JP2002004190A - 抄紙用フェルト - Google Patents

抄紙用フェルト

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JP2002004190A
JP2002004190A JP2000183827A JP2000183827A JP2002004190A JP 2002004190 A JP2002004190 A JP 2002004190A JP 2000183827 A JP2000183827 A JP 2000183827A JP 2000183827 A JP2000183827 A JP 2000183827A JP 2002004190 A JP2002004190 A JP 2002004190A
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film layer
felt
film
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JP2000183827A
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Kazumasa Watanabe
一正 渡辺
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Ichikawa Woolen Textile Co Ltd
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Ichikawa Woolen Textile Co Ltd
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F7/00Other details of machines for making continuous webs of paper
    • D21F7/08Felts
    • D21F7/083Multi-layer felts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S162/00Paper making and fiber liberation
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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    • Y10T428/24355Continuous and nonuniform or irregular surface on layer or component [e.g., roofing, etc.]
    • Y10T428/24446Wrinkled, creased, crinkled or creped

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた弾性持続性をそなえた抄紙用フェルト
を提供する。 【解決手段】 本発明に係る抄紙用フェルトは、基体
(2)とバット層(3)とからなり、前記基体或いはバ
ット層内又は層間にCMD方向の方向性をもつ凸条部
(4)を形成したフィルム層(5)を配置したことを特
徴とし、抄紙機内において屈曲走行するときにもフィル
ム層が突っ張ることなくスムーズに走行でき、しかも強
いニップ加圧下において繰り返し受ける圧迫疲労によっ
て扁平化しないように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙用フェルトに
係り、特に、弾性持続性に優れた抄紙用フェルトに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、抄紙機は湿紙と該湿紙を載せた
抄紙用フェルトとを一対のプレスロール間にて挟持し加
圧することにより湿紙からの搾水作業を行うものであ
る。従って、抄紙機に使われる抄紙用フェルトには、常
に、連続的な加圧個所が存在することから、繰り返し受
ける圧迫疲労によって次第に弾性を失い、遂には扁平化
して必要な搾水機能が失われてしまう虞があった。この
ため、抄紙用フェルトにはその特性として弾性持続性が
要求される。
【0003】上記の弾性持続性の要求を満たす抄紙用フ
