JP2002004713A - 自動ドア - Google Patents

自動ドア

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JP2002004713A
JP2002004713A JP2000182210A JP2000182210A JP2002004713A JP 2002004713 A JP2002004713 A JP 2002004713A JP 2000182210 A JP2000182210 A JP 2000182210A JP 2000182210 A JP2000182210 A JP 2000182210A JP 2002004713 A JP2002004713 A JP 2002004713A
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光政 水野
Jun Saito
潤 斎藤
Hironobu Hori
堀  宏展
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドア体の走行距離がドア体の幅寸法より短くな
るのを防止した自動ドアを提供する。 【解決手段】ドア体6の上部にはドア体6の走行方向に
おいて複数の磁極22が交互に異極となるように走行方
向の略全体に亘って設けられた永久磁石21を具備する
可動子2が設けられている。またドア体6の上部を保持
する鴨居には、ドア体6の走行範囲の略全体に亘って複
数個のコイルからなる固定子と、永久磁石21の磁極2
2を検出することによって固定子に対向する可動子2の
相対位置を検出する2つの磁気センサブロック3a,3
bとが配置されている。ここで、2つの磁気センサブロ
ック3a,3bは、ドア体6の走行範囲における略中央
の位置を間にして、走行方向における永久磁石21の設
置幅よりも短い間隔で走行方向に沿って配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動ドアに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ドア体を開閉させる駆動源と
してリニアモータを用いた自動ドアが提供されている。
図6及び図7に示すように、自動ドアのドア体(引き
戸)6の上部に永久磁石を具備する可動子2を取り付
け、縦枠52,52並びに敷居53とともにドア枠50
の一部を構成してドア体6の上部を保持する鴨居51
に、可動子2と対向するようにして固定子1を設けてい
る。また、鴨居51の内部には後述する制御回路ブロッ
ク4が収納されている。
【0003】可動子2は、図7に示すように、固定子1
と対向するドア体6の上面に略全長に亘って形成された
磁性材料よりなる可動子ヨーク23と、ドア体6の走行
方向において複数の磁極22が一定の間隔Lで交互に異
極となるように可動子ヨーク23の上面に配設された永
久磁石21とで構成され、可動子ヨーク23によって永
久磁石21の磁極22同士が磁気的に結合される。
【0004】一方、固定子1は、ドア体6の上面と対向
する鴨居51の下面に鴨居51の略全長に亘って形成さ
れた磁性材料よりなる固定子ヨーク14と、鉄心11及
び略円筒状であって筒内に鉄心11が挿入されコイル1
2が巻回されたコイルボビン13を備え固定子ヨーク1
4の下面にドア体6の走行方向に沿って複数個配設され
た電磁石10とで構成され、各電磁石10は固定子ヨー
ク14によって磁気的に結合される。ここで、各電磁石
10のコイル12の相数を3相(U、V、W)としてあ
り、これらのコイル12をY結線し、2相づつ通電する
方式を採用している。
【0005】固定子1では、隣接する電磁石10の間の
距離を一定として配列してあり、可動子2の永久磁石2
1を構成する各磁極22の間隔をLとすると、電磁石1
0は(5×L/3)の間隔で配列されている。そして、
ドア体6の走行方向における鴨居51の略中央には、電
磁石10の間隔を上記一定間隔よりも永久磁石21の磁
極22の2極分(2L)だけ広くした空間が設けてあっ
て、この空間に固定子1に対する可動子2の相対的な位
置を検出するための複数のホール素子31を具備した磁
気センサブロック3が配置されている。
【0006】磁気センサブロック3に取り付けられてい
る3個のホール素子31はそれぞれコイル12のU相、
V相、W相に対応しており、対向する永久磁石21の極
性を検出し、その極性に応じて“1”又は“0”の信号
を出力する。例えば各ホール素子31が永久磁石21の
S極に対向している場合には信号“1”を出力し、永久
磁石21のN極に対向するか又は永久磁石21に対向し
ていない場合には信号“0”を出力する。
【0007】ここで、磁気センサブロック3の各ホール
素子31はドア体6の走行方向において(2×L/3)
の間隔をおいて配列されており、永久磁石21の磁極2
2はドア体6の走行方向において間隔Lをおいて配列さ
れているので、3個のホール素子31の内の2個が同じ
極性の磁極22と対向することになる。例えば図7に示
すようにV相のホール素子31がS極の磁極22と対向
し、U相、W相のホール素子31がN極の磁極22と対
向している場合は、V相のホール素子31の出力が
“1”になり、U相、W相のホール素子31の出力が
“0”になる((U,V,W)=(0,1,0))。こ
の状態からドア体6が図中右側に(L/3)の距離だけ
移動すると、V相、W相のホール素子31がS極の磁極
22と対向し、U相のホール素子31のみがN極の磁極
22と対向することになり、V相、W相のホール素子3
1の出力が“1”になって、U相のホール素子31の出
力が“0”になる((U,V,W)=(0,1,
1))。一方、図7に示す状態からドア体6が図中左側
に(L/3)の距離だけ移動すると、U相、V相のホー
ル素子31がS極の磁極22と対向し、W相のホール素
子31のみがN極の磁極22と対向することになり、U
相、V相のホール素子31の出力が“1”になって、W
相のホール素子31の出力が“0”になる((U,V,
