JP2002010775A - Dnaサンプル作成用反応装置 - Google Patents

Dnaサンプル作成用反応装置

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JP2002010775A
JP2002010775A JP2001099080A JP2001099080A JP2002010775A JP 2002010775 A JP2002010775 A JP 2002010775A JP 2001099080 A JP2001099080 A JP 2001099080A JP 2001099080 A JP2001099080 A JP 2001099080A JP 2002010775 A JP2002010775 A JP 2002010775A
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dna sample
enzyme
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JP2001099080A
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Ryoji Nemoto
亮二 根本
Hidemi Yoshida
秀美 吉田
Hisashi Hagiwara
久 萩原
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Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PCR産物の生成から、該産物の精製、シー
ケンス反応及び該シーケンス反応生成物の精製まで一貫
して自動的に行うことができるDNAサンプル作成用反
応装置を提供する。 【解決手段】 複数本の中空状導電性ノズルと、該ノズ
ルに連接された中空状シリンジと、該シリンジの中空部
に挿入されたピストンを有し、該ピストンの上部には昇
降可能なピストンヘッドが固着されており、前記導電性
ノズルの中間部は両側に開閉可能なシャッターを有する
筐体内に収容されており、前記シャッターのうちの一方
のシャッターに隣接して冷却機構が配設されており、前
記筐体内側の導電性ノズルの中間部が、導体により電源
と接続されていることを特徴とするDNAサンプル作成
用反応装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はDNA塩基配列決定
装置で分析するためのDNAサンプルを作成するための
反応装置に関する。更に詳細には、本発明は蛍光標識さ
れたDNAサンプルを、熱サイクリングによる増幅、特
に、ポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)による増幅反応
を利用して作成するために反応装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特定のDNA領域を挟んだ2種類のプラ
イマーとDNA合成酵素によるDNA合成反応を繰り返
すことにより、その特定領域を数十万倍に増幅する方法
としてポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)が1985年
に米国のCetus社により開発された。
【0003】この方法は、その後、耐熱性酵素Taqポ
リメラーゼを利用した方法に改良されたことで、効率の
良いPCR法として確立され、現在に至っている。更
に、1987年には、米国のPerkin−Elmer
社とCetus社が共同開発したPCR法の自動化装置
が開発、販売され、利用が飛躍的に拡大した。
【0004】PCR法の原理は、例えば、実験医学,V
ol.7,No.2,14頁〜18頁(1989)に詳
細に説明されている。このPCR法は基本的に、プラ
イマーが結合された2本鎖DNAを熱変性により1本鎖
に変性し、プライマーをアニーリングし、Taqポ
リメラーゼにより伸長させることからなる一連のサイク
ルからなり、このサイクルを数十回繰り返すことにより
所望のDNA断片を増幅させることからなる。
【0005】従来のPCR自動化装置では、ポリメラー
ゼ連鎖反応をプラスチック製のエッペンドルフチューブ
のような小型試験管内で行っていた。このため、従来の
装置では、エッペンドルフチューブを温度調節可能なチ
ャンバ内に収容し、このチャンバ内の温度を変化させる
ことにより、エッペンドルフチューブ内の反応混合物の
温度を、熱変性、アニーリング伸長にそれぞれ必
要な温度に周期的に変化させる。例えば、熱変性の場
合は約94℃、アニーリングの場合は約55℃、伸
長の場合は約72℃にされる。
【0006】しかし、従来の自動化装置では、PCR産
物を生成するだけであり、この産物の精製、シーケンス
反応(すなわち、PCR産物によりDNA塩基配列決定
装置で測定可能なサンプルの生成)及びシーケンス反応
生成物の精製は別の装置又は手作業によらなければ実施
することができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、PCR産物の生成から、該産物の精製、シーケンス
反応及び該シーケンス反応生成物の精製まで一貫して自
動的に行うことができるDNAサンプル作成用反応装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、複数本の中
