濾過体を介さずに直接連通させる流路を少なくとも1
つ設けることができる。この場合において前記流路を1
つ設ける時は、被処理液の処理能力(処理量)をあまり
落とすことなく、被処理液の流入口に対する流出口の形
成位置(即ち、前記胴体部の両側に設けられたヘッダー
部のいずれかのヘッダー部)を変更させることができ
る。例えば、片方のヘッダー部に流入口と流出口が設け
られていた場合には、前記流路を1つ設けることによ
り、一方のヘッダー部に流入口を設け、別のヘッダー部
に流出口を設けることができるようになる。
【0011】筒状の胴体部とヘッダー部は着脱自在にす
ることができる。また、濾過体は、ヘッダー部と直接結
合することができ、また、接合部材を介して間接的に結
合することができ、ヘッダー部と共に着脱自在にするこ
とができる。筒状の胴体部の流路は、ヘッダー部に直接
的に又は他の部材を介して間接的に結合する仕切壁によ
り画設することができる。
【0012】本発明の多層濾過式フィルターにおいて、
筒状の胴体部とヘッダー部が着脱自在であり、濾過体と
して筒状濾過体を有し、ヘッダー部を、筒状の胴体部の
開口端の開口に対応する開口を有するキャップ形状のヘ
ッダー部とし、前記筒状濾過体を、前記ヘッダー部の開
口に設けられた仕切壁(より詳細には仕切壁の開孔部)
から前記筒状の胴体部の流路に突出するように設けるこ
とができる。この場合には、ヘッダー部と共に前記筒状
濾過体を着脱自在にすることができる。
【0013】[ハウジング]ハウジングは、複数の流路
を有する筒状の胴体部と、前記筒状の胴体部の端部で前
記複数の流路のうちの少なくとも2つを連通させるヘッ
ダー部を有する。筒状の胴体部における流路は、流路の
長手方向が、筒状の胴体部の長手方向に対して概略平行
になるように設けることができる。筒状の胴体部におけ
る複数の流路は、互いに概略平行になるように設けるこ
とができる。筒状の胴体部における各流路の容積は、濾
過しやすい(被処理液が透過しやすい)ように適宜設定
することができる。
【0014】[濾過体]本発明のフィルターにおける2
以上の濾過体は、流路の下流側に設けるものほど濾過体
の孔径をより小さくすることができる。濾過体により濾
過された濾液を再濾過する再濾過体の孔径は、前記濾過
体の孔径よりも小さくする。各濾過体の孔径は、被処理
液に含まれる分離対象の寸法や得ようとする濾液の清浄
の程度に応じて適宜設定することができる。本発明のフ
ィルターにおける再濾過体の数は、濾液を再濾過したい
数以上にすることができる。
【0015】濾過体の材質は、各種樹脂、金属、セラミ
ックス等から選択することができ、例えば、ポリプロピ
レン、コットン、レーヨン、ナイロン、グラスファイバ
ー、カーボンファイバー、PTFE(ポリテトラフルオ
ロエチレン)、麦飯石ないし麦飯石様の構造を有する
石、ステンレスメッシュ、多孔体セラミック等がある。
【0016】濾過体としては、筒状濾過体を用いること
ができる。筒状濾過体としては、例えば、多孔性芯筒に
各種材質の糸あるいは布を巻き付けたものがある。筒状
濾過体は、筒状濾過体の長手方向が、筒状の胴体部にお
ける流路の長手方向に概略平行になるように設けること
ができる。
【0017】[使用方法]本発明の多層濾過式フィルタ
ーは、筒状の胴体部における流路の方向が重力方向に対
して平行ないし直角(好ましくは、直角ないし直角に近
い角度)になるように設置して濾過することができる。
【0018】2以上の濾過体のうちの少なくとも1は筒
状濾過体であって、前記筒状濾過体が筒状の胴体部の被
処理液の流路で被処理液を濾過する濾過体であるという
構成を具備する本発明の多層濾過式フィルターを、前記
筒状濾過体の長手方向が重力方向に対して直角ないし直
角に近い角度になるように設置して濾過する場合は、流
路における被処理液の流量が少量であっても前記筒状濾