W)=(1,1,0))。
【0008】而して、ドア体6が(L/3)の距離だけ
走行する毎に、各ホール素子31の検出信号の組み合わ
せ(以下、信号パターンと言う。)が周期的に変化し
(図8参照)、しかも信号パターンが変化する順番はド
ア体6の走行方向によって異なるから、信号パターンの
切り替わりの回数やその順番からドア体6の走行距離や
走行方向を求めることができる。尚、電源投入時にドア
体6の位置を初期化すれば、上記の方法で求めたドア体
6の走行距離及び走行方向からドア体6の現在位置を求
めることができる。
【0009】ところで、図9は制御回路ブロック5の回
路図を示しており、直流電源から成る電源部41と、例
えば逆起電力防止用ダイオードDが逆並列に接続された
6つのスイッチ素子Qのブリッジ回路により構成され、
固定子1のコイル12の各相(U相、V相、W相の3
相)を切り換える出力部42と、出力部42の各スイッ
チ素子Qをスイッチング制御する制御部43を備えてい
る。そして、制御部43は、磁気センサブロック3の各
ホール素子31からの検出信号に応じて出力部42のス
イッチ素子Qを順次オン/オフしており、固定子1に対
する可動子2の相対的な位置に応じたタイミングで3相
のコイル12の内の2相に常時電流を流すことによっ
て、永久磁石21との相互作用で可動子2を移動させる
推力を生じさせるように磁界を発生させ、ドア体6が走
行するのである。尚、図7において各電磁石10に付し
たU、V、Wの記号はコイル12の相(励磁相)を示し
ており、アポストロフィが付加されている相のコイル1
2は、アポストロフィが付加されていない同相のコイル
12と巻線方向が逆向きになっていることを意味してい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の自動ドアで
は、ドア体6の走行方向における鴨居51の略中央のみ
に磁気センサブロック3が設けられているが、磁気セン
サブロック3は可動子2の永久磁石21と対向していな
ければ位置検出を行うことができないから、磁気センサ
ブロック3を可動子2の永久磁石21と常に対向させる
ためには、ドア体6の走行距離をドア体6の走行方向に
おける幅寸法よりも短くしなければならず、ドア体6を
開けた時の開口部の幅寸法が狭くなるという問題があっ
た。
【0011】そこで、ドア体6を開けたときの開口部の
幅寸法をできるだけ広くするために、ドア体6側にコイ
ルが取り付けられた可動コイル形のリニアモータを用い
たものも提案されているが、この方式の場合にはドア体
6側に設けたコイルに電力を供給するため、ドア体6に
電線を配線する必要があり、自動ドアの施工に手間がか
かっていた。
【0012】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、ドア体の走行距離が
ドア体の幅寸法より短くなるのを防止した自動ドアを提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、ドア体を支持するドア枠の一
部を構成し、ドア体の走行方向と交差する方向において
対向する枠辺に、ドア体の走行範囲の略全体に亘って配
置された複数個のコイルからなる固定子と、当該固定子
と対向するドア体の部位の略全体に、前記走行方向にお
いて複数の磁極が交互に異極となるように設けられた永
久磁石を具備する可動子と、当該可動子と対向するドア
枠の部位に複数設けられ永久磁石の磁極を検出すること
によって固定子に対する可動子の位置を検出する磁気セ
ンサブロックと、磁気センサブロックの検出結果に応じ
て永久磁石との相互作用によりドア体を移動させる推力
を発生させるように各コイルへの通電を制御する制御手
段とを備え、複数の磁気センサブロックを、ドア体が走
行範囲の一方の端まで移動した状態で可動子に対向する
位置と、他方の端まで移動した状態で可動子に対向する
位置との間に走行方向における可動子の幅寸法よりも短
い間隔で配置し、ドア体の走行位置に応じて制御手段が
検出信号を取り込む磁気センサブロックを可動子に対向
している磁気センサブロックに切り替える切替手段を設
けたことを特徴とし、複数の磁気センサブロックは、ド
ア体が走行範囲の一方の端まで移動した状態で可動子に
対向する位置と、他方の端まで移動した状態で可動子に
対向する位置との間に走行方向における可動子の幅寸法
よりも短い間隔で配置されているので、ドア体が可動子
の幅寸法以上移動したとしても、何れかの磁気センサブ
ロックが可動子の永久磁石と対向しているから、切替手
段がドア体の走行位置に応じて可動子と対向している磁
気センサブロックに切り替えることにより、固定子に対
する可動子の位置を常に検出することができる。したが
って、従来の自動ドアのように、ドア体の走行距離が可
動子の幅寸法よりも短い寸法に制限されることはなく、
可動子の幅寸法以上移動させることができる。
【0014】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、各磁気センサブロックは、永久磁石の磁極を検出
する磁気検出素子をドア体の走行方向に沿って複数並べ
て構成され、各磁気検出素子の検出信号の組み合わせか
らなる信号パターンはドア体の移動に伴って周期的に変
化しており、切替手段は何れかの磁気センサブロックを
選択して、選択した磁気センサブロックの検出信号を制
御手段に出力させると共に、選択した磁気センサブロッ
クの信号パターンが、所定の信号パターンから別の信号
パターンに変化すると、変化した信号パターンに応じて
選択する磁気センサブロックを切り替えることを特徴と
し、切替手段は何れかの磁気センサブロックを選択し
て、選択した磁気センサブロックの検出信号を制御手段
に出力させており、検出信号の信号パターンが所定の信
号パターンから別の信号パターンに変化すると、変化し
た信号パターンに応じて選択する磁気センサブロックを
切り替えているので、切替手段では常時全ての磁気セン
サブロックの検出信号を読み込む必要がなく、切替手段
や制御手段をマイクロコンピュータで構成する場合はマ
