JP2002003478A - N−アルコキシアルキルイミダゾリウム塩、該イミダゾリウム塩からなるイオン性液体ならびにイオン性ゲル - Google Patents
N−アルコキシアルキルイミダゾリウム塩、該イミダゾリウム塩からなるイオン性液体ならびにイオン性ゲルInfo
- Publication number
- JP2002003478A JP2002003478A JP2000184298A JP2000184298A JP2002003478A JP 2002003478 A JP2002003478 A JP 2002003478A JP 2000184298 A JP2000184298 A JP 2000184298A JP 2000184298 A JP2000184298 A JP 2000184298A JP 2002003478 A JP2002003478 A JP 2002003478A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ionic
- ionic liquid
- polymer
- acid
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Abstract
合体等を、その特性を維持して可溶化できる新規なイオ
ン性液体を提供できるイミダゾリュウム塩化合物の提供 【解決手段】 一般式1で表されるN−アルキル−N’
−アルコキシアルキルイミダゾリウム塩化合物。 【化1】 (一般式1中、nは1〜6、R1は炭素数1〜4のアル
キル基もしくは水素、R2は炭素数1〜12のアルキル
基であり、Aはアニオンである。)
Description
高分子、分子集合体等を可溶化できるイオン性液体を製
造するのに有用な前記一般式1で表されるイミダゾリウ
ム塩、該イミダゾリウム塩からなるイオン性液体および
該イオン性液体に合成高分子、蛋白質、多糖、糖誘導
体、分子集合体を溶解して得られるイオン性液体、なら
びにイオン性ゲルに関するものである。
(〜300℃)まで液体状態にある溶融塩である。その
特性は、非プロトン性のイオン構造に基づく高い極性を
示し、低分子量の有機化合物ならびに無機化合物に対し
て優れた溶解力を示す。また、イオン性液体の多くは蒸
気圧が極めて小さく、不揮発性であることから、クリー
ンな反応環境を提供するし、真空中で使用できるので色
々な反応条件を提供しうる。更に、幾つかの有機溶媒や
水と混合しない性質を有することから、二相反応の環境
を提供できる。特に空気や湿度に対して安定なイオン性
液体の開発により、新たな活気をイオン性液体の分野に
もたらしている。従って、これらの性質及びイオン性液
体の反応選択性などを利用する、種々の合成化学分野に
おいて注目されてきている。また、イオン性を持ち電荷
の移動特性を持つことから、リチウム二次電池用の電解
液として、またゲル化することにより固体電解質として
の利用も期待されている。
ンと無機アニオンから得られてきた。カチオン種として
は、アルキルアンモニウム〔NRXH4-X〕+、アルキル
フォスフォニウム〔PRXH4-X〕+、N,N’−ジアル
キルイミダゾリウム、N−アルキルピリジニウムなどが
用いられる。またアニオン種としては、アルミニウムの
塩素化物(A1C14 -,A12C17 -)や、テトラフルオロホウ
酸アニオン(BF4 -)、ヘキサフルオロホスフェート(PF
6 -)などを代表的なものとして挙げることができる。
成する手法としては、1,3−ジアルキルイミダゾリウ
ムハライドに、酸アニオンを含む銀塩を反応させるアニ
オン交換法が知られている。該塩への変換は、1,3−
ジアルキルイミダゾリウムハライドは融点が高く、室温
溶融塩とならないので、その融点を低下せしめるための
手段である。この方法は、副生成物であるハロゲン化銀
が溶媒に難溶性であるため、精製し易いという利点があ
るが、使用しうる銀塩の種類に制約がある。また、アニ
オン交換過程を含むために、その調製に手間がかかる欠
点を有する。
ニウムの塩化物を対アニオンとして含むイオン性液体
は、わずかな水分の混入により分解し、塩酸を発生する
という欠点があった。これに対し、テトラフルオロホウ
酸アニオン(BF4 -)、ヘキサフルオロホスフェート(PF
6 -)を含むN,N’−ジアルキルイミダゾリウム塩I
