JP2002006293A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

Info

Publication number
JP2002006293A
JP2002006293A JP2000191391A JP2000191391A JP2002006293A JP 2002006293 A JP2002006293 A JP 2002006293A JP 2000191391 A JP2000191391 A JP 2000191391A JP 2000191391 A JP2000191391 A JP 2000191391A JP 2002006293 A JP2002006293 A JP 2002006293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
electronic device
display area
liquid crystal
curvature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000191391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4178725B2 (ja
Inventor
Takashi Kondo
尊司 近藤
Kiyobumi Hashimoto
清文 橋本
Koichi Koriyama
康一 郡山
Katsunori Maeda
克則 前田
Katsuhiko Asai
克彦 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2000191391A priority Critical patent/JP4178725B2/ja
Publication of JP2002006293A publication Critical patent/JP2002006293A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4178725B2 publication Critical patent/JP4178725B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム液晶表示装置を用いた電子機器は、
機器の曲面形状部分にも表示領域を設けることができる
が、漠然とした表示制御をおこなっているだけでは、情
報の見づらくなったり、操作性が悪くなるという問題が
ある。 【解決手段】 立体的外形を有する端末本体10と、端
末本体10の表面形状に沿って立体的かつ連続的にとり
つけられ、比較的小さい曲率を持つ小曲率表示領域3
1,33と、比較的大きい曲率を持つ大曲率表示領域3
2とを含む複数の表示領域が、曲率の変化部を境界とし
て幾何学的に区別されてなるフィルム液晶表示手段40
と、小曲率表示領域と大曲率表示領域とに個別に画像を
表示させる表示制御手段とを備える電子機器を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブルな液
晶表示装置を備えた機器における、液晶表示装置の表示
制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置は、ガラス基板を用
いる構造であるため、略平面状態でのみ使用可能として
いる。例えば、液晶表示装置を液晶テレビやパーソナル
コンピュータの液晶ディスプレイとして使用する場合、
用途に応じた平面表示領域が確保される必要があり、ま
た、その用途に応じてテレビやディスプレイの大きさが
決まるものである。
【0003】一方、携帯電話や携帯情報端末などの比較
的形状の小さい端末であって、液晶表示装置を備えてい
る電子機器がある。これらは、携帯性および軽量化を重
視するため、電子機器自体の大きさに制限がある。この
ため、前述したように平面のみで使用可能な液晶表示装
置を使用している場合であれば、電子機器の表面に充分
な平面表示領域を確保することが困難である。
【0004】さらに、携帯性の観点や、キーボタン等の
操作部の配置との関係から、電子機器の形状がある程度
特定されるため、平面の充分な表示領域を確保すること
は困難である。このような理由から、平面のみで使用可
能な液晶表示装置では、表示領域を充分に確保できない
という問題があり、また、逆に平面のみで使用可能な液
晶表示装置を用いた電子機器はデザインの制約を受ける
という問題がある。
【0005】このような問題を解決する手段として、フ
レキシブルな液晶表示装置としてフィルム液晶表示装置
を用いる方法がある。フィルム液晶表示装置は、フィル
ム基板、液晶層の厚みを加えても1mm以下の厚さしか
なく、フレキシブルに曲げることが可能であり、曲面状
態で画像を表示することが可能である。
【0006】このようなフィルム液晶表示装置を利用す
ることで、電子機器の曲面形状部分であっても表示領域
として利用することが可能となり、電子機器のデザイン
の自由度を広げることが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したフィルム液晶
表示装置を用いて、曲面形状部分を表示領域として利用
した場合、曲面形状部分の曲率が一定であれば、表示を
観察しているときに違和感はないが、例えば平面部と曲
面部がつながっている場合に、その境界にまたがって表
示が行われると、表示内容が歪んだように見え、違和感
がある。
【0008】また、機器の形状に合わせてフィルム液晶
表示装置を配置した場合、必然的に見やすい場所と、見
づらい場所が存在することになる。このため、機器の形
状に合わせてフィルム液晶表示装置を取り付けることで
表示領域を広く確保することは可能であるが、表示制御
を漠然と行っているだけでは、見易さという点で課題が
ある。
【0009】特に、携帯電話や携帯情報端末にフレキシ
ブルなフィルム液晶を用いた場合、幅の狭い表示領域に
絵柄画像の情報やメインとなる文字情報を表示すると情
報が見づらくなる。
【0010】本発明は、フィルム液晶表示装置を備えた
電子機器において、表示部の形状に応じて、適切に、違
和感無く観察できるように表示内容および表示方法を制
御することで、操作性に優れた電子機器を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、表示機能を有する電子機器であ
って、立体的外形を有する本体部と、本体部の表面形状
に沿って非一様な湾曲状態で立体的かつ連続的に取り付
けられ、湾曲状態の変化部を境界として幾何学的に区別
された複数の表示領域を有するフィルム液晶表示手段と
を備えることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載の電子
機器であって、複数の表示領域に個別に画像表示を行わ
せる表示制御手段をさらに備えることを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項2に記載の電子
機器であって、表示制御手段は、フィルム液晶表示手段
の全表示領域に対応したフレームメモリである画像メモ
リを備え、画像メモリの各記憶領域を前記複数の表示領
域に対応させて、複数の表示領域における表示制御を行
うことを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、表示機能を有する電子
機器であって、立体的外形を有する本体部と、本体部の
表面形状に沿って立体的かつ連続的にとりつけられ、比
較的小さい曲率を持つ小曲率表示領域と、比較的大きい
曲率を持つ大曲率表示領域とを含む複数の表示領域が、
曲率の変化部を境界として幾何学的に区別されてなるフ
ィルム液晶表示手段と、小曲率表示領域と前記大曲率表
示領域とに個別に画像を表示させる表示制御手段とを備
えることを特徴とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項4に記載の電子
機器であって、小曲率表示領域は平面表示領域であり、
大曲率表示領域はゼロでない曲率を有する曲面表示領域
となっていることを特徴とする。
【0016】請求項6の発明は、請求項4または請求項
5に記載の電子機器であって、表示制御手段は、ステー
タス情報を前記大曲率表示領域に表示させることを特徴
とする。
【0017】請求項7の発明は、請求項4または請求項
5に記載の電子機器であって、表示制御手段は、小曲率
表示領域と大曲率表示領域とのうち、小曲率表示領域に
絵柄画像を優先表示させることを特徴とする。
【0018】請求項8の発明は、請求項4または請求項
5に記載の電子機器であって、ネットワーク接続手段
と、電子メールのメール処理手段とをさらに備え、表示
制御手段は、メール処理手段で処理するメール本文を小
曲率表示領域に表示させることを特徴とする。
【0019】請求項9の発明は、請求項4または請求項
5に記載の電子機器であって、ネットワーク接続手段
と、フィルム液晶表示手段にホームページのコンテンツ
情報を表示可能なウェブブラウザとを備え、表示制御手
段は、コンテンツ情報を前記小曲率表示領域に表示させ
ることを特徴とする。
【0020】請求項10の発明は、請求項4または請求
項5に記載の電子機器であって、小曲率表示領域は、平
面視で略長方形状であることを特徴とする。
【0021】請求項11の発明は、請求項4または請求
項5に記載の電子機器であって、小曲率表示領域の面積
は、大曲率表示領域の面積より大きく形成したことを特
徴とする。
【0022】請求項12の発明は、請求項4または請求
項5に記載の電子機器であって、小曲率表示領域の少な
くとも一部の表面領域の上に配置されたタッチパネルを
さらに備え、少なくとも一部の表面領域に、操作者によ
って指示されるイベント毎のオブジェクトの画像が表示
されることを特徴とする。
【0023】請求項13の発明は、請求項4または請求
項5に記載の電子機器であって、表示制御手段は、常時
表示する情報を小曲率表示領域に表示させることを特徴
とする。
【0024】請求項14の発明は、請求項1または請求
項4に記載の電子機器であって、フィルム液晶表示手段
は、操作者の視線の上下に対応する縦方向と、前記縦方
向に直交する横方向とがあらかじめ規定されており、複
数の領域の境界は、横方向に略並行に伸びていることを
特徴とする。
【0025】請求項15の発明は、請求項1または請求
項4に記載の電子機器であって、フィルム液晶表示手段
