JP2002004545A - タイル乾式工法用引掛け金物 - Google Patents

タイル乾式工法用引掛け金物

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JP2002004545A
JP2002004545A JP2000182744A JP2000182744A JP2002004545A JP 2002004545 A JP2002004545 A JP 2002004545A JP 2000182744 A JP2000182744 A JP 2000182744A JP 2000182744 A JP2000182744 A JP 2000182744A JP 2002004545 A JP2002004545 A JP 2002004545A
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elastic
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hook
projection
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JP2000182744A
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Tsuguji Kitagawa
嗣治 北川
Nobuhisa Matsumaru
信久 松丸
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤の必要なく、壁面基礎にガタツキなく
タイルを固定できる引掛け金具を提供する。 【構成】 上側係合凹部31と下側係合凹部33との間
が平坦な裏面32になったタイル30を壁面基礎Bに取
り付ける引掛け金具20であって、上側係合凹部31に
嵌まり込む上側弾性係止部21が上縁に沿って形成さ
れ、下側係合凹部33に嵌まり込む複数の係止突起26
が下縁に沿って等間隔で形成され、上側弾性係止部21
と係止突起26との間の平面部24が切り起こされてタ
イル裏面32に押し当てられる一対の弾性突起13R,
13Lとなっている。弾性突起13R,13Lは,上側
弾性係止部21と係止突起26の前端面を結ぶ線よりも
突出高さΔHだけ前方に突出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着剤を使用すること
なく壁面基礎にタイルを容易に取り付けることが可能な
引掛け金物に関する。
【0002】
【従来の技術】代表的なタイルの乾式施工では、壁面基
礎に固定したタイルボードの突起にタイルを引っ掛け、
接着剤でタイルをタイルボードに接着している。接着剤
を使用する工法では接着剤の塗布・乾燥が必要とし、作
業性が悪い。そこで、接着剤を使用することなく、タイ
ルボードに機械的に噛み合わせることによりタイルを固
定する方式が採用されるようになってきている。たとえ
ば、特開平5−321435号公報では、弾性目地材の
弾性力を隣接タイルの鈎溝及び鈎部に加えることによっ
てタイルを係止している。特開平10−25876号公
報では、機械的な噛合いによって固定したタイルの所定
個所に切欠きを形成し、タイル裏面側に侵入した雨水の
排出を容易にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
乾式施工では、タイルの製品寸法に引掛け金物が追従で
きず、ガタツキや脱落が生じやすい。そのため、特開平
10−25876号公報にみられるようにやむを得ず接
着剤を使用しているが、接着剤の使用により作業性が低
下し、乾式工法の長所が十分に活用できなくなる。隣接
タイルの鈎溝及び鈎部を弾性目地材で押圧するとき、噛
合いが強固になって個々のタイルが外れにくくなるもの
の、弾性目地材を取り付ける作業が必要となり、作業工
数が増加する。場合によっては、弾性目地材の弾性力が
十分に働かないこともあり、ガタツキや脱落の虞があ
る。
【0004】取り付けたタイルのガタツキや脱落は、タ
イルの製品寸法に一致した引掛け金物の使用により防止
できる。しかし、単に形状を一致させた引掛け金物で
は、施工したタイルを部分的に取り替える際に外れにく
く、金物を含めた取替え作業が余儀なくされる。しか
も、製品寸法が種々異なるタイルに対応して複数種の引
