JP2002008506A - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JP2002008506A JP2000194942A JP2000194942A JP2002008506A JP 2002008506 A JP2002008506 A JP 2002008506A JP 2000194942 A JP2000194942 A JP 2000194942A JP 2000194942 A JP2000194942 A JP 2000194942A JP 2002008506 A JP2002008506 A JP 2002008506A
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Yoshio Okamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁継電器において、全体寸法の増大や接極
子に対する電磁吸引力の増強を抑制しつつ、接点対の消
耗を低減して接点開閉寿命を向上させる。 【解決手段】 電磁継電器10は、ベース12と、ベー
ス12に組み込まれる電磁石14と、電磁石14によっ
て駆動される可動接点部16と、可動接点部16に接触
可能に対向配置される固定接点部18とを備える。固定
接点部18は、可動接点部16の第1及び第2の可動接
点34、36のそれぞれに接触可能に対向配置される第
1及び第2の固定接点42、44を備える。第1の固定
接点42は、接点閉成時に第1の可動接点34から受け
る押圧力下で実質的に変形しない固定端子部材46に設
けられ、当該押圧力に抗して自己位置を保持する。第2
の固定接点44は、接点閉成時に第2の可動接点36か
ら受ける押圧力下で弾性的に撓む固定ばね部材48に設
けられ、当該押圧力によって弾性的に変位する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リレー、特に電磁
継電器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スイッチやリレー等の、互いに相
対移動する接点対を有する開閉装置では、接点開閉動作
に伴う接点の消耗が開閉寿命に及ぼす影響を、可及的に
低減することが要求されている。例えば、電磁石と、電
磁石により駆動される可動接点を有する可動ばね部材
と、可動接点に接触可能に対向配置される固定接点を有
する固定端子部材とを備えて構成される電磁継電器を、
接点閉成の瞬間に数十Aの比較的大きな突入電流を流す
大電流制御用途に使用するような場合には、特にメーク
接点対の開閉寿命を向上させるべく、メーク接点閉成完
了時の可動ばね部材の撓み量や接点間の接触力を増加さ
せる対策が採られている。このような対策によれば、開
閉の繰り返しによりメーク接点対が消耗した場合にも、
それに伴う接点間の接触力の低下を減少させることがで
き、その結果、安定した復旧を確保して接点開閉寿命を
向上させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁継電器にお
ける上記した開閉寿命向上策は、一般に、可動接点を有
する可動ばね部材の撓み部分(すなわち可動接点とばね
支点との間の部分)を長くしたり、撓み部分のばね定数
を大きくしたりする等の、可動ばね部材に関連する構造
変更を伴うものである。しかし、このような構造変更
は、メーク接点対が閉成した瞬間に可動ばね部材に生じ
る可動接点の跳ね返り現象(チャタリング)を抑制する
ものではなく、したがってメーク接点対の消耗自体を低
減することは困難である。
【0004】また、可動ばね部材に関連する上記構造変
更を施す場合には、電磁継電器の全体寸法の増大が危惧
されるだけでなく、可動ばね部材に取り付けられている
接極子に及ぼす電磁石の吸引力が不足してメーク接点対
を安定的に閉成させることが困難になる懸念がある。つ
まり、感動電流値を削減する等の、電磁継電器の感動特
性を向上させることが困難になり、その結果、製品歩留
りが悪化することが懸念される。この場合、メーク接点
対を安定的に閉成させる目的で、電磁石の吸引力を増強
すべくコイル消費電力を増加させると、許容温度上昇の
関係で電磁継電器による制御可能電流値を相応して低下
せざるを得なくなり、結果として前述した大電流制御用
途への適用が困難になる課題を生じる。
【0005】本発明の目的は、継電器全体寸法を増大さ
せたり、接極子に対する電磁石の吸引力の増強を必要と
したりすることなく、接点対の消耗を低減して接点開閉
