JP2002007976A - 非接触icカードシステムのリーダ/ライタ装置 - Google Patents
非接触icカードシステムのリーダ/ライタ装置Info
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Abstract
復調を、非接触ICカードへの電力伝送効率を低下させ
ずに行えるようにする。 【解決手段】 マッチングトランス1の巻線11,12
の結合により電力増幅器33からの搬送波をアンテナ回
路2へ供給して非接触ICカードへの電力及びデータ伝
送を行うとともに、非接触ICカードから送信され、ア
ンテナ回路2で受信したデータを巻線12,13の結合
を介して復調回路36へ取り込んで復調する。
Description
ステムのリーダ/ライタ装置に係り、特に非接触ICカ
ードへの電力伝送効率を改良した非接触ICカードシス
テムのリーダ/ライタ装置に関するものである。
ICカード及びリーダ/ライタ装置の双方にループアン
テナを設け、例えばループアンテナ装置から電力あるい
は電力と情報を非接触ICカードへ伝送するときは、数
10KHz〜十数MHz程度の交流信号をリーダ/ライ
タ装置のループアンテナに流して電磁波を励起し、これ
を近接して置かれた非接触ICカードのループアンテナ
で検出する。即ち非接触ICカード及びリーダ/ライタ
装置のループアンテナは、電力及び情報のエネルギーを
伝送するためのアンテナとして機能する。
ムの、リーダ/ライタ装置と非接触ICカードの結合に
関連する部分を示したブロック図で、リーダ/ライタ装
置30に設けられた発振器31の発振周波数fcは上記
のように数10KHz〜十数MHzである。情報伝送の
場合は、発振器31からの搬送波を変調器32へ入力
し、データDATAaによりこれを変調する。そしてこ
れを電力増幅器33で増幅し、ループアンテナ35との
マッチング回路34を介してループアンテナ35から送
信する。また、電力伝送のみの場合は、発振器31から
の搬送波を無変調のままで送信する。このリーダ/ライ
タ装置31から非接触ICカード40への送信は、ルー
プアンテナ35が生成する磁束が非接触ICカード40
のループアンテナ41と鎖交し、誘起電圧を励起するこ
とにより行われる。非接触ICカード40では、ループ
アンテナ41の誘起電圧をダイオードブリッジ43で整
流して非接触ICカード内の各回路の電源として用い、
また、同じ誘起電圧を復調回路(図示省略)へ導いてリ
ーダ/ライタ装置からのデータを復調する。コンデンサ
42は、ループアンテナ41とコンデンサ42からなる
並列共振回路の共振によって、リーダ/ライタ装置から
の搬送波もしくは変調波の伝送効率向上をはかるために
設けられている。
ライタ装置30へのデータ伝送時には、リーダ/ライタ
装置は無変調の搬送波を送信して、非接触ICカードへ
電力供給のみを行っている。非接触ICカードでは、送
信すべきデータDATAbを変調回路44へ入力し、変
調回路44のインピーダンスを変化させる。これによっ
てループアンテナ41の負荷インピーダンスが変化する
から、これがリーダ/ライタ装置側では送信搬送波の負
荷変動となり、リーダ/ライタ装置30の点Aに於ける
電圧/電流が非接触ICカードの送信データDATAb
に応じて変化する。これはロードスイッチ変調といわ
れ、変調回路44はロードスイッチ形変調回路と呼ばれ
るものである。リーダ/ライタ装置30では、上記の電
圧/電流の変化を復調回路36で復調して、非接触IC
カード40からのデータDATAbを取り出す。
復調回路36の入力部分を取り出してより詳しく示した
図である。前述のように非接触ICカード40からデー
タを送るときは、非接触ICカードのループアンテナ4
1の負荷45(図3の変調回路44、整流回路43等を
まとめて1つの負荷とみなしたもの)がデータDATA
bにより変化し、これによって電力増幅器33の出力電
流Iが変化する。そこでこの変化を検出するために、ル
ープアンテナ35の接地側に抵抗器37を挿入し、ここ
を電流Iが流れることにより生じる電圧降下VSを復調
回路36へ入力する。復調回路36は、入力された電圧
VSの変化を検出して非接触ICカード40からのDA
TAbを復調する。ところが、抵抗器37に電力増幅器
33からの電流Iを流すと、ここで電力が消費される。
このために電力増幅器33は、この抵抗器37で消費さ
れる分だけ余計な出力電力を必要とし、電力伝送効率が
低下する問題がある。
ダ/ライタ装置側のループアンテナと並列または直列に
コンデンサを付加して搬送周波数またはその近傍で共振
するようにして、非接触ICカードへの電力伝送効率を
改善した装置が提供されている。図5はそのうちの並列
共振を用いたときの復調回路の周辺を詳細に示したもの
で、コンデンサ39がループアンテナ35と並列共振す