空状導電性ノズルと、該ノズルに連接された中空状シリ
ンジと、該シリンジの中空部に挿入されたピストンを有
し、該ピストンの上部には昇降可能なピストンヘッドが
固着されており、前記導電性ノズルの中間部は両側に開
閉可能なシャッターを有する筐体内に収容されており、
前記シャッターのうちの一方のシャッターに隣接して冷
却機構が配設されており、前記筐体内側の導電性ノズル
の中間部が、導体により電源と接続されていることを特
徴とするDNAサンプル作成用反応装置により解決され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
のDNAサンプル作成用反応装置について具体的に説明
する。図1は、本発明のDNAサンプル作成用反応装置
の構成の一例を示す概要斜視図である。反応装置16
は、先端に導電性(例えば、ステンレス製)のノズル1
601を有する。ノズルの本数は例えば、96本であ
る。これ以外の本数のノズルを具備することもできる。
ノズル1601の中間部は密閉可能な筐体1603内に
収容されている。この筐体1603の一方の端部には開
閉可能なシャッタ1604を有する空冷ファン1605
が配設され、他端には開閉可能なシャッタ1607が配
設されている。ノズル1601は上下二枚の導電性基板
1609に接続されている。導電性基板1609は例え
ば、銅製又はステンレス製基板である。上下二枚の導電
性基板1609により画成された領域がノズル1601
の加熱区画である。筐体1603の両端は開口したまま
でもよい。この場合、シャッタ1604及び1607を
配設する必要はなく、筐体の一方の開口端部に隣接して
空冷ファン1605を配設する。
【0010】この導電性基板1609には、電源(図示
されていない)から延びる導体ケーブル1611が接続
されている。従って、電源(図示されていない)をON
にすると、導電性基板1609から各導電性ノズルに電
流が流れ、ジュール熱によりノズル1601を加熱する
ことができる。逆に、電源(図示されていない)をOF
Fにすると、ノズル1601の加熱が止むので、空冷フ
ァン1605のシャッター1604を開放し、更にシャ
ッター1607を開放して、空冷ファン1605を駆動
させることにより、ノズル1601を冷却することがで
きる。導電性基板1609の間に配設されている板16
13は、ファン1605の空気の流れを整え、ノズル1
601を短時間のうちに効果的に冷却するための整流板
である。図3では、整流板1613は2枚しか配設され
ていないが、3枚以上配設することもできる。整流板1
613は例えば、セラミック、銅、プラスチック又はス
テンレスなどから形成することができる。
【0011】ノズル1601はシリンジ1615に連接
されている。シリンジ1615の内部にはピストン16
17が挿入されており、このピストン1617の上部に
は上下方向に昇降可能なピストンヘッド1619が固着
されている。ピストンヘッド1619は独立の昇降機構
(図示されていない)に支持されている。ピストンヘッ
ド1619の昇降機構は、ステッピングモータ式、水圧
式、油圧式、ボールスクリュー式など公知慣用の機構を
使用できる。
【0012】シリンジ1615は上下2枚の固定板16
21に固定されている。また、この固定板1621の一
端は、取付板1623に固着されている。取付板162
3は後述の分注ヘッド移動機構14内の昇降機構(図示
されていない)に取着され、反応装置16全体の昇降動
作を確保する。反応装置16全体の昇降は、分注ヘッド
移動機構14内の別の独立した昇降機構(図示されてい
ない)に取着され、反応装置16の昇降動作を確保す
る。
【0013】図2は、ノズル1601、シリンジ161
5、ピストン1617及びヘッド1619の一体的な部
分拡大断面図である。ノズル1601は前記のようにス
テンレスなどの導電性金属部材から形成されているが、
ステンレス以外の導電性部材(例えば、銅、アルミニウ
ム、金、白金など)も使用できる。ノズル1601の内
面及び外面にはテフロンコーティングを施すことが好ま
しい。ノズル1601は例えば、外径1.27mm、内
径0.8mm、全体長さ100mmとすることができ
る。この仕様で、ノズル1601の内容積は約60μl
となり、PCR法及びシーケンス法で必要な反応容量要
件を満たすことができる。PCR法及びシーケンス法に
関する反応は全て、このノズル1601の内部で行われ
る。従って、ノズル1601は、PCR法及びシーケン
ス法に関する反応のための反応容器として機能する。
【0014】固定板1621の材質は特に限定されない
が、電気的絶縁性と耐熱性を有する材質(例えば、セラ
ミック又はプラスチック)から形成されていることが好
ましい。しかし、金属製であることもできる。同様に、
シリンジ1615の材質も特に限定されないが、電気的
絶縁性と耐熱性を有する材質(例えば、ガラス又はプラ
スチック)から形成されていることが好ましい。しか
し、金属製であることもできる。ピストン1617の材
質としては、ガラス又はプラスチックなどを好適に使用
できる。別法として、シリンジ1615とノズル160
1は同一の金属素材(例えば、ステンレス)により一体
的に形成することもできる。
【0015】図3は、ノズル1601の加熱及び冷却方
式を示す模式的概要図である。ノズル1601の加熱区
画、すなわち、導電性基板1609間の間隔は46mm
である。96本のノズル1601を直列配線する。すな