寿命を向上させることができる電磁継電器を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、接点閉成の瞬間に比較
的大きな突入電流を流す大電流制御用途に好適に使用で
きる電磁継電器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、電磁石と、電磁石により
駆動される可動接点部と、可動接点部に接触可能に対向
配置される固定接点部とを具備する電磁継電器におい
て、固定接点部は、接点閉成時に可動接点部から受ける
押圧力に抗して自己位置を保持する第1の固定接点と、
この押圧力を受けて弾性的に変位する第2の固定接点と
を具備することを特徴とする電磁継電器を提供する。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電磁継電器において、第1の固定接点が、上記押圧力
下で実質的に変形しない剛性を有する固定端子部材に設
けられ、第2の固定接点が、上記押圧力下で弾性的に撓
む固定ばね部材に設けられる電磁継電器を提供する。請
求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電磁継電器に
おいて、固定ばね部材が固定端子部材に連結されて支持
される電磁継電器を提供する。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の電磁継電器において、第1及び第
2の固定接点が互いに電気的に接続される電磁継電器を
提供する。請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の
電磁継電器において、固定端子部材と固定ばね部材とが
互いに分離されている電磁継電器を提供する。
【0009】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか1項に記載の電磁継電器において、可動接点部
が、固定接点部の第1及び第2の固定接点のそれぞれに
接触可能に対向配置される第1及び第2の可動接点を具
備する電磁継電器を提供する。
【0010】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の電磁継電器において、可動接点部を有する可動ばね部
材を具備し、可動ばね部材が、互いに独立変位可能に一
体的に連結される一対のばね腕を備え、一対のばね腕の
それぞれに第1及び第2の可動接点が設けられる電磁継
電器を提供する。
【0011】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか1項に記載の電磁継電器において、可動接点部
と固定接点部とは、可動接点部が接点閉成動作する際
に、第2の固定接点が第1の固定接点よりも先に閉成さ
れるような相対位置関係を有する電磁継電器を提供す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。図面において、同一
又は類似の構成要素には共通の参照符号を付す。図面を
参照すると、図1及び図2は本発明の実施の形態による
電磁継電器10を、それぞれ斜視図及び断面図で示す。
図示実施形態による電磁継電器10は、例えばランプ負
荷やCR(コンデンサ及び抵抗)複合負荷等の、接点閉
成の瞬間に比較的大きな突入電流が流れる電気回路の開
閉制御に好適に使用できるものであるが、他の種々の用
途にも使用できる。
【0013】図1及び図2に示すように、電磁継電器1
0は、ベース12と、ベース12に組み込まれる電磁石
14と、電磁石14によって駆動される可動接点部16
と、可動接点部16に接触可能に対向配置される固定接
点部18とを備えて構成される。ベース12は、電気絶
縁性の樹脂成形品からなる枠状部材であり、電磁石14
及び後述する各種端子を固定的に支持する。
【0014】電磁石14は、中空筒状部分20a及びそ
の軸線方向両端のフランジ部分20bを有するボビン2
0と、ボビン20の中空筒状部分20aに収容される鉄
心22と、ボビン20の中空筒状部分20aに巻き付け
られるコイル24とを備えて構成される。ボビン20
は、電気絶縁性の樹脂成形品であり、その一方(図で下
方)のフランジ部分20bでベース12の内側に固定的
に支持される。鉄心22は、例えば磁性鋼板から所定形
状に打ち抜いて形成される柱状部材であり、その一方
(図で上方)の軸線方向端面22aをボビン20の中空
筒状部分20aから外部に露出させて、中空筒状部分2