イクロコンピュータの演算量を減らすことができるか
ら、演算処理能力の高い高価なマイクロコンピュータを
用いる必要がなく、製造コストを低減できる。
【0015】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、各磁気センサブロックでは、永久磁石の同じ極性
の磁極に対する磁気検出素子の位置関係が等しくなるよ
うに磁気検出素子が配置されており、切替手段の選択し
た磁気センサブロックの磁気検出素子が磁極を検出して
おらず、他の磁気センサブロックの対応する磁気検出素
子が磁極を検出すると、切替手段は制御手段が検出信号
を読み込む磁気センサブロックを他の磁気センサブロッ
クに切り替えることを特徴とし、各磁気センサブロック
では、永久磁石の同じ極性の磁極に対する磁気検出素子
の位置関係が等しくなっているから、全ての磁気検出素
子が永久磁石と対向していれば、各磁気センサブロック
の信号パターンは等しくなるが、ドア体の移動に伴って
何れかの磁気センサブロックの磁気検出素子が永久磁石
と対向しなくなると、永久磁石と対向していない磁気検
出素子では磁極を検出できなくなるので、このような場
合は切替手段が永久磁石の磁極を検出している磁気セン
サブロックに切り替えることによって、正しい検出信号
を制御手段に出力させることができる。
【0016】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、電源投入時における各磁気センサブロックの信号
パターンが同じ場合、切替手段は何れかの磁気センサブ
ロックを選択してその検出信号を制御手段に出力させる
と共に、選択した磁気センサブロックの信号パターンが
磁極を検出不能になる直前の信号パターンになると、制
御手段に検出信号を出力する磁気センサブロックを別の
磁気センサブロックに切り替えることを特徴とし、請求
項3の発明では電源投入時における磁気センサブロック
の信号パターンが同じ場合、何れの磁気センサブロック
を選択すれば良いか判断できないが、切替手段では、電
源投入時における磁気センサブロックの信号パターンが
同じ場合、何れかの磁気センサブロックを選択している
ので、全ての磁気センサブロックの検出信号を読み込む
必要が無く、切替手段や制御手段をマイクロコンピュー
タで構成する場合はマイクロコンピュータの演算量を減
らすことができ、さらに選択した磁気センサブロックの
信号パターンが、磁極を検出不能になる直前の信号パタ
ーンになると、別の磁気センサブロックに切り替えてい
るので、永久磁石を検出できなくなって磁気センサブロ
ックの信号パターンが異常となる前に磁気センサブロッ
クを切り替えて、正しい検出信号を制御手段に出力させ
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
5を参照して説明する。尚、自動ドアの基本的な構成は
上述した従来の自動ドアと同様であるので、同一の構成
要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0018】自動ドアのドア体(引き戸)6を支持する
ドア枠50は、ドア体6の走行方向において対向する縦
枠52,52と、ドア体6の走行方向と交差する方向に
おいて対向する鴨居(枠辺)51及び敷居53とで構成
される。そして、本実施形態の自動ドアは、鴨居51に
ドア体6の走行範囲の略全体に亘って配置された複数個
のコイルからなる固定子1と、鴨居51に設けた固定子
1と対向するドア体6の上部の略全体に、ドア体6の走
行方向において複数の磁極22が交互に異極となるよう
に設けられた永久磁石21を具備する可動子2と、可動
子2と対向する鴨居51に複数設けられ、永久磁石21
の磁極22を検出することによって固定子1に対する可
動子2の相対的な位置を検出する2個の磁気センサブロ
ック3a,3bと、磁気センサブロック3a,3bの検
出結果に応じて永久磁石21との相互作用によりドア体
6を移動させる推力を発生させるように各コイルへの通
電を制御する制御回路ブロック4とを備えている。
【0019】可動子2は、固定子1と対向するドア体6
の上面にねじなどを用いて固定され、ドア体6の上面の
略全長に亘って形成された磁性材料よりなる可動子ヨー
ク23と、ドア体6の走行方向において複数の磁極22
が一定の間隔Lで交互に異極となるように可動子ヨーク
23の上面に配設された永久磁石21とで構成され、可
動子ヨーク23によって永久磁石21の磁極22同士が
磁気的に結合されている。尚、可動子2を構成する永久
磁石21は1つの磁性体に複数の磁極22ができるよう
に着磁して形成するか、複数個の永久磁石を可動子ヨー
ク23に取り付けることによって形成されており、複数
個の永久磁石を可動子ヨーク23に取り付けた構造にお
いては、各永久磁石がそれぞれ1つの磁極を構成する。
【0020】一方、固定子1は上述した従来の自動ドア
と略同様の構成を有しており、ドア体6の上面と対向す
る鴨居51の下面に鴨居51の略全長に亘って形成され
た磁性材料よりなる固定子ヨーク14と、固定子ヨーク
14の下面にドア体6の移動方向に沿って複数個配列さ
れた電磁石10とで構成され、各電磁石10は固定子ヨ
ーク14によって磁気的に結合される。ここで、各電磁
石10のコイルの相数を3相(U、V、W)としてあ
り、これらのコイルをY結線し、2相づつ通電する方式
を採用している。
【0021】ここで、固定子1では隣接する一対の電磁
石10の間の距離を一定として配列してあり、永久磁石
21の磁極22間の距離をLとすると、電磁石10は
(5×L/3)の間隔をおいて配置されている。また、
ドア体6の走行方向における鴨居51の中央位置から左
右両側に磁極22の間隔Lを整数倍した距離(n×L)
(ただし、nは正の整数である。)だけ離れた位置に
は、電磁石10の間隔を上記一定距離よりも広くした空
間がそれぞれ設けてあり、この空間に磁気センサブロッ
ク3a,3bがそれぞれ配置されている。ここで、ドア
体6の走行方向における可動子2の幅寸法は、両磁気セ
