JP2002006807A - El表示装置の駆動回路 - Google Patents

El表示装置の駆動回路

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JP2002006807A
JP2002006807A JP2000183378A JP2000183378A JP2002006807A JP 2002006807 A JP2002006807 A JP 2002006807A JP 2000183378 A JP2000183378 A JP 2000183378A JP 2000183378 A JP2000183378 A JP 2000183378A JP 2002006807 A JP2002006807 A JP 2002006807A
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voltage
modulation
power supply
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JP2000183378A
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English (en)
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Hisashi Yamaguchi
久 山口
Yoshihisa Fujiwara
誠久 藤原
Shigeyuki Harada
茂幸 原田
Kyoichi Yamamoto
恭一 山本
Toshihiro Oba
敏弘 大場
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い駆動電圧を印加して駆動する必要がある
EL表示装置で、低消費電力化を図る。 【解決手段】 EL表示パネル106の各EL素子10
9は、走査側駆動回路105から書込み電圧が与えられ
て選択される走査側電極108と、データ側駆動回路1
03から変調電圧が印加されるデータ側電極107が交
差する位置に形成される。変調電圧は、階調表示を行う
ために、正極性ランプ波線127または負極性ランプ波
線128に導出されるランプ波が所定のレベルに達する
まで充電される。データ側ドライバ132には、変調電
圧選択回路122によって、変調電源回路121が出力
する変調電源電圧のうち、同極性で絶対値が小さい変調
電源電圧が与えられてから所定の変調電圧を出力するた
めに必要な変調電源電圧が与えられ、消費電力を低減す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレクトロルミネ
センス(以下、「EL」と略称する)表示装置を用いて
画像の階調表示を行うEL表示装置の駆動回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7に示すような基本的構成
を有するEL素子を表示パネルとするEL表示装置が開
発されている。EL表示装置は、EL素子がマトリクス
状に配列されて、容量性フラットマトリクスディスプレ
イを構成する。EL素子は、ガラス基板1上に、透明導
電性材料による帯状の第1電極群2を平行に配列し、こ
の上に誘電物質3を積層し、さらにその上にEL層4を
積層し、さらにその上に誘電物質5を積層して三層構造
にし、その上に第1の電極群2と直交する方向に延びる
帯状の第2の電極群6を平行に配列して構成されてい
る。
【0003】図8は、図7のEL層4が、マンガン(M
n)等の活性剤をドープした硫化亜鉛(ZnS)などの
無機EL材料から成る場合に、第1の電極群2と第2の
電極群6との間に印加する電圧と輝度との関係を示す。
印加電圧が約190Vに達するまではほとんど発光現象
は生じないので、200V程度の比較的高電圧で駆動す
る必要があることがわかる。通常、書込み電圧VWとし
て190V、変調電圧VMとして40V程度がそれぞれ
設定され、組合せて表示駆動が行われる。
【0004】EL表示装置の表示パネルでは、透明導電
性材料によって形成する第1の電極群2がデータ側電極
とされ、第2の電極群6が背面側となって走査側電極と
される。データ側電極と走査側電極との各交差部は、そ
れぞれ絵素となる。したがって、表示パネルには絵素が
マトリクス状に配列されていることになる。
【0005】従来、このようなEL素子を用いる表示装
置では、走査側電極の駆動回路として、データ側電極に
対して負極性の書込み電圧を印加するサイリスタと、正
極性の書込み電圧を印加するサイリスタとから成る走査
側駆動回路を備え、データ側電極の駆動回路としてEL
層4に正極性の変調電圧を充電するトランジスタおよび
放電するトランジスタと、それぞれのトランジスタの電
流方向と逆向きにダイオードを接続したデータ側駆動回
路を備える。データ側では表示データに従って充電用お
よび放電用トランジスタを用いて変調駆動を行う一方、
走査側ではNチャネルのMOS電界効果トランジスタ
(以下、単に「トランジスタ」と略称する)とPチャネ
ルのトランジスタとを用いて、いわゆるフィールド反転
駆動を行う。これによってEL層4に対して対称性のよ
い交流パルスを印加することができ、信頼性にも優れて
いるようにすることができる。
【0006】本件出願人は、たとえば特開昭63−15
590号公報で、EL表示装置を用いて階調表示を行う
際の駆動回路の構成について開示している。この先行技
術では、階調表示を、EL表示装置のデータ側電極に印
加する変調電圧の振幅を制御することによって行ってい
る。各データ側電極に対する出力回路は、Nチャネルの
トランジスタとPチャネルのトランジスタのソース電極
同士を共通接続して、Nチャネルトランジスタのドレイ
ン電極は変調電圧VM相当の直流電源電圧に接続し、P
チャネルトランジスタのドレイン電極は接地電圧Vss
に接続している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開昭63−1
5590号公報に開示されているような駆動回路では、
変調電圧の振幅を制御することによって階調表示を行う
場合に、変調電圧VM相当の直流電源からソースフォロ
ア型出力回路を用いて、表示データに応じた階調度に対
応する変調電圧をELパネルに印加している。また、信
頼性を高めるためには、各EL素子に対してフィールド
毎に印加する電圧の極性を反転させるフィールド反転駆
動を行う必要もある。このため各EL素子に対しては、
印加される電圧の変化が大きくなり、大きな電位差で充
電と放電とを繰返すように駆動しなければならない。こ
のため、EL表示装置のモジュール全体に占める変調系
の消費電力が非常に大きくなって、低消費電 力化の妨
げとなっている。また、走査側電極に印加する書込み電
圧は、図8のVW相当の電圧であり、印加電圧が高いの
で低消費電力化を図ることが求められている。
【0008】本発明の目的は、階調表示を行う際の消費
電力の低減を図ることができるEL表示装置の駆動回路
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電圧印加によ
って発光するEL素子群が、互いに交差する方向に配列
される第1の電極群と第2の電極群との交差位置に形成
されるEL表示装置の駆動回路において、第1の電極群
に接続され、入力信号に応じて極性と電位とを変えて各
電極を駆動可能な第1の出力回路と、第1の出力回路に
駆動用電圧を供給する第1の電源回路と、第2の電極群
に接続され、入力信号に応じて極性と電位とを変えて各
電極を駆動可能な第2の出力回路と、第2の出力回路に
駆動用電圧を供給する第2の電源回路と、第1の電源回
路または第2の電源回路のうちの少なくとも一方を制御
して、制御される電源回路から駆動用電圧を供給する出
