JP2002007368A - 分散処理システムの業務割当管理サーバ、業務割当管理方式及び業務割当管理方法 - Google Patents

分散処理システムの業務割当管理サーバ、業務割当管理方式及び業務割当管理方法

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JP2002007368A
JP2002007368A JP2000189254A JP2000189254A JP2002007368A JP 2002007368 A JP2002007368 A JP 2002007368A JP 2000189254 A JP2000189254 A JP 2000189254A JP 2000189254 A JP2000189254 A JP 2000189254A JP 2002007368 A JP2002007368 A JP 2002007368A
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Yasutomo Akiyama
康智 秋山
Koichi Tanaka
功一 田中
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散処理システム環境下で、継続不可となっ
た業務を代替的に処理する別の処理ノードを選定し、業
務の処理を漏れなく行う高信頼な業務割当管理方式を得
る。 【解決手段】 各端末装置の業務処理状況に関する情報
を収集して、前記各端末装置における業務処理の継続可
否を判定する処理ノード状況取得部と、ユーザによって
予め作成された、各端末装置への業務割当の要求項目が
記録されたユーザ要求要素テーブルと、何れかの端末装
置で業務の処理が継続不可と判定された場合に、前記各
端末装置の業務処理状況に関する情報と前記ユーザ要求
要素テーブルとを参照して、前記端末装置に割当てられ
ていた業務を代替的に処理する別の端末装置を選定する
業務割当計画部と、前記選定された端末装置に対し前記
業務の代替的な処理を要求して前記業務を処理させる業
務割当通知部とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散処理システム
環境下において、障害が発生した端末装置で継続できな
くなった業務を他の端末装置で代替する業務割当管理サ
ーバ、業務割当管理方式及び業務割当管理方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、例えば特開平6−21496
2号公報に示された従来の業務割当管理方式が適用され
た分散処理システムを示す構成図である。38は管理ノ
ードとしての端末装置、11は処理ノードとしての端末
装置であり、各処理ノード11及び管理ノード38は接
続回線12で接続されネットワークを形成している。前
記管理ノード38及び各処理ノード11は、外部から与
えられた複数の業務を分担して処理し、全体として1つ
の分散処理システムを構成する。
【0003】また前記管理ノード38には記憶装置40
aが接続されており、該記憶装置40aには分散処理シ
ステムで処理されるべき複数の業務と各業務に対応する
処理ノードとの組合せを記載した「業務マッピングテー
ブル」42が保存されている。一般に前記複数の業務と
対応する処理ノードとの組合せは固定的ではなく時間に
応じて切り替えられるものであり、これに対応するため
業務マッピングテーブル42もユーザによって予め複数
作成され、記憶装置40aに保存されている。
【0004】さらに前記記憶装置40aには、該分散処
理システムに適用する業務マッピングテーブル42の切
り替えの運行計画を示す「運行管理テーブル」43が保
存されている。この運行管理テーブルには、例えば1日
の間に行うべき業務マッピングテーブル42の切り替え
の指示を時系列で示した情報が記載される。前記運行計
画は例えば曜日や処理業務の特異日等に対応して内容の
異なるものが複数作成されるため、これに応じて複数の
運行管理テーブル43がユーザによって予め作成され、
記憶装置40aに保存されている。
【0005】管理ノード38は、複数の業務マッピング
テーブル42及び運行管理テーブル43を参照して、各
処理ノード11に対して業務の割当指示に関するデータ
を送信する業務割当処理部39を有する。他方、各処理
ノード11は、前記業務割当処理部39から送信された
業務の割当指示に関するデータを記憶する記憶装置40
b、前記業務割当データに基づいて自らが処理すべき業
務を判別する処理業務選択部41を具備する。なお図1
3では、各処理ノード11の構成要素である記憶装置4
0bと処理業務選択部41は、簡単のため図中右下の処
理ノードのみ示しているが、他の処理ノード11も同様
の構成であるものとする。
【0006】前記の通り構成される、従来の分散処理シ
ステムにおける業務割当の方法について説明する。ま
ず、当該分散処理システムの業務管理者であるユーザか
ら、管理ノード38に対して各処理ノード11に対する
業務の割当実行が指示される。当該指示では、前記記憶
装置40aに記憶された複数の運行管理テーブル43か
ら、当該分散処理システムに適用すべき1つの運行管理
テーブル43が明示的に特定される。
【0007】業務割当実行が指示された管理ノード38
では、業務割当処理部39が、明示的に特定された1つ
の運行管理テーブル43を、記憶装置40aから読み出
してその内容を解析する。次に業務割当処理部39は、
前記特定された運行管理テーブル43に記載されている
複数の業務マッピングテーブル42を記憶装置40aか
ら読み出し、前記特定された運行管理テーブル43と、
これに対応した複数の業務マッピングテーブル42を業
務割当に関するデータとして各処理ノード11に配信す
る。
【0008】管理ノード38から業務割当データとして
前記運行管理テーブル42及びこれに対応した業務マッ
ピングテーブル42が配信された各処理ノード11で
は、該業務割当データを記憶装置40bに記憶する。次
に各処理ノード11は、前記記憶装置40bに記憶され
た業務割当データのうち運行管理テーブル43を参照
し、その時点で当該分散処理システムが適用すべき1つ
の業務マッピングテーブル42を特定して記憶装置40
bから読み出す。ここで各処理ノード11において特定
された業務マッピングテーブル42には、複数の業務の
各々について対応する処理ノードが規定されているの
で、各処理ノード11にはそれぞれ対応した業務が錯誤
なく割当てられる。
【0009】分散処理システムで業務のトランザクショ
ンが発生すると、各処理ノード11の処理業務選択部4
1は、前記の方法によって特定された業務マッピングテ
ーブル42を参照し、当該トランザクションに係る業務
を自ら処理すべきか否かを判定する。その結果、前記業
務マッピングテーブル42において当該トランザクショ
ンに係る業務が割当てられている処理ノードは、当該ト
ランザクションを受領して業務を処理し、その他の処理
ノードでは当該トランザクションを無視する。
【0010】以上のように従来の分散処理システムで
は、各処理ノード11が、管理ノード38から送付され
た業務割当データに基づいて、自らが処理すべき業務を
自律的に選択する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の分散処理シ
ステムにおいて、各処理ノード11は、管理ノード38
から配信された業務割当データに含まれる運行管理テー
ブル43及び業務マッピングテーブル42に従い、処理
業務の判定処理を行っている。したがって、分散処理シ
ステム内の一部の処理ノードにおいて障害が発生したり
電源が投入されていなかった場合には、その処理ノード
に割当てられていた業務が処理されない場合があるとい
った問題があった。
【0012】また上記問題を解決するために、前述した
従来の分散処理システムでは、業務マッピングテーブル
42に、1つの業務について該業務を担当する処理ノー
ドの他に、代替的に該業務を処理する代替業務処理ノー
ドを予め指定しておく方法がとられる。この場合には、
ある業務のトランザクションが発生した際に、その業務
を担当する処理ノードが障害等で該業務の処理を行うこ
とができない場合には、業務マッピングテーブル42で
代替業務処理ノードとして指定されている処理ノードが
該業務の処理を代替的に行う。
【0013】しかし、上記の方法を用いた場合であって
も、端末装置や接続回線12の障害等によって、業務を
担当する処理ノードと該業務の代替業務処理ノードの双
方とも業務処理を行うことができない場合には、これら
の処理ノードに割当てられていた業務は処理されない。
【0014】また、各処理ノードに対する業務割当の指
示は、分散処理システム内に配置された特定の管理ノー
ドとしての端末装置が固定的に行うような構成とされて
いる。しがたって、当該管理ノードとしての端末装置が
障害等によって業務割当の処理を継続できなくなった場
合には、それ以降、分散処理システム内の業務割当の指
示が更新されず、複数の処理ノード間の業務処理負荷の
分散が円滑に行われないといった問題があった。
【0015】さらに、分散処理システムの規模を拡大し
つつシステム全体の信頼度を高めるために、複数のネッ
トワークドメインを複数の回線で相互接続した大規模広
域な分散処理システムの構築が進められている。このよ
うな大規模分散処理システムにおいては、複数のネット
ワークドメインに影響を与える業務とひとつのネットワ
ークドメイン内で処理される業務とが混在するため、単
一回線で接続された同一ネットワークドメインを構成す
る小規模な分散処理システムに適用されることを想定し
た従来業務割当管理方式では対応できないといった問題
があった。
【0016】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、分散処理システム環境下において、端
末装置や伝送路の障害等によって一部の処理ノードで業
務処理を行うことが不可能となった場合であっても、該
処理ノードに割当てられていた業務を代替的に処理する
別の処理ノードを新たに指定して、業務の処理を漏れな
く行うことが可能な高信頼な業務割当管理方式を得るこ
とを目的とする。
【0017】また、障害等によって管理ノードとしての
端末装置が各処理ノードに対する業務割当指示を行うこ
とが不可能となった場合であっても、分散処理システム
内の業務処理負荷の分散を円滑に行うことが可能な高信
頼な業務割当管理方式を得ることを目的とする。
【0018】さらに、大規模分散システムにおいても複
数のネットワークドメインに影響を与える業務の代替が
可能な業務割当管理方式を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明にかかる業務割当管理サー
バにあっては、複数の端末装置が相互に接続された分散
処理システム内に配置され、各端末装置の業務処理状況
に関する情報を収集して、前記各端末装置における業務
