JP2002007441A - 分散データベースシステム - Google Patents

分散データベースシステム

Info

Publication number
JP2002007441A
JP2002007441A JP2000191459A JP2000191459A JP2002007441A JP 2002007441 A JP2002007441 A JP 2002007441A JP 2000191459 A JP2000191459 A JP 2000191459A JP 2000191459 A JP2000191459 A JP 2000191459A JP 2002007441 A JP2002007441 A JP 2002007441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
database
deletion
master
site
duplicate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000191459A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Harada
弘一 原田
Takeshi Yamamura
武史 山村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Software Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Software Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Software Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Software Engineering Co Ltd
Priority to JP2000191459A priority Critical patent/JP2002007441A/ja
Publication of JP2002007441A publication Critical patent/JP2002007441A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散型データベースシステムにおいて各拠点
のデータベースが変更された場合に各拠点のデータベー
スを高速に同期化する。 【解決手段】 各拠点に設けられる複製データベースの
変更が反映されるマスタテーブル(32)の更新情報を
主キーとした削除情報を登録した削除用テーブル(3
4)を作成し、マスタテーブルおよび削除用テーブルか
ら追加するレコードを登録した追加用テーブル(35)
を作成する。削除用テーブルおよび追加用テーブルを圧
縮ファイル(36)として複製データベースが設けられ
た各拠点に転送し、圧縮されたファイルを伸張し削除用
テーブルおよび追加用テーブルとして、削除用テーブル
により複製データベースのレコードを削除し、追加用テ
ーブルのレコードを複製データベースに追加して、同期
化処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔地に存在する
各拠点にデータベースを構築した分散型のデータベース
システムにおいて、各拠点のデータベースが変更された
場合に、各拠点に設けられたデータベースを高速に同期
化できる分散データベースシステムおよび分散データベ
ース同期化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、遠隔地に存在する各拠点にデ
ータベースが構築された分散型データベースの間の同期
をとる方法としては、例えば、データベースメーカが提
供するコマンド操作を用いる「分散システムにおけるレ
プリケーション」方法が知られている。この方法による
と、データベースメーカが提供するプログラム中の簡便
なコマンドのみを使用し、分散して構築されたデータベ
ースの同期化を行うことができる。
【0003】また、従来における分散型データベースの
同期化に関する技術としては、特開平5−204739
号公報に記載されている「重複型分散データベースの同
期方式」が公知である。この技術は、センターコンピュ
ータに備えられた主データベースと、センターコンピュ
ータと通信路を介して結合されたリモートコンピュータ
側に備えられた主データベースのコピーである従属デー
タベースとから構成される重複型データベースにおい
て、通常時のデータベース更新が効率よく行えるように
すると共に、不整合発生時の再同期確立時の効率も良好
にするという技術に関するものである。
【0004】この技術によると、重複型分散データベー
スの同期の確立した状態で、センターコンピュータ上に
データベース更新要求が発生すると、センターコンピュ
ータに備えられた主側更新手段がデータベース更新要求
に従ってタイムスタンプを付加して、主データベースの
レコードを更新する。そして、その更新情報を含む従属
データベースの更新要求をリモートコンピュータに送出
し、リモートコンピュータに備えられた従側更新手段
が、その従側データベース更新要求に基づき従属データ
ベースを更新する。
【0005】また、データベースの再同期をとる場合、