ンサブロック3a,3b間の間隔(=2×n×L)に磁
気センサブロック3a,3bの1個分の幅寸法(4×L
/3)を加えた寸法よりも長い寸法に設定しているの
で、磁気センサブロック3a,3bの間隔はドア体6の
走行方向における可動子2の幅寸法よりも短くなってい
る。
【0022】ところで、各磁気センサブロック3a,3
bは、プリント基板31上に磁気検出素子としてのホー
ル素子31を3個配置してなり、絶縁材料製のスペーサ
33を介して固定子ヨーク14にねじ止めなどにより固
着されており、スペーサ33によって電磁石10の鉄心
と略同じ高さに配置されている。ここで、3個のホール
素子31はドア体6の走行方向に沿って配列されてお
り、3個のホール素子31はコイルのU相、V相、W相
にそれぞれ対応し、図1中左側からV相、W相、U相の
順番に配列されている。各ホール素子31は対向する永
久磁石21の極性を検出し、極性に応じて“1”又は
“0”の信号を出力する。例えば各ホール素子31が永
久磁石21のS極に対向している場合には信号“1”を
出力し、永久磁石21のN極に対向するか又は永久磁石
21に対向していない場合には信号“0”を出力するも
のとする。尚、説明を簡単にするために、図1及び図2
における左右の方向を左右として以下では説明を行う。
【0023】ここで、磁気センサブロック3a,3bの
各ホール素子31はドア体6の走行方向において(2×
L/3)の間隔をおいて配列され、永久磁石21の磁極
22はドア体6の走行方向において間隔Lをおいて配列
されているので、3個のホール素子31の内、2個のホ
ール素子31は同じ極性の磁極22と対向することにな
る。例えば図1に示すようにU相のホール素子31がS
極の磁極22と対向し、V相、W相のホール素子31が
N極の磁極22と対向している場合は、U相のホール素
子31の出力が“1”になり、V相、W相のホール素子
31の出力が“0”になる((U,V,W)=(1,
0,0))。
【0024】そして、図1に示す状態からドア体6が右
側に(L/3)の距離だけ移動すると、U相、V相のホ
ール素子31がS極の磁極22と対向し、W相のホール
素子31のみがN極の磁極22と対向することになり、
U相、V相のホール素子31の出力が“1”になって、
W相のホール素子31の出力が“0”になる((U,
V,W)=(1,1,0))。而して、ドア体6が(L
/3)の距離だけ移動する毎に各ホール素子31の検出
信号の組み合わせ(信号パターン)が変化し、しかも信
号パターンの変化する順番はドア体6の走行方向によっ
て異なるから、信号パターンの切り替わりの回数やその
順番を検出することによってドア体6の走行距離や走行
方向を求めることができる。尚、電源投入時にドア体6
の位置を初期化すれば、上記の方法で求めたドア体6の
走行距離及び走行方向からドア体6の現在位置を求める
ことができる。
【0025】図3は各磁気センサブロック3a,3bの
信号パターンを示しており、ドア体6が(L/3)の距
離だけ移動する毎に各センサブロックの信号パターンが
切り替わる。尚、図3はドア体6が走行範囲の左端から
右端まで走行する間の信号パターンの推移を示してい
る。ところで、各磁気センサブロック3a,3bは互い
に(2n×L)の間隔をおいて配置されているので、各
磁気センサブロック3a,3bが両方共に可動子2と対
向している場合は、各磁気センサブロック3a,3bに
設けられた各相のホール素子31が同じ極性の磁極22
と対向することになり、各ホール素子31の信号パター
ンは同じになる(図3の区間T2)。一方、ドア体6が
左端にある場合、右側の磁気センサブロック3bが可動
子2と対向していないため、磁気センサブロック3bの
各ホール素子31の出力は全て“0”になる(図3の区
間T1)。また、ドア体6が右端にある場合、左側の磁
気センサブロック3aが可動子2と対向していないた
め、磁気センサブロック3aのホール素子31の出力は
全て“0”になる(図3の区間T3)。
【0026】ここで、ドア体6が走行範囲の左端から右
端に移動する際の信号パターンの推移について説明す
る。先ずドア体6が左端の位置にある状態では、右側の
磁気センサブロック3bは可動子2と対向していないた
め、各ホール素子31の出力は全て“0”になってい
る。次にドア体6が左端の位置から右側に移動すると、
右側の磁気センサブロック3bではV相、W相、U相の
順番でホール素子31がS極の磁極22と対向すること
になり、各ホール素子31の信号はV相から順番に
“1”になる(図3の区間T1)。図3の区間T2では
各磁気センサブロック3a,3bのホール素子31が可
動子2と対向しているため、両センサブロックの信号パ
ターンは同じになり、ドア体6の位置に応じた信号パタ
ーンの信号が出力される。そして、ドア体6が右端付近
まで移動すると、左側の磁気センサブロック3aでは、
V相、W相、U相の順番でホール素子31がS極の磁極
22と対向しなくなるから、各ホール素子31の信号は
V相から順番に“0”となる(図3の区間T3)。
【0027】一方、ドア体6が走行範囲の右端から左端
に移動する際は、図3に示す順番と反対の順番で信号パ
ターンが変化する。すなわち、ドア体6が右端の位置に
ある場合、左側の磁気センサブロック3aは可動子2と
対向していないため、各ホール素子31の出力は全て
“0”になる。上述とは逆にドア体6が右端の位置から
左側に移動すると、左側の磁気センサブロック3aで
は、U相、W相、V相の順番でホール素子31がS極の
磁極22と対向することになり、各ホール素子31の信
号はU相から順番に“1”となる(図3の区間T1)。
図3の区間T2では各磁気センサブロック3a,3bの
ホール素子31が可動子2と対向しているため、両セン
サブロックの信号パターンは同じになり、ドア体6の位
置に応じた信号パターンの信号が出力される。そして、
ドア体6が左端付近まで移動すると、右側の磁気センサ
ブロック3bでは、U相、W相、V相の順番でホール素
子31がS極の磁極22と対向しなくなるから、各ホー
ル素子31の信号はU相から順番に“0”となる(図3