掛け金物を用意しておくことが要求され、現場作業を前
提とするタイル施工に適したものとはいえない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題を解消すべく案出されたものであり、引掛け金物自体
に形成した弾性突起でタイルに前方付勢力を加えること
により、タイルの係合凹部と引掛け金物の係止突起との
噛合いを強固にし、別途接着剤を必要とせずにガタツキ
なく壁面基礎にタイルを取り付けることを可能にし、し
かも一旦取り付けられたタイルの部分的な取り替えも容
易にした乾式工法用のタイル引掛け金具を提供すること
を目的とする。
【0006】本発明のタイル乾式工法用引掛け金物は、
その目的を達成するため、背面側に上側係合凹部及び下
側係合凹部が形成され,上側係合凹部と下側係合凹部と
の間が平坦な裏面になったタイルを壁面基礎に取り付け
る引掛け金具である。この引掛け金具は、金属折板の曲
げ加工により作製され、タイルの上側係合凹部に嵌まり
込む上側弾性係止部が上縁に沿って形成され、下側係合
凹部に嵌まり込む複数の係止突起が下縁に沿って等間隔
で形成され、上側弾性係止部と係止突起との間の平面部
が切り起こされてタイルの裏面に押し当てられる一対の
弾性突起となっており、上側弾性係止部と係止突起の前
端面を結ぶ線よりも弾性突起が前方に突出していること
を特徴とする。
【0007】係止突起と弾性突起との間の平面部にスリ
ットを穿設すると、スリットから前記係止突起の間が弾
力片となり、係止突起に弾性力が付与される。一対の弾
性突起と隣り合う一対の弾性突起との各中間位置には、
取り付けられるタイルの配置位置を示す目安となる複数
のビス孔をタイルの幅方向長さの半分に等しいピッチで
形成することが好ましい。弾性突起とビス孔との間に上
下方向に延びる水抜き用スリットを形成すると、裏面側
に侵入した雨水の排出が促進される。
【0008】
【実施の形態】本発明に従った引掛け金物は、金属折板
の曲げ加工により作製される。金属折板には各種めっき
鋼板,ステンレス鋼板,塗装鋼板,アルミニウム板等が
使用可能であるが、引掛け金具自体で所定の弾性力をタ
イルに付与することから弾性係数の高い材料が選択され
る。金属折板10は、たとえば図1(a)の展開図に示
すように、幅方向の一側に係止用突出部11を形成して
いる。係止用突出部11を形成した部分の幅方向内側に
長手方向に延びるスリット12が穿設され、更に幅方向
内側に一対の弾性突起13R,13Lが切り起こされて
いる。弾性突起13R,13Lは、作業者にケガ等の危
険を及ぼさないように先端が丸くなっている。弾性突起
13R,13Lの長手方向両側に、ビス孔14が穿設さ
れている。
【0009】係止用突出部11,スリット12及び弾性
突起13R,13Lは、金属折板10の長手方向に沿っ
て等間隔のピッチpで複数個設けられている(図1
c)。ピッチpは、取り付けられるタイル30(図2)
のほぼ半分の長さに設定される。ビス孔14は、隣り合
う弾性突起13R,13Lと弾性突起13R,13Lと
の中間位置に設定される。
【0010】金属折板10には、弾性突起13R,13
Lの幅方向両側位置で長手方向に延びる谷折れ線15
U,15Dが引かれる。上側谷折れ線15Uの更に幅方
向端部側に、第2の谷折れ線16が引かれる。図1
(a)の展開図は、下側谷折れ線15Dに沿って金属折
板10の幅方向内側に形成したスリット12を示してい
るが、下側谷折れ線15Dにかかるようにスリット12
を形成することも可能である。下側谷折れ線15Dの更
に幅方向端部側に、山折れ線17が引かれる。係止用突
出部11には、山折れ線17と平行な2本の山折れ線1
8,19が引かれる。
【0011】金属折板10の幅方向一側を上側谷折れ線
15U及び谷折れ線16に沿って折り曲げると、引掛け
金具20の上側弾性係止部21が形成される(図1b,
d)。上側弾性係止部21の立上げ角度α(上側谷折れ
線15Uを中心とする金属折板10の曲げ角度)は、タ
イル30に形成されている上側係合凹部31の角度にほ
ぼ等しく設定される。谷折れ線16に沿って曲げられた
金属折板10の幅方向縁部は、タイル30の裏面32に
押し当てられる弾性片21aとなる。
【0012】金属折板10の幅方向他側を下側谷折れ線
15D及び山折れ線17に沿って折り曲げると、タイル
30の下側係合凹部33に対向する反力受け片22,2
3が形成される。反力受け片22,23を二重に設ける
