JP2002008749A - 電気コネクタ、電気コネクタを用いた接続構造、半導体ソケット及びその製造方法 - Google Patents

電気コネクタ、電気コネクタを用いた接続構造、半導体ソケット及びその製造方法

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JP2002008749A JP2000186681A JP2000186681A JP2002008749A JP 2002008749 A JP2002008749 A JP 2002008749A JP 2000186681 A JP2000186681 A JP 2000186681A JP 2000186681 A JP2000186681 A JP 2000186681A JP 2002008749 A JP2002008749 A JP 2002008749A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続抵抗のばらつきを抑制防止し、電極の接
続を安定化させ、過剰に圧縮変形する必要のない電気コ
ネクタ、電気コネクタを用いた接続構造、半導体ソケッ
ト及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 実装回路基板4と半導体パッケージ30
間に介在される嵌合プレート8と、嵌合プレート8に嵌
入される電気コネクタ12と、嵌合プレート8に重ねら
れる位置決めプレート17とを備え、電気コネクタ12
を、嵌合プレート8に嵌入される絶縁性の弾性シート1
3と、弾性シート13から所定の間隔で半導体パッケー
ジ30方向に突出する複数の弾性接続子14と、実装回
路基板4と半導体パッケージ30の複数の電極5・31
に対応するよう各弾性接続子14に内蔵され、実装回路
基板4と半導体パッケージ30の電極5・31を導通す
る複数本の金属リボン15とから構成する。そして、実
装回路基板4と半導体パッケージ30の対向方向と同方
向に各金属リボン15を直線的に傾斜させ、位置決めプ
レート17に、各弾性接続子14に貫通される位置修正
スリット18を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面実装型の半導
体パッケージと各種の回路基板とを電気的に接続する電
気コネクタ、電気コネクタを用いた接続構造、半導体ソ
ケット及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気コネクタは、図示しないが、
実装回路基板とBGA、LGA等の半導体パッケージと
の間に介在される弾性変形可能な異方導電性シートと、
この異方導電性シートの厚さ方向に並べて内蔵される円
柱状を呈した複数本の金属細線とから構成されている。
そして、実装回路基板に半導体パッケージが圧下される
ことにより、異方導電性シートが圧縮変形するととも
に、実装回路基板の電極と半導体パッケージの電極とに
金属細線の突出した両端部がそれぞれ接触し、実装回路
基板と半導体パッケージとを電気的に接続する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気コネクタ
は、以上のように構成され、異方導電性シートに複数本
の金属細線が単に並設されているだけなので、実装回路
基板や半導体パッケージの各電極に複数本の金属細線の
突出した端部が接触すると、複数本の金属細線の端部が
不規則な放射状に開いたり、屈曲したり、あるいは倒れ
ることとなる。この結果、電気的な接続に寄与する金属
細線の本数や接続特性に大きなばらつきが生じ、接続抵
抗のばらつきを招くという問題がある。
【0004】また、BGA等の半導体パッケージでは、
隣接するボール状の電極と電極との高さが不揃いになる
ことが少なくないが、この場合、隣接する電極の影響で
電極の接続が不安定化することとなる。このような不安
定な接続を解消するには、半導体パッケージを強く圧下
すれば良いが、そうすると、異方導電性シートを過剰に
圧縮変形しなければならないという大きな問題が新たに
発生する。さらに、LGA等の電極が平坦な半導体パッ
ケージの場合、接続に必要な荷重が大きくなり、電極が
周辺のレジスト膜の影響で陥没しているときには、接続
することが非常に困難である。
【0005】本発明は、上記に鑑みなされたもので、接
続抵抗のばらつきを抑制防止し、電極の接続を安定化さ
せ、しかも、過剰に圧縮変形する必要のない電気コネク
タ、電気コネクタを用いた接続構造、半導体ソケット及
びその製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、絶縁性の弾性シート
の表面から複数の弾性接続子を所定の間隔をおいて突出
させ、各弾性接続子に複数本の金属リボンを内蔵してそ
の両端部をそれぞれ露出させ、上記複数の弾性接続子の
突出方向と同方向に各金属リボンを直線的に傾斜させる
ようにしたことを特徴としている。また、請求項2記載
の発明においては、上記課題を達成するため、対向する
第一、第二の電気接合物の複数の電極間に請求項1記載
の電気コネクタを介在させ、この電気コネクタを圧縮変
形して複数本の金属リボンの先端部が互いに拡開するよ
うにして該第一、第二の電気接合物を電気的に接続する
ようにしたことを特徴としている。
【0007】また、請求項3記載の発明においては、上
記課題を達成するため、第一、第二の電気接合物の間に
介在される嵌合プレートと、この嵌合プレート内に嵌め
入れられる電気コネクタと、該嵌合プレートに重ねられ
る位置決めプレートとを含んでなるものであって、上記
電気コネクタを、上記嵌合プレート内に嵌め入れられる
絶縁性の弾性シートと、この弾性シートから所定の間隔
をおいて上記第二の電気接合物方向に突出する複数の弾
性接続子と、上記第一、第二の電気接合物の複数の電極
に対応するよう各弾性接続子に内蔵され、該第一、第二
の電気接合物の電極を導通する複数本の金属リボンとか
ら構成し、該第一、第二の電気接合物の対向方向に交わ