わち、上下2枚の導電性基板1609で各ノズルを接続
する。印加電圧はDC35.4V(最大43V)、電流
は8.2A(最大10A)である。加熱時間は計算値で
5秒間(50℃上昇時間)である。これらの値は使用す
るノズルが外径1.27mm、内径0.8mmであり、
材質がSUS304であり、加熱範囲が46mmの条件
下によるものであり、これら以外のノズルを使用する場
合には、電圧値、電流値及び加熱時間はそれぞれ異な
る。各条件下における適正な電圧値、電流値及び加熱時
間は実験を繰り返すことにより当業者により容易に決定
することができる。適正な温度制御を確保するため、加
熱範囲の適当な箇所に熱電対(図示されていない)など
の温度センサを配設することが好ましい。前記のよう
に、ノズル加熱時にはシャッター1604及び1607
は閉じられ、ノズル加熱空間内を密閉構造とする。当
然、空冷ファン1605も停止されている。ノズルを冷
却する場合、電圧印加を止め、同時にシャッター160
4及び1607を開放し、空冷ファン1605を駆動
し、外気をノズル外面に吹き付ける。このように、本発
明の反応装置では、反応容器となるべきノズルを加熱し
たり、冷却したりすることが自在にできるので、PCR
法及びシーケンス反応に必要な温度サイクルを実現で
き、斯くしてDNAサンプルを効果的かつ効率的に作成
することができる。
【0016】本発明のDNAサンプル作成用反応装置1
6は図4に示されるような、DNAサンプル自動作成装
置に組み込んで使用することが好ましい。このDNAサ
ンプル自動作成装置は少なくとも、DNAサンプル作成
用反応装置16を支持する分注ヘッド移動機構14と、
酵素供給装置18と、プレート載置台20、とノズル封
止装置22と洗浄装置24と、プレートをロード/アン
ロードするための搬送ロボット26と、プレートスタッ
カー28を有する。これらは全て水平な取付台10の上
面に配設されている。水平な取付台10の上に2本の並
行なガイドレール12が配設されており、このガイドレ
ール12上に分注ヘッド移動機構14が載架されてい
る。分注ヘッド移動機構14はガイドレール12上を前
後又は左右などの横方向に移動可能に構成されている。
この分注ヘッド移動機構14に反応装置16が取付られ
ている。そして、ガイドレール12と並行に、酵素供給
装置18と、プレート載置台20と、ノズル封止装置2
2と洗浄装置24が同じ軸線上に直列状に配列されてい
る。
【0017】図5は、図4に示された装置の概要斜視図
である。プレートスタッカー28は、水平な棚段が複数
個設けられており、各棚段に供給プレート又は回収プレ
ートが収納される。供給プレート用及び回収プレート用
の各専用プレートスタッカー28を設けることもでき
る。例えば、処理の開始時において、搬送ロボット26
がプレートスタッカー28の棚段に収納されている供給
プレートをハンドリングし、これをプレート載置台20
へ搬送し、所定位置に載置する。反応装置16は上下方
向に昇降可能なように分注ヘッド移動機構14に取り付
けられている。反応装置16の昇降機構自体はステッピ
ングモータ式、水圧式、油圧式、ボールスクリュー式な
ど公知慣用の機構を使用できる。従って、新たなプレー
トがプレート載置台20に載置されると、分注ヘッド移
動機構14はプレート載置台20の位置にまで移動し、
反応装置16を昇降させ、プレートの所定の穴(ウエ
ル)内の試薬などを吸引し、予めプログラムされたルー
チンに従い、酵素供給装置18、ノズル封止装置22又
は洗浄装置24などの適宜の位置に移動し、後記におい
て詳述する所定の処理操作を行うことができる。全ての
処理が完了すると、プレート載置台20のプレートは再
び搬送ロボット26によりハンドリングされて、プレー
トスタッカー28の回収プレート用棚段に収納される。
【0018】図4及び図5には、何れも、本発明のDN
Aサンプル自動作成装置を操作するための操作パネル、
各処理動作を制御するためのプログラムなどが格納され
た制御ユニット及びその他必要な付帯設備類などが図示
されていないが、このような操作パネル、制御ユニット
及び付帯設備類などが必要に応じて配備されることは当
業者に周知である。また、説明するまでもなく、本発明
のDNAサンプル自動作成装置の水平な取付台10には
適当な密閉容器を被せることもできる。このような密閉
容器はサンプルや試薬類が空気中の塵埃や浮遊雑菌に汚
染されることを効果的に防止する。
【0019】本発明のDNAサンプル自動作成装置で使
用されるプレートは例えば、その上面に複数個の凹陥穴
(又はウエル)を有する常用のマイクロタイタープレー
トである。プレートの材質としては、セラミック、ガラ
ス、プラスチックなど適宜の材料を使用できる。図6
に、384個の凹陥穴を有するマイクロタイタープレー
ト30の部分概要平面図を示す。この凹陥穴を4個一組
として96ウエル単位で4分割して使用する。縦軸をa
〜hの8区分とし、横軸をA〜Lの12区分とすると、
座標Aaには(1,1),(1,2),(2,1),
(2,2)で特定される4個の穴が含まれることとな
る。そして、この各穴に、各処理段階で使用される必要
な試薬類を充填しておく。例えば、(1,1)の穴には
PCR法の最初の工程で使用される反応混合物及びプラ
イマーが充填され、(2,1)の穴は反応用ウエルとし
て使用し、(1,2)の穴にはシーケンス用のプライマ
が充填され、更に、(2,2)の穴にはシーケンス反応
用の反応混合物が充填される。PCR増幅は米国のパー
