JP2002003872A - 潤滑剤 - Google Patents

潤滑剤

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JP2002003872A
JP2002003872A JP2000184812A JP2000184812A JP2002003872A JP 2002003872 A JP2002003872 A JP 2002003872A JP 2000184812 A JP2000184812 A JP 2000184812A JP 2000184812 A JP2000184812 A JP 2000184812A JP 2002003872 A JP2002003872 A JP 2002003872A
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water
lubricant
lubricating oil
grease
resin
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JP2000184812A
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English (en)
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Rie Oguri
りえ 小栗
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】潤滑剤において、潤滑剤の構成成分であるグリ
ースや潤滑油と、潤滑剤に侵入する水分とのエマルジョ
ン(水性エマルジョン)の生成を防止して、水性エマル
ジョンに起因する被潤滑部品の腐食、摩耗を防止する。 【解決手段】グリースまたは潤滑油に吸水性樹脂のパウ
ダー包含してなる潤滑剤であり、この樹脂パウダーによ
り、グリースまたは潤滑油に侵入する水分を吸収して捕
捉し、水性エマルジョンの生成を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潤滑剤に関し、特
に、グリースまたはグリースを主要成分とする潤滑剤、
および、潤滑油または潤滑油を主要成分とする潤滑剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】潤滑剤には、グリースまたはグリースを
主要成分とする潤滑剤や、潤滑油または潤滑油を主要成
分とする潤滑剤がある。これらの潤滑剤を、水に接触し
易い部位の部品や水が侵入し易い部位の部品の潤滑に使
用する場合には、潤滑剤中に水分が侵入するおそれがあ
り、この場合には、侵入した水分が潤滑剤の構成成分で
あるグリースや潤滑油とエマルジョンを生成することが
認められる。このように、水分が潤滑剤に侵入して、潤
滑剤の構成成分であるグリースや潤滑油とエマルジョン
を生成した場合には、生成されたエマルジョンは潤滑剤
中に留まることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、潤滑剤の構
成成分であるグリースや潤滑油と水分のエマルジョン
(これらのエマルジョンを併せて水性エマルジョンとい
うことがある)は、当該潤滑剤による部品の潤滑中に部
品の摺動部に侵入して摺動部を腐食させるとともに、腐
食に起因して摺動部の摩耗を助長させる。また、グリー
スまたはグリースを主要成分とする潤滑剤においては、
潤滑剤に粘度低下が生じた場合には、極圧添加剤として
金属石鹸を添加することがあるが、金属石鹸は水とグリ
ースとのエマルジョン化を促進すべく機能する。このよ
うに生成される水性エマルジョンも、上記した腐食作用
と同様の腐食作用を有する。
【0004】従って、これらのいずれの種類の潤滑剤に
おいても、水性エマルジョンの形成は好ましくはなく、
本発明の目的は、これらの潤滑剤において、水性エマル
ジョンの生成を防止または抑制することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は潤滑剤に関する
もので、本発明に係る第1の潤滑剤は、グリースまたは
グリースを主要成分とするもので、同グリース中に吸水
性樹脂のパウダーを含有していることを特徴とするもの
である。当該潤滑剤においては、前記吸水性樹脂のパウ
ダーは前記グリースに均一に混在していることが好まし
い。
【0006】また、本発明に係る第2の潤滑剤は、潤滑
油または潤滑油を主要成分とするもので、同潤滑油中に
吸水性樹脂のパウダーを含有していることを特徴とする
ものである。当該潤滑剤においては、前記吸水性樹脂の
パウダーは群状態で前記潤滑油中に、流動する同潤滑油
に接触可能に存在していることが好ましい。
【0007】本発明に係るこれらの潤滑剤においては、
前記吸水性樹脂としては、ポリアクリル酸塩系樹脂、ポ
リエチレンオキサイド系樹脂、酢酸ビニル共重合体系樹
脂、アクリル酸グラフト系樹脂の群から選択される少な
くとも1種を採用することができる。
【0008】
【発明の作用・効果】本発明に係る潤滑剤においては、
吸水性樹脂のパウダーが潤滑剤中に侵入する水分を吸収
して、水分とグリース、水分と潤滑油とのエマルジョン
(水性エマルジョン)の生成を防止する。このため、本
発明に係る潤滑剤によれば、水性エマルジョンに起因す
る部品の摺動部に対する腐食、腐食に起因する摺動部の
摩耗は皆無またはほとんど無く、部品の腐食および劣化
を防止される。また、本発明に係る潤滑剤によれば、潤
滑剤に粘度低下が生じた場合に極圧添加剤である金属石
鹸を添加した場合にも、水分とグリースのエマルジョン
化は皆無またはほとんど無く、水性エマルジョンの生成
が防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の潤滑剤は、グ
リースまたはグリースを主要成分とする潤滑剤であっ
て、グリース中に吸水性樹脂を含有しているものであ
る。当該潤滑剤に含有させる吸水性樹脂としては、水や
溶剤に溶解せずに自重の数倍以上の多量の水分を吸収
し、一旦吸収した水分は多少の圧力を付与されても放出