は、文字画像の表示における文字配列の行方向があらか
じめ規定されており、複数の表示領域の前記境界は、行
方向に略並行に伸びていることを特徴とする。
【0026】請求項16の発明は、請求項1または請求
項4に記載の電子機器であって、複数の表示領域の前記
境界のうち、曲率が所定の曲率よりも大きい境界には、
少なくとも文字情報を表示させないことを特徴とする。
【0027】請求項17の発明は、請求項1または請求
項4に記載の電子機器であって、複数の表示領域のうち
少なくとも1つの表示領域について、他の表示領域とは
独立して情報をスクロール表示させる単独スクロール手
段をさらに備えることを特徴とする。
【0028】請求項18の発明は、請求項1または請求
項4に記載の電子機器であって、複数の表示領域にまた
がって情報をスクロール表示させる広領域スクロール手
段をさらに備えることを特徴とする。
【0029】請求項19の発明は、請求項1または請求
項4に記載の電子機器であって、指定された情報を複数
の表示領域にまたがって表示させる広画面モードと、特
定の1つの表示領域内で表示させる狭画面モードとを切
り替える画面切替手段をさらに備えることを特徴とす
る。
【0030】請求項20の発明は、表示機能を有する電
子機器であって、立体的外形を有する本体部と、本体部
の表面形状に沿って非一様な湾曲状態で立体的かつ連続
的に取り付けられ、湾曲状態の変化部を境界として幾何
学的に区別された複数の表示領域を有するフィルム液晶
表示手段とを備え、複数の表示領域の一部が、電子機器
の使用状態において操作者と対面する対面部に配置され
ていることを特徴とする。
【0031】請求項21の発明は、請求項20に記載の
電子機器であって、対面部が平面であることを特徴とす
る。
【0032】請求項22の発明は、請求項20に記載の
電子機器であって、対面部が曲面であることを特徴とす
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。まず、図22を用いてフ
ィルム液晶表示装置であるカイラルネマチック液晶表示
装置の構成について説明する。
【0034】<0.フィルム液晶表示装置>図22は、
表示パネル21の横断面図である。表示パネル21は、
単純マトリックス駆動方式のフルカラー液晶表示素子2
1aを有している。この液晶表示素子21aは、一対の
透明基板211a、211b間に液晶表示層212を挟
持してなる液晶素子を、青色表示用液晶素子21b、緑
色表示用液晶素子21g、赤色表示用液晶素子21rと
して3つ積層したものである。
【0035】液晶表示層212には、可視領域に選択反
射波長を有するコレステリック液晶材料が含まれてい
る。最も視点側の液晶素子21bには青色の選択反射を
行う液晶材料が含まれ、次の液晶素子21gには緑色の
選択反射を行う液晶材料が含まれ、最後の表示素子21
rには赤色の選択反射を行う液晶材料が含まれている。
また、最下層には、例えば黒色である吸収層21kが設
けられている。
【0036】液晶表示層212は、その液晶表示層を挟
持する上下の透明電極層213に印可される電圧に応答
して、可視光を透過する透明状態から特定の波長の可視
光を選択的に反射する選択反射状態へ、あるいは逆に、
選択反射状態から透明状態へと切り替わる。したがっ
て、特定の液晶表示層212を選択反射状態とし、図2
2の上方から液晶表示素子21aに向けて自然光等の白
色光を照射すると、選択反射状態の液晶表示層21aが
特定波長の可視光を反射し、これが各色の表示として観
察される。液晶表示層212が透明状態にあるときは、
入射光が液晶表示層212を通過する。このため、表示
しようとする色に相当する液晶素子を選択反射状態と
し、少なくともこの液晶素子よりも視点側にある液晶素
子を透明状態とすることにより、所望の色の表示を行う
ことができる。また、全ての液晶素子を透明状態とすれ
ば、入射光が吸収層に吸収されて黒色表示となる。
【0037】各液晶表示層212に含まれるコレステリ
ック液晶としては、それ自体が室温でコレステリック相
を示すコレステリック液晶を含む液晶材料や、ネマチッ
ク液晶にカイラル材を添加した液晶材料などを用いるこ
とができる。これらのコレステリック液晶は、比較的高
いパルス電圧が印可されるとプレーナ状態が選択され、
比較的低いパルスが印可されるとフォーカルコニック状
態が選択される。また、その中間の電圧パルスを印可す
ると、プレーナ状態とフォーカルコニック状態とが混在
した状態が選択される。コレステリック液晶がプレーナ
状態の場合、液晶の螺旋ピッチをP、液晶の平均屈折率
をnとすると、波長λ=P・nの光が液晶によって選択
的に反射される。また、コレステリック液晶がフォーカ
ルコニック状態では、液晶の選択反射波長が赤外領域に
ある場合には可視光を散乱し、選択反射波長がそれより
も短い場合には散乱が弱くなり可視光が透過される。コ
レステリック液晶がプレーナ状態とフォーカルコニック
状態が混在した状態にあると、中間調が表示される。し
たがって、選択反射波長を可視光に設定し、素子の観察
側と反対側に光吸収層を設けることにより、特定色(プ
レーナ状態)と黒色(フォーカルコニック状態)、およ
びその中間調とで表示を切替えることができる。
【0038】これにより、例えば青色表示用液晶素子2
1bおよび緑色表示用液晶素子21gをコレステリック
液晶材料がフォーカルコニック状態となった透明状態と
し、赤色表示用液晶素子21rをコレステリック液晶が
プレーナ状態となった選択反射状態とすることにより、
赤色表示を行うことができる。また、青色表示用液晶素
子21bをコレステリック液晶材料がフォーカルコニッ
ク状態となった透明状態とし、緑色表示用液晶素子21
gおよび赤色表示用液晶素子21rをコレステリック液
晶がプレーナ状態となった選択反射状態とすることによ
り、イエローの表示を行うことができる。同様に、各液
晶素子の状態を透明状態と選択反射状態を適宜選択する
ことにより、赤、緑、青、白、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、黒の表示が可能である。さらに各色液晶素子の状
態として中間の選択反射状態を選択することにより中間
色が表示され、フルカラー表示を行うことができる。
【0039】このようにコレステリック相からの選択反
射を利用しているため、液晶そのものが光を反射するた
めの偏光板、反射板が不要であり、液晶材料の調整で反
射波長が選択できるためカラーフィルタが不要となる。
また、選択反射状態と透明状態の2状態で安定で一旦書
き込まれた表示画像は半永久的に保持されるため、メモ
リ性を有し省電力化が可能となる。
【0040】以下では、液晶表示素子21aの詳細な構
成について説明する。透明基板211a、211b上に
は、微細な間隔をおいて平行に並んだ複数の帯状の透明
電極213が形成されており、この透明電極213形成
側の面に、上下の透明基板211a、211bに接着し
た断面柱状の樹脂構造物214が配置され、両透明基板
211a、211bを支持している。透明基板211
a、211b間にはスペーサ215が配置され、透明基
板211a、211b間のギャップを定めている。液晶
表示層212は、樹脂構造物214、スペーサ215、
およびこれらの間に充填された液晶材料216により構
成される。
【0041】両透明基板211a、211bは、透明電
極213の向きが互いに直角方向となるように対向させ
ており、透明電極213が重なり合う領域が画素とな
る。なお、本明細書においては、液晶材料によって表示
がなされる領域を表示領域と呼ぶ。また、透明基板21
1a、211b間には、表示領域外である基板の外縁部
に液晶材料を封じ込めるためのシール材217が設けら
れている。
【0042】透明基板211a、211bの透明電極2
13形成面に、絶縁膜218と、絶縁膜218の上に配
向制御膜219が設けられている。この絶縁膜218と
して、酸化シリコンなどの無機膜あるいはポリイミド樹
脂、エポキシ樹脂などの有機膜を配することにより、上
下基板間のショートを防いだり、液晶素子の信頼性の向
上を図れる。また、配向制御膜219としては、ポリイ
ミドに代表されるものを利用する。
【0043】透明基板211a、211bとしては、ガ
ラス基板の他、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホ
ン(PES)、ポリエチレンテレフタレート等のフレキ
シブル基板等が使用可能である。このように、フレキシ
ブル基板を使用することにより、表示パネル12はフレ
キシブルに曲げることが可能であり、曲面状態で画像表
示を行うことができるのである。
【0044】<1.携帯電話の外観構成>次に、フィル
ム液晶表示装置を用いた電子機器の構成について携帯電
話を一例として説明する。図1は本実施形態の携帯電話
1の斜視図である。携帯電話1は、縦長形状の端末本体
10の上部にアンテナ49を配し、上部側の厚みが下部
側より厚く形成されている。なお、図1および図2にお
いて矢視10Uを端末本体10の上部側とする。
【0045】端末本体10の下端付近には、マイク51
が設けられ、端末本体10の上端付近にはスピーカ52
が設けられている。そして、端末本体10の下部側で厚
みが薄くなっている部分は、後述するタッチパネル式の
操作部50としており、当該操作部50により携帯電話
1のダイヤル操作や、表示内容の切り替え操作など全て
の操作を行うようにしている。なお、後述するが、フィ
ルム液晶表示装置40による表示制御によって、操作部
50の配置は自由に変更できるものであり、図1で示し
た配置は一例を示すものである。
【0046】図2に携帯電話1の側面図(一部側面断面
図)を示す。図に示すように、端末本体10には、上部
側および下部側に、それぞれ平面部11および平面部1
3を有しており、平面部11と平面部13の間は、側面
視で略S字形状の曲面部12としている。そして、平面
部11と曲面部12との境界部分および曲面部12と平
面部13との境界部分は共になだらかに連結されてお
り、全体として端末本体10の表面を形成している。
【0047】そして、平面部11、曲面部12、平面部
13にまたがるようにして一枚のフィルム液晶表示手段
であるフィルム液晶表示装置40が装着されている。そ
して、当該フィルム液晶表示装置40(以下の説明で適
宜、表示装置40と略す)の上部には、表示装置40の
上面に沿うようにしてタッチパネル41が装着されてい
る。なお、本実施の形態においては、表示装置40はカ