キン・エルマー社から市販のキットを用いて行うことが
できる。この反応混合物キットは、テンプレートDNA
3μl(例えば、ヒトゲノム約200ng)、10倍P
CRバッファ3μl、dNTP(2.5ミリモル)3μ
l、プライマ1(10マイクロモル)3μl、プライマ
2(10マイクロモル)3μl、Ex Taq0.2μ
l及びHO15μlからなる全量30μlの溶液であ
る。言うまでもなく、その他の反応混合物及びプライマ
ーも使用できる。座標Ab〜Ah及び座標Ba〜Bh、
Ca〜Ch、・・・、La〜Lhの各穴にも前記(1,
1),(1,2),(2,1),(2,2)と同じ試薬
類が充填される。言うまでもなく、これ以外の試薬類な
ども各穴に充填することができる。また、用途に応じ
て、穴は2個一組、3個一組などに適宜アレンジするこ
ともできる。
【0020】図7に示されるように、反応装置のノズル
1601を処理段階に応じて、(1,1),(1,
2),(2,1),(2,2)のうちの何れかの所定の
穴に挿入するために、プレート30は、プレート載置台
20でX−Y方向に移動される。プレート30のX−Y
方向への移動は、プレート載置台20自体をX−Y方向
に移動可能に構成することによって実施できるが、プレ
ート30を搬送ロボット26のアームに保持させること
によっても実施できる。別法として、反応装置16をX
−Y方向へ移動させることによっても同じ目的を達成す
ることができる。
【0021】図8は、酵素供給部18の構成の一例を示
す概要斜視図である。酵素供給部18はPCR法で使用
された未反応酵素類を分解し、精製処理するためのもの
である。サンプル生成工程において、従来、PCR増幅
後の精製処理を遠心分離器により行っていたが、本発明
では酵素により行うことで全自動化に成功した。酵素と
しては、未反応dNTPを除去するためのAlkaline Pho
sphatase Shrimp(APS)と未反応プライマを除去するため
のExonuklease I(Exol)を使用する。その他の分解酵素
も使用できる。各酵素を例えば、TEで20倍に希釈
し、所定量(例えば、2μl)づつ供給する。酵素供給
部18は基本的に、複数個(例えば、96個)の酵素供
給ポット1801が立設された、上部開放型の矩形状容
器1803と、この矩形状容器1803に一体的に連接
された密閉型の酵素タンク1805を有する。酵素タン
ク1805の上面にはタンク内に酵素溶液を供給するた
めの開閉可能な蓋1807を有する酵素溶液供給口18
09が配設されている。酵素溶液の供給は図示されてい
ない適当な手段により自動的に行うこともできるし、あ
るいは、作業員が手作業で行うこともできる。タンク1
805内の酵素溶液の残量を検知するための液面センサ
1811を配設することが好ましい。この液面センサ1
811の検出信号に基づき、タンク1805への酵素溶
液の供給をコントロールする。
【0022】また、酵素タンク1805から酵素供給ポ
ット1801へ酵素溶液を給送するための輸液機構18
13を有する。輸液機構1813は例えば、ステッピン
グモータ1815などを使用し、精密送りネジ1817
を回転させて、シリンジ1819のピストン1821を
進退させることにより構成されている。精密送りネジ1
817とピストン1821とは、接続アーム1823で
連結されている。
【0023】Alkaline Phosphatase Shrimp(APS)及びEx
onuklease I(Exol)のような分解酵素は温度が上昇する
と失活することがあるので、矩形状容器1803及び酵
素タンク1805の底面全体を覆うように、冷却ユニッ
ト1825が配設されている。この冷却ユニット182
5により、酵素溶液を約4℃程度の温度に維持し、酵素
自体をドーマント状態にしておくことが好ましい。
【0024】図9は、図8に示された輸液機構1813
の部分拡大断面図である。シリンジ1819の先端に
は、略T字形の三叉パイプ1827が接続されている。
この三叉パイプ1827の一方の端部には逆止弁182
9が接続され、他方の端部には逆止弁1831が接続さ
れている。逆止弁1829の他端には、酵素タンク18
05からのパイプ1833が接続され、また、逆止弁1
831の他端には酵素供給ポット1801に配管された
パイプ1835が接続されている。従って、ピストン1
821を引くと、酵素タンク1805から酵素溶液が逆
止弁1829を通過してシリンジ1819内部に充満さ
れる。この際、逆止弁1831は閉じているので酵素溶
液は酵素供給ポット1801へは流れない。一方、ピス
トン1821を押し込むと、シリンジ1819内の酵素
溶液は逆止弁1831を通過して、酵素供給ポット18
01に給送される。この際、逆止弁1829は閉じてい
るので、シリンジ1819内の酵素溶液が酵素タンク1
805に戻されることはない。
【0025】図10は、酵素供給ポット1801の部分
拡大断面図である。各酵素供給ポット1801の底部に
は、パイプ1835から分枝する供給パイプ1837が
接続されている。従って、ピストン1821の押し込み
によりシリンジ1819内の酵素溶液は逆止弁1831
を通り、パイプ1835及び枝パイプ1837を経て、
ポット1801の底部から上端面まで充満される。ポッ
ト1801内にノズル1601が挿入されると、ポット
1801内の酵素溶液が溢れることがあるが、このよう
な酵素溶液は、各ポット1801に隣接する排液空間1
