JP2002009519A - アンテナ装置及びその組立方法並びに無線通信装置及びその組立方法 - Google Patents

アンテナ装置及びその組立方法並びに無線通信装置及びその組立方法

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JP2002009519A JP2000189152A JP2000189152A JP2002009519A JP 2002009519 A JP2002009519 A JP 2002009519A JP 2000189152 A JP2000189152 A JP 2000189152A JP 2000189152 A JP2000189152 A JP 2000189152A JP 2002009519 A JP2002009519 A JP 2002009519A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】予め選定されたアンテナ特性の変化を防止しな
がら組み立てる。 【解決手段】本発明は、所定の特定手段により給電対象
位置が特定された平板状のアンテナ素子を所定の素子保
持手段に保持すると共に、アンテナ素子に給電するため
の電極が形成された電極形成部材を所定の部材保持手段
に保持し、当該部材保持手段に素材保持手段を取り付け
ることにより、電極と、特定手段により特定されたアン
テナ素子の給電対象位置とを所定の接続手段を介して電
気的に接続して組み立てるようにしたことにより、アン
テナ素子と電極とを別々に保持しているため、互いの保
持姿勢を変えずに接続手段を介して電気的に接続しなが
ら容易に組み立てることができ、かくして、予め選定さ
れたアンテナ特性が変化することを防止しながらアンテ
ナ装置及び無線通信装置を組み立てることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナ装置及びそ
の組立方法並びに無線通信装置及びその組立方法に関
し、例えば、PCMCIA(Personal Computer Memory
Card International Association )の規格に準拠した
PC(Personal Computer )カードでなる無線通信装置
(以下、これを無線通信用PCカードと呼ぶ)に適用し
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の無線通信用PCカードと
して、例えば、ノートブック型のパーソナルコンピュー
タ(以下、これを単にパーソナルコンピュータと呼ぶ)
に設けられたPCカードスロットに着脱自在に挿着さ
れ、他のパーソナルコンピュータに挿着された無線通信
用PCカードとの間で無線通信することにより、複数の
パーソナルコンピュータを用いた無線通信によるLAN
(Local Area Network)を構築するようになされたもの
がある。
【0003】そして、かかる無線通信用PCカードとし
ては、図13に示すように構成されたものがあり、この
無線通信用PCカード1においては、略L字状に形成さ
れたカードケース2の内部に無線通信部を有する回路基
板(図示せず)が収納され、当該カードケース2の偏平
矩形状の挿着部2Aの一端面2AXに、回路基板を介し
て無線通信部に電気的に接続された複数の信号ピンを有
するコネクタ3が設けられている。
【0004】また、挿着部2Aの他端側には、当該挿着
部2Aよりも厚いアンテナ収納部2Bが一体に設けられ
ており、当該アンテナ収納部2Bにはその幅方向に沿っ
たアンテナ収納溝2Cが設けられている。
【0005】このアンテナ収納溝2Cには、所定のアン
テナ素子(図示せず)が内蔵された棒状のアンテナ部4
がアンテナ収納部2Bに対して折り畳まれてアンテナ収
納溝2Cに収納される方向及びこれとは逆のアンテナ収
納溝2Cから引き起こされる方向に回動自在に設けら
れ、そのアンテナ素子が回路基板を介して無線通信部に
電気的に接続されている。
【0006】そして、かかる無線通信用PCカード1に
おいては、パーソナルコンピュータ(図示せず)のPC
カードスロットに挿着部2Aが差し込まれて挿着される
ことにより、挿着部2Aのコネクタ3をPCカードスロ
ットの内部に設けられたコネクタに電気的及び機械的に
接続し得るようになされている。
【0007】これにより、無線通信用PCカード1にお
いては、パーソナルコンピュータから与えられる所定の
送信データをコネクタ3を介して回路基板の無線通信部
に取り込み、当該無線通信部において、その送信データ
に所定の送信処理を施した後、アンテナ素子を介して他
の無線通信用PCカード1に送信する。
【0008】また、無線通信用PCカード1において
は、他の無線通信用PCカード1から送信された受信デ
ータをアンテナ素子で受信して回路基板の無線通信部に
取り込み、当該無線通信部において、その受信データに
所定の受信処理を施した後、コネクタ3を介してパーソ
ナルコンピュータに送出する。
【0009】このようにして、無線通信用PCカード1
においては、他の無線通信用PCカードとの間で無線通
信し得るようになされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、無線通信に
よりLANを構築するような無線通信用PCカードにお
いては、近年の薄型化の傾向に伴い、アンテナ収納部2
B内に板状逆Fアンテナを収納することにより、当該ア
ンテナ収納部2Bを薄型化することが考えられている。
【0011】すなわち、図14(A)及び(B)に示す
ように、板状逆Fアンテナ5は、四角形状の導電性金属
平板でなる放射導体板5Aの所定の辺に帯状の導電性金
属でなる短絡導体5B及び給電導体5Cが逆F字を描く
ように一体に設けられ、その放射導体板5Aに対して短
絡導体5B及び給電導体5Cの根元部分が同一方向に90
度程度折り曲げられることにより、短絡導体5Bが接地
される平板状の導電性金属でなる接地導体(図示せず)
の上面と放射導体板5Aとがほぼ平行となるように構成