イラルネマチック液晶表示装置としている。
【0048】以上の如く配置された表示装置40は、端
末本体10の表面の形状に従って、同様に平面部と曲面
部が形成されており、平面視で端末本体10の平面部1
1とラップする位置を第一表示領域31、曲面部12と
ラップする位置を第二表示領域32、平面部13とラッ
プする位置を第三表示領域33としている。また、第一
表示領域31と第二表示領域32との境界を境界34、
第二表示領域32と第三表示領域33との境界を境界3
5としている。
【0049】このように、電子機器である携帯電話1
は、立体的外形を有する本体部である端末本体10と、
端末本体10の表面形状に沿って非一様な湾曲状態で立
体的かつ連続的に取り付けられ、湾曲状態の変化部を境
界として幾何学的に区別された複数の表示領域31,3
2,33を有するフィルム液晶表示装置40とを備えて
いる。
【0050】<2.携帯電話の内部構成>次に、図3を
用いて携帯電話1の内部構成について説明する。図に示
す制御手段42は、前述した表示装置40およびタッチ
パネル41の制御を行う他、携帯電話1の各種操作、機
能を制御する中枢部である。
【0051】アンテナ49は、無線通信回路48を介し
て制御手段42に接続されている。そして、アンテナ4
9が図示せぬ携帯電話基地局の電波を受信することで、
当該基地局との間で通信を可能としている。そして、マ
イク51により入力された音声が、制御手段42、無線
通信回路48、アンテナ49を介して音声信号として基
地局側に送信され、逆に通話先から送信された音声信号
が制御手段42等を介してスピーカ52から出力可能と
している。
【0052】また、携帯電話1は、メール処理手段5
6、ウェブブラウザ57、ネットワーク接続手段58を
備えており、無線通信回路48等を介して通信先との間
で、文字データや絵柄画像データの送受信を可能として
いる。このように、無線通信回路48は、通話にかかる
音声信号の通信制御のみならず、メールおよびHP(ホ
ームページ)コンテンツデータの通信制御を行う。ま
た、携帯電話基地局との通信状態の検出を行う。
【0053】画像処理手段43は、制御手段42の指示
に従い、表示装置40に表示する画像の生成を行う。文
字は例えばROM(図示せぬ)に書き込まれているフォ
ントデータより文字画像の生成が行われる。なお、画像
データはJPEGなどの画像圧縮規格により伸張処理が
行われる。
【0054】ここで、画像とは、絵柄画像(写真などの
自然画)、文字画像(キャラクタコード)、およびイラ
スト画像を含む総称である。すなわち、フィルム液晶表
示装置40に表示される情報は全て(文字も含めて)画
像に含まれるものであり、前述したJPEG等による画
像圧縮処理は、主に、絵柄画像に対して行われる。
【0055】画像メモリ45は、表示装置40の表示領
域に対応したフレームメモリである。図4に画像メモリ
45のメモリマップを示す。前述の如く、携帯電話1の
立体的外形に従って、表示装置40は、第一表示領域3
1、第二表示領域32、第三表示領域33の3つの表示
領域に分割されている。そして、図4に示すように、画
像メモリ45は、各表示領域31,32,33に対応し
た記憶領域である第一表示エリア31M、第二表示エリ
ア32M、第三表示エリア33Mに区画されている。こ
のように、画像メモリ45の各記憶領域を複数の表示領
域31,32,33に対応させて、複数の表示領域にお
ける表示制御を行うようにしている。
【0056】以上の構成における表示装置40への表示
制御について説明する。制御手段42からの指示によ
り、メモリ制御手段44が表示データを各表示領域に対
応した画像メモリ45に書き込む。そして、画像メモリ
45から表示更新部分の表示データを読み出してデータ
ドライバ44dへ入力する。
【0057】また、制御手段42からの指示により、走
査制御手段46が表示装置40の書き換えラインを順に
指定する。このように、書き換え対象部分のみのライン
を指定することにより、表示装置40の部分書き換えを
可能としている。
【0058】そして、走査ドライバ46dにより、書き
換えラインに対して走査処理が行われ、データドライバ
44dがメモリ制御手段44から入力した1ライン分の
表示データをカラムラインへの印加信号として送信する
ことにより、1ラインごとの表示制御が行われるのであ
る。このように、制御手段42、画像処理手段43、メ
モリ制御手段44、データドライバ44d、走査制御手
段46、走査ドライバ46dとから表示制御手段を構成
している。
【0059】そして、この表示制御は、前述のごとく書
き換え対象部分のラインのみを指定することが可能であ
る。つまり、制御部42は、走査制御手段46に対して
書き換え対象部分のラインの走査を実行させ、この走査
に同期させて、メモリ制御手段44に対しては、当該書
き換え対象部分の1ライン分の画像信号の送信を実行さ
せるのである。
【0060】このように、本実施の形態の表示装置40
は、各表示領域31,32,33内の指定されたライン
のみの書き換えを実行させることが可能である。これに
よって、書き換え単位を自由に制御することが可能であ
り、後述するように、本実施の形態においては、各表示
領域31,32,33単位で書き換え処理を実行させる
こととしている。
【0061】また、表示装置40と重ねて配置されるタ
ッチパネル41は、操作者が当該タッチパネル41を触
った場合に、そのパネル上の座標位置を検出する。そし
て、この位置情報をタッチパネル41に接続された制御
手段42が入力することにより、位置情報に基づいた制
御が行われる。なお、タッチパネル41は透明シートで
あり、操作者は、タッチパネル41の下面に配置されて
いる表示装置40に表示されている画像を見ながら操作
を行う。つまり、イベント要求時には、表示装置40に
は、当該イベントをあらわすオブジェクト画像もしくは
文字画像が表示されており、操作者が、当該画像を触る
動作に反応してタッチパネル41上の位置情報が検出さ
れるのである。
【0062】携帯電話1の各部品は電源回路55を介し
てバッテリ54の電力供給を受ける構成としており、バ
ッテリ監視回路53が、バッテリ54の残量を4段階の
レベルで検出可能としており、残量レベルの変化がある
場合には、制御手段42に割込み信号および残量レベル
信号を送信する。
【0063】<3.フィルム液晶表示装置への表示制御
>次に、図9ないし図16のフローチャートを参照しな
がら、図5ないし図8に示すフィルム液晶表示装置40
への表示制御について説明する。
【0064】まず、図9を用いて携帯電話1の基本制御
フローについて説明する。基本制御フローは携帯電話1
の電源ONにより処理を開始する。そして、電源ONが
された後、待機画面表示が行われる(ステップS10
1)。待機画面表示は、図5に示すように、第一表示領
域31および第三表示領域33に対して行われる。図で
は、待機画面として第一表示領域31に絵柄画像が表示
され、第三表示部33には、イベントを要求するオブジ
ェクト画像である「ダイヤル」ボタンおよび「メニュ
ー」ボタンが表示されている。
【0065】ここで図9から図16に示すフローチャー
トにおける「表示」とは、対応する画像メモリ45を書
き換えるとともに、その表示部についての書き換え駆動
を行う一連の動作を意味する。そして、表示制御のタイ
ミングにのみ表示装置40が駆動され、表示内容は前述
したカイラルネマチック液晶のメモリ性により保持され
る。
【0066】図1および図2で示したように、表示装置
40は端末本体10の表面形状に沿って、非一様な湾曲
状態で立体的かつ連続的に取り付けられており、その表
示領域は、比較的小さい曲率を持つ小曲率表示領域と、
比較的大きい曲率を持つ大曲率表示領域とを含むことと
なる。
【0067】つまり、表示装置40は、小曲率表示領域
である第一および第二表示領域31,33と、大曲率表
示領域である第二表示領域32とを含んでいる。なお、
前述の如く、小曲率表示領域である第一および第二表示
領域31,33は平面表示領域であり、大曲率表示領域
である第二表示領域32はゼロでない曲率を有する曲面
表示領域である。以下の説明においては、適宜、第一表
示領域31を小曲率表示領域31、第二表示領域32を
小曲率表示領域32、第三表示領域33を小曲率表示領
域33と称する。
【0068】待機画面表示を行った後、次に、第二表示
領域32に通信状態、時刻、バッテリレベルの表示を行
う(ステップS102)。
【0069】図10に通信状態更新処理フローを示す。
通信状態更新処理は、携帯電話1の電源がONされてい
る状態で、常時監視処理が行われている。つまり、ステ
ップS201において、アンテナ49の受信する電波を
無線通信回路48が検出することで、制御部42は、通
信レベルに変化が生じているか否かの判定を行う。
【0070】通信レベルに変化が生じている場合には、
第二表示領域32の表示更新を行う(ステップS20
2)。通信レベルに変化が生じていない場合には、監視
処理を続行する。なお、図9で示したステップS102
において、電源ON後の初期状態においては、通信レベ
ルの変化の有無に関係なく、通信状態の表示更新を行
う。なお、図5等の第二表示領域32に、通信レベル表
示70を示す。
【0071】図11にバッテリ表示更新処理フローを示
す。バッテリ残量はバッテリ監視回路53により、携帯
電話1の電源がONされている状態で、常時監視処理が
行われており、当該バッテリ監視回路53からの信号に
応答してバッテリ表示更新処理が実行される。
【0072】そして、バッテリ監視回路53からバッテ
リ残量の信号を受信すると、ステップS301におい
て、第二表示領域32の表示更新を行う。なお、図9で
示したステップS102において、電源ON後の初期状
態においては、バッテリ残量の変化の有無に関係なく、
通信状態の表示更新を行う。なお、図5等の第二表示領
域32に、バッテリ表示71を示す。
【0073】図12に時刻更新処理フローを示す。時刻
更新処理は図示せぬシステム時計からの信号に応答して
実行され、ステップS401において、第二表示領域3
2の表示更新を行う。なお、図9で示したステップS1
02において、電源ON後の初期状態においては、バッ
テリ残量の変化の有無に関係なく、通信状態の表示更新
を行う。なお、図5等の第二表示領域32に、時計表示
72を示す。
【0074】このように、通信状態、バッテリ残量、時
刻といったステータス情報を大曲率表示領域32に表示