(MeImC4と記す)については、水に安定なイオン性液体
が得られるために、様々な応用がされつつある。
Diels-Alder反応の溶媒として知られている水に代替す
る利用の例がある。すなわち、シクロペンタジェンとメ
チルアクリレート及びメチルビニルケトンとの〔EtN
H3〕〔NO3〕溶媒中での反応である。これらの反応
は、エキソ型とエンド型の混合物が生成する反応である
が、前記溶媒はエキソ型/エンド型の選択性に関与する
ことが知られている。すなわち、該溶媒の効果は、活性
化プロセスにおける試薬の会合を促進する内圧を発生さ
せる疎溶媒相互作用に寄与する。前記イオン性溶媒を用
いる反応は非極性溶媒を用いる場合に比べて、エンド型
化合物の生成に極めて有利であるが、水に比べると、反
応性および選択性に対する溶媒の寄与はそう大きくはな
いが、湿分感受性の試薬を用いる反応の溶媒としてはイ
オン溶液は有利である。
ルキル化反応において、従来からの有機溶媒を用いた場
合と、単に溶融したホスホニウムとハロゲン化アンモニ
ウム(これらは、110℃で溶融する。)を溶媒とする
場合の特性を対比している。前記反応における位置選択
性(regioselectivity)は、2−ナフトール塩のカウン
ターイオンの性質及び溶媒に依存する。双極性の非プロ
トン溶媒中ではオルトアルキル化(o−alkylation)が
優位である。n-Bu4PBr、n-Bu4NBr、〔emim〕Br及
びn-Bu4PClを溶媒として用いると、全ての場合におい
て高い位置選択性(93〜97%)によりオルトアルキ
ル化が起こった。これはイオン溶媒の極性に依存する。
また、芳香族炭化水素をイオン性液体の存在下にオレフ
ィンと反応させる芳香族炭化水素のアルキル化法も公知
であり(特表平8−508754号公報参照)、ここで
も、イオン性液体を利用した反応では、反応生成物を容
易に分離することができること、およびアルキル化生成
物に対する選択性を向上させることが報告されている。
更に、二重結合の水素化反応やヒドロホルミル化反応、
パラジウム触媒によるC−Cカップリング反応(Heck反
応)、Friedel-Crafts反応の媒体としてイオン性液体を
使用した場合、触媒の活性化、生成物の収量の増加など
をもたらすことが報告されている。このように、イオン
性液体は種々の反応において、反応の選択性、反応の活
性化、及び収量の増大などの作用・効果がもたらされる
点で、化学反応に大きく貢献する。
二相反応の反応系が提供され、これを利用することによ
り、反応原料と反応生成物の分離の容易化、界面反応に
よる反応制御などがもたらされるといった利点がある。
報、特開平2000−3620号公報(公報A)、及び
特開2000−11753号公報(公報B)などには、
イオン伝導性高分子化合物、イミダゾリウム構造を有す
る高分子化合物を用いた高分子電解質が記載されてい
る。該発明は、先行技術である1,3−ジアルキルイミ
ダゾリウムから誘導されるイオン性液体はその製造が難
しいこと、および該イオン溶液を調製する原料である
1,3−ジアルキルイミダゾリウムハライドの合成およ
び精製の煩雑であることの不都合を解決するものであ
り、前記各公報に記載の高分子イミダゾリウム塩に種々
のアニオンを導入した化合物は比較的簡便に合成でき、
多様な物性を備えた室温で高いイオン伝導性を示し、且
つ温度安定性に優れた電解質を提供できることが説明さ
れている。
ダゾールとビニルスルホン酸から成る溶融塩を重合させ
て得た、ポリビニルスルホン酸N−エチルイミダゾリウ
ム塩が、また公報Bには、N−ビニルイミダゾールと酸
を反応させて得られるN−アルキルイミダゾリウム塩の
重合によるN−ビニルイミダゾリウム溶融塩ポリマーが
開示されているが、いずれも室温で固体である。一方、
1−エチル 3−メチルイミダゾリウム トリフルオロメ
チル硫酸塩にポリ(ビニリデンフルオライド)−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体を溶解することにより、イ
オン性液体のゲル化が報告されているが、生体高分子の
可溶化ならびに生体高分子を含むイオン性ゲルの形成に
ついて言及する文献は存在しない。また、合成高分子や
生体高分子、分子集合体に対する可溶化能を示す、低粘
性のイオン性液体は今までのところ見あたらない。ま
た、従来のイオン性液体I(N−メチル,N’−n−ブ