処理の継続可否を判定する処理ノード状況取得手段と、
ユーザによって予め作成された、各端末装置への業務割
当の際に考慮されるべき要求項目に関する情報が記録さ
れたユーザ要求要素テーブルと、前記処理ノード状況取
得手段による前記業務処理の継続可否判定の結果、何れ
かの端末装置で業務の処理が継続不可と判定された場合
には、前記処理ノード状況取得手段によって収集された
各端末装置の業務処理状況に関する情報と、前記ユーザ
要求要素テーブルとを参照して、前記業務処理の継続が
不可となった端末装置に割当てられていた業務を代替的
に処理する別の端末装置を選定する業務割当計画手段
と、前記業務割当計画手段によって選定された端末装置
に対し前記業務の代替的な処理を要求して前記業務を処
理させる業務割当通知手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0020】次の発明にかかる業務割当管理サーバにあ
っては、前記処理ノード状況取得手段は、前記各端末装
置から、前記業務処理状況に関する情報と、前記各端末
装置に割当られた業務の処理に必要である業務パラメー
タデータとを収集するとともに、前記各端末装置におけ
る業務処理の継続可否を判定し、前記業務割当通知手段
は、前記処理ノード状況取得手段による前記業務処理の
継続可否判定の結果、何れかの端末装置で業務の処理が
継続不可と判定された場合には、前記業務割当計画手段
によって選定された端末装置に対し、前記業務の代替的
な処理を要求するとともに、前記処理ノード状況取得手
段によって収集された前記業務に関する業務パラメータ
データを送付し、該業務パラメータデータに基づいて前
記業務の処理をさせる構成とされたことを特徴とする。
【0021】次の発明にかかる業務割当管理サーバにあ
っては、前記処理ノード状況取得手段は、前記大規模分
散システムに属する端末装置から収集した業務処理状況
に関する情報のうち、業務の処理が複数のネットワーク
ドメインに影響するグローバル業務に関する業務処理状
況に関する情報を収集して、該情報に基づいて前記グロ
ーバル業務が割当てられた端末装置における業務処理の
継続可否を判定し、前記ユーザ要求要素テーブルには、
前記端末装置へのグローバル業務の業務割当の際に考慮
されるべき要求項目に関する情報が、ユーザによって予
め記録され、前記業務割当計画手段は、前記処理ノード
状況取得手段による前記グローバル業務の処理継続可否
判定の結果、何れかのネットワークドメインの端末装置
でグローバル業務の処理が継続不可と判定された場合に
は、前記処理ノード状況取得手段によって収集された各
端末装置のグローバル業務の処理状況に関する情報と、
前記ユーザ要求要素テーブルとを参照して、前記グロー
バル業務処理の継続が不可となった端末装置に割当てら
れていたグローバル業務を代替的に処理する別の端末装
置を選定し、前記業務割当通知手段は、前記業務割当計
画手段によって選定された端末装置に対し前記グローバ
ル業務の代替的な処理を要求して前記グローバル業務を
処理させる構成とされたことを特徴とし、複数のネット
ワークドメインからなる大規模分散処理システムの少な
くとも一つのネットワークドメインに配置されることを
特徴とする。
【0022】次の発明にかかる業務割当管理サーバにあ
っては、前記業務割当計画手段は、前記グローバル業務
を代替的に処理する端末装置の選定の際に、特定のネッ
トワークドメインに偏って選定されることが無いように
前記端末装置の選定を行う構成とされたことを特徴とす
る。
【0023】次の発明にかかる業務割当管理方式にあっ
ては、複数の端末装置が相互に接続された分散処理シス
テムで処理すべき業務を前記各端末装置に割当てる業務
割当管理方式において、請求項1ないし2に記載の業務
割当管理サーバと、前記業務割当管理サーバと同様の構
成を有する複数の端末装置と、を備え、前記業務割当管
理サーバと同様の構成を有する端末装置のうち少なくと
も一つの端末装置は、監視サーバとして動作し、前記監
視サーバの処理ノード取得手段は、前記業務割当管理サ
ーバの、各端末装置の業務処理状況に関する情報の取得
処理、各端末装置における業務継続可否判定処理及び業
務を代替的に処理する別の端末装置の選定処理からなる
業務割当管理処理の実施状況に関する情報を収集し、前
記業務割当管理サーバによる業務割当管理処理の継続可
否を判定し、前記監視サーバのユーザ要求要素テーブル
には、前記端末装置に対する前記業務割当管理処理の割
当の際に考慮されるべき要求項目に関する情報が、ユー
ザによって予め記録され、前記監視サーバの業務割当計
画手段は、前記処理ノード状況取得手段により前記業務
割当管理サーバにおけるの業務割当管理処理の継続が不
可と判定された場合には、前記処理ノード状況取得手段
によって収集された前記業務割当管理サーバの業務割当
管理処理の処理状況に関する情報と、前記ユーザ要求要
素テーブルとを参照して、前記業務割当管理処理を代替
的に処理する別の端末装置を選定し、前記監視サーバの
前記業務割当通知手段は、前記業務割当計画手段によっ
て選定された端末装置に対し前記業務割当管理処理の代
替的な処理を要求し業務割当管理サーバとして動作させ
る、構成とされたことを特徴とする。
【0024】次の発明にかかる業務割当管理方式にあっ
ては、複数のネットワークドメインからなる大規模分散
処理システムで処理すべき業務を前記各端末装置に割当
てる業務割当管理方式において、前記大規模分散処理シ
ステムを構成する夫々のネットワークドメインに配置さ
れ、各ネットワークドメイン内のグローバル業務が割当
てられた処理ノードからグローバル業務の処理状況に関
する情報を収集する、ドメイン内処理ノード状況取得手
段を有し、前記グローバル業務の処理状況に関する情報
を保存し、前記グローバル業務の処理状況に関する情報
を前記業務割当管理サーバに送付するドメイン代表ノー
ドと、請求項3ないし4に記載の業務割当管理サーバ
と、を備える構成とされたことを特徴とする。
【0025】次の発明にかかる業務割当管理方法にあっ
ては、複数の端末装置が相互に接続された分散処理シス
テムで処理すべき業務を前記各端末装置に割当てる業務
割当管理方法であって、前記各端末装置の業務処理状況
に関する情報を収集して、各端末装置における業務処理
の継続可否を判定する、処理ノード状況取得工程と、前
記処理ノード状況取得工程における前記業務処理の継続
可否判定の結果、何れかの端末装置で業務の処理が継続
不可と判定された場合には、各端末装置への業務割当の
際に考慮されるべき要求項目に関する情報がユーザによ
って予め記録されたユーザ要求要素テーブルと、前記処
理ノード状況取得工程で収集された各端末装置の業務処
理状況に関する情報とを参照し、前記処理ノード状況取
得工程によって特定された端末装置に割当てられていた
業務を代替的に処理する別の端末装置を自動的に選定す
る、業務割当計画工程と、前記業務割当計画工程で選定
された端末装置に対し前記業務の代替的な処理を要求し
前記業務を処理させる、業務割当通知工程と、を備えた
ことを特徴とする。
【0026】次の発明にかかる業務割当管理方法にあっ
ては、前記処理ノード状況取得工程は、前記各端末装置
から、前記業務処理状況に関する情報と、前記各端末装
置に割当られた業務の処理に必要である業務パラメータ
データとを収集するとともに、前記各端末装置における
業務処理の継続可否を判定し、前記業務割当通知工程
は、前記処理ノード状況取得工程における前記業務処理
の継続可否判定の結果、何れかの端末装置で業務の処理
が継続不可と判定された場合には、前記業務割当計画工
程で選定された端末装置に対し、前記業務の代替的な処
理を要求するとともに、前記処理ノード状況取得工程で
収集された前記業務に関する業務パラメータデータを送
付し、該業務パラメータデータに基づいて前記業務の処
理をさせる構成とされたことを特徴とする。
【0027】次の発明にかかる業務割当管理方法にあっ
ては、複数のネットワークドメインからなる大規模分散
処理システムで、処理すべき業務を前記各端末装置に割
当てる業務割当管理方法であって、前記処理ノード状況
取得工程は、前記大規模分散システムに属する端末装置
から収集した業務処理状況に関する情報のうち、業務の
処理が複数のネットワークドメインに影響するグローバ
ル業務に関する業務処理状況に関する情報を収集して、
該情報に基づいて前記グローバル業務が割当てられた端
末装置における業務処理の継続可否を判定し、前記ユー
ザ要求要素テーブルには、前記端末装置へのグローバル
業務の業務割当の際に考慮されるべき要求項目に関する
情報が、ユーザによって予め記録され、前記業務割当計
画工程は、前記処理ノード状況取得工程における前記グ
ローバル業務の処理継続可否判定の結果、何れかのネッ
トワークドメインの端末装置でグローバル業務の処理が
継続不可と判定された場合には、前記端末装置へのグロ
ーバル業務の業務割当の際に考慮されるべき要求項目に
関する情報がユーザによって予め記録された前記ユーザ
要求要素テーブルと、前記処理ノード状況取得手段によ
って収集された各端末装置のグローバル業務の処理状況
に関する情報とを参照して、前記グローバル業務処理の
継続が不可となった端末装置に割当てられていたグロー
バル業務を代替的に処理する別の端末装置を選定し、前
記業務割当通知工程は、前記業務割当計画工程で選定さ
れた端末装置に対し前記グローバル業務の代替的な処理
を要求して前記グローバル業務を処理させることを特徴
とする。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、実施の形
態1として示す業務割当管理方式が適用される分散処理
システムの構成を示した構成図である。図1において、
1及び11は分散処理システムを構成する端末装置、1
3は複数の端末装置1及び11からなる分散処理システ
ムである。該分散処理システム13において、外部から
与えられた、或いは分散処理システム13の内部で発生
した業務のトランザクションは、端末装置1及び11に
よって分散処理される。
【0029】また、分散処理システム13に属する各端
末装置1及び11の相互間は、分散処理システム13全
体の信頼性を高めるために、ローカル・エリア・ネット
ワーク(LAN)やISDN回線や衛星回線等を利用し
たワイド・エリア・ネットワーク(WAN)等の複数の
接続回線12を介して接続されており、端末装置相互間
で任意の接続回線を選択して接続することが可能であ
る。ただし、各接続回線は、通信速度や接続可能時間、
接続コストなどの制約要素がそれぞれ異なり、さらにこ
れらの要素は接続回線の負荷状況や接続する時間帯に応
じて変動する。
【0030】前記端末装置1は、分散処理システム13
内に属する各端末装置に業務の割当を行う「業務割当管
理サーバ」として動作する。該業務割当管理サーバ1に
おいて、2は分散処理システム13に属する他の端末装
置11及び接続回線12の動作状況に関する情報を収集
する処理ノード状況取得部であり、また3は前記処理ノ