0aの内側に固定的に支持される。コイル24は、ボビ
ン20の中空筒状部分20aの円筒状外面に密に巻着さ
れて、両フランジ部分20bの間に固定的に保持され
る。コイル24の両線端は、ベース12に固定される一
対のコイル端子26にそれぞれ接続される。
【0015】鉄心22は、その他方の軸線方向端面22
bで、例えばかしめにより継鉄28に固定的に連結され
る。継鉄28は、例えば磁性鋼板から所定形状に打ち抜
いて断面L字状に撓曲形成される板状部材であり、ボビ
ン20の外側でその下方フランジ部分20bに沿って径
方向へ延びるとともに、中空筒状部分20aに略平行に
軸線方向へ延設される。継鉄28の、鉄心22から遠い
方の自由端(図で上端)28aは、鉄心22の露出端面
22aと略同一高さに配置され、この自由端28aに、
接極子30が支持される。
【0016】接極子30は、例えば磁性鋼板から所定形
状に打ち抜いて形成される平板状部材であり、その一方
の面(図で下面)30aを鉄心22の露出端面22aに
対向させるとともに、下面30aの一縁領域を継鉄28
の自由端28aに当接して、ボビン20及び鉄心22の
上方に揺動自在に配置される。電磁石14が作動する
と、鉄心22、継鉄28及び接極子30の間に磁気回路
が構成される。
【0017】接極子30は、可動ばね部材32を介し
て、継鉄28に弾性的相対移動可能に連結される。可動
ばね部材32は、例えばばね用燐青銅の薄板から所定形
状に打ち抜いて撓曲形成される導電性板ばね部材であ
り、継鉄28の外面28bに例えばかしめにより固定さ
れる第1取付部分32aと、接極子30の上面30bに
例えばかしめにより固定される第2取付部分32bと、
それら取付部分32a、32bの間にU字状に撓曲して
延びる一対のヒンジばね片32cと、第2取付部分32
bから接極子30の上面30bに沿って外方へ二股状に
延長される一対のばね腕32dとを一体に備える。
【0018】可動ばね部材32の一対のばね腕32d
は、ボビン20及び鉄心22の上方で継鉄28の自由端
28aから離れる方向へ延設され、それらの基端で第2
取付部分32bを介して互いに独立変位可能に一体的に
連結される。それらばね腕32dの、第2取付部分32
bから離れた末端(自由端)領域の下面には、可動接点
部16を構成する第1及び第2の可動接点34、36が
それぞれ膨出形成される。可動ばね部材32は、その一
対のばね腕32dが、後述する接点閉成時に固定接点部
18から可動接点部16に負荷される押圧力下で弾性的
に撓み、それにより所望の接点接触力を発揮する。な
お、可動ばね部材32の第1取付部分32aは、ベース
12の下方に延びる可動側制御端子38に一体に又は別
部材として連結される。
【0019】可動ばね部材32はさらに、その一対のヒ
ンジばね片32cのばね作用により、接極子30を鉄心
22の露出端面22aから離れる方向へ付勢する。ここ
で、可動ばね部材32の一対のばね腕32dは、それら
の末端領域が、ボビン20に一体的に連結されるビーム
40の下方に配置される。したがって接極子30は、電
磁石14の非作動時には、可動ばね部材32の両ばね腕
32dがビーム40の下面に係合することにより、両ヒ
ンジばね片32cが発揮するばね力下で、鉄心22の露
出端面22aから所定距離だけ離れた復旧位置(図2)
に静止保持される。電磁石14が作動すると、磁気吸引
力により接極子30は、その下面30aの一縁領域と継
鉄28の自由端28aとの当接部位を中心に、両ヒンジ
ばね片32cのばね力に抗して鉄心22の露出端面22
aに接近する方向へ揺動する。
【0020】電磁継電器10の固定接点部18は、可動
接点部16の第1及び第2の可動接点34、36のそれ
ぞれに接触可能に対向配置される第1及び第2の固定接
点42、44を備えて構成される。第1の固定接点42
は、コイル24を中心として継鉄28の反対側に固定的
に配置される固定端子部材46に形成される。固定端子
部材46は、例えば銅板から所定形状に打ち抜いて撓曲
形成される導電板部材であり、ベース12に固定的に支
持されるとともに、ベース12上に直立かつL字状に延
設されてその水平上端領域46aでボビン20の上方フ
ランジ部分20bに固定的に支持される。固定端子部材
46の上端領域46aは、鉄心22の露出端面22aと
略同一高さに配置され、この上端領域46aの上面に、
第1の固定接点42が膨出形成される。なお、固定端子
部材46の下端領域46bは、ベース12の下方に一体
的に延長されて、固定側制御端子46bとして機能す
る。或いは、別体の固定側制御端子46bを固定端子部