リモートコンピュータに備えられた従側同期確立手段
が、従属データベース内の最新のタイムスタンプ情報を
含むデータベース更新情報要求を出し、センタコンピュ
ータに備えられた主側同期確立手段が、このデータベー
ス更新情報要求に含まれるタイムスタンプ情報より新し
いタイムスタンプ情報を持つレコードを主データベース
から読み出して更新情報ファイルに圧縮して格納し、こ
の更新情報ファイルをリモートコンピュータに送出し、
リモートコンピュータに備えられた従側同期確立手段
が、この更新情報ファイルのデータを従側データベース
に展開する。
【0006】これにより、再同期確立に必要な更新情報
を圧縮しファイル化して転送し、転送先で従属データベ
ースに展開するので、ファイル転送ではなく通常のデー
タベース更新要求時と同様な形式で、再同期確立に必要
な更新情報を逐次通知して従属従属データベースを更新
する場合に比べて、再同期確立時の効率が良くなり、ま
た、不整合度が大きいときでも圧縮によりデータ量が少
なくなるので、ネットワークトラフィックを異常に増大
するさせることを極力回避することができる。また、再
同期確立の処理中でも、通常のデータベース更新要求は
拒否されずに受け付けられるので、再同期確立処理が他
に与える影響を少なくすることができるというものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来におけるデータベースメーカが提供するコマンド操作
を用いる「分散システムにおけるレプリケーション」技
術によると、簡便なコマンドを使用しているため、簡単
な手順で同期をとることができるものの、同期を取る際
には大量のデータを伝送する必要があるため、更新量
(更新された内容)の程度によっては、限られた時間内
に完結できないという問題がある。
【0008】また、特開平5−204739号公報に記
載されている「重複型分散データベースの同期方式」の
技術によると、再同期確立時に必要な更新情報を圧縮し
てファイル化して転送するので、高速に同期化できるも
のの、圧縮した更新情報のファイルおよびタイムスタン
プ情報を持つ必要が生ずるなど、複雑な更新管理を行う
ため、そのためのアプリケーション(処理プログラム)
を作成しなければならないという問題がある。
【0009】本発明の目的は、遠隔地に存在する各拠点
にデータベースを構築した分散型のデータベースシステ
ムにおいて各拠点のデータベースが変更された場合に、
各拠点のデータベースを高速に同期化できる分散データ
ベースシステムおよび分散データベース同期化方法を提
供することにある。具体的には、大量の更新データの同
期化処理を行う場合にも、更新情報としてデータベース
のレコードを一意に特定できる情報を用いて同期化処理
を行うことで、容易にかつ高速に完結させることのでき
る分散データベース同期化方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明による分散データベースシステム
は、遠隔地に存在する各拠点にデータベースを構築した
分散型のデータベースシステムにおいて、各拠点に設け
られるマスタデータベースの複製である複製データベー
ス(11,12,21,22)と、各拠点のデータベー
スの変更が反映されるマスタデータベース(31,3
2)と、マスタデータベースの更新情報を主キーとして
削除情報を登録した削除用テーブル(34)を作成する
削除テーブル作成手段(43)と、マスタデータベース
および削除用テーブルから追加するレコードを登録した
追加用テーブル(35)を作成する追加テーブル作成手
段(44)と、削除用テーブルおよび追加用テーブルを
圧縮して複製データベースが設けられた各拠点に転送す
る転送手段(36,40)と、圧縮された削除用テーブ
ルおよび追加用テーブルを伸長し、削除用テーブルによ
り複製データベースのレコードを削除し、追加用テーブ
ルのレコードを複製データベースに追加する各拠点の同
期化処理手段(45,46,47,48)とを備える。
【0011】ここでのマスタデータベースは、リレーシ
ョナルデータベースを構成する要素の一部のマスタテー
ブルであり、複製データベースはマスタテーブルの複製
である複製テーブルであり、転送手段は、削除用テーブ
ルおよび追加用テーブルをテキストファイルに変換し、
変換したテキストファイルを圧縮して転送する。これに
より、低速回線を使用した広域網を使用して構築した分
散データベース環境において、それぞれの拠点のデータ
ベースの変更を同期化する場合であっても、高速な同期
化処理を行うことができる。
【0012】また、本発明の分散データベース同期化方
法は、遠隔地に存在する各拠点にデータベースを構築し
た分散型のデータベースシステムにおいて各拠点のデー
タベースが変更された場合のデータベースの同期化処理
を行うについては、各拠点に設けられるマスタデータベ
ースの複製である複製データベースの変更が反映される
マスタテーブルの更新情報を主キーとした削除情報を登
録した削除用テーブルを作成し、前記マスタテーブルお
よび削除用テーブルから追加するレコードを登録した追
加用テーブルを作成し、削除用テーブルおよび追加用テ
ーブルを圧縮して複製データベースが設けられた各拠点
に転送し、圧縮された削除用テーブルおよび追加用テー
ブルを伸長し、削除用テーブルにより各拠点の複製デー