過体を前記筒状濾過体の長手方向においてより均一に被
処理液に接触させて濾過することができるので、被処理
液の処理能力を向上させることができる。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の多層濾過式
フィルターの実施例について説明する。
【0020】[実施例1]図1は、実施例1の多層濾過
式フィルターの長手方向断面図である。図2は、実施例
1の多層濾過式フィルターを第2ヘッダー部3側から視
た図である。なお、図2には、前記第2ヘッダー部の外
面には現れないが仕切壁4及び5を波線により図示して
いる。また、図2において21で示されるものは、ボル
ト用の穴である。
【0021】実施例1の多層濾過式フィルターは、筒状
の胴体部1と前記胴体部の両端に着脱自在に結合するキ
ャップ状の第1ヘッダー部2とキャップ状の第2ヘッダ
ー部3を有する。即ち、胴体部1の両端のそれぞれの開
口端は開口の半径方向外側に延在するリング状のフラン
ジ1fを備え、第1ヘッダー部2の開口端は開口の半径
方向外側に延在するリング状のフランジ2fを備え、第
2ヘッダー部3の開口端は開口の半径方向外側に延在す
るリング状のフランジ3fを備えている。フランジ2f
及び3fは、それぞれフランジ1fに対応する寸法及び
形状である。そして、前記各フランジには、第1ヘッダ
ー部2と第2ヘッダー部3が胴体部1の両端にボルトと
ナットで着脱自在に結合させることができるように、貫
通孔が穿たれている。
【0022】キャップ状の第1ヘッダー部2の凹面(内
周面)には、筒状の胴体部1の長手方向に延在する仕切
壁4が設けられている。仕切壁4は、第1ヘッダー部2
に結合する部分と、胴体部1に結合する部分とに分かれ
ているが、これらの間からは被処理液が漏れないように
している。キャップ状の第2ヘッダー部3の凹面(内周
面)には、筒状の胴体部1の長手方向に延在する仕切壁
5が設けられている。仕切壁5は、第2ヘッダー部3に
結合する部分と、胴体部1に結合する部分とに分かれて
いるが、これらの間からは被処理液が漏れないようにし
ている。キャップ状の第2ヘッダー部3の開口側には、
複数の貫通孔6aを有する隔壁6が設けられている。前
記隔壁の貫通孔の各々には、一方の端部のみに開口を有
する筒状濾過体7及び8の開口端が結合している。従っ
て、第2ヘッダー部だけを筒状の胴体部から取り外すこ
とにより、筒状濾過体7及び8を露出させることができ
るので、第1ヘッダー部を筒状の胴体部から取り外さな
くても、前記筒状濾過体を新品のものにより一層簡単に
交換することができる。なお、筒状濾過体8の孔径は、
筒状濾過体7で濾過できない小さいな寸法のものを濾し
取ることができる孔径にしている。
【0023】なお、図5の(a)に、胴体部1から外す
ことができる第2ヘッダー部3及びその近傍の一例の、
胴体部1の長手方向の概略断面図を示す。また、図5の
(b)に、胴体部1から外すことができる第2ヘッダー
部3及びその近傍の一例を、隔壁6側から視た図を示
す。図5の(a)では、フランジ3fと隔壁6は一体化
した平板状としている。貫通孔6aには、一方の端部の
みに開口を有する筒状濾過体の開口端を結合することが
できる。
【0024】ポンプ(図示せず)により多層濾過式フィ
ルターの流入口Aから供給された被処理液は、第1ヘッ
ダー部の流入室2aに流入し、さらに仕切壁4により胴
体部の内部空間に画設される第1通路P1に流入する。
この第1通路の内部には、第2ヘッダー部の仕切壁6に
結合する複数の筒状濾過体(先端部は閉口)7が前記仕
切壁から第1通路側に突出するように設けられている。
被処理液は、前記筒状濾過体の外周面から内周面に透過
して濾過され、筒状濾過体7の中心部の空洞部を通過し
て、第2ヘッダー部の第1濾液流入室3aに流入し、さ
らに仕切壁4及び5により画設される胴体部の第2通路