チルイミダゾリウムヘキサフルオロリン酸塩:MeImC4)
は粘性が高く、溶質の拡散が起こりにくい問題があっ
た。さらにまた、従来のイオン性液体はポリビニルアル
コールなどの合成高分子や、蛋白質、多糖、核酸などの
生体高分子を可溶化できず、ミセル、二分子膜などの分
子集合体を可溶化することも不可能である。これらの結
果、イオン性液体の用途は低分子化合物の合成媒体とし
ての利用や、固体電解質の出発原料に限られており、イ
オン性液体中における合成高分子、生体高分子や分子集
合体の機能発現、さらに高分子や分子集合体を溶解させ
ることによってイオン性液体をゲル化させ、イオン性ゲ
ルを作製する手法は開発されていない。
のイオン性液体の上記不都合を解消し、特に生体高分子
ならびに分子集合体に対して高い溶解力を示す低粘性イ
オン性液体を得ることができるカチオン形成化合物の分
子設計、該化合物から誘導されるイオン溶液、該溶液に
高分子を溶解したイオン性ゲル、ならびに前記カチオン
形成化合物の合成手法などを提供することである。ま
た、対アニオンが合成原料であるアルキルハライド由来
のハロゲンアニオンのままで、換言すればアニオン交換
を要しないで室温でイオン性液体を与えるカチオン形成
化合物を開発し、さらに、生体高分子を溶解しうるイオ
ン性液体を提供すると共に新規なイオン性ゲルを提供す
ること課題とする。
研究を行った。従来イオン性液体として知られているN
−メチル,N’−n−ブチルイミダゾリウム ヘキサフ
ルオロリン酸塩I(MeImC4)は、アルキル基として飽和
炭化水素鎖(アルキル基としては少なくとも一方は炭素
数12、好ましくは炭素数6以下とすることができ
る。)を含む。このアルキル鎖に柔軟、かつ溶質と親和
性を有する結合官能基を導入すれば、目的の低粘性イオ
ン性液体が得られるものと期待された。そこで溶質と水
素結合を形成しうるエーテル結合を、N,N’−ジアル
キルイミダゾリウム塩のアルキル基部分に導入したイオ
ン性液体II(N−メチルN’−(2−メトキシエチル)
イミダゾリウムブロマイド:MeImC2OC1と記す)、III
(N−メチルN’−(2−メトキメチル)イミダゾリウ
ムブロミド:MeImC1OC1と記す)を開発した。その結
果、このイオン性液体が従来のイオン性液体に比べて低
粘性であること、またポリビニルアルコールなどの合成
高分子、蛋白質や多糖などの生体高分子ならびに分子集
合体を可溶化できることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
1で表されるN−アルキルN’−アルコキシアルキルー
イミダゾール化合物である。
1〜4のアルキル基もしくは水素、R2は炭素数1〜1
2のアルキル基、Aはアニオンである。)
N−アルキルN’−アルコキシアルキルーイミダゾール
化合物からのカチオンとアニオンとから誘導されるイミ
ダゾリウム塩からなるイオン性液体である。好ましく
は、前記一般式1においてnが1〜2、R1がメチル
基、R2がメチル基であることを特徴とする前記イオン
性液体であり、より好ましくは、イオン性液体のオニウ
ム塩を構成する陰イオンが、ビス(トリフロロメチルス
ルホニル)イミド酸、過塩素酸、テトラフルオロホウ
酸、ヘキサフルオロリン酸、トリス(トリフロロメチル
スルホニル)炭素酸、トリフロロメタンスルホン酸、ト
リフロロ酢酸又は有機カルボン酸またはハロゲンイオン
(クロリドイオン、ブロミドイオン)より選ばれた少な
くとも1種である前記イオン性液体である。
イミダゾール化合物から誘導されるイミダゾリウム塩か
らなるイオン溶液に合成高分子、蛋白質、多糖、糖誘導
体、分子集合体を溶解し、凝固させて得られるイオン性
ゲルである。好ましくは、高分子化合物が、ペンタエリ
スリトール、β-D-グルコース、α-シクロデキストリ
ン、ポリビニルアルコール、水酸基を有する中性高分
子、ポリビニル系高分子、ポリエーテル系高分子、ポリ
アミド系高分子、ポリエステル系高分子、ポリカーボネ
ート系高分子およびイオネン系高分子、蛋白質、多糖類
より選ばれた少くとも1種以上のものであることを特徴
とする前記イオン性ゲルである。
解質、ならびに生体高分子(蛋白質、多糖、糖誘導体、
核酸)可溶化ならびに固定化担体用のイオン性ゲルであ
る。
物の調製 1−アルキルイミダゾール(アルキル基としては、炭素
数1〜4の低級アルキル基)、例えば1−メチルイミダ