る方向に各金属リボンを直線的に傾斜させ、上記位置決
めプレートに、上記電気コネクタの各弾性接続子に貫通
される位置修正口を設けたことを特徴としている。
【0008】また、請求項4記載の発明においては、上
記課題を達成するため、弾性絶縁体に複数本の金属リボ
ンを所定の間隔をおいて配列し、該弾性絶縁体と弾性絶
縁体板とを交互に斜めに積み重ねてブロック体を形成
し、このブロック体の一部を除去して弾性シートを形成
し、この弾性シートの表面に複数の溝を所定の間隔で形
成するとともに、この複数の溝間を、直線的に傾斜した
上記金属リボンを内蔵した弾性接続子として電気コネク
タを作製し、この電気コネクタを嵌合プレート内に嵌め
入れ、この嵌合プレートの表面に位置決めプレートを重
ねてその複数の位置修正口から該電気コネクタの弾性接
続子をそれぞれ貫通突出させることを特徴としている。
【0009】ここで、特許請求の範囲における金属リボ
ンは、第一、第二の電気接合物の各電極に一本ずつ接触
するものでも良いし、複数本ずつ接触して電極への追従
性を高めるものでも良い。また、電気コネクタは、検査
用回路基板や実用回路基板等と、BGAやLGA等の半
導体パッケージとを電気的に接続するのが主であるが、
なんらこれらに限定されるものではない。例えば、半導
体パッケージの代わりに、高周波、高速信号処理用の回
路基板を用いても良い。また、これ以外にも、電気コネ
クタで接続するのに好適な各種の電気接合物、具体的に
は、ワークステーションやサーバ等で使用される電気接
合物が含まれる。
【0010】請求項1又は2記載の発明によれば、第一
の電気接合物に電気コネクタを配置して第一の電気接合
物の複数の電極と各弾性接続子の金属リボンとを電気的
に接触させ、電気コネクタの複数の弾性接続子に第二の
電気接合物を支持させて各弾性接続子の金属リボンと第
二の電気接合物の複数の電極とを電気的に接触させ、第
一、第二の電気接合物を相互に接近させれば、電気コネ
クタが変形し、第一、第二の電気接合物を電気的に接続
することができる。変形方向が等方性の金属細線を使用
するのではなく、直線的な金属リボンを使用し、この金
属リボンを所定の方向に傾けて方向性を与えるので、第
一、第二の電気接合物の各電極に金属リボンの端部が接
触しても、金属リボンの端部が不規則な放射状に開いた
り、屈曲したり、あるいは倒れることがない。
【0011】請求項3又は4記載の発明によれば、第一
の電気接合物に嵌合プレートを配置して電気コネクタを
嵌め、この嵌合プレートに位置決めプレートを配置する
とともに、この位置決めプレートの各位置修正口から電
気コネクタの弾性接続子を突出させて各弾性接続子の金
属リボンの位置を修正する。そして、少なくとも位置決
めプレート、電気コネクタ、嵌合プレート、及び第一の
電気接合物を組み合わせ、複数の弾性接続子に第二の電
気接合物を支持させてこの第二の電気接合物を第一の電
気接合物方向に押せば、電気コネクタが変形し、第一、
第二の電気接合物を電気的に接続することができる。変
形方向が等方性の金属細線を使用するのではなく、直線
的な金属リボンを使用し、この金属リボンを所定の方向
に傾けて方向性を与えるので、第一、第二の電気接合物
の各電極に金属リボンの端部が接触しても、金属リボン
の端部が不規則な放射状に開いたり、屈曲等しない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明すると、本実施形態における半導
体ソケットは、図1や図12等に示すように、バックア
ッププレート1、嵌合プレート8、電気コネクタ12、
位置決めプレート17、及び位置決めホルダ21を備
え、表面実装型の半導体パッケージ(BGAやLGA等)
30の圧下により、電気コネクタ12が弾性変形し、相
対向する実装回路基板4と半導体パッケージ30とを電
気的に接続・導通する。
【0013】バックアッププレート1は、図1や図12
に示すように、各種の金属を用いて平面矩形に形成さ
れ、平坦な表面の四隅部には取付穴2がそれぞれ穿孔さ
れるとともに、表面の左右両側部には位置決めピン3が
それぞれ立設されており、実装回路基板4を位置決めし
て水平に搭載支持するよう機能する。実装回路基板4
は、同図に示すように、各種の合成樹脂の表面に銅箔が
パターン形成されることにより平面矩形に形成され、バ
ックアッププレート1よりも大きく形成されており、嵌
合プレート8を搭載支持する。この実装回路基板4は、
平坦な表面の略中央部に、複数の電極5がマトリックス
に並べて配列され、この複数の電極5の周囲には、バッ
クアッププレート1の各取付穴2に対応する取付孔6が
それぞれ穿孔されており、かつ各位置決めピン3に貫通
される位置決め孔7がそれぞれ穿孔されている。
【0014】嵌合プレート8は、同図に示すように、所
定の材料を用いて所定の厚さの平面枠状に形成され、中
央の矩形の開口部9が着脱自在の電気コネクタ12を嵌
合収容するとともに、この電気コネクタ12と実装回路
基板4の複数の電極5とを位置決めして電気的に接続す
る。この嵌合プレート8の材料としては、例えばポリエ
ーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド
(PAI)、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー・LC
P)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルサル
トン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)から
なるシート状の高耐久エンジニアリングプラスチック等
があげられる。このように嵌合プレート8の材料は、上
記材料中から適宜選択されるが、加工性、環境特性、耐
熱性、電気特性、難燃性等を考慮すると、ポリエーテル
イミドが最適である。
【0015】なお、嵌合プレート8の材料としては、高
耐久の上記エンジニアリングプラスチックになんら限定
されるものではない。例えば、金属と樹脂からなる絶縁