の区間T1)。
【0028】ここで、2つの磁気センサブロック3a,
3bは、ドア体6が走行範囲の一方の端まで移動した状
態で可動子2に対向する位置と、他方の端まで移動した
状態で可動子2に対向する位置との間に、ドア体6の走
行方向における可動子2の幅寸法よりも短い間隔で配置
されているので、ドア体6が可動子2の幅寸法よりも長
い距離を移動する場合でも、2個の磁気センサブロック
3a,3bの内の何れか一方を可動子2と対向させるこ
とができる。したがって、ドア体6がどの位置に移動し
たとしても、何れかの磁気センサブロック3a,3bに
よって固定子1に対する可動子2の相対位置を検出する
ことができるから、従来の自動ドアのように、ドア体6
の走行距離が可動子2の幅寸法よりも短い寸法に制限さ
れることはなく、可動子2の幅寸法以上移動させること
ができる。尚、本実施形態ではドア体6が走行範囲の一
方の端まで移動した状態で可動子2に対向する位置と、
他方の端まで移動した状態で可動子2に対向する位置と
の間に、ドア体6の走行方向における可動子2の幅寸法
よりも短い間隔で2つの磁気センサブロック3a,3b
を配置しているが、磁気センサブロックの数を2個に限
定する趣旨のものではなく、磁気センサブロックを3個
以上配置した場合は、ドア体6の走行範囲をさらに長く
できる。
【0029】ところで制御回路ブロック4は上述した従
来の自動ドアと同様の構成を有しており、制御回路ブロ
ック4の制御部43は、磁気センサブロック3a,3b
から入力された検出信号の内、何れか一方の検出信号か
ら固定子1に対する可動子2の相対的な位置を検出し、
その相対位置に応じたタイミングで固定子1の3相のコ
イルの内の2相に電流を流すことによって、永久磁石と
の相互作用で可動子2を移動させる推力を生じさせるよ
うに磁界を発生させ、ドア体6を走行させている。ここ
に、制御回路ブロック4の制御部43から、各コイルへ
の通電を制御する制御手段と、ドア体6の走行位置に応
じて検出信号を取り込む磁気センサブロック3a,3b
を可動子2に対向している磁気センサブロックに切り替
える切替手段とを構成している。
【0030】ここで、切替手段としての制御回路ブロッ
ク4が2つの磁気センサブロック3a,3bの検出信号
から何れか一方の検出信号を選択する際の動作につい
て、図4及び図5のフローチャートを参照して説明す
る。
【0031】先ず、通常時の動作について図4のフロー
チャートを参照して説明する。なお、初期状態では制御
回路ブロック4が左側の磁気センサブロック3aの検出
信号を選択しているものとし、前回読み込んだ磁気セン
サブロック3aの信号パターンが(U,V,W)=
(1,1,0)であったとする。ここで、制御回路ブロ
ック4では、前回読み込んだ信号パターンが(U,V,
W)=(1,1,0)になると、次に読み込んだ信号パ
ターンからドア体6が左右何れの方向に移動したかを判
断し、その移動方向に応じて磁気センサブロック3a又
は3bの選択を切り換えている。すなわち、制御回路ブ
ロック4では磁気センサブロック3a又は3bの検出信
号を一定の周期で取り込んでおり、磁気センサブロック
3aの信号パターンを読み込むと(S1)、読み込んだ
信号パターンが(U,V,W)=(0,1,0)である
か否かを判断し(S2)、(U,V,W)=(0,1,
0)となっていれば、ドア体6が右方向に走行している
と判断して、検出信号を取り込むセンサを左側の磁気セ
ンサブロック3aから右側の磁気センサブロック3bに
切り替える(S3)。
【0032】一方、S1で取り込んだ信号パターンが
(U,V,W)=(0,1,0)となっていなければ、
制御回路ブロック4はその信号パターンが(U,V,
W)=(1,0,0)となっているか否かを判断し(S
4)、検出信号が(U,V,W)=(1,0,0)とな
っていれば、ドア体6が左方向に走行しているものと判
断し、検出信号を読み込むセンサブロックを左側の磁気
センサブロック3aのままとする(S5)。また、S1
で取り込んだ信号パターンが(U,V,W)=(1,
0,0)となっていなければ、制御回路ブロック4は信
号パターンが変化していないと判断し、S1に戻って上
述の処理を繰り返す。
【0033】上述のように制御回路ブロック4では、磁
気センサブロック3a又は3bの信号パターンが所定の
信号パターン(例えば(U,V,W)=(1,1,
0))から別の信号パターン(すなわち(U,V,W)
=(0,1,0)又は(1,0,0))に変化すると、
変化した信号パターンに応じて検出信号を読み込む磁気
センサブロックを何れかのセンサブロック3a,3bに
切り替えている。
【0034】ここで、ドア体6が移動範囲の左端に位置
する状態(すなわち、ドア体6が閉じている状態)で
は、制御回路ブロック4は左側の磁気センサブロック3
bの検出信号を読み込んでおり、この状態からドア体6
が右側に移動して磁気センサブロック3bの検出信号が
(U,V,W)=(1,1,0)になった場合、次に取
り込んだ磁気センサブロック3aの信号パターンが
(U,V,W)=(0,1,0)であれば、ドア体6が
右側に走行しているものと判断し、検出信号を読み込む
センサを右側の磁気センサブロック3bに切り替える。
ところで、ドア体6が右端まで移動すると、左側の磁気
センサブロック3aは可動子2と対向しなくなり、その
検出信号は異常になるが、ドア体6が右側に向かって走
行している場合、制御回路ブロック4では右側の磁気セ
ンサブロック3bの検出信号に切り替えているので、ド
ア体6が右端まで移動したとしても正しい検出信号を読
み取ることができる。
【0035】その後、ドア体6が移動範囲の右端まで移
動した状態(すなわちドア体6が開いている状態)から
左側に移動して、磁気センサブロック3bの信号パター
ンが(U,V,W)=(1,1,0)になった場合、次
に取り込んだ磁気センサブロック3bの信号パターンが
(U,V,W)=(1,0,0)であれば、制御回路ブ
ロック4はドア体6が左側に走行しているものと判断し
て、信号パターンを取り込むセンサを磁気センサブロッ