839に落ち込み、そして、廃液ドレン1841により
容器1803外へ廃棄される。
【0026】図11は、ノズル封止装置22の構成例の
一例を示す概要断面図である。ノズル封止装置22は、
パラフィン2201が充填されたトレー2203と、こ
のトレー2203の底部に接着された加熱冷却手段22
05と、この加熱冷却手段2205の他方の面に接着さ
れたヒートシンク2207とからなる。しかし、ヒート
シンク2207の使用は本発明の必須要件ではない。加
熱冷却手段2205は例えば、ペルチェ素子などであ
る。
【0027】金属製ノズル1601(図2参照)を反応
容器にしたPCR法及びシーケンス法を実施する場合、
ノズル1601内に充填したサンプル反応液に温度サイ
クルを与える際、高温加熱時に起こり得るノズル内の気
泡の熱膨張によるサンプル反応液の吐出を避けるため
に、温度サイクルの始まる前にパラフィン2201によ
り金属製ノズル1601の先端を封止する。このパラフ
ィン封止を用いることにより、PCR法及びシーケンス
法を全自動で行うことが可能となった。
【0028】図12は、このパラフィン封止処理の一連
のステップを示す模式図である。ステップAでは、ペル
チェ素子2205を駆動して加熱し、トレー2203内
のパラフィンを溶融させる。ピストン1617を極僅か
だけ引き上げ、サンプル液の充填されたノズル1601
の先端に空間を形成させておく。次に、ステップBにお
いて、このノズル1601を下降させ、溶融パラフィン
内にノズル先端を浸漬する。この浸漬により、ノズル1
601の先端部空間内にパラフィン2201が進入す
る。その後、ステップCにおいて、ペルチェ素子220
5を逆駆動させて冷却し、トレー2203内のパラフィ
ンを凝固させる。これにより、ノズル1601の先端部
はパラフィンで完全に封止される。ペルチェ素子220
5でパラフィン浴2203を冷却しながら、すなわち、
パラフィン2201を凝固したままの状態に維持しなが
ら、図5に示すように、先端部封止状態のノズル160
1に電流を流してPCR法又はシーケンス法に必要な温
度にまで加熱し、所定の反応をノズル内で実施し、その
後、電流を止め、ノズル1601を冷却し、所定の温度
サイクルを繰り返す。ノズル1601の先端部は加熱さ
れないので、ノズル1601の先端を封止しているパラ
フィンは溶融されず、凝固状態を維持することができ
る。所定の温度サイクルを繰り返し、PCR法又はシー
ケンス法に必要な反応が完了したら、ステップDにおい
て、ペルチェ素子2205を駆動して加熱し、トレー2
203内のパラフィンを溶融させる。パラフィン220
1が完全に溶融したら、ノズル1601をパラフィン浴
トレーから引き上げる。ノズル1601の先端部を封止
していたパラフィンも溶融されるので、ノズル1601
を引き上げると、ノズル1601の先端部はステップA
で示される元の空間状態に戻る。前記のように、ノズル
1601の内面及び外面にはテフロン被膜がコーティン
グされているので、液状になったパラフィンはノズル1
601の先端部から簡単に除去される。
【0029】別法として、パラフィンの代わりに、図1
3に示されるように、ノズル1601の先端をマット2
210の表面に押しつけることにより、パラフィン封止
と同様な作用効果を得ることもできる。すなわち、サン
プル液の充填されたノズル1601の先端に空間を形成
させた状態で、ノズル1601の先端をマット2210
の表面に押しつけ、この状態のまま、ノズル1601に
電流を流してPCR法又はシーケンス法に必要な温度に
まで加熱し、所定の反応をノズル内で実施し、その後、
電流を止め、ノズル1601を冷却し、所定の温度サイ
クルを繰り返す。ノズル1601の先端に必要十分な容
積の空間が存在するため、サンプルが加熱されて膨張し
ても、サンプルがノズル外部へ吐出することは効果的に
防止される。所定の温度サイクルを繰り返し、PCR法
又はシーケンス法に必要な反応が完了したら、ノズル1
601をマット2210の表面から引き上げ、次の処理
工程へ移動させる。なお、図13において、符号221
2はマット2210の支持台を示す。
【0030】先のノズル先端封止のために使用されたマ
ット2210の表面の同じ箇所に再度、異なるノズル1
601の先端が押しつけられるとコンタミネーションを
引き起こす恐れがあるので、新たなPCR増幅処理のた
めのノズル1601の先端は必ず、マット2210の表
面の別の新たな箇所に押しつけなければならない。従っ
て、図示されていない公知慣用の手段により、マット2
210を前後及び/又は左右に移動させることが好まし
い。マットはPCR増幅処理の終了毎に交換する枚様式
であることもできるが、図14に示されるように、長尺
の連続シート状のものを、各PCR増幅処理毎に少しず
つ繰出して使用することもできる。図14において、符
号2214はテンションロールを示し、2216は繰出
ロール、2218は巻取ロールを示す。これにより、1
回のPCR増幅処理が終了する毎にマットの位置を変
え、PCR増幅処理間のコンタミネーションを防ぐこと
ができる。その結果、本発明のDNAサンプル作成用反
応装置を長時間にわたって連続的に運転することが可能
となる。
【0031】このような目的に使用されるマット221
0は例えば、耐熱性で、柔軟性、弾力性があり、非導電
性の材料から形成することができる。このような材料と
しては、例えば、フッ素樹脂、フッ素ゴム、ウレタンゴ
ム、シリコンゴム、クロロプレンゴムなどが好適であ
