JP2002006190A - 対物レンズユニット - Google Patents
対物レンズユニットInfo
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- JP2002006190A JP2002006190A JP2000190962A JP2000190962A JP2002006190A JP 2002006190 A JP2002006190 A JP 2002006190A JP 2000190962 A JP2000190962 A JP 2000190962A JP 2000190962 A JP2000190962 A JP 2000190962A JP 2002006190 A JP2002006190 A JP 2002006190A
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- lens holder
- lens frame
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接着剤の仮硬化から本硬化までの間に調整の
狂いが生じないようにした、光学特性の良好な対物レン
ズユニットを提供する。 【解決手段】 先玉レンズ13を保持する先玉レンズホ
ルダ14を、先玉レンズ13の光源側に配置される後玉
レンズ11を保持する後玉レンズホルダ12から離間さ
せた状態で、後玉レンズホルダ12に対する先玉レンズ
ホルダ14のX,Y,Z3軸方向の位置および光軸方向
の傾きθx およびθy を調整した後、先玉レンズホルダ
14および後玉レンズホルダ12の隙間に接着剤を充填
して固定するようにした対物レンズユニット16におい
て、後玉レンズホルダ12に設けた半径方向の貫通穴1
2b〜12eおよび先玉レンズホルダ14の前記貫通穴
と対向する位置に設けた止まり穴14b〜14eにより
画成される空間内に流入した接着剤18bを仮硬化させ
て、クサビ効果を発揮させるようにした。
狂いが生じないようにした、光学特性の良好な対物レン
ズユニットを提供する。 【解決手段】 先玉レンズ13を保持する先玉レンズホ
ルダ14を、先玉レンズ13の光源側に配置される後玉
レンズ11を保持する後玉レンズホルダ12から離間さ
せた状態で、後玉レンズホルダ12に対する先玉レンズ
ホルダ14のX,Y,Z3軸方向の位置および光軸方向
の傾きθx およびθy を調整した後、先玉レンズホルダ
14および後玉レンズホルダ12の隙間に接着剤を充填
して固定するようにした対物レンズユニット16におい
て、後玉レンズホルダ12に設けた半径方向の貫通穴1
2b〜12eおよび先玉レンズホルダ14の前記貫通穴
と対向する位置に設けた止まり穴14b〜14eにより
画成される空間内に流入した接着剤18bを仮硬化させ
て、クサビ効果を発揮させるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学記録媒体に対
して情報信号を書き込んだり光学記録媒体に記録された
情報信号を読み取るための光学ヘッドに搭載する、対物
レンズユニットに関するものである。
して情報信号を書き込んだり光学記録媒体に記録された
情報信号を読み取るための光学ヘッドに搭載する、対物
レンズユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、動画、静止画等のビデオデータを
デジタルデータとして記録する技術の発達に伴い、取り
扱われるデータの大容量化が進んでいる。このようなデ
ータを記録する記録媒体においては、データの大容量化
に対応するように、信号記録密度の向上が図られてい
る。このような高密度化の流れの中で、記録媒体として
光記録技術を用いた光学記録媒体が普及している。光記
録技術においては、記録密度は集束される光のスポット
サイズに依存する。すなわち、光のスポットサイズが小
さいほど、1つの信号が狭いエリアに記録され、信号記
録密度が向上することになる。その際、集束される光の
スポットサイズは、光の波長λに比例し、この光を集束
する集光レンズの開口数NAに反比例する特性を有して
いる。
デジタルデータとして記録する技術の発達に伴い、取り
扱われるデータの大容量化が進んでいる。このようなデ
ータを記録する記録媒体においては、データの大容量化
に対応するように、信号記録密度の向上が図られてい
る。このような高密度化の流れの中で、記録媒体として
光記録技術を用いた光学記録媒体が普及している。光記
録技術においては、記録密度は集束される光のスポット
サイズに依存する。すなわち、光のスポットサイズが小
さいほど、1つの信号が狭いエリアに記録され、信号記
録密度が向上することになる。その際、集束される光の
スポットサイズは、光の波長λに比例し、この光を集束
する集光レンズの開口数NAに反比例する特性を有して
いる。
【0003】そこで、光学記録媒体の信号記録密度を向
上させるために、使用する集光レンズの高NA化が要求
されている。高いNAを有する集光レンズとしては、2
枚以上のレンズを組み合わせた対物レンズユニットが知
られている。例えば、特開平11−203706号公報
には、図9に示すような2枚玉レンズから成る対物レン
ズユニット51が開示されている。この対物レンズユニ
ット51は、光磁気ディスク52に対向配置される半球
面レンズである先玉レンズ53と、この先玉レンズ53
を支持する先玉レンズホルダ54と、先玉レンズ53と
光軸が一致するように配置される後玉レンズ55と、こ
の後玉レンズ55を支持する後玉レンズホルダ56とを
備えて成り、上記後玉レンズ55としては開口数NAが
約0.6のものを用いている。この対物レンズユニット
51では、後玉レンズ55により集束した図示しないレ
ーザ光を先玉レンズ5でさらに絞り込む構成とすること
により、高いNAを実現している。また、この対物レン
ズユニット51は、図示しないアクチュエータに搭載さ
れており、光磁気ディスク52に対して予め設定された
距離だけ離間するよう制御可能に構成されている。
上させるために、使用する集光レンズの高NA化が要求
されている。高いNAを有する集光レンズとしては、2
枚以上のレンズを組み合わせた対物レンズユニットが知