P2に流入し、前記第2通路を通過して、第1ヘッダー
部の第1濾液流入室2bに流入する。
【0025】第1濾液流入室2bに流入した第1濾液
は、仕切壁5により胴体部の内部空間に画設される第3
通路P3に流入する。この第3通路の内部には、第2ヘ
ッダー部の仕切壁6に結合する複数の筒状濾過体(先端
部は閉口)8が前記仕切壁から第3通路側に突出するよ
うに設けられている。第1濾液は、前記筒状濾過体の外
周面から内周面に透過して濾過され、筒状濾過体中心部
の空洞部を通過して、第2ヘッダー部の第2濾液流入室
3bに流入し、第2濾液流入室3bに連通する流出口B
から多層濾過式フィルターの外部に第2濾液として流出
する。
【0026】[実施例2]図3は、実施例2の多層濾過
式フィルターの長手方向断面図である。図4は、実施例
2の多層濾過式フィルターを第1ヘッダー部32側から
視た図である。なお、図4には、前記第1ヘッダー部の
外面には現れないが横断面が十字形の仕切壁34を波線
により図示している。また、図4において41で示され
るものは、ボルト用の穴である。
【0027】実施例2の多層濾過式フィルターは、筒状
の胴体部31と前記胴体部の両端に着脱自在に結合する
キャップ状の第1ヘッダー部32とキャップ状の第2ヘ
ッダー部33を有する。即ち、胴体部31の両端のそれ
ぞれの開口端は開口の半径方向外側に延在するリング状
のフランジ31fを備え、第1ヘッダー部32の開口端
は開口の半径方向外側に延在するリング状のフランジ3
2fを備え、第2ヘッダー部33の開口端は開口の半径
方向外側に延在するリング状のフランジ33fを備えて
いる。フランジ32f及び33fは、それぞれフランジ
31fに対応する寸法及び形状である。そして、前記各
フランジには、第1ヘッダー部32と第2ヘッダー部3
3が胴体部31の両端面にボルトとナットで着脱自在に
結合させることができるように、貫通孔が穿たれてい
る。
【0028】キャップ状の第1ヘッダー部32の凹面
(内周面)には、筒状の胴体部31の長手方向に延在す
る仕切壁34が設けられている。前記仕切壁34の横断
面(筒状の胴体部31の径方向における断面)は、図4
に図示するように十字形をしており、筒状の胴体部31
の内部空間に4つの通路(第1〜第4通路)を画設して
いる。仕切壁34は、第1ヘッダー部32に結合する部
分と、胴体部31に結合する部分と、第2ヘッダー部3
3に結合する部分とに分かれているが、これらの間から
は被処理液が漏れないようにしている。前記4つの通路
は、以下に説明するように、第1ヘッダー部と第2ヘッ
ダー部を介して第1通路から第4通路まで順に連通して
いる。
【0029】キャップ状の第2ヘッダー部33の開口に
は、複数の貫通孔35aを有する隔壁35が設けられて
いる。前記隔壁の貫通孔の各々には、一方の端部のみに
開口を有する筒状濾過体37の開口端が結合している。
キャップ状の第1ヘッダー部32の開口には、複数の貫
通孔36aを有する隔壁36が設けられている。前記隔
壁の貫通孔の各々には、一方の端部のみに開口を有する
筒状濾過体38の開口端が結合している。従って、第1
ヘッダー部又は第2ヘッダー部を筒状の胴体部から取り
外すことにより、筒状濾過体37又は38を露出させる
ことができるので、前記筒状濾過体を新品のものに簡単
に交換することができる。なお、筒状濾過体38の孔径
は、筒状濾過体37で濾過できない小さいな寸法のもの
を濾し取ることができる孔径にしている。
【0030】ポンプ(図示せず)により多層濾過式フィ
ルターの流入口Aから供給された被処理液は、第1ヘッ
ダー部の流入室32aに流入し、さらに仕切壁34によ
り胴体部の内部空間に画設される第1通路P1に流入す
る。この第1通路の内部には、第2ヘッダー部の仕切壁
35に結合する複数の筒状濾過体(先端部は閉口)37