しない特性を有しているものが好ましく、このような特
性を有する樹脂であればその種類を問わない。吸水性樹
脂としては、ポリアクリル酸塩系樹脂、ポリエチレンオ
キサイド系樹脂、酢酸ビニル共重合体系樹脂、アクリル
酸グラフト系樹脂の群から選択される1種、または複数
種を採用することができる。
【0010】本実施の形態では、例えば、ポリアクリル
酸塩系の吸水性樹脂である、カルボキシルイオンとナト
リウムイオンとが高濃度で存在するポリアクリル酸ソー
ダ塩を使用して好成績をあげている。当該吸水性樹脂に
おいては、その吸水能力は浸透圧、親和力、ゴム弾性力
等で決定される。この種の市販の高吸水性樹脂には、ア
クアキープの各種タイプ、アクアキープSA60S、S
A60SX、SA55SX、SA60SL、SA60
N、10SH−P、10SH−NF(住友精化株式会社
製、登録商標)がある。これらの吸水性樹脂の吸水能力
は、種類によって異なるが、自重の数倍から1000倍
の範囲にある。
【0011】吸収性樹脂は、数10μm〜数100μm
程度のパウダー状で使用され、樹脂パウダーはグリース
に対して均一に混合される。樹脂パウダーは、金属より
柔軟なため、それ自体が被潤滑部品であるボールベアリ
ング等の金属部品を損傷することはない。また、吸水性
樹脂の樹脂パウダーのグリースに対する添加量について
は、潤滑剤に侵入する総水分量を想定して、この水分量
と使用する吸水性樹脂の給水能力との関係から、この水
分を十分に吸収し得る量を算出して設定するようにす
る。
【0012】当該潤滑剤は、例えば、オーガ製氷機にお
けるギヤードモーターの中継歯車の軸受として使用され
ている、ボールベアリングの潤滑用に使用される。当該
ボールベアリングは、オーガ製氷機の製氷室に収容され
る製氷用水に近接するとともに、結露し易い部位でもあ
ることから、ボールベアリングに注入されている潤滑剤
中には水分が侵入し易い。しかしながら、潤滑剤中に侵
入する水分は、グリース中に均一に混在している吸水性
樹脂の樹脂パウダーに吸収されて捕捉され、グリース中
への侵入を阻止される。このため、潤滑剤中に侵入した
水分とグリースのエマルジョン化が防止され、水性エマ
ルジョンの生成が防止される。
【0013】このため、当該潤滑剤によれば、水性エマ
ルジョンに起因するボールベアリングの摺動部に対する
腐食、腐食に起因して摺動部の摩耗は皆無またはほとん
ど無く、ボールベアリングの腐食および劣化が防止され
る。また、当該潤滑剤によれば、潤滑剤に粘度低下が生
じた場合に極圧添加剤である金属石鹸を添加した場合に
も、金属石鹸の作用により水分とグリースのエマルジョ
ン化が助成されるようなことはない。
【0014】本発明に係る第2の潤滑剤は、潤滑油また
は潤滑油を主要成分とする潤滑剤であって、潤滑油中に
吸水性樹脂の樹脂パウダーを含有させているものであ
る。当該潤滑剤に使用する吸水性樹脂の樹脂パウダー
も、第1の潤滑剤で使用する樹脂パウダーと同一のもの
が使用される。但し、樹脂パウダーは金網からなる容器
等、潤滑油が容易に流通するメッシュ状の容器に収容し
て潤滑油中に投入して、樹脂パウダーの被潤滑部品に対
する介入を防止するようにする。
【0015】当該潤滑剤は、例えばギヤ列を収容する潤
滑油浴の浴液として使用して、同ギヤ列を浴液に浸漬し
た状態で潤滑する。当該潤滑浴中の潤滑油に浸漬された
ギヤ列は潤滑油中で駆動し、駆動中に潤滑される。この
場合、吸水性樹脂の樹脂パウダーは容器に収容されて群
状を呈していてギヤー列に介入することがない。また、
潤滑浴内の潤滑油はギヤ列の駆動により潤滑浴内を流動
し、容器に収容されている群状に存在する樹脂パウダー
に常に接触する。
【0016】このため、潤滑油中に侵入する水分は、潤
滑油の流動中に容器に収容されている吸水性樹脂の樹脂
パウダーに接触し、樹脂パウダーに吸収されて捕捉され
る。これにより、水分の潤滑油中への混入が阻止され
て、水分と潤滑油とのエマルジョン化が防止されて、水
性エマルジョンの生成が防止される。
【0017】このため、当該潤滑剤によれば、水性エマ
ルジョンに起因するギヤ列の摺接部に対する腐食、腐食
に起因して摺接部の摩耗は皆無またはほとんど無く、ギ
ヤ列の腐食および劣化が防止される。また、潤滑油に投
入した吸水性樹脂の樹脂パウダーのギヤ列への介入を阻
止することができて、樹脂パウダーよるギヤ列の駆動に
対する影響を防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10N 20:06 C10N 20:06 Z 30:06 30:06 30:12 30:12 40:04 40:04 50:10 50:10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリースまたはグリースを主要成分とし、
    同グリース中に吸水性樹脂のパウダーを含有しているこ
    とを特徴とする潤滑剤。
  2. 【請求項2】潤滑油または潤滑油を主要成分とし、同潤
    滑油中に吸水性樹脂のパウダーを含有していることを特
    徴とする潤滑剤。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の潤滑剤において、前記吸
    水性樹脂のパウダーは前記グリースに均一に混在してい
    ることを特徴とする潤滑剤。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の潤滑剤において、前記吸
    水性樹脂のパウダーは群状態で前記潤滑油中に、流動す
    る同潤滑油に接触可能に存在していることを特徴とする
    潤滑剤。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4に記載の潤滑剤
    において、前記吸水性樹脂としては、ポリアクリル酸塩
    系樹脂、ポリエチレンオキサイド系樹脂、酢酸ビニル共
    重合体系樹脂、アクリル酸グラフト系樹脂の群から選択
    される少なくとも1種が採用されることを特徴とする潤
    滑剤。
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