られている。例えば、特開平11−203706号公報
には、図9に示すような2枚玉レンズから成る対物レン
ズユニット51が開示されている。この対物レンズユニ
ット51は、光磁気ディスク52に対向配置される半球
面レンズである先玉レンズ53と、この先玉レンズ53
を支持する先玉レンズホルダ54と、先玉レンズ53と
光軸が一致するように配置される後玉レンズ55と、こ
の後玉レンズ55を支持する後玉レンズホルダ56とを
備えて成り、上記後玉レンズ55としては開口数NAが
約0.6のものを用いている。この対物レンズユニット
51では、後玉レンズ55により集束した図示しないレ
ーザ光を先玉レンズ5でさらに絞り込む構成とすること
により、高いNAを実現している。また、この対物レン
ズユニット51は、図示しないアクチュエータに搭載さ
れており、光磁気ディスク52に対して予め設定された
距離だけ離間するよう制御可能に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような2枚以上
のレンズを組み合わせて高NA化したレンズユニットに
おいては、集束される光スポットの収差が最小となるよ
うに、レンズの相対位置を調整して組み立てる必要があ
る(上記光スポットの収差としては、球面収差、非点収
差およびコマ収差がある)。例えば図9のような2枚玉
レンズユニットの場合、後玉レンズ55を基準として、
先玉レンズ53をその光学軸方向に移動させて先玉レン
ズ53および後玉レンズ55の間隔を調整することによ
り球面収差を最小にした上で、先玉レンズ53をその光
学軸と直交する2方向に平行に移動させるとともに上記
直交する2方向を回転軸とする2回転方向の調整を行っ
て後玉レンズ55の光学軸と先玉レンズ53の光学軸と
を一致させることで非点収差およびコマ収差を最小にす
る必要がある。つまり、先玉レンズ53は、3軸方向お
よび2回転方向の調整を行う必要がある。
のレンズを組み合わせて高NA化したレンズユニットに
おいては、集束される光スポットの収差が最小となるよ
うに、レンズの相対位置を調整して組み立てる必要があ
る(上記光スポットの収差としては、球面収差、非点収
差およびコマ収差がある)。例えば図9のような2枚玉
レンズユニットの場合、後玉レンズ55を基準として、
先玉レンズ53をその光学軸方向に移動させて先玉レン
ズ53および後玉レンズ55の間隔を調整することによ
り球面収差を最小にした上で、先玉レンズ53をその光
学軸と直交する2方向に平行に移動させるとともに上記
直交する2方向を回転軸とする2回転方向の調整を行っ
て後玉レンズ55の光学軸と先玉レンズ53の光学軸と
を一致させることで非点収差およびコマ収差を最小にす
る必要がある。つまり、先玉レンズ53は、3軸方向お
よび2回転方向の調整を行う必要がある。
【0005】上記のような調整組立を行うためには、先
玉レンズホルダ54が後玉レンズホルダ56に接触しな
いように両ホルダを離間させた状態で、上記各収差が最
小になるように先玉レンズホルダ54を移動させて上記
3軸方向および2回転方向の調整を行い、その調整状態
を調整治具により保持したまま、先玉レンズホルダ54
および後玉レンズホルダ54の隙間に紫外線硬化型接着
剤等の接着剤を充填して、隙間からはみ出した接着剤に
弱い紫外線を照射して仮硬化させた後に、先玉レンズホ
ルダ54の調整治具による保持を解除してから、レンズ
ユニット51をより強い紫外線を照射できる紫外線照射
装置に投入して、両ホルダの隙間に充填された接着剤に
十分な強さおよび量の紫外線を照射して本硬化させる必
要がある。しかしながら、隙間からはみ出した接着剤を
仮硬化しただけでは十分な接着強度が生じないため、先
玉レンズホルダ54の調整治具による保持を解除する際
に、先玉レンズホルダ54の自重や振動・衝撃等の外力
のために、先玉レンズホルダ54が動くことになり、先
玉レンズ54の調整が狂う不具合が生じる。
玉レンズホルダ54が後玉レンズホルダ56に接触しな
いように両ホルダを離間させた状態で、上記各収差が最
小になるように先玉レンズホルダ54を移動させて上記
3軸方向および2回転方向の調整を行い、その調整状態
を調整治具により保持したまま、先玉レンズホルダ54
および後玉レンズホルダ54の隙間に紫外線硬化型接着
剤等の接着剤を充填して、隙間からはみ出した接着剤に
弱い紫外線を照射して仮硬化させた後に、先玉レンズホ
ルダ54の調整治具による保持を解除してから、レンズ
ユニット51をより強い紫外線を照射できる紫外線照射
装置に投入して、両ホルダの隙間に充填された接着剤に
十分な強さおよび量の紫外線を照射して本硬化させる必
要がある。しかしながら、隙間からはみ出した接着剤を
仮硬化しただけでは十分な接着強度が生じないため、先
玉レンズホルダ54の調整治具による保持を解除する際
に、先玉レンズホルダ54の自重や振動・衝撃等の外力
のために、先玉レンズホルダ54が動くことになり、先
玉レンズ54の調整が狂う不具合が生じる。
【0006】本発明は、接着剤の仮硬化から本硬化まで
の間に調整の狂いが生じないようにした、光学特性の良
好な対物レンズユニットを提供することを目的とする。
の間に調整の狂いが生じないようにした、光学特性の良
好な対物レンズユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的のため、請求項
1に記載の第1発明は、光学記録媒体に対向して配置さ
れる第1のレンズを保持する第1レンズ枠と、前記第1
のレンズの光源側に配置される第2のレンズを保持する
第2レンズ枠とを組み合わせ、前記第2レンズ枠から前
記第1レンズ枠が離間した状態で、前記第2レンズ枠に
対する前記第1レンズ枠の位置および光軸方向の傾きを
調整した後、前記第1レンズ枠および前記第2レンズ枠
の隙間に接着剤を充填して固定するようにした対物レン
ズユニットにおいて、前記第2レンズ枠に半径方向の貫
通穴を複数箇所設けるとともに、前記第1レンズ枠の前
記貫通穴と対向する位置に凹部を設けて成ることを特徴
とする。
1に記載の第1発明は、光学記録媒体に対向して配置さ
れる第1のレンズを保持する第1レンズ枠と、前記第1
のレンズの光源側に配置される第2のレンズを保持する