タベースのレコードを削除し、追加用テーブルのレコー
ドを各拠点の複製データベースに追加する。
【0013】この場合においても、マスタデータベース
はリレーショナルデータベースを構成する要素の一部の
マスタテーブルであり、複製データベースはマスタテー
ブルの複製である複製テーブルであり、同期化のための
作業データを各拠点に転送する場合、削除用テーブルお
よび追加用テーブルをテキストファイルに変換し、変換
したテキストファイルを圧縮し、圧縮ファイルとして複
製データベースが設けられた各拠点に転送する。これに
より、低速回線を使用した広域網を使用した分散データ
ベース環境であっても、高速な同期化処理を行うことが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する場合の一
形態を、図面を参照して具体的に説明する。図1は、本
発明の一実施例である分散データベースシステムの構成
を示すブロック図である。図1において、参照番号10
のブロックは、リレーショナルデータベースの複製デー
タベース11を有する第1の拠点(拠点1)であり、参
照番号20のブロックは、同じくリレーショナルデータ
ベースの複製データベース21を有する第2の拠点(拠
点2)である。参照番号30のブロックは、リレーショ
ナルデータベースのマスタデータベース31を有するセ
ンタを示している。
【0015】それぞれの拠点10,20における複製デ
ータベース11,21は、センタ30のマスタデータベ
ース31を複製したものであり、これらの複製データベ
ース11,21を有する複数のそれぞれの拠点10,2
0とセンタ30とは、専用線または公衆回線等で構成さ
れる広域通信網40により結合されている。広域通信網
40は、低速の通信回線が用いられており、伝送速度は
あまり高くない。ここでのデータベースシステムは、リ
レーショナルデータベースとして構築されるものであ
り、複数のテーブルの集合体から構成されるものであ
る。このため、以下の説明ではデータベースの更新を、
データベースの要素であるテーブルの更新として説明す
る。すなわち、マスタテーブル32および複製テーブル
12,22は、それぞれマスタデータベース31および
複製データベース11,21の一部を構成するものであ
るので、その更新は、データベースの更新と同義であ
る。
【0016】それぞれの拠点10,20において複製デ
ータベースに対して更新を行った場合、その結果は、デ
ータベースの更新の管理を行うマスタテーブル32に反
映される。すなわち、第1の拠点10および第2の拠点
20において、それぞれの複製テーブル12,22を更
新した結果は、広域通信網40を介してセンタ30のマ
スタテーブル32に即時に反映され、同時にマスタテー
ブル更新情報33として更新レコードの主キーの値が追
加される。これにより、それぞれの更新レコードは、マ
スタテーブル更新情報33の主キーによって一意に特定
される。
【0017】マスタテーブル更新情報33から、その更
新情報を主キーとした削除情報を登録した削除用テーブ
ル34を作成し、更に、マスタテーブル32および削除
用テーブル34から追加するレコードを登録した追加用
テーブル35を作成する。この削除用テーブル34およ
び追加用テーブル35は、テキストファイルにエクスポ
ートされた後、圧縮ファイル36とされる。そして、そ
の圧縮ファイル36を各拠点に転送する。圧縮ファイル
36が転送された各拠点10,20においては、転送さ
れた圧縮ファイル36を伸張してテキストファイルに戻
し、そのテキストファイルをそれぞれの複製データベー
ス11,12にインポートする。これにより、同期化処
理作業用の削除用テーブル34および追加用テーブル3
5が生成されるので、この同期化処理作業用のテーブル
により複製データベース11,21におけるデータベー
ス実体の複製テーブル12,22を更新する。すなわ
ち、削除用テーブルにより各拠点の複製データベースの
レコードを削除し、追加用テーブルのレコードを各拠点
の複製データベースに追加する処理を行う。これによ
り、データベースの同期化処理が行える。
【0018】ここでのマスタデータベースはリレーショ
ナルデータベースを構成する要素の一部のマスタテーブ
ルであり、複製データベースはマスタテーブルの複製で
ある複製テーブルであるので、同期化のための作業デー
タを各拠点に転送する場合、削除用テーブルおよび追加
用テーブルをテキストファイルにエクスポートし、エク
スポートしたテキストファイルを圧縮して、複製データ
ベースが設けられた各拠点に転送する。これにより、低
速回線を使用した広域網を使用した分散データベース環
境であっても、高速な同期化処理を行うことができる。
【0019】次に、ここでの分散データベース同期化処
理について、フローチャートを参照して説明する。図7
は、本発明の一実施例の分散データベース同期化処理を
説明するフローチャートである。センタ30側の処理で
は、削除用テーブルおよび追加用テーブルをテキストフ
ァイルにエクスポートし圧縮するまでを行い、それぞれ
の拠点10,20の側の処理では、受信したテキストフ
ァイルを伸長し、複製データベースにインポートした
後、複製テーブルの削除と追加までを行う。
【0020】分散データベース同期化処理では、処理を
開始すると、まず、ステップ50において、マスタテー