性の複合体、絶縁性の金属単体(例えば、アルマイト処
理されたアルミニウム等)、セラミック等を使用するこ
ともできる。これらの材料を使用すれば、優れた強度、
剛性、耐熱性の嵌合プレート8を得ることが可能であ
る。
【0016】嵌合プレート8は、図12に示すように、
電気コネクタ12を形成する弾性シート13の厚さより
も0.05〜0.1mm薄く形成され、電気的な接続時
における弾性シート13を0.05〜0.1mm程度圧
縮変形させる。これは、嵌合プレート8の厚さが0.0
5mm未満の場合には、実装回路基板4に作用する接点
圧力が不充分となるからである。逆に0.1mmを超え
る場合、荷重が増大して位置決めプレート17に反りを
発生させるおそれがあるので、位置決めプレート17を
必要以上に厚くしなければならないからである。また、
嵌合プレート8の開口部9の周囲には、実装回路基板4
の各取付孔6に対応する取付孔10がそれぞれ穿孔され
るとともに、各位置決めピン3に貫通される位置決め孔
11がそれぞれ穿孔されている。
【0017】電気コネクタ12は、図1、図9、図1
0、図12等に示すように、絶縁性を有する平面矩形の
弾性シート13の表面から弾性変形可能な複数の弾性接
続子14が並んで半導体パッケージ30方向に突出し、
各弾性接続子14に複数本の金属リボン15が所定のピ
ッチで並べて内蔵されてその両端部がそれぞれ突出ある
いは露出しており、実装回路基板4と半導体パッケージ
30の対向方向、換言すれば、複数の弾性接続子14の
突出方向と同方向に各金属リボン15が直線的に傾斜し
ている。この電気コネクタ12は、硬化前に流動性を有
し、硬化することにより架橋構造を形成する各種のエラ
ストマー(常温付近でゴム状弾性を有するものの総称)を
使用して0.05〜0.1mm程度の厚さに形成され
る。
【0018】電気コネクタ12の具体的な材料として
は、シリコーン系ゴム、フッ素ゴム、ポリブタジエンゴ
ム、ポリイソプレンゴム、ポリウレタンゴム、クロロプ
レンゴム、ポリエステル系ゴム、スチレン‐ブタジエン
共重合体ゴム、天然ゴム、あるいはこれらの独立及び連
泡の発泡材料等があげられる。但し、硬化後の電気絶縁
性、耐熱性、圧縮永久歪み等を考慮すると、シリコーン
系ゴムが好ましい。このシリコーン系ゴムの硬度として
は、硬度が高すぎると圧縮接続時の荷重が大きくなり、
低過ぎると圧縮永久歪みが大きくなるので、10〜80
°H、好ましくは20〜50°H程度が適切である。
【0019】複数の弾性接続子14は、図1、図9、図
10、図12等に示すように、X方向に複数の溝16を
介して一列に並べられ、各弾性接続子14が断面矩形の
壁状に形成されてY方向に伸長されており、位置決めプ
レート17を貫通する。複数の弾性接続子14間におけ
る各溝16の幅は、複数の電極5・31間におけるクリ
アランスの50〜100%の値に設定される。これは、
溝16の幅がクリアランスの50%未満の場合には、圧
縮荷重を低減させる硬化が不充分となるからである。逆
に100%を超える場合、金属リボン15周辺の絶縁体
が不足し、圧縮時に金属リボン15が倒れて動きやす
く、半導体パッケージ30の電極31に対する接点圧力
が十分に得られないおそれがあるからである。
【0020】各溝16の深さ(高さ)、換言すれば、弾性
接続子14の高さは、電気コネクタ12の厚さの50〜
80%の値に設定される。これは、50%未満の場合に
は、位置決めプレート17からの突出量が不足し、十分
な圧縮量が得られないおそれがあるからである。逆に8
0%を超える場合、位置決めプレート17による弾性シ
ート13の圧縮が不充分となり、実装回路基板4と電気
コネクタ12とを安定して接続することができなくなる
という理由に基づく。
【0021】複数本の金属リボン15は、図9、図1
0、図12等に示すように、実装回路基板4と半導体パ
ッケージ30の複数の電極5・31に対応するよう各弾
性接続子14の長手方向に所定の間隔で並べて内蔵さ
れ、実装回路基板4と半導体パッケージ30の複数の電
極5・31にそれぞれ接触して導通する。各金属リボン
15は、所定の材料を使用して0.02〜0.1mmの
厚さを有する直線的な帯状に形成され、アスペクト比
(厚み/幅)が0.2〜0.6の範囲に設定されており、
弾性接続子14の端面からなる接続面に対して45〜8
5°の角度で傾くとともに、傾斜方向と厚さ方向とが一
致している。
【0022】金属リボン15の材料としては、金、金合
金、プラチナ、アルミニウム、アルミニウム‐ケイ素合
金、真鍮、リン青銅、ベリリウム銅、ニッケル、タング
ステン、ステンレス、これらに金、金合金、ニッケル等
のメッキ加工を施した材料が使用される。これらの中で
も、導電性やコストの観点から、真鍮、ベリリウム銅等
の銅合金、銅、あるいはCuやTiを化学成分とするY
Cut(ヤマハ発動機株式会社の登録商標)という名称の
材料が好ましい。
【0023】金属リボン15の厚さが0.02〜0.1
mmであるのは、0.02mmよりも薄いと成形時に変
形しやすく、0.1mmよりも厚いと圧縮時の荷重が大
きくなるからである。また、金属リボン15のアスペク
ト比が0.2〜0.6の範囲なのは、0.2よりも小さ
いと、金属リボン15の幅が大きく広くなり、圧縮時の
荷重が増大するおそれがある。逆に0.6よりも大きい
と、金属リボン15が角柱状となり、従来の金属細線と
同様に等方性が発生し、接続に寄与する金属リボン15
の本数がばらついたり、金属リボン15の変形方向が一
定化しないおそれがあるからである。
【0024】位置決めプレート17は、図1や図12に
示すように、嵌合プレート8と同様の材料を用いて所定
の厚さの平面矩形に形成され、略中央部に電気コネクタ
12の各弾性接続子14に貫通される位置修正スリット
18が一列に並べて穿孔されており、嵌合プレート8の
表面に積層配置される。この位置決めプレート17は、
各位置修正スリット18を貫通した弾性接続子14が
0.05〜0.5mm程度突出するような厚さに形成さ
れている。
【0025】これは、各弾性接続子14の突出量が0.