ゾール、とX−(CH2)n−O−R2〔式中Xはハロゲ
ン原子、nは1〜6、R2は炭素数1〜12のアルキル
基〕、例えば2−ブロモエチルメチルエーテルとを反応
さることによってえられる。反応は、イミダゾール化合
物に、末端ハロゲン化エーテル化合物を滴下後、反応系
を60℃〜100℃以下で加熱し、1時間〜50時間撹
拌する。反応溶媒は必ずしも必要としないが、クロロホ
ルム、アルコールなどの溶媒を利用できる。原料の1−
ブロモジメチルエーテルは蒸留により精製したものを用
いた。これらの試験におけるN−アルキルイミダゾール
のアルキルハライドによる四級化反応の進行は、1H-NMR
測定および元素分析によって確認した。得られたイミダ
ゾール塩は、アセトン、酢酸エチルなどによる洗浄、ク
ロロホルム溶液として活性アルミナ(中性)のカラムに
より精製される。得られたイオン性液体の粘度は、東京
計器産業(株)製E型粘度計を用いて測定した。
エーテル17.9gを滴下漏斗を用いてゆっくりと滴下し
た。滴下後、攪拌しながら60℃まで加熱し、褐色の粘
性溶液を得た。これを分液漏斗を用いてアセトン100m
l、さらに酢酸エチル100mlで洗浄した。反応物に含まれ
るアセトン、酢酸エチルを減圧下で留去した後、得られ
た液体をクロロホルムに溶解し、活性アルミナ(中性)
のカラムを通して精製した。クロロホルムを減圧留去し
て、黄色の粘性液体としてN−メチルN’−メトキシエ
チルイミダゾリウムブロミド(MeImC2OC1)17.5g(収率
=61%)を得た。本品の1H-NMR測定および元素分析を行
った結果は表1、表2に示したとおりであり、1位のN
−メチルプロトンの化学シフトが反応後4ppm付近に観
測されることから、反応の進行が確認された。
熱した。これを攪拌しながらブロモメチルメチルエーテ
ル22.5gをゆっくり滴下したところ、淡黄色の粘性液体
となった。2日間室温で攪拌した後、得られた液体を分
液漏斗を用いて酢酸エチル100mlで3回洗浄した。生成
物中の酢酸エチルを減圧により留去し、さらにデシケー
タ中で乾燥させてN−メチルN’−メトキシメチルイミ
ダゾリウムブロミド(MeImC1OC1)31.7g(収率=90%)を
得た。本品の1H-NMR測定および元素分析を行った結果は
表3、表4に示したとおりであり、1位のN−メチルプ
ロトンの化学シフトが反応後4ppm付近に観測されること
から、反応の進行が確認された。
リウム塩II(MeImC2OC1)、III(MeImC1OC1)は室温で
液体であり、対アニオンが臭素アニオンであるにも拘わ
らずイオン性液体となることが確認された。またこれら
の粘度ならびに密度は表5に示したとおりであった。従
来のイオン性液体I(MeImC4)に比べ、エーテル基を導
入した新規イオン性液体II(MeImC2OC1),III(MeImC1
OC1)はより低い粘度を与え、特にIII(MeImC1OC1)の
粘度はI(MeImC4)の半分以下であり、エーテル結合の
導入によって低粘性のイオン性液体が得られた。
OC1)、III(MeImC1OC 1)中における種々の溶質の可溶
化特性を、既知のイオン性液体I(MeImC4)と比較検討
した。イオン性液体0.5〜1mlに、以下に示す種々の物質
(2〜10mg)を加えて加熱し、溶解性を評価した結果は
表6に示したとおりであった。溶質となる分子として
は、公知のものが制限なく採用されるが、水酸基を有す
る中性の分子が特に良好に溶解する。尿素、カテコール
等の低分子化合物は用いたイオン性流体I(MeImC4),I
I(MeImC2OC1),III(MeImC1OC1)のいずれにも溶解し
た。
コース、α-シクロデキストリン、ポリビニルアルコー
ルはイオン性液体I(MeImC4)には不溶であるが、エー
テル結合を含むイオン性流体II(MeImC2OC1),III(Me
ImC1OC1)には溶解した。 これらの高分子を溶解する
場合の濃度は5重量%以下、好適には1重量%〜3重量
%である。
ポリスチレンスルホン酸ナトリウムなどのアニオン性高
分子、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどの非極性高分
子、ポリアリルアミン塩酸塩などのカチオン性高分子、
さらにチトクロムc、ペルオキシダーゼなどの蛋白質に
ついては、いずれのイオン性流体にも溶解しなかった。