制御している。つまり、ステータス情報は、表示が歪ん
だ場合であっても、情報が取得できる程度であれば問題
はない。したがって、曲率の比較的大きな表示領域に表
示させてもよく、端末本体10の曲率が大きい形状部分
も有効利用するこが可能となる。また、小曲率表示領域
31,33を広く確保することが可能となる。
【0075】これに対して、待機画面で示したように、
絵柄画像は小曲率表示領域31に表示している。絵柄画
面は、情報伝達としての目的だけでなく、その絵柄の美
しさやレイアウトが重要である場合が多い。このため、
大曲率表示領域に表示することで、絵柄画像が歪むのは
好ましくはない。そこで、絵柄画像を優先的に小曲率表
示領域に表示制御するようにしているのである。
【0076】再び、図9の基本制御フローの戻る。S1
02において第二表示領域32の表示制御を行った後、
制御部42は第三表示領域33に表示されているオブジ
ェクト画像の操作によりイベントが要求されたか否かの
判定を行う(ステップS103)。具体的には、タッチ
パネル41から出力される座標位置情報を検出し、その
位置情報から「ダイヤル」ボタンが選択されたか、「メ
ニュー」ボタンが選択されたかの判定を行う。
【0077】そして、「ダイヤル」ボタンが選択された
場合には、図13のダイヤル処理へ移行する。「メニュ
ー」ボタンが選択された場合には、詳細な説明は省略す
るが、携帯電話1が備えるその他の機能(メール機能や
ホームページ閲覧機能など)を選択するメニューが表示
される。
【0078】図13のダイヤル処理フローについて説明
する。図9のステップS103において、「ダイヤル」
ボタンの選択が検知されると、ステップS501におい
て第三表示領域33にテンキー73を表示する。図6
(a)に第三表示領域33にテンキー73が表示されて
いる状態を示す。
【0079】次に、第三表示領域33に表示されている
テンキー73に対する操作を検出する。この検出も、同
様に、制御部42がタッチパネル41から出力される座
標位置情報に基づいて行う。そして、テンキー73によ
り番号(ダイヤル情報)が入力されると、入力されたダ
イヤル番号74を第一表示領域31に表示する(ステッ
プS503)。そして、ステップS502、S503を
繰り返してダイヤル情報が入力される。図6(b)に入
力されたダイヤル番号74が第一表示領域31に表示さ
れている状態を示す。
【0080】そして、ダイヤル情報が全桁入力された状
態で、ステップS502において「通話」ボタン75が
選択されると、通話処理へと移行する。ここで、「キャ
ンセル」ボタン76が選択された場合には、図9で示す
基本制御フローに戻る。
【0081】一方、図14は着信制御フローを示す。着
信制御フローは無線通信回路48を介して制御部42が
着信信号を受信すると、基本制御フローへの割込み処理
として実行される。着信信号を受信すると、まず、第一
表示領域31に「着信」表示77が行われ(ステップS
601)、続いて、第三表示領域33に「通話」ボタン
75と「キャンセル」ボタン76が表示される(ステッ
プS602)。そして、ステップS603において、キ
ー入力の判定が行われ、「通話」ボタン75が選択され
た場合には、通話処理へと移行する。また、「キャンセ
ル」ボタン76が選択された場合には、割込み処理を終
了し、基本制御フローに復帰する。
【0082】図15に通話処理フローを示す。図6
(a)および(b)において、「通話」ボタン75が選
択されることにより、通話処理が開始される。そして、
ステップS701において、通話先から画像情報が送ら
れているかどうかの判定を行い、画像を受信している場
合には、第一表示領域31に絵柄画像の表示を行うとと
もに、通話可能状態とする。通話先から画像情報が送ら
れてこない場合には、通常通話が行われる(ステップS
703)。
【0083】以上、説明したように、ダイヤル操作を行
うテンキー73の表示や、「ダイヤル」ボタンや「メニ
ュー」ボタンの画像表示など、イベントを要求するオブ
ジェクト画像は小曲率表示領域33(小曲率表示領域3
1に表示させてもよい)に表示している。これにより、
タッチパネル41に対する操作性がよい。特に、本実施
の形態においては、小曲率表示領域31,33は平面表
示領域としているので、操作性に優れており、誤操作を
防止できる。
【0084】また、小曲率表示領域31,33は平面視
で略長方形状となるようにしているので、タッチパネル
41に対する操作性がよい。また、小曲率表示領域に
は、前述の如く、絵柄画像を優先表示させる制御を行う
が、絵柄画像のデータが長方形であることから表示位置
の制御が行いやすい。また、後述するように、メール表
示やホームページ表示を行う際、文字情報が読みやすい
というメリットがある。
【0085】なお、本実施の形態においては、第二表示
領域32も斜視で長方形状としているが、第二表示領域
32は、端末本体10の立体形状に合わせて、ある程度
ゆがんだ形状であってもよく、表示装置40の取り付け
は自由度の高いものとなっている。
【0086】また、小曲率表示領域31,33の面積
は、大曲率表示領域32の面積より大きく形成してい
る。これにより、大曲率表示領域に表示される比較的重
要度の低い情報(前述したステータス情報等)と、小曲
率表示領域に表示されるメインとなる情報が視覚的に区
別され、重要な情報が確認しやすくなる。
【0087】次に、図16を用いてメール表示処理につ
いて説明する。図9で示した基本制御フローのステップ
S103において「メニュー」ボタンが選択された場
合、所定の操作によりメール表示処理に移行する。そし
て、ネットワーク接続手段58によりネットワーク接続
が行われ、メール処理手段56によりメールが受信され
た後、指定されたメールに対して図16に示す処理が行
われる。
【0088】まず、指定されたメールの本文が第一表示
領域31に表示される(ステップS801)。そして、
差出人メールアドレスやメールヘッダなどの付加情報
と、操作キーが第三表示領域33に表示される(ステッ
プS802)。この状態を図7(a)に示す。このよう
に文字情報の読みやすさの観点から、メール本文を小曲
率表示領域31に表示するようにしている。
【0089】次に、ステップS803においてキー入力
の判定が行われる。キーは、ダウンキー61、アップキ
ー64、画面切替キー62、キャンセルキー63からな
り、キャンセルキー63が選択された場合には、基本制
御フローに戻る。
【0090】画面切替キー62が選択された場合には、
広画面モードまたは狭画面モードの切り替えが行われ
(ステップS804)、モードに応じた表示制御が第
一、第二、第三表示領域31,32,33に対して行わ
れる(ステップS805)。
【0091】図7(a)は狭画面モードであり、メール
本文は第一表示領域31のみに表示されている。そし
て、図7(b)は広画面モードに切り替えられた状態を
示し、第一、第二、第三表示領域31,32,33にま
たがってメール本文が表示されている。
【0092】また、ステップS803においてアップキ
ー64もしくはダウンキー61が選択された場合には、
スクロール表示が行われる。スクロール表示を行う際に
は、まず、ステップS806において、現在の画面モー
ドが広画面モードであるか、狭画面モードであるかの判
定を行う。そして、広画面モードであればステップS8
07に移行し、狭画面モードであればステップS808
に移行する。
【0093】ステップS808においては、狭画面モー
ドにおいて、第一表示領域31内でのスクロール表示が
行われる。つまり、第一表示領域31は、他の表示領域
32,33とは独立して情報をスクロール表示させるの
である。この単独スクロール表示を行う場合、図4に示
した画像メモリ45の第一表示エリア31Mにはメール
本文の情報が書き込まれ、第二表示エリア32Mにはス
テータス情報、第三エリア33Mにはメールの付加情報
が書き込まれている。そして、アップキー64もしくは
ダウンキー61が選択された場合、メモリ制御手段44
は、順次メール本文の文字情報を第一表示エリア31M
に書き込むとともに、データドライバ44dに表示デー
タを送るのである。なお、メール本文の全データはメー
ル処理機能56により受信処理が行われた後、メモリ4
7に保存されている。
【0094】このような単独スクロール制御を行うこと
により、操作者は、第三表示領域33に表示されている
付加情報を参照しながら、メール本文を読むことがで
き、また、第二表示領域32に表示されているステータ
ス情報を参照することも可能である。
【0095】ステップS807においては、広画面モー
ドにおいて、第一、第二、第三表示領域31,32,3
3にまたがった広領域でのスクロール表示が行われる。
広画面モードにおいては、図4に示した画像メモリ45
の第一、第二、第三表示エリア31M,32M,33M
にはメール本文の情報が書き込まれ、第三表示エリア3
3Mの一部に操作キーのオブジェクト画像の情報が書き
込まれている。
【0096】そして、アップキー64もしくはダウンキ
ー61が選択された場合、メモリ制御手段44は、順次
メール本文の文字情報を第一、第二、第三表示エリア3
1M,32M,33Mに書き込むとともに、データドラ
イバ44dに表示データを送るのである。これによっ
て、操作者は、表示装置40の全体にわたってメール本
文をスクロールさせながら、参照することができる。
【0097】そして、ステップS805、S806、S
807でそれぞれの表示領域に対する表示制御を行った
後、再びキー入力の判定処理(ステップS703)に戻
るのである。
【0098】図8は携帯電話1が備えるウェブブラウザ
57によりホームページコンテンツデータを表示した状
態を示す図である。図9で示した基本制御フローのステ
ップS103において「メニュー」ボタンが選択された
場合、所定の操作によりネットワークへの接続処理が行
われ、ウェブブラウザを起動することホームページの閲
覧が可能となる。
【0099】そして、図8(a)に示すように、文字情
報の読みやすさの観点からホームページコンテンツデー
タは小曲率表示領域31に表示するようにしている。ま
た、ホームページコンテンツデータの表示においても、
画面切替キー62を選択することにより、広画面モード
と狭画面モードとを切替可能としている。図8(a)は
狭画面モードの状態であり、第一表示領域31のみにホ
ームページコンテンツデータを表示している。これに対
して、図8(b)は広画面モードであり、第一、第二、
第三表示領域31,32,33にまたがって、ホームペ