ク3aに切り替える。ここで、ドア体6が左端まで移動
すると、右側の磁気センサブロック3bは可動子2と対
向しなくなり、その検出信号は異常になるが、ドア体6
が左側に向かって走行している場合、制御回路ブロック
4は左側の磁気センサブロック3bの検出信号に切り替
えているので、ドア体6が左端まで移動したとしても正
しい検出信号を読み取ることができる。
【0036】而して、制御回路ブロック4では2つの磁
気センサブロック3a,3bの内、何れか一方のセンサ
ブロックの検出信号のみを取り込んでおり、その信号パ
ターンが所定の信号パターンになると次に取り込んだ検
出信号の信号パターンからドア体6の走行方向を判断し
て、検出信号を取り込む磁気センサブロックを切り替え
ているので、制御回路ブロック4において常に両方の磁
気センサブロック3a,3bから検出信号を取り込む必
要はなく、制御回路ブロック4の制御部43をマイクロ
コンピュータで構成する場合はマイクロコンピュータの
演算量を減らすことができるから、演算処理能力の高い
高価なマイクロコンピュータを用いる必要がなく、制御
回路ブロック4の製造コストを低減できる。
【0037】次に電源投入時の制御回路ブロック4の動
作について図5のフローチャートをを参照して説明す
る。電源投入時において制御回路ブロック4は以下のよ
うにして磁気センサブロック3a,3bの選択を行う。
電源が投入されると(S11)、制御回路ブロック4で
は先ず左側の磁気センサブロック3aを仮に選択して
(S12)、両方の磁気センサブロック3a,3bの検
出信号を読み込む(S13)。この時、制御回路ブロッ
ク4は磁気センサブロック3a,3bの信号パターンが
等しいか否かを判断し(S14)、両者が等しくなけれ
ば、何れかの磁気センサブロック3a,3bのホール素
子31が可動子2に対向していないものと判断し、信号
“1”を出力するホール素子31の数が多い方の磁気セ
ンサブロック3a又は3bを選択して(S15)、上述
した通常時の選択動作に移行する(S22)。
【0038】一方、S13で取り込んだ磁気センサブロ
ック3a,3bの信号パターンが等しければ、制御回路
ブロック4はその信号パターンが(U,V,W)=
(1,1,0)であるか否かを判断し(S16)、
(U,V,W)=(1,1,0)であれば上述した通常
時の選択動作で正しい磁気センサブロック3a又は3b
を選択することができるので、磁気センサブロック3a
を選択した後(S17)、上述した通常時の選択動作に
移行する(S22)。
【0039】また、両磁気センサブロック3a,3bの
検出信号が(U,V,W)=(1,1,0)でなけれ
ば、制御回路ブロック4は両磁気センサブロック3a,
3bの検出信号が(U,V,W)=(0,1,0)であ
るか否かを判断し(S18)、(U,V,W)=(0,
1,0)であれば制御回路ブロック4は磁気センサブロ
ック3aを選択し(S19)、S13に戻って上述の処
理を繰り返す。一方、両磁気センサブロック3a,3b
の検出信号が(U,V,W)=(0,1,0)でなけれ
ば、制御回路ブロック4は両磁気センサブロック3a,
3bの検出信号が(U,V,W)=(1,0,0)であ
るか否かを判断し(S20)、(U,V,W)=(1,
0,0)であれば制御回路ブロック4は磁気センサブロ
ック3bを選択し(S21)、S13に戻って上述の処
理を繰り返す。
【0040】ところで、電源投入時に取り込んだ磁気セ
ンサブロック3a,3bの信号パターンが、両方共に
(U,V,W)=(0,1,0)となる場合、ドア体6
が左端付近の位置(すなわち図3のP1に対応する位
置)にあると、ドア体6がL/3だけ左側に移動して信
号パターンが切り替わった時点で、磁気センサブロック
3bのU相のホール素子31が可動子2と対向しなくな
って、U相のホール素子31が信号を出力しなくなり、
その信号パターンが異常となる可能性があるため、制御
回路ブロック4では左側の磁気センサブロック3aを選
択する。ここで、ドア体6が右側に走行すると、左側の
磁気センサブロック3aは可動子2と対向しなくなっ
て、その信号パターンが異常となる虞があるため、制御
回路ブロック4ではS13に戻って上述の処理を継続し
て行い、両センサブロック3a,3bの信号パターンが
共に(U,V,W)=(1,1,0)になると、図4で
説明した通常時の選択処理を行うので、正しい磁気セン
サブロック3a,3bを選択することができる。
【0041】また、両磁気センサブロック3a,3bの
信号パターンが共に(U,V,W)=(1,0,0)と
なった場合、ドア体6が右端付近の位置(すなわち図3
のP2に対応する位置)にあるとドア体6がL/3だけ
右側に移動して信号パターンが切り替わった時点で、磁
気センサブロック3aのV相のホール素子31が可動子
2と対向しなくなって、V相のホール素子31が信号を
出力しなくなり、その信号パターンが異常となる可能性
があるため、制御回路ブロック4では右側の磁気センサ
ブロック3bを選択する。ここで、ドア体6が左側に走
行した場合、右側の磁気センサブロック3bのホール素
子31が可動子2と対向しなくなって、その信号パター
ンが異常となる虞があるため、制御回路ブロック4では
S13に戻って上述の処理を継続して行い、両センサブ
ロック3a,3bの信号パターンが共に(U,V,W)
=(1,1,0)になると、図4で説明した通常時の選
択処理を行うので、正しい磁気センサブロック3a,3
bを選択することができる。
【0042】上述のように各磁気センサブロック3a,
3bでは、永久磁石21の同じ極性の磁極22に対する
ホール素子31の位置関係が等しくなっているから、全
てのホール素子31が永久磁石21と対向していれば、
各磁気センサブロック3a,3bの信号パターンは等し
くなるが、ドア体6の移動に伴って磁気センサブロック
3a又は3bのホール素子31が永久磁石21と対向し
なくなると、永久磁石21と対向していないホール素子
31では磁極22を検出できなくなる。このような場
合、制御回路ブロック4では、磁極22を検出している