ゼはI(MeImC4)に不溶であるが、エーテル結合を含む
イオン性流体II(MeImC2OC1),III(MeImC1OC1)には
溶解した。以上のように、イオン性流体II(MeImC2O
C1),III(MeImC1OC1)は水酸基を有する中性高分子、
多糖や糖誘導体を良好に溶解する。このように、本発明
のイオン性液体は前記種々の高分子を溶解することがで
きるから、その有機化学的修飾反応、酵素を用いた生化
学物質の変換反応(蛋白質、糖の化学修飾)のような研
究などに利用できる。特に、水に対して不安定な修飾試
薬である酸ハライドや酸無水物、活性エステル等を用い
て蛋白質、糖、多糖などの生体高分子を修飾できる特徴
を有する。また、保護基を使用せずとも糖、多糖を可溶
化できることから、これらの迅速、簡便かつ安価な化学
修飾法を提供する。さらに、これらのイオン性媒体中に
おいて適切な反応試薬・条件を用いれば、複数ある官能
基を位置選択的に修飾することも可能と考えられる。
ルアンモニウム塩(2C 12N+Br-,2C14N+Br-)の各イオン
性液体への溶解性ならびに、示差走査熱量分析(DS
C)による二分子膜形成の評価を行った。これらの各イ
オン性液体への溶解は、超音波照射により行い、その結
果を表6に示した。2C12N+Br-はイオン性液体I(MeIm
C4)、II(MeImC2OC1)、III(MeImC1OC1)の全てに溶
解した。DSC測定結果を表7に示した。イオン性液体
I(MeImC4)中において2C12N+Br-は二分子膜状態に特有
のゲルー液晶相転移に基づく吸熱ピークを与えず、分子
分散していることが判った。前記合成二分子膜は、安定
な界面活性剤として、表面・界面改質剤、コロイド安定
化剤、化粧品、洗剤、潤滑剤、電解質などの分野で利用
され、また蛋白質や遺伝子、薬物を細胞内へ輸送する機
能を有することが知られている。
(MeImC1OC1)中においては、それぞれ52.4℃、5
0.7℃にゲル−液晶相転移温度を与えることから、二
分子膜が形成されていることが判った。2C14N+Br-の場
合、イオン性液体I(MeImC4)中には溶解しないが、II
(MeImC2OC1)、III(MeImC1OC1)には溶解し、それぞ
れ64.8℃、67.7℃にゲル−液晶相転移温度を与
えた。このように、イオン性液体II(MeImC2OC1)、III
(MeImC1OC1)中において、分子集合体である二分子膜
の形成が確認された。二分子膜やミセルなどの分子集合
体形成は、イオン性液体に界面活性を付与するばかりで
なく、非極性の化学反応場や、液晶としての性質を与え
る。さらに、蛋白質・触媒等の溶解性を高める手段とし
て利用できる。また、その応用としては、表面・界面改
質剤、電解質材料、液晶表示材料、化粧品、イオン伝導
体材料や生体触媒材料の応用が考えられる。
Br-は水中において二分子膜を形成すると300nmに吸収極
大波長を与えるが、エタノール中に分散した場合、分子
分散状態となり360nm付近に吸収極大波長を与える。そ
こで、C8AzoC1 0N+Br-をイオン性液体中に溶解し、紫外
−可視吸収スペクトルからイオン性液体中における二分
子膜形成について評価した。イオン性液体I(MeImC4)
中においては、C8AzoC10N+Br-の吸収極大波長は360nm付
近に観測されることから(20℃)、C8AzoC10N+Br-は
二分子膜を形成せず、分子分散していること(即ち二分
子膜会合体が形成されないこと)が判った。
oC10N+B-〕を分散したときの紫外−可視吸収スペクトル
を図1に示した。
は300nm付近に観察され、水中と同様に二分子膜として
分散していることが判明した。一方、この溶液を90℃
に加熱すると、360nm付近の吸収が現れた。このスペク
トル変化は、20℃で形成された二分子膜が、高温で液
晶状態に転移し、分子分散種もしくはミセルとして分散
していることを示す。一方、この溶液を20℃まで冷却
すると、360nmの吸収は消失し、再び300nmに吸収が現れ
た。このスペクトル変化は可逆的に観測されることか
ら、イオン性液体III(MeImC1OC1)中においてC8AzoC10
N+Br-が二分子膜を形成することは明かである。このよ
うに、エーテル結合を導入したイオン性液体中において
は、両親媒性化合物が分子集合体として可溶化されるこ