ことにより引掛け金具20の剛性が向上するが、場合に
よっては山折れ線17に沿った曲げ(すなわち、反力受
け片23)を省略することも可能である。下側谷折れ線
15Dに沿って金属折板10を折り曲げた状態では、引
掛け金具20の平面部24と反力受け片22との角部に
スリット12が臨む。スリット12のある位置では、平
面部24から分離した反力受け片22,23が弾性変形
可能な弾力片25になっている。また、下側谷折れ線1
5Dにかかるようにスリット12を形成した金属折板1
0では、弾力片25の一部にスリット12が位置するた
め、反力受け片22上に残留している雨水の排出が促進
される。
【0013】係止用突出部11を山折れ線18,19に
沿って曲げることにより、引掛け金具20の裏面側に突
出した係止突起26が形成される。係止突起26は、反
力受け片23と同じ平面上にある基部26a(山折れ線
17と山折れ線18との間),斜面部26b(山折れ線
18と山折れ線19との間)及び弾性片26c(山折れ
線19から幅方向端部までの間)を備えている(図1
d)。基部26aは、タイル30の裏面32に当接する
平面部24と平行な平面となる。斜面部26bは、タイ
ル30に形成した下側係合凹部33の傾斜面に向かうよ
うに、平面部24に対して傾斜角度βで下向きに傾斜し
ている。弾性片26cは、下側係合凹部33の傾斜面に
斜面部26bを接触させた状態で傾斜面から離れる方向
に傾斜している。弾性片26cにより係止突起26の弾
性変形抵抗が大きくなり、係止を強固にする大きな弾性
力が得られるが、弾性片26cを省略することも可能で
ある。
【0014】弾性突起13R,13Lは、弾性片21a
と係止突起26の前端面を結ぶ線よりも突起先端が前方
に突出する高さで平面部24から切り起こされる。弾性
突起13R,13Lの突出高さΔH(図1b)により、
引掛け金具20に取り付けられるタイル30に加えられ
る前方付勢力F(図3)が調節される。ガタツキなくタ
イル30を固定する上では大きな前方付勢力Fほど好ま
しいが、過度に大きな前方付勢力Fでは引掛け金具20
に対するタイル30の装着に支障をきたす。このような
ことから、2〜3mmの範囲に突出高さΔHを定めるこ
とが好ましい。
【0015】弾性突起13R,13Lとビス孔14との
中間位置に、水抜き用スリット27R,27Lを形成す
ることもできる。下側谷折れ線15Dに若干かかるよう
に水抜き用スリット27R,27Lを形成すると、幅方
向側部を折り曲げて引掛け金具20とした状態で水平方
向の反力受け片22に水抜き用スリット27R,27L
が臨む。そのため、反力受け片22上に溜まりがちな侵
入雨水の排出が促進される。
【0016】引掛け金具20は、壁面基礎Bの上下方向
に関し多段配置した状態で、壁面基礎Bの水平方向に取
り付けられる(図4)。個々の引掛け金具20は、ビス
孔14を介して壁面基礎Bに打ち込んだビス,リベッ
ト,釘等の固着具(図示せず)で壁面基礎Bに固定され
る。上下方向に隣り合う引掛け金具20の間隔は、タイ
ル30の高さhにほぼ等しく設定される。各引掛け金具
20に形成しているビス孔14をタイル30位置決め用
の目安として使用するため、上下各段の引掛け金具20
は水平方向に同じ位置関係で壁面基礎Bに固定される。
【0017】引掛け金具20に装着されるタイル30
は、引掛け金具20の上側弾性係止部21が嵌まり込む
上側係合凹部31及び係止突起26が嵌まり込む下側係
合凹部33が背面側に設けられ、上側係合凹部31と下
側係合凹部33との間が平坦な裏面32になっている
(図2)。上側係合凹部31及び下側係合凹部33は、
裏面32との間の角度が鋭角になった傾斜面を備えてい
る。上側係合凹部31の上側及び下側係合凹部33の下
側は、壁面基礎Bに接触する当接面34,35になって
おり、タイル30の裏側に侵入した雨水の排出を容易に
する流水溝36,37が必要に応じて当接面34,35
に設けられる。タイル30は、背面全体を壁面基礎Bか
ら若干離して取り付けることもできる。
【0018】次いで、引掛け金具20を使用したタイル
30の施工を説明する。先ず、タイル30施工用の壁面
基礎として、複数の壁パネルP,P(図5)を立設し、
所定面積の壁面基礎Bを構築する。壁パネルPとして
は、タイル30を保持する強度をもち、耐食性に優れた
ステンレス鋼板,めっき鋼板等や厚板の断熱パネルが使
用される。隣り合う壁パネルP,P間のジョイント部J