ージコンテンツデータが表示されている。
【0100】また、前述したメール表示処理と同様に、
狭画面モードにおいては単独スクロール表示が、広画面
モードにおいては広領域スクロールを可能としている。
【0101】以上、メール表示処理およびホームページ
データの表示処理について説明したが、広画面モードに
おいては、メール本文もしくはホームページデータが第
一、第二、第三表示領域31,32,33にまたがって
表示されることとなる。一方、第一表示領域31と第二
表示領域32との境界34、および、第二表示領域32
と第三表示領域33との境界35は比較的曲率が大きな
形状であるため、文字情報を表示した場合には、文字画
像が歪み、読みづらくなる傾向にある。そこで、図7
(b)、(c)もしくは図8(b)に示すように、境界
34,35には文字情報を表示させないようにしてい
る。
【0102】境界34,35に文字情報を表示させない
ために、広画面モードにおいては、図4に示す画像メモ
リマップにおいて、第一表示エリア31Mのうち、第二
表示エリア32Mに近いアドレス部分には文字情報を持
たせないようにし、同様に、第二表示エリア32Mのう
ち、第一、および第三表示エリア31M,33Mに近い
アドレス部分、第三表示エリア33Mのうち、第二表示
エリア32Mに近いアドレス部分には文字情報を持たせ
ないようメモリ制御手段44が制御するのである。
【0103】なお、境界34,35において曲率が大き
い形状部分が非常に狭い領域である場合には、上述した
ように、画像メモリ45の各表示エリアに文字情報を持
たせいアドレス部を設ける必要はなく、境界34,35
をまたがって文字が表示されないように、文字配列を制
御すればよい。つまり、行間隔に境界34,35が納ま
るような表示制御を行えばよい。これに対して、図18
に示す携帯電話1Aのように、第一表示領域31Aと第
二表示領域32Aとの間で、曲率の大きい部分にある程
度幅があるような場合、行間隔に境界34Aを納めるこ
とが不可能となる。この場合には、上述したように画像
メモリ45において文字情報をもたせないアドレス部分
を設ける必要がある。なお、図18で示す携帯電話1A
は、表示装置40Aが端末本体10Aの上部側のみに取
り付けられている。
【0104】このように、境界34,35に文字を表示
させないので、操作者は、端末本体10の立体形状の曲
率変化が大きい場合でも、メール本文やホームページデ
ータを違和感なく参照することができるのである。な
お、所定の曲率を上回る場合に文字情報を表示しない制
御をすればよく、境界の曲率が小さい場合には、文字情
報を表示してもよい。所定の曲率とは経験的に決まるも
ので、違和感なく文字を読むことができるという基準か
ら決定すればよい。
【0105】また、上述した境界34,35は端末本体
10の横方向と略並行に設けられている。ここで、操作
者の視線の上下に対応する方向が図7および図8に示し
た縦方向10Vであり、この縦方向10Vに直交する方
向を横方向10Hとする。このように境界34,35が
横方向と略並行に設けられているので、広画面モードに
おいて境界を挟んで文字情報を表示させた場合であって
も、違和感なく連続して文字を読むことができる。ま
た、絵柄画像を表示する場合であっても境界付近の表示
制御が複雑になることがない。
【0106】また、境界34,35は文字画像の表示に
おける文字配列の行方向と略並行に設けられている。こ
れにより広画面モードにおいて境界を挟んで文字情報を
表示させた場合であっても、違和感なく連続して文字を
読むことができる。特に、スクロール表示(単独スクロ
ール表示または広領域スクロール表示)を行う際には、
境界34,35が行方向と略並行に設けられていること
で、1ライン分の表示データ単位で書き込み制御が行え
るので、スクロール制御を容易に行うことができるので
ある。
【0107】また、第二表示領域32は、操作者が携帯
電話1を通常の使用状態で持った場合には、操作者と対
面するような配置となっている。本実施の形態において
は、第二表示領域32は、面積が狭く、曲面であるため
に、前述の如く、ステータス情報などの表示用に用いら
れているが、この操作者と対面する第二表示領域32
は、操作者が自然に視線を向けることで参照できる配置
となっているので、表示が見やすいという利点がある。
【0108】操作者は携帯電話を使用する際には、まず
通信状態の確認(電波の届く場所であるかどうか)を行
うが、本実施の形態の携帯電話1であれば、端末本体1
0を手にした時点で、自然と通信状態の表示70やバッ
テリ表示71が目に入るので、操作性がよい。
【0109】なお、端末本体10の立体形状によって、
第二表示領域32の面積を大きく確保できるのであれ
ば、この第二表示領域32にメール表示などを行うよう
にしてもよい。また、第二表示領域32が平面表示領域
として使用できるのであれば、絵柄画像の表示を行うよ
うにしてもよい。
【0110】<4.変形例>上述した実施の形態におい
て、小曲率表示領域および大曲率表示領域への表示内容
の制御は、表示する情報の重要度に応じて使い分ける制
御(重要な情報は小曲率表示領域へ表示)、もしくは、
歪みの影響度に応じて使い分ける制御(画像情報は歪む
のは好ましくないので小曲率表示領域へ表示)とした
が、表示する頻度に応じた制御を行うようにしてもよ
い。
【0111】図17に示す実施の形態においては、常時
表示する内容を小曲率表示領域31,33に表示し、一
時的にしか表示しない内容を大曲率表示領域32に表示
制御している。
【0112】つまり、図5、図6等で示した実施の形態
とは異なり、常時表示される情報であるステータス情報
は、小曲率表示領域33に表示する制御を行っている。
そして、図17(b)に示すように、ダイヤルキーが選
択された時点で表示されるダイヤル番号などの一時的に
表示する内容を大曲率表示領域32に表示しているので
ある。このような表示制御を行うことで、小曲率表示領
域を有効に利用することができる。
【0113】図19で示す携帯電話1Bは、図2で示し
た実施の形態と同様に、端末本体10Bの略全長に亘っ
て表示装置40Bが取り付けられており、それぞれ第
一、第二、第三表示領域31B,32B,33Bを形成
している。ただし、タッチパネル41Bは、表示装置4
0Bの全面に取り付けられるのではなく、図に示すよう
に、小曲率表示領域である第三表示領域33Bの上部の
みに取り付けられている。
【0114】このような構成とすることにより、操作入
力は第三表示領域33Bのみに限定されることとなる
が、例えばメール表示を行う際には、主表示部となる第
一表示領域31Bにはタッチパネルが設けられていない
ので、光量低下がないというメリットがある。
【0115】図20で示す変形例は、形状の境界以外
に、表示の境界を持たせた例である。図2で示した実施
の形態においては、形状の境界が、そのまま表示領域の
境界となっている。これに対して、図20で示した実施
の形態では、形状の境界である境界85,86には、表
示領域の境界である境界88,89が対応しているが、
これ以外にも表示領域の境界87が設けられ、全体とし
て表示領域は、第一、第二、第三、第四表示領域81,
82,83,84の4つの領域に分割されている。
【0116】このように、端末本体10の立体形状に依
存することなく、表示領域を分割することも可能であ
り、目的用途に応じて表示領域を区別することで、操作
性の向上を図ることができる。
【0117】図21で示した実施の形態では、形状の境
界部分に表示の境界を設けない例を示す。図に示すよう
に、端末本体10には形状の境界である境界93,94
が形成されているが、境界94に対応する部分には、表
示の境界が設けられず、形状の境界93に対応する部分
にのみ表示の境界95が設けられている。つまり、1つ
の表示領域は形状の境界にまたがった領域をもつことも
可能であり、端末本体10の立体形状に制約を受けずに
領域を設定することができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
4または請求項5の発明では、立体的外形を有する本体
部の表面形状に沿ってフィルム液晶表示手段が取り付け
られ、表示領域が幾何学的に区別されているので、さま
ざまな形状の機器表面に表示装置を取り付けることがで
きる。また、表示領域ごとに区別された画像を表示する
ことで、表示内容が整理される。
【0119】請求項2の発明では、複数の表示領域に個
別に画像表示を行わせるので、表示制御の単位が狭くな
り、無駄な制御を除外することができる。
【0120】請求項3の発明では、画像メモリの各記憶
領域を複数の表示領域に対応させているので、表示領域
ごとの個別の画像表示制御が容易に行える。
【0121】請求項6の発明では、ステータス情報を大
曲率表示領域に表示させるので、重要な情報を表示する
小曲率表示領域を広く確保することができる。
【0122】請求項7の発明では、絵柄画像を小曲率表
示領域に優先表示させるので、絵柄画像の表示に歪みが
なく(もしくは、歪みが小さく)、絵柄の美観を損なわ
ずに表示することができる。
【0123】請求項8または請求項9の発明では、メー
ル本文またはホームページコンテンツデータを小曲率表
示領域に表示するので、主情報である文字情報等が見や
すくなる。また、一覧性にも優れている。
【0124】請求項10の発明では、小曲率表示領域
は、平面視で略長方形状としたので、文字情報が一定の
列幅で表示され読みやすい。また、画像情報の表示制御
が容易となる。
【0125】請求項11の発明では、小曲率表示領域の
面積は、大曲率表示領域の面積より大きく形成したの
で、絵柄画像の表示が行いやすい。また、文字情報の一
覧表示性に優れる。
【0126】請求項12の発明では、小曲率表示領域に
イベントを要求するオブジェクト画像を配置し、タッチ
パネルを設けているので、ボタンに触れる操作が行いや
すい。特に、小曲率表示領域が平面である場合には、操
作性に優れている。
【0127】請求項13の発明では、常時表示する情報
を小曲率表示領域に表示するので、小曲率表示領域を最
大限有効に利用することができる。
【0128】請求項14または請求項15の発明では、
表示領域の境界が、操作者の視線の上下に対応する縦方
向とは直交する横方向に伸びているので、表示領域に区
切りが自然であり、参照性がよい。また、表示領域の境
界が文字配列の行方向に伸びているので、境界を挟んで
文字情報が表示されている場合であっても、違和感なく