が前記仕切壁から第1通路側に突出するように設けられ
ている。被処理液は、前記筒状濾過体の外周面から内周
面に透過して濾過され、筒状濾過体37の中心部の空洞
部を通過して、第2ヘッダー部の第1濾液流入室33a
に流入する。
【0031】第2ヘッダー部の第1濾液流入室33aに
流入した第1濾液は、前記胴体部の内部に前記仕切壁3
4により画設される第2通路P2に流入する。この第2
通路の内部には、第1ヘッダー部の仕切壁36に結合す
る複数の筒状濾過体(先端部は閉口)38が前記仕切壁
から第2通路側に突出するように設けられている。第1
濾過液は、前記筒状濾過体の外周面から内周面に透過し
て濾過され、筒状濾過体38の中心部の空洞部を通過し
て、第1ヘッダー部の第2濾液流入室32bに流入し、
図4に示される第1ヘッダー部の第2濾液流入室32c
に流入する。
【0032】第2濾液流入室32cに流入した第2濾液
は、仕切壁34により胴体部の内部空間に画設される第
3通路(図示せず)に流入する。この第3通路の内部に
は、第1通路と同様に、第2ヘッダー部の仕切壁35に
結合する複数の筒状濾過体(図示せず)が前記仕切壁か
ら第3通路側に突出するように設けられている。第2濾
液は、前記筒状濾過体の外周面から内周面に透過して濾
過され、筒状濾過体の中心部の空洞部を通過して、第2
ヘッダー部の第3濾液流入室(図示せず)に流入する。
【0033】第2ヘッダー部の第3濾液流入室(図示せ
ず)に流入した第3濾液は、前記胴体部の内部に前記仕
切壁34により画設される第4通路(図示せず)に流入
する。この第4通路の内部には、第2通路と同様に、第
1ヘッダー部の仕切壁36に結合する複数の筒状濾過体
(図示せず)が前記仕切壁から第4通路側に突出するよ
うに設けられている。第3濾過液は、前記筒状濾過体の
外周面から内周面に透過して濾過され、前記筒状濾過体
の中心部の空洞部を通過して、図4における第1ヘッダ
ー部の第4濾液流入室32dに流入し、図4に示される
前記第4濾液流入室に連通する流出口Bから多層濾過式
フィルターの外部に第4濾液として流出する。
【0034】なお、実施例2のフィルターにおいて、筒
状の胴体部に通路をもう1つ増やすと共に、ヘッダー部
の構造を前記通路が連通するように構成して、流出口B
を第2ヘッダー部に変更して設けることもできる。
【0035】[実施例3]前記実施例1と同様の筒状の
多層濾過式フィルター(長さ3000mm、径1000
mm)の流入口Aの上流側に渦巻ポンプ(三相200
V、22kW、揚程20m)を設けて、前記流入口Aに
被処理液を供給し、多層濾過式フィルターの流出口Bか
ら1時間あたり200m3の濾過水を得た。
【0036】
【発明の効果】本発明の多層濾過式フィルターは、被処
理液の流入口と流出口を連通させる流路を有するハウジ
ングと、前記流路を流れる被処理液を濾過する2以上の
濾過体を有するフィルターであって、前記ハウジング
は、複数の流路を有する筒状の胴体部と、前記筒状の胴
体部の端部で前記複数の流路のうちの少なくとも2つを
連通させるヘッダー部を有し、前記2以上の濾過体のう
ちの少なくとも1の濾過体として、前記2以上の濾過体
のうちの少なくとも1の濾過体により濾過された濾液を
再濾過する再濾過体を有するので、次の効果を奏するこ
とができる。
【0037】被処理液に含まれる分離対象の寸法バラツ
キに対して幅広く対応して、清浄な濾液を得ることがで
きると共に、孔径がより細かい濾過体(再濾過体)の早
期の目詰まりを防止して精密な濾過を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1の多層濾過式フィルターの長
手方向断面図である。
【図2】図2は、実施例1の多層濾過式フィルターを第
2ヘッダー部側から視た図である。
【図3】図3は、実施例2の多層濾過式フィルターの長
手方向断面図である。