る。マットの厚さは一般的に、1.0mm〜10mmの
範囲内であることが好ましい。マットの厚さが1.0m
m未満の場合、ノズル先端の封止効果が不十分となるば
かりか、ノズル先端によりマットが破損される恐れがあ
る。一方、マットの厚さが10mm超の場合、ノズル先
端の封止効果が飽和し、不経済となるばかりか、取り扱
い性が低下するので好ましくない。特に、図14に示さ
れるような長尺の連続シート状マットを使用する場合、
その厚さは1.0mm〜5.0mmの範囲内であること
が特に好ましい。
【0032】図15は洗浄装置24の構成の一例を示す
部分概要断面図である。洗浄装置24は、洗浄槽240
1からなり、洗浄槽2401は、その内側に、所定の高
さの洗浄ポット2403と、排水トレンチ2405を有
する。洗浄槽2401は矩形形状を有することができ
る。洗浄ポット2403の底部には洗浄水供給口240
7が配設されている。洗浄水としては、純水、脱イオン
水、蒸留水など不純物を含まない適宜の水を使用するこ
とができる。洗浄水供給源(図示されていない)と洗浄
水供給口2407との間には適当なパイプなどを配管す
ることができる。洗浄ポット2403の容量はノズルの
内部容量と同じか若干大きいことが好ましい。洗浄中
は、洗浄ポット2403内に常に新鮮な洗浄水を供給
し、洗浄ポット2403の上端面からオーバーフローさ
せ続けることが好ましい。このような状態で、ノズル1
601の先端を洗浄ポット2403の上端面から洗浄水
中に浸漬させる。この浸漬状態において、ピストン16
17を進退させることにより、ノズル1601内に洗浄
水を吸い込み、そして吐き出して、ノズル1601の内
部を洗浄する。吐き出しは洗浄ポット2403内へする
こともできるし、あるいは、排水トレンチ2405へす
ることもできる。洗浄ポット2403内を清浄に保つた
めに、吐き出しは排水トレンチ2405へすることが好
ましい。洗浄水の吸い込み、吐き出しは1回でもよい
が、複数回行うこともできる。ノズル1601から吐き
出された洗浄水及び洗浄ポット2403からオーバーフ
ローした洗浄水は、排水トレンチ2405の底部に配設
された排水口2409から洗浄槽2401の外部の適当
な排水タンク(図示されていない)に貯留される。洗浄
槽2401はノズル1601の洗浄だけでなく、反応生
成物を純水で希釈するなどの目的にも使用できる。
【0033】
【実施例】図16は、本発明のDNAサンプル自動作成
装置により、単一の蛍光色素で標識されたDNAサンプ
ルの作成を行う際の一連の処理を示す流れ図である。ス
テップ1401で作成処理が開始される。この場合、D
NAサンプル自動作成装置には、酵素溶液、洗浄水、マ
イクロタイタープレートなど、DNAサンプル作成に必
要な準備が全て整えられている。すなわち、搬送ロボッ
ト26がプレートスタッカー28から供給プレート30
を把持し、プレート載置部20へ供給プレートを載置す
る。ステップ1402において、分注ヘッド16がプレ
ート載置部20の位置に移動し、分注ヘッド16を下降
させ、プレート30の座標(1,1)のウエル内の反応
混合物とプライマーとの混合液24μlのうち20μl
をノズル1601で吸引する。その後、ステップ140
3で、分注ヘッド16をパラフィン浴部22に移動さ
せ、分注ヘッド16を下降させ、ノズル先端をパラフィ
ンで封止し、PCR法を実施し、所定の温度サイクルを
完了した後、パラフィン封止を解く。ステップ1404
で、ノズルをプレートの座標(1,2)の空ウエルに移
動させ、ノズル内容物を全てこの空ウエル内に分注す
る。ステップ1405で、ノズルに精製処理用分解酵素
を5μl吸引させ、これをステップ1404のウエル内
容物に添加する。この混合物を20μl吸引する。その
後、ステップ1406でノズル先端をパラフィン封止
し、ノズルを加熱し、混合物内の未反応残留物(dNT
P及びプライマ)を酵素で分解し、精製する。ステップ
1407において、精製物3μlを洗浄ポット2402
に分注し、残りを廃棄する。その後、洗浄ポット内に純
水60μlを送入し、希釈する。ステップ1408にお
いて、希釈液1μlをノズルで吸引し、これをプレート
の座標(2,1)のウエル内のプライマーに分注し、総
量8.3μlとする。ステップ1409において、座標
(2,1)のウエル内のプライマー混合液7μlを吸引
し、プレートの座標(2,2)のウエル内の反応混合物
5μlにプライマー混合液7μl全量を分注し、十分に
攪拌する。ステップ1410において、得られた混合液
12μlをノズルで吸引し、パラフィン封止し、シーケ
ンス反応を行う。反応終了後、パラフィン封止を解き、
ステップ1411で新鮮な96穴ウエルプレートの各穴
にノズルから12μl全量を分注する。ステップ140
2において、シーケンス反応生成物を更に精製処理する
か否か決定する。精製処理が不要な場合、ステップ14
13において、96穴ウエルプレートを搬送ロボット2
6によりプレートスタッカー28の所定の棚段に収納
し、一連の処理を終了する。精製処理を行う場合、ステ
ップ1414で実施する。しかし、精製処理工程は本発
明の装置ではなく、PSS社製のSG−8GC精製装置
で行われる。ステップ1415で精製物を得る。この精
製物を吸引し、ステップ1416において、回収用サン
プルプレートの所定の穴に分注する。その後、ステップ
1417において、この回収用サンプルプレートを搬送
ロボット26によりプレートスタッカー28の所定の棚