材46に連結して使用することもできる。
【0021】第2の固定接点44は、固定端子部材46
に並設される固定ばね部材48に形成される。固定ばね
部材48は、例えばばね用燐青銅の薄板から所定形状に
打ち抜いて撓曲形成される導電性板ばね部材であり、固
定端子部材46の側方延長部分46cに例えばかしめに
より固定的に連結されて、ベース12の上方に支持され
る。したがって第1及び第2の固定接点42、44は、
固定端子部材46及び固定ばね部材48を介して互いに
電気的に接続される。固定ばね部材48は、固定端子部
材46の側方延長部分46cに連結される取付部分48
aと、取付部分48aから側方延長部分46cの上方に
直立かつL字状に延設されるばね腕部分48bとを一体
に備える。固定ばね部材48のばね腕部分48bは、そ
れ自体が撓んでいないときには、その上端の水平自由端
領域で鉄心22の露出端面22aと略同一高さに配置さ
れ、この自由端領域の上面に、第2の固定接点44が膨
出形成される。
【0022】固定接点部18の第1の固定接点42は、
後述する接点閉成時に可動接点部16の第1の可動接点
34から受ける押圧力に抗して自己位置を保持し、それ
により、可動ばね部材32の対応のばね腕32dの撓み
作用と協働して、所望の接触力を発揮するように構成さ
れる。この場合、第1の固定接点42を有する固定端子
部材46は、当該押圧力下で実質的に変形しない剛性を
有することが好ましい。また、第2の固定接点44は、
後述する接点閉成時に可動接点部16の第2の可動接点
36から受ける押圧力によって弾性的に変位するように
構成される。このとき、第2の固定接点44を有する固
定ばね部材48は、少なくともそのばね腕部分48bの
水平自由端領域が当該押圧力下で弾性的に撓み、それに
より、可動ばね部材32の対応のばね腕32dの撓み作
用と協働して、所望の接触力を発揮する。
【0023】さらに、上記構成において、可動ばね部材
32に設けた第1及び第2の可動接点34、36は、一
対のばね腕32dが撓んでいないときには、それら接点
34、36の膨出頂点が、鉄心22の露出端面22aを
基準として互いに同一高さに配置されるように形成され
る。また、固定端子部材46及び固定ばね部材48に設
けた第1及び第2の固定接点42、44は、固定ばね部
材48のばね腕部分48bが撓んでいないときには、同
様に鉄心22の露出端面22aを基準として、第2の固
定接点44の膨出頂点が第1の固定接点42の膨出頂点
よりも僅かに高く(すなわち可動接点部16に近接し
て)配置されるように形成される。
【0024】なお、電磁継電器10では、可動接点部1
6を構成する第1及び第2の可動接点34、36は、い
ずれもメーク可動接点として形成される。同様に、固定
接点部18を構成する第1及び第2の固定接点42、4
4は、いずれもメーク固定接点として形成される。した
がって、固定接点部材46の固定側制御端子46bは、
メーク端子として機能する。このように電磁継電器10
は、それ自体にブレーク接点を有しない構造であるが、
本発明はこれに限定されず、例えばビーム40の下面に
沿って、ブレーク接点を担持するブレーク端子部材を設
置した構造の電磁継電器に適用することもできる。この
場合、例えば可動ばね部材32の一対のばね腕32dの
末端領域の上面に、ブレーク可動接点を追加して形成す
ることができる(図3及び図4参照)。
【0025】上記構成を有する電磁継電器10における
接点閉成動作及びその作用効果を、図3〜図6を参照し
て以下に説明する。図2に示す復旧位置において電磁石
14が作動すると、磁気吸引力により接極子30は、可
動ばね部材32の一対のヒンジばね片32cが発揮する
ばね力に抗して、鉄心22の露出端面22aに接近する
方向へ揺動する。それに伴い、可動ばね部材32の一対
のばね腕32dに形成した可動接点部16が、その下方
に位置する固定接点部18に向かって移動して、第1及
び第2の可動接点34、36がそれぞれ第1及び第2の
固定接点42、44に接触する(図3(a)及び図4
(a))。このとき、前述した各接点34、36、4
2、44の相対位置関係により、第2の可動接点36と
第2の固定接点44との接触が、第1の可動接点34と
第1の固定接点42との接触よりも先に生じるようにな
っている。
【0026】この状態から、引き続き接極子30は、可
動ばね部材32の両ヒンジばね片32c及び一対のばね
腕32dが発揮するばね力に抗して、磁気吸引力により
さらに鉄心端面22aに接近する方向へ揺動しようとす