力回路が各電極に印加する駆動電圧よりも絶対値が小さ
い同極性の電圧を該出力回路に供給させてから、該駆動
電圧を印加するために必要な駆動用の電圧を該出力回路
に供給させる制御回路とを含み、第1の電極群または第
2の電極群のうちの一方はデータ電極群で他方は走査電
極群であり、走査電極群に接続される出力回路は、各電
極を接地電位またはフローティング電位にも切替可能で
あることを特徴とするEL表示装置の駆動回路である。
【0010】本発明に従えば、EL表示装置は、電圧印
加によって発光するEL素子群が、互いに交差する方向
に配列される第1の電極群と第2の電極群との交差位置
に形成される。第1の電極群には、入力信号に応じて極
性と電位とを変えて各電極を駆動可能な第1の出力回路
が接続される。第1の出力回路には、第1の電源回路か
ら駆動用電圧が供給される。第2の電極群には、入力信
号に応じて極性と電位とを変えて各電極を駆動可能な第
2の出力回路が接続される。第2の出力回路には、第2
の電源回路から駆動用電圧を供給する。制御回路は、第
1の電源回路または第2の電源回路のうちの少なくとも
一方を制御して、制御される電源回路から駆動用電圧を
供給する出力回路が各電極に印加する駆動電圧よりも絶
対値が小さい同極性の電圧を該出力回路に供給させてか
ら、該駆動電圧を印加するために必要な電圧を該出力回
路に供給させる。出力回路から電極に駆動電圧を印加す
る際に、駆動電圧よりも絶対値が小さい同極性の電圧が
供給されてから、該駆動電圧を印加するために必要な電
圧が供給されるので、一旦絶対値が小さい電圧でEL素
子を充放電した後で駆動電圧でEL素子の充電を行うこ
とができ、消費電力の低減を図ることができる。また第
1の電極群と第2の電極群のうちの一方を走査電極群と
して、走査電極群に接続される出力回路は、各電極を接
地電位にも切替可能であるので、走査電極群に高い書込
み電圧を印加する際に、接地電位に切替えて低消費電力
化を図ることができる。
【0011】さらに本発明は、電圧印加によって発光す
るEL素子群が、互いに交差する方向に配列されるデー
タ電極群と走査電極群との交差位置に形成されるEL表
示装置の駆動回路において、データ電極群に接続され、
入力信号に応じて正および負の任意の電位の変調電圧を
印加可能な出力回路、および該出力回路に正および負の
それぞれ複数の変調電源電圧を出力して供給する変調電
源回路を有する変調回路と、走査電極群に接続され、正
および負の書込み電圧、接地電位またはフローティング
電位のいずれかに切替可能な出力回路、および該出力回
路に正および負の書込み電圧と接地電位およびフローテ
ィング電位とを出力して供給する書込み電源回路を有す
る書込み回路と、変調回路を制御して、変調回路の出力
回路からデータ電極群の各電極に任意の電位の変調電圧
を印加する場合に、変調電源回路から出力される複数の
変調電源電圧の中で該任意の変調電圧より絶対値が小さ
い同極性の変調電源電圧を印加した後で、該任意の変調
電圧を印加し、EL素子に充電された電荷を放電させる
場合に、変調電源回路から出力される複数の変調電源電
圧の中でEL素子に充電されている電圧より絶対値が小
さい同極性の変調電源電圧へ電荷を放電させてから、接
地電位に放電させる制御回路とを含むことを特徴とする
EL表示装置の駆動回路である。
【0012】本発明に従えば、EL表示装置は、電圧印
加によって発光するEL素子群が、互いに交差する方向
に配列されるデータ電極群と走査電極群との交差位置に
形成される。EL表示装置の駆動回路は、変調回路と書
込み回路と制御回路とを含む。変調回路は、出力回路お
よび変調電源回路を有する。変調回路の出力回路は、デ
ータ電極群に接続され、入力信号に応じて正および負の
任意の電位の変調電圧を印加可能である。変調電源回路
は、出力回路に正および負のそれぞれ複数の変調電源電
圧を供給する。書込み回路は、出力回路および書込み電
源回路を有する。書込み回路の出力回路は、走査電極群
に接続され、正および負の書込み電圧、接地電位または
フローティング電位のいずれかに切換え可能である。書
込み電源回路は、出力回路に正および負の書込み電圧と
接地電位およびフローティング電位とを出力して供給す
る。制御回路は、変調回路を制御して、変調回路の出力
回路からデータ電極群の各電極に任意の電位の変調電圧
を印加する場合に、変調電源回路から出力される複数の
変調電源電圧の中で、該任意の変調電圧より絶対値が小
さい同極性の変調電源電圧を印加した後で、任意の変調
電圧を印加する。任意の変調電圧を印加する前に、絶対
値が小さい同極性の変調電源電圧を印加するので、EL
素子を絶対値が小さい同極性の変調電源電圧に基づく変
調電圧を印加して充電した後で、任意の変調電圧を印加
して充電することができる。一旦絶対値が小さい変調電
圧で充電してから任意の変調電圧で充電する場合は、直
接任意の変調電圧で充電するよりも充電に要する電力消
費を低減することができる。またEL素子に充電された
電荷を放電させる場合には、制御回路は変調電源回路か
ら出力される複数の変調電源電圧の中で、EL素子に充
電されている電圧より絶対値が小さい同極性の変調電源
電圧へ電荷を放電させてから、接地電位に放電させるの
で、直接接地電位に放電させるよりも、消費電力の低減
を図ることができる。
【0013】さらに本発明は、電圧印加によって発光す
るEL素子群が、互いに交差する方向に配列されるデー
タ電極群と走査電極群との交差位置に形成されるEL表
示装置の駆動回路において、データ電極群に接続され、
入力信号に応じて正および負の任意の電位の変調電圧を
印加可能な出力回路、および該出力回路に正および負の
それぞれ複数の変調電源電圧を出力して供給する変調電
源回路を有する変調回路と、走査電極群に接続され、正
および負の複数の書込み電圧、接地電位またはフローテ
ィング電位のいずれかに切替可能な出力回路、および該
出力回路に正および負の書込み電圧と接地電位およびフ
ローティング電位とを出力して供給する書込み電源回路
を有する書込み回路と、書込み回路を制御して、書込み
回路の出力回路から走査電極群の各電極に任意の電位の
書込み電圧を印加する場合に、書込み電源回路から出力
される複数の書込み電源電圧の中で該任意の書込み電圧
より絶対値が小さい同極性の書込み電源電圧を印加した
後で、該任意の書込み電圧を印加し、EL素子に充電さ
れた電荷を放電させる場合に、書込み電源回路から出力
される複数の書込み電源電圧の中でEL素子に充電され
ている電圧より絶対値が小さい同極性の書込み電源電圧
へ電荷を放電させてから接地電位に放電させる制御回路
とを含むことを特徴とするEL表示装置の駆動回路であ
る。
【0014】本発明に従えば、EL表示装置は、電圧印
加によって発光するEL素子群が、互いに交差する方向
に配列されるデータ電極群と走査電極群との交差位置に
形成される。EL表示装置の駆動回路は、変調回路と書
込み回路と制御回路とを含む。変調回路は、データ電極
群に接続され、入力信号に応じて正および負の任意の電
位の変調電圧を印加可能な出力回路、および出力回路に
正および負のそれぞれ複数の変調電源電圧を出力して供
給する変調電源回路を有する。書込み回路は、走査電極
群に接続され、正および負の書込み電圧、接地電位また
はフローティング電位のいずれかに切替可能な出力回
路、および出力回路に正および負の複数の書込み電圧と
接地電位およびフローティング電位とを出力して供給す
る書込み電源回路を有する。制御回路は、書込み回路を
制御して、書込み回路の出力回路から走査電極群の各電
極に任意の電位の書込み電圧を印加する場合に、書込み
電源電圧から出力される複数の書込み電源電圧の中で任
意の書込み電圧より絶対値が小さい同極性の書込み電源
電圧を印加した後で、任意の書込み電圧を印加する。一