る。この場合、並列共振回路のインピーダンスはその共
振点付近では大きな値となるから、マッチング回路34
の出力側インピーダンスもそれに合わせて大きな値であ
り、このハイインピーダンス点の電圧Vを抵抗器38を
介して復調回路36へ取り込み復調することとなる。こ
の構成では、搬送波電流は抵抗器38と復調回路36の
搬送波帯での入力インピーダンスとの直列インピーダン
スが、ループアンテナ35とコンデンサ39からなる並
列回路に並列に入ることになり、非接触ICカードから
のデータ検出のために共振回路のQを低下させることと
なってしまう。これは直ちに非接触ICカードへの電力
伝送効率を低下させる。
向上させた場合の、復調回路36の周辺を示したもの
で、この場合にはループアンテナ35とコンデンサ39
とからなる直列共振回路を形成している。直列共振時に
はその回路のインピーダンスは小さい値となるので、こ
の場合は電力増幅器33からの電流Iを抵抗器38’へ
流し、その電圧降下VSを復調回路36で検出する。こ
れは図3の非共振の場合と同様である。従って、抵抗器
38’に於ける電力消費が生じ、さらにこの場合には直
列共振回路に抵抗器38’が直列に入ることになってQ
が低下し、電力伝送効率を低下させてしまう。
36と電力増幅器33との接地点は共通として電力増幅
器33の出力側の電圧/電流の変化を検出する構成とな
っている。このために、復調回路36と電力増幅器33
の電源は少なくとも接地点が共通となるから、電源回路
を介して電力増幅器33の雑音電流は復調回路36に影
響を与える、いわゆるまわり込みが生じ易くなるという
問題もある。なお、上記した問題点は、図4〜図6でマ
ッチング回路34を用いない場合でも同様である。ま
た、非接触ICカードからのデータ伝送方式はロードス
イッチ方式以外の場合でも同様である。
の電力伝送効率を低下させないこと、またリーダ/ライ
タ装置からの電力伝送効率を低下させることなしに非接
触ICカードから送られてきたデータを復調でき、また
その復調回路の電源を電力増幅器の電源と分離可能とし
たリーダ/ライタ装置を提供するにある。
号を変調して電力増幅器で増幅した後、アンテナ回路に
供給し、そのアンテナ回路と電磁結合した非接触ICカ
ードへ電力及びデータを送信するとともに、非接触IC
カードから送信されてきたデータを前記アンテナ回路で
受信し、その受信信号から復調回路により前記接触IC
カードからのデータを復調するように構成された非接触
ICカードシステムのリーダ/ライタ装置であって、前
記アンテナ回路と前記電力増幅器と前記復調回路を相互
にマッチングトランスで結合したことを特徴とする非接
触ICカードシステムのリーダ/ライタ装置を開示す
る。更に本発明は、非接触ICカード内の第1のアンテ
ナ回路と電磁的に結合して、搬送波をこのアンテナ回路
に供給してICカードへ電力及びデータを送り、このア
ンテナ回路から送られてくるICカードからのデータを
取込む非接触ICカードシステムのリーダ/ライタ装置
において、電力及びデータを含む搬送波信号を増幅する
電力増幅回路と、ICカードからのデータを復調する復
調回路と、上記電力増幅回路の出力端に接続されて出力
搬送波信号を出力する第1の一次側巻線・上記復調回路
の入力端に接続されて取込データを復調回路に出力する
第2の一次側巻線・二次側巻線・を含むトランスと、こ
の二次側巻線に接続され且つICカード内の第1アンテ
ナ回路と電磁的に結合して、第1の一次側巻線と二次側
巻線とを介して送られてくる搬送波信号を搬送波として
第1のアンテナ回路へと送り、第1のアンテナ回路から
送られてくるデータを受信し二次側巻線と第2の一次側
巻線を介して復調回路に送る第2のアンテナ回路と、を
備える非接触ICカードシステムのリーダ/ライタ装置
を開示する。
回路に接続される巻線にコンデンサを並列接続し、前記
巻線とコンデンサからなる並列回路の共振周波数が前記
非接触ICカードから送信されるデータの周波数帯域に
あるように前記コンデンサの容量を設定したことを特徴
とする非接触ICカードシステムのリーダ/ライタ装置
を提供する。
する。図1は、本発明になるリーダ/ライタ装置の復調
回路入力部周辺の回路構成例を示したもので、巻線1
1、12、13を有したマッチングトランス1により、
電力増幅器33とアンテナ回路2、及び復調回路36が
結合されている。またアンテナ回路2としては、図5で
示した並列共振型のものを用いるものとしている。ここ
で、巻線11と巻線12の巻数比は、電力増幅器33の
出力とアンテナ回路2との間で、アンテナ回路2の共振
周波数での整合をとる値に設定する。これは従来例で示
したマッチング回路34と同じ機能である。
マッチングトランス1で行うようにしている点である。
そして、巻線13と巻線12の巻数比は、ロードスイッ
チ方式で送られてくる非接触ICカードからのデータD
ATAbの周波数帯域で整合がとれるように設定する。