されている。
【0012】そして、図15に示すように、無線通信用
PCカード6においては、板状逆Fアンテナ5の短絡導
体5Bの先端部分が回路基板7に穿設された孔部に挿通
されて当該回路基板7の下面に設けられた接地導体に半
田を介して電気的及び機械的に接続されると共に、給電
導体5Cの先端部分がその回路基板7に穿設された孔部
に挿通されて当該回路基板7の下面に設けられた所定の
導体パターンでなる給電用の電極(以下、これを給電用
ランドと呼ぶ)に半田を介して電気的及び機械的に接続
されることにより接地導体の上面と放射導体板5Aとを
ほぼ平行にし、このようにして板状逆Fアンテナ5の実
装された回路基板7がカードケース2内に収納されてい
る。
【0013】この場合、かかる構成の無線通信用PCカ
ード6においては、アンテナ収納部2B内に板状逆Fア
ンテナ5を収納すれば、短絡導体5B及び給電導体5C
の物理的長さが比較的短いことにより、図13について
上述した無線通信用PCカード1のように、アンテナ収
納部2Bにアンテナ部4の回動機構を設ける場合に比べ
て、当該アンテナ収納部2Bを薄型化することができ
る。
【0014】ところが、図15からも明らかなように、
無線通信用PCカード6においては、カードケース2が
その底板を形成する下側ケース半体2Cと、当該無線通
信用PCカード6の外観を形成する上側ケース半体2D
とから構成されており、板状逆Fアンテナ5を実装した
回路基板7を下側ケース半体2Cの上面に配置した後、
当該下側ケース半体2Cに上側ケース半体2Dを取り付
けるようにして組み立てられる。
【0015】このため、無線通信用PCカード6の組立
時には、上側ケース半体2Dを保持した作業者からはそ
の上側ケース半体2Dが遮蔽物となって板状逆Fアンテ
ナ5の放射導体板5Aが見えないために、当該上側ケー
ス半体2Dを放射導体板5Aに押し付けて短絡導体5B
及び給電導体5Cの根元部分に対して90度以上の角度に
折り曲げる場合がある。
【0016】そして、無線通信用PCカード6において
は、このように放射導体板5Aが短絡導体5B及び給電
導体5Cの根元部分に対して90度以上の角度に折れ曲が
り当該放射導体板5Aと接地導体とが平行ではなくなる
と、板状逆Fアンテナ5のアンテナ特性が予め選定され
た特性とは異なる特性に変化する問題があった。
【0017】かかる問題を解決するため、この無線通信
用PCカード6の組立時には、上側ケース半体2Dのア
ンテナ収納部2Bの上板内面に予め板状逆Fアンテナ5
の放射導体板5Aを貼着しておき、この状態で、板状逆
Fアンテナ5を回路基板7に実装する方法が考えられ
る。
【0018】ところが、かかる方法によれば、上側ケー
ス半体2Dと回路基板7とがそれぞれ遮蔽物となり、短
絡導体5Bと給電導体5Cとの先端部分を回路基板7の
孔部に容易には挿通させ難いために、短絡導体5B及び
給電導体5Cの根元部分を放射導体板5Aに対して90度
以上の角度に折り曲がる場合があり、かかる問題を解決
するには未だ不十分な問題があった。
【0019】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、予め選定されたアンテナ特性が変化することを防止
しながら組み立てることのできるアンテナ装置及びその
組立方法並びに無線通信装置及びその組立方法を提案し
ようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定の特定手段により給電対象位
置が特定された平板状のアンテナ素子を所定の素子保持
手段に保持すると共に、アンテナ素子に給電するための
電極が形成された電極形成部材を所定の部材保持手段に
保持し、当該部材保持手段に素材保持手段を取り付ける
ことにより、電極と、特定手段により特定されたアンテ
ナ素子の給電対象位置とを所定の接続手段を介して電気
的に接続して組み立てるようにした。
【0021】従って、アンテナ素子と電極とを別々に保
持しているため、互いの保持姿勢を変えずに接続手段を
介して電気的に接続しながら容易に組み立てることがで
きる。
【0022】また、電極と、特定手段によって特定した
アンテナ素子の給電対象位置とを接続手段を介して電気
的に接続するため、給電対象位置のずれによりアンテナ
特性が変化することもほぼ確実に防止することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0024】図1において、10は本発明を適用した無
線通信用PCカードを示し、偏平矩形状でなる挿着部1
1Aと、当該挿着部11Aよりも厚いアンテナ収納部1
1Bとが一体に設けられた略L字状のカードケース11
を有し、その挿着部11Aの端面11AXに複数の信号
ピンを有するコネクタ(図示せず)が設けられて構成さ
れている。
【0025】そして、無線通信用PCカード10におい
ては、各種操作キー13が設けられた本体部14と、こ
れに開閉自在に取り付けられた表示部15とからなるパ
ーソナルコンピュータ16のPCカードスロット17に
挿着部11Aが着脱自在に挿着されるようになされてい
る。
【0026】この場合、図2に示すように、無線通信用
PCカード10においては、カードケース11が当該無
線通信用PCカード10の底板を形成する下側ケース半
体11Cと、当該無線通信用PCカード10の外観を形
成する上側ケース半体11Dとから構成されている。
【0027】そして、下側ケース半体11Cの上面11
CAには、その一端側(すなわち、挿着部側)から他端
側(すなわち、アンテナ収納部側)にかけてコネクタ2
0と回路基板21とが順に配置されている。
【0028】回路基板21の上面21Aの挿着部11A
側の部位(以下、これを挿着側部位と呼ぶ)には、コネ
クタ20と隣接する側からアンテナ収納部11B側にか
けて、無線通信部(図示せず)を構成するディジタル信
号処理回路と、これに電気的に接続された送受信回路等
とが順番に設けられており、当該コネクタ20の各信号
ピン(図示せず)が回路基板21を介してディジタル信