る。このとき、固定端子部材46に形成した第1の固定
接点42は、前述したように第1の可動接点34から受
ける押圧力に抗して自己位置を保持するので、第1の可
動接点34がそれを有するばね腕32dの弾性により第
1の固定接点42上で跳ね返り現象(チャタリング)を
生じる傾向がある(図3(b))。これに対し、固定ば
ね部材48に形成した第2の固定接点44は、前述した
ように第2の可動接点36から受ける押圧力によって弾
性的に変位するので、第2の可動接点36を有するばね
腕32dの弾性と第2の固定接点44を有するばね腕部
分48bの弾性との協働作用により、第2の固定接点4
4上での第2の可動接点36のチャタリングが抑制され
る(図4(b))。
【0027】引き続き接極子30は、磁気吸引力により
さらに揺動して、最終的に鉄心端面22aに吸着され
る。この間、第1の可動接点34は、それを有するばね
腕32dがチャタリングの減衰後にさらに撓むことによ
り、第1の固定接点42上で相互接触状態を維持しつつ
摺動して、接触位置を僅かにずらす(すなわちワイピン
グする)ように作用する(図3(c))。他方、第2の
可動接点36は、それを有するばね腕32dと第2の固
定接点44を有するばね腕部分48bとがさらに撓むこ
とにより、ワイピングすることなく第2の固定接点44
との接触状態を維持する(図4(c))。このようにし
て、接点閉成動作が完了する。
【0028】図5は、上記した接点閉成動作中に、電磁
継電器10によって開閉制御される電流Iの波形の一例
を示す。まず、接極子30が復旧位置から鉄心端面22
aに接近する方向へ揺動すると、最初に第2の可動接点
36が第2の固定接点44に接触し、その瞬間T0 に、
突入電流Ir が急な立上りで可動接点部16と固定接点
部18との間に流れる。このとき前述したように、第2
の可動接点36は第2の固定接点44にチャタリングを
生じることなく安定して接触するので、突入電流Ir
開閉を繰り返すことなく直線状に立ち上がる。次いで、
僅かに遅れて、第1の可動接点34が第1の固定接点4
2に接触する。このとき第1の可動接点34は、前述し
たように第1の固定接点42上でチャタリングを生じ得
るが、第2の可動接点36と第2の固定接点44との先
行接触により可動接点部16と固定接点部18とが既に
導通しているので、電流波形には何ら影響を及ぼさな
い。
【0029】この点に関し、従来の電磁継電器では、図
6に示すように、メーク接点対が閉成の瞬間にチャタリ
ングを生じると、それに伴い、突入電流Ir は短時間で
繰り返し開閉されてのこぎり波状に立ち上がることにな
る。このようなのこぎり波状の突入電流Ir は、それが
大電流になる程、接点の消耗を促進する傾向がある。こ
れに対し、本発明に係る電磁継電器10は、上記したよ
うに突入電流Ir ののこぎり波形化を未然に防止できる
ので、大電流制御用途に適用した場合であっても、チャ
タリングに起因する各接点34、36、42、44の消
耗を効果的に低減することができる。
【0030】再び図5を参照すると、電磁継電器10に
よって開閉制御される電流Iは、突入電流Ir から前述
した接点閉成動作の完了を経て徐々に定常化する。この
間、第1の可動接点34と第1の固定接点42とは、前
述したようにワイピングによって相互接触位置を僅かに
ずらすので、それら接点34、42における消耗の局所
集中を抑制することができる。他方、第2の可動接点3
6と第2の固定接点44とはワイピングを生じないが、
電流Iが2つの線路に分流されるので、単独の接点対で
電流Iを開閉する構成に比べれば、それら接点36、4
4の消耗を低減できると考えられる。その後、所望時期
1 に、電磁石14の励磁を解除すれば、接極子30が
直ちに復旧位置へ向けて移動して、可動接点部16が固
定接点部18から離脱し、回路が開成される。
【0031】このように、本発明に係る電磁継電器10
は、接点閉成完了時の可動ばね部材32の撓み量や接点
接触力を増加させる代わりに、固定接点部18を、可動
接点部16からの押圧力に抗して自己位置を保持する第
1の固定接点42と、押圧力を受けて弾性的に変位する
第2の固定接点44とから構成し、それにより、各メー
ク接点34、36、42、44の消耗自体を低減して接
点開閉寿命を向上できるようにしたものである。この構
成では、可動ばね部材32の一対のばね腕32dを長く
したりそれらのばね定数を増加させたりする必要がない
から、電磁継電器10の全体寸法の増加を防止でき、し
かも接極子30に対する電磁石14の吸引力を増強する