ード状況取得部2によって取得された他の端末装置11
及び接続回線12の動作状況に関する情報を「処理ノー
ド要素テーブル」4及び「接続回線物理要素テーブル」
5にそれぞれ記録するテーブル情報更新部である。
【0031】また、前記業務割当管理サーバ1には分散
処理システム13のシステム管理者によって予め作成さ
れ、業務割当に関する要求項目が記録された「ユーザ要
求要素テーブル」8が保存されている。
【0032】さらに、7は前記処理ノード要素テーブル
4及び接続回線物理要素テーブル5と、前記ユーザ要求
要素テーブル8とを参照し、前記複数の端末装置11に
対する業務の割当を計画して割当計画に関する情報が記
録された「業務割当管理テーブル」9を作成、更新する
業務割当計画部、10は前記業務割当管理テーブル9を
参照し前記端末装置に対して業務の割当を指示する業務
割当通知部である。
【0033】一方、その他の複数の端末装置11は、前
記業務割当管理サーバ1からの業務割当指示に従い、そ
れぞれ担当する業務を処理する「処理ノード」として動
作する。各処理ノード11は、該処理ノード11に割当
てられた業務を記憶する処理業務記憶部44と、前記処
理業務記憶部44の内容を参照して、分散処理システム
13内で発生した業務のトランザクションを自らが処理
するか判定する処理業務選択部41を有する。なお図1
では簡単のため、図中右上の処理ノードのみ構成要素で
ある処理業務記憶部44及び処理業務選択部41を示し
ているが、他の全ての処理ノード11も同様の構成であ
るものとする。
【0034】以下、前記のように構成された分散処理シ
ステム13における業務割当の方法について説明する。
まず、分散処理システム13に属する各処理ノート11
にはそれぞれ処理すべき業務がシステム管理者によって
予め割当られており、各処理ノード11の処理業務記憶
部44は担当する業務をそれぞれ記憶している。
【0035】分散処理システム13内で処理されるべき
業務が生じ、これに関するトランザクションが発生する
と、全ての処理ノード11の処理業務選択部41は、前
記処理業務記憶部44に記憶された担当する業務に関す
る情報を基に、該トランザクションが自らが処理すべき
業務に関するものであるか判定する。その結果、発生し
たトランザクションに関する業務が割当てられている処
理ノードでは該トランザクションを受領して業務処理を
開始し、その他の処理ノードでは該トランザクションを
無視する。この様に、分散処理システム13内で生じる
業務は予め割当てられた処理ノード11によって処理さ
れる。
【0036】前記の通り各処理ノード11に対して担当
業務が割当てられ、分散処理システム13の業務が複数
の処理ノード11において分散処理されている状態にお
いて、各処理ノード11は、該処理ノードの処理性能、
該処理ノードに接続する接続回線12の他に、該処理ノ
ードにおける処理負荷状況や処理を行っている担当業務
等を「業務処理状況に関する情報」として、前記業務割
当管理サーバ1に対して一定の時間間隔毎に報告する。
また、各処理ノード11は、業務処理状況に関する情報
の報告を処理ノードである端末装置に障害が発生した際
にも行う。
【0037】一方、業務割当管理サーバ1の処理ノード
状況取得部2は、前記各処理ノード11からの業務処理
状況に関する情報を収集する。またテーブル情報更新部
3は、前記処理ノード状況取得部2が収集した各処理ノ
ード11の業務処理状況に関する情報を基に、各処理ノ
ードの業務処理状況に関する情報が記録された処理ノー
ド要素テーブル4を更新する。
【0038】図2は、前記処理ノード要素テーブル4の
例を示した説明図である。この処理ノード要素テーブル
4には、前記各処理ノードから報告された業務処理状況
に関する報告に基づいて、例えば各処理ノードである端
末装置の処理性能14、各処理ノードへの接続回線を特
定する情報15、各処理ノードの処理負荷状況16及び
担当処理業務を特定する情報17等が記録される。処理
ノード要素テーブル4に記録された情報は、前記処理ノ
ード状況取得部2が各処理ノード11から業務処理状況
に関する情報を収集する毎に、テーブル情報更新部3に
よって更新され、該処理ノード要素テーブル4を参照す
ることにより分散処理システム13に属する全処理ノー
ド11の業務処理の状況を把握することができる。
【0039】また前記処理ノード状況取得部2は、接続
回線12の状況を監視しその動作状況に関する情報を収
集し、テーブル情報更新部3は、該接続回線12の動作
状況に関する情報を接続回線物理要素テーブル5に記録
する。図3は接続回線物理要素テーブル5の例を示した
説明図である。該接続回線物理要素テーブル5には、例
えば各接続回線の回線速度18、接続可能な時間19、
接続コスト20、使用可能な実性能21、その使用可否
の判定結果22等が記録される。接続回線物理要素テー
ブル5に記録された情報は、処理ノード状況取得部2が
接続回線の動作状況に関する情報を取得する毎に、テー
ブル情報更新部3によって更新される。
【0040】また、業務割当管理サーバ1の処理ノード
状況取得部2は、各処理ノード11から収集した業務処
理状況に関する情報を基に、処理ノード11における業
務処理の継続の可否を判定する。処理ノード状況取得部
2における各処理ノード11の業務処理継続可否の判定
処理を図4に従って説明する。図4は、処理ノード状況
取得部2の業務処理継続可否判定処理の処理フロー図で
ある。
【0041】処理ノード状況取得部2は、各処理ノード
11からの業務処理状況に関する報告が一定時間内にな
されたかを監視する(ステップS1)。処業務処理状況
に関する報告が一定時間内に行われた処理ノード11に
ついては(ステップS1、yes)、該業務処理状況に
関する情報に含まれる処理負荷等を解析して、業務処理
継続の可否を判定する(ステップS2)。その結果、該
処理ノード11が業務処理を継続可能と判定される場合
には(ステップS3、yes)該処理ノード11に関す
る業務継続可否の監視を継続し、該処理ノード11が業
務処理を継続不可と判定される場合には(ステップS
3、no)、後に示す通り処理ノード11に対する業務
割当の変更を要求する(ステップS6)。
【0042】他方、一定時間に渡って業務処理状況に関
する情報の報告がなされなかった処理ノード11につい
ては(ステップS1、no)、処理ノード状況取得部2
は該処理ノード11に対して、業務処理状況に関する情
報の報告を要求する(ステップS4)。この要求に対
し、該処理ノード11から業務処理状況報告の応答があ
った場合には(ステップS5、yes)報告された業務
処理状況に関する情報を基に、前記同様に該処理ノード
11の業務処理継続の可否を判定する(ステップS2、
S3、S6)。
【0043】処理ノード状況取得部2からの要求に対し
ても業務処理状況に関する情報の報告がなされなかった
処理ノード11は(ステップS5、no)、業務処理の
継続は不可と判定し業務割当変更の要求を行う(ステッ
プS6)。
【0044】以上の処理ノード状況取得部2による各処
理ノード11の業務継続可否の判定の結果、業務処理継
続不可と判定された処理ノード11があった場合には、
処理ノード状況取得部2は業務割当計画部7に対して業
務処理継続不可な処理ノード11を通知すると共に、こ
の処理ノード11に割当てられていた業務を代替的に処
理する別の処理ノード11の選定を要求する。以下で
は、業務処理継続不可となった処理ノードに変わって代
替的に業務処理を行う別の処理ノードを「代替業務処理
ノード」と、また代替業務処理ノードの選択処理を「業
務割当再計画処理」と呼ぶ。
【0045】一方、業務割当管理サーバ1には、該分散
処理システム13のシステム管理者によって予め作成さ
れた、各業務処理に関する要求項目が記述されたユーザ
要求要素テーブル8が保存されている。
【0046】図5は、前記ユーザ要求要素テーブル8の
例を示した説明図である。ユーザ要求要素テーブル8に
は、該分散処理システム13で処理されるべき各業務に
ついて、業務割当計画部7における業務割当再計画処理
において考慮されるべき要求項目が記述される。図5に
示した例では、各業務に関して夫々最大3つの要求項目
23〜25が優先順位に従って記述されている。例え
ば、図5に示す業務「ジョブ1」については、最も優先
度の高い要求項目23として「処理性能が50MIPS
以上」、次に優先度の高い要求項目24として「接続コ
ストが10Kyen/h以下」がそれぞれ指定されてお
り、最も優先度の低い要求項目25としては何も指定さ
れていない。一方、図5に示す別の業務「ジョブ4」に
ついては、該業務の処理に関する要求項目がひとつも無
いことを示している。
【0047】処理ノード状況取得処理部2から業務割当
再計画処理を要求された業務割当計画部7は、前記処理
ノード要素テーブル4及び接続回線物理要素テーブル5
と、ユーザによって予め作成された各業務処理に関する
要求項目が記述されたユーザ要求要素テーブル8とを参
照し、代替業務処理ノードの選択を行う。以下で、業務
割当計画部7における業務割当再計画処理について図6
に従って説明する。図6は業務割当再計画処理の処理フ
ロー図である。
【0048】まず業務割当計画部7は、処理ノード状況
取得部2からの要求を受け取り、その要求から業務処理
継続が不可となった処理ノード11及び該処理ノードに
割当られており代替的に処理される必要がある業務を特
定する(ステップS11)。
【0049】次に業務割当計画部7は、ユーザによって
予め作成されたユーザ要求要素テーブル8を参照して、
該業務の割当に際しての要求項目を抽出する(ステップ
S12)。例えば、業務継続不可となった処理ノード1
1に割当てられていた業務が「ジョブ1」であった場合
には、業務割当計画部7は、前記図5に例示したユーザ
要求要素テーブル8を参照し、最優先の要求項目「処理
性能が50MIPS以上」及び次に優先されるべき要求
項目「接続コストが10Kyen/h以下」を抽出す
る。
【0050】次に業務割当計画部7は、前記処理ノード
要素テーブル4及び接続回線要素テーブル5を参照し
(ステップS13)、業務処理の継続不可となった処理
ノードを除いた全ての処理ノード11を前記抽出された
要求項目に関して評価する(ステップS14)。ここ
で、複数の要求項目が抽出されている場合には、それぞ
れの要求項目に関する評価結果に要求項目の優先度に応
じた重み付けを行って、複数の要求項目について総合的
に評価する。
【0051】以下で、前述の通り要求項目として「処理
性能」及び「接続コスト」が抽出されている場合につい
て具体的に説明する。まず業務割当計画部7は、処理ノ
ード要素テーブル4を参照し、最優先の要求項目である
「処理性能が50MIPS以上」について、前記業務処
理の継続不可となった処理ノードを除いた、全ての処理
ノード11の評価を行う。次に業務割当計画部7は、接
続回線物理要素テーブル5を参照し、次優先の要求項目
である「接続コストが10Kyen/h以下」につい
て、前記業務処理の継続不可となった処理ノードを除い