旦絶対値が小さい書込み電圧を印加するので、直接任意
の書込み電圧を印加するよりも、EL素子の充電に伴う
消費電力の低減を図ることができる。また制御回路は、
EL素子に充電された電荷を放電させる場合に、書込み
電源回路から出力される複数の書込み電源電圧の中で、
EL素子に充電された電圧より絶対値の小さい同極性の
書込み電源電圧へ電荷を放電させてから、EL素子の電
荷を接地電位に放電させるので、書込み電源回路へEL
素子に充電されていた電荷を回収し、消費電力の低減を
図ることができる。
【0015】さらに本発明は、電圧印加によって発光す
るEL素子群が、互いに交差する方向に配列されるデー
タ電極群と走査電極群との交差位置に形成されるEL表
示装置の駆動回路において、データ電極群に接続され、
入力信号に応じて正および負の任意の電位の変調電圧を
印加可能な出力回路、および該出力回路に正および負の
それぞれ複数の変調電源電圧を出力して供給する変調電
源回路を有する変調回路と、走査電極群に接続され、正
および負の書込み電圧、接地電位またはフローティング
電位のいずれかに切替可能な出力回路、および該出力回
路に正および負の書込み電圧と接地電位およびフローテ
ィング電位とをそれぞれ出力して供給する書込み電源回
路を有する書込み回路と、変調回路を制御して、変調回
路の出力回路からデータ電極群の各電極に入力信号に応
じて極性が変化する変調電圧を印加する場合に、一方の
極性で充電されている電荷を一旦接地電位に放電させ、
その後他方の極性の電位に充電するとともに、入力信号
に応じて、極性が変化しない変調電圧を印加する場合は
接地電位へ放電させない制御回路とを含むことを特徴と
するEL表示装置の駆動回路である。
【0016】本発明に従えば、EL表示装置は、電圧印
加によって発光するEL素子群が、互いに交差する方向
に配列されるデータ電極群と走査電極群との交差位置に
形成される。EL表示装置の駆動回路は、変調回路と書
込み回路と制御回路とを含む。変調回路は、データ電極
群に接続され、入力信号に応じて正および負の任意の電
位の変調電圧を印加可能な出力回路、および出力回路に
正および負のそれぞれ複数の変調電源電圧を出力して供
給する変調電源回路を有する。書込み回路は、走査電極
群に接続され、正および負の書込み電圧、接地電位また
はフローティング電位のいずれかに切替可能な出力回
路、および出力回路に正および負の書込み電圧と接地電
位およびフローティング電位を出力して供給する書込み
電源回路を有する。制御回路は、変調回路を制御して、
変調回路の出力回路からデータ電極群の各電極に入力信
号に応じて極性が変化する変調電圧を印加する場合に、
一方の極性で充電されている電荷を一旦接地電位に放電
させ、その後他方の極性の電位に充電する。直接極性が
異なる電位間で充放電を行わず、一旦接地電位に充放電
させるので、EL素子の充放電に伴う電力消費を低減す
ることができる。変調電圧が同極性の場合には接地電位
への放電を行わないので、接地電位に放電し、さらに接
地電位から変調電圧に充電する際に生じる電力消費を避
けることができる。
【0017】また本発明で前記データ電極群に接続され
る出力回路は、出力素子によるソースフォロワ型の回路
構成を有することを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、データ電極群に接続され
る出力回路は出力素子によるソースフォロア型の回路構
成を有するので、出力素子のソース電極がデータ電極に
接続され、出力素子のドレイン電極に電源回路から電源
電圧が供給される。ソース電極の電位はEL素子の充放
電状態によって変化し、ドレイン電極には電源回路から
の電源電圧が印加される。ドレイン電極へ印加する電源
電圧とソース電極の電位との差と、ドレイン電極とソー
ス電極との間に流れる電流との積が、出力素子で消費さ
れる電力となる。出力回路からデータ電極に電圧を印加
する際に、直接変調電圧に対応する電源電圧を印加しな
いので、出力素子に生じる損失を低減することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
してのEL表示装置の駆動回路100の概略的な電気的
構成を示す。駆動回路100には、駆動制御回路10
1、変調駆動電源回路102、データ側駆動回路10
3、書込み駆動電源回路104、走査側駆動回路10
5、EL表示パネル106などが含まれる。以下、駆動
回路100がEL表示パネル106を仮に8階調表示で
駆動する場合を想定して各部について説明する。ただし
この例の説明で本発明が限定されるものでないことは、
勿論である。
【0020】駆動制御回路101は、外部より入力され
る入力信号に応じ、EL表示装置の各部の動作タイミン
グを制御する。変調駆動電源回路102は、外部より入
力される駆動回路用電圧VDを、+1/4VM、−1/
4VM、+1/2VM、−1/2VMの4種類の変調基
準電圧に変換するとともに、+1/2VMならびに−1
/2VMをピークとするランプ波を生成する。データ側
駆動回路103は、変調駆動電源回路102で発生させ
た変調電源電圧を、同じく変調駆動電源回路102で発
生させたランプ波ならびに駆動制御回路101から入力
される制御信号と表示データ信号とに応じて、所望の電
位でEL表示パネル106へ印加する。書込み駆動電源
回路104は、外部より入力される駆動回路用電圧VD
を正負両極性のパルス状の書込み電圧に変換する。走査
側駆動回路105は、書込み駆動電源回路104で発生
される書込み電圧を、駆動制御回路101からの制御信
号に応じてEL表示パネル106へ印加する。EL表示
パネル106は、図8に示すような電圧−輝度特性を有
し、発光閾値電圧がVWである。図1では、X方向電極
をデータ側電極107、Y方向電極を走査側電極108
として、交差位置にEL素子109が形成される。な
お、駆動制御回路101からの制御信号は、アイソレー
ション回路110を介して走査側駆動回路105に与え
られる。
【0021】図2は、図1の駆動回路100の各部の動
作波形を示す。図1の駆動制御回路101は、垂直同期
信号VSや水平同期信号HSに基づいて、図2に示すよ
うに、データ転送クロック信号CKD、表示データ信号
D0〜D2と、外部から入力される各信号に基づいて、
EL表示装置の各回路部を制御するための制御信号を生
成する。駆動制御回路101は、外部から供給される論
理回路用電圧VLによって動作する。論理回路用電圧V
Lは、たとえば5Vである。
【0022】変調駆動電源回路102は、変調電源回路
121と、変調電圧選択回路122と、ランプ波生成回
路123と、電位検出回路124とを含む。変調電源回
路121は、DC−DCコンバータ等を備え、外部から
入力される駆動回路用電圧VDを、正極性の変調基準電
圧+1/4VMおよび+1/2VMに、また負極性の変
調電源電圧−1/4VMおよび−1/2VMに昇圧す
る。変調電圧選択回路122は、変調電源回路121で
作られる正極性の変調基準電圧を正極性変調共通電圧線
125に、負極性の変調基準電圧を負極性変調共通電圧
線126に、それぞれ選択的に導出する。ランプ波形生
成回路123は、駆動回路電圧VDから+1/2VMと
−1/2VMとをピークとするランプ波をそれぞれ生成
する。駆動回路用電圧VDはたとえば12Vである。ラ
ンプ波生成回路123は、駆動制御回路101から出力
されるランプ波出力信号RPの立上がりに同期して、接
地電位レベルの出力から正負両極性のランプ波の発生を
開始させ、ランプ波出力信号RPの立下がりに同期して
終了し、出力電位を接地電位に戻す。発生した正極性ラ
ンプ波は正極性ランプ波線127へ、負極性ランプ波は
負極性ランプ波線128にそれぞれ導出される。電位検
出回路124は、正極性ランプ波線127および負極性
ランプ波線128に導出されるランプ波の電位をそれぞ