第2レンズ枠とを組み合わせ、前記第2レンズ枠から前
記第1レンズ枠が離間した状態で、前記第2レンズ枠に
対する前記第1レンズ枠の位置および光軸方向の傾きを
調整した後、前記第1レンズ枠および前記第2レンズ枠
の隙間に接着剤を充填して固定するようにした対物レン
ズユニットにおいて、前記第2レンズ枠に半径方向の貫
通穴を複数箇所設けるとともに、前記第1レンズ枠の前
記貫通穴と対向する位置に凹部を設けて成ることを特徴
とする。
【0008】請求項2に記載の第2発明は、前記第1レ
ンズ枠の凹部は円筒状の止まり穴であることを特徴とす
る。
ンズ枠の凹部は円筒状の止まり穴であることを特徴とす
る。
【0009】請求項3に記載の第3発明は、前記第1レ
ンズ枠の凹部は円周方向の溝であることを特徴とする。
ンズ枠の凹部は円周方向の溝であることを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】第1発明においては、第2のレンズを保
持する第2レンズ枠に半径方向の貫通穴を複数箇所設け
るとともに、第1のレンズを保持する第1レンズ枠の前
記貫通穴と対向する位置に凹部を設けたから、前記第1
レンズ枠と前記第2レンズ枠とを組み合わせ、前記第2
レンズ枠から前記第1レンズ枠が離間した状態で、前記
第2レンズ枠に対する前記第1レンズ枠の位置および光
軸方向の傾きを調整した後、前記第1レンズ枠および前
記第2レンズ枠の隙間に接着剤を充填し、前記隙間から
はみ出した接着剤ならびに前記貫通穴および対向する凹
部の間に流入した接着剤を仮硬化させると、前記貫通穴
および対向する凹部の間に流入した接着剤を仮硬化させ
たものが前記第1レンズ枠および前記第2レンズ枠の間
でクサビ効果を発揮することになり、前記第1レンズ枠
および前記第2レンズ枠の間の接着強度が向上する。し
たがって、本硬化を行うために前記第1レンズ枠の調整
治具等による保持を解除する際に、前記第1レンズ枠の
自重や振動・衝撃等の外力が加わっても前記第1レンズ
枠が前記第2レンズ枠に対し動くことはないので、調整
が狂うことはなく、光学特性の良好な対物レンズユニッ
トとなる。
持する第2レンズ枠に半径方向の貫通穴を複数箇所設け
るとともに、第1のレンズを保持する第1レンズ枠の前
記貫通穴と対向する位置に凹部を設けたから、前記第1
レンズ枠と前記第2レンズ枠とを組み合わせ、前記第2
レンズ枠から前記第1レンズ枠が離間した状態で、前記
第2レンズ枠に対する前記第1レンズ枠の位置および光
軸方向の傾きを調整した後、前記第1レンズ枠および前
記第2レンズ枠の隙間に接着剤を充填し、前記隙間から
はみ出した接着剤ならびに前記貫通穴および対向する凹
部の間に流入した接着剤を仮硬化させると、前記貫通穴
および対向する凹部の間に流入した接着剤を仮硬化させ
たものが前記第1レンズ枠および前記第2レンズ枠の間
でクサビ効果を発揮することになり、前記第1レンズ枠
および前記第2レンズ枠の間の接着強度が向上する。し
たがって、本硬化を行うために前記第1レンズ枠の調整
治具等による保持を解除する際に、前記第1レンズ枠の
自重や振動・衝撃等の外力が加わっても前記第1レンズ
枠が前記第2レンズ枠に対し動くことはないので、調整
が狂うことはなく、光学特性の良好な対物レンズユニッ
トとなる。
【0011】第2発明においては、前記第1レンズ枠の
凹部は円筒状の止まり穴であるから、この凹部と前記第
2レンズ枠の貫通穴との間に流入した接着剤を仮硬化さ
せることにより、所望の通り上記クサビ効果を発揮させ
ることができる。
凹部は円筒状の止まり穴であるから、この凹部と前記第
2レンズ枠の貫通穴との間に流入した接着剤を仮硬化さ
せることにより、所望の通り上記クサビ効果を発揮させ
ることができる。
【0012】第3発明においては、前記第1レンズ枠の
凹部は円周方向の溝であるから、この凹部と前記第2レ
ンズ枠の貫通穴との間に流入した接着剤を仮硬化させる
ことにより、所望の通り上記クサビ効果を発揮させるこ
とができる。
凹部は円周方向の溝であるから、この凹部と前記第2レ
ンズ枠の貫通穴との間に流入した接着剤を仮硬化させる
ことにより、所望の通り上記クサビ効果を発揮させるこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
の対物レンズユニットの分解斜視図であり、図2は第1
実施形態の対物レンズユニットの縦断面図である。本実
施形態の対物レンズユニット16は、図1に示すよう
に、後玉レンズ(第2のレンズ)11と、後玉レンズ1
1を保持する後玉レンズホルダ(第2レンズ枠)12
と、先玉レンズ(第1のレンズ)13と、先玉レンズ1
3を保持する先玉レンズホルダ(第1レンズ枠)14と
から成る。先玉レンズ13は図示しない光磁気ディスク
(光学記録媒体)に対向して配置されており、後玉レン
ズ11は先玉レンズ13の光源側(図示下側)に配置さ
れている。
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
の対物レンズユニットの分解斜視図であり、図2は第1
実施形態の対物レンズユニットの縦断面図である。本実
施形態の対物レンズユニット16は、図1に示すよう
に、後玉レンズ(第2のレンズ)11と、後玉レンズ1
1を保持する後玉レンズホルダ(第2レンズ枠)12
と、先玉レンズ(第1のレンズ)13と、先玉レンズ1
3を保持する先玉レンズホルダ(第1レンズ枠)14と
から成る。先玉レンズ13は図示しない光磁気ディスク
(光学記録媒体)に対向して配置されており、後玉レン
ズ11は先玉レンズ13の光源側(図示下側)に配置さ
れている。
【0014】後玉レンズ11は、加熱軟化したガラスを
型に充填して成形したガラスプレスレンズであり、その
周囲には図2に示すような鍔11aが形成されている。
この後玉レンズ11の上下両面は共に非球面形状に成形
されている。
型に充填して成形したガラスプレスレンズであり、その
周囲には図2に示すような鍔11aが形成されている。
この後玉レンズ11の上下両面は共に非球面形状に成形
されている。
【0015】後玉レンズホルダ12は、PPSやPE
I、LCP等の耐熱性が高くかつ成形精度の高いエンジ
ニアリングプラスチック製であり、中空円筒状に成形さ
れている。この後玉レンズホルダ12の内周には、図2