05mm未満の場合には、突出量が不足して電気コネク
タ12を十分圧縮することができないからである。逆に
0.5mmを超える場合、金属リボン15が倒れて動き
やすく、半導体パッケージ30の電極31に対する接点
圧力が十分に得られないという理由に基づく。複数の位
置修正スリット18の周囲には、嵌合プレート8の各取
付孔10に対応する取付孔19がそれぞれ穿孔され、か
つ各位置決めピン3に貫通される位置決め孔20がそれ
ぞれ穿孔されている。
【0026】さらに、位置決めホルダ21は、同図に示
すように、嵌合プレート8と同様の材料を用いて所定の
厚さの平面枠状に形成され、位置決めプレート17の表
面に積層配置されるとともに、中央の矩形の開口部22
が着脱自在の半導体パッケージ30を嵌合収容し、この
半導体パッケージ30の複数の電極31と電気コネクタ
12の金属リボン15とを位置決めして電気的に接続す
る。開口部22の周囲には、位置決めプレート17の各
取付孔19に対応する取付孔23がそれぞれ穿孔され、
かつ各位置決めピン3に貫通される位置決め孔24がそ
れぞれ穿孔されている。
【0027】次に、半導体ソケットの製造方法について
説明すると、先ず、ポリエステルフィルム等のキャリア
フィルム25に弾性絶縁体26を着脱自在に貼着し、こ
の弾性絶縁体26の表面に複数本の金属リボン15を横
一列に並べて貼着する(図2参照)。この際、半導体パッ
ケージ30の電極31に対応させ、各電極31に対して
金属リボン15が単数複数本対応するよう横置き(シー
ティング面に対し、金属リボン15の厚さ方向が一致す
るよう)に配列する。こうして複数本の金属リボン15
を配列したら、他のキャリアフィルム25に弾性絶縁体
26を着脱自在に貼着し、これら一対の弾性絶縁体26
を重ね合わせて加熱硬化し、一対の弾性絶縁体26を一
体化して各弾性絶縁体26からキャリアフィルム25を
剥離する(図3参照)。
【0028】次いで、所定の厚さを有する弾性絶縁体板
27を圧縮成形し、この弾性絶縁体板27と弾性絶縁体
26とを接着剤28を介し交互に斜めに横一列に積層
し、これらを加熱硬化してブロック体を形成する(図4
参照)。この際、ブロック体の上面UBと平行な面PB
に対して各金属リボン15が45°〜85°の角度とな
るよう斜めに傾け(図5参照)、平行な面PBにおいて金
属リボン15間の距離Mが半導体パッケージ30の電極
31ピッチに対応するよう弾性絶縁体板27の厚さを調
整する。接着剤28としては、硬化後に弾性を有する液
状の接着剤の使用が好ましい。
【0029】次いで、ブロック体の上面UBに平行に厚
さ0.5〜2mmの範囲でブロック体の上下部をそれぞ
れスライスし、絶縁性を有する一応の弾性シート13を
シート状に形成し、各金属リボン15の両端部をそれぞ
れ突出あるいは露出させる(図6参照)。ブロック体を
0.5〜2mmの厚さでスライスするのは、0.5mm
未満だとスライスが困難化するし、しかも、位置決めプ
レート17の各位置修正スリット18を貫通する弾性接
続子14の突出量が不足し、結果として電気コネクタ1
2を十分に圧縮することができないからである。逆に2
mmを超えると、高周波の伝送特性が悪化することとな
る。
【0030】なお、複数の弾性絶縁体板27の間には図
7に示すように、金属リボン15を含む弾性絶縁体26
を二層配置することができる。この場合、弾性絶縁体2
6の表面に複数本の金属リボン15を適宜組み合わせて
配列することにより、図8(a)、(b)、(c)、(d)に示
すように、実装回路基板4と半導体パッケージ30の各
電極5・31に対し金属リボン15を最大4本まで使用
することが可能である。
【0031】次いで、弾性シート13の表面にレーザを
照射して複数の溝16を所定の間隔で凹み並設するとと
もに、この複数の溝16間を、直線的に傾斜した金属リ
ボン15を一列に内蔵した弾性接続子14として電気コ
ネクタ12を作製(図9、図10参照)する。この際、複
数の溝16は、少なくとも図9のX方向に並設すれば良
いが、同図のY方向にも設け、直線的に傾斜した金属リ
ボン15内蔵の弾性接続子14をマトリックスに配列し
ても良い(図11参照)。
【0032】この点を詳しく説明すると、金属リボン1
5の傾斜方向、換言すれば、図9のX方向は、弾性絶縁
体26と弾性絶縁体板27との積層方向と同一であり、
しかも、金属リボン15間のピッチや位置を調整してい
るので、ピッチや位置精度が悪化しやすい。これに対
し、金属リボン15の傾斜方向と直交する方向、すなわ
ち、図9のY方向は、弾性絶縁体26の表面に複数本の
金属リボン15を横一列に並べて貼着する方向であるの
で、複数本の金属リボン15を高精度に並設することが
できる。したがって、金属リボン15を内蔵した角柱状
の弾性接続子14をXY方向にマトリックスに配列すれ
ば、荷重の低減が期待でき、Y方向の金属リボン15の