れ検出する。
【0023】EL表示パネル106の走査側電極108
は、水平駆動期間毎に順次1つずつ選択されて駆動され
る。一水平駆動期間の開始時に、変調電圧選択回路12
2は、正極性変調共通電圧線125には+1/4VMを
導出し、負極性変調共通電圧線126には−1/4VM
を導出する。その後、正負それぞれのランプ波が電位検
出手段124によって+1/4VMおよび−1/4VM
まで上昇したことが検出された時点で、正極性変調共通
電圧線125の電圧を+1/2VMに切替え、負極性変
調共通電圧線126の電圧を−1/2VMに切替える。
【0024】データ側駆動回路103は、データ側制御
回路131とデータ側ドライバ132とを含む。データ
側ドライバ132は、表示データを3ビットで表す表示
データ信号D0〜D2に応じた所望の変調電圧をELパ
ネル106のデータ側電極107に印加する。データ側
制御回路131は、データ側ドライバ132を、表示デ
ータに基づいて選択されたデータ側電極107に対応付
ける。
【0025】書込み駆動電源回路104は、書込み電源
回路141および書込み駆動電圧生成回路142を含
む。書込み電源回路141は、DC−DCコンバータ等
を備え、外部から入力される駆動回路用電圧VDを正極
性のDC電圧+(VW+1/2VM)並びに負極性のD
C電圧−(VW+1/2VM)に昇圧する。書込みパル
ス生成回路142は、駆動制御回路101から送出され
る制御信号に従い、前述の昇圧された正負両極性のDC
電圧を、正負両極性のパルス状の書込み電圧に変換させ
る。
【0026】走査側駆動回路105は、走査側制御回路
151および走査側ドライバ152を含む。走査側ドラ
イバ152は、パルス状の書込み電圧をEL表示パネル
106内の走査側電極108に印加する。走査側制御回
路151は、すべての走査側電極108を順次走査する
ように、走査側ドライバ152を走査側電極108のそ
れぞれに順次的に対応付ける。走査側制御回路151に
与えられる制御信号は、駆動制御回路101からフォト
カプラ等を用いるアイソレーション回路110を介し
て、駆動制御回路101側とは電気的に絶縁された状態
で入力される。
【0027】図3は、走査側駆動回路105の回路構成
を示す。走査側ドライバ152は、プルアップサイリス
タ153とプルダウンサイリスタ154とから成るプッ
シュプル構造のスイッチ回路が、複数個並列に接続され
て構成される。走査側制御回路151は、複数段のシフ
トレジスタ回路から成り、水平駆動期間毎に、プルアッ
プサイリスタ153とプルダウンサイリスタ154とか
ら成るプッシュプル構造のスイッチ回路を順次選択し
て、各プルアップサイリスタ153またはプルダウンサ
イリスタ154をトリガする信号を発生する。各スイッ
チ回路で、プルアップサイリスタ153のカソードとプ
ルダウンサイリスタ154のアノードとが、ダイオード
155を介して接続される。すなわち、プルアップサイ
リスタ153のカソードとダイオード155のアノード
とが接続され、ダイオード155のカソードとプルダウ
ンサイリスタ154のアノードとが接続される。ダイオ
ード155のカソードとプルダウンサイリスタ154の
アノードとの接続点は、Q出力端子156となって、E
L表示パネル106の走査側電極108に接続される。
プルアップサイリスタ153のアノードは、プルアップ
端子157に共通接続される。プルダウンサイリスタ1
54のカソードは、プルダウン端子158に共通接続さ
れる。プルアップ端子157に接続されるプルアップラ
インとQ出力端子156との間、またはQ出力端子15
6とプルダウン端子158に接続されるプルダウンライ
ンとの間は、それぞれ250V程度の耐圧を有する。
【0028】図4は、図1に示すデータ側駆動回路10
3に含まれるデータ側制御回路131とデータ側ドライ
バ132との回路構成を示す。データ側制御回路131
には、各データ側電極107毎に、シフトレジスタ・ラ
ッチ回路200および振幅制御回路201が含まれる。
シフトレジスタ・ラッチ回路200には駆動制御回路1
01から、表示データ信号D0〜D2、データ転送クロ
ック信号DCKおよびデータラッチ信号DLSが入力さ
れる。表示データ信号D0〜D2は、データ転送クロッ
クCKDに同期して、それぞれ対応するシフトレジスタ
内を3ビットずつ並列に転送される。さらに一水平期間
終了後に、データラッチ信号DLSによって、ラッチ部
にデータがラッチされ、表示データ信号D0(X)〜D
2(X)となる。Xとしては、データ側電極107毎
に、X1,X2,…の位置を示す。振幅制御回路201
は、ラッチされた表示データD0(X)〜D2(X)並
びに駆動制御回路101から出力されるPNフレーム信
号PNF、ステップクロック信号SCKおよびランプ波
出力信号RPが入力され、データ側ドライバ132の正
極性アナログスイッチ制御信号MPならびに負極性アナ
ログスイッチ制御信号MNを出力する。
【0029】データ側ドライバ132は、ソース電極同
士が共通接続されるNチャネルトランジスタ210とP
チャネルトランジスタ211とを備える。Nチャネルト
ランジスタ210およびPチャネルトランジスタ211
のソース電極とドレイン電極との間には、並列に寄生ダ
イオード212および213がそれぞれ形成されてい
る。Nチャネルトランジスタ210のドレイン電極は正
極性変調共通電圧線125に接続され、Pチャネルトラ
ンジスタのドレイン電極は負極性変調共通電圧線126
に接続される。両トランジスタのゲート電極は、接地電
位との間にゲート容量C214が接続されているととも
に、正極性アナログスイッチ215と負極性アナログス
イッチ216とを介して、正極性ランプ波線127と負
極性ランプ波線128とにそれぞれ接続されている。
【0030】正極性アナログスイッチ215のゲート
は、振幅制御回路201から出力される正極性アナログ
スイッチ制御信号MPによって制御される。負極性アナ
ログスイッチ216のゲートは、振幅制御回路201か
ら出力される負極性アナログスイッチ制御信号MNによ
って制御される。MP信号またはMN信号によって、正
極性アナログスイッチ215または負極性アナログスイ
ッチ216の一方が選択され、選択されたアナログスイ
ッチは導通状態になり、正極性または負極性のランプ波
の電位がゲート容量C214に充電され、充電された電
位までNチャネルトランジスタ210またはPチャネル
トランジスタ211のドレイン電極からソース電極を介
して、忠実にデータ側電極107に変調電圧が導出さ
れ、EL素子109が充電される。EL素子109に充
電された電荷を放電させるために、両トランジスタのソ
ース電極には、接地電位との間に放電用アナログドライ
バ217が備えられている。
【0031】図5は、図4のシフトレジスタ・ラッチ回
路200の回路構成を示す。シフトレジスタ・ラッチ回
路200は、各データ側電極107の位置X1,X2,
X3,…毎に設けられ、シフトレジスタを構成するDフ
リップフロップ220,221,222と、ラッチを構
成するDフリップフロップ230,231,232を含
む。また、図4に示す放電用アナログドライバ217に
印加する印加極性判別信号DSを出力するために、EX
NORゲート240およびDフリップフロップ241も
含まれる。各シフトレジスタ・ラッチ回路200のDフ
リップフロップ220,221,222は、D入力に前
段側からの表示データ信号D0〜D2がそれぞれ入力さ
れ、データ転送クロック信号CKDの立上がりに同期し
てデータを取込む。取込まれたデータは、出力はQから
次段のDフリップフロップ220,221,222のD
入力に与えられる。この出力は、次のデータ転送クロッ
クCKDの立上がりに同期して次段側のDフリップフロ
ップ220,221,222で取込まれる。このとき、
前段側のDフリップフロップ220,221,223で