ブル32の更新レコードを主キーとして登録されている
マスタテーブル更新情報33から、更新情報(主キー)
を一意にした削除用テーブルを作成する。そして、更新
情報を初期化する。次に、ステップ51において、削除
用テーブルと、マスタテーブルをマッチングして追加用
テーブルを作成する。
【0021】次に、ステップ52において、削除用テー
ブルをテキストファイルにエキスポートし、続いて、ス
テップ53において、追加用テーブルをテキストファイ
ルにエキスポートする。次に、ステップ54において、
エキスポートした削除用テーブルおよび追加用テーブル
のテキストファイルを圧縮する。そして、次のステップ
55において、圧縮した削除用および追加用のテキスト
ファイル(圧縮ファイル)を各拠点にファイル伝送によ
り送信する。
【0022】圧縮ファイルが送信された各拠点において
は、ステップ56において、圧縮した削除用および追加
用のテキストファイルを受信すると、次のステップ57
において、圧縮した削除用および追加用のテキストファ
イルを伸張する。次に、ステップ58において、削除用
および追加用のテキストファイルを、複製テーブル(複
製データベース)にインポートする。インポートされた
結果、データベース更新のための作業用のテーブルとし
て、削除用テーブルおよび追加用テーブルが生成される
ので、次のステップ59において、削除用テーブルの主
キーを持つレコードを複製テーブルから削除する。そし
て、次のステップ60において、追加用テーブルのレコ
ードをすべて複製テーブルに追加することにより、複製
テーブル(複製データベース)の同期化処理は終了す
る。
【0023】図2〜図6により具体例に基づいて説明す
る。図2は、各拠点における複製データベースの変更が
マスタテーブルに反映されマスタテーブル更新情報が作
成される一例を示す図である。図3は、同期化処理作業
用の削除用テーブルおよび追加用テーブルの作成の一例
を示す図である。図4は、同期化処理作業用の削除用テ
ーブルおよび追加用テーブルを各拠点に転送する処理の
一例を示す図である。図5は第1の拠点における複製デ
ータベースの同期化処理を説明する図であり、図6は第
2の拠点における複製データベースの同期化処理を説明
する図である。
【0024】図2は、拠点10および拠点20におい
て、複製データベース11,12の複製テーブル12,
22を更新した時の更新内容と、その更新内容がセンタ
30のマスターデータベース31のマスタテーブル32
およびマスタテーブル更新情報33として反映される様
子を示している。複製データベースの更新内容の例とし
ては、図2に示すように、拠点10において、複製テー
ブル12に対して、更新41を行った場合を例示してい
る。つまり、主キー「0001」を削除し、主キー「0
002」を削除し、主キー「0003」のデータ部を更
新し、主キー「0004」を追加する更新である。ま
た、拠点20において、複製テーブル22に対して更新
42を行った場合を例示している。つまり、複製テーブ
ル22に対して、主キー「0005」を削除し、主キー
「0008」を追加し、主キー「0005」を追加する
更新である。それぞれの拠点10,20で重複した主キ
ーは更新しないものとする。つまり、更新の競合は起こ
り得ないことを前提とする。
【0025】更新した結果は(既知の技術を使用して)
センタ30のマスタテーブル32に即時に反映され、同
時に、それぞれの更新情報が、マスタテーブル更新情報
33の更新レコードとしてその主キーが追加される。
【0026】図3は、同期化処理作業用の削除用テーブ
ルおよび追加用テーブルの作成の一例を示す図である。
センタ30においては、図3に示すように、マスタテー
ブル更新情報33により、マスタテーブル32の更新の
内容を、拠点10および拠点20のそれぞれの複製テー
ブル12,22に反映するため、処理43および処理4
4を行い、削除用テーブル34および追加用テーブル3
5を作成する。これは同期化処理のためのセンタ30に
おける事前準備処理である。
【0027】センタ30のマスタテーブル更新情報33
には、それぞれの拠点10,20において複製テーブル
12,22が更新された結果が反映されているので、更
新の回数によっては更新レコードとして重複した主キー
が格納される。センタ30において処理43を行うこと
により、これを一意の主キーの集合とした削除用テーブ
ル34を作成する。
【0028】削除用テーブル34に格納された主キー
は、例えば、拠点10および拠点20において複製テー
ブル12,22に対して更新が行われ、センタ30のマ
スタテーブル32と一致しない可能性のあるレコードで
あることから、削除用テーブル34が複製テーブル1
2,22のレコードを削除するために用いられる。
【0029】また、削除用テーブル34の主キーと一致
するセンタ30のマスタテーブル32のレコードは、更
新されかつ現存するレコードであることから、マスタテ
ーブル32の内容と削除用テーブル34に基づいて、処
理44を行い、レコードを追加するための追加用テーブ
ル35を作成し、この追加用テーブル35を用いて拠点
10および拠点20の複製テーブル12,22に更新さ
れたレコードを追加する。
【0030】図4は、同期化処理作業用の削除用テーブ
ルおよび追加用テーブルを各拠点に転送する処理の一例
を示す図である。図4に示すように、センタ30におい