た、全ての処理ノード11の評価を行う。
【0052】抽出された全ての要求項目について各処理
ノード11の評価が完了した後、それぞれの要求項目に
関する評価結果に重み付けを行う。例えば、最優先の要
求項目である「処理性能」に関する処理ノード11の評
価結果に最大の重み付けをすると共に、次優先の「接続
コスト」に関する評価結果には小さな重み付けをして、
これらの評価結果の総和を求める。その結果、全ての要
求項目を満足する処理ノードが最も高い評価結果とな
り、一部の評価結果を満足する処理ノードでは優先度の
高い要求項目を満足するものほど評価結果が高くなり、
逆に優先度の低い要求項目のみを満足する処理ノードで
は評価結果が低くなる。
【0053】前記の通り業務処理の継続不可となった処
理ノードを除いた全ての処理ノード11の評価が完了す
ると、業務割当計画部7は前記評価結果の高い順に複数
の処理ノード11を代替業務処理ノードの候補として選
定する(ステップS15)。
【0054】次に業務割当計画部7は、複数の代替業務
処理ノードの候補の選定結果を代替業務割当管理テーブ
ル9に記録する。図7は代替業務割当テーブル9の例を
示した説明図である。該代替業務割当テーブル9には、
各業務に対応した代替業務処理ノードの複数の候補26
〜28を特定する情報が優先順位つきで記録される。例
えば、業務「ジョブ1」を代替する処理ノードの候補と
して、「ホストa」「ホストc」「ホストb」の各処理
ノード11が優先順位に従って記録されている。代替業
務割当テーブル9に記録された情報は、業務割当計画部
7で代替業務処理ノードの候補選定が行われる毎に更新
される。
【0055】また、代替業務処理ノードの候補選定を完
了した業務割当計画部7は、代替される業務の発生とそ
の業務を業務割当通知部10に通知する。この通知を受
けて、業務割当通知部10は、業務割当計画部7によっ
て更新されている代替業務割当管理テーブル9を参照
し、代替される業務に対応した代替業務処理ノードの候
補26〜28を読み出す。さらに、特定された代替業務
処理ノードの複数の候補26〜28のうち最も優先順位
の高い代替業務処理ノード26に対して業務の代替可否
を問合せる。
【0056】前述の図7に示す例で代替される業務が
「ジョブ1」である場合には、業務割当通知部10は代
替業務処理ノードの候補として「ホストa」、「ホスト
c」及び「ホストb」を読出し、このうち最も優先順位
の高い「ホストa」である処理ノード11に対して業務
「ジョブ1」の代替可否を問合せる。
【0057】前記代替可否の問合せに対し、「ホスト
a」である処理ノード11より該業務の代替処理を引き
受ける肯定的な応答があった場合には、業務割当通知部
10は該「ホストa」を業務「ジョブ1」の代替業務処
理ノードとして特定し、「ホストa」である処理ノード
11に対して代替的な業務処理の開始を要求する。該要
求を受けた処理ノード11は、処理すべき業務として
「ジョブ1」を前記処理業務記憶部44に記憶し、それ
以降、分散処理システム13内で発生する業務「ジョブ
1」に関するトランザクションの処理を行う。
【0058】一方、前記代替可否の問合せに対し、最も
優先順位の高い「ホストa」である処理ノード11か
ら、一定の時間内に代替処理を引き受ける肯定的な応答
が無かった場合、或いは、前記「ホストa」である処理
ノード11から業務「ジョブ1」の代替処理が不可であ
るとの応答が合った場合には、業務割当通知部10は、
他の代替業務処理ノードの候補である「ホストc」及び
「ホストb」である処理ノード11に対して順次業務代
替可否の問合せを行い、その結果業務の代替処理を引き
受ける肯定的な応答があった処理ノードを業務「ジョブ
1」代替業務処理ノードとして特定し、該処理ノード1
1に対し代替的な業務処理の開始を要求する。該要求を
受けた処理ノード11は、代替的に処理すべき業務「ジ
ョブ1」を前記処理業務記憶部44に記憶してトランザ
クションの処理を開始する。
【0059】このような構成とすることで、本実施の形
態1の業務割当管理方式では、業務割当管理サーバ1
が、各処理ノード11における業務処理状況に関する情
報及び接続回線12の使用上の制約に関する情報を収集
し、随時変動する分散処理システム13の負荷状況を把
握する。また業務割当管理サーバ1は、各処理ノード1
1の業務継続の可否を判定するとともに、業務継続が不
可能な処理ノードが発生した場合には、ユーザによって
予め与えられた業務割当に関する要求項目と、前記分散
処理システム13の負荷状況に関する情報とを参照し
て、業務継続不可となった処理ノードに割当てられてい
た業務を代替的に処理する代替業務処理ノードを自動的
に選定する。したがって、分散処理システム内で業務の
代替が必要となった場合には、時々刻々と変動する各処
理ノードの業務処理負荷状況や接続回線の使用上の制約
を考慮した上で、ユーザの要求項目を満足する処理ノー
ドに業務の代替処理を行わせることが可能であり、業務
の代替処理が安定して行われるため、分散処理システム
全体の業務処理の信頼性を高めることができる。
【0060】また、ユーザは業務割当に関する要求項目
を予め指定しておくだけで、自動的に前記代替業務処理
ノードの選択が行われるので、分散処理システムの保守
性が向上し、使い勝手のよい業務割当管理方式を提供す
ることができる。
【0061】なお、処理ノード要素テーブル4、接続回
線物理要素テーブル5及びユーザ要求要素8に記録され
る情報の項目は、本実施の形態1に例示したものに限定
されるものではなく、この他にも代替業務処理ノードの
選択に有効である項目があれば、それらを各テーブルに
記憶する構成であっても良い。
【0062】また、本実施の形態1において、業務割当
計画部7は代替業務処理ノードの候補として3つの処理
ノードを選定し、その結果を業務割当管理テーブル9に
記録した場合について例示したが、選定される代替業務
処理ノードの候補選定の個数は3つに限定されるもので
はなく、幾つであっても同様の効果を得ることが可能で
ある。
【0063】実施の形態2.本実施の形態2の業務割当
管理方式では、業務割当管理サーバが定期的に分散処理
システムに属する処理ノードに対して業務処理負荷状況
に関する情報の問合せを行い、各処理ノードにおける業
務処理の継続可否を監視する。なお、本実施の形態2の
業務割当管理方式は、前述の実施の形態1とでは、業務
割当管理サーバ1の処理ノード状況取得部2における処
理フローのみが異なるものであり、分散処理システム1
3及び業務割当管理サーバ1の構成は実施の形態1と同
一であるため、以下で前記処理ノード状況取得部2にお
ける処理についてのみ説明し、構成については同一の符
号を付して説明を省略する。
【0064】図8は、本実施の形態2における処理ノー
ド状況取得部2の処理フロー図である。まず処理ノード
状況取得部2は、各処理ノード11に対して定期的に業
務処理状況を問合せる(ステップS21)。この定期的
な問合せに対し、処理ノード11から所定の時間内に業
務処理状況に関する情報の報告があった場合には(ステ
ップS22、yes)、該情報をテーブル情報更新部3
に送付し、テーブル情報更新部3では該情報に基づいて
処理ノード要素テーブル4及び接続回線物理要素テーブ
ル5を更新する。
【0065】また処理ノード状況取得部2は、前記処理
ノード11から報告された業務処理状況に関する情報の
内容を解析し、該処理ノード11で業務の継続処理の可
否を判定する(ステップS23)。その結果、業務継続
処理が可能であると判断される場合には(ステップS2
4、yes)、該処理ノード11に対して定期的な業務
処理状況に関する情報の問合せを継続する。
【0066】一方、処理ノード状況取得部2による定期
的な業務処理状況の問合せに対し、所定時間内に処理ノ
ード11から業務処理状況の情報の報告が無い場合(ス
テップS22、no)、或いは処理ノード11からの業
務処理状況の情報の報告が有っても、報告された情報の
解析の結果、当該処理ノード11は業務の継続処理が不
可であると判定される場合には(ステップS24、n
o)、該処理ノード11に割当てられていた業務の代替
を業務割当計画部7に対して要求する(ステップS2
5)。
【0067】このような構成とすることで、本実施の形
態2の業務割当管理方式において、処理ノード状況取得
部2は定期的に各処理ノード11に対して業務処理状況
に関する情報の問合せを行い、テーブル状況更新部3を
介して処理ノード要素テーブル4及び接続回線物理要素
テーブル5を更新する。また処理ノード状況取得部2
は、各処理ノード11の業務継続の可否を判定して業務
継続不可な処理ノードの代替を要求する。したがって、
業務割当管理サーバ1は分散処理システム13内で業務
の代替が必要となった場合には自動的に代替処理を行う
ことが可能であり業務処理の信頼性を高めることができ
る。
【0068】実施の形態3.本実施の形態3では、業務
割当管理サーバ1が代替される業務のパラメータデータ
を記憶して、代替業務処理ノードに該業務パラメータデ
ータを送付する。なお本実施の形態3は、業務割当管理
サーバ1が業務パラメータデータを管理するテーブルを
有し代替業務処理ノードに必要な業務パラメータデータ
を送付する点のみが異なるものであるため、その他の構
成は前述の実施の形態1と同一であるため同一の符号を
付して説明を省略し、以下では業務割当管理サーバ1に
よる業務パラメータデータの収集、管理及び送付につい
て説明する。
【0069】図9は、本実施の形態3の業務割当管理方
式が適用される分散処理システムの構成を示した構成図
である。本実施の形態3の業務割当管理サーバ1は、代
替業務処理ノードで業務処理を開始する際に必要となる
業務パラメータデータを管理する業務パラメータテーブ
ル29をさらに付加する。
【0070】以下で業務割当管理サーバ1における業務
パラメータデータの処理について図9に従って説明す
る。まず処理ノード状況取得部2は、各処理ノード11
から業務処理状況に関する情報を収集する際に、各処理
ノードで行われている業務の業務パラメータデータを一
緒に収集する。例えば「当日の予約一覧データを参照し
て顧客台帳データを更新する」という業務「ジョブ1」
が割当てられた処理ノードからは、業務「ジョブ1」の
業務処理状況に関する情報とともに、該業務「ジョブ
1」の業務パラメータデータである「当日予約一覧デー
タ」及び「顧客台帳データ」を収集する。
【0071】また各処理ノード11は、業務に関するひ
とつのトランザクション処理が完了して業務パラメータ
データが更新された際にも、更新された業務パラメータ
データを業務割当管理サーバ1の処理ノード状況取得部
2に対して報告する。
【0072】各処理ノード11から業務処理状況に関す
る情報及び業務パラメータデータの報告をうけた処理ノ
ード状況取得部2は、これらの情報をテーブル情報更新
部3に転送する。テーブル情報更新部3では、業務処理
状況に関する情報に基づいて処理ノード要素テーブル4