ェルトとして、本発明者は先に新提案をした(特願平2
−166700号)。この新提案は、図12の如く、抄
紙用フェルト30を、織布からなる基布層31とバット
層32と不織布層33とで構成し、該不織布層33の上
にさらに第2バット層32′を積層し、該第2バット層
32′の表層に第2不織布層33′を設け、かつ、前記
不織布層33及び第2不織布層33′を弾性材料である
ポリエラストマーにて構成して弾性持続性が得られるよ
うに構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記新
提案の抄紙用フェルト30は、それ以前の抄紙用フェル
トと比較して弾性持続性は高いが、近年、出現しつつあ
る高速・高圧タイプの抄紙機において強いニップ加圧下
で繰り返し圧縮された場合には長期にわたって十分な弾
性持続効果を持続することができなかった。
【0005】本発明は上記の問題点を解消するためのも
ので、その目的とするところは、高速・高圧タイプの抄
紙機に対しても優れた弾性持続性をそなえた抄紙用フェ
ルトを提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ため、本発明に係る抄紙用フェルトは、基体とバット層
とからなり、前記基体或いはバット層内又は層間にCM
D方向の方向性をもつ凸条部を形成したフィルム層を配
置したことを特徴とし、抄紙機内において屈曲走行する
ときにもフィルム層が突っ張ることなくスムーズに走行
でき、しかも強いニップ加圧下において繰り返し受ける
圧迫疲労によって扁平化しないように構成した。
【0007】また、請求項2に記載の抄紙用フェルト
は、前記フィルム層が弾性材料よりなることを特徴と
し、フィルム層の初期の形態を維持できるように構成し
た。
【0008】さらに、請求項3に記載の抄紙用フェルト
は、前記フィルム層の凸条部がクレープ加工により形成
してなることを特徴とし、CMD方向の方向性を持つ凸
条部を不規則に配列させるとともに、頂点(ピーク)の
高さや長辺の長さも自然な状態でランダムに顕れるよう
に構成した。
【0009】さらにまた、請求項4に記載の抄紙用フェ
ルトは、前記フィルム層の凸条部がエンボス加工により
形成されていることを特徴とし、CMD方向の方向性を
持つ凸条部を有するフィルム層が簡易にしかも安価に製
造できるように構成した。
【0010】
【発明の実施の態様】次に、本発明の実施の態様を、図
1〜図11に基づいて説明する。本願抄紙用フェルト1
は、図1及び図2の如く、基体2とバット層3とからな
り、該バット層3内にはCMD方向(図1の矢印CMD
参照)の方向性を持つ凸条部4を形成したフィルム層5
が配置されている。なお、「CMD方向」とは、本願抄
紙用フェルト1が走行する方向(図1の矢印MD参照)
と直交する方向をいう。
【0011】前記基体2は、本願抄紙用フェルト1の強
度を発現させるためのものであり、本実施の態様におい
ては織布により構成されている。前記バット層3は短繊
維の集合体からなり、前記基体2にニードリングにより
絡合一体化されている。
【0012】前記バット層3は、湿紙(図示せず)と接
触する側の第一バット層3Aと、ロールと接触する側の
第二バット層3Bと、フィルム層5と基体2との間に配
置される第三バット層3Cとからなる。第三バット層3
Cは前記ニードリング時に第一バット層3A及び第二バ
ット層3Bから移動する短繊維によって構成されること
もある。この第三バット層3Cはフィルム層5の凸条部
4の裏側からその形態を支える機能を有する。
【0013】前記フィルム層5は、図1及び図2では第
一バット層3Aと基体2との間に配置されている。勿
論、図示していないが、基体2と第二バット層3Bとの
間に配置する構造とすることもできる。また、フィルム
層5を第一バット層3A内に配置することもできる。
【0014】なお、フィルム層5は、複数枚重ねて使用
することもある。この際に、複数枚のフィルム層5の層
間にバット層を配置することも可能である。同様に、基
体2もその構成体を複数枚重ねて構成することもあり、
この際に、複数枚の構成体の間にフィルム層5を配置す
ることもある。
【0015】前記フィルム層5のCMD方向の方向性を
持つ凸条部4は、MD方向に切断してその断面を見る
と、図3、図4の如く凹凸が不規則的に連続して顕れる
ようにしたもののほか、図5、図6の如く規則的に連続