ことなくメーク接点対を安定的に閉成できる。したがっ
て電磁継電器10は、小形で、コイル消費電力が少な
く、かつ優れた感動特性を有するものとして歩留り良く
製造できる。特に電磁継電器10は、コイル消費電力の
増加を抑制できるので、接点閉成の瞬間に比較的大きな
突入電流が流れる電気回路の開閉制御に好適に使用でき
る。
【0032】さらに電磁継電器10では、特に上記した
大電流制御用途に使用する場合に、先に過大な突入電流
を流す第2の固定接点44を、そのような大電流に対し
優れた耐久性を呈し得る比較的高価な接点材料から作製
する一方、遅れて閉成される第1の固定接点42は比較
的安価な通常の接点材料から作製することができる。し
たがって、単一のメーク接点対で大電流を開閉する構成
に比べて、材料コストを削減する効果が奏される。
【0033】本発明に係る電磁継電器は、上記以外の様
々な構成を有することができる。例えば、電磁継電器1
0では、前述したように、可動ばね部材32に設けた第
1及び第2の可動接点34、36の膨出頂点が互いに同
一高さに配置される一方で、固定端子部材46及び固定
ばね部材48に設けた第1及び第2の固定接点42、4
4は、第2の固定接点44の膨出頂点が第1の固定接点
42の膨出頂点よりも僅かに高く配置されるように構成
した(図7)。しかし本発明は、これに限らず、例えば
第1及び第2の固定接点42、44の膨出頂点を互いに
同一高さに配置するとともに、第2の可動接点36の膨
出頂点が第1の可動接点34の膨出頂点よりも僅かに低
く配置される構成とすることもできる。いずれの場合
も、可動接点部16と固定接点部18とは、電磁石14
の作動により可動接点部16が接点閉成動作する際に、
第2の固定接点44が第1の固定接点42よりも先に閉
成されるような相対位置関係を有する。このような相対
位置関係により、前述した接点寿命向上効果が奏される
ことは理解されよう。
【0034】また、上記相対位置関係を確保できること
を条件に、図8に示すように、可動ばね部材32のばね
腕32dを一体化することもできる。この構成によれ
ば、第1の固定接点42上で生じ得る第1の可動接点3
4のチャタリングを、先に第2の可動接点36が接触し
ている第2の固定接点44を有する固定ばね部材48の
弾性により減衰させることができる。
【0035】さらに、可動接点部16と固定接点部18
とが、可動接点部16の接点閉成動作時に、第1の固定
接点42と第2の固定接点44とが同時に閉成されるよ
うな相対位置関係を有する構成においても、前述した接
点寿命向上効果を奏することができる。この場合には、
可動ばね部材32を、第1の可動接点34を有するばね
腕32dのばね定数が、第2の可動接点36を有するば
ね腕32dのばね定数よりも小さくなるように構成する
ことが好ましい。
【0036】また、図9に変形例として示すように、第
1の固定接点42を担持する固定接点部材46から分離
独立して、第2の固定接点44を担持する固定ばね部材
50をベース12上に設置した電磁継電器10′を構成
することもできる。電磁継電器10′の他の構成は、前
述した電磁継電器10と実質的に同一であり、対応する
構成要素には共通の参照符号を付してその説明を省略す
る。
【0037】電磁継電器10′においては、固定ばね部
材50は、例えばばね用燐青銅の薄板から所定形状に打
ち抜いて撓曲形成される導電性板ばね部材であり、ベー
ス12上に立設されてベース12及びボビン20に固定
的に支持される取付部分50aと、取付部分50aから
ベース12の上方にL字状に延設されるばね腕部分50
bとを備える。固定ばね部材50のばね腕部分50b
は、それ自体が撓んでいないときには、その上端の水平
自由端領域で鉄心22の露出端面22a(図2)と略同
一高さに配置され、この自由端領域の上面に、第2の固
定接点44が膨出形成される。なお、固定ばね部材50
の下端領域50cは、ベース12の下方に一体的に延長
されて、第2の固定側制御端子(すなわち第2のメーク
端子)50cとして機能する。或いは、別体の第2の固
定側制御端子50cを固定ばね部材50に連結して使用
することもできる。
【0038】第2の固定接点44を有する固定ばね部材
50は、少なくともそのばね腕部分50bの水平自由端
領域が、前述した接点閉成時に可動接点部16の第2の
可動接点36から受ける押圧力下で弾性的に撓むように
形成される。それにより、第2の固定接点44は、当該
押圧力によって弾性的に変位する。このとき、可動ばね
部材32のばね腕32d及び固定ばね部材50のばね腕
部分50bの双方の撓み作用により、所望の接触力が確