段に収納し、一連の処理を終了する。
【0034】DNAサンプルを標識する場合、単一の蛍
光色素だけでなく、複数の蛍光色素を使用することがで
きる。この場合、図16に示された流れ図のステップ1
408における全量を16μlとし、ステップ1409
において、この16μlに反応混合物4μlを加えて2
0μlとし、ステップ1410において、この全量20
μlをシーケンス反応に使用すること以外は、単色の場
合の処理内容と同じである。
【0035】図17は、PSS社製のSG−8GC精製
装置で行われる精製処理(図16のステップ1414参
照)の一例を説明する流れ図である。この精製処理はス
テップ1501で開始される。ステップ1501におけ
るシーケンス反応液入りサンプルプレートは図16のス
テップ1411における96穴ウエルプレートと同一で
ある。ステップ1502でビーズ液を添加し、吸引し、
20μlを分注する。ステップ1503で分注された2
0μlを数回攪拌し、ステップ1504で室温で5分間
インキュベーションし、ステップ1505で磁気を付加
し、1分間静置する。ステップ1506で、70%エチ
ルアルコールを添加し、吸引し、50μlを分注し、ス
テップ1507で10回攪拌する。ステップ1508で
再度磁気付加し、1分間静置する。ステップ1509で
上清を除去し、ステップ1510で再度70%エチルア
ルコールを添加し、吸引し、50μlを分注する。ステ
ップ1511で10回攪拌する。その後、ステップ15
12で再度磁気付加し、1分間静置する。ステップ15
09で上清を除去する。このステップで得られた精製物
を平板泳動に使用するか、又はキャピラリ泳動に使用す
るかによって、その後の精製処理が異なる。例えば、平
板泳動に使用する場合、ステップ1514において、ス
テップ1513で得られた精製物にバッファ液を添加
し、吸引し、新鮮な96穴ウエルプレートに2〜5μl
程度分注し、精製処理を終える。キャピラリ泳動に使用
する場合、ステップ1516において、ステップ151
3で得られた精製物にバッファ液を添加し、吸引し、1
0〜20μl程度分注する。その後、ステップ1517
で全量吸引し、80〜90℃で2分間加熱し、ステップ
1518で上清を回収し、ステップ1519で精製処理
を終了する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
PCR法からシーケンス反応まで、1台の反応装置で一
貫的に実施することができ、DNA塩基配列決定用のD
NAサンプルを完全に自動的に作成することができる。
これにより、DNAサンプル作成のスループットが大幅
に向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDNAサンプル作成用反応装置の一部
切り欠き概要斜視図である。
【図2】図1に示された反応装置に組み込まれたノズ
ル、シリンジ及びピストンの組立状態を示す部分概要断
面図である。
【図3】図2に示された反応装置のノズルの加熱及び冷
却方式を示す模式的概要図である。
【図4】図1に示されるDNAサンプル作成用反応装置
が組込まれたDNAサンプル自動作成装置の構成の一例
を示す概要平面図である。
【図5】図4に示されたDNAサンプル自動作成装置の
概要斜視図である。
【図6】本発明のDNAサンプル自動作成装置で使用さ
れるプレートの一例の部分拡大模式図である。
【図7】図6に示されたプレートにノズルが挿入された
状態を示す部分拡大模式図である。
【図8】本発明のDNAサンプル自動作成装置で使用さ
れる酵素供給装置の概要斜視図である。
【図9】図8に示された酵素供給装置に配設された輸液
機構の部分拡大断面図である。
【図10】図8に示された酵素供給装置に配設された酵
素供給ポットの部分拡大断面図である。
【図11】本発明のDNAサンプル自動作成装置で使用
されるノズル封止装置の構成例の一例を示す概要断面図
である。
【図12】図11に示されたノズル封止装置におけるノ
ズルのパラフィン封止と解除を示す模式図であり、Aは
パラフィン浴が加熱され、ノズル挿入前の状態を示し、
Bは溶融パラフィン内にノズルを挿入した状態を示し、
Cはノズルを挿入したままパラフィンを凝固させた状態
を示し、Dはパラフィンを再溶融させ、ノズルを引き抜
いた状態を示す。
【図13】本発明のDNAサンプル自動作成装置で使用
されるノズル封止装置の構成例の別の例を示す概要断面
図である。
【図14】図13に示されたノズル封止装置におけるマ
ットとして長尺な連続シート状マットを使用した実施態
様の概要断面図である。
【図15】本発明のDNAサンプル自動作成装置で使用
される洗浄装置の構成例の一例を示す部分概要断面図で
ある。
【図16】本発明のDNAサンプル自動作成装置により
PCR法及びシーケンス法を実施する際の、一連の処理
を説明する流れ図である。
【図17】図16に示された流れ図のステップ1414
における精製処理の一例を説明する流れ図である。
【符号の説明】
10 水平取付台 12 ガイドレ
ール 14 分注ヘッド移動機構 16 反応装置 18 酵素供給装置 20 プレート
載置台 22 ノズル封止装置 24 洗浄装置 26 搬送ロボット 28 プレート
スタッカー 30 プレート 1601 ノズル 1603 筐体 1604 シャッター 1605 冷却
ファン 1607 シャッター 1609 導電
性基板 1611 導体 1613 整流
板 1615 シリンジ 1617 ピス