して顕れるようにする場合もある。
【0016】前記凸条部4のCMD方向の方向性とは、
個々の凸条部4の長辺の方向ではなく、全体の方向を指
している。即ち、凸条部4の一部に方向性のないものが
混じっていても全体としての凸条部4の長辺の方向がC
MD方向であるものも含まれることは勿論である。
【0017】前記フィルム層5の素材としては特に問わ
ないが、弾性材料により構成することがフィルム層の凸
条部4の初期の形態を維持する点で優れている。弾性材
料として具体的には、ポリウレタン系、ポリアミド系、
ポリエステル系、ポリスチレン系、ポリオレフィン系な
どのポリエラストマー、或いは、IR(イソプレンゴ
ム)のような天然ゴム、SBR(スチレンブタジエンゴ
ム)、BR(ブタジエンゴム)、IIR(ブチルゴ
ム)、CR(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルゴ
ム)などの合成ゴムが使用される。
【0018】前記フィルム層5として好ましい硬度は、
JIS A(JIS K6301)で70〜90、ショ
アDでは30〜80である。フィルム厚は20ミクロン
以上1000ミクロン以下、好ましくは100ミクロン
から500ミクロンの範囲であることが望ましい。
【0019】前記基体2に対するフィルム層3の坪量比
は、10〜200%であり、特に50〜150%の範囲
が好ましいことが試験により確認されている。この条件
を満たすためにはフィルム層3を複数枚重ね合わせ使用
することもある。
【0020】前記フィルム層5にCMD方向の方向性を
持った凸条部4を設けたのは次の理由による。即ち、抄
紙用フェルトの抄紙機上での使われ方による。つまり抄
紙用フェルトは抄紙機の複数の支持ロールに懸架され緊
張された状態で使用されるから、抄紙機内において屈曲
された状態にて支持され走行するときに、フィルム層5
の凸条部4がCMD方向の方向性を持っている限り、支
持ロールによる屈曲個所も突っ張ることなくスムーズに
屈曲走行できるからである。この意味でフィルム層5の
凸条部4はCMD方向の方向性を持っていれば足り、C
MD方向と完全に平行である必要はない。
【0021】図3〜図7は前記CMD方向の方向性を持
つ凸条部4を形成したフィルム層5の具体例を示す。該
フィルム層5の凸条部4はクレープ加工(紙加工等で一
般的に使われるクレープ;縮緬加工方法)やクリンプ加
工(基材フィルムを押し込み箱<スタファボックス>内
の加熱雰囲気中を通過させてクリンプを付与する加工方
法)により形成することができる。該クレープ加工又は
クリンプ加工により形成した凸条部4は、図3の断面か
ら判るように不規則である上に、各凸条部4の最高点
(ピーク)も、また、CMD方向の長さもランダムに顕
れるようになり、従って、湿紙へのマークが発生しにく
いものとなる。
【0022】また、前記フィルム層5の凸条部4はエン
ボス加工(基材フィルムを金型に挟んで凹凸を付ける加
工法)により形成することもできる。エンボス加工によ
り形成した凸条部4は、図4(a)の如く、基材フィル
ムFの片面にナマコ状(長楕円)に形成したもの、図4
(b)の如く、基材フィルムFの両面にナマコ状に形成
したものがある。
【0023】また、図5及び図6の如く、基材フィルム
Fに丸溝状(波板状)或いは角溝状の凸条部4を規則的
に連続させたもの(プリーツ)がある。このプリーツは
隣り合う稜線同士が、図示の如く、常に平行である必要
はなく、抄紙用フェルトの走行に支障を来さなければ非
平行でもかまわない。このエンボス加工は金型に挟んで
凹凸を付ける加工法であり、凸条部4の形態及びその変
形は自由であり、図示のものに限らず、無限大である上
に簡易にしかも安価に製造できる。
【0024】さらに、前記フィルム層5は接着加工によ
り形成することもできる。例えば、図7(a)の如く、
一個所に縦割り溝Sを持つパイプ材Pを平面的に並べそ
の接点を接着したり、図7(b)の如く、半割りのパイ
プ材P′を平面的に並べその接点を接着したりすること
により凸条部4が構成できる。
【0025】本願抄紙用フェルト1の製造には、まず、
図8の如く、作製した無端状の基体2をロール6、7間
に架け渡し張力をかける。次に、基体2の上に短繊維層
からなる第二バット層3Bを積層してニードリングして
絡合一体化する。
【0026】次いで、第二バット層3Bがニードリング