読みつづけることができる。また、境界をまたがったス
クロール表示の制御も行いやすい。
【0129】請求項16の発明では、曲率が所定の曲率
よりも大きい境界には文字情報を表示させないので、文
字画像が歪むことなく、正確に表示することが可能とな
る。
【0130】請求項17の発明では、複数の表示領域の
うち少なくとも1つの表示領域について、他の表示領域
とは独立して情報をスクロールさせるので、他の表示領
域の情報を参照しながら、目的の情報をスクロール表示
させながら参照することができる。
【0131】請求項18の発明では、複数の表示領域に
またがって情報をスクロール表示させるので、メール本
文などの文字情報の一覧性に優れている。
【0132】請求項19の発明では、指定された情報を
複数の表示領域にまたがって表示させる広画面モード
と、特定の1つの表示領域内に表示させる狭画面モード
とを切り替えることができるので、目的に応じて画面レ
イアウトを変更できる。
【0133】請求項20ないし請求項22の発明では、
表示領域の一部が、電子機器の使用状態において操作者
と対面する対面部に配置されているので、操作者が電子
機器の手にした時点で自然と目に入る位置に情報を表示
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の携帯電話の斜視図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】本実施の形態の携帯電話の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図4】画像メモリマップを示す図である。
【図5】フィルム液晶表示装置に表示された待機状態を
示す図である。
【図6】フィルム液晶表示装置にダイヤル入力表示およ
び着信表示が行われた状態を示す図である。
【図7】フィルム液晶表示装置にメール表示を行った状
態を示す図である。
【図8】フィルム液晶表示装置にホームページコンテン
ツデータを表示した状態を示す図である。
【図9】基本制御フローチャートである。
【図10】通信状態更新処理のフローチャートである。
【図11】バッテリ表示更新処理のフローチャートであ
る。
【図12】時刻更新処理のフローチャートである。
【図13】ダイヤル処理のフローチャートである。
【図14】着信処理のフローチャートである。
【図15】通話処理のフローチャートである。
【図16】メール表示処理のフローチャートである。
【図17】常時表示する情報を小曲率表示領域に表示し
た実施例図である。
【図18】幅のある境界を持った表示領域の実施例図で
ある。
【図19】タッチパネルをフィルム液晶表示装置の一部
に配した実施例図である。
【図20】形状の境界以外に表示境界をもつ表示領域を
示す図である。
【図21】形状の境界にまたがった領域をもつ表示領域
を示す図である。
【図22】フィルム液晶表示装置の断面図である。
【符号の説明】
1 携帯電話 10 端末本体 31 第一表示領域 32 第二表示領域 33 第三表示領域 34,35 境界 40 フィルム液晶表示装置 41 タッチパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/30 307 G09F 9/30 307 5C080 9/40 301 9/40 301 5C094 G09G 3/20 660 G09G 3/20 660B 5G435 680 680S 680H 691 691D 3/36 3/36 (72)発明者 郡山 康一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 前田 克則 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 浅井 克彦 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA02 FA29 GA03 GA17 HA01 HA02 HA05 HA14 JA08 MA01 2H089 HA18 HA23 HA40 JA10 QA11 RA07 RA11 TA01 TA02 TA07 UA09 2H090 JA13 JB03 JC04 KA07 KA09 LA04 2H093 NA01 NA06 NA43 NC28 NC49 NC72 ND01 ND42 NE07 NF09 5C006 AA22 AB01 AB03 AB05 AF38 AF64 BB08 BB14 BF02 BF45 EC02 EC05 EC08 FA05 5C080 AA10 BB06 DD21 EE04 GG01 JJ01 JJ02 JJ06 JJ07 KK07 5C094 AA01 AA14 AA48 AA52 AA56 BA09 BA43 CA19 CA24 DA05 EB02 FA01 GA10 HA10 5G435 AA01 BB12 BB16 CC09 CC12 EE02 EE10 EE11 EE31 GG21 LL07

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示機能を有する電子機器であって、 立体的外形を有する本体部と、 前記本体部の表面形状に沿って非一様な湾曲状態で立体
    的かつ連続的に取り付けられ、湾曲状態の変化部を境界
    として幾何学的に区別された複数の表示領域を有するフ
    ィルム液晶表示手段と、を備えることを特徴とする電子
    機器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子機器であって、 前記複数の表示領域に個別に画像表示を行わせる表示制
    御手段、をさらに備えることを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電子機器であって、 前記表示制御手段は、 前記フィルム液晶表示手段の全表示領域に対応したフレ
    ームメモリである画像メモリ、を備え、 前記画像メモリの各記憶領域を前記複数の表示領域に対
    応させて、前記複数の表示領域における表示制御を行う
    ことを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 表示機能を有する電子機器であって、 立体的外形を有する本体部と、 前記本体部の表面形状に沿って立体的かつ連続的にとり
    つけられ、比較的小さい曲率を持つ小曲率表示領域と、
    比較的大きい曲率を持つ大曲率表示領域とを含む複数の
    表示領域が、曲率の変化部を境界として幾何学的に区別
    されてなるフィルム液晶表示手段と、 前記小曲率表示領域と前記大曲率表示領域とに個別に画
    像を表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴と
    する電子機器。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電子機器であって、 前記小曲率表示領域は平面表示領域であり、 前記大曲率表示領域はゼロでない曲率を有する曲面表示
    領域となっていることを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の電子機
    器であって、 前記表示制御手段は、ステータス情報を前記大曲率表示
    領域に表示させることを特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5に記載の電子機
    器であって、 前記表示制御手段は、前記小曲率表示領域と前記大曲率
    表示領域とのうち、前記小曲率表示領域に絵柄画像を優
    先表示させることを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項4または請求項5に記載の電子機
    器であって、 ネットワーク接続手段と、 電子メールのメール処理手段と、をさらに備え、 前記表示制御手段は、前記メール処理手段で処理するメ
    ール本文を、前記小曲率表示領域に表示させることを特
    徴とする電子機器。
  9. 【請求項9】 請求項4または請求項5に記載の電子機
    器であって、 ネットワーク接続手段と、 前記フィルム液晶表示手段にホームページのコンテンツ
    情報を表示可能なウェブブラウザと、を備え、 前記表示制御手段は、前記コンテンツ情報を前記小曲率
    表示領域に表示させることを特徴とする電子機器。
  10. 【請求項10】 請求項4または請求項5に記載の電子
    機器であって、 前記小曲率表示領域は、平面視で略長方形状であること
    を特徴とする電子機器。
  11. 【請求項11】 請求項4または請求項5に記載の電子
    機器であって、 前記小曲率表示領域の面積は、前記大曲率表示領域の面
    積より大きく形成したことを特徴とする電子機器。
  12. 【請求項12】 請求項4または請求項5に記載の電子
    機器であって、 前記小曲率表示領域の少なくとも一部の表面領域の上に
    配置されたタッチパネル、をさらに備え、 前記少なくとも一部の表面領域に、操作者によって指示
    されるイベント毎のオブジェクトの画像が表示されるこ
    とを特徴とする電子機器。
  13. 【請求項13】 請求項4または請求項5に記載の電子
    機器であって、 前記表示制御手段は、常時表示する情報を前記小曲率表
    示領域に表示させることを特徴とする電子機器。
  14. 【請求項14】 請求項1または請求項4に記載の電子
    機器であって、 前記フィルム液晶表示手段は、操作者の視線の上下に対
    応する縦方向と、前記縦方向に直交する横方向とがあら
    かじめ規定されており、 前記複数の領域の前記境界は、前記横方向に略並行に伸
    びていることを特徴とする電子機器。
  15. 【請求項15】 請求項1または請求項4に記載の電子
    機器であって、 前記フィルム液晶表示手段は、文字画像の表示における
    文字配列の行方向があらかじめ規定されており、 前記複数の表示領域の前記境界は、前記行方向に略並行
    に伸びていることを特徴とする電子機器。
  16. 【請求項16】 請求項1または請求項4に記載の電子
    機器であって、 前記複数の表示領域の前記境界のうち、曲率が所定の曲
    率よりも大きい境界には、少なくとも文字情報を表示さ
    せないことを特徴とする電子機器。