トン 1619 ピストンヘッド 1621 シリ
ンジ固定板 1801 酵素供給ポット 1803 矩形
状容器 1805 酵素タンク 1813 輸液
機構 1825 冷却手段 2201 パラ
フィン 2203 トレー 2205 ペル
チェ素子 2207 ヒートシンク 2210 マッ
ト 2212 マット支持台 2401 洗浄
槽 2403 洗浄ポット 2405 排水
トレンチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 久 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニア リング株式会社内 Fターム(参考) 4B029 AA09 AA23 BB16 BB20 HA09

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の中空状導電性ノズルと、該ノズ
    ルに連接された中空状シリンジと、該シリンジの中空部
    に挿入されたピストンを有し、該ピストンの上部には昇
    降可能なピストンヘッドが固着されており、前記導電性
    ノズルの中間部は両側に開口部を有する筐体内に収容さ
    れており、一方の開口部に隣接して冷却機構が配設され
    ており、前記筐体内側の導電性ノズルの中間部が、導体
    により電源と接続されていることを特徴とするDNAサ
    ンプル作成用反応装置。
  2. 【請求項2】 前記DNAサンプル作成用反応装置は横
    方向に移動可能な分注ヘッド移動機構に昇降可能に支持
    されており、前記ピストンヘッドは前記DNAサンプル
    作成用反応装置と独立に昇降することができることを特
    徴とする請求項1に記載のDNAサンプル作成用反応装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ノズルはステンレス製であり、該ノ
    ズルの内面及び外面にはテフロン(登録商標)コーティ
    ングが施されていることを特徴とする請求項に1記載の
    DNAサンプル作成用反応装置。
  4. 【請求項4】 PCR法及びシーケンス反応のための反
    応容器として使用されることを特徴とする請求項に1記
    載のDNAサンプル作成用反応装置。
  5. 【請求項5】 酵素供給装置、ノズル封止装置及び洗浄
    装置と共に使用されることを特徴とする請求項に1記載
    のDNAサンプル作成用反応装置。
  6. 【請求項6】 前記酵素供給装置は、複数個の酵素供給
    ポットが内側に立設された上部開放型の矩形状容器と、
    この矩形状容器に一体的に連接された密閉可能な酵素タ
    ンクと、該酵素タンクから前記酵素供給ポットへ酵素溶
    液を給送する輸液機構と、前記矩形状容器の外側底部に
    配設された冷却手段とからなることを特徴とする請求項
    5に記載のDNAサンプル作成用反応装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズル封止装置は、少なくとも、パ
    ラフィンの充填されたトレーと、該トレーの外側底部に
    配設された加熱冷却手段とを有することを特徴とする請
    求項5に記載のDNAサンプル作成用反応装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱冷却手段はペルチェ素子であ
    り、前記ペルチェ素子の前記トレーとの接着面と反対側
    の面にヒートシンクが更に接着されていることを特徴と
    する請求項7に記載のDNAサンプル作成用反応装置。
  9. 【請求項9】 前記ノズル封止装置は、耐熱性、柔軟
    性、弾力性、非導電性の材料から形成されたマットから
    なり、該マット表面にノズル先端を押しつけることによ
    り前記ノズルを封止することを特徴とする請求項5に記
    載のDNAサンプル作成用反応装置。
  10. 【請求項10】 前記マットは、フッ素樹脂、フッ素ゴ
    ム、ウレタンゴム、シリコンゴム及びクロロプレンゴム
    からなる群から選択される材料から形成されていること
    を特徴とする請求項9に記載のDNAサンプル作成用反
    応装置。
  11. 【請求項11】 前記マットは枚葉式又は長尺な連続シ
    ート状の何れかの形状であることを特徴とする請求項9
    に記載のDNAサンプル作成用反応装置。
  12. 【請求項12】 前記洗浄装置は、複数個の洗浄ポット
    が内側に立設され、該洗浄ポットに隣接して排水トレン
    チが存在する上部開放型の矩形状容器からなる洗浄槽を
    有し、前記洗浄ポットにはその底部から洗浄水が供給さ
    れ、前記排水トレンチは排水ドレンに通じていることを
    特徴とする請求項5に記載のDNAサンプル作成用反応
    装置。
  13. 【請求項13】 前記筐体の両側の開口部には開閉可能
    なシャッターが配設されており、前記シャッターのうち
    の一方のシャッターに隣接して冷却ファンが配設されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のDNAサンプル
    作成用反応装置。
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