及び接続回線物理要素テーブル5を更新するとともに、
業務パラメータデータを管理する業務パラメータテーブ
ル29を更新する。
【0073】図10は、業務割当管理サーバ1に保存さ
れた業務パラメータテーブル29の例を示した説明図で
ある。業務パラメータテーブル29には、各業務毎に業
務パラメータデータ30が記録される。例えば、前記業
務「ジョブ1」では「当日予約一覧データ」及び「顧客
台帳データ」が業務パラメータデータ30として記録さ
れる。一方、業務「ジョブ3」のように、業務処理に必
要なパラメータデータがない場合には業務パラメータデ
ータ30の記録に代えて「none」が記録される。こ
の業務パラメータデータ30は、処理ノード11から業
務パラメータデータの報告がある毎に随時更新される。
【0074】分散処理システム13で業務処理が継続不
可となった処理ノード11が発生すると、前述の実施の
形態1に示す通り、処理ノード状況取得部2が該処理ノ
ードを自動的に検出して、該処理ノード11に割当てら
れていた業務に関する業務割当再計画処理を業務割当計
画部7に対して要求する。業務割当計画部7では代替業
務処理ノードの候補を選定して代替業務割当管理テーブ
ル9を更新し、代替指示すべき業務の発生とその業務を
業務割当通知部10に通知する。
【0075】代替指示すべき業務発生の通知を受けた業
務割当通知部10では、前述の図7に例示した業務割当
管理テーブル9に従い、代替業務処理ノードの候補に対
して業務の代替可否を問合せる。業務割当通知部10か
らの問合せに対し、前記代替業務処理ノードの候補から
肯定的な応答があった場合には、業務割当通知部10は
業務パラメータテーブル29から代替の対象となる業務
の業務パラメータデータ30を読み出す。例えば、代替
されるべき業務が「ジョブ1」である場合には、業務パ
ラメータデータ30として「当日予約一覧データ」及び
「顧客台帳データ」が読み出される。次に、業務割当通
知部10は前記代替業務処理ノードに対して業務処理の
開始を要求するとともに、業務パラメータテーブル29
から読出した業務パラメータデータ30を該代替業務処
理ノードに対して送付する。
【0076】業務割当通知部10の要求を受けた代替業
務処理ノードは代替的な業務処理を開始する。ここで代
替業務処理ノードにおける代替的な業務処理は、業務割
当通知部10から送付された業務パラメータ30に基づ
いて行われる。したがって、業務が代替される以前に元
の処理ノードによって処理された業務のトランザクショ
ンは、代替業務処理ノードで重複して処理されることは
なく、業務の代替の後に発生したトランザクションにつ
いてのみ新たな代替業務処理ノードにおいて処理され
る。
【0077】このような構成とすることで、本実施の形
態3では、業務割当管理サーバ1が各処理ノード11の
業務パラメータデータを保存するとともに、分散処理シ
ステム13で業務の代替が発生した場合には、該業務パ
ラメータデータを代替業務処理ノードに自動的に送付す
る。したがって、端末装置や接続回線の障害によって業
務の継続処理が不可となった処理ノードが発生した場合
でも、元の処理ノードが更新した業務パラメータデータ
を代替業務処理ノードでも参照することができ、錯誤な
く業務の代替処理が行われる。
【0078】実施の形態4.本実施の形態4の業務割当
管理方式では、分散処理システム内に業務割当管理サー
バとしての機能を有する端末装置を複数配置し、現に業
務割当管理処理を行っている業務割当管理サーバにおい
て障害が発生した場合には、業務割当管理処理を他の端
末装置で代替的に行う点のみが前述の実施の形態3と異
なるので、以下では業務割当処理の代替方法について説
明し、その他の処理は同一であるので説明を省略する。
【0079】図11は、本実施の形態4の業務割当管理
方式が適用される分散処理システム13の構成を示した
構成図である。本実施の形態4の分散処理システム13
には、3台の業務割当管理機能を有する端末装置1、3
1、32が設けられる。これらの端末装置1、31、3
2は、処理ノード状況取得部2、テーブル情報更新部
3、処理ノード要素テーブル4及び接続回線物理要素テ
ーブル5、業務割当計画部7、ユーザ要求要素テーブル
8、代替業務割当管理テーブル9、業務割当通知部1
0、業務パラメータテーブル29を有し、それぞれ前述
の通り「各処理ノードからの業務処理状況に関する情報
の収集」「処理ノードの業務継続可否の判定」「代替業
務処理ノードの選定」等の処理を行って業務割当管理サ
ーバとして動作することが可能である。以下では、業務
割当管理サーバが行う一連の処理を「業務割当管理処
理」と呼ぶ。なお図11では簡単のため端末装置1のみ
端末装置内部の構成要素を明示したが、端末装置31、
32も同様の構成要素を有する。
【0080】前記のとおり構成される分散処理システム
13における、業務割当管理処理の代替方法について説
明する。まずシステム管理者であるユーザは、分散処理
システム13に属する端末装置のうち、業務割当管理機
能を有する端末装置1、31、32の中から、実際に業
務割当管理サーバとして動作する端末装置を選択する。
図11では、端末装置1が業務割当管理サーバとして選
択され、前述の通り分散処理システム13に属する各処
理ノード11に対して業務割当管理処理を行っている。
【0081】またユーザは、他の業務割当管理機能を有
する端末装置31、32から、前記業務割当管理サーバ
1における業務割当管理処理の継続可否を監視する「監
視サーバ」を選択する。図11では、端末装置31が監
視サーバとして選択されている。一方、業務割当機能を
有する端末装置のうち、業務割当管理サーバ若しくは監
視サーバとして選択されなかった端末装置32は処理ノ
ードとして動作する。なお以下では説明のため、前記監
視サーバ31の構成要素の符号にはtを付して明示す
る。
【0082】ところで、業務割当管理サーバ1における
業務割当管理処理は、処理ノード要素テーブル4や業務
パラメータテーブル29等を業務パラメータデータとし
端末装置1によって処理される、前述の実施の形態3示
したところの「業務」として把握され得る。そこで監視
サーバ31は、業務割当管理サーバ1の「業務」である
業務割当管理処理の実行状況を監視し、その代替的な割
当指示を行う。
【0083】以下で監視サーバ31の動作について説明
する。まず監視サーバ31の処理ノード状況取得部2t
は、該業務割当管理サーバ1から、業務処理状況に関す
る情報として、該業務割当管理サーバ1の処理負荷や接
続回線の状況、処理中の業務である「業務割当管理処
理」を特定する情報等を取得する。また監視サーバ31
の処理ノード状況取得部2tは、該業務割当管理サーバ
1から、業務パラメータデータとして、処理ノード要素
テーブル4、接続回線物理要素テーブル5、ユーザ要求
要素テーブル8、代替業務割当管理テーブル9、業務パ
ラメータテーブル29等を取得する。
【0084】業務割当管理サーバ1から情報を収集した
監視サーバ31の処理ノード状況取得部2tは、テーブ
ル情報更新部3tを介して処理ノード要素テーブル4
t、接続回線物理要素テーブル5t、業務パラメータテ
ーブル29tの記録内容を更新する。
【0085】また、監視サーバ31の処理ノード状況取
得部2tは、分散処理システム13に属する業務割当管
理機能を有する端末装置32や他の処理ノード11から
も業務処理状況に関する情報及び業務パラメータデータ
を取得し、これらの情報に基づいて前記テーブル情報更
新部3tを介して処理ノード要素テーブル4t、接続回
線物理要素テーブル5t、業務パラメータテーブル29
tの記録内容を更新する。
【0086】したがって、監視サーバ31の処理ノード
要素テーブル4tには、業務割当管理サーバ1の業務割
当管理処理の実況状況に関する情報と、端末装置32及
び他の処理ノード11の業務処理状況に関する情報が収
録され、同様に、業務パラメータテーブル29tには、
業務割当管理サーバ1、端末装置32及び他の処理ノー
ド11の業務パラメータデータが収録されている。
【0087】次に、監視サーバ31の処理ノード状況取
得部2tは、業務割当管理サーバ1から報告された業務
処理状況に関する情報に基づき、前述の図4に示す処理
フローに従って業務割当管理サーバ1による業務割当管
理処理の継続処理の可否を判定する。
【0088】まず業務処理状況に関する情報より、業務
割当管理サーバ1が業務割当管理処理を継続可能である
と判定された場合には(図4、ステップS3、ye
s)、監視サーバ31の処理ノード状況取得部2は業務
割当管理サーバ1の業務処理状況の監視を継続する。
【0089】一方、所定時間にわたって業務割当管理サ
ーバ1から業務処理状況に関する情報の報告がない場合
には(ステップS1、no)、監視サーバ31の処理ノ
ード状況取得部2tは、該業務割当監視サーバ1に対し
業務処理状況に関する情報の報告を要求する(ステップ
S4)。当該要求に対しても業務割当管理サーバ1から
業務処理状況に関する情報の応答が無い場合(ステップ
S5、no)、或いは業務割当管理サーバ1から業務処
理状況に関する情報の報告はあったものの、報告された
情報を解析した結果、業務割当管理処理の継続が不可能
であると判定される場合には(ステップS3、no)、
処理ノード状況取得部2tは、業務割当計画部7tに対
して、該業務割当管理サーバ1における業務割当管理処
理の継続が不可能になった旨を通知し、業務割当管理処
理に関する業務割当再計画を要求する(ステップS
6)。
【0090】処理ノード状況取得部2tから前記要求を
受けた業務割当計画部7tは、処理ノード要素テーブル
4t、接続回線物理要素テーブル5t及びユーザ要求要
素テーブル8tを参照し、前述の図7に示す処理フロー
に従い、前記業務割当管理サーバ1で行われていた業務
割当管理処理を代替的に行う端末装置の候補を選定し
て、代替業務割当管理テーブル9tを更新する。
【0091】ここで、監視サーバ31のユーザ要求要素
テーブル8tには、業務割当管理処理を代替的に処理す
る端末装置の選択に際して考慮されるべき要求項目とし
て、「端末装置の指定」が挙げられており、該項目で業
務割当管理機能を有する端末装置1、31、32が明示
的に指定されている。したがって、前記監視サーバ31
の業務割当計画部7tは、この要求項目を満足する端末
装置から、代替の対象となっている業務割当管理サーバ
1を除外した端末装置31、32から業務割当管理処理
を代替処理する端末装置の候補を選定する。
【0092】次に業務割当計画部7tは、業務割当管理
処理が代替されるべき業務となった旨を業務割当通知部
10tに通知する。該通知を受けた業務割当通知部10
tは、代替業務割当管理テーブル9tを参照し、最も優
先順位の高い候補である端末装置から順次業務割当管理
処理の代替の可否を問合せる。
【0093】その結果、候補である端末装置から業務割
当管理処理の代替について肯定的な回答があった場合に
は、業務割当通知部10tは該端末装置を新たな業務割
当管理サーバとして特定する。また業務割当通知部10
