JPH06280183A - 抄紙用フェルト - Google Patents
抄紙用フェルトInfo
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- JPH06280183A JPH06280183A JP9194693A JP9194693A JPH06280183A JP H06280183 A JPH06280183 A JP H06280183A JP 9194693 A JP9194693 A JP 9194693A JP 9194693 A JP9194693 A JP 9194693A JP H06280183 A JPH06280183 A JP H06280183A
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Abstract
意の寸法を有する無端状の基布構造体に短時間で加工す
ることができると共に、基布の始端と終端との接合部と
他の部分との厚みの差を無くし、均一な厚さを有し且つ
優れた強度を備えた高品質な抄紙用フェルトを提供す
る。 【構成】 予め、簡易な組織で製織された一枚の長い基
布1を連続して環状に複数回巻回積層して無端状の基布
構造体10を形成し、該基布構造体10の両面に繊維ウ
エブ2をニードリングして一体化する。
Description
り、特に、抄紙機のプレス部で加圧されて湿紙シートか
ら水分を絞る働きをする抄紙用フェルトに関するもので
ある。
過する湿紙シートに密接して該湿紙シートから水分を絞
る働きをする抄紙用フェルトは、無端状に製織した基布
の両面または片面に、繊維ウエブをニードリングして一
体化したものや、有端状に製織した基布の始端と終端を
接合し、無端状に加工した後、当該基布の両面または片
面に、繊維ウエブをニードリングして一体化したものが
使用されている。
フェルトを抄紙機に合わせた寸法で個別に製造すること
は基布の製織時から寸法を設定しなければならず、製造
期間が長くかかるという問題があった。
することを課題とするものであり、簡易な組織で製織さ
れた有端状の基布を、任意の寸法を有する無端状の基布
構造体に短時間で加工することができると共に、基布の
始端と終端との接合部と他の部分との厚みの差を無く
し、均一な厚みを有し且つ優れた強度を備えた高品質な
抄紙用フェルトを提供することを目的とする。
に、本発明は簡易な組織で製織された基布を連続して環
状に巻回積層して無端状の基布構造体を形成し、該基布
構造体の両面または片面に繊維ウエブをニードリングし
て一体化したことを特徴とする抄紙用フェルトを提供す
るものである。
糸をモノフィラメントまたはマルチフィラメントとし、
しかも、丈方向の糸の径に対して巾方向の糸の径を細く
し、さらに、丈方向の糸の間隔をその径の2〜5倍とし
たことを特徴とする抄紙用フェルトを提供するものであ
る。
糸を抜糸したことを特徴とする抄紙用フェルトを提供す
るものである。
布として、簡易組織で製織された一枚の長い基布を連続
して環状に巻回積層して無端状の基布構造体を作るため
に、巻回時点で抄紙用フェルトの丈寸法を精度よく自由
に決定することができる上に、該基布構造体を短時間で
製造することができる。
るから、基布の始端及び終端を巾方向の同一線上に位置
させ易く、当該接合部位と他の部分との厚みを同一にす
ることが容易である。
フィラメントまたはマルチフィラメントからなるため丈
方向の高い強度を保てる。また、丈方向の糸の径に対し
て巾方向の糸の径を細くし、しかも、丈方向の糸の間隔
をその糸の径の2〜5倍としたことで、巻回積層した環
状の基布構造体にウェブを重ねニードリングすると、基
布の丈方向の糸の間に形成される凹部に、巻回積層して
きた基布の丈方向の糸を入り込ませることができる。従
って、積層した基布相互間の密着性を向上させることが
でき、基布構造体の厚みを薄くして抄紙用フェルトの強
度を向上させ得る。
ラメントで構成され、かつ、積層された基布の丈方向の
糸が互いに凹部に入り込んだ構造となっているときは、
抄紙機のプレス部での加圧によって偏平化せず、安定し
た導水性を保持できる。そしてまた、前記基布の両端
部、即ち、基布の始端と終端とを巾方向の同一線上を越
えてオーバラップさせ、かつ、そのオーバラップ部分の
巾方向の糸を抜糸することにより接合部での段差を無く
すことが可能となる。
参照して説明する。図1は、本発明の実施例に係る抄紙
用フェルトの略示的全体構成図、図2は、図1の部分拡
大断面図、図3は、図2のA−A断面図である。
図1ないし図3に示すように、丈方向の糸12として直
径=0.33mmφ(880d)のナイロンモノフィラ
メントを使用し、巾方向の糸11として直径=0.20
mmφ(330d)のナイロンモノフィラメントを使用
し、丈方向の糸12の密度を8本/cm、巾方向の糸1
1の密度を5本/cmとした丈の長い簡易な組織(例え
ば平織)の基布1が使用される。
物を、所望の寸法を有する環状になるように連続して4
周巻回積層する。この場合、その始端13と基布の終端
14とを巾方向の同一線上15に位置するように調整す
ることが容易にできる。従って、接合部も他の部分も常
に均一な厚みを有する無端状の基布構造体10として構
成される。なお、図1及び図2は作図上判り易く表現し
ているために、段差があるようになっているが、実際に
は段差が生じない。
易な組織(例えば平織)の基布1を巻回積層して構成さ
れるため、最終製品となる抄紙用フェルト20の寸法が
どのような長さであろうとも、その寸法を決定し易い。
従って、多重織からなる基布を重織機を使用して製織す
るよりも短時間に製造できる利点がある。
たり、基布1の始端13と基布の終端14とを限られた
範囲でオーバーラップさせて強化してもよい。この場合
には図2において二点鎖線で示す如くオーバラップ部分
13a、14aの巾方向の糸を抜糸すると、前述の如く
始端13と基布の終端14とを巾方向の同一線上15に
位置させたと同様に全体を均一な厚みとなる。
する丈方向の糸12との間隔Lは、図3の如く、その糸
12の直径Rの2〜5倍となるように製織されている。
これは前記基布1を巻回した際に、基布の丈方向の糸1
2と丈方向の糸12との間に形成される凹部16に、巻
回積層させる基布の丈方向の糸12が入り込んだ構造と
することを可能にするためである。即ち、積層した基布
1の相互間の密着性を向上させることにより、優れた強
度が得られ、しかも、丈方向の伸びを抑制し、寸法精度
を向上することができる。また、基布1を数層積層して
なる基布構造体10を比較的薄くすることができる。
2の直径Rの2倍未満であると、基布相互の密着性が得
られず、基布構造体が不安定となり、逆に、直径の5倍
を越えると、基布構造体の平面性が低下し、安定性が低
下することとなり、好ましくないものである。
周面)には、繊維ウエブ2をニードリングして一体化さ
れ、当該基布構造体10及び繊維ウエブ2とで、抄紙用
フェルト20を構成している。この抄紙用フェルト20
はその製造過程の最も時間を要する基布構造体10が簡
単かつ短時間で製造できるため、従来の抄紙用フェルト
に比べ、納期を約1/4と短縮できた。
を、抄紙機の所定位置に設置し、抄紙を行ったところ、
抄紙中に抄紙機に振動が発生することがなく、また、抄
紙された紙シートは、マークの発生がなく良好な品質を
備えていた。
して、図示していないが、一重織りの無端状基布を形成
し、その内側に沿って、有端長尺基布を巻回積層して基
布構造体10を製造し、その両面に繊維ウエブ2をニー
ドリングして一体化した構造としてもよい。
した基布構造体10を使用したが、これに限らず、基布
1の巻回積層回数は、2周以上であれば、任意に決定し
てよいことは勿論である。また、図示していないが、基
布構造体10の片面のみに繊維ウエブ2をニードリング
一体化する場合もある。
12及び巾方向の糸11として、ナイロンモノフィラメ
ントを使用したが、これに限らず、ポリエステル、オレ
フィンなどのモノフィラメントまたはマルチフィラメン
トを使用することも可能である。
用フェルトは、簡易な組織で製織した一枚の長い基布を
連続して環状に巻回積層して無端状の基布構造体を形成
し、その両面または片面に、前記繊維ウエブをニードリ
ングして一体化した構造を有しているため、巻回時点で
抄紙用フェルトの寸法を任意に決定することができ、そ
の寸法精度も向上する。即ち、自由な長さの基布構造体
を短時間で製造することができる。
連続して環状に巻回した構造であるため、基布の始端及
び終端を巾方向の同一線上に位置させ易く、基布の始端
と終端との接合部において、該始端と終端とが重なるこ
とがないため、当該接合部と他の部分との厚みを同一に
することが容易にできる。この結果、抄紙機の振動及び
マークの発生のない高品質で長寿命な抄紙用フェルトを
短い納期で提供することができる。
がモノフィラメントまたはマルチフィラメントからなる
ときは、丈方向の強度をより増強できるとともに、丈方
向の糸の径に対して巾方向の糸の径を細くし、かつ、丈
方向の糸の間隔をその径の2倍〜5倍とすれば、基布の
丈方向の糸の間に形成される凹部に、積層基布の丈方向
の糸を入り込ませることができる。従って、積層した基
布相互間の密着性を向上することができると共に、基布
構造体の厚みを薄くすることができる。
ラップさせ、そのオーバーラップ分の巾方向の糸を抜糸
するようにすれば、基布の始端と終端との接合部位にお
いて段差ができず、抄紙機の振動の防止と接合部位の強
化を図ることができる。
全体構成図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 簡易な組織で製織された基布を連続して
環状に巻回積層して無端状の基布構造体を形成し、該基
布構造体の両面または片面に繊維ウエブをニードリング
して一体化したことを特徴とする抄紙用フェルト。 - 【請求項2】 前記基布は、少なくとも丈方向の糸をモ
ノフィラメントまたはマルチフィラメントとし、しか
も、丈方向の糸の径に対して巾方向の糸の径を細くし、
さらに、丈方向の糸の間隔をその径の2〜5倍としたこ
とを特徴とする請求項1記載の抄紙用フェルト。 - 【請求項3】 前記基布の両端部の巾方向の糸を抜糸し
たことを特徴とする請求項1または請求項2記載の抄紙
用フェルト。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06280183A true JPH06280183A (ja) | 1994-10-04 |
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Family
ID=14040760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5091946A Expired - Fee Related JP3045895B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 抄紙用フェルト |
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---|---|
JP (1) | JP3045895B2 (ja) |
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-
1993
- 1993-03-26 JP JP5091946A patent/JP3045895B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US8257556B2 (en) | 2007-09-18 | 2012-09-04 | Ichikawa Co., Ltd. | Felt for papermaking |
WO2010098110A1 (en) | 2009-02-26 | 2010-09-02 | Ichikawa Co., Ltd. | Papermaking felt |
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