号処理回路に電気的に接続されている。
【0029】また、図2及び図3に示すように、回路基
板21の上面21Aのアンテナ収納部11B側の部位
(以下、これを収納側部位と呼ぶ)には上面22Aが平
板状の導電性金属でなる接地導体22が設けられ、当該
接地導体22における挿着側部位との境界部分には導電
性金属により伸縮自在に形成されたピン状のアンテナ短
絡部材23が半田24を介して実装されている。
【0030】これに加えて、接地導体22の挿着側部位
との境界部分には、アンテナ短絡部材23の実装位置と
隣接させて所定形状の剥離部22Bが形成されている。
【0031】この剥離部22B内には、接地導体22と
電気的に分離された所定の導体パターンの端部でなる給
電用ランド25が形成され、当該給電用ランド25がそ
の導体パターンの端部を除く部分でなる給電線路26を
介して送受信回路に電気的に接続されている。
【0032】そして、給電用ランド25には、アンテナ
短絡部材23と同様に導電性金属により伸縮自在に形成
されたピン状のアンテナ給電部材27が半田28を介し
て実装され、かくして、アンテナ給電部材27が給電用
ランド25及び給電線路26を順次介して送受信回路に
電気的に接続されている。
【0033】一方、図2に示すように、上側ケース半体
11Dにおいて、接地導体22の上面22Aとほぼ平行
なアンテナ収納部11Bの上板内面には、平板状の導電
性金属により四角形状に形成された放射導体板29が貼
着されている。
【0034】そして、放射導体板29は、挿着部11A
側の辺に沿って隣接する短絡対象位置及び給電対象位置
をアンテナ短絡部材23の上端及びアンテナ給電部材2
9の上端と対向させている。
【0035】従って、図4に示すように、放射導体板2
9は、接地導体22の上面22Aと所定の隙間を介して
ほぼ平行な状態で短絡対象位置及び給電対象位置にアン
テナ短絡部材23の上端及びアンテナ給電部材27の上
端が押し付けられて電気的及び機械的に接続され、これ
により、アンテナ短絡部材23及びアンテナ給電部材2
7と共に板状逆Fアンテナ30を形成するようになされ
ている。
【0036】かくして、この無線通信用PCカード10
においては、パーソナルコンピュータ16(図1)に挿
着されると、当該パーソナルコンピュータ16から与え
られる所定の送信データをコネクタ20を介して回路基
板21の無線通信部に取り込み、当該無線通信部におい
て、その送信データに所定の送信処理を施した後、板状
逆Fアンテナ30を介して他の無線通信用PCカード
(図示せず)に送信し得るようになされている。
【0037】また、この無線通信用PCカード10にお
いては、他の無線通信用PCカードから送信された受信
データを板状逆Fアンテナ30で受信して回路基板21
の無線通信部に取り込み、当該無線通信部において、そ
の受信データに所定の受信処理を施した後、コネクタ2
0を介してパーソナルコンピュータ16に送出し得るよ
うになされている。
【0038】ところで、図2に示すA−B線を通る鉛直
方向の断面を取って示す図5のように、放射導体板29
の下面29Aには、板状逆Fアンテナ30により予め選
定されたアンテナ特性を得るための短絡対象位置と給電
対象位置とが選定されており、当該短絡対象位置が最も
深くなるようにすり鉢状の凹部29AXが形成されると
共に、同様に給電対象位置が最も深くなるようにすり鉢
状の凹部29AYが形成されている。
【0039】これにより、放射導体板29においては、
予め選定されたアンテナ特性を得るための短絡対象位置
と、給電対象位置とを凹部29AX及び29AYによっ
て特定し得るようになされている。
【0040】また、上側ケース半体11Dにおいて、ア
ンテナ収納部11Bの上板内面11BXには、放射導体
板29の凹部29AX及び29AYに応じて当該放射導
体板29の上面29Bに形成された凸部29BX及び2
9BYに対向させて凹部11BY及び11BZが形成さ
れている。
【0041】従って、上側ケース半体11Dにおいて
は、アンテナ収納部11Bの上板内面11BXに形成さ
れている凹部11BY及び11BZに放射導体板29の
上面29Bの凸部29BX及び29BYを挿入すること
により当該放射導体板29をアンテナ収納部11Bに対
して位置決めして貼着し得るようになされている。
【0042】これに加えて、上側ケース半体11Dにお
いては、アンテナ収納部11Bの上板内面11BXの凹
部11BY及び11BZに放射導体板29の上面29B
の凸部29BX及び29BYを挿入する分、当該アンテ
ナ収納部11Bの上板内面11BXに放射導体板29の
上面29Bを全面に渡って一体化するように貼着するこ
とができる。
【0043】このため、上側ケース半体11Dにおいて
は、アンテナ収納部11Bの上板内面11BXに対する
放射導体板29の貼着強度を増加させることができ、か
くして、無線通信用PCカード10の落下等により外部
から衝撃が加えられても、放射導体板29が剥がれ落ち
ることを防止し得るようになされている。
【0044】さらに、上側ケース半体11Dにおいて
は、アンテナ収納部11Bの上板内面11BXに凹部1
1BY及び11BZを形成すれば、当該凹部11BY及
び11BZの部分の板厚が他の部分の板厚よりも薄くな
るものの、その凹部11BY及び11BZに放射導体板
29の凸部29BX及び29BYを挿入するようにして
上板内面11BXに放射導体板29を貼着することによ
り、当該上板を(凹部11BY及び11BZを含む)を
補強することができ、かくして、無線通信用PCカード
10が落下する等して外部から衝撃が加えられても、ア
ンテナ収納部11Bの上板が破損することを防止し得る
ようになされている。
【0045】因みに、上側ケース半体11Dにおいて
は、放射導体板29が比較的高い硬性を有する導電性金
属であれば、アンテナ収納部11Bの上板の厚みを格段
的に薄くしても、その放射導体板29の補強によって上
板の強度を確保することができ、かくして、アンテナ収
納部11Bを薄型化することができる。
【0046】一方、図6(A)及び(B)に示すよう