は、次の表示データD0〜D2を取込む。このようにし
て、データ転送クロックCKDに同期して、表示データ
D0〜D2の転送が行われる。一水平駆動期間終了後に
は、データラッチ信号DLSが立上がるので、ラッチ用
のDフリップフロップ230,231,232がシフト
レジスタ用のDフリップフロップ220,221,22
2のQ出力をそれぞれD入力から取込んで、Q出力から
シフトレジスタ・ラッチ回路200としての表示データ
信号D0(X)〜D2(X)を導出する。
【0032】EXNORゲート240には、表示データ
信号の最上位ビットD2が入力されるラッチ部のDフリ
ップフロップ232の入力側と出力側とが入力される。
Dフリップフロップ232の入力側は、シフトレジスタ
部のDフリップフロップ222のQ出力でもある。水平
期間後に、データラッチ信号DLSでDフリップフロッ
プ222のQ出力をDフリップフロップ232のD入力
に取込む時点では、Dフリップフロップ232のQ出力
からは一水平駆動期間前の表示データの最上位ビットD
2の値が出力されている。EXNORゲート240は、
2つの入力が同一の論理レベルであれば、「H」、異な
る論理レベルであれば「L」の出力をDフリップフロッ
プ241のD入力に与える。Dフリップフロップ241
は、クロック入力CLKにデータラッチ信号DLSが与
えられ、その立上がりに同期してD入力を取込むので、
Dフリップフロップ241のQ出力からは印加極性判別
信号DSが導出される。印加極性判別信号DSは、任意
の一水平駆動期間にデータ側電極107に印加される変
調電圧の極性と次の一水平駆動期間に同じデータ側電極
107に印加される変調電圧の極性とが同じ場合は
「H」、異なる場合は「L」となる。
【0033】次に、図4のデータ側ドライバ132で、
表示データ信号D0(X)〜D2(X)から所望の変調
駆動電圧を得る方法を説明する。表示データ信号D0
(X)〜D2(X)は8階調の階調度を有し、最も暗い
輝度から順にL0,L1,…として、最も明るい輝度を
L7とした場合、表示データ信号と輝度との関係は次の
表1に示すようになる。
【0034】
【表1】
【0035】PNフレーム信号PNFは、表示フレーム
の第1フレームと第2フレームとを制御する信号であ
り、第1フレームのときには「H」、第2フレームのと
きには「L」になると定義付けられている。ランプ波出
力信号RPは、「H」の期間にランプ波が出力されるよ
うに定義付けられ、駆動制御回路101から出力され
る。ステップクロック信号SCKは、ランプ波出力信号
RPの「H」の期間を4等分した信号であり、駆動制御
回路101から出力される。
【0036】図4に示す振幅制御回路201は、駆動制
御回路101から入力されるこれらの信号を用いて、正
極性アナログスイッチ制御信号NPならびに負極性アナ
ログスイッチ制御信号MNを出力する。
【0037】図6は、振幅制御回路201の回路構成を
示す。振幅制御回路201は、カウンタ回路250、デ
コード回路251およびマスク回路252を含む。シフ
トレジスタ・ラッチ回路200から与えられる表示デー
タD0(X)〜D2(X)と、駆動制御回路101から
与えられるPNフレーム信号PNFの入力側には、EX
NORゲート253,254とEXORゲート255と
が設けられる。EXNORゲート253,254および
EXORゲート255の2つの入力のうちの一方は共通
接続され、表示データの最上位ビットD2(X)に接続
される。EXNORゲート253,254およびEXO
Rゲート255の他方の入力は、表示データD0
(X),D1(X)とPNフレーム信号PNFとにそれ
ぞれ接続される。正極性アナログスイッチ制御信号MP
よび負極性アナログスイッチ制御信号MNの出力側に
は、ANDゲート256,257とインバータ258と
が設けられる。ANDゲート256,257の出力が正
極性アナログスイッチ制御信号MPおよび負極性アナロ
グスイッチ制御信号MNとなり、一方の入力端子は共通
接続され、マスク回路252からの振幅制御用の出力で
あるAC信号が与えられる。ANDゲート256の他方
の入力は、インバータ258の出力に接続される。イン
バータ258の入力とANDゲート257の他方の入力
とは共通接続され、EXORゲート255の出力に接続
される。
【0038】カウンタ回路250は、5段に接続された
Dフリップフリロップ260,261,262,26
3,264を含む。各Dフリップフリロップ260〜2
64のクロック入力CLKには、ステップクロック信号
SCKが与えられる。各Dフリップフリロップ260〜
264のクリア入力CLKには、ランプ波出力信号RP
が与えられ、ランプ波出力信号RPが「L」レベルのと
きに、各Dフリップフリロップ260〜264はクリア
され、全部のQ出力は「L」レベルとなる。ランプ波出
力信号RPが「H」となると、ステップクロック信号S
CKの立上がりに同期して、前段側のDフリップフリロ
ップのQ出力が次段側のDフリップフリロップのD入力
に取込まれる。最前段のDフリップフリロップ260の
D入力は正の電源電圧VCCに接続され、常に「H」レ
ベルが与えられているので、ステップクロック信号SC
Kが入力されるたび毎に、Dフリップフリロップ260
〜264のQ出力は、前段側から順に「H」レベルとな
る。
【0039】デコード回路251は、たとえば標準論理
ICの74137型が使用される。74137型の論理
ICは、3つの入力ABCに応じて、8つの出力Y0〜
Y7のうちのいずれかが「L」となり、他は「H」とな
る機能を有する。本実施形態のデコード回路251で
は、最上位の入力Cを接地電位GNDとして「L」に固
定し、最下位の入力AにはEXNORゲート253の出
力DA0を与え、次の入力BにはEXNORゲート25
4の出力DA1を与える。デコード回路251は、DA
0とDA1の入力に従って、Y0〜Y3のうちのいずれ
かを「L」とする動作を行う。
【0040】マスク回路252は、ORゲート270,
271,272,273と、ANDゲート274,27
5,276,277とを含む。ORゲート270,27
1,272,273が有する2つの入力のうちの一方に
は、Dフリップフリロップ261,262,263,2
64の出力Qを反転した信号が与えられる。ORゲート
270,271,272,273の他方の入力には、デ
コード回路251からのY0,Y1,Y2,Y3の出力
がそれぞれ与えられる。ORゲート270,271の出
力は、ANDゲート274の2つの入力にそれぞれ与え
られる。ORゲート272,273の出力は、ANDゲ
ート275の2つの入力にそれぞれ与えられる。AND
ゲート274,275の出力は、ANDゲート276の
2つの入力にそれぞれ与えられる。ANDゲート276
の出力は、ANDゲート277の一方の入力に与えられ
る。ANDゲート277の他方の入力には、Dフリップ
フリロップ260からのQ出力が与えられる。ANDゲ
ート277の出力は、マスク回路252からの出力であ
るAC信号として、ANDゲート256,257の共通
接続された入力に与えられる。
【0041】任意の絵素に印加する変調電圧の極性は、
第1フレームでは正極性の書込み電圧+(VW+1/2
VM)が走査側電極108に印加されるので、上位の輝
度レベル(L4〜7)を得るためには、負極性の変調電
圧をデータ側電極107に印加する。下位の輝度レベル
(L0〜3)を得るためには、正極性の変調電圧を印加
する。また、第2フレームでは、第1フレームとは極性
を反転させるフィールド反転駆動を行うために、負極性
の書込み電圧−(VW+1/2VM)が走査側電極10
8に印加されるので、上位の輝度レベル(L4〜7)を
得るためには正極性の変調電圧を印加し、下位の輝度レ
ベル(L0〜3)を得るためには負極性の変調電圧を印
加する。