て作成された削除用テーブル34および追加用テーブル
35は、それぞれテキストファイルにエクスポートされ
た後、圧縮されて圧縮ファイル36として、それぞれの
拠点10,20に伝送される。そして、拠点10および
拠点20に伝送された圧縮ファイル36は伸長され、テ
キストファイルに戻されて、それぞれの複製テーブル
(複製データベース)にインポートされる。複製テーブ
ルにインポートされたテキストファイルは、削除用テー
ブル34および追加用テーブル35となる。ここでの圧
縮ファイルの伝送は、既知の圧縮方法を使用して伝送す
ることで回線を使用する時間が圧縮比率によっては数分
の1に短縮できる。
【0031】このようにして、各拠点に伝送されインポ
ートされた削除用テーブル34および追加用テーブル3
5を用いて、各拠点においては、複製データベース(複
製テーブル)の同期化処理を行う。図5は、第1の拠点
10における複製データベースの同期化処理を説明する
図である。図5に示すように、拠点10においては、複
製テーブル12に対してセンタ30から圧縮ファイル3
6として伝送された削除用テーブル34および追加用テ
ーブル35によって、レコードの削除および追加を行う
ことで、マスタテーブル32との同期化処理が行われ
る。
【0032】拠点10に伝送された削除用テーブル34
を用いて、一致する主キーを有する拠点10の複製テー
ブル12のレコードをすべて削除する(処理45)。削
除した結果の複製テーブル12(削除後)は、センタ3
0のマスタテーブル32で更新が行われなかったレコー
ドだけの集合となる。
【0033】次に、削除用テーブル34を使用して更新
処理(削除)された後の複製テーブル12(削除後)に
対して、追加用テーブル35のレコードをすべて追加す
る更新処理(処理46)を行う。この更新処理(追加)
の結果、拠点10の複製テーブル12(追加後)は、セ
ンタ30におけるマスタテーブル32と、その内容が一
致する。
【0034】図6は、第2の拠点20における複製デー
タベースの同期化処理を説明する図である。図6に示す
ように、拠点10の複製テーブル12とは、その内容が
異なる拠点20の複製テーブル22に対しても、センタ
30から圧縮ファイル36として伝送された削除用テー
ブル34および追加用テーブル35を用いて、追加およ
び削除の更新処理を行うことにより、センタ30のマス
タテーブル32との同期化処理が行われる。
【0035】拠点20に伝送された削除用テーブル34
を用いて、この削除用テーブル34と一致する主キーを
有する拠点20の複製テーブル22のレコードをすべて
削除する(処理47)。削除した結果、拠点20の複製
テーブル22(削除後)は、センタ30のマスタテーブ
ル32において更新が行われなかったレコードだけの集
合となり、この時点では、複製テーブル22(削除後)
は拠点10の複製テーブル12(削除後)と内容が一致
することになる。
【0036】そして、次に、削除用テーブル34を使用
して削除の処理がなされた拠点20の複製テーブル22
(削除後)に、追加用テーブル35のレコードをすべて
追加する更新処理(処理48)を行う。この処理の結
果、拠点20の複製テーブル22(追加後)は、センタ
30のマスタテーブル32および拠点10の複製テーブ
ル12(追加後)と内容が一致することになる。これに
より、同期化処理が完了する。
【0037】このように、マスタテーブルを更新した時
の更新情報を読出し、複製テーブルから削除する削除用
テーブルと追加を行う追加用テーブルを作成し、これら
を同期化処理の作業用のテーブルとして、その削除用テ
ーブルおよび追加用テーブルをエクスポートしてテキス
トファイルとしてから圧縮し、圧縮ファイルにして、同
期化処理を行う各拠点に伝送する。圧縮ファイルとして
ファイル伝送を行うことで、分散データベースの各拠点
に迅速に伝送される。そして、伝送した圧縮ファイルを
伸長してそれぞれの複製データベースにインポートし、
その作業用のテーブル(削除用テーブルおよび追加用テ
ーブル)としてから複製テーブルを更新することにより
マスタテーブルと迅速に同期をとることができる。
【0038】このような実施例の分散データベースシス
テムによれば、広域網で接続されたマスタデータベース
(マスタテーブル)と複数の各拠点の複製データベース
(複製テーブル)とを短時間で同期させることができ、
また、更に、拠点における同期化処理の内容は、複製テ
ーブルの名称と主キーとなる項目名称が変えるだけで複
数のテーブルの同期化処理にも適用でき、多くの複製テ
ーブルとの同期化処理を行う場合にあっても、その適用
には容易に対処することができる。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の分散デ
ータベース同期化方法によれば、遠隔地に存在する各拠
点にデータベースを構築した分散型のデータベースシス
テムにおいて、各拠点のデータベースが変更された場合
のデータベースの同期化処理を行う場合、各拠点に設け
られるマスタデータベースの複製の複製データベースの
変更が反映されるマスタテーブルにより、その更新情報
を主キーとした削除情報を登録した削除用テーブルを作
成し、マスタテーブルおよび削除用テーブルから追加す
るレコードを登録した追加用テーブルを作成し、削除用