とが示された。このように、エーテル結合を含むイオン
性液体II(MeImC2OC1)、III(MeImC1OC1)中におい
て、はじめて二分子膜、ミセルなどの分子集合体が形成
される。このことは、イオン性液体の物性(イオン伝導
性、反応溶媒特性、抽出特性、触媒の可溶化特性、液晶
性)を分子集合体形成やその相転移現象によって制御す
る、新規かつ有用な方法論を与える。また、不揮発性の
媒体中に分子集合体を可溶化することから、環境調和型
材料としての応用も可能となる。
オン性液体にはない、多くの合成高分子、生体高分子、
分子集合体に対し高い可溶化能力を有するイオン性液体
を提供でき。且つ、従来のイオン性液体にに対して、ア
ニオン交換をすることなく常温で液体のイオン性液体が
得られる等、製造面でも改善され、更に、粘性が低いこ
とから、反応物質の拡散が容易になり、反応媒体として
も優れた特性を有する。従って、これまでイオン性液体
と相溶しなかった高分子、生体高分子ならびに分子集合
体を溶解させることができるので、それらの可溶化担体
や反応溶媒、合成反応における抽出溶媒あるいは有機電
解質等の機能性物質としての利用性が向上し、実用的な
利用性が期待できる。また生体高分子を溶解したイオン
性ゲルは、環境にやさしい生体材料を利用できるのみな
らず、生体高分子の持つ特異な分子認識・触媒機能を備
えた機能性ゲルの開発、イオン電導性を有するゲルの製
造、利用の面で適しており、固体電解質材料や電気化学
材料、生体触媒材料など広範な利用が期待できる。
1)中における紫外−可視吸収スペクトル及び温度依存
性
Claims (9)
- 【請求項1】 一般式1で表されるN−アルキル−N’
−アルコキシアルキルイミダゾリウム塩。 【化1】 (一般式1中、nは1〜6、R1は炭素数1〜4のアル
キル基もしくは水素、R2は炭素数1〜12のアルキル
基、Aは陰イオンである。) - 【請求項2】 前記一般式1で表されるN−アルキル−
N’−アルコキシアルキルイミダゾリウムカチオンと対
アニオンとから誘導されるイミダゾリウム塩からなるイ
オン性液体。 - 【請求項3】 一般式1において、nは1〜2、R1は
メチル基、R2はメチル基であることを特徴とする請求
項2に記載のイオン性液体。 - 【請求項4】 イオン性液体のオニウム塩を構成する陰
イオンが、ビス(トリフロロメチルスルホニル)イミド
酸、過塩素酸、テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロ
リン酸、トリス(トリフロロメチルスルホニル)炭素
酸、トリフロロメタンスルホン酸、トリフロロ酢酸又は
有機カルボン酸またはハロゲンイオンより選ばれた少な
くとも1種である、請求項2、3または4に記載イオン
性液体。 - 【請求項5】 前記一般式1で表されるイミダゾリウム
塩からなるイオン生溶液に合成高分子、蛋白質、多糖、
糖誘導体、分子集合体を溶解して得られるイオン性液体
ならびにイオン性ゲル。 - 【請求項6】 合成高分子が、ペンタエリスリトール、
β-D-グルコース、α-シクロデキストリン、ポリビニル
アルコール、水酸基を有する中性高分子、ポリビニル系
高分子、ポリエーテル系高分子、ポリアミド系高分子、
ポリエステル系高分子、ポリカーボネート系高分子およ
びイオネン系高分子より選ばれた少くとも1種以上のも
のであることを特徴とする請求項5記載のイオン性液体
ならびにイオン性ゲル。 - 【請求項7】 蛋白質がグルコースオキシダーゼである
ことを特徴とする請求項5に記載のイオン性液体。 - 【請求項8】 分子集合体がC8AzoC10N+Br-またはジア
ルキルアンモニウム塩からなる二分子膜であることを特
徴とする請求項5に記載のイオン性液体ならびにイオン
性ゲル。 - 【請求項9】 請求項5、6,7または8からなる固体
電解質、生体高分子可溶化・固定化担体用のイオン性ゲ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000184298A JP4011830B2 (ja) | 2000-06-20 | 2000-06-20 | N−アルコキシアルキルイミダゾリウム塩、該イミダゾリウム塩からなるイオン液体ならびにイオン性ゲル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000184298A JP4011