は、適宜の連結具で固定され、シーリングが施される。
壁面基礎Bには、複数の引掛け金具20が上下方向に多
段に固着される。
【0019】最上段の引掛け金具20に形成されている
ビス孔14を目印とし、上段側タイル(先付けタイル3
0F)を引掛け金具20にあてがう。先付けタイル30
Fの幅は、引掛け金具20の長手方向に隣り合ったビス
孔14のピッチpの2倍に相当するので、先付けタイル
30Fの幅方向両側を所定のビス孔14に合わせたと
き、先付けタイル30Fの幅方向中央部にもビス孔14
が位置する。
【0020】所定位置に配置された先付けタイル30F
は、上側係合凹部31に上側弾性係止部21が嵌まり込
むように引掛け金具20に重ね合わせられた後、上側を
中心として図3で反時計方向に旋回される。旋回してい
る先付けタイル30Fの下側係合凹部33の角部に係止
突起26の斜面部26bが当たると、係止突起26が反
時計方向に弾性変形する。下側係合凹部33の角部を係
止突起26が乗り越えると、係止突起26が弾性復元
し、下側係合凹部33に係止突起26の斜面部26b及
び弾性片26cが嵌まり込む。係止突起26の付け根を
弾力片25としているので係止突起26が容易に弾性変
形及び弾性復元し、小さな係止突起26でも下側係合凹
部33に引っかかる。
【0021】上側係合凹部31及び下側係合凹部33に
上側弾性係止部21及び係止突起26がそれぞれ嵌まり
込んだ状態では、上側弾性係止部21の弾性片21a及
び係止突起26の基部26aが裏面32に押し当てられ
る。また、弾性突起13R,13Lは、突出高さΔHの
分だけ弾性変形して先付けタイル30Fの裏面32に押
し付けられる。弾性突起13R,13Lの弾性変形で生
じた弾性力が前方付勢力Fとして先付けタイル30Fに
加えられる。引掛け金具20に装着された先付けタイル
30Fは、前方付勢力Fで壁面前方に押された状態で上
側係合凹部31,下側係合凹部33が上側弾性係止部2
1及び係止突起26に噛み合わされる。したがって、引
掛け金具20と先付けタイル30Fとの間に多少の寸法
誤差があっても係止突起26の弾性変形で吸収され、引
掛け金具20にガタツキなく先付けタイル30Fが固着
される。
【0022】最上段の引掛け金具20に対する複数の先
付けタイル30Fの取付けが完了した後、下段側のタイ
ル(後付けタイル30N)が次段の引掛け金具20に取
り付けられる。上下段の間でタイル30を千鳥状に配置
した壁面(図4)では、先付けタイル30Fに対し一ピ
ッチp分だけ水平方向にずらした位置関係で後付けタイ
ル30Nを配置する。この場合にも、後付けタイル30
Nの幅方向両側にビス孔14,14が位置するため、後
付けタイル30Nを容易に位置決めできる。
【0023】所定位置に配置された後付けタイル30N
の上端部38を先付けタイル30Fの下端部空間39に
挿し込む。そして、上側弾性係止部21を上側係合凹部
31に嵌め込んだ状態で後付けタイル30Nを反時計方
向に旋回させることにより、先付けタイル30Fと同様
にして次段の引掛け金具20に後付けタイル30Nが固
着される。次段の引掛け金具20に対するタイル30の
固着が完了した後、更に下段の引掛け金具20に同様な
手順でタイル30を取り付ける。
【0024】このようにして、接着剤を必要とせずに、
引掛け金具20の弾性力を利用した機械的な噛合いで複
数のタイル30が多段に配置された壁面(図5)が構築
される。そして、隣り合う壁パネルP間のジョイント部
Jに後付けタイル30Nを取り付けることにより、一体
感のある壁面が構築される。
【0025】以上の説明では上段側からタイル30を張
る作業を説明したが、本発明はこれに拘束されるもので
はなく、引掛け金具20を介したタイル30の取付けが
容易なことを活用し、施工現場の状況に応じて随意の個
所からタイル30の取付けを開始できる。また、壁パネ
ルPごとにタイル30を張り付ける作業を施工現場とは
別の個所や工場で完成させており、先行現場にタイル3
0を張りつけた壁パネルPを立設した後、隣り合う壁パ
ネルP間のジョイント部Jに後付けタイル30Nを取り
付けるとき、施工現場での作業時間が大幅に短縮され
る。タイル30が施工された壁面は、仮にタイル30の
裏面に侵入する雨水があっても、スリット12や水抜き
用スリット27R,27Lを介して侵入雨水が容易に排
出される。
【0026】一旦取り付けられたタイル30を取り替え