この構成によると、復調回路36を結合するのに従来の
ように抵抗器を用いていないので、結合抵抗での電力消
費も並列共振回路であるアンテナ回路2におけるQの劣
化も殆ど生じない。また、巻線11と巻線13の接地点
G1、G2を分離することができるので、電力増幅器3
3と復調回路36の電源を分離することができ、大きな
電力を扱う電力増幅器の雑音等により復調回路36の動
作が影響を受けることも容易に防止できる。
もので、マッチングトランス1の巻線13にコンデンサ
3を並列接続したものである。リーダ/ライタ装置のア
ンテナ回路2では、搬送周波数に対する共振を用いて非
接触ICカードへの電力伝送効率を向上させているが、
非接触ICカードからのデータ周波数ではそのような共
振による伝送効率の向上はない。そこで、巻線13にコ
ンデンサ3を並列接続し、この巻線13とコンデンサ3
の並列共振によってデータの検出感度を高めるようにす
る。これにより、非接触ICカードからの情報をより確
実に検出でき、あるいはより遠くにある非接触ICカー
ドからでもデータ伝送が可能になる。
3を1つのトランスに収めるものとしたが、巻線11、
12で従来と同じマッチング回路とし、別のトランスで
アンテナ回路と復調回路とを結合することもできる。ま
た、図1及び図2では、アンテナ回路1として並列共振
回路を用いるものとしたが、本発明はこれに限定される
ものではない。即ち、図4あるいは図6にて説明したよ
うな無共振型あるいは直列共振型のアンテナ回路であっ
ても非接触ICカードへの電力伝送効率の向上がはかれ
ることは明らかであり、また図2の構成により非接触I
Cカードからのデータ伝送効率の向上の効果が得られ
る。さらに、上記した説明はロードスイッチ方式に限ら
れるものではないことも明らかである。
送られてきたデータの復調回路を、リーダ/ライタ装置
からの電力伝送効率を低下させることなく構成できる。
さらにその復調回路の信頼性をより高めることができ
る。
力部周辺の回路構成例を示す図である。
すブロック図である。
ある。
型としたときの復調回路入力部周辺の詳細を示す図であ
る。
型としたときの復調回路入力部周辺の詳細を示す図であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 出力搬送波信号を変調して電力増幅器で
増幅した後、アンテナ回路に供給し、そのアンテナ回路
と電磁結合した非接触ICカードへ電力及びデータを送
信するとともに、非接触ICカードから送信されてきた
データを前記アンテナ回路で受信し、その受信信号から
復調回路により前記接触ICカードからのデータを復調
するように構成された非接触ICカードシステムのリー
ダ/ライタ装置であって、前記アンテナ回路と前記電力
増幅器と前記復調回路を相互にマッチングトランスで結
合したことを特徴とする非接触ICカードシステムのリ
ーダ/ライタ装置。 - 【請求項2】 非接触ICカード内の第1のアンテナ回
路と電磁的に結合して、搬送波をこのアンテナ回路に供
給してICカードへ電力及びデータを送り、このアンテ
ナ回路から送られてくるICカードからのデータを取込
む非接触ICカードシステムのリーダ/ライタ装置にお
いて、電力及びデータを含む搬送波信号を増幅する電力
増幅回路と、ICカードからのデータを復調する復調回
路と、上記電力増幅回路の出力端に接続されて出力搬送
波信号を出力する第1の一次側巻線・上記復調回路の入
力端に接続されて取込データを復調回路に出力する第2
の一次側巻線・二次側巻線・を含むトランスと、この二
次側巻線に接続され且つICカード内の第1アンテナ回
路と電磁的に結合して、第1の一次側巻線と二次側巻線
とを介して送られてくる搬送波信号を搬送波として第1
のアンテナ回路へと送り、第1のアンテナ回路から送ら
れてくるデータを受信し二次側巻線と第2の一次側巻線
を介して復調回路に送る第2のアンテナ回路と、を備え
る非接触ICカードシステムのリーダ/ライタ装置。 - 【請求項3】 前記トランスの前記復調回路に接続され
る巻線にコンデンサを並列接続し、前記巻線とコンデン
サからなる並列回路の共振周波数が前記非接触ICカー
ドから送信されるデータの周波数帯域にあるように前記
コンデンサの容量を設定したことを特徴とする請求項1
または2に記載の非接触ICカードシステムのリーダ/
ライタ装置。 - 【請求項4】 前記アンテナ回路は、ループアンテナの
み、ループアンテナとコンデンサとの並列回路、もしく
はループアンテナとコンデンサとの直列回路のいずれか
であることを特徴とする請求項1または2または3に記