【0042】図6に示すように、輝度と表示フレームと
を対応付ける信号としての変調極性信号PNは、表示デ
ータ信号の最上位ビットD2(X)とPNフレーム信号
PNFの排他的論理和として、EXORゲート255に
よって生成される。変調極性信号PNは、正極性の変調
電圧を印加する場合は「H」、負極性の変調電圧を印加
する場合は「L」となる。
【0043】また、変調電圧の振幅は、表示フレームと
は無関係に、輝度レベルがL3とL4との発光時には、
│1/8VM│、輝度レベルL2とL5の発光時は│1
/4VM│、輝度レベルL1とL6の発光時は│3/8
VM│、輝度レベルL0とL7との発光時は│1/2V
M│となる。輝度と振幅を対応付ける信号として、変調
振幅データ信号DA1を、表示データ信号D2(X)と
D1(X)との排他的論理和から生成するため、EXN
ORゲート253が設けられる。また変調振幅データD
A0を表示データ信号D2(X)とD0(X)との排他
的論理和から生成するために、EXNORゲート254
が設けられる。
【0044】変調振幅データ信号DA1,DA0と、ス
テップクロック信号SCKと、ランプ波出力信号RPが
カウンタ回路250、デコード回路251およびマスク
回路252に入力されると、振幅制御信号ACが生成ざ
れる。この振幅制御信号ACと前述の変調極性信号PN
とを用い、データ側ドライバ132の正極性アナログス
イッチ制御信号MPならびに負極性アナログスイッチ制
御信号MNの両信号を生成する。正極性アナログスイッ
チ制御信号MPと負極性アナログスイッチ制御信号MN
とは、駆動フレームならびに階調度によって、フレーム
毎にいずれかが「H」になり、そのパルス波はランプ波
と同期することによって、変調電圧振幅に変換される。
各フレームでの表示データD0〜D2と、PN信号、D
A0,DA1および出力変調電圧の振幅レベルの関係
を、次の表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】次に、図2を参照して、図1の駆動回路1
00によるEL表示パネル106の駆動について説明す
る。EL表示パネル106に用いるEL素子109は、
無機EL素子であり、正・負の交流パルスを印加するこ
とで長寿命を得ることができる。このため、正極性の書
込みパルスを印加する第1のフレームと、負極性の書込
みパルスを印加する第2のフレームとを、順次繰返して
任意の画像表示を行う。図2では、駆動例としてデータ
側電極107として「X1」の位置を選び、走査側電極
108として「Y1」の位置を選び、その交点(X1,
Y1)のEL素子109を輝度レベルL6で発光させる
動作について示す。
【0047】第1のフレーム:まず、データ側駆動回路
103に順番に表示データ信号D0〜D2、データ転送
クロック信号CLK、データラッチ信号DLSが入力さ
れ、表示データ信号D0〜D2は図5のDフリップフロ
ック220,221,222で構成するシフトレジスタ
内をデータ転送クロック信号CKDに同期して転送され
る。各表示データが正規のデータ電極107に対応する
場所に転送された後、データラッチ信号DLSの立上が
りで、ラッチを構成するDフリップフロップ230,2
31,232に一旦ラッチされる。
【0048】図3に示すような走査側駆動回路105に
接続されている全走査側電極108はフローティング電
位に保たれるとともに、データ側電極107には、入力
信号をデータ側制御回路131での所定の処理によって
得られる制御信号に基づいて動作するデータ側ドライバ
132から、所望の電圧レベル変調電圧がそれぞれ印加
される。輝度レベルL6で発光させる(X1,Y1)の
位置のEL素子109を含むX1電極に接続されるデー
タ側ドライバ132には、負極性変調共通電圧線126
から−3/8VMになるまでPチャネルトランジスタ2
11をON状態とし、接続されたX1電極を−3/8V
Mになるまで充電する。
【0049】この際、正負両変調共通電圧線125,1
26は、変調電圧選択回路122によって、それぞれ+
1/4VM,−1/4VMの電圧が導出されており、正
負それぞれのランプ波が+1/4VM,−1/4VMま
で上昇した時点で、それぞれ+1/2VM,−1/2V
Mの電圧に切替わる。
【0050】次に、書込み電源回路104から供給され
るパルス状の書込み駆動電圧+(VW+1/2VM)を
プルアップラインと走査側ドライバ152を通じて選択
される走査側電極Y1とに出力し、Y1電極を+(VW
+1/2VM)に充電する。この結果、X1電極とY1
電極の交点(X1,Y1)のEL素子109の両端に印
加される電圧は、VW+7/8VMとなり、輝度レベル
L6でEL素子109は発光する。
【0051】所定の時間発光した後、走査側電極Y1
は、走査側ドライバ152とプルダウンラインとを通じ
て、接地電位に放電されるとともに、正負両変調共通電
圧線125,126をそれぞれ+1/4VMと−1/4
VMとの電位まで下げる。+1/4VM(または−1/
4VM)以上の電圧に充電されているデータ側電極10
7からは、それぞれ正負両変調共通電圧線125,12
6の電圧(+1/4VMまたは−1/4VM)との差の
電圧分の電荷が、変調電源回路121に回収される。X
1電極の電位は−3/8VMに充電されているため、負
極性変調共通電圧線126の電圧との差の電圧1/8V
M分の電荷が変調電源回路121に回収される。走査電
極Y1を駆動する期間である一水平駆動期間中、次の走
査電極Y2の表示データ信号がデータ側制御回路131
のシフトレジスタ・ラッチ200に転送される。シフト
レジスタの所定の位置にデータ信号D0〜D2が転送さ
れ、データラッチ信号DLSの立上がりでラッチされる
までの間に、極性判別信号DSが確定し、走査電極Y2
の駆動時に印加する変調電圧が同極性となるデータ側電
極107は極性判別信号DSが「L」となり、EL表示
パネル106内のデータ側電極107の電圧(+1/4
VMまたは−1/4VM、あるいはそれぞれ絶対値がよ
り小さい電圧)は、接地電位には放電しない。走査電極
Y2の駆動時に印加する変調電圧が逆極性となるデータ
側電極107は、極性判別信号DS「H」となり、放電
用アナログドライバ217が導通状態となって、データ
側電極107の電荷は接地電位に放電される。
【0052】X1電極の場合、次の走査電極Y2の駆動
時にX1電極に印加する変調駆動電圧が同極性の場合
は、EL表示パネル106内のデータ側電極107の電
圧−1/4VMは接地電位へは放電しないで、逆極性の
場合は接地電位に放電する。
【0053】以上のような動作で、選択された走査側電
極Y1に関する駆動を終了する。同様の駆動を、走査電
極Y2からYmまで線順次に繰返すことによって、第1
フレームの駆動を完了する。
【0054】第2のフレーム:第1のフレームと同様
に、データ側駆動回路103に順番に表示データ信号D
0〜D2、データ転送クロック信号CLKおよびデータ
ラッチ信号DLSが入力され、表示データ信号D0〜D
2はシフトレジスタ内をデータ転送クロック信号CKD
によって正規の場所に転送された後、データラッチ信号
DLSの立上がりで一旦ラッチされる。走査側駆動回路
105に接続される全走査側電極108は、フローティ
ング電位に保つとともに、データ側電極107には、入
力信号をデータ側制御回路131での所定の処理によっ
て得られる制御信号に基づいて動作するデータ側ドライ
バ132から、所定の電圧レベルの変調電圧がそれぞれ
印加される。輝度レベルL6で発光されるEL素子10
9の位置(X1,Y1)を含むX1電極に接続されるデ
ータ側ドライバ132は、正極性変調共通電圧線125
から+3/8VMになるまでPチャネルトランジスタ2
11をON状態とさせ、接続されたX1電極を+3/8
VMになるまで充電する。
【0055】この際、正負両変調共通電圧線125,1