る場合、引掛け金具20の長手方向にタイル30をずら
すことによってタイル30を容易に取り外すことができ
る。タイル30が外された部分には、前掲した場合と同
様な作業手順で新たなタイル30が組み込まれる。
【0027】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の引掛け
金具は、タイルの上側係合凹部及び下側係合凹部に上側
弾性係止部及び係止突起をそれぞれ噛み合わせた状態で
タイル裏面に弾性突起を押し当てることによって、タイ
ルをガタツキつきなく壁面に取り付けることが可能であ
る。この引掛け金具を用いたタイル施工は、接着剤を必
要としないため作業性に優れ、また引掛け金具とタイル
との間の寸法誤差も上側弾性係止部及び係止突起の弾性
変形で吸収されるため、タイル形状に応じた多種多様の
引掛け金具を用意する必要もない。このようにして、高
度の熟練を必要とすることなく、一体感のある壁面が良
好な仕上がりで容易に構築される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明引掛け金具の展開図(a),側面図
(b),展開正面図(c)及び斜視図(d)
【図2】 タイルを背面からみた斜視図
【図3】 引掛け金具を用いたタイル施工の説明図
【図4】 上下方向多段にタイルを取り付ける作業の説
明図
【図5】 タイルが施工された壁面の斜視図
【符号の説明】
10:金属折板 11:係止用突出部 12:スリ
ット 13R,13L:弾性突起 14:ビス孔 20:引掛け金具 21:上側弾性係止部 24:
平面部 25:弾力片 26:係止突起 27R,27L:水抜き用スリット 30:タイル 30F:先付けタイル 30N:後
付けタイル 31:上側係合凹部 32:裏面
33:下側係合凹部 p:隣り合うビス孔14のピッチ α:上側弾性係止
部21の立上げ角度 β:係止突起26の傾斜角度 ΔH:弾性突起13
R,13Lの突出高さ F:前方付勢力 B:壁面基礎 P:壁パネル J:ジョイント部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面側に上側係合凹部及び下側係合凹部
    が形成され,上側係合凹部と下側係合凹部との間が平坦
    な裏面になったタイルを壁面基礎に取り付ける引掛け金
    具であって、金属折板の曲げ加工により作製され、前記
    上側係合凹部に嵌まり込む上側弾性係止部が上縁に沿っ
    て形成され、前記下側係合凹部に嵌まり込む複数の係止
    突起が下縁に沿って等間隔で形成され、前記上側弾性係
    止部と前記係止突起との間の平面部が切り起こされて前
    記タイルの裏面に押し当てられる一対の弾性突起となっ
    ており、前記上側弾性係止部と前記係止突起の前端面を
    結ぶ線よりも前記弾性突起が前方に突出していることを
    特徴とするタイル乾式工法用引掛け金物。
  2. 【請求項2】 係止突起と弾性突起との間の平面部にス
    リットが形成され、該スリットから前記係止突起の間が
    弾力片となっている請求項1記載のタイル乾式工法用引
    掛け金物。
  3. 【請求項3】 一対の弾性突起と隣り合う一対の弾性突
    起との間の各中間位置に、タイルの幅方向長さの半分に
    等しいピッチで複数のビス孔が形成されている請求項1
    又は2記載のタイル乾式工法用引掛け金物。
  4. 【請求項4】 弾性突起とビス孔との間に上下方向に延
    びた水抜き用スリットが形成されている請求項1〜3の
    何れかに記載のタイル乾式工法用引掛け金物。
JP2000182744A 2000-06-19 2000-06-19 タイル乾式工法用引掛け金物 Withdrawn JP2002004545A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1314870C (zh) * 2004-11-29 2007-05-09 康玉范 三维可调干挂节能墙体屋面工艺方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1314870C (zh) * 2004-11-29 2007-05-09 康玉范 三维可调干挂节能墙体屋面工艺方法

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