ホール素子31の数が多い方の磁気センサブロック3
a,3bを選択しているので、正しい検出信号を読み込
むことができる。したがって、何れかの磁気センサブロ
ック3a,3bのみが可動子2と対向するような位置に
ドア体6を移動させた状態で電源を投入すれば、制御回
路ブロック4は、正しい検出信号を出力する磁気センサ
ブロック3a,3bを選択して、動作を開始することが
できる。また制御回路ブロック4は、ノイズなどの異常
によって磁気センサブロック3a,3bの選択を誤った
場合でも、正しい検出信号を出力する磁気センサブロッ
ク3a,3bを選択し直すことができる。
【0043】また、制御回路ブロック4では、電源投入
時における磁気センサブロック3a,3bの信号パター
ンが同じ場合は、何れかの磁気センサブロック3a,3
bを仮に選択し、その検出信号を読み込んでいるので、
磁気センサブロック3a,3bの検出信号を両方共に監
視する場合に比べて、制御回路ブロック4の負荷を減ら
すことができる。さらに、制御回路ブロック4の選択し
た磁気センサブロック3a又は3bの信号パターンが、
磁極22を検出不能になる直前の信号パターンになる
と、検出信号を読み込む磁気センサブロック3a,3b
を切り替えているので、正しい検出信号を出力する磁気
センサブロック3a,3bを選択することができる。
【0044】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、ドア
体を支持するドア枠の一部を構成し、ドア体の走行方向
と交差する方向において対向する枠辺に、ドア体の走行
範囲の略全体に亘って配置された複数個のコイルからな
る固定子と、当該固定子と対向するドア体の部位の略全
体に、前記走行方向において複数の磁極が交互に異極と
なるように設けられた永久磁石を具備する可動子と、当
該可動子と対向するドア枠の部位に複数設けられ永久磁
石の磁極を検出することによって固定子に対する可動子
の位置を検出する磁気センサブロックと、磁気センサブ
ロックの検出結果に応じて永久磁石との相互作用により
ドア体を移動させる推力を発生させるように各コイルへ
の通電を制御する制御手段とを備え、複数の磁気センサ
ブロックを、ドア体が走行範囲の一方の端まで移動した
状態で可動子に対向する位置と、他方の端まで移動した
状態で可動子に対向する位置との間に走行方向における
可動子の幅寸法よりも短い間隔で配置し、ドア体の走行
位置に応じて制御手段が検出信号を取り込む磁気センサ
ブロックを可動子に対向している磁気センサブロックに
切り替える切替手段を設けたことを特徴とし、複数の磁
気センサブロックは、ドア体が走行範囲の一方の端まで
移動した状態で可動子に対向する位置と、他方の端まで
移動した状態で可動子に対向する位置との間に走行方向
における可動子の幅寸法よりも短い間隔で配置されてい
るので、ドア体が可動子の幅寸法以上移動したとして
も、何れかの磁気センサブロックが可動子の永久磁石と
対向しているから、切替手段がドア体の走行位置に応じ
て可動子と対向している磁気センサブロックに切り替え
ることにより、固定子に対する可動子の位置を常に検出
できるという効果がある。したがって、従来の自動ドア
のように、ドア体の走行距離が可動子の幅寸法よりも短
い寸法に制限されることはなく、可動子の幅寸法以上移
動させることができるという効果がある。
【0045】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、各磁気センサブロックは、永久磁石の磁極を検出す
る磁気検出素子をドア体の走行方向に沿って複数並べて
構成され、各磁気検出素子の検出信号の組み合わせから
なる信号パターンはドア体の移動に伴って周期的に変化
しており、切替手段は何れかの磁気センサブロックを選
択して、選択した磁気センサブロックの検出信号を制御
手段に出力させると共に、選択した磁気センサブロック
の信号パターンが、所定の信号パターンから別の信号パ
ターンに変化すると、変化した信号パターンに応じて選
択する磁気センサブロックを切り替えることを特徴と
し、切替手段は何れかの磁気センサブロックを選択し
て、選択した磁気センサブロックの検出信号を制御手段
に出力させており、検出信号の信号パターンが所定の信
号パターンから別の信号パターンに変化すると、変化し
た信号パターンに応じて選択する磁気センサブロックを
切り替えているので、切替手段では常時全ての磁気セン
サブロックの検出信号を読み込む必要がなく、切替手段
や制御手段をマイクロコンピュータで構成する場合はマ
イクロコンピュータの演算量を減らすことができるか
ら、演算処理能力の高い高価なマイクロコンピュータを
用いる必要がなく、製造コストを低減できるという効果
がある。
【0046】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、各磁気センサブロックでは、永久磁石の同じ極性の
磁極に対する磁気検出素子の位置関係が等しくなるよう
に磁気検出素子が配置されており、切替手段の選択した
磁気センサブロックの磁気検出素子が磁極を検出してお
らず、他の磁気センサブロックの対応する磁気検出素子
が磁極を検出すると、切替手段は制御手段が検出信号を
読み込む磁気センサブロックを他の磁気センサブロック
に切り替えることを特徴とし、各磁気センサブロックで
は、永久磁石の同じ極性の磁極に対する磁気検出素子の
位置関係が等しくなっているから、全ての磁気検出素子
が永久磁石と対向していれば、各磁気センサブロックの
信号パターンは等しくなるが、ドア体の移動に伴って何
れかの磁気センサブロックの磁気検出素子が永久磁石と
対向しなくなると、永久磁石と対向していない磁気検出
素子では磁極を検出できなくなるので、このような場合
は切替手段が永久磁石の磁極を検出している磁気センサ
ブロックに切り替えることによって、正しい検出信号を
制御手段に出力させることができるという効果がある。
【0047】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、電源投入時における各磁気センサブロックの信号パ