26は、変調電圧選択回路122によって、それぞれ+
1/4VM,−1/4VMの電圧が導出されており、正
負それぞれのランプ波が、+1/4VM,−1/4VM
まで上昇した時点で、それぞれ+1/2VM,−1/2
VMの電圧に切替わる。
【0056】次に、書込み電源回路104から供給され
るパルス状の書込み駆動電圧−(VW+1/2VM)を
プルアップラインと走査側ドライバ152とを通して選
択される走査側電極Y1に出力し、Y1電極を−(VW
+1/2VM)に充電する。この結果、X1電極とY1
電極との交点(X1,Y1)のEL素子109の両端に
印加される電圧は、−(VW+7/8VM)となり、輝
度レベルL6で発光する。
【0057】所定の時間発光した後、走査側電極Y1は
走査側ドライバ152とプルダウンラインとを通じて、
接地電位に放電されるとともに、正負両変調共通電圧線
125,126の電圧をそれぞれ+1/4VMと−1/
4VMとの電位まで下げる。+1/4VMまたは(−1
/4VM)以上の電圧に充電されたデータ側電極107
からは、それぞれ正負変調共通電圧線125,126の
電圧をそれぞれ+1/4VMと−1/4VMの電位まで
下げる。+1/4VM(または−1/4VM)より絶対
値が大きい電圧に充電されたデータ側電極107から
は、それぞれ正負両変調共通電圧線125,126の電
圧(+1/4VMまたは−1/4VM)との差の電圧分
の電荷が変調電源回路121に吸収される。
【0058】X1電極の電位は、+3/8VMに充電さ
れているため、負極性変調共通電圧線126の電圧との
差の電圧1/8VM分の電荷が変調電源電圧121に吸
収される。走査側電極Y1を駆動する期間である一水平
駆動期間中、次の走査電極Y2の表示データ信号がデー
タ側制御信号131のシフトレジスタ・ラッチ200に
転送される。シフトレジスタの所定の位置にデータ信号
D0〜D2が転送され、データラッチ信号DLSの立上
がりでラッチされるまでの間に、極性判別信号DSが確
定し、走査電極Y2の駆動時に印加する変調電圧が同極
性となるデータ側電極107は極性判別信号DSが
「L」となり、EL表示パネル106内のデータ側電極
107の電圧(+1/4VMならびに−1/4VMまた
はそれ以下の電圧)は接地電位へは放電しないで、走査
電極Y2の駆動時に印加する変調電圧が逆極性となるデ
ータ側電極102は極性判別信号が「H」となり、アナ
ログスイッチ217が導通状態となって、ELパネル1
06内のデータ側電極107の電圧は接地電位に放電さ
れる。
【0059】X1電極の場合、次の走査電極Y2の駆動
時に、X1電極に印加する変調駆動電圧が同極性の場合
は、EL表示パネル106内の電圧+1/4VMは接地
電位には放電せず、逆極性の場合は接地電位に放電させ
る。
【0060】以上のような動作で、選択された走査電極
Y1の駆動を終了する。同様の駆動を、Y2からYmま
で線順次に繰返すことによって、第2のフレームの駆動
を完了する。なお、第1のフレームの駆動と第2のフレ
ームの駆動とを順次繰返すことによって、無機EL素子
109に正・負の交流パルスを印加し、任意の画像表示
を得ることができる。また、走査側に任意の書込み電圧
を印加する場合も同様に、同極性の複数の書込み電圧を
利用して充電・放電を行うことによっても、同様の結果
を得ることができる。
【0061】以上のように、本実施形態に従えば、無機
EL素子109を含むEL表示装置で、振幅変調を用い
て多階調表示を行う場合に、表示データに応じた所望の
振幅まで一度にEL素子109を充電するのではなく、
電源回路から出力される複数の電位の低い電位から順次
に段階的に所望の電位まで充電するとともに、一旦充電
した電位を段階的に電源回路へ回収するので、所望の振
幅まで一度に充電するよりも消費電力を大幅に低減する
ことができる。このような手法は、出力段がソースフォ
ロア型の回路構成を有する場合に、非常に有効に作用す
る。またこのような手法は、変調電圧のみならず、書込
み電圧の充電でも同様に効果があることは勿論である。
さらに次の駆動電圧の極性を判別し、同極性であれば充
電された電荷を接地電位に放電することは行わず、逆極
性の場合のみ接地電位に放電することによって、余分な
電荷の放電を抑制し、さらに低消費電力化の効果を高め
ることができる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、出力回路
がEL表示素子の電極を駆動する際に、出力回路が各電
極に印加する駆動電圧よりも絶対値が小さい同極性の電
圧を出力回路に供給してから駆動電圧を印加するために
必要な電圧を出力回路に供給するように制御するので、
EL素子の充放電に伴う消費電力の低減を図ることがで
きる。
【0063】さらに本発明によれば、EL表示装置のデ
ータ側電極を駆動する変調回路で、任意の変調電圧でデ
ータ側電極を駆動する際に、変調電源回路から複数の変
調電源電圧のうちから絶対値が小さくて同極性の変調電
源電圧を選択して出力回路を供給してから、任意の変調
電圧を印加するように制御するので、EL素子を任意の
変調電圧に充電するまでの過程で消費する電力の低減を
図ることができる。また、EL素子の電荷を放電する際
にも、直接接地電位に放電させるのではなく、変調電源
回路から出力可能な複数の変調電源電圧のうち、絶対値
が小さく同極性の変調電源電圧に放電させて、EL素子
の電荷から電力を回収して、消費電力の低減を図ること
ができる。
【0064】さらに本発明によれば、EL素子の走査電
極群に任意の書込み電圧を印加する際に、書込み電源回
路が出力する複数の書込み電源電圧の中から任意の書込
み電圧と同極性で絶対値が小さい書込み電源電圧を印加
してから任意の書込み電圧を印加するので、直接書込み
電圧を走査電極に印加する場合よりも、EL素子の充放
電に伴う電力消費を低減することができる。また、EL
素子に充電されている電荷を放電させる際にも、一旦書
込み電源回路から出力する複数の書込み電源電圧のう
ち、絶対値が小さく同極性の書込み電源電圧に放電させ
て、書込み電源回路に電荷を回収し、電力消費の低減を
図ることができる。
【0065】さらに本発明によれば、EL素子のデータ
電極に極性の異なる変調電圧を印加する際に、一旦接地
電位に放電させてから変調電圧を印加するので、極性が
異なる大きさな電位差でEL素子を充放電する場合より
も、電力消費の低減を図ることができる。変調電圧が同
極性の場合には、接地電位には放電しないので、一旦接
地電位に放電してから再び同極性の変調電圧で充電する
場合に生じる消費電力の増大を避けることができる。
【0066】また本発明によれば、EL素子のデータ電
極群に駆動電圧を与える出力回路は、出力素子によるソ
ースフォロア型の回路構成を有するので、電源電圧を変
えて駆動する際に、消費電力の大幅な低減を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の一形態としての駆動回路100の
概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の駆動回路100の各部の動作状態を示す
タイミングチャートである。
【図3】図1の走査側駆動回路105の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図1に示すデータ側駆動回路103に含まれる
データ側制御回路131とデータ側ドライバ132との
回路構成を示すブロック図である。
【図5】図4のシフトレジスタ・ラッチ回路200の構
成を示すブロック図である。
【図6】図4の振幅制御回路201の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】ELパネルの基本的構成を示す図である。
【図8】ELパネルの印加電圧−輝度特性を示すグラフ