に示すようなリブ12aが設けられている。この後玉レ
ンズホルダ12のリブ12a上には、鍔11aが当接す
るように後玉レンズ11が配置され、図示しない接着剤
により接着固定されている。また、後玉レンズホルダ1
2の先玉レンズ13側(図示上側)の部分には、複数
(図示例では4つ)の円筒形の貫通穴12b〜12eが
円周方向等間隔に形成されており、貫通穴12b〜12
eの外縁には面取りが付与されている。
I、LCP等の耐熱性が高くかつ成形精度の高いエンジ
ニアリングプラスチック製であり、中空円筒状に成形さ
れている。この後玉レンズホルダ12の内周には、図2
に示すようなリブ12aが設けられている。この後玉レ
ンズホルダ12のリブ12a上には、鍔11aが当接す
るように後玉レンズ11が配置され、図示しない接着剤
により接着固定されている。また、後玉レンズホルダ1
2の先玉レンズ13側(図示上側)の部分には、複数
(図示例では4つ)の円筒形の貫通穴12b〜12eが
円周方向等間隔に形成されており、貫通穴12b〜12
eの外縁には面取りが付与されている。
【0016】先玉レンズ13は、上記後玉レンズ11と
同様に、加熱軟化したガラスを型に充填して成形したガ
ラスプレスレンズであり、その周囲には図2に示すよう
な鍔13aが形成されている。この後玉レンズ11の直
径は、後玉レンズ11の半分程度である。先玉レンズ1
3の図示しない光磁気ディスクに対向する面(図示上
面)は平面に成形されており、先玉レンズ13の後玉レ
ンズ11側の面(図示下面)は球面形状に成形されてい
る。
同様に、加熱軟化したガラスを型に充填して成形したガ
ラスプレスレンズであり、その周囲には図2に示すよう
な鍔13aが形成されている。この後玉レンズ11の直
径は、後玉レンズ11の半分程度である。先玉レンズ1
3の図示しない光磁気ディスクに対向する面(図示上
面)は平面に成形されており、先玉レンズ13の後玉レ
ンズ11側の面(図示下面)は球面形状に成形されてい
る。
【0017】先玉レンズホルダ14は、PPSやPE
I、LCP等の耐熱性が高くかつ成形精度の高いエンジ
ニアリングプラスチック製であり、異なる外径の円筒部
を組み合わせた段付き中空円筒状に成形されている。こ
の先玉レンズホルダ14の上部に位置する小径円筒部の
内周には、図2に示すようなリブ14aが設けられてい
る。この先玉レンズホルダ14のリブ14a上には、鍔
13aが当接するように先玉レンズ13が配置され、図
示しない接着剤により接着固定されている。
I、LCP等の耐熱性が高くかつ成形精度の高いエンジ
ニアリングプラスチック製であり、異なる外径の円筒部
を組み合わせた段付き中空円筒状に成形されている。こ
の先玉レンズホルダ14の上部に位置する小径円筒部の
内周には、図2に示すようなリブ14aが設けられてい
る。この先玉レンズホルダ14のリブ14a上には、鍔
13aが当接するように先玉レンズ13が配置され、図
示しない接着剤により接着固定されている。
【0018】先玉レンズホルダ14の上部の小径円筒部
の下方には、該小径円筒部よりも大きい外径を有する大
径円筒部が形成されている。この大径円筒部の下部の内
周は上記リブ14aよりも大きい内径の中空部になって
おり、この中空部とリブ14aとの間は傾斜面状に接続
されている。上記大径円筒部の下部には、複数(図示例
では4つ)の円筒状の止まり穴14b〜14eが円周方
向等間隔に形成されており、これら止まり穴14b〜1
4eはそれぞれ、後玉レンズホルダ12の貫通穴12b
〜12eに対向するように配置されている。なお、本実
施形態では上記貫通穴12b〜12eおよび止まり穴1
4b〜14eを先玉レンズホルダ14のの下端寄りの位
置に設けたが、これに限定されるものではなく、接着剤
充填範囲内であればどのような位置に設けてもよい。
の下方には、該小径円筒部よりも大きい外径を有する大
径円筒部が形成されている。この大径円筒部の下部の内
周は上記リブ14aよりも大きい内径の中空部になって
おり、この中空部とリブ14aとの間は傾斜面状に接続
されている。上記大径円筒部の下部には、複数(図示例
では4つ)の円筒状の止まり穴14b〜14eが円周方
向等間隔に形成されており、これら止まり穴14b〜1
4eはそれぞれ、後玉レンズホルダ12の貫通穴12b
〜12eに対向するように配置されている。なお、本実
施形態では上記貫通穴12b〜12eおよび止まり穴1
4b〜14eを先玉レンズホルダ14のの下端寄りの位
置に設けたが、これに限定されるものではなく、接着剤
充填範囲内であればどのような位置に設けてもよい。
【0019】上記先玉レンズホルダ14の大径円筒部の
外径は、後玉レンズホルダ12に緩く嵌合させるために
後玉レンズホルダ12の内径よりも十分に小さく設定さ
れている。そのため、後玉レンズホルダ12から先玉レ
ンズホルダ14が離間した状態で、後玉レンズホルダ1
2に対する先玉レンズホルダ14のX、Y、Zの3軸方
向の位置および後玉レンズホルダ12の光軸(Z軸)に
対する先玉レンズホルダ14の光軸(図示せず)の傾き
を調整可能になっている。なお、上記光軸の傾きの調整
は、光軸(Z軸)と直交する2軸であるX軸およびY軸
回りの回転角θx 、θy (図1参照)を調整することに
より行うものとする。
外径は、後玉レンズホルダ12に緩く嵌合させるために
後玉レンズホルダ12の内径よりも十分に小さく設定さ
れている。そのため、後玉レンズホルダ12から先玉レ
ンズホルダ14が離間した状態で、後玉レンズホルダ1
2に対する先玉レンズホルダ14のX、Y、Zの3軸方
向の位置および後玉レンズホルダ12の光軸(Z軸)に
対する先玉レンズホルダ14の光軸(図示せず)の傾き
を調整可能になっている。なお、上記光軸の傾きの調整
は、光軸(Z軸)と直交する2軸であるX軸およびY軸
回りの回転角θx 、θy (図1参照)を調整することに
より行うものとする。
【0020】上記対物レンズユニット16は、光学記録
媒体に対して情報信号を書き込んだり光学記録媒体に記
録された情報信号を読み取るための光学ヘッドに搭載す
るものとする。図3は第1実施例形態の対物レンズユニ
ットを二軸アクチュエータに搭載した場合の構成例を示
す斜視図である。以下に、この二軸アクチュエータの概