tは、業務パラメータテーブル29tを参照して、元の
業務割当管理サーバ1から送付された業務割当管理処理
の業務パラメータデータを読み出す。そして、これらの
業務パラメータデータを前記特定された新たな業務割当
管理サーバに対して送付し、業務割当管理処理の開始を
要求する。
【0094】以上の通り本実施の形態4の業務割当管理
方式では、分散処理システム13に業務割当管理機能を
有する端末装置を複数配置して、業務割当管理サーバ1
の他に、該業務割当管理サーバ1の業務の継続可否を監
視する監視サーバ31を設け、現に業務割当管理処理を
行っている業務割当管理処理サーバ1が業務継続が不可
であると判定した場合には、その業務割当管理処理を代
替的に行う端末装置を自動的に選定する。
【0095】したがって、業務割当管理サーバ1が端末
装置や接続回線の障害等によって業務割当管理処理を継
続できなくなった場合であっても、別の新たな業務割当
管理サーバによって該業務割当管理処理が代替的に継続
されるので、分散処理システム13の信頼性を高めるこ
とができる。
【0096】さらに、元の業務割当管理サーバ1の業務
パラメータデータは監視サーバ31に保存され、前記業
務割当管理処理の代替の際に監視サーバ31によって新
たな業務割当管理管理サーバに自動的に送付されるた
め、ユーザは新たな業務割当管理サーバに対して業務パ
ラメータデータの設定を行う必要がなく、システム管理
に要するユーザ負荷を軽減することができ使い勝手の良
い業務割当管理方式を提供することができる。
【0097】なお、本実施の形態4では、監視サーバ3
1の処理ノード状況取得部2tは「業務割当管理サーバ
が監視サーバに報告する方法」によって、もし該報告が
無い場合には「監視サーバが業務割当管理サーバに問合
せる方法」によって、業務処理状況に関する情報を収集
するが、これはこのような方法に限定されるものではな
く別の方法であってもよい。例えば、処理ノード11に
対して業務割当管理サーバ1からの業務処理状況に関す
る問合せが所定の時間以上に渡って行われなかった場合
に、処理ノード11が業務割当管理サーバ1に障害が発
生したと判定してこれを監視サーバ31に対し通知し、
該通知に基づいて監視サーバ31が業務割当管理処理を
代替する端末装置の選定を行う、といった方法でも同様
の効果を得ることは当然に可能である。
【0098】実施の形態5.実施の形態1ないし4で
は、単一のネットワークドメイン内で構築された比較的
小規模な分散処理システムにおいて、業務の継続が不可
となった処理ノードに割当てられていた業務を他の処理
ノードで代替する業務割当管理方式について示したが、
本実施の形態5の業務割当管理方式では、複数のネット
ワークドメインからなる大規模且つ広域な分散処理シス
テムにおいて、ネットワークドメインを跨いで業務の代
替を行う。なお本実施の形態5は、ネットワークドメイ
ン間で業務の代替を行う点のみが、前述の実施の形態1
ないし4の業務割当管理方式と異なるものであり、分散
処理システム等の構成は同一であるので同一の符号を付
して説明を省略する。
【0099】図12は、本実施の形態5の業務割当管理
方式が適用された複数のネットワークドメインからなる
大規模分散処理システムを示した構成図である。図12
において、13a、13b、13cはそれぞれ独立した
ひとつのネットワークドメインからなる分散処理システ
ムであり、複数の処理ノード11及び業務割当管理サー
バ1を有して、それぞれのドメイン内において独立して
前述の業務割当管理処理が適用されている。
【0100】各ネットワークドメイン13a、13b、
13cは、外部接続手段であるゲートウェイ33を介し
てワイド・エリア・ネットワーク(WAN)34に接続
され、全体としてひとつの大規模分散処理システムを構
成している。該大規模分散処理システムでは、複数のネ
ットワークドメインに影響を与える業務が発生し、これ
らの業務はネットワークドメイン間で分散して処理され
る。以下では、大規模分散処理システム上で発生し複数
のネットワークドメインに影響を与える業務を「グロー
バル業務」と呼ぶ。これに対し、ひとつのネットワーク
ドメイン内部で分散処理され該ネットワークドメインに
のみ影響を与える業務を「ローカル業務」と呼ぶ。
【0101】大規模分散処理システムを構成する各ネッ
トワークドメインには、業務割当管理サーバ1とは別
に、ドメイン内で処理されるグローバル業務の処理状況
を監視するドメイン代表ノード35が設けられる。該ド
メイン代表ノード35は、ドメイン内でグローバル業務
が割当てられた処理ノードの業務処理状況を監視するド
メイン内処理ノード状況取得部2b、テーブル情報更新
部3b、ドメイン内処理ノード要素テーブル4b、ドメ
イン内業務パラメータテーブル29b、及びネットワー
クドメイン間でグローバル業務の業務処理状況に関する
情報をやり取りするドメイン間通信制御部36bを有す
る。ドメイン代表ノード35のドメイン間通信制御部3
6bは、前記ゲートウェイ33を介し、グローバル業務
の業務処理状況に関する情報や各ネットワークドメイン
に対するグローバル業務の代替的な割当に関する情報等
をやり取りする。
【0102】さらに、大規模分散処理システムのひとつ
のネットワークドメイン13aには、ネットワークドメ
イン間でグローバル業務に関する業務割当管理処理を行
うドメイン間業務割当管理サーバ37が設けられる。ド
メイン間業務割当管理サーバ37は、処理ノード状況取
得部2a、テーブル情報更新部3a、処理ノード要素テ
ーブル4a、接続回線物理要素テーブル5a、業務割当
計画部7a、ユーザ要求要素テーブル8a、代替業務割
当管理テーブル9a、業務割当通知部10a、業務パラ
メータテーブル29aを有し、前述の実施の形態3に示
した業務割当管理サーバ1と同様に、各ネットワークド
メイン13a〜13cに割当てられたグローバル業務の
処理状況に関する情報の収集及び該グローバル業務の割
当管理を行う。
【0103】以下で、前記の通り構成された大規模分散
処理システムにおけるネットワークドメイン間のグロー
バル業務の代替について説明する。まず、各ネットワー
クドメインのドメイン代表ノード35のドメイン内処理
ノード状況取得部2bは、各ネットワークドメインに属
する処理ノード11の業務処理状況に関する情報及び業
務パラメータデータを収集する。各処理ノード11から
収集された情報は、グローバル業務に関する情報とロー
カル業務に関する情報とに分別され、そのうちグローバ
ル業務に関する情報のみが、テーブル情報更新部3bを
介して、前記ドメイン内処理ノード要素テーブル4b及
びドメイン内業務パラメータテーブル29bに記録され
る。ドメイン内処理ノード要素テーブル4b及びドメイ
ン内業務パラメータテーブル29bの記録内容は、前記
ドメイン内処理ノード状況取得部2bによって処理ノー
ド11の業務処理状況に関する情報が収集される毎に更
新される。
【0104】次に、ドメイン内処理ノード状況取得部2
bは、ドメイン間通信制御部36bに対し、ドメイン内
処理ノード要素テーブル4b及びドメイン内業務パラメ
ータテーブル29bの送付を要求する。該要求を受けた
ドメイン間通信制御部36bは、ゲートウェイ33及び
WAN34を介して、更新済みのドメイン内処理ノード
要素テーブル4b及びドメイン内業務パラメータテーブ
ル29bを、ネットワークドメイン13aのドメイン間
業務割当管理サーバ37に対して送付する。
【0105】一方、ドメイン間業務割当管理サーバ37
の処理ノード状況取得部2aは、前記の通り各ネットワ
ークドメインのドメイン代表ノード35から送付された
ドメイン内処理ノード要素テーブル4b及びドメイン内
業務パラメータテーブル29bを受領する。また前記処
理ノード状況取得部2aは、ネットワークドメイン13
aに属する処理ノード11からも、グローバル業務の処
理状況に関する情報を収集する。その結果、ドメイン間
業務割当管理サーバ37の処理ノード状況取得部2aに
は、該大規模分散処理システムで処理される全てのグロ
ーバル業務の処理状況に関する情報が集められる。これ
らの情報は、テーブル情報更新部3aを介してドメイン
間業務割当管理サーバ37の処理ノード要素テーブル4
a及び業務パラメータテーブル29aに記録される。
【0106】また処理ノード状況取得部2aは、前記の
通り収集された全てのグローバル業務の処理状況に関す
る情報を解析して、各グローバル業務が割当られた処理
ノードの業務継続の可否を判定する。判定の結果、グロ
ーバル業務の継続が不可となった処理ノードが発生した
と認められる場合には、業務割当計画部7aに対して、
代替が必要となったグローバル業務を通知し該グローバ
ル業務の業務割当再計画処理を要求する。
【0107】業務割当再計画処理の要求を受けた業務割
当計画部7aは、前記グローバル業務の処理状況に関す
る情報が記録された処理ノード要素テーブル4a及び接
続回線物理要素テーブル5aを参照して、該グローバル
業務の業務割当再計画処理を行う。
【0108】この業務割当再計画処理において、業務割
当計画部7aはユーザによって予め作成されているユー
ザ要求要素テーブル8aを参照し、該グローバル業務に
関し処理ノードへの割当の際に検討されるべき要求項目
を読み出した上で、該要求項目について各ネットワーク
ドメインの処理ノードを評価する。その結果、業務割当
計画部7aは、評価結果の高い処理ノードを優先順位を
付して複数選択し、該グローバル業務の代替業務処理ノ
ードの候補として選定する。
【0109】この際、業務割当計画部7aは、代替業務
処理ノードの候補がである処理ノードが、特定のネット
ワークドメインに偏ることが無いように代替業務処理ノ
ードの候補選定を行う。例えば、最も優先順位の高い代
替業務処理ノードの候補がネットワークドメイン13a
に属していた場合には、これより優先順位の低い代替業
務処理ノードの候補は、他のネットワークドメイン13
b又は13cに属する処理ノードの中から選定する。以
上のとおり選定された代替業務処理ノードの候補は、代
替業務割当管理テーブル9aに記録される。
【0110】次に業務割当計画部7aは、代替されるべ
きグローバル業務を業務割当通知部10aに通知する。
該通知を受けた業務割当通知部10aは、前記代替業務
割当管理テーブル9aを読出し、代替業務処理ノードの
候補に対し優先度の高いものから順次、該グローバル業
務の代替の可否を問合せる。ここで、代替業務処理ノー
ドの候補がネットワークドメイン13a以外のネットワ
ークドメインに属する場合には、業務割当通知部10a
は、ゲートウェイ33、WAN34、及び該当するネッ
トワークドメインのドメイン代表ノード35を介して、
代替業務処理ノードの候補に対して業務代替の可否を問
合せる。
【0111】その結果、何れかの代替業務処理ノードの
候補から業務代替可能である旨の肯定的な応答があった
場合には、該処理ノードを代替業務処理ノードとして特
定し、業務パラメータテーブル29aから該グローバル
業務の業務パラメータデータを読み出して該代替業務処