テーブルおよび追加用テーブルを圧縮ファイルとして複
製データベースが設けられた各拠点に転送し、圧縮ファ
イルから削除用テーブルおよび追加用テーブルを伸長
し、削除用テーブルにより複製データベースのレコード
を削除し、追加用テーブルのレコードを複製データベー
スに追加するので、短時間で同期化処理を行うことがで
きる。また、同期化のための作業用のテーブルを各拠点
に転送する場合、削除用テーブルおよび追加用テーブル
をテキストファイルに変換し、変換したテキストファイ
ルを圧縮し、複製データベースが設けられた各拠点に転
送することで、低速回線を使用した広域網を使用した分
散データベース環境であっても、高速な同期化処理を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である分散データベースシス
テムの構成を示すブロック図、
【図2】各拠点における複製データベースの変更がマス
タテーブルに反映されマスタテーブル更新情報が作成さ
れる一例を示す図、
【図3】同期化処理作業用の削除用テーブルおよび追加
用テーブルの作成の一例を示す図、
【図4】同期化処理作業用の削除用テーブルおよび追加
用テーブルを各拠点に転送する処理の一例を示す図、
【図5】第1の拠点における複製データベースの同期化
処理を説明する図、
【図6】第2の拠点における複製データベースの同期化
処理を説明する図、
【図7】本発明の一実施例の分散データベース同期化処
理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10…第1の拠点、 11…複製データベース、 12…複製テーブル、 20…第2の拠点、 21…複製データベース、 22…複製テーブル、 30…センタ、 31…マスタデータベース、 32…マスタテーブル、 33…マスタテーブル更新情報、 34…削除用テーブル、 35…追加用テーブル 36…圧縮ファイル、 40…広域網、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山村 武史 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウエアエンジニアリング株式会 社内 Fターム(参考) 5B075 KK04 KK23 PQ05 5B082 GA01 GA02 HA03 HA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠隔地に存在する各拠点にデータベース
    を構築した分散型のデータベースシステムにおいて、 各拠点に設けられるマスタデータベースの複製である複
    製データベースと、 各拠点のデータベースの変更が反映されるマスタデータ
    ベースと、 マスタデータベースの更新情報を主キーとした削除情報
    を登録した削除用テーブルを作成する削除テーブル作成
    手段と、 マスタデータベースおよび削除用テーブルから追加する
    レコードを登録した追加用テーブルを作成する追加テー
    ブル作成手段と、 削除用テーブルおよび追加用テーブルを圧縮して複製デ
    ータベースが設けられた各拠点に転送する転送手段と、 圧縮された削除用テーブルおよび追加用テーブルを伸長
    し、削除用テーブルにより複製データベースのレコード
    を削除し、追加用テーブルのレコードを複製データベー
    スに追加する各拠点の同期化処理手段とを備えることを
    特徴とする分散データベースシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の分散データベースシス
    テムにおいて、 マスタデータベースはリレーショナルデータベースを構
    成する要素の一部のマスタテーブルであり、複製データ
    ベースはマスタテーブルの複製である複製テーブルであ
    ることを特徴とする分散データベースシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の分散データベースシス
    テムにおいて、 前記転送手段は、削除用テーブルおよび追加用テーブル
    をテキストファイルに変換し、変換したテキストファイ
    ルを圧縮して転送することを特徴とする分散データベー
    スシステム。
  4. 【請求項4】 遠隔地に存在する各拠点にデータベース
    を構築した分散型のデータベースシステムにおいて各拠
    点のデータベースが変更された場合のデータベースの同
    期化処理を行う分散データベース同期化方法であって、 各拠点に設けられるマスタデータベースの複製である複
    製データベースの変更が反映されるマスタテーブルの更
    新情報を主キーとした削除情報を登録した削除用テーブ
    ルを作成し、 前記マスタテーブルおよび削除用テーブルから追加する
    レコードを登録した追加用テーブルを作成し、 削除用テーブルおよび追加用テーブルを圧縮して複製デ
    ータベースが設けられた各拠点に転送し、 圧縮された削除用テーブルおよび追加用テーブルを各拠
    点で伸長し、 削除用テーブルにより各拠点の複製データベースのレコ
    ードを削除し、 追加用テーブルのレコードを各拠点の複製データベース