【図4】図4は、実施例2の多層濾過式フィルターを第
1ヘッダー部側から視た図である。
【図5】図5の(a)は、胴体部1から外すことができ
る第2ヘッダー部3及びその近傍の一例の、胴体部1の
長手方向の概略断面図であり、また、図5の(b)は、
胴体部1から外すことができる第2ヘッダー部3及びそ
の近傍の一例を、隔壁6側から視た図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 29/24 C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理液の流入口と流出口を連通させる流
    路を有するハウジングと、前記流路を流れる被処理液を
    濾過する2以上の濾過体を有するフィルターであって、 前記ハウジングは、複数の流路を有する筒状の胴体部
    と、前記筒状の胴体部の端部で前記複数の流路のうちの
    少なくとも2つを連通させるヘッダー部を有し、 前記2以上の濾過体のうちの少なくとも1の濾過体とし
    て、前記2以上の濾過体のうちの少なくとも1の濾過体
    により濾過された濾液を再濾過する再濾過体を有するこ
    とを特徴とする多層濾過式フィルター。
  2. 【請求項2】前記2以上の濾過体のうちの少なくとも1
    は筒状濾過体であって、前記筒状濾過体は、前記筒状の
    胴体部の被処理液の流路で被処理液を濾過する濾過体で
    あることを特徴とする請求項1に記載の多層濾過式フィ
    ルター。
  3. 【請求項3】前記ヘッダー部は、前記筒状の胴体部の開
    口端の開口に対応する開口を有するキャップ形状のヘッ
    ダー部であり、前記筒状濾過体は、前記ヘッダー部の開
    口に設けられた仕切壁から前記筒状の胴体部の流路に突
    出するように設けることを特徴とする請求項1〜2のい
    ずれか一に記載の多層濾過式フィルター。
  4. 【請求項4】前記ヘッダー部は、濾過体により濾過され
    た濾液が流入する濾液流入室を有することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか一に記載の多層濾過式フィルタ
    ー。
  5. 【請求項5】前記筒状の胴体部の複数の流路のうちの少
    なくとも2つを連通させるヘッダー部を前記胴体部の両
    側に有し、前記胴体部の両側のヘッダー部の濾液流入室
    を濾過体を介さずに直接連通させる流路を有することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の多層濾過
    式フィルター。
  6. 【請求項6】前記筒状の胴体部と前記ヘッダー部は着脱
    自在であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一
    に記載の多層濾過式フィルター。
  7. 【請求項7】前記濾過体は、前記ヘッダー部に結合し、
    前記ヘッダー部と共に着脱自在であることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか一に記載の多層濾過式フィルタ
    ー。
  8. 【請求項8】前記筒状の胴体部の流路は、前記ヘッダー
    部に結合する仕切壁により画設されていることを特徴と
    する請求項1〜7のいずれか一に記載の多層濾過式フィ
    ルター。
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KR101559281B1 (ko) 2014-01-17 2015-10-08 김진천 상향류 여과기의 반류수 다중 여과장치

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