に、アンテナ短絡部材23においては、円筒状の本体部
23Aを有し、当該本体部23Aの下端部にその開口部
を閉塞するようにフランジ部23AX(すなわち、半田
24(図3)を介して実装される部分)が一体に形成さ
れると共に、その本体部23Aの上端部に内径を狭めた
絞り部23AYが形成されている。
【0047】また、本体部23Aの内部には、コイルば
ね31が収納されると共に、ピン23Bが本体部23A
の長手方向に沿ってスライド自在に挿入されている。
【0048】さらに、ピン23Bの下端部には、本体部
23Aの絞り部23AYの内径よりも大きい外形を有す
るフランジ部23BXが一体に形成されており、当該ピ
ン23Bが本体部23Aから抜け出ないようになされて
いる。
【0049】そして、アンテナ短絡部材23において
は、ピン23Bに外力が加えられなければ、当該ピン2
3Bをコイルばね31によって上方向に付勢してそのフ
ランジ部23BXを本体部23Aの絞り部23AYに突
き当てて当該アンテナ短絡部材23全体が最も伸びる基
準状態となるように、コイルばね31の自然長が選定さ
れている。
【0050】従って、アンテナ短絡部材23において
は、ピン23Bの上端23BYに外力が加えられて押圧
されると、これに応じてコイルばね31が縮むことによ
り当該アンテナ短絡部材23B全体が基準状態から短縮
した状態(以下、これを短縮状態と呼ぶ)となるもの
の、このとき、コイルばね31によりその短縮状態から
基準状態に戻るように弾性力が作用することにより、ピ
ン23Bの上端に加えられる押圧力に応じて伸縮自在に
機能し得るようになされている。
【0051】そして、アンテナ短絡部材23において
は、基準状態における本体部23Aのフランジ部23A
Xの下面からピン23Bの上端までの全体の長さが、無
線通信用PCカード10の接地導体22(図4)の上面
22Aから放射導体板29(図4)の凹部29AX内の
短絡対象位置までの距離よりも長く選定されている。
【0052】従って、図7に示すように、アンテナ短絡
部材23においては、当該アンテナ短絡部材23と放射
導体板29とが規定通りに位置決めされて設けられてい
れば、カードケース11(図2)の内部において、ピン
23Bの上端が放射導体板29の下面29Aの凹部29
AXに押圧されて短縮状態となり、この結果、その短縮
状態から基準状態に戻るように弾性力を作用させること
により、放射導体板29の凹部29AX内の短絡対象位
置にピン23Bの上端23BYを適確に押し付けるよう
にして接続し得るようになされている。
【0053】ところで、無線通信用PCカード10にお
いては、放射導体板29に対するアンテナ短絡部材23
及びアンテナ給電部材27の接続位置が短絡対象位置及
び給電対象位置からずれると、板状逆Fアンテナのアン
テナ特性が予め選定された特性とは異なる特性となる。
【0054】このため、アンテナ短絡部材23において
は、図6(A)及び(B)からも明らかなように、ピン
23Bの上端23BYが球面状に形成されている。
【0055】また、アンテナ短絡部材23においては、
本体部23Aの内側面と、ピン23Bのフランジ部23
BXの外周面との間に一周に渡って所定の隙間を形成す
るように、その本体部23Aの内径とピン23Bのフラ
ンジ部23BXの外形とが選定されている。
【0056】さらに、アンテナ短絡部材23において
は、本体部23Aの絞り部23AYの内周面と、ピン2
3Bの外周面との間にも一周に渡って所定の隙間を形成
するように、その本体部23Aの絞り部23AYの内径
とピン23Bの外形とが選定されている。
【0057】これにより、アンテナ短絡部材23におい
ては、本体部23Aの長手方向に沿って伸縮自在に機能
すると共に、その長手方向に対してピン23Bを所定角
度に傾けることができるようになされている。
【0058】従って、図8に示すように、アンテナ短絡
部材23においては、当該アンテナ短絡部材23と放射
導体板29とが相対的に位置ずれして設けられても、そ
の位置ずれが所定の許容差内の位置ずれであれば、ピン
23Bの上端23BYに放射導体板29の下面29Aの
凹部29AXが押し付けられたときに、そのピン23B
が上端23BYを凹部29AXの内面に沿って最も深い
短絡対象位置に到達させるように本体部23Aに対して
傾くことにより、当該凹部29AX内の短絡対象位置に
ピン23Bの上端23BYを適確に押し付けるようにし
て接続し得るようになされている。
【0059】このようにして、アンテナ短絡部材23に
おいては、放射導体板29の凹部29AX内の短絡対象
位置にピン23Bの上端23BYを押し付けながら適確
に接続することにより板状逆Fアンテナに対して予め選
定されたアンテナ特性を確保し得ると共に、この状態で
無線通信用PCカード10が落下する等して外部から衝
撃が加えられても、ピン23Bと放射導体板29の下面
29Aの凹部29AXとの電気的及び機械的な接続を安
定して維持し得るようになされている。
【0060】また、アンテナ給電部材27においても、
図6(A)及び(B)について上述したアンテナ短絡部
材23と同様に構成されていることにより、図7及び図
8について上述したアンテナ短絡部材23の場合と同様
に放射導体板29の凹部29AY内の給電対象位置にピ
ンの上端を適確に押し付けるようにして接続し得るよう
になされている。
【0061】ここで、無線通信用PCカード10におい
ては、図9(A)及び(B)に示す以下の手順により組
み立てることができる。
【0062】すなわち、図9(A)に示すように、上面
21Aの収納側部位に接地導体22と共に給電用ランド
25が設けられた回路基板21を形成し、当該回路基板
21の上面21Aにおいて、接地導体22の挿着側部位
との境界部分における所定位置にアンテナ短絡部材23
を位置決めして実装すると共に、給電用ランド25上に
アンテナ給電部材27を位置決めして実装する。
【0063】そして、下側ケース半体11Cの上面11
CAに、その一端側(すなわち、挿着部側)から他端側