略を説明する。
媒体に対して情報信号を書き込んだり光学記録媒体に記
録された情報信号を読み取るための光学ヘッドに搭載す
るものとする。図3は第1実施例形態の対物レンズユニ
ットを二軸アクチュエータに搭載した場合の構成例を示
す斜視図である。以下に、この二軸アクチュエータの概
略を説明する。
【0021】上記対物レンズユニット16は、可動ベー
ス20の中央に嵌合されて、接着固定されている。可動
ベース20の両端には断面形状が四角くなるような巻線
を形成した2つのフォーカスコイル21a、21bおよ
び、扁平になるような巻線を形成した4つのトラッキン
グコイル22a、22b、22c、22dが接着固定さ
れている。アクチュエータベース24は鉄板等の強磁性
体をプレス成形して製造したものである。このアクチュ
エータベース24には、磁気回路を形成するための磁石
23a、23bが接着固定されるとともに、図示しない
取付部材に結合するためのネジ穴が形成されている。上
記可動ベース20は、4本の支持バネ25a、25b、
25c、25dによりバネ固定部材26と連結されてい
る。バネ固定部材26は、アクチュエータベース24に
接着固定されている。
ス20の中央に嵌合されて、接着固定されている。可動
ベース20の両端には断面形状が四角くなるような巻線
を形成した2つのフォーカスコイル21a、21bおよ
び、扁平になるような巻線を形成した4つのトラッキン
グコイル22a、22b、22c、22dが接着固定さ
れている。アクチュエータベース24は鉄板等の強磁性
体をプレス成形して製造したものである。このアクチュ
エータベース24には、磁気回路を形成するための磁石
23a、23bが接着固定されるとともに、図示しない
取付部材に結合するためのネジ穴が形成されている。上
記可動ベース20は、4本の支持バネ25a、25b、
25c、25dによりバネ固定部材26と連結されてい
る。バネ固定部材26は、アクチュエータベース24に
接着固定されている。
【0022】上記フォーカスコイル21a、21bおよ
びトラッキングコイル22a〜22dは磁束が横切るよ
うに磁石23a、23bと対向して配置されており、電
流を流されたときに対物レンズユニット16の光軸方向
であるフォーカス方向およびフォーカス方向に直交する
トラッキング方向に電磁力を発生して、対物レンズユニ
ット16をそれぞれの方向に移動させることができる。
また、バネ固定部材26には図示しない発光ダイオード
(LED)および光検出器(PD)が組み込まれてい
る。上記LEDおよびPDは、可動ベース20に設けた
遮蔽部材27の影を検出することにより可動ベース20
のトラッキング方向の位置を検出するトラッキングセン
サ28を構成している。
びトラッキングコイル22a〜22dは磁束が横切るよ
うに磁石23a、23bと対向して配置されており、電
流を流されたときに対物レンズユニット16の光軸方向
であるフォーカス方向およびフォーカス方向に直交する
トラッキング方向に電磁力を発生して、対物レンズユニ
ット16をそれぞれの方向に移動させることができる。
また、バネ固定部材26には図示しない発光ダイオード
(LED)および光検出器(PD)が組み込まれてい
る。上記LEDおよびPDは、可動ベース20に設けた
遮蔽部材27の影を検出することにより可動ベース20
のトラッキング方向の位置を検出するトラッキングセン
サ28を構成している。
【0023】次に、本実施形態の対物レンズユニット1
6における先玉レンズフォルダ14に支持された先玉レ
ンズ13のX、Y、Z軸方向の位置調整および回転角θ
x 、θy の調整について説明する。まず、図4に示すよ
うに、干渉計15の出射光15aの光路内に、図示しな
い固定治具で固定された後玉レンズホルダ12を配置す
るとともに、図示しない可動調整治具に取り付けられた
先玉レンズホルダ14を後玉レンズホルダ12の左端部
から離間させて配置して、対物レンズユニット16を構
成する。この構成では、干渉計15から出射した平行光
15aは対物レンズユニット16で一旦集束された後
に、拡散光15bとなる。この拡散光15bは、対物レ
ンズユニット16と同一の開口数NAを有する凹面鏡1
7で反射されて、同一光路を通って干渉計15に戻る。
その間、光が同一光路を往復することにより、対物レン
ズユニット16の収差の影響が2倍になるので、収差量
を判定しやすくなる。
6における先玉レンズフォルダ14に支持された先玉レ
ンズ13のX、Y、Z軸方向の位置調整および回転角θ
x 、θy の調整について説明する。まず、図4に示すよ
うに、干渉計15の出射光15aの光路内に、図示しな
い固定治具で固定された後玉レンズホルダ12を配置す
るとともに、図示しない可動調整治具に取り付けられた
先玉レンズホルダ14を後玉レンズホルダ12の左端部
から離間させて配置して、対物レンズユニット16を構
成する。この構成では、干渉計15から出射した平行光
15aは対物レンズユニット16で一旦集束された後
に、拡散光15bとなる。この拡散光15bは、対物レ
ンズユニット16と同一の開口数NAを有する凹面鏡1
7で反射されて、同一光路を通って干渉計15に戻る。
その間、光が同一光路を往復することにより、対物レン
ズユニット16の収差の影響が2倍になるので、収差量
を判定しやすくなる。
【0024】上記凹面鏡17の反射光が干渉計15に到
達すると、干渉計15の内部で出射光および戻り光の干
渉が発生するので、その干渉状態に基づいて球面収差、
非点収差およびコマ収差の収差量が算出され、図示しな
いモニタ画面に表示される。このモニタ画面の表示を見
ながら、上記各収差がそれぞれ規格値以下になるよう
に、先玉レンズ13を保持する先玉レンズホルダ14を
上記可動調整治具によりX、Y、Zの3軸方向およびθ
x 、θy の2回転方向に移動させて、後玉レンズ11の
光学軸(Z軸)と先玉レンズ13の光学軸とを一致させ
る調整を行う。
達すると、干渉計15の内部で出射光および戻り光の干
渉が発生するので、その干渉状態に基づいて球面収差、
非点収差およびコマ収差の収差量が算出され、図示しな
いモニタ画面に表示される。このモニタ画面の表示を見
ながら、上記各収差がそれぞれ規格値以下になるよう
に、先玉レンズ13を保持する先玉レンズホルダ14を