    に追加することを特徴とする分散データベース同期化方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の分散データベース同期
    化方法において、 マスタデータベースはリレーショナルデータベースを構
    成する要素の一部のマスタテーブルであり、複製データ
    ベースはマスタテーブルの複製である複製テーブルであ
    ることを特徴とする分散データベース同期化方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の分散データベース同期
    化方法において、 削除用テーブルおよび追加用テーブルをテキストファイ
    ルに変換し、変換したテキストファイルを圧縮し、圧縮
    ファイルとして複製データベースが設けられた各拠点に
    転送することを特徴とする分散データベース同期化方
    法。
JP2000191459A 2000-06-26 2000-06-26 分散データベースシステム Pending JP2002007441A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000191459A JP2002007441A (ja) 2000-06-26 2000-06-26 分散データベースシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000191459A JP2002007441A (ja) 2000-06-26 2000-06-26 分散データベースシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002007441A true JP2002007441A (ja) 2002-01-11

Family

ID=18690761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000191459A Pending JP2002007441A (ja) 2000-06-26 2000-06-26 分散データベースシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002007441A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010055312A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Japan Research Institute Ltd データ管理システムおよびデータ削除方法
CN101895568A (zh) * 2010-06-25 2010-11-24 中兴通讯股份有限公司 一种同步数据清理的方法和系统
KR20130119104A (ko) * 2012-04-23 2013-10-31 삼성에스디에스 주식회사 이기종 공간 데이터베이스간 지리 정보 데이터 동기화 시스템 및 방법
US8830502B2 (en) 2009-12-09 2014-09-09 Canon Kabushiki Kaisha Master management server, cache management server, and print document information management system
US9413857B2 (en) 2007-06-06 2016-08-09 International Business Machines Corporation System, method and program product for backing up data
JP2016224572A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 日本電気株式会社 事後検証支援システム、医療機関サーバ、消防サーバ、事後検証支援方法及びプログラム
WO2017084482A1 (zh) * 2015-11-16 2017-05-26 华为技术有限公司 一种数据传输方法和装置
CN107402981A (zh) * 2017-07-07 2017-11-28 国网浙江省电力公司信息通信分公司 一种基于分布式离线数据库的数据增量处理方法及系统
EP4345641A1 (en) 2022-09-30 2024-04-03 Fujitsu Limited Data synchronization program, data synchronization method, and information processing device

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9413857B2 (en) 2007-06-06 2016-08-09 International Business Machines Corporation System, method and program product for backing up data
US11169890B2 (en) 2007-06-06 2021-11-09 International Business Machines Corporation System, method and program product for backing up data