  17. 【請求項17】 請求項1または請求項4に記載の電子
    機器であって、 前記複数の表示領域のうち少なくとも1つの表示領域に
    ついて、他の表示領域とは独立して情報をスクロール表
    示させる単独スクロール手段、をさらに備えることを特
    徴とする電子機器。
  18. 【請求項18】 請求項1または請求項4に記載の電子
    機器であって、 前記複数の表示領域にまたがって情報をスクロール表示
    させる広領域スクロール手段、をさらに備えることを特
    徴とする電子機器。
  19. 【請求項19】 請求項1または請求項4に記載の電子
    機器であって、 指定された情報を前記複数の表示領域にまたがって表示
    させる広画面モードと、特定の1つの表示領域内で表示
    させる狭画面モードとを切り替える画面切替手段、をさ
    らに備えることを特徴とする電子機器。
  20. 【請求項20】 表示機能を有する電子機器であって、 立体的外形を有する本体部と、 前記本体部の表面形状に沿って非一様な湾曲状態で立体
    的かつ連続的に取り付けられ、湾曲状態の変化部を境界
    として幾何学的に区別された複数の表示領域を有するフ
    ィルム液晶表示手段と、を備え、 前記複数の表示領域の一部が、前記電子機器の使用状態
    において操作者と対面する対面部に配置されていること
    を特徴とする電子機器。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の電子機器であっ
    て、 前記対面部が平面であることを特徴とする電子機器。
  22. 【請求項22】 請求項20に記載の電子機器であっ
    て、 前記対面部が曲面であることを特徴とする電子機器。
JP2000191391A 2000-06-26 2000-06-26 電子機器 Expired - Fee Related JP4178725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000191391A JP4178725B2 (ja) 2000-06-26 2000-06-26 電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000191391A JP4178725B2 (ja) 2000-06-26 2000-06-26 電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002006293A true JP2002006293A (ja) 2002-01-09
JP4178725B2 JP4178725B2 (ja) 2008-11-12

Family

ID=18690700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000191391A Expired - Fee Related JP4178725B2 (ja) 2000-06-26 2000-06-26 電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4178725B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006154262A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Kyocera Corp 携帯端末、携帯端末の制御方法及びプログラム
JP2006293002A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Vodafone Kk 電子機器
WO2008047465A1 (fr) * 2006-10-18 2008-04-24 Nikon Corporation Appareil électronique
JP2008242493A (ja) * 2008-06-09 2008-10-09 Fujitsu Ltd 時計およびプログラム
JP2011141539A (ja) * 2009-12-10 2011-07-21 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置の駆動方法、及び表示装置
JP2011210242A (ja) * 2010-03-08 2011-10-20 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 電子機器及び電子システム
JP2012150488A (ja) * 2012-02-29 2012-08-09 Kyocera Corp 携帯端末、携帯端末の制御方法及びプログラム
JP2013015836A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Samsung Display Co Ltd 可撓性表示パネル及び該可撓性表示パネルを備える表示装置
JP2013015835A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Samsung Display Co Ltd 可撓性表示パネル及び該可撓性表示パネルを備える表示装置
JPWO2012043827A1 (ja) * 2010-10-01 2014-02-24 シャープ株式会社 表示方法
KR20150005679A (ko) * 2006-03-16 2015-01-14 엠.브루베이커 커티스 이동 객체에 하이퍼-관련 광고의 표시를 통한 수익 획득 시스템 및 방법
JP2016075917A (ja) * 2009-09-16 2016-05-12 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
US9878666B2 (en) 2014-03-19 2018-01-30 Bcat, Llc Digital display system with a front-facing camera and rear digital display
JP2018141982A (ja) * 2009-04-07 2018-09-13 株式会社半導体エネルギー研究所 電子機器
US10740796B2 (en) 2009-01-20 2020-08-11 Bcat, Llc Systems, methods, and devices for generating critical mass in a mobile advertising, media, and communications platform
US10755613B2 (en) 2016-04-14 2020-08-25 Bcat, Llc System and apparatus for making, mounting and using externally-mounted digital displays on moving objects

Cited By (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006154262A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Kyocera Corp 携帯端末、携帯端末の制御方法及びプログラム
JP2006293002A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Vodafone Kk 電子機器
KR20150005679A (ko) * 2006-03-16 2015-01-14 엠.브루베이커 커티스 이동 객체에 하이퍼-관련 광고의 표시를 통한 수익 획득 시스템 및 방법
KR101716873B1 (ko) * 2006-03-16 2017-03-15 엠.브루베이커 커티스 이동 객체에 하이퍼-관련 광고의 표시를 통한 수익 획득 시스템 및 방법
WO2008047465A1 (fr) * 2006-10-18 2008-04-24 Nikon Corporation Appareil électronique
JP2008242493A (ja) * 2008-06-09 2008-10-09 Fujitsu Ltd 時計およびプログラム
US10740796B2 (en) 2009-01-20 2020-08-11 Bcat, Llc Systems, methods, and devices for generating critical mass in a mobile advertising, media, and communications platform
JP2018141982A (ja) * 2009-04-07 2018-09-13 株式会社半導体エネルギー研究所 電子機器
US11906826B2 (en) 2009-04-07 2024-02-20 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Liquid crystal display device and manufacturing method thereof
JP7394946B2 (ja) 2009-04-07 2023-12-08 株式会社半導体エネルギー研究所 電子機器
JP2023011686A (ja) * 2009-04-07 2023-01-24 株式会社半導体エネルギー研究所 電子機器
US11243420B2 (en) 2009-04-07 2022-02-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Liquid crystal display device and manufacturing method thereof
JP2021192125A (ja) * 2009-04-07 2021-12-16 株式会社半導体エネルギー研究所 液晶表示装置
US11163182B2 (en) 2009-04-07 2021-11-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Liquid crystal display device and manufacturing method thereof
JP2020046683A (ja) * 2009-04-07 2020-03-26 株式会社半導体エネルギー研究所 電子機器