上記可動調整治具によりX、Y、Zの3軸方向およびθ
x 、θy の2回転方向に移動させて、後玉レンズ11の
光学軸(Z軸)と先玉レンズ13の光学軸とを一致させ
る調整を行う。
【0025】上記調整が完了した後に、先玉レンズホル
ダ14および後玉レンズホルダ12の隙間に図示しない
ディスペンサによって規定量の接着剤(例えば紫外線硬
化型接着剤)を充填する。その後、図2に例示したよう
に先玉レンズ13側の隙間から上部にはみ出した接着剤
18aおよび後玉レンズホルダ12の4箇所の貫通穴1
2b〜12e内に流入した接着剤18bに、図示しない
光ファイバで導いた弱い紫外線を照射して、接着剤を仮
硬化させる。この場合、多数本の光ファイバを使用する
ことにより、一度の照射で、上記接着剤のはみ出した部
分および4箇所の空間の全てにおいて接着剤を仮硬化さ
せることができる。
ダ14および後玉レンズホルダ12の隙間に図示しない
ディスペンサによって規定量の接着剤(例えば紫外線硬
化型接着剤)を充填する。その後、図2に例示したよう
に先玉レンズ13側の隙間から上部にはみ出した接着剤
18aおよび後玉レンズホルダ12の4箇所の貫通穴1
2b〜12e内に流入した接着剤18bに、図示しない
光ファイバで導いた弱い紫外線を照射して、接着剤を仮
硬化させる。この場合、多数本の光ファイバを使用する
ことにより、一度の照射で、上記接着剤のはみ出した部
分および4箇所の空間の全てにおいて接着剤を仮硬化さ
せることができる。
【0026】上記のように接着剤を仮硬化させた場合、
図5に例示するような状態となり、紫外線が当たった部
分18a、18bの接着剤だけが硬化し、他の部分の接
着剤は硬化されない。この場合、接着剤のはみ出した部
分18aは狭い隙間に紫外線が入り込まないため、表面
だけが硬化することになり、接着強度は弱い。一方、穴
12b〜12e内に流入した接着剤18bに照射した紫
外線は先玉レンズホルダ14の止まり穴14b〜14e
まで到達するため、後玉レンズホルダ12の貫通穴12
b〜12eおよび先玉レンズホルダ14の止まり穴14
b〜14eにより画成される空間内に流入した接着剤1
8bの全体が硬化してクサビ状になる。その結果、後玉
レンズホルダ12および先玉レンズホルダ14間にクサ
ビ効果が発揮されて、先玉レンズホルダ14および後玉
レンズホルダ12の接着強度が向上する。
図5に例示するような状態となり、紫外線が当たった部
分18a、18bの接着剤だけが硬化し、他の部分の接
着剤は硬化されない。この場合、接着剤のはみ出した部
分18aは狭い隙間に紫外線が入り込まないため、表面
だけが硬化することになり、接着強度は弱い。一方、穴
12b〜12e内に流入した接着剤18bに照射した紫
外線は先玉レンズホルダ14の止まり穴14b〜14e
まで到達するため、後玉レンズホルダ12の貫通穴12
b〜12eおよび先玉レンズホルダ14の止まり穴14
b〜14eにより画成される空間内に流入した接着剤1
8bの全体が硬化してクサビ状になる。その結果、後玉
レンズホルダ12および先玉レンズホルダ14間にクサ
ビ効果が発揮されて、先玉レンズホルダ14および後玉
レンズホルダ12の接着強度が向上する。
【0027】上記仮硬化が完了した後に、対物レンズユ
ニット16を固定治具および可動調整治具から取り外し
て図示しない紫外線照射装置に投入し、より強い紫外線
を照射する。その際、強い紫外線は先玉レンズホルダ1
4および後玉レンズホルダ12の隙間に入り込み、図5
に示す接着剤の未硬化部分19を硬化させる。これによ
り、接着剤全体が完全に硬化することになる。
ニット16を固定治具および可動調整治具から取り外し
て図示しない紫外線照射装置に投入し、より強い紫外線
を照射する。その際、強い紫外線は先玉レンズホルダ1
4および後玉レンズホルダ12の隙間に入り込み、図5
に示す接着剤の未硬化部分19を硬化させる。これによ
り、接着剤全体が完全に硬化することになる。
【0028】本実施形態によれば、後玉レンズホルダ1
2の貫通穴12b〜12eおよび先玉レンズホルダ14
の止まり穴14b〜14eにより画成される空間内に流
入した接着剤18bを仮硬化させたものがクサビ効果を
発揮して後玉レンズホルダ12および先玉レンズホルダ
14間の接着強度が向上するから、本硬化を行うために
対物レンズユニット16の固定治具および可動調整治具
による保持を解除する際に先玉レンズホルダ14の自重
や振動・衝撃等の外力が加わっても先玉レンズホルダ1
4が後玉レンズホルダ12に対し動くことはなく、調整
が狂うことはない。よって、対物レンズユニット16の
光学特性が良好になる。
2の貫通穴12b〜12eおよび先玉レンズホルダ14
の止まり穴14b〜14eにより画成される空間内に流
入した接着剤18bを仮硬化させたものがクサビ効果を
発揮して後玉レンズホルダ12および先玉レンズホルダ
14間の接着強度が向上するから、本硬化を行うために
対物レンズユニット16の固定治具および可動調整治具
による保持を解除する際に先玉レンズホルダ14の自重
や振動・衝撃等の外力が加わっても先玉レンズホルダ1
4が後玉レンズホルダ12に対し動くことはなく、調整
が狂うことはない。よって、対物レンズユニット16の
光学特性が良好になる。
【0029】図6は本発明の第2実施形態の対物レンズ
ユニットの要部の構成を示す斜視図である。本実施形態
は、上記第1実施形態に対し先玉レンズホルダ14に設
ける凹部の形状変更を行ったものである。すなわち、先
玉レンズホルダ14の後玉レンズホルダ12の貫通穴1
2b〜12eに対向する部分には、凹部として円周方向
の溝14fが設けられている。
ユニットの要部の構成を示す斜視図である。本実施形態
は、上記第1実施形態に対し先玉レンズホルダ14に設
ける凹部の形状変更を行ったものである。すなわち、先
玉レンズホルダ14の後玉レンズホルダ12の貫通穴1
2b〜12eに対向する部分には、凹部として円周方向
の溝14fが設けられている。
【0030】本実施形態によれば、上記第1実施形態の
作用効果に加えて、後玉レンズホルダ12に対する先玉
レンズホルダ14の位置出しが省略できるため組立が容
易になる効果が得られる。
作用効果に加えて、後玉レンズホルダ12に対する先玉
レンズホルダ14の位置出しが省略できるため組立が容
易になる効果が得られる。
【0031】図7は本発明の第3実施形態の対物レンズ
ユニットの要部の構成を示す斜視図である。本実施形態
は、上記第1実施形態に対し先玉レンズホルダ14に設
ける凹部の形状変更を行ったものである。すなわち、先
玉レンズホルダ14の後玉レンズホルダ12の貫通穴1
2b〜12eに対向する部分には、凹部として、光軸方
向に延在し途中に仕切壁のある4つの溝14g〜14j
が設けられている。なお、図7では、裏側にあるため見
えない溝14hおよび14iの記入を省略している。
ユニットの要部の構成を示す斜視図である。本実施形態
は、上記第1実施形態に対し先玉レンズホルダ14に設
ける凹部の形状変更を行ったものである。すなわち、先
玉レンズホルダ14の後玉レンズホルダ12の貫通穴1
2b〜12eに対向する部分には、凹部として、光軸方
向に延在し途中に仕切壁のある4つの溝14g〜14j
が設けられている。なお、図7では、裏側にあるため見
えない溝14hおよび14iの記入を省略している。
【0032】本実施形態によれば、上記第1実施形態の
作用効果に加えて、先玉レンズホルダ14を成形する金
型がスライド等の必要ない最も単純な形状になるので、
低コスト化される効果が得られる。
作用効果に加えて、先玉レンズホルダ14を成形する金
型がスライド等の必要ない最も単純な形状になるので、
低コスト化される効果が得られる。
【0033】図8は本発明の第4実施形態の対物レンズ
ユニットの要部の構成を示す斜視図である。本実施形態
は、上記第1実施形態に対し先玉レンズホルダ14に設
ける凹部の形状変更を行ったものである。すなわち、先
玉レンズホルダ14の後玉レンズホルダ12の貫通穴1
2b〜12eに対向する部分にはそれぞれ、凹部とし
て、深さを浅くした9つのくぼみ群14k〜14nが設
けられている。なお、図8では、裏側にあるため見えな
いくぼみ群14lおよび14mの記入を省略している。
ユニットの要部の構成を示す斜視図である。本実施形態
は、上記第1実施形態に対し先玉レンズホルダ14に設
ける凹部の形状変更を行ったものである。すなわち、先
玉レンズホルダ14の後玉レンズホルダ12の貫通穴1
2b〜12eに対向する部分にはそれぞれ、凹部とし
て、深さを浅くした9つのくぼみ群14k〜14nが設
けられている。なお、図8では、裏側にあるため見えな
いくぼみ群14lおよび14mの記入を省略している。
【0034】本実施形態によれば、上記第1実施形態の
作用効果に加えて、個々のくぼみを浅くしたことにより
先玉レンズホルダ14の肉厚を薄くした場合であっても
樹脂流動が妨げられることなく成形を行うことができる
効果が得られ、さらに、それぞれのくぼみでクサビ効果
が得られるので接着剤の仮硬化による接着強度がより大
きくなる効果も得られる。
作用効果に加えて、個々のくぼみを浅くしたことにより
先玉レンズホルダ14の肉厚を薄くした場合であっても
樹脂流動が妨げられることなく成形を行うことができる
効果が得られ、さらに、それぞれのくぼみでクサビ効果
が得られるので接着剤の仮硬化による接着強度がより大
きくなる効果も得られる。
【0035】なお、上記各実施形態では後玉レンズホル
ダの内部に先玉レンズホルダを緩く嵌合する構成にした
が、逆に、先玉レンズホルダ14の内部に後玉レンズホ
ルダ12を緩く嵌合する構成としてもよい。また、上記
各実施形態では後玉レンズホルダの貫通穴12b〜12
eおよび先玉レンズホルダ14の止まり穴14b〜14
eの個数を4つとしたが、他の数としてもよい。また、
穴の形状は四角、三角等の多角形や楕円等としてもよ
く、テーパ付きの穴としてもよい。
ダの内部に先玉レンズホルダを緩く嵌合する構成にした
が、逆に、先玉レンズホルダ14の内部に後玉レンズホ
ルダ12を緩く嵌合する構成としてもよい。また、上記
各実施形態では後玉レンズホルダの貫通穴12b〜12
eおよび先玉レンズホルダ14の止まり穴14b〜14
eの個数を4つとしたが、他の数としてもよい。また、
穴の形状は四角、三角等の多角形や楕円等としてもよ
く、テーパ付きの穴としてもよい。
【0036】また、上記各実施形態では接着剤として紫
外線硬化型接着剤を用いて仮硬化後に強い紫外線で本硬
化を行うようにしたが、紫外線硬化するとともに経時硬
化するタイプの接着剤を用いて、仮硬化後に放置するこ
とによって完全硬化させるようにしてもよい。また、上
記各実施形態では対物レンズユニットを二軸アクチュエ
ータに搭載した例を示したが、一軸アクチュエータや浮
上スライダに搭載するようにしてもよい。さらに、上記
各実施形態では2枚レンズを用いたが、3枚レンズや4
枚レンズを用いる場合であっても上記各実施形態の構成
を適用可能である。
外線硬化型接着剤を用いて仮硬化後に強い紫外線で本硬
化を行うようにしたが、紫外線硬化するとともに経時硬
化するタイプの接着剤を用いて、仮硬化後に放置するこ
とによって完全硬化させるようにしてもよい。また、上
記各実施形態では対物レンズユニットを二軸アクチュエ
ータに搭載した例を示したが、一軸アクチュエータや浮
上スライダに搭載するようにしてもよい。さらに、上記
各実施形態では2枚レンズを用いたが、3枚レンズや4
枚レンズを用いる場合であっても上記各実施形態の構成
を適用可能である。
【0037】本発明は上記各実施形態に限定されるもの
ではなく、種々の変更または変形を加えることができ、
例えば以下の付記項のように構成してもよい。光学記録
媒体に対向して配置される第1のレンズを保持する第1
レンズ枠と、前記第1のレンズの光源側に配置される第
2のレンズを保持する第2レンズ枠とを組み合わせ、前
記第2レンズ枠から前記第1レンズ枠が離間した状態
で、前記第2レンズ枠に対する前記第1レンズ枠の位置
および光軸方向の傾きを調整した後、前記第1レンズ枠
および前記第2レンズ枠の隙間に接着剤を充填して固定
するようにした対物レンズユニットにおいて、前記第2
レンズ枠に半径方向の貫通穴を複数箇所設けるととも
に、前記第1レンズ枠の前記貫通穴と対向する位置に凹
部を設けて成ることを特徴とする対物レンズユニット
(付記項1)。付記項1において、前記第1レンズ枠の
凹部が光軸方向の溝であることを特徴とする対物レンズ