保される。このような構成によっても、前述した電磁継
電器10と同等の作用効果が奏されることは理解されよ
う。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電磁石により駆動される可動接点部と、可動
接点部に接触可能に対向配置される固定接点部とを備え
る電磁継電器において、継電器全体寸法を増大させた
り、接極子に対する電磁石の吸引力の増強を必要とした
りすることなく、接点対の消耗を低減して接点開閉寿命
を向上させることが可能になる。また、このような電磁
継電器は、接点閉成の瞬間に比較的大きな突入電流を流
す大電流制御用途に好適に使用できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による電磁継電器の斜視図
である。
【図2】図1の電磁継電器の線II−IIに沿った断面図で
ある。
【図3】図1の電磁継電器における第1の可動接点と第
1の固定接点との閉成動作を(a)〜(c)の順で示す
概略図である。
【図4】図1の電磁継電器における第2の可動接点と第
2の固定接点との閉成動作を(a)〜(c)の順で示す
概略図である。
【図5】図1の電磁継電器によって開閉制御される電流
の波形の一例を示す線図である。
【図6】従来の電磁継電器によって開閉制御される電流
の波形の一例を示す線図である。
【図7】図1の電磁継電器における可動接点部と固定接
点部との相対位置関係を示す概略図である。
【図8】変形例による可動接点部と固定接点部との相対
位置関係を示す概略図である。
【図9】変形例による電磁継電器の斜視図である。
【符号の説明】
12…ベース 14…電磁石 16…可動接点部 18…固定接点部 20…ボビン 22…鉄心 24…コイル 28…継鉄 30…接極子 32…可動ばね部材 34…第1の可動接点 36…第2の可動接点 42…第1の固定接点 44…第2の固定接点 46…固定接点部材 48、50…固定ばね部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石と、該電磁石により駆動される可
    動接点部と、該可動接点部に接触可能に対向配置される
    固定接点部とを具備する電磁継電器において、 前記固定接点部は、接点閉成時に前記可動接点部から受
    ける押圧力に抗して自己位置を保持する第1の固定接点
    と、該押圧力を受けて弾性的に変位する第2の固定接点
    とを具備することを特徴とする電磁継電器。
  2. 【請求項2】 前記第1の固定接点が、前記押圧力下で
    実質的に変形しない剛性を有する固定端子部材に設けら
    れ、前記第2の固定接点が、該押圧力下で弾性的に撓む
    固定ばね部材に設けられる請求項1に記載の電磁継電
    器。
  3. 【請求項3】 前記固定ばね部材が前記固定端子部材に
    連結されて支持される請求項2に記載の電磁継電器。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の固定接点が互いに電
    気的に接続される請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    電磁継電器。
  5. 【請求項5】 前記固定端子部材と前記固定ばね部材と
    が互いに分離されている請求項2に記載の電磁継電器。
  6. 【請求項6】 前記可動接点部は、前記固定接点部の前
    記第1及び第2の固定接点のそれぞれに接触可能に対向
    配置される第1及び第2の可動接点を具備する請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  7. 【請求項7】 前記可動接点部を有する可動ばね部材を
    具備し、該可動ばね部材が、互いに独立変位可能に一体
    的に連結される一対のばね腕を備え、該一対のばね腕の
    それぞれに前記第1及び第2の可動接点が設けられる請
    求項6に記載の電磁継電器。
  8. 【請求項8】 前記可動接点部と前記固定接点部とは、
    該可動接点部が接点閉成動作する際に、前記第2の固定
    接点が前記第1の固定接点よりも先に閉成されるような
    相対位置関係を有する請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の電磁継電器。
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