理ノードに送付し、代替的なグローバル業務の処理を要
求する。
【0112】このような構成とすることで、本実施の形
態5の業務割当管理方式では、複数のネットワークドメ
インにより構成される大規模分散処理システムにおい
て、ある処理ノードに割当てられていたグローバル業務
の継続が不可となった場合であっても、ドメイン間業務
割当管理サーバ37の処理ノード状況取得部2aが前記
業務継続不可となった処理ノードを自動的に検出し、該
グローバル業務を代替的に処理するのに適した処理ノー
ドを選択するので、大規模分散処理システムの業務処理
の信頼性を高めることができる。
【0113】さらに、グローバル業務の業務処理に関す
る情報及び業務パラメータデータを、各ドメインのドメ
イン代表ノード35とドメイン間業務割当管理サーバ3
7の両方において保存する構成としたことにより、大規
模災害等によってひとつのネットワークドメイン全体に
障害が発生し、該ネットワークドメインに割当てられて
いたグローバル業務の処理状況に関する情報や業務パラ
メータの読出しが不可能となってしまった場合であって
も、ドメイン間業務割当管理サーバ35に保存されたグ
ローバル業務の処理状況に関する情報及び業務パラメー
タに基づいて、他のネットワークドメインでグローバル
業務を代替処理することができる。
【0114】また、ドメイン間業務割当管理サーバ37
の業務割当計画部7aは、特定のネットワークドメイン
に偏ることが無いように代替業務処理ノードの候補選定
を行うため、ひとつのネットワークドメイン全体で障害
が発生した場合であっても、いずれかの代替業務処理ノ
ードの候補によって業務が代替される可能性が高くな
り、業務の代替を安定して行うことができる。
【0115】なお、本実施の形態5において、ドメイン
代表ノード35及びドメイン間業務割当管理サーバ37
は各ネットワークドメインにおいて固定的に選択された
端末装置が割当てられていたが、ドメイン代表ノード及
びドメイン間業務割当管理サーバにおける処理は「ロー
カル業務」として把握され得るので、前述した実施の形
態1ないし3に示された通り、業務割当管理サーバ1に
よってネットワークドメイン内の他の端末装置に自動的
に代替される構成であってもよい。
【0116】また、ドメイン代表ノード35及びドメイ
ン間業務割当管理サーバ37は、各ネットワークドメイ
ン内でローカル業務の業務割当管理処理を行う業務割当
管理サーバ1とは別の端末装置とする構成としたが、こ
れらはひとつの端末装置において実現される構成であっ
ても良い。
【0117】さらに、ドメイン間業務割当管理サーバ3
7は、大規模分散処理システムの特定のネットワークド
メイン13aに設けられる構成としたが、この様な構成
に限定されるものではなく、例えば複数のネットワーク
ドメインにドメイン間の業務割当管理処理が可能な端末
装置を配置して、そのうちひとつの端末装置をドメイン
間業務割当管理サーバ37とし、さらに別の端末装置を
ドメイン間の監視サーバとした上で、前述の実施の形態
4に示す方法により、ドメイン間の業務割当管理処理を
代替する端末装置を自動的に選択するような構成であっ
てもよい。
【0118】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、業務割当
管理サーバは、分散処理システムに属する各端末装置に
おける業務処理状況に関する情報を収集して、随時変動
する各端末装置の負荷状況を記録保存するとともに、前
記業務処理状況に関する情報に基づいて前記各端末装置
の業務継続の可否を判定する。その結果、業務継続が不
可能である端末装置が発生した場合には、ユーザによっ
て予め与えられた業務割当に関する要求項目と、前記各
端末装置の業務処理状況に関する情報とを参照して、前
記業務継続不可となった端末装置に割当てられていた業
務を代替的に処理する別の端末装置を自動的に選定す
る。したがって、業務継続が不可能である端末装置が発
生した場合には、時々刻々と変動する各処理ノードの業
務処理の負荷状況を考慮した上で、ユーザの要求項目を
満足する端末装置を選定して業務の代替的な処理を行わ
せることが可能であり、分散処理システム全体の業務処
理の信頼性を高めることができる。
【0119】また、前記業務割当管理サーバは、各端末
装置の業務処理に必要である業務パラメータデータを収
集保存するとともに、分散処理システム内で端末装置や
接続回線の障害によって業務の継続処理が不可となった
端末装置が発生した場合には、該業務を代替的に処理す
る端末装置に対して該業務の業務パラメータデータを自
動的に送付する構成としたことにより、前記代替的に業
務処理する端末装置は、元の端末装置によって更新され
た業務パラメータデータを参照して業務を処理すること
ができ、錯誤なく業務の代替が行われる。
【0120】また、複数のネットワークドメインにより
構成される大規模分散処理システムにおいて、業務割当
管理サーバは、前記分散処理システムに属する各端末装
置から複数のネットワークドメインに影響を与えるグロ
ーバル業務の業務処理状況に関する情報を収集して該グ
ローバル業務の継続可否を判定し、その結果、継続不可
なグローバル業務が生じた場合には、該グローバル業務
を代替的に処理する端末装置を自動的に選定するような
構成としたことにより、大規模分散処理システムでも業
務割当管理方式を適用してグローバル業務の業務処理の
信頼性を高めることができる。
【0121】また、業務割当管理サーバの業務割当計画
部は、大規模分散処理システムにおけるグローバル業務
を代替的に処理する端末装置の選定にあたっては、特定
のネットワークドメインに偏ることが無いように前記選
定を行うため、ひとつのネットワークドメイン全体で障
害が発生した場合であっても、前記業務割当計画部で選
定されたいずれかの端末装置によって業務が代替される
可能性が高くなり、グローバル業務の業務処理の信頼性
を一層高めることができる。
【0122】また、前記分散処理システム内に、前記業
務割当管理サーバによる業務割当管理処理の継続可否を
判定する監視サーバを設け、前記業務割当管理サーバに
よる業務割当管理処理の継続が不可であると判定された
場合には、該監視サーバは該業務割当管理処理を代替的
に行う端末装置を自動的に選定するので、前記業務割当
管理サーバが端末装置や接続回線の障害等によって業務
割当管理処理を継続できなくなった場合であっても、別
の新たな端末装置によって該業務割当管理処理が代替的
に継続され、分散処理システムの業務処理の信頼性を高
めることができる。
【0123】また、前記大規模分散処理システムを構成
する各ネットワークドメインにドメイン代表ノードを設
け、各ドメイン代表ノードは、該ネットワークドメイン
におけるグローバル業務の業務処理状況に関する情報を
収集保存するとともに、該情報を前記業務割当管理サー
バに送付し、前記業務割当管理サーバは、各ドメイン代
表ノードから送付されたグローバル業務の業務処理状況
に関する情報を管理保存する構成としたことにより、大
規模災害等によってネットワークドメイン単位で障害が
発生した場合であっても、前記業務割当管理サーバに保
存されたグローバル業務の処理状況に関する情報に基づ
いてグローバル業務の代替を行うことができ、グローバ
ル業務の業務処理の信頼性を高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の業務割当管理方式が
適用される分散処理システムの構成を示した構成図であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態1の処理ノード要素テー
ブルの例を示した説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の接続回線物理要素テ
ーブルの例を示した説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の処理ノード状況取得
部による業務処理継続可否判定処理の処理フロー図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態1のユーザ要求要素テー
ブルの例を示した説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態1の業務割当再計画処理
の処理フロー図である。
【図7】 本発明の実施の形態1の代替業務割当テーブ
ルの例を示した説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態2の処理ノード状況取得
部の業務処理状況問合せの処理フロー図である。
【図9】 本発明の実施の形態3の業務割当管理方式が
適用される分散処理システムの構成を示した構成図であ
る。
【図10】 本発明の実施の形態3の業務パラメータテ
ーブルの例を示した説明図である。
【図11】 本発明の実施の形態4の業務割当管理方式
が適用される分散処理システムの構成を示した構成図で
ある。
【図12】 本発明の実施の形態5の業務割当管理方式
が適用された複数のネットワークドメインからなる大規
模分散処理システムを示した構成図である。
【図13】 従来の業務割当管理方式が適用された分散
処理システムを示す構成図である。
【符号の説明】
1 業務割当管理サーバである端末装置 2、2a、2t 処理ノード状況取得部 2b ドメイン内処理ノード状況取得部 3、3a、3b、3t テーブル情報更新部 4、4a、4t 処理ノード要素テーブル 4b ドメイン内処理ノード要素テーブル 5、5a、5t 接続回線物理要素テーブル 7、7a、7t 業務割当計画部 8、8a、8t ユーザ要求要素テーブル 9、9a、9t 代替業務割当管理テーブル 10、10a、10t 業務割当通知部 11 処理ノードである端末装置 12 接続回線 13、13a、13b、13c 分散処理システム 14 各処理ノードである端末装置の処理性能 15 各処理ノードへの接続回線を特定する情報 16 各処理ノードの処理負荷状況 17 各処理ノードの担当処理業務を特定する情報 18 各接続回線の回線速度 19 各接続回線の接続可能な時間 20 各接続回線の接続コスト 21 各接続回線の使用可能な実性能 22 各接続回線の使用可否の判定結果 23、24、25 各業務の選択に際しての要求項目 26、27、28 各業務に対応した代替業務処理ノー
ドの候補 29、29a、29t 業務パラメータテーブル 29b ドメイン内業務パラメータテーブル 30 業務パラメータデータ 31 監視サーバとしての端末装置 32 業務割当管理機能を有する端末装置 33 ゲートウェイ 34 ワイド・エリア・ネットワーク(WAN) 35 ドメイン代表ノード 36 ドメイン間通信制御部 37 ドメイン間業務割当管理サーバ 38 管理ノード 39 業務割当処理部 40a、40b 記憶装置 41 処理業務選択部 42 業務マッピングテーブル 43 運行管理テーブル 44 処理業務記憶部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末装置が相互に接続された分散