JP2010055312A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Japan Research Institute Ltd データ管理システムおよびデータ削除方法
US8830502B2 (en) 2009-12-09 2014-09-09 Canon Kabushiki Kaisha Master management server, cache management server, and print document information management system
CN101895568A (zh) * 2010-06-25 2010-11-24 中兴通讯股份有限公司 一种同步数据清理的方法和系统
KR20130119104A (ko) * 2012-04-23 2013-10-31 삼성에스디에스 주식회사 이기종 공간 데이터베이스간 지리 정보 데이터 동기화 시스템 및 방법
JP2016224572A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 日本電気株式会社 事後検証支援システム、医療機関サーバ、消防サーバ、事後検証支援方法及びプログラム
WO2017084482A1 (zh) * 2015-11-16 2017-05-26 华为技术有限公司 一种数据传输方法和装置
US10979520B2 (en) 2015-11-16 2021-04-13 Huawei Technologies Co., Ltd. Data transmission method and apparatus
CN107402981A (zh) * 2017-07-07 2017-11-28 国网浙江省电力公司信息通信分公司 一种基于分布式离线数据库的数据增量处理方法及系统
CN107402981B (zh) * 2017-07-07 2023-07-18 国网浙江省电力公司信息通信分公司 一种基于分布式离线数据库的数据增量处理方法及系统
EP4345641A1 (en) 2022-09-30 2024-04-03 Fujitsu Limited Data synchronization program, data synchronization method, and information processing device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6615223B1 (en) Method and system for data replication
US7162499B2 (en) Linked value replication
US6317754B1 (en) System for user control of version /Synchronization in mobile computing
JP4732661B2 (ja) クライアントのデータベースとサーバーのデータベースとを同期させる方法
JPH05204739A (ja) 重複型分散データベースの同期方式
US8171171B2 (en) Data synchronization method and system between devices
US20020059299A1 (en) System and method for synchronizing databases
CN106250270A (zh) 一种云计算平台下的数据备份方法
US20020059279A1 (en) Apparatus and method for database synchronization in a duplex system
KR20070061088A (ko) 파일 시스템에서 파일 관리 방법 및 이를 위한 메타데이터서버
EP1480130B1 (en) Method and apparatus for moving data between storage devices
JP2002007441A (ja) 分散データベースシステム
CN106407376B (zh) 重建索引方法及装置
CN113656384B (zh) 数据处理方法、分布式数据库系统、电子设备及存储介质
JP2004164401A (ja) データベースシステム、センタサーバ及びデータベースのアクセス方法
US20070055834A1 (en) Performance improvement for block span replication
CN101610225B (zh) 一种同步处理方法、系统和装置
JP2000250799A (ja) 複製ファイル管理システム
JP5416490B2 (ja) 分散データ管理システム、データ管理装置、データ管理方法、およびプログラム
JP2002244908A (ja) データベース同期制御方法及び該方法によるdbシステム
JP2001034518A (ja) 分散データベースシステムにおける主従関係情報同期方式
JP2830826B2 (ja) 分散ファイルの同期システムと方法
JP2000047919A (ja) 仮想データベースレプリケーションシステム
CN113076298A (zh) 分布式小文件存储系统
JPH0844609A (ja) データバックアップ方法