された基体2をロール6、7間から取外して表裏を反転
させて再度ロール6、7間に架け渡し張力をかけた後、
第三バット層3Cを積層し、その上にロール8に巻かれ
たフィルム層(予め凸条部4が形成されている)5を凸
条部4がCMD方向(矢印CMD参照)になるように供
給する。本図の場合、フィルム層5の横幅5′は、搾水
されるべき湿紙の横幅よりも長く形成されている。
【0027】前記フィルム層5をロール6、7間の基体
2の上に供給するに際し、フィルム層5をロール8から
引出し、その引出端(始端)を粘着テープ(図示せず)
等により基体2の一個所に固定してロール6、7を回転
させて基体2の全周に亘るようにする。そして、前記フ
ィルム層5の始端の位置にてフィルム層5を切断し、そ
の切断端(終端)を前記を始端と突き合せて終端側面を
粘着テープにより基体2に固定する。
【0028】しかる後、フィルム層5の上に第一バット
層3Aを積層してニードリングにより全層を絡合一体化
する。このニードリングに際し、ニードル針が短繊維を
引っ掛けた状態でフィルム層5を穿孔するから、これに
より生じたフィルム層5の孔により透水性が確保される
こととなる。従って、フィルム層5の使用による透水が
なくなるという問題はない。
【0029】前記ニードリングによる移動の短繊維によ
ってフィルム層5と基体2との間の第三バット層3Cが
形成される。従って、この限りにおいては第三バット層
3Cとして積層することを省略することが可能である。
【0030】上述の如く、基体2とフィルム層5と第一
〜第三バット層3A、3B、3Cをニードリングにより
絡合一体化した後、幅方向の両端部を切断することによ
り本願抄紙用フェルト1が完成する。この幅方向両端部
の切断とともに前記フィルム層5を基体2に取り付けた
際に使用した粘着テープも除去される。
【0031】上記本願抄紙用フェルト1の製造において
は、フィルム層5としてその横幅が搾水されるべき湿紙
の横幅よりも長く形成されているものを使用したが、図
9の如く、フィルム層5の横幅5′が搾水すべき湿紙の
横幅より狭いものを用いる製法について説明する。
【0032】この場合には、ロール8′から引き出した
フィルム層5の引出端(始端)を基体2の幅方向の一端
寄りに粘着テープ等により固定する。そしてロール6、
7を回転させつつフィルム層5を基体2の上にスパイラ
ル状に、かつ隣り合うフィルムの縁部同士が接合される
状態にて巻回していき、基体2の全幅に配置した後、前
記始端と対応する位置で切断し終端とする。該終端は粘
着テープにて基布に固定する。
【0033】このようにフィルム層5をスパイラル状に
巻回した場合、該フィルム層5に形成されているCMD
方向の方向性を持つ凸条部4はその稜線は、図示の如く
本願抄紙用フェルト1のCMD方向と完全に平行ではな
く、ほぼ平行となっている状態であるが、抄紙用フェル
トの走行に支障がなければ問題はない。
【0034】なお、フィルムの厚みや凸条部4の大きさ
等によりフィルム層5の稜線が抄紙用フェルトのCMD
方向と完全に一致させたい場合には、前記スパイラルに
巻回される角度を画定(計算)した上で、フィルムの長
さ方向に対する凸条部4の傾き角を設定すればよい。
【0035】本願抄紙用フェルト1は基体2とバット層
3とからなり、前記基体2或いはバット層3内又は層間
にCMD方向の方向性を有する凸条部4を有するフィル
ム層5を配置したから、湿紙を載置してニップ加圧下で
圧縮された場合でも、フィルム層の凸条部4はその形態
が保たれる。従って、繰り返し圧力を受けた際にも、へ
たりを生じにくく良好な弾性を長期にわたって持続する
ことが可能となるものである。
【0036】
【実施例1】本願抄紙用フェルト1の総坪量990g/
m2 1)基体(モノフィラメント撚糸を平織):坪量300
g/m2 2)バット層(ナイロン6の短繊維):総坪量550g
/m2 (第一バット層3A=坪量350g/m2 、
第二バット層3B=坪量100g/m2 、第三バット
層3C=坪量100g/m2 ) 3)フィルム層(日清紡製「モビロンフィルムMF10
0−T)」:硬度78(JIS A)、クレープ性(山
数/100mm)25、坪量140g/m2 4)基体に対するフィルム層の坪量比:46%。
【0037】
【実施例2】本願抄紙用フェルト1の総坪量990g/
m2 1)基体(モノフィラメント撚糸を平織):坪量300
g/m2 2)バット層(ナイロン6の短繊維):総坪量540g