    処理システム内に配置され、 各端末装置の業務処理状況に関する情報を収集して、前
    記各端末装置における業務処理の継続可否を判定する処
    理ノード状況取得手段と、 ユーザによって予め作成された、各端末装置への業務割
    当の際に考慮されるべき要求項目に関する情報が記録さ
    れたユーザ要求要素テーブルと、 前記処理ノード状況取得手段による前記業務処理の継続
    可否判定の結果、何れかの端末装置で業務の処理が継続
    不可と判定された場合には、前記処理ノード状況取得手
    段によって収集された各端末装置の業務処理状況に関す
    る情報と、前記ユーザ要求要素テーブルとを参照して、
    前記業務処理の継続が不可となった端末装置に割当てら
    れていた業務を代替的に処理する別の端末装置を選定す
    る業務割当計画手段と、 前記業務割当計画手段によって選定された端末装置に対
    し前記業務の代替的な処理を要求して前記業務を処理さ
    せる業務割当通知手段と、 を備えることを特徴とする業務割当管理サーバ。
  2. 【請求項2】 前記処理ノード状況取得手段は、前記各
    端末装置から、前記業務処理状況に関する情報と、前記
    各端末装置に割当られた業務の処理に必要である業務パ
    ラメータデータとを収集するとともに、前記各端末装置
    における業務処理の継続可否を判定し、 前記業務割当通知手段は、前記処理ノード状況取得手段
    による前記業務処理の継続可否判定の結果、何れかの端
    末装置で業務の処理が継続不可と判定された場合には、
    前記業務割当計画手段によって選定された端末装置に対
    し、前記業務の代替的な処理を要求するとともに、前記
    処理ノード状況取得手段によって収集された前記業務に
    関する業務パラメータデータを送付し、該業務パラメー
    タデータに基づいて前記業務の処理をさせる構成とされ
    たことを特徴とする、請求項1に記載の業務割当管理サ
    ーバ。
  3. 【請求項3】 前記処理ノード状況取得手段は、前記大
    規模分散システムに属する端末装置から収集した業務処
    理状況に関する情報のうち、業務の処理が複数のネット
    ワークドメインに影響するグローバル業務に関する業務
    処理状況に関する情報を収集して、該情報に基づいて前
    記グローバル業務が割当てられた端末装置における業務
    処理の継続可否を判定し、 前記ユーザ要求要素テーブルには、前記端末装置へのグ
    ローバル業務の業務割当の際に考慮されるべき要求項目
    に関する情報が、ユーザによって予め記録され、 前記業務割当計画手段は、前記処理ノード状況取得手段
    による前記グローバル業務の処理継続可否判定の結果、
    何れかのネットワークドメインの端末装置でグローバル
    業務の処理が継続不可と判定された場合には、前記処理
    ノード状況取得手段によって収集された各端末装置のグ
    ローバル業務の処理状況に関する情報と、前記ユーザ要
    求要素テーブルとを参照して、前記グローバル業務処理
    の継続が不可となった端末装置に割当てられていたグロ
    ーバル業務を代替的に処理する別の端末装置を選定し、 前記業務割当通知手段は、前記業務割当計画手段によっ
    て選定された端末装置に対し前記グローバル業務の代替
    的な処理を要求して前記グローバル業務を処理させる構
    成とされたことを特徴とし、 複数のネットワークドメインからなる大規模分散処理シ
    ステムの少なくとも一つのネットワークドメインに配置
    される、請求項1に記載の業務割当管理サーバ。
  4. 【請求項4】 前記業務割当計画手段は、前記グローバ
    ル業務を代替的に処理する端末装置の選定の際に、特定
    のネットワークドメインに偏って選定されることが無い
    ように前記端末装置の選定を行う構成とされたことを特
    徴とする、請求項3に記載の業務割当管理サーバ。
  5. 【請求項5】 複数の端末装置が相互に接続された分散
    処理システムで処理すべき業務を前記各端末装置に割当
    てる業務割当管理方式において、 請求項1ないし2に記載の業務割当管理サーバと、 前記業務割当管理サーバと同様の構成を有する複数の端
    末装置と、を備え、 前記業務割当管理サーバと同様の構成を有する端末装置
    のうち少なくとも一つの端末装置は、監視サーバとして
    動作し、 前記監視サーバの処理ノード取得手段は、前記業務割当
    管理サーバの、各端末装置の業務処理状況に関する情報
    の取得処理、各端末装置における業務継続可否判定処理
    及び業務を代替的に処理する別の端末装置の選定処理か
    らなる業務割当管理処理の実施状況に関する情報を収集
    し、前記業務割当管理サーバによる業務割当管理処理の
    継続可否を判定し、 前記監視サーバのユーザ要求要素テーブルには、前記端
    末装置に対する前記業務割当管理処理の割当の際に考慮
    されるべき要求項目に関する情報が、ユーザによって予
    め記録され、 前記監視サーバの業務割当計画手段は、前記処理ノード
    状況取得手段により前記業務割当管理サーバにおけるの
    業務割当管理処理の継続が不可と判定された場合には、
    前記処理ノード状況取得手段によって収集された前記業
    務割当管理サーバの業務割当管理処理の処理状況に関す
    る情報と、前記ユーザ要求要素テーブルとを参照して、
    前記業務割当管理処理を代替的に処理する別の端末装置
    を選定し、 前記監視サーバの前記業務割当通知手段は、前記業務割
    当計画手段によって選定された端末装置に対し前記業務
    割当管理処理の代替的な処理を要求し業務割当管理サー
    バとして動作させる、構成とされたことを特徴とする業
    務割当管理方式。
  6. 【請求項6】 複数のネットワークドメインからなる大
    規模分散処理システムで処理すべき業務を前記各端末装
    置に割当てる業務割当管理方式において、 前記大規模分散処理システムを構成する夫々のネットワ
    ークドメインに配置され、各ネットワークドメイン内の
    グローバル業務が割当てられた処理ノードからグローバ
    ル業務の処理状況に関する情報を収集する、ドメイン内
    処理ノード状況取得手段を有し、前記グローバル業務の
    処理状況に関する情報を保存し、前記グローバル業務の
    処理状況に関する情報を前記業務割当管理サーバに送付
    するドメイン代表ノードと、 請求項3ないし4に記載の業務割当管理サーバと、 を備える構成とされたことを特徴とする業務割当管理方
    式。
  7. 【請求項7】 複数の端末装置が相互に接続された分散
    処理システムで処理すべき業務を前記各端末装置に割当
    てる業務割当管理方法であって、 前記各端末装置の業務処理状況に関する情報を収集し
    て、各端末装置における業務処理の継続可否を判定す
    る、処理ノード状況取得工程と、 前記処理ノード状況取得工程における前記業務処理の継
    続可否判定の結果、何れかの端末装置で業務の処理が継
    続不可と判定された場合には、各端末装置への業務割当
    の際に考慮されるべき要求項目に関する情報がユーザに
    よって予め記録されたユーザ要求要素テーブルと、前記
    処理ノード状況取得工程で収集された各端末装置の業務
    処理状況に関する情報とを参照し、前記処理ノード状況
    取得工程によって特定された端末装置に割当てられてい
    た業務を代替的に処理する別の端末装置を自動的に選定
    する、業務割当計画工程と、 前記業務割当計画工程で選定された端末装置に対し前記
    業務の代替的な処理を要求し前記業務を処理させる、業
    務割当通知工程と、を備えたことを特徴とする業務割当
    管理方法。
  8. 【請求項8】 前記処理ノード状況取得工程は、前記各
    端末装置から、前記業務処理状況に関する情報と、前記
    各端末装置に割当られた業務の処理に必要である業務パ
    ラメータデータとを収集するとともに、前記各端末装置
    における業務処理の継続可否を判定し、 前記業務割当通知工程は、前記処理ノード状況取得工程
    における前記業務処理の継続可否判定の結果、何れかの
    端末装置で業務の処理が継続不可と判定された場合に
    は、前記業務割当計画工程で選定された端末装置に対
    し、前記業務の代替的な処理を要求するとともに、前記
    処理ノード状況取得工程で収集された前記業務に関する
    業務パラメータデータを送付し、該業務パラメータデー
    タに基づいて前記業務の処理をさせる構成とされたこと
    を特徴とする、請求項7に記載の業務割当管理方法。
  9. 【請求項9】 複数のネットワークドメインからなる大
    規模分散処理システムで、処理すべき業務を前記各端末
    装置に割当てる業務割当管理方法であって、 前記処理ノード状況取得工程は、前記大規模分散システ
    ムに属する端末装置から収集した業務処理状況に関する
    情報のうち、業務の処理が複数のネットワークドメイン
    に影響するグローバル業務に関する業務処理状況に関す
    る情報を収集して、該情報に基づいて前記グローバル業
    務が割当てられた端末装置における業務処理の継続可否
    を判定し、 前記ユーザ要求要素テーブルには、前記端末装置へのグ
    ローバル業務の業務割当の際に考慮されるべき要求項目
    に関する情報が、ユーザによって予め記録され、 前記業務割当計画工程は、前記処理ノード状況取得工程
    における前記グローバル業務の処理継続可否判定の結
    果、何れかのネットワークドメインの端末装置でグロー
    バル業務の処理が継続不可と判定された場合には、前記
    端末装置へのグローバル業務の業務割当の際に考慮され
    るべき要求項目に関する情報がユーザによって予め記録
    された前記ユーザ要求要素テーブルと、前記処理ノード
    状況取得手段によって収集された各端末装置のグローバ
    ル業務の処理状況に関する情報とを参照して、前記グロ
    ーバル業務処理の継続が不可となった端末装置に割当て
    られていたグローバル業務を代替的に処理する別の端末
    装置を選定し、 前記業務割当通知工程は、前記業務割当計画工程で選定
    された端末装置に対し前記グローバル業務の代替的な処
    理を要求して前記グローバル業務を処理させることを特
    徴とする、請求項7に記載の業務割当管理方法。
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