JP2019061252A (ja) * 2009-04-07 2019-04-18 株式会社半導体エネルギー研究所 電子機器の製造方法
JP2017146608A (ja) * 2009-09-16 2017-08-24 株式会社半導体エネルギー研究所 電子機器
KR20180128093A (ko) * 2009-09-16 2018-11-30 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치 및 이의 제조 방법
KR20170131713A (ko) * 2009-09-16 2017-11-29 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치 및 이의 제조 방법
US11469387B2 (en) 2009-09-16 2022-10-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and manufacturing method thereof
KR101882887B1 (ko) * 2009-09-16 2018-07-27 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치 및 이의 제조 방법
KR101801956B1 (ko) * 2009-09-16 2017-11-27 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치 및 이의 제조 방법
US11171298B2 (en) 2009-09-16 2021-11-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and manufacturing method thereof
KR102009813B1 (ko) 2009-09-16 2019-08-12 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치 및 이의 제조 방법
KR101927922B1 (ko) 2009-09-16 2018-12-11 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치 및 이의 제조 방법
US9666820B2 (en) 2009-09-16 2017-05-30 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and manufacturing method thereof
KR20190052178A (ko) * 2009-09-16 2019-05-15 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치 및 이의 제조 방법
KR101979327B1 (ko) 2009-09-16 2019-05-16 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치 및 이의 제조 방법
JP2016075917A (ja) * 2009-09-16 2016-05-12 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
US10374184B2 (en) 2009-09-16 2019-08-06 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and manufacturing method thereof
JP2011141539A (ja) * 2009-12-10 2011-07-21 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置の駆動方法、及び表示装置
JP2015092360A (ja) * 2010-03-08 2015-05-14 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
JP2011210242A (ja) * 2010-03-08 2011-10-20 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 電子機器及び電子システム
JPWO2012043827A1 (ja) * 2010-10-01 2014-02-24 シャープ株式会社 表示方法
JP5638084B2 (ja) * 2010-10-01 2014-12-10 シャープ株式会社 表示方法
US10061356B2 (en) 2011-06-30 2018-08-28 Samsung Display Co., Ltd. Flexible display panel and display apparatus including the flexible display panel
JP2013015836A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Samsung Display Co Ltd 可撓性表示パネル及び該可撓性表示パネルを備える表示装置
US11169570B2 (en) 2011-06-30 2021-11-09 Samsung Display Co., Ltd. Flexible display panel and display apparatus including the flexible display panel
US11803210B2 (en) 2011-06-30 2023-10-31 Samsung Display Co., Ltd. Flexible display panel having bent non-display regions and display apparatus including the flexible display panel
US10496133B2 (en) 2011-06-30 2019-12-03 Samsung Display Co., Ltd. Flexible display panel and display apparatus including the flexible display panel
JP2013015835A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Samsung Display Co Ltd 可撓性表示パネル及び該可撓性表示パネルを備える表示装置
JP2012150488A (ja) * 2012-02-29 2012-08-09 Kyocera Corp 携帯端末、携帯端末の制御方法及びプログラム
US10293750B2 (en) 2014-03-19 2019-05-21 Bcat, Llc Digital display system with a front-facing camera and rear digital display
US9878666B2 (en) 2014-03-19 2018-01-30 Bcat, Llc Digital display system with a front-facing camera and rear digital display
US10755613B2 (en) 2016-04-14 2020-08-25 Bcat, Llc System and apparatus for making, mounting and using externally-mounted digital displays on moving objects

Also Published As

Publication number Publication date
JP4178725B2 (ja) 2008-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002006293A (ja) 電子機器
TWI594173B (zh) 電子裝置及電子系統
JP5640178B1 (ja) 液晶表示装置
CN107995959B (zh) 视角可切换的触控显示面板及触控显示装置
JP4453710B2 (ja) 液晶装置、電子機器および位置検出方法
US6927747B2 (en) Dual directional display for communication device
JP4572888B2 (ja) 液晶装置及び電子機器
JP5019848B2 (ja) 液晶装置及び電子機器
KR20000075772A (ko) 대향하는 두 면에서 볼 수 있는 디스플레이를 갖는 전자 장치
KR20100138895A (ko) 모바일 장치용 듀얼 사이드 디스플레이
WO2006027995A1 (ja) 表示装置、視野角制御装置、および電子機器
JP2011103094A (ja) ディスプレイ装置及び電子機器
US20090122017A1 (en) Mobile electronic device having capacitive sensor with reduced visibility isolation areas and corresponding method
JP2002014366A (ja) 表示パネル、電子機器、および装着型電子機器
JP5203285B2 (ja) 指示入力装置、表示装置、表示方法、表示処理プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2002132415A (ja) 電子装置
JP3708698B2 (ja) 入力装置付液晶表示装置及び電子機器
JPH1124838A (ja) 入出力装置
JP2003075806A (ja) 電子情報表示装置
JP2003122496A (ja) 入出力装置
CN102193228B (zh) 电子装置和电子系统
WO2007129483A1 (ja) ディスプレイ
JPH08146377A (ja) 液晶表示装置
JP2005292753A (ja) 表示装置及び電子機器
JP2004304674A (ja) 携帯電話機、電気光学装置の実装構造、および電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050613

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees