JP2002005030A - ポンプ装置 - Google Patents

ポンプ装置

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JP2002005030A
JP2002005030A JP2000181483A JP2000181483A JP2002005030A JP 2002005030 A JP2002005030 A JP 2002005030A JP 2000181483 A JP2000181483 A JP 2000181483A JP 2000181483 A JP2000181483 A JP 2000181483A JP 2002005030 A JP2002005030 A JP 2002005030A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被搬送流体を脈動することなく圧送できるよ
うにする。 【解決手段】 第1および第2のポンプ22および23
は、ピストン25の上方向への動きにより被搬送流体を
吸入口26から吸入し、下方向への動きにより被搬送流
体を吐出口27から吐出するもので、各吐出口27から
吐出された被搬送流体はシャトルバルブ31から送出さ
れてノズル39に供給される。制御装置47は、第1の
ポンプ22のピストン25が押出し終了間近位置となっ
たときに第2のポンプ23のピストン25の押出し動作
を開始させ、第2のポンプ23のピストン25の押出し
終了間近位置となったときに第1のポンプ22のピスト
ン25の押出し動作を開始させるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダおよびピ
ストンを有してなるポンプを2つ備えたポンプ装置に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えばシリコンウェハ
や液晶パネルを洗浄する際に、流体圧送装置により被搬
送流体たる液体二炭化酸素をノズルに高圧力で供給し
て、このノズルから被洗浄物(シリコンウェハや液晶パ
ネル)に向けて噴射させ、その液体がノズルを出たとき
に断熱膨張してドライアイスの微粒子となって被洗浄物
に当たり、これを洗浄するようにしたものがある。
【0003】ところで、従来の流体圧送装置としては、
図12に示すポンプ1を用いる構成のものが知られてい
る。このポンプ1は、シリンダ2の内部にピストン3を
設けると共に、シリンダ2の先端部に吸入口4および吐
出口5を設け、吸入口4に逆止弁4aを設けた構成とさ
れている。上記ピストン3は、駆動部6により押出し位
置P1と押出し終了位置P2との間で往復移動されるよ
うになっている。この駆動部6は、駆動部シリンダ7
と、駆動部ピストン8とから構成されている。前記ピス
トン2はその上端部が駆動部シリンダ7内に挿通され
て、前記駆動部ピストン8に連結されている。
【0004】上記駆動部シリンダ7の下部のエア口7a
から圧縮空気が供給されると(上部のエア口7bは開
放)駆動部ピストン8が上昇してピストン3を押出し終
了位置P2から押出し位置P1へ移動させる。これによ
り、被搬送流体たる液体二酸化炭素を吸入口4からシリ
ンダ2内へ吸入する。そして、この押出し位置P1に
て、次に上部のエア口7bから圧縮空気が供給されると
(下部のエア口7aは開放)と、駆動部ピストン8が下
降してピストン3を押出し位置P1から押出し終了位置
P2へ移動させる。これにより、被搬送流体たる液体二
酸化炭素が吐出口5から吐出され、図示しないノズルへ
の配管へと圧送されることになる。このように、液体二
酸化炭素を吸入し吐出することを繰り返して、順次、液
体二酸化炭素をノズルへと圧送するようになっている。
ところが、このものでは、ポンプ1よる圧送が連続的で
なく、ノズルからの吐出も断続的となってしまう問題が
あった。
【0005】これを解決するものとして、図13に示す
複動式のポンプ11を用いたものもある。このポンプ1
1は、シリンダ12内に、その内部を上下のポンプ室1
2a,12bに区画するピストン13を配置し、このピ
ストン13に、上下のポンプ室12a、12bを連通さ
せる連通口14を形成し、この連通口14に逆止弁14
aを配置した構成となっている。上記ピストン13はピ
ストンロッド13aに連結されており、このピストンロ
ッド13aは図示しない駆動部によって上下動されるも
のであり、これにてピストン13が上下上位置Q1と下
位置Q2との間で往復移動されるようになっている。ま
た、シリンダ12の下部のポンプ室12bには逆止弁1
5aを備えた吸入口15が形成され、上部のポンプ室1
2aには吐出口16が形成されている。
【0006】この図13の状態では、ピストン13が上
位置Q1にあって、下ポンプ室12bに液体二酸化炭素
が吸入された状態となっている。この状態からピストン
13が下降されると、下ポンプ室12b内の液体二酸化
炭素が連通口14を通して上部ポンプ室12aへ移動し
て吐出口16から吐出し、図示しないノズルへと圧送す
る。また、ピストン13が下位置Q2から上昇される
と、上部のポンプ室12a内の液体二酸化炭素が吐出口
16から吐出されると共に、吸入口15から液体二炭化
酸素が下ポンプ室12b内に吸入される。
【0007】このように、ピストン13が上昇および下
降のいずれにおいても被搬送流体たる二酸化炭素が圧送
される。しかし、この場合、ピストン13が上死点(上
側の折り返し点)および下死点(下側の折り返し点)付
近となったときに、二酸化炭素の圧送が停止し、つま
り、圧送が脈動するといった問題がある。
【0008】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、被搬送流体を連続的にしかも脈動
することなく圧送できるポンプ装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シリ
ンダ内に往復移動されるピストンを有すると共に、この
ピストンを駆動する駆動部を有し、前記ピストンの一方
向への動きにより被搬送流体をシリンダ内に吸入口から
吸入し、他方向への動きにより被搬送流体を吐出口から
吐出する第1のポンプと、この第1のポンプと同様に構
成された第2のポンプと、これら第1のポンプおよび第
2のポンプの各駆動部を制御して前記各ピストンの動作
を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、前記両
ポンプのうち一方のポンプのピストンの押出し動作が終
了する前に他方のポンプのピストンを押出し動作を開始
させ、且つ他方のポンプのピストンの押出し動作が終了
する前に一方のポンプのピストンを押出し動作を開始さ
せるようになっているところに特徴を有する。
【0010】この請求項1の発明においては、第1のポ
ンプと第2のポンプとのうち、一方のポンプが押出し動
作終了間近となったときに、他方のポンプのピストンを
押出し動作を開始させるから、常時被搬送流体が圧送さ
れるようになり、被搬送流体を連続的にしかも脈動する
ことなく圧送できるようになる。
【0011】請求項2の発明は、シリンダ内に往復移動
されるピストンを有すると共に、このピストンを駆動す
る駆動部を有し、前記ピストンの一方向への動きにより
被搬送流体をシリンダ内に吸入口から吸入し、他方向へ
の動きにより被搬送流体を吐出口から吐出する第1のポ
ンプと、この第1のポンプと同様に構成された第2のポ
ンプと、前記両ポンプの各吐出口に接続され、吐出圧の
高い方の吐出口から吐出される被搬送流体を送出するシ
ャトルバルブと、前記第1のポンプのピストンの押出し
開始位置、押出し終了位置、および押出し終了間近位置
を検出する第1の位置検出手段と、前記第2のポンプの
ピストンの押出し開始位置、押出し終了位置、および押
出し終了間近位置を検出する第2の位置検出手段と、前
記第1の位置検出手段から押出し終了間近位置検出信号
が入力されると第2のポンプに押出し動作を開始させ、
第1の位置検出手段から押出し終了位置検出信号が入力
されると第1のポンプのピストンを押出し開始位置に移
動させ、第2の位置検出手段からの押出し終了間近位置
検出信号が入力されると第1のポンプに押出し動作を開
始させ、第2の位置検出手段から押出し終了位置検出信
号が入力されると第2のポンプのピストンを押出し開始
位置に移動させるように制御する制御手段とを備えて構
成されている。
【0012】この請求項2の発明においては、前記第1
のポンプのピストンが押出し終了間近位置となったこと
を第1の位置検出手段により検出し、これに基づいて第
2のポンプのピストンの押出し動作を開始させるから、
第1のポンプから第2のポンプへの押出し動作切替えを
確実に行なうことができ、第1のポンプから第2のポン
プへの押出し動作切替え時に一時的な圧送停止が発生せ
ず、また、第2のポンプのピストンの押出し終了間近位
置となったことを第2の位置検出手段により検出し、こ
れに基づいて第1のポンプのピストンの押出し動作を開
始させるから、第2のポンプから第1のポンプへの押出
し動作切替えを確実に行なうことができ、第2のポンプ
から第1のポンプへの押出し動作切替え時においても一
時的な圧送停止が発生せず、これによって、送出部から
は常に連続して且つ脈動なしで被搬送流体が送出される
ようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につき図
1ないし図11を参照しながら説明する。まず、図1に
はポンプ装置21の概略構成を示している。このポンプ
装置21において、まず第1のポンプ22および第2の
ポンプ23について説明する。これら両ポンプ22およ
び23は同一構成であるので、第1のポンプ22を代表
して説明する。図2に示すように、この第1のポンプ2
2は、シリンダ24の内部にピストン25を往復移動可
能に設けると共に、シリンダ24の先端部に、吸入口2
6および吐出口27を有しており、この吸入口26には
逆止弁26aを設けている。上記ピストン25は、駆動
部28により押出し開始位置R1と押出し終了位置R2
との間で往復移動されるようになっている。この駆動部
28は、駆動部シリンダ29と、駆動部ピストン30と
から構成されている。前記ピストン25はその上端部が
駆動部シリンダ29内に挿通されて、前記駆動部ピスト
ン30に連結されている。
【0014】上記駆動部シリンダ29の上下部には、エ
ア口29a、29bが設けられている。駆動部29の駆
動部ピストン30の受圧面はピストン25の受圧面より
大きい構成で、駆動部29の小さな駆動力で吐出口27
から大きな吐出圧で被搬送流体を吐出し得る構成となっ
ている。
【0015】前記エア口29a、29bには圧縮空気が
択一的に供給されるようになっており、下部のエア口2
9bに圧縮空気が供給されると(上部のエア口29aは
開放)駆動部ピストン30が上昇してピストン25が押
出し終了位置R2から押出し開始位置R1へ移動され、
これにて、被搬送流体が吸入口26から吸入される。ま
た、上部のエア口29aに圧縮空気が供給されると(下
部のエア口29bは開放)駆動部ピストン30が下降し
てピストン25が押出し開始位置R1から押出し終了位
置R2へ移動され、これにて、被搬送流体が吐出口27
から吐出される。
【0016】第2のポンプ23において第1のポンプ2
2と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。第
1のポンプ22および第2のポンプ23の各吐出口27
は、送出部たるシャトルバルブ31の各接続口31aお
よび31bに接続されている。このシャトルバルブ31
は、接続口31aおよび31b間に、往復バルブ32が
納められている。この往復バルブ32により、接続口3
1aおよび31bのうち吐出圧が低い側の接続口を閉鎖
しつつ、各吐出口27、27から吐出される被搬送流体
を一つの送出口31cから送出するようになっている。
【0017】また、前記ピストン30には、被検体とし
てのマグネット34が埋設されている。そして、第1の
ポンプ22には、上記マグネット34とでそれぞれ第1
の位置検出手段を構成するそれぞれ磁気センサからなる
位置センサ33a、33b、33cが設けられている。
この位置センサ33a、33b、33cのうち、位置セ
ンサ33aはピストン25における押出し開始位置R1
を検出すべく駆動部シリンダ29に配設され、別の位置
センサ33bはピストン25の押出し終了位置R2を検
出すべく配設され、最後の位置センサ33cはピストン
25の押出し終了間近位置R3を検出すべく配設されて
いる。
【0018】そして、第2のポンプ23には、それぞれ
第2の位置検出手段に相当する3個の位置センサ35
a、35b、35cおよびマグネット36が設けられて
いる。この位置センサ35a、35b、35cのうち、
位置センサ35aは第2のポンプ23のピストン25の
押出し開始位置S1を検出すべく配設され、別の位置セ
ンサ35bは前記ピストン25の押出し終了位置S2を
検出すべく配設され、最後の位置センサ35cは前記ピ
ストン25の押出し終了間近位置S3を検出すべく配設
されている。
【0019】さて、図1において、上記第1のポンプ2
2および第2のポンプ23の各吸入口27は手動バルブ
37を介して被搬送流体たる例えば液体二酸化炭素のボ
ンベ(図示せず)に接続されており、そして、各吐出部
27に接続されたシャトルバルブ31の送出口31c
は、自動バルブ38を経てノズル39に接続されてい
る。
【0020】一方、第1のポンプ22の駆動部28のエ
ア口29a、29bは、電磁弁40および電空レギュレ
ータ41を介して手動バルブ42の一端側に接続され、
また、第2のポンプ23の駆動部28のエア口29a、
29bは、電磁弁43および電空レギュレータ44を介
して同じく前記手動バルブ42の一端側に接続されてい
る。そして、この手動バルブ42の他端側はエアポンプ
45に接続されている。また、自動バルブ38はノズル
39への被搬送流体の供給を実行・停止するためのもの
であり、これはこのポンプ装置21とは別の制御部(ノ
ズル39部分へ搬送される被洗浄物を搬送制御する搬送
制御部)からの指令に基づいてオンオフされるようにな
っている。また、前記シャトルバルブ31には圧力セン
サ46が設けられている。
【0021】制御装置47は、電磁弁40、43、電空
レギュレータ41、44を制御すると共に、圧力センサ
46の圧力検出結果が入力されるようになっている。詳
述すると、制御装置47は、ピストン30を上方へ(ピ
ストン25を押出し開始位置R1あるいはS1方向へ)
移動させるときには、電磁弁40、43を図3のように
切換え、ピストン30を下方へ(ピストン25を押出し
終了位置R2あるいはS2方向へ)移動させるときに
は、図4に示すように切替える。また、電空レギュレー
タ41、44はシリンダ39への空気圧を調整するため
のものであり、制御装置47は、前記圧力センサ46の
入力を監視しながらこの電空レギュレータ41、44を
制御して空気圧を、動作圧力E[Pa]と、待機圧力S
[Pa]と、ピストン復帰用圧力U[Pa]とに切替え
るようになっている。なお、各圧力の大小関係は、E>
S>Uとなっている。ただし、動作圧力E[Pa]およ
び待機圧力S[Pa]は、各ポンプ22、23の駆動部
ピストン30を下方へ押出すように作用させる空気圧
〈上部のエアロ29aに供給される〉であり、これに対
して、ピストン復帰用圧力U[Pa]は上記駆動部ピス
トン30を上方へ戻すように作用させる空気圧〈下部の
エアロ29bに供給される〉である。このような電磁弁
40、43の切替え制御と電空レギュレータ41、44
の圧力制御とにより、被搬送流体たる液体二酸化炭素を
ノズル39へ供給制御するようにしている。なお、図6
には、各ポンプ22、23のシリンダ24内の圧力の状
態を示している。
【0022】しかして、その制御装置47による具体的
な供給制御を図5を参照して説明すると共に、第1のポ
ンプ装置22および第2のポンプ装置23の動作状態お
よび圧力状態を図7ないし図11および図6を参照しな
がら説明する。
【0023】図5のフローチャートは、図示しない洗浄
制御部からのスタート信号Ss(図1参照)が制御装置
47に与えられることによって実行開始されるようにな
っている。まず、ステップV1においては、電磁弁40
を、第1のポンプ22の駆動部28の上部のエア口29
aへ圧縮空気を供給するモード(以下、「ポンプ22上
供給モード」と称する)に切替え制御するとともに、電
磁弁43を、第2のポンプ23の駆動部28の上部のエ
ア口29aへ圧縮空気を供給するモード(以下、「ポン
プ23上供給モード」と称する)に切替え制御する。そ
して、ステップV2では、上記各エア口29aへの供給
空気圧を待機圧力Sにするように電空レギュレータ4
1、44を制御する。これにより、ポンプ22、23は
図7に示す状態となる(この状態となるタイミングを図
6にTaで示す)。
【0024】なお、以下、電空レギュレータ41を待機
圧力Sとする制御モードを「ポンプ22圧力Sモード」
と称し、電空レギュレータ44を待機圧力Sとする制御
モードを「ポンプ23圧力Sモード」と称する。また、
同様に、電空レギュレータ41を動作圧力Eとする制御
モードを「ポンプ22圧力Eモード」と称し、電空レギ
ュレータ44を動作圧力Eとする制御モードを「ポンプ
23圧力Eモード」と称し、さらに、電空レギュレータ
41をピストン復帰用圧力Uとする制御モードを「ポン
プ22圧力Uモード」と称し、電空レギュレータ44を
ピストン復帰用圧力Uとする制御モードを「ポンプ23
圧力Uモード」と称する。
【0025】上記ステップV2の後、自動バルブ38が
オンされたことを示す信号Von(図1参照)が入力され
たことを待つ(ステップV3)。ここで、被搬送物がノ
ズル39部分に順次搬送される状態となると、自動バル
ブ38が図示しない搬送側制御部によりオン状態とさ
れ、これと同時に上記バルブオン信号Vonが制御装置
47に入力されることになる。すると上述のステップV
3において「YES」と判断され、ステップV4に移行
する。このステップV4では、圧力モードをポンプ22
圧力Eモードに変更する。これにより、第1のポンプ2
2の駆動ポンプ30が押出し方向へ移動されて、ピスト
ン25が押出し方向へ移動される。これにて、シリンダ
24内の液体二酸化炭素が、吐出口27を経てシャトル
バルブ31の送出口31cから送出され、自動バルブ3
8を経てノズル39から被洗浄物へ吹き当てられる。な
お、このとき液体二酸化炭素はノズル39から吐出され
たときに断熱膨張して微細なドライアイスとなって被洗
浄物へ吹き当てらて、この被洗浄物を洗浄する。
【0026】この後、ステップV5に移行して、センサ
33cから押出し終了間近位置R3を検出したことを待
つ。この検出前の状態(ピストン25が押出し終了間近
位置R3に達する前の状態)での、両ポンプ22、23
の状態を図8に示し、この状態のタイミングを図6に符
号Tbをもって示している。
【0027】ステップV5において、上記押出し終了間
近位置R3が検出されると、ステップV6に移行して、
ポンプ23圧力Eモードへ切替える。この後ステップV
7に移行して、ポンプ22側のセンサ33cにより押出
し終了位置R2が検出されるのを待ち、検出されると、
ステップV8に移行して、電磁弁40を、第1のポンプ
22の駆動部28の下部のエア口29bへ圧縮空気を供
給するモード(以下、「ポンプ22下供給モード」と称
する)に切替え制御すると共に、空気圧をポンプ22圧
力Uモードに変更する。
【0028】なお、上記押出し終了位置R2の検出時点
では、図6に示すように、ポンプ23は既に動作圧力E
にて押出し動作を開始している。またポンプ22にピス
トン25はステップV8での制御により押出し開始位置
R1方向へ比較的早い速度で昇する。また、図6の時点
Tc(図9の状態)では、ポンプ22のシリンダ24内
の圧力は「0」となる。
【0029】次のステップV9に移行して、ポンプ22
側の位置センサ33aが押出し開始位置R1を検出する
のを待って、ステップV10に移行して、電磁弁40を
ポンプ22上供給モードに切替えると共に、ポンプ22
圧力Sモードに切替える。この時点の状態を図10に示
しており、図6では時点Tdで示している。
【0030】そして、次のステップV11に移行してポ
ンプ23側の位置センサ35cが押出し終了間近位置S
3を検出するのを待ち、検出されると、ステップV12
に移行して、電空レギュレータ41をポンプ22圧力E
モードに切替える。
【0031】この後ステップV13に移行して、ポンプ
23側のセンサ35cにより押出し終了位置S2が検出
されるのを待ち、検出されると、ステップV14に移行
して、電磁弁43を、第2のポンプ23の駆動部28の
下部のエア口29bへ圧縮空気を供給するモード(以
下、「ポンプ23下供給モード」と称する)に切替え制
御すると共に、電空レギュレータ44をポンプ23圧力
Uモードに変更する。
【0032】なお、上記押出し終了位置S2の検出時点
では、図6に示すように、ポンプ22は既に動作圧力E
にて押出し動作を開始している。またポンプ23にピス
トン25はステップV14での制御により押出し開始位
置S1方向へ比較的早い速度で上昇する。この時点の状
態を図11に示すと共に、図6では時点Teで示してい
る。
【0033】次のステップV15に移行して、ポンプ2
3側の位置センサ35aが押出し開始位置S1を検出す
るのを待って、ステップV16に移行して、電磁弁43
をポンプ23上供給モードに切替えると共に、電空レギ
ュレータ44をポンプ23圧力Sモードに切替える。
【0034】このように本実施例によれば、第1のポン
プ22と第2のポンプ23とのうち、一方のポンプが押
出し動作終了間近となったときに、他方のポンプのピス
トン25の押出し動作を開始させるから、常時被搬送流
体が圧送されるようになり、もって、被搬送流体たる液
体二酸化炭素を連続的にしかも脈動することなく圧送で
きる。
【0035】特に本実施例によれば、第1のポンプ22
のピストン25が押出し終了間近位置R3となったこと
を位置センサ33cにより検出し、これに基づいて第2
のポンプ23のピストン25の押出し動作を開始させる
から、第1のポンプ22から第2のポンプ23への押出
し動作切替えを確実に行なうことができ、第1のポンプ
22から第2のポンプ23への押出し動作切替え時に一
時的な圧送停止が発生せず、また、第2のポンプ23の
ピストン25の押出し終了間近位置S3となったことを
位置センサ35cにより検出し、これに基づいて第1の
ポンプ22のピストン25の押出し動作を開始させるか
ら、第2のポンプ23から第1のポンプ22への押出し
動作切替えを確実に行なうことができ、第2のポンプ2
3から第1のポンプ22への押出し動作切替え時におい
ても一時的な圧送停止が発生せず、これによって、液体
二酸化炭素の供給での脈動を確実に防止できる。なお本
発明は、上述した実施例に限られず、例えば被搬送流体
は液体二酸化炭素に限られず、流体一般に適用できるも
のである。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、第1のポンプと第2のポンプとのうち、一方のポン
プが押出し動作終了間近となったときに、他方のポンプ
のピストンを押出し動作を開始させるようにしたから、
被搬送流体を連続的にしかも脈動することなく圧送でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すポンプ装置の配管系統
【図2】ポンプおよびシャトルバルブの縦断正面図
【図3】電磁弁の一方の切替え状態を示す図
【図4】電磁弁の他方の切替え状態を示す図
【図5】制御装置の制御内容を示すフローチャート
【図6】各ポンプへの供給空気圧の変化の様子を示すタ
イムチャート
【図7】各ポンプおよびシャトルバルブの動作状態を示
す概略構成図
【図8】異なる動作状態の図7相当図
【図9】異なる動作状態の図7相当図
【図10】異なる動作状態の図7相当図
【図11】異なる動作状態の図7相当図
【図12】従来例を示すポンプの縦断正面図
【図13】異なる従来例を示すポンプの縦断正面図
【符号の説明】
21はポンプ装置、22は第1のポンプ、23は第2の
ポンプ、24はシリンダ、25はピストン、28は駆動
部、29は駆動部シリンダ、30は駆動部ピストン、3
1はシャトルバルブ(送出部)、33a〜33cは位置
センサ(第1の位置検出手段)、34はマグネット、3
5a〜35cは位置センサ(第1の位置検出手段)、3
6はマグネット、39はノズル、37は制御装置(制御
手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA03 AA08 AA16 AA22 BA36 CA00 DA31 DA47 EA04 EA34 3H071 AA01 BB01 BB12 BB13 CC25 DD01 DD06 DD12 DD13 DD42 3H075 AA15 BB03 BB14 BB17 BB20 CC03 DA03 DA04 DA09 DA22 DB10 DB43 EE08 EE16 EE18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内に往復移動されるピストンを
    有すると共に、このピストンを駆動する駆動部を有し、
    前記ピストンの一方向への動きにより被搬送流体をシリ
    ンダ内に吸入口から吸入し、他方向への動きにより被搬
    送流体を吐出口から吐出する第1のポンプと、 この第1のポンプと同様に構成された第2のポンプと、 これら第1のポンプおよび第2のポンプの各駆動部を制
    御して前記各ピストンの動作を制御する制御手段とを備
    え、 この制御手段は、前記両ポンプのうち一方のポンプのピ
    ストンの押出し動作が終了する前に他方のポンプのピス
    トンを押出し動作を開始させ、且つ他方のポンプのピス
    トンの押出し動作が終了する前に一方のポンプのピスト
    ンを押出し動作を開始させるようになっていることを特
    徴とするポンプ装置。
  2. 【請求項2】 シリンダ内に往復移動されるピストンを
    有すると共に、このピストンを駆動する駆動部を有し、
    前記ピストンの一方向への動きにより被搬送流体をシリ
    ンダ内に吸入口から吸入し、他方向への動きにより被搬
    送流体を吐出口から吐出する第1のポンプと、 この第1のポンプと同様に構成された第2のポンプと、 前記両ポンプの各吐出口に接続され、吐出圧の高い方の
    吐出口から吐出される被搬送流体を送出するシャトルバ
    ルブと、 前記第1のポンプのピストンの押出し開始位置、押出し
    終了位置、および押出し終了間近位置を検出する第1の
    位置検出手段と、 前記第2のポンプのピストンの押出し開始位置、押出し
    終了位置、および押出し終了間近位置を検出する第2の
    位置検出手段と、 前記第1の位置検出手段から押出し終了間近位置検出信
    号が入力されると第2のポンプに押出し動作を開始さ
    せ、第1の位置検出手段から押出し終了位置検出信号が
    入力されると第1のポンプのピストンを押出し開始位置
    に移動させ、第2の位置検出手段からの押出し終了間近
    位置検出信号が入力されると第1のポンプに押出し動作
    を開始させ、第2の位置検出手段から押出し終了位置検
    出信号が入力されると第2のポンプのピストンを押出し
    開始位置に移動させるように制御する制御手段とを備え
    てなるポンプ装置。
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