(すなわち、アンテナ収納部側)にかけてコネクタ20
と回路基板21とを順に位置決めして配置する。
【0064】一方、アンテナ収納部11Bの上板内面1
1BXの凹部11BY及び11BZを、下側ケース半体
11Cに位置決めして配置した回路基板21のアンテナ
短絡部材23及びアンテナ給電部材27の上端と対向さ
せるように上側ケース半体11Dを形成し、そのアンテ
ナ収納部11Bの上板内面11BXの凹部11BY及び
11BZに放射導体板29の上面29Bの対応する凸部
29BX及び29BYを挿入するようにして位置決めし
て当該上板内面11BXに放射導体板29を貼着する。
【0065】次いで、図9(B)に示すように、下側ケ
ース半体11Cに上側ケース半体11Dを被せるように
取り付けることにより、アンテナ短絡部材23の上端を
放射導体板29の下面29Aの対応する凹部29AX内
の短絡対象位置に押し付けるようにして接続すると共
に、アンテナ給電部材27の上端を放射導体板29の下
面29Aの対応する凹部29AY内の給電対象位置に押
し付けるようにして接続する。
【0066】これにより、接地導体22の上面22Aと
ほぼ平行な放射導体板29の短絡対象位置をアンテナ短
絡部材23を介して接地導体22に接地すると共に、当
該放射導体板29の給電対象位置をアンテナ給電部材2
7を介して給電用ランド25に電気的に接続することに
よりアンテナ収納部11B内に板状逆Fアンテナ30を
形成して無線通信用PCカード10を組み立てることが
できる。
【0067】かくして、無線通信用PCカード10の組
立時には、回路基板21にアンテナ短絡部材23及びア
ンテナ給電部材27を予め実装していると共に、上側ケ
ース半体11Dにおいてアンテナ収納部11Bの上板内
面11BXに予め放射導体板29を貼着していることに
より、放射導体板29をアンテナとして動作させるとき
の接地導体22の上面22Aとほぼ平行な状態を維持し
ながら下側ケース半体11Cに上側ケース半体11Dを
容易に取り付けることができるようになされている。
【0068】また、無線通信用PCカード10の組立時
には、下側ケース半体11Cに上側ケース半体11Dを
被せるように取り付けるだけで、放射導体板29の短絡
対象位置及び給電対象位置に対応するアンテナ短絡部材
23及びアンテナ給電部材27を容易にかつ適確に接続
して予め選定されたアンテナ特性で動作する板状逆Fア
ンテナ30を形成しながら組み立てることができ、当該
無線通信用PCカード10の組立性を格段的に向上させ
ることができる。
【0069】因みに、図15について上述した従来の無
線通信用PCカード6の組立時には、図14(A)及び
(B)について上述した板状逆Fアンテナ5が特殊な形
状を有しているために回路基板7(図15)への実装を
機械化し難く、この結果、作業者が回路基板7の孔部に
短絡導体5B(図14(A)及び(B))及び給電導体
5C(図14(A)及び(B))を挿通して半田付けす
る必要があった。
【0070】これに対して、本実施の形態による無線通
信用PCカード10においては、短絡導体5B及び給電
導体5Cに代えて、すでに実装の機械化が確立されてい
るピン状のアンテナ短絡部材23及びアンテナ給電部材
27を用いることにより、当該アンテナ短絡部材23及
びアンテナ給電部材27を確実に位置決めしながら、回
路基板21に容易に実装することができ、かくして、回
路基板21への実装工程に要する時間を大幅に短縮する
ことができる。
【0071】以上の構成において、この無線通信用PC
カード10の組立時には、回路基板21の上面21Aの
収納側部位に設けられた接地導体22の所定位置に伸縮
自在なピン状のアンテナ短絡部材23を位置決めして実
装すると共に、当該回路基板21の上面21Aの収納側
部位に設けられた給電用ランド25に伸縮自在なピン状
のアンテナ給電部材27を位置決めして実装し、下側ケ
ース半体11Cの上面11CAにその回路基板21を位
置決めして配置する。
【0072】そして、この無線通信用PCカード10の
組立時には、上側ケース半体11Dのアンテナ収納部1
1Bの上板内面11BXに放射導体板29を位置決めし
て貼着し、下側ケース半体11Cにその上側ケース半体
11Dを被せるように取り付けたとき、放射導体板29
の短絡対象位置にアンテナ短絡部材23の上端を押し付
けるようにして電気的に接続すると共に、当該放射導体
板29の給電対象位置にアンテナ給電部材27の上端を
押し付けるようにして電気的に接続するようにした。
【0073】従って、この無線通信用PCカード10の
組立時には、回路基板21にアンテナ短絡部材23及び
アンテナ給電部材27を予め実装すると共に、上側ケー
ス半体11Dにおいてアンテナ収納部11Bの上板内面
11BXに予め接地導体22の上面22Aとほぼ平行と
なるように放射導体板29を貼着しているため、接地導
体22の上面22Aと放射導体板29とのほぼ平行な状
態を維持しながら下側ケース半体11Cに上側ケース半
体11Dを容易に取り付けて組み立てることができる。
【0074】また、無線通信用PCカード10の組立時
には、放射導体板29の下面29Aに予め短絡対象位置
及び給電対象位置を特定するための凹部29AX及び2
9AYを形成しておき、アンテナ短絡部材23及びアン
テナ給電部材27を予め本体部23Aに対してピン23
Bがわずかに傾くことができるように形成しているた
め、アンテナ短絡部材23及びアンテナ給電部材27の
上端が対応する短絡対象位置及び給電対象位置からずれ
ることを防止することができ、かくして、板状逆Fアン
テナ30に対して予め選定されたアンテナ特性が変化す
ることをほぼ確実に防止することができる。
【0075】以上の構成によれば、上面21Aに接地導
体22が設けられると共に、アンテナ短絡部材23及び
アンテナ給電部材27が実装された回路基板21を下側
ケース半体11Cに配置し、上側ケース半体11Dのア
ンテナ収納部11Bの上板内面11BXに接地導体22
の上面22Aとほぼ平行にし、かつアンテナ短絡部材2
3及びアンテナ給電部材27の上端を短絡対象位置及び