位置を修正することも可能である。なお、レーザ照射の
際、各溝16の深さは弾性シート13の厚さの50%〜
80%の範囲とするのが良い。また、各溝16の幅は電
極5・31間のクリアランス間の50%〜100%の範
囲とする。
【0033】次いで、バックアッププレート1の位置決
めピン3に実装回路基板4の取付孔6を嵌通して実装回
路基板4を積層配置し、この実装回路基板4の表面に嵌
合プレート8を位置決め積層配置してその開口部9には
電気コネクタ12を嵌入し、嵌合プレート8の表面に位
置決めプレート17を位置決め積層配置するとともに、
各位置修正スリット18から弾性接続子14を0.05
mm〜0.5mm程度嵌通突出させて各弾性接続子14
の金属リボン15の位置を修正し、位置決めプレート1
7に位置決めホルダ21を位置決め積層配置する(図1
2参照)。
【0034】そして、同図に示すように、位置決めホル
ダ21、位置決めプレート17、嵌合プレート8、実装
回路基板4、及びバックアッププレート1を複数本のボ
ルト29で螺締めして一体化し、その後、位置決めホル
ダ21の開口部22に半導体パッケージ30を嵌入して
圧下・圧縮すれば、電気コネクタ12の弾性シート13
が0.05mm〜0.1mm程度圧縮変形し、相対向す
る実装回路基板4と半導体パッケージ30とを電気的に
接続することができる(図1参照)。なお、電気コネクタ
12を図11のように形成した場合、弾性接続子14の
マトリックス構造に応じ、位置決めプレート17の位置
修正スリット18をマトリックスに並べて配列すれば良
い(図13参照)。
【0035】上記構成によれば、円柱状の金属細線を使
用するのではなく、金属リボン15を使用し、この金属
リボン15を所定の方向に傾けて方向性を付与するの
で、実装回路基板4や半導体パッケージ30の各電極5
・31に金属リボン15の端部が接触しても、金属リボ
ン15の端部が不規則な放射状に開いたり、屈曲した
り、あるいは倒れることがない。したがって、電気的な
接続に寄与する金属リボン15の本数や接続特性に大き
なばらつきの生じることがなく、接続抵抗のばらつきを
きわめて有効に解消することができる。
【0036】この点を詳しく説明すると、円柱状の金属
細線を使用する場合には、変形方向が等方性なので、圧
縮接続時に電気コネクタ12の変形方向に金属細線も変
形することとなる(この点につき、図14(a)、(b)参
照)。このため、例え各電極31に対する弾性接続子1
4を独立させ、金属細線の本数を一定化したとしても、
圧縮接続時に金属細線の本数にばらつきが発生する。こ
れに対し、本実施形態によれば、各金属リボン15の厚
さを0.02〜0.1mmの範囲とするとともに、アス
ペクト比を0.2〜0.6の範囲とし、各金属リボン1
5の傾斜方向と厚さ方向とを一致させるので、圧縮接続
時に弾性接続子14や金属リボン15が傾斜角を深める
方向のみに安定して拡開(押し広げる)変形する(この点
につき、図15(a)、(b)参照)。したがって、圧縮接
続時に金属リボン15の本数にばらつきの発生すること
がない。
【0037】また、金属リボン15をC字状等に形成す
る場合には、予め成形しておいた金属リボン15を使用
せざるを得ず、電極5・31のピッチが異なるときには
それに応じて金属リボン15を用いなければならない。
これに対し、本実施形態によれば、金属リボン15を直
線的に形成するので、作業の円滑化、簡素化、迅速化、
容易化が大いに期待でき、しかも、今後の半導体パッケ
ージ30の狭ピッチ化にも十分対応することが可能にな
る。また、複数の弾性接続子14が並設され、各金属リ
ボン15が独立しているので、隣接する弾性接続子14
の影響で弾性接続子14の金属リボン15の接続が不安
定化することがない。よって、隣接するボール状の電極
31と電極31との高さが不揃いのBGA等の半導体パ
ッケージ30を接続する場合でも、半導体パッケージ3
0を強く圧下する必要性がなく、電気コネクタ12を過
剰に圧縮変形する必要が全くない。
【0038】また、LGA等の電極31が平坦な半導体
パッケージ30の場合でも、接続に必要な荷重を小さく
でき、電極31が周辺のレジスト膜の影響で陥没して場
合でも、実に簡単に接続することが可能になる。さら
に、位置決めプレート17の位置修正スリット18で金
属リボン15の位置を簡単に修正することができるの
で、今後の半導体パッケージ30の狭ピッチ化にも十分
対応することができる。さらにまた、ブロック体の上下
部をスライスして弾性シート13を形成するので、大量
生産に適し、安価な半導体ソケットの提供が大いに期待
できる。
【0039】
【実施例】以下、本発明に係る半導体ソケットの製造方
法の実施例を説明する。 実施例1 先ず、厚さ0.05mmのポリエステルフィルム等のキ
ャリアフィルム25に、未硬化の弾性絶縁体26を厚さ