載の非接触ICカードシステムのリーダ/ライタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001117014A JP3449621B2 (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | 非接触icカードシステムのリーダ/ライタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001117014A JP3449621B2 (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | 非接触icカードシステムのリーダ/ライタ装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00215898A Division JP3194715B2 (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 非接触icカードシステムのリーダ/ライタ装置 |
Publications (2)
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JP3449621B2 JP3449621B2 (ja) | 2003-09-22 |
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ID=18967652
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3449621B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1434160A2 (en) * | 2002-12-24 | 2004-06-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Non-contact IC card reading/writing apparatus |
US7182266B2 (en) | 2003-06-30 | 2007-02-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Noncontact IC card reader/writer |
US7227504B2 (en) | 2003-09-01 | 2007-06-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Gate antenna device |
US7339120B2 (en) | 2003-06-26 | 2008-03-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electromagnetic wave shield |
-
2001
- 2001-04-16 JP JP2001117014A patent/JP3449621B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1434160A2 (en) * | 2002-12-24 | 2004-06-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Non-contact IC card reading/writing apparatus |
EP1434160A3 (en) * | 2002-12-24 | 2004-09-15 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Non-contact IC card reading/writing apparatus |
US7164344B2 (en) | 2002-12-24 | 2007-01-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Non-contact IC card reading/writing apparatus |
US7339120B2 (en) | 2003-06-26 | 2008-03-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electromagnetic wave shield |
US7182266B2 (en) | 2003-06-30 | 2007-02-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Noncontact IC card reader/writer |
US7227504B2 (en) | 2003-09-01 | 2007-06-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Gate antenna device |
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