給電対象位置に対向させて放射導体板29を貼着し、こ
の状態で下側ケース半体11Cに上側ケース半体11D
を取り付けるようにしたことにより、接地導体22の上
面22Aと放射導体板29とのほぼ平行な状態を維持し
ながら下側ケース半体11Cに上側ケース半体11Dを
容易に取り付けて組み立てることができ、かくして、予
め選定されたアンテナ特性が変化することを防止しなが
ら組み立て得る無線通信用PCカードを実現することが
できる。
【0076】なお、上述の実施の形態においては、放射
導体板29にアンテナ短絡部材23及びアンテナ給電部
材27を接続するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、図10(A)及び(B)に示すよ
うに、放射導体板29に接地導体22及び送受信回路を
電気的に接続する回路構成(図10(A))は、当該放
射導体板29に送受信回路を電気的に接続すると共に、
その送受信回路と放射導体板29との接続中点に適宜選
定されたインダクタンスLの一端を電気的に接続し、当
該インダクタンスLの他端を接地するような等化回路
(図10(B))として表すことができるため、図3に
ついて上述した構成において、給電用ランド25をイン
ダクタンスLを介して接地導体22に接地すれば、その
給電用ランド25に実装したアンテナ給電部材27のみ
を放射導体板29に接続して板状逆Fアンテナを形成す
ることができ、このように構成した場合でも、上述した
実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0077】また、上述の実施の形態においては、回路
基板21に予めアンテナ短絡部材23及びアンテナ給電
部材27を実装するようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、放射導体板29の短絡対象位置
及び給電対象位置に予めアンテナ短絡部材23及びアン
テナ給電部材27を接続しておき、下側ケース半体11
Cに上側ケース半体11Dを取り付けたときに、そのア
ンテナ短絡部材23及びアンテナ給電部材27を回路基
板21の接地導体22及び給電用ランド25に電気的に
接続するようにしても良く、この場合にも上述した実施
の形態と同様の効果を得ることができる。
【0078】さらに、上述の実施の形態においては、図
3について上述したように、給電用ランド25上にアン
テナ給電部材27を実装するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、図11に示すように、
給電用ランド40の上面40Aから回路基板41の下面
に渡って孔部を穿設し、アンテナ給電部材27をその回
路基板41の下面側から給電用ランド40の上面40A
に渡って挿通するようにして実装するようにしても良
い。
【0079】因みに、図11に示すようにアンテナ給電
部材27を実装した場合には、回路基板41の下面に接
地導体を設けるようにして当該接地導体から回路基板4
1の上面に渡って孔部を穿設し、アンテナ短絡部材23
をその接地導体から回路基板41の上面に渡って挿通す
るようにして実装するようにしても良く、このようにす
れば、回路基板40の上面側に突出するアンテナ給電部
材27及びアンテナ短絡部材23の長さを短くすること
ができる分、カードケース11のアンテナ収納部11B
の厚みを格段的に薄くすることができる。
【0080】さらに、上述の実施の形態においては、放
射導体板29の下面29Aにすり鉢状の凹部29AX及
び29AYを形成するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、放射導体板29と、アンテ
ナ短絡部材23及びアンテナ給電部材27とを高精度に
位置決めすることができれば、放射導体板29をその下
面29Aにアンテナ短絡部材23及びアンテナ給電部材
27の上端を嵌め合わせることができるような形状の凹
部29AX及び29AYを形成するようにしても良く、
このような構成でも上述した実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
【0081】さらに、上述の実施の形態においては、本
発明を図1〜図9(A)及び(B)について上述した無
線通信用PCカード10に適用するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、平板状のアンテ
ナ素子を有するものであれば、携帯電話機等のような通
信端末や、PDA(Personal Digital Assistance )等
のような情報端末、据え置き型の無線通信装置等のよう
に、この他種々の無線通信装置及びこれに設けられるア
ンテナ装置に広く適用することができる。
【0082】さらに、上述の実施の形態においては、素
子保持手段に保持されるアンテナ素子として、板状逆F
アンテナ30に用いる四角形状の放射導体板29を適用
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、一又は複数のスリットを有するような各種パタ
ーンや各種形状に形成された平板状のアンテナ素子やメ
ッキや蒸着により種々の形状に形成されたアンテナ素、
また、線状やコイル状のアンテナ素子等のように、この
他種々のアンテナ素子を広く適用することができる。
【0083】さらに、上述の実施の形態においては、ア
ンテナ素子を保持する素子保持手段として、上側ケース
半体11Dを適用するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、アンテナ素子を保持するこ
とができれば、上側ケース半体1Dから分離されたアン
テナ収納部11B等のように、この他種々の素子保持手
段を広く適用することができる。
【0084】さらに、上述の実施の形態においては、ア
ンテナ素子の給電対象位置を特定する特定手段として、
放射導体板29の下面29Aに形成されたすり鉢状の凹