0.05mmの厚さでシーティングし、この弾性絶縁体
26の表面に複数本の金属リボン15を20列に並べて
貼着した。弾性絶縁体26としては、硬化後のゴム硬度
が30°Hになるシリコーンゴムコンパウンド〔商品名
KE‐153U、信越化学工業株式会社製〕とシリコー
ンゴムコンパウンド〔商品名KE‐761VBS、信越
化学工業株式会社製〕との混合比を70:30とする混
合物に対して付加加硫系加硫剤〔商品名C‐19A、C
‐19B 共に信越化学工業株式会社製〕、シランカッ
プリング剤〔商品名KBM‐403、信越化学工業株式
会社製〕を添加混練して得た絶縁性のシリコーンゴム組
成物を使用した。
【0040】金属リボン15としては、幅0.3mm、
厚さ0.05mmの銅に、厚さ0.1μmの金メッキを
施した銅製のリボンを使用した。複数本の金属リボン1
5を配列したら、他のキャリアフィルム25に弾性絶縁
体26を厚さ0.1mmの厚さで同様にシーティング
し、これら一対の弾性絶縁体26を重ね合わせてラミネ
ートし、120℃、10分間の条件で加熱硬化して一対
の弾性絶縁体26を一体化し、各弾性絶縁体26からキ
ャリアフィルム25を剥離した。
【0041】次いで、予め圧縮成形しておいた厚さ0.
63mmで硬度50°Hの弾性絶縁体板27と弾性絶縁
体26とを接着剤28を介し交互に斜めに横一列に積層
し、これらを120℃、30分間の条件で加熱硬化して
ブロック体を形成した。この弾性絶縁体板27と弾性絶
縁体26とを積層する際、外側に弾性絶縁体板27が位
置するよう積層した。また、ブロック体の上面UBと平
行な面PBに対して各金属リボン15が63.4°の角
度となるよう斜めに傾け、平行な面PBにおいて金属リ
ボン15間の距離Mが1mmとなるよう調整した。接着
剤28としては、硬度30°Hで液状のシリコーンゴム
〔商品名KE‐1934A/B、信越化学工業株式会社
製〕を用いた。
【0042】次いで、ブロック体の上面UBに対し平行
に1.5mmの厚さにスライスし、絶縁性の弾性シート
13をシート状に形成し、各金属リボン15の両端部を
それぞれ突出あるいは露出させた。これにより、縦横1
mmピッチで20×20=400本の金属リボン15が
63.4°の角度で斜めに埋設された一応の弾性シート
13を作製した。こうして弾性シート13を得たら、弾
性シート13の表面にYAGレーザを照射して複数の溝
16を所定の間隔で凹み並設するとともに、この複数の
溝16間を、直線的に傾斜した金属リボン15を一列に
内蔵した弾性接続子14として電気コネクタ12を作製
した。各溝16の幅は0.4mmとし、各溝16の深さ
は0.9mmとした。また、電気コネクタ12の弾性シ
ート13の高さは0.6mmとした。
【0043】次いで、アルミニウム製のバックアッププ
レート1の位置決めピン3に実装回路基板4の取付孔6
を嵌通して実装回路基板4を積層配置し、この実装回路
基板4の表面に厚さ0.5mmでPEI製の嵌合プレー
ト8を位置決め積層配置してその開口部9には電気コネ
クタ12を嵌入し、この嵌合プレート8の表面に厚さ
0.5mmでPEI製の位置決めプレート17を位置決
め積層配置するとともに、各位置修正スリット18から
弾性接続子14を0.4mm嵌通突出させて各弾性接続
子14の金属リボン15の位置を修正し、位置決めプレ
ート17にPEI製の位置決めホルダ21を位置決め積
層配置した。複数の位置修正スリット18は1mmピッ
チの20列とし、各位置修正スリット18の幅は0.6
mm、長さは22mmとした。
【0044】そして、位置決めホルダ21、位置決めプ
レート17、嵌合プレート8、実装回路基板4、及びバ
ックアッププレート1を複数本のボルト29で螺締めし
て一体化し、その後、位置決めホルダ21の開口部22
に半導体パッケージ30を嵌入して圧下・圧縮した。こ
れにより、電気コネクタ12の弾性シート13が0.1
mm圧縮変形し、相対向する実装回路基板4と半導体パ
ッケージ30とを安定した状態で電気的に接続すること
ができた。
【0045】実施例2 先ず、厚さ0.05mmのポリエステルフィルム等のキ
ャリアフィルム25に、未硬化の弾性絶縁体26を厚さ
0.05mmの厚さでシーティングし、この弾性絶縁体
26の表面に複数本の金属リボン15を0.1mm間隔
で2本配置し、これを1.27mmピッチで20列、合
計40本並べて貼着した。弾性絶縁体26としては、硬
化後のゴム硬度が30°Hになるシリコーンゴムコンパ
ウンド〔商品名KE‐153U、信越化学工業株式会社
製〕とシリコーンゴムコンパウンド〔商品名KE‐76
1VBS、信越化学工業株式会社製〕との混合比を7
0:30とする混合物に対して付加加硫系加硫剤〔商品
名C‐19A、C‐19B共に信越化学工業株式会社
製〕、シランカップリング剤〔商品名KBM‐403、
信越化学工業株式会社製〕を添加混練して得た絶縁性の