/m2 (第一バット層3A=坪量340g/m2 、
第二バット層3B=坪量100g/m2 、第三バット
層3C=坪量100g/m2 ) 3)フィルム層(日清紡製「モビロンフィルムMF10
0−T)」:硬度78(JIS A)、クレープ性(山
数/100mm)50、坪量150g/m2 4)基体に対するフィルム層の坪量比:50%。
【0038】
【実施例3】本願抄紙用フェルト1の総坪量990g/
m2 1)基体(モノフィラメント撚糸を平織):坪量300
g/m2 2)バット層(ナイロン6の短繊維):総坪量525g
/m2 (第一バット層3A=坪量325g/m2 、
第二バット層3B=坪量100g/m2 、第三バット
層3C=坪量100g/m2 ) 3)フィルム層(日清紡製「モビロンフィルムMF10
0−T)」:硬度78(JIS A)、クレープ性(山
数/100mm)100、坪量165g/m2 4)基体に対するフィルム層の坪量比:110%。
【0039】
【実施例4】本願抄紙用フェルト1の総坪量1070g
/m2 1)基体(モノフィラメント撚糸を平織):坪量300
g/m2 2)バット層(ナイロン6の短繊維):総坪量400g
/m2 (第一バット層3A=坪量200g/m2 、
第二バット層3B=坪量100g/m2 、第三バット
層3C=坪量100g/m2 ) 3)フィルム層(日清紡製「モビロンフィルムMF30
0−T)」:硬度78(JIS A)、クレープ性(山
数/100mm)20、坪量370g/m2 4)基体に対するフィルム層の坪量比:123%。
【0040】
【実施例5】本願抄紙用フェルト1の総坪量1070g
/m2 1)基体(モノフィラメント撚糸を平織):坪量300
g/m2 2)バット層(ナイロン6の短繊維):総坪量390g
/m2 (第一バット層3A=坪量190g/m2 、
第二バット層3B=坪量100g/m2 、第三バット
層3C=坪量100g/m2 ) 3)フィルム層(日清紡製「モビロンフィルムMF30
0−T)」:硬度78(JIS A)、クレープ性(山
数/100mm)40、坪量380g/m2 4)基体に対するフィルム層の坪量比:127%。
【0041】
【実施例6】本願抄紙用フェルト1の総坪量1070g
/m2 1)基体(モノフィラメント撚糸を平織):坪量300
g/m2 2)バット層(ナイロン6の短繊維):総坪量380g
/m2 (第一バット層3A=坪量180g/m2 、
第二バット層3B=坪量100g/m2 、第三バット
層3C=坪量100g/m2 ) 3)フィルム層(日清紡製「モビロンフィルムMF30
0−T)」:硬度78(JIS A)、クレープ性(山
数/100mm)60、坪量390g/m2 4)基体に対するフィルム層の坪量比:130%
【0042】
【比較例1】本願抄紙用フェルト1の総坪量1070g
/m2 1)基体(モノフィラメント撚糸を平織):坪量440
g/m2 2)バット層(ナイロン6の短繊維):総坪量550g
/m2 (湿紙側=坪量450g/m2 、ロール側=
坪量100g/m2
【0043】なお、上記実施例1〜6において、フィル
ム層として使用したモビロンフィルムMF100−T及
びMF300−Tは、Tダイ押出法により製造された熱
可塑性ポリウレタンフィルムで、その物性は図10に示
す通りである。
【0044】上記実施例1〜6と比較例1に対し、耐疲
労性評価及び透水性評価を行った。耐疲労性評価は、1
50kg/cm2 ・10Hzのパルス荷重を20万回
繰り返した後のフェルト密度/初期の密度で表した値か
ら評価した。また、透水性評価は、150kg/cm2
の加圧時の、単位時間当たりにフェルトを通過する垂
直濾過水の量から求めたところ、図11の結果を得た。
【0045】図11の結果によれば、「耐疲労性評価」
は、実施例5及び実施例6が一番優れており、次に実施
例3と実施例4が良好、次に、実施例2、実施例1の順
であることが確認された。なお、比較例1は最も低い評
価であった。これによって、フィルム層の形成された本
願抄紙用フェルトが優れた耐疲労性を有することが確認
された。
【0046】また、透水性については、実施例1、実施
例2及び比較例1が優れており、以下、実施例3、実施
例4、実施例5及び実施例6の評価順位となったが、実
施例5及び実施例6についても使用上、問題のない程度
の値であった。