部29AYを適用するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、アンテナ素子の給電対象位
置を特定することができれば、この他種々の形状や方法
によって給電対象位置を特定する特定手段を広く適用す
ることができる。
【0085】さらに、上述の実施の形態においては、ア
ンテナ素子に給電するための電極が形成された電極形成
部材として、回路基板21を適用するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、アンテナ素子
に給電するための電極を形成することができれば、電極
のみが形成される板状の所定部材等のように、この他種
々の電極形成部材を広く適用することができる。
【0086】さらに、上述の実施の形態においては、電
極形成部材を保持する部材保持手段として、下側ケース
半体11Cを適用するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、電極形成部材を保持するこ
とができれば、この他種々の部材保持手段を広く適用す
ることができる。
【0087】さらに、上述の実施の形態においては、部
材保持手段への素材保持手段の取り付けにより、電極
と、特定手段により特定されたアンテナ素子の給電対象
位置とを電気的に接続する接続手段として、導電性金属
により伸縮自在に形成されたピン状のアンテナ給電部材
27を適用するようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、部材保持手段への素材保持手段の取
り付けにより、電極と、特定手段により特定されたアン
テナ素子の給電対象位置とを電気的に接続することがで
きれば、図11に示すように導電性の板材をW字状に折
り曲げて弾性をもたせ、上端面45Aにピン状の突起部
45Bを設けるようにした弾性部材45や、導電性の線
材を弾性部材45と同様に折り曲げ、かつ突起部を有す
るように形成した弾性部材等のように、この他種々の接
続手段を広く適用することができる。
【0088】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、所定の特
定手段により給電対象位置が特定された平板状のアンテ
ナ素子を所定の素子保持手段に保持すると共に、アンテ
ナ素子に給電するための電極が形成された電極形成部材
を所定の部材保持手段に保持し、当該部材保持手段に素
材保持手段を取り付けることにより、電極と、特定手段
により特定されたアンテナ素子の給電対象位置とを所定
の接続手段を介して電気的に接続して組み立てるように
したことにより、アンテナ素子と電極とを別々に保持し
ているため、互いの保持姿勢を変えずに接続手段を介し
て電気的に接続しながら容易に組み立てることができ、
かくして、予め選定されたアンテナ特性が変化すること
を防止しながらアンテナ装置及び無線通信装置を組み立
てることができる。
【0089】また、電極と、特定手段によって特定した
アンテナ素子の給電対象位置とを接続手段を介して電気
的に接続するため、組立時に給電対象位置がずれてアン
テナ特性が変化することも合わせてほぼ確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線通信用PCカードの構成の一
実施の形態を示す略線的斜視図である。
【図2】無線通信用PCカードの内部構成を示す略線的
分解斜視図である。
【図3】アンテナ短絡部材及びアンテナ給電部材の実装
の説明に供する略線的斜視図である。
【図4】板状逆Fアンテナの構成を示す略線的斜視図で
ある。
【図5】放射導体板の構成を示す略線的断面図である。
【図6】アンテナ短絡部材及びアンテナ給電部材の構成
を示す略線的断面図である。
【図7】アンテナ短絡部材と放射導体板とが規定通りに
位置決めされたときの接続の説明に供する略線的断面図
である。
【図8】アンテナ短絡部材と放射導体板とが位置ずれし
たときの接続の説明に供する略線的断面図である。
【図9】無線通信用PCカードの組立手順を示す略線的
断面図である。
【図10】他の実施の形態による放射導体板とアンテナ
給電部材のみとの接続の説明に供するブロック図であ
る。
【図11】他の実施の形態によるアンテナ給電部材の実
装の説明に供する略線的斜視図である。
【図12】他の実施の形態によるアンテナ給電部材の構
成を示す略線的斜視図である。
【図13】従来の無線通信用PCカードの構成を示す略
線的斜視図である。
【図14】従来の板状逆Fアンテナの構成を示す略線的
正面図及び略線的斜視図である。
【図15】板状逆Fアンテナが設けられた無線通信用P
Cカードの内部構成を示す略線的斜視図である。
【符号の説明】
10……無線通信用PCカード、11……カードケー
ス、11A……挿着部、11B……アンテナ収納部、1
1BX……上板内面、11C……下側ケース半体、11
D……上側ケース半体、21、41……回路基板、22
……接地導体、23……アンテナ短絡部材、25、40
……給電用ランド、27、45……アンテナ給電部材、
29……放射導体板、30……板状逆Fアンテナ。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンテナ素子を保持する素子保持手段と、 上記アンテナ素子の給電対象位置を特定する特定手段
    と、 上記アンテナ素子に給電するための電極が形成された電
    極形成部材と、 上記電極形成部材を保持する部材保持手段と、 上記部材保持手段への上記素材保持手段の取り付けによ
    り、上記電極と、上記特定手段により特定された上記ア
    ンテナ素子の上記給電対象位置とを電気的に接続する接
    続手段とを具えることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】上記特定手段は、上記アンテナ素子に形成
    された凹部でなることを特徴とする請求項1に記載のア
    ンテナ装置。
  3. 【請求項3】上記接続手段は、所定方向に伸縮自在な部