ターンが同じ場合、切替手段は何れかの磁気センサブロ
ックを選択してその検出信号を制御手段に出力させると
共に、選択した磁気センサブロックの信号パターンが磁
極を検出不能になる直前の信号パターンになると、制御
手段に検出信号を出力する磁気センサブロックを別の磁
気センサブロックに切り替えることを特徴とし、請求項
3の発明では電源投入時における磁気センサブロックの
信号パターンが同じ場合、何れの磁気センサブロックを
選択すれば良いか判断できないが、切替手段では、電源
投入時における磁気センサブロックの信号パターンが同
じ場合、何れかの磁気センサブロックを選択しているの
で、全ての磁気センサブロックの検出信号を読み込む必
要が無く、切替手段や制御手段をマイクロコンピュータ
で構成する場合はマイクロコンピュータの演算量を減ら
すことができ、さらに選択した磁気センサブロックの信
号パターンが、磁極を検出不能になる直前の信号パター
ンになると、別の磁気センサブロックに切り替えている
ので、永久磁石を検出できなくなって磁気センサブロッ
クの信号パターンが異常となる前に磁気センサブロック
を切り替えて、正しい検出信号を制御手段に出力させる
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の自動ドアに用いるリニアモータの
要部拡大図である。
【図2】同上の外観図である。
【図3】同上に用いる磁気センサブロックの出力を示す
図である。
【図4】同上の動作を説明するフローチャートである。
【図5】同上の別の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図6】従来の自動ドアの外観図である。
【図7】同上に用いるリニアモータの一部破断せる要部
拡大図である。
【図8】同上に用いる磁気センサブロックの出力を示す
図である。
【図9】同上の制御回路ブロックの回路図である。
【符号の説明】
2 可動子 3a,3b 磁気センサブロック 6 ドア体 21 永久磁石 22 磁極
フロントページの続き (72)発明者 堀 宏展 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2E052 AA01 AA02 BA02 CA07 DA02 DB02 EA16 EB01 EC01 GA07 GB12 KA13 KA14 KA15 5H540 AA10 BA05 BB03 BB06 BB09 EE02 FA03 FA13 5H641 BB03 BB19 GG02 GG04 GG12 GG24 GG26 GG28 HH03 HH05 HH06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドア体を支持するドア枠の一部を構成し、
    ドア体の走行方向と交差する方向において対向する枠辺
    に、ドア体の走行範囲の略全体に亘って配置された複数
    個のコイルからなる固定子と、当該固定子と対向するド
    ア体の部位の略全体に、前記走行方向において複数の磁
    極が交互に異極となるように設けられた永久磁石を具備
    する可動子と、当該可動子と対向するドア枠の部位に複
    数設けられ永久磁石の磁極を検出することによって固定
    子に対する可動子の位置を検出する磁気センサブロック
    と、磁気センサブロックの検出結果に応じて永久磁石と
    の相互作用によりドア体を移動させる推力を発生させる
    ように各コイルへの通電を制御する制御手段とを備え、 複数の磁気センサブロックを、ドア体が走行範囲の一方
    の端まで移動した状態で可動子に対向する位置と、他方
    の端まで移動した状態で可動子に対向する位置との間に
    走行方向における可動子の幅寸法よりも短い間隔で配置
    し、ドア体の走行位置に応じて制御手段が検出信号を取
    り込む磁気センサブロックを可動子に対向している磁気
    センサブロックに切り替える切替手段を設けたことを特
    徴とする自動ドア。
  2. 【請求項2】各磁気センサブロックは、永久磁石の磁極
    を検出する磁気検出素子をドア体の走行方向に沿って複
    数並べて構成され、各磁気検出素子の検出信号の組み合
    わせからなる信号パターンはドア体の移動に伴って周期
    的に変化しており、切替手段は何れかの磁気センサブロ
    ックを選択して、選択した磁気センサブロックの検出信
    号を制御手段に出力させると共に、選択した磁気センサ
    ブロックの信号パターンが、所定の信号パターンから別
    の信号パターンに変化すると、変化した信号パターンに
    応じて選択する磁気センサブロックを切り替えることを
    特徴とする請求項1記載の自動ドア。
  3. 【請求項3】各磁気センサブロックでは、永久磁石の同
    じ極性の磁極に対する磁気検出素子の位置関係が等しく
    なるように磁気検出素子が配置されており、切替手段に
    よって選択された磁気センサブロックの磁気検出素子が
    磁極を検出しておらず、他の磁気センサブロックの磁気
    検出素子が磁極を検出すると、切替手段は制御手段が検
    出信号を読み込む磁気センサブロックを他の磁気センサ
    ブロックに切り替えることを特徴とする請求項2記載の
    自動ドア。
  4. 【請求項4】電源投入時における各磁気センサブロック
    の信号パターンが同じ場合、切替手段は何れかの磁気セ
    ンサブロックを選択してその検出信号を制御手段に出力
    させると共に、選択した磁気センサブロックの信号パタ
    ーンが磁極を検出不能になる直前の信号パターンになる
    と、制御手段に検出信号を出力する磁気センサブロック
    を別の磁気センサブロックに切り替えることを特徴とす
    る請求項3記載の自動ドア。
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