【0047】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る抄紙用
フェルトは、基体とバット層とからなり、前記基体或い
はバット層内又は層間にCMD方向の方向性を有する凸
条部を有するフィルム層を配置したことを特徴としてい
るから、フィルム層の凸条部の作用により抄紙機内にお
いて屈曲走行するときにもフィルム層が突っ張ることな
くスムーズに走行でき、しかも強いニップ加圧下におい
て繰り返し受ける圧迫疲労による弾性持続性が得られ、
扁平化が有効に防止できるという優れた効果を奏するも
のである。
【0048】また、請求項2に記載の抄紙用フェルト
は、前記フィルム層が弾性材料よりなることを特徴とし
ているから、フィルム層の凸条部の初期の形態が長期に
わたって維持でき、従って、繰り返し受ける圧迫疲労に
よる弾性持続性及び扁平化防止性をより向上させること
ができるという優れた効果を奏するものである。
【0049】さらに、請求項3に記載の抄紙用フェルト
は、前記フィルム層の凸条部がクレープ加工により形成
してなることを特徴としているから、CMD方向の方向
性を有する凸条部が不規則になるとともに、頂点(ピー
ク)の高さや長辺の長さも自然な状態でランダムに顕れ
るので、湿紙への影響が出にくいという優れた効果を奏
するものである。
【0050】さらにまた、請求項4に記載の抄紙用フェ
ルトは、前記フィルム層の凸条部がエンボス加工により
形成されていることを特徴としているから、CMD方向
の方向性を有する凸条部の形態や変形を多種多様に簡易
にしかも安価に製造できるという優れた効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願抄紙用フェルトの分解斜視図である。
【図2】本願抄紙用フェルトのMD方向の断面図であ
る。
【図3】クレープ加工により凸条部を形成したフィルム
層の断面斜視図である。
【図4】エンボス加工により凸条部を形成したフィルム
層の断面斜視図で、(a)は基材フィルムの片面のみに
形成したもの、(b)は基材フィルムの両面に形成した
ものである。
【図5】エンボス加工により凸条部を丸溝状(波状)に
形成したフィルム層の断面斜視図である。
【図6】エンボス加工により凸条部を角溝状(ラック
状)に形成したフィルム層の断面斜視図である。
【図7】接着加工により凸条部を形成したフィルム層の
断面斜視図で、(a)は基材フィルムにパイプを接着し
たもの、(b)は基材フィルムに半割りパイプを接着し
たものである。
【図8】本願抄紙用フェルトの製造過程の一つを示す斜
視図である。
【図9】本願抄紙用フェルトの製造過程の他の一つを示
す斜視図である。
【図10】実施例1〜6において使用するフィルム層の
物性値を示す図である。
【図11】実施例1〜6及び比較例1の測定値を示す図
である。
【図12】従来の抄紙用フェルト(本発明者の先の新提
案)を示す断面図である。
【符号の説明】
1 本願抄紙用フェルト 2 基体 3 バット層 3A 第一バット層 3B 第二バット層 3C 第三バット層 4 凸条部 5 フィルム層 5′ フィルム層の横幅 6、7 ロール 8、8′ フィルム層の巻きロール F 基材フィルム P パイプ材 P′ 半割りパイプ材 S 縦割り溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体とバット層とからなり、前記基体或
    いはバット層内又は層間にCMD方向の方向性をもつ凸
    条部を形成したフィルム層を配置したことを特徴とする
    抄紙用フェルト。
  2. 【請求項2】 前記フィルム層が、弾性材料からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の抄紙用フェルト。
  3. 【請求項3】 前記フィルム層の凸条部がクレープ加工
    により形成してなることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の抄紙用フェルト。
  4. 【請求項4】 前記フィルム層の凸条部がエンボス加工
    により形成されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の抄紙用フェルト。
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