である。
【符号の説明】
100 駆動回路 101 駆動制御回路 102 変調駆動電源回路 103 データ側駆動回路 104 書込み駆動電源回路 105 走査側駆動回路 106 EL表示パネル 107 データ側電極 108 走査側電極 109 EL素子 121 変調電源回路 122 変調電圧選択回路 123 ランプ波生成回路 124 電位検出回路 131 データ側制御回路 132 データ側ドライバ 141 書込み電源回路 142 書込み駆動電圧生成回路 151 走査側制御回路 152 走査側ドライバ 200 シフトレジスタ・ラッチ回路 201 振幅制御回路 210 Nチャネルトランジスタ 211 Pチャネルトランジスタ 212,213 寄生ダイオード 214 ゲート容量C 215 正極性アナログスイッチ 216 負極性アナログスイッチ 217 放電用アナログドライバ 250 カウンタ回路 251 デコード回路 252 マスク回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 茂幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山本 恭一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大場 敏弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5C080 AA06 BB05 DD26 EE29 FF12 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 JJ06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧印加によって発光するEL素子群
    が、互いに交差する方向に配列される第1の電極群と第
    2の電極群との交差位置に形成されるEL表示装置の駆
    動回路において、 第1の電極群に接続され、入力信号に応じて極性と電位
    とを変えて各電極を駆動可能な第1の出力回路と、 第1の出力回路に駆動用電圧を供給する第1の電源回路
    と、 第2の電極群に接続され、入力信号に応じて極性と電位
    とを変えて各電極を駆動可能な第2の出力回路と、 第2の出力回路に駆動用電圧を供給する第2の電源回路
    と、 第1の電源回路または第2の電源回路のうちの少なくと
    も一方を制御して、制御される電源回路から駆動用電圧
    を供給する出力回路が各電極に印加する駆動電圧よりも
    絶対値が小さい同極性の電圧を該出力回路に供給させて
    から、該駆動電圧を印加するために必要な駆動用電圧を
    該出力回路に供給させる制御回路とを含み、 第1の電極群または第2の電極群のうちの一方はデータ
    電極群で他方は走査電極群であり、 走査電極群に接続される出力回路は、各電極を接地電位
    またはフローティング電位にも切替可能であることを特
    徴とするEL表示装置の駆動回路。
  2. 【請求項2】 電圧印加によって発光するEL素子群
    が、互いに交差する方向に配列されるデータ電極群と走
    査電極群との交差位置に形成されるEL表示装置の駆動
    回路において、 データ電極群に接続され、入力信号に応じて正および負
    の任意の電位の変調電圧を印加可能な出力回路、および
    該出力回路に正および負のそれぞれ複数の変調電源電圧
    を出力して供給する変調電源回路を有する変調回路と、 走査電極群に接続され、正および負の書込み電圧、接地
    電位またはフローティング電位のいずれかに切替可能な
    出力回路、および該出力回路に正および負の書込み電圧
    と接地電位およびフローティング電位とを出力して供給
    する書込み電源回路を有する書込み回路と、 変調回路を制御して、 変調回路の出力回路からデータ電極群の各電極に任意の
    電位の変調電圧を印加する場合に、変調電源回路から出
    力される複数の変調電源電圧の中で該任意の変調電圧よ
    り絶対値が小さい同極性の変調電源電圧を印加した後
    で、該任意の変調電圧を印加し、 EL素子に充電された電荷を放電させる場合に、変調電
    源回路から出力される複数の変調電源電圧の中でEL素
    子に充電されている電圧より絶対値が小さい同極性の変
    調電源電圧へ電荷を放電させてから、接地電位に放電さ
    せる制御回路とを含むことを特徴とするEL表示装置の
    駆動回路。
  3. 【請求項3】 電圧印加によって発光するEL素子群
    が、互いに交差する方向に配列されるデータ電極群と走
    査電極群との交差位置に形成されるEL表示装置の駆動
    回路において、 データ電極群に接続され、入力信号に応じて正および負
    の任意の電位の変調電圧を印加可能な出力回路、および
    該出力回路に正および負のそれぞれ複数の変調電源電圧
    を出力して供給する変調電源回路を有する変調回路と、 走査電極群に接続され、正および負の複数の書込み電
    圧、接地電位またはフローティング電位のいずれかに切
    替可能な出力回路、および該出力回路に正および負の書
    込み電圧と接地電位およびフローティング電位とを出力
    して供給する書込み電源回路を有する書込み回路と、 書込み回路を制御して、 書込み回路の出力回路から走査電極群の各電極に任意の
    電位の書込み電圧を印加する場合に、書込み電源回路か
    ら出力される複数の書込み電源電圧の中で該任意の書込
    み電圧より絶対値が小さい同極性の書込み電源電圧を印
    加した後で、該任意の書込み電圧を印加し、 EL素子に充電された電荷を放電させる場合に、書込み
    電源回路から出力される複数の書込み電源電圧の中でE
    L素子に充電されている電圧より絶対値が小さい同極性
    の書込み電源電圧へ電荷を放電させてから接地電位に放
    電させる制御回路とを含むことを特徴とするEL表示装
    置の駆動回路。
  4. 【請求項4】 電圧印加によって発光するEL素子群
    が、互いに交差する方向に配列されるデータ電極群と走
    査電極群との交差位置に形成されるEL表示装置の駆動
    回路において、 データ電極群に接続され、入力信号に応じて正および負
    の任意の電位の変調電圧を印加可能な出力回路、および
    該出力回路に正および負のそれぞれ複数の変調電源電圧
    を出力して供給する変調電源回路を有する変調回路と、 走査電極群に接続され、正および負の書込み電圧、接地
    電位またはフローティング電位のいずれかに切替可能な
    出力回路、および該出力回路に正および負の書込み電圧
    と接地電位およびフローティング電位とをそれぞれ出力
    して供給する書込み電源回路を有する書込み回路と、 変調回路を制御して、変調回路の出力回路からデータ電
    極群の各電極に入力信号に応じて極性が変化する変調電
    圧を印加する場合に、一方の極性で充電されている電荷
    を一旦接地電位に放電させ、その後他方の極性の電位に
    充電するとともに、入力信号に応じて、極性が変化しな
    い変調電圧を印加する場合は接地電位へ放電させない制
    御回路とを含むことを特徴とするEL表示装置の駆動回
    路。
  5. 【請求項5】 前記データ電極群に接続される出力回路
    は、出力素子によるソースフォロワ型の回路構成を有す
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のE
    L表示装置の駆動回路。
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