    材でなることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装
    置。
  4. 【請求項4】上記接続手段は、所定方向に伸縮自在で、
    かつ当該所定方向に対して傾き自在な部材でなることを
    特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】上記アンテナ素子は、アンテナを構築する
    接地導体とほぼ平行に配置される平板状の放射導体板で
    なることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】所定の特定手段により給電対象位置が特定
    された平板状のアンテナ素子を所定の素子保持手段に保
    持すると共に、上記アンテナ素子に給電するための電極
    が形成された電極形成部材を所定の部材保持手段に保持
    する保持ステップと、 上記部材保持手段に上記素材保持手段を取り付けること
    により、上記電極と、上記特定手段により特定された上
    記アンテナ素子の上記給電対象位置とを所定の接続手段
    を介して電気的に接続する接続ステップとを具えること
    を特徴とするアンテナ装置の組立方法。
  7. 【請求項7】上記保持ステップでは、上記給電対象位置
    を特定する上記特定手段となる凹部が形成された上記ア
    ンテナ素子を上記素子保持手段に保持することを特徴と
    する請求項6に記載のアンテナ装置の組立方法。
  8. 【請求項8】上記接続ステップでは、上記アンテナ素子
    の上記給電対象位置と上記電極とを所定方向に伸縮自在
    な部材でなる上記接続手段を介して電気的に接続するこ
    とを特徴とする請求項7に記載のアンテナ装置の組立方
    法。
  9. 【請求項9】上記接続ステップでは、上記アンテナ素子
    の上記給電対象位置と上記電極とを所定方向に伸縮自在
    で、かつ当該所定方向に対して傾き自在な部材でなる上
    記接続手段を介して電気的に接続することを特徴とする
    請求項7に記載のアンテナ装置の組立方法。
  10. 【請求項10】上記保持ステップでは、アンテナを構築
    する接地導体とほぼ平行に配置される平板状の放射導体
    板でなる上記アンテナ素子を上記素子保持手段に保持す
    ることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ装置の組
    立方法。
  11. 【請求項11】所定のデータを送信及び又は受信する無
    線通信装置において、 アンテナ素子を保持する素子保持手段と、 上記アンテナ素子の給電対象位置を特定する特定手段
    と、 上記アンテナ素子に給電するための電極が形成された電
    極形成部材と、 上記電極形成部材を保持する部材保持手段と、 上記部材保持手段への上記素材保持手段の取り付けによ
    り、上記電極と、上記特定手段により特定された上記ア
    ンテナ素子の上記給電対象位置とを電気的に接続する接
    続手段とを具えることを特徴とする無線通信装置。
  12. 【請求項12】上記特定手段は、上記アンテナ素子に形
    成された凹部でなることを特徴とする請求項11に記載
    の無線通信装置。
  13. 【請求項13】上記接続手段は、所定方向に伸縮自在な
    部材でなることを特徴とする請求項12に記載の無線通
    信装置。
  14. 【請求項14】上記接続手段は、所定方向に伸縮自在
    で、かつ当該所定方向に対して傾き自在な部材でなるこ
    とを特徴とする請求項12に記載の無線通信装置。
  15. 【請求項15】上記アンテナ素子は、アンテナを構築す
    る接地導体とほぼ平行に配置される平板状の放射導体板
    でなることを特徴とする請求項11に記載の無線通信装
    置。
  16. 【請求項16】所定のデータを送信及び又は受信する無
    線通信装置の組立方法において、 所定の特定手段により給電対象位置が特定された平板状
    のアンテナ素子を所定の素子保持手段に保持すると共
    に、上記アンテナ素子に給電するための電極が形成され
    た電極形成部材を所定の部材保持手段に保持する保持ス
    テップと、 上記部材保持手段に上記素材保持手段を取り付けること
    により、上記電極と、上記特定手段により特定された上
    記アンテナ素子の上記給電対象位置とを所定の接続手段
    を介して電気的に接続する接続ステップとを具えること
    を特徴とする無線通信装置の組立方法。
  17. 【請求項17】上記保持ステップでは、上記給電対象位
    置を特定する上記特定手段となる凹部が形成された上記
    アンテナ素子を上記素子保持手段に保持することを特徴
    とする請求項16に記載の無線通信装置の組立方法。
  18. 【請求項18】上記接続ステップでは、上記アンテナ素
    子の上記給電対象位置と上記電極とを所定方向に伸縮自
    在な部材でなる上記接続手段を介して電気的に接続する
    ことを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置の組
    立方法。
  19. 【請求項19】上記接続ステップでは、上記アンテナ素
    子の上記給電対象位置と上記電極とを所定方向に伸縮自
    在で、かつ当該所定方向に対して傾き自在な部材でなる
    上記接続手段を介して電気的に接続することを特徴とす
    る請求項17に記載の無線通信装置の組立方法。
  20. 【請求項20】上記保持ステップでは、アンテナを構築
    する接地導体とほぼ平行に配置される平板状の放射導体
    板でなる上記アンテナ素子を上記素子保持手段に保持す
    ることを特徴とする請求項16に記載の無線通信装置の
    組立方法。
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