ユニット(付記項2)。付記項1において、前記第1レ
ンズ枠の凹部がほぼ半球状であることを特徴とする対物
レンズユニット(付記項3)。
ではなく、種々の変更または変形を加えることができ、
例えば以下の付記項のように構成してもよい。光学記録
媒体に対向して配置される第1のレンズを保持する第1
レンズ枠と、前記第1のレンズの光源側に配置される第
2のレンズを保持する第2レンズ枠とを組み合わせ、前
記第2レンズ枠から前記第1レンズ枠が離間した状態
で、前記第2レンズ枠に対する前記第1レンズ枠の位置
および光軸方向の傾きを調整した後、前記第1レンズ枠
および前記第2レンズ枠の隙間に接着剤を充填して固定
するようにした対物レンズユニットにおいて、前記第2
レンズ枠に半径方向の貫通穴を複数箇所設けるととも
に、前記第1レンズ枠の前記貫通穴と対向する位置に凹
部を設けて成ることを特徴とする対物レンズユニット
(付記項1)。付記項1において、前記第1レンズ枠の
凹部が光軸方向の溝であることを特徴とする対物レンズ
ユニット(付記項2)。付記項1において、前記第1レ
ンズ枠の凹部がほぼ半球状であることを特徴とする対物
レンズユニット(付記項3)。
【図1】 本発明の第1実施形態の対物レンズユニット
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図2】 第1実施形態の対物レンズユニットの縦断面
図である。
図である。
【図3】 第1実施例形態の対物レンズユニットを二軸
アクチュエータに搭載した場合の構成例を示す斜視図で
ある。
アクチュエータに搭載した場合の構成例を示す斜視図で
ある。
【図4】 第1実施形態の対物レンズユニットにおける
調整方法を説明するための図である。
調整方法を説明するための図である。
【図5】 第1実施形態の対物レンズユニットにおいて
接着剤を仮硬化させた状態を説明するための図である。
接着剤を仮硬化させた状態を説明するための図である。
【図6】 本発明の第2実施形態の対物レンズユニット
の要部の構成を示す斜視図である。
の要部の構成を示す斜視図である。
【図7】 本発明の第3実施形態の対物レンズユニット
の要部の構成を示す斜視図である。
の要部の構成を示す斜視図である。
【図8】 本発明の第4実施形態の対物レンズユニット
の要部の構成を示す斜視図である。
の要部の構成を示す斜視図である。
【図9】 従来技術を説明するための図である。
11 後玉レンズ(第2のレンズ) 11a 鍔 12 後玉レンズホルダ(第2レンズ枠) 12a リブ 12b〜12e 貫通穴 13 先玉レンズ(第1のレンズ) 13a 鍔 14 先玉レンズホルダ(第1レンズ枠) 14b〜14e 止まり穴 14f〜14j 溝 14k〜14n くぼみ群 16 対物レンズユニット 18a,18b 接着剤の仮硬化部分 19 接着剤の未硬化部分
Claims (3)
- 【請求項1】 光学記録媒体に対向して配置される第1
のレンズを保持する第1レンズ枠と、前記第1のレンズ
の光源側に配置される第2のレンズを保持する第2レン
ズ枠とを組み合わせ、前記第2レンズ枠から前記第1レ
ンズ枠が離間した状態で、前記第2レンズ枠に対する前
記第1レンズ枠の位置および光軸方向の傾きを調整した
後、前記第1レンズ枠および前記第2レンズ枠の隙間に
接着剤を充填して固定するようにした対物レンズユニッ
トにおいて、 前記第2レンズ枠に半径方向の貫通穴を複数箇所設ける
とともに、前記第1レンズ枠の前記貫通穴と対向する位
置に凹部を設けて成ることを特徴とする対物レンズユニ
ット。 - 【請求項2】 前記第1レンズ枠の凹部は円筒状の止ま
り穴であることを特徴とする請求項1記載の対物レンズ
ユニット。 - 【請求項3】 前記第1レンズ枠の凹部は円周方向の溝
であることを特徴とする請求項1記載の対物レンズユニ
ット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000190962A JP2002006190A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 対物レンズユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000190962A JP2002006190A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 対物レンズユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002006190A true JP2002006190A (ja) | 2002-01-09 |
Family
ID=18690342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000190962A Pending JP2002006190A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 対物レンズユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002006190A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007155761A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Fujinon Corp | レンズ鏡筒、レンズの固定方法及びレンズの固定装置 |
JP2009236694A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Konica Minolta Opto Inc | レンズ測定装置、レンズ測定方法、及びレンズ生産方法 |
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-
2000
- 2000-06-26 JP JP2000190962A patent/JP2002006190A/ja active Pending
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