シリコーンゴム組成物を使用した。
【0046】金属リボン15としては、幅0.3mm、
厚さ0.05mmの銅に、厚さ0.1μmの金メッキを
施した銅製のリボンを使用した。複数本の金属リボン1
5を配列したら、他のキャリアフィルム25に弾性絶縁
体26を厚さ0.1mmの厚さで同様にシーティング
し、これら一対の弾性絶縁体26を重ね合わせてラミネ
ートし、120℃、10分間の条件で加熱硬化して一対
の弾性絶縁体26を一体化し、各弾性絶縁体26からキ
ャリアフィルム25を剥離した。
【0047】次いで、予め圧縮成形しておいた厚さ0.
94mmで硬度50°Hの複数の弾性絶縁体板27間に
弾性絶縁体26を2層含むよう接着剤28を介し挟持さ
せ、これを交互に斜めに横一列に積層し、これらを12
0℃、30分間の条件で加熱硬化してブロック体を形成
した(図7参照)。この積層の際、ブロック体の上面UB
と平行な面PBに対して各金属リボン15が75°の角
度となるよう斜めに傾け、平行な面PBにおいて金属リ
ボン15間の距離Mが1.27mmとなるよう調整し
た。接着剤28としては、硬度30°Hで液状のシリコ
ーンゴム〔商品名KE‐1934A/B、信越化学工業
株式会社製〕を使用し、0.03mmの厚さでスクリー
ン印刷した。
【0048】次いで、ブロック体の上面UBに対し平行
に1.5mmの厚さにスライスし、絶縁性の弾性シート
13をシート状に形成し、各金属リボン15の両端部を
それぞれ突出あるいは露出させた。これにより、縦横
1.27mmピッチで20×20=400電極5・31
に対応し、一電極5・31当たり4本の金属リボン15
が75°の角度で斜めに埋設された一応の弾性シート1
3を作製した(図8(d)参照)。弾性シート13を得た
ら、弾性シート13の表面にYAGレーザを照射して複
数の溝16を所定の間隔で凹み並設するとともに、この
複数の溝16間を、直線的に傾斜した金属リボン15を
一列に内蔵した弾性接続子14として電気コネクタ12
を作製した。各溝16の幅は0.4mm、各溝16の深
さは0.9mmとした。また、電気コネクタ12の弾性
シート13の高さは0.6mmとした。
【0049】次いで、アルミニウム製のバックアッププ
レート1の位置決めピン3に実装回路基板4の取付孔6
を嵌通して実装回路基板4を積層配置し、この実装回路
基板4の表面に厚さ0.5mmでPEI製の嵌合プレー
ト8を位置決め積層配置してその開口部9には電気コネ
クタ12を嵌入し、この嵌合プレート8の表面に厚さ
0.5mmでPEI製の位置決めプレート17を位置決
め積層配置するとともに、各位置修正スリット18から
弾性接続子14を0.4mm嵌通突出させて各弾性接続
子14の金属リボン15の位置を修正し、位置決めプレ
ート17にPEI製の位置決めホルダ21を位置決め積
層配置した。複数の位置修正スリット18は1.27m
mピッチの20列とし、各位置修正スリット18の幅は
0.77mm、長さは28mmとした。
【0050】そして、位置決めホルダ21、位置決めプ
レート17、嵌合プレート8、実装回路基板4、及びバ
ックアッププレート1を複数本のボルト29で螺締めし
て一体化し、その後、位置決めホルダ21の開口部22
に半導体パッケージ30を嵌入して圧下・圧縮した。こ
れにより、電気コネクタ12の弾性シート13が0.1
mm圧縮変形し、相対向する実装回路基板4と半導体パ
ッケージ30とを安定した状態で電気的に接続すること
ができた。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、接続抵抗
のばらつきを抑制防止し、電極の接続を安定化すること
ができるという効果がある。また、電気コネクタを必要
以上に圧縮変形する必要性を除去することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気コネクタ、電気コネクタを用
いた接続構造、半導体ソケットの実施形態を示す断面説
明図である。
【図2】本発明に係る半導体ソケットの製造方法の実施
形態における弾性絶縁体の表面に複数本の金属リボンを
並べて貼着した状態を示す斜視説明図である。
【図3】本発明に係る半導体ソケットの製造方法の実施
形態における一体化した弾性絶縁体からキャリアフィル
ムを剥離する状態を示す斜視説明図である。
【図4】本発明に係る半導体ソケットの製造方法の実施
形態における弾性絶縁体板と弾性絶縁体とを交互に斜め
に一列に積層し、これらを加熱硬化してブロック体を形
成する状態を示す斜視説明図である。
【図5】図4の要部拡大説明図である。
【図6】本発明に係る半導体ソケットの製造方法の他の
実施形態における弾性シートをシート状に形成した状態
を示す斜視説明図である。
【図7】本発明に係る半導体ソケットの製造方法の他の
実施形態におけるブロック体を形成する状態を示す斜視
説明図である。
【図8】本発明に係る半導体ソケットの製造方法の実施
形態を示す説明図で、(a)図は複数本の金属リボンを配
列した状態を示す斜視説明図、(b)図は(a)図以外の配
列状態を示す斜視説明図、(c)図は(a)、(b)図以外の
配列状態を示す斜視説明図、(d)図は(a)、(b)、(c)
図以外の配列状態を示す斜視説明図である。
【図9】本発明に係る半導体ソケットの製造方法の実施
形態における弾性シート表面にレーザ照射して複数の溝
を所定の間隔で並設し、この複数の溝間を、直線的に傾
斜した金属リボンを一列に内蔵した弾性接続子として電
気コネクタを作製した状態を示す斜視説明図である。
【図10】図9のX‐X線断面図である。
【図11】本発明に係る半導体ソケットの製造方法の他
の実施形態における弾性シート表面にレーザ照射して複
数の溝を所定の間隔で並設し、この複数の溝間を、直線
的に傾斜した金属リボンを一列に内蔵した弾性接続子と
して電気コネクタを作製した状態を示す斜視説明図であ
る。
【図12】本発明に係る半導体ソケットの製造方法の実
施形態を示す分解斜視説明図である。
【図13】本発明に係る半導体ソケットの製造方法の他
の実施形態を示す要部分解斜視説明図である。
【図14】従来の電気コネクタ及びこれを用いた接続構
造の問題点を示す説明図で、(a)図は圧縮前の状態を示
す断面図、(b)図は圧縮後の状態を示す断面図である。
【図15】本発明に係る電気コネクタ、電気コネクタを
用いた接続構造、半導体ソケットの実施形態を示す要部
説明図で、(a)図は圧縮前の状態を示す断面図、(b)図
は圧縮後の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
4 実装回路基板(第一の電気接合物) 5 電極 8 嵌合プレート 9 開口部 12 電気コネクタ 13 弾性シート 14 弾性接続子 15 金属リボン 16 溝 17 位置決めプレート 18 位置修正スリット(位置修正口) 21 位置決めホルダ 26 弾性絶縁体 27 弾性絶縁体板 30 半導体パッケージ(第二の電気接合物) 31 電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の弾性シートの表面から複数の弾
    性接続子を所定の間隔をおいて突出させ、各弾性接続子
    に複数本の金属リボンを内蔵してその両端部をそれぞれ
    露出させ、上記複数の弾性接続子の突出方向と同方向に
    各金属リボンを直線的に傾斜させるようにしたことを特
    徴とする電気コネクタ。
  2. 【請求項2】 対向する第一、第二の電気接合物の複数
    の電極間に請求項1記載の電気コネクタを介在させ、こ
    の電気コネクタの上記複数本の金属リボンが互いに拡開
    するように圧縮変形して該第一、第二の電気接合物を電
    気的に接続するようにしたことを特徴とする電気コネク
    タを用いた接続構造。
  3. 【請求項3】 第一、第二の電気接合物の間に介在され
    る嵌合プレートと、この嵌合プレート内に嵌め入れられ
    る電気コネクタと、該嵌合プレートに重ねられる位置決
    めプレートとを含んでなる半導体ソケットであって、 上記電気コネクタを、上記嵌合プレート内に嵌め入れら
    れる絶縁性の弾性シートと、この弾性シートから所定の
    間隔をおいて上記第二の電気接合物方向に突出する複数
    の弾性接続子と、上記第一、第二の電気接合物の複数の
    電極に対応するよう各弾性接続子に内蔵され、該第一、
    第二の電気接合物の電極を導通する複数本の金属リボン
    とから構成し、該第一、第二の電気接合物の対向方向に
    交わる方向に各金属リボンを直線的に傾斜させ、上記位
    置決めプレートに、上記電気コネクタの各弾性接続子に
    貫通される位置修正口を設けたことを特徴とする半導体
    ソケット。
  4. 【請求項4】 弾性絶縁体に複数本の金属リボンを所定
    の間隔をおいて配列し、該弾性絶縁体と弾性絶縁体板と
    を交互に斜めに積み重ねてブロック体を形成し、このブ
    ロック体の一部を除去して弾性シートを形成し、この弾
    性シートの表面に複数の溝を所定の間隔で形成するとと
    もに、この複数の溝間を、直線的に傾斜した上記金属リ
    ボンを内蔵した弾性接続子として電気コネクタを作製
    し、この電気コネクタを嵌合プレート内に嵌め入れ、こ
    の嵌合プレートの表面に位置決めプレートを重ねてその
    複数の位置修正口から該電気コネクタの弾性接続子をそ
    れぞれ貫通突出させることを特徴とする半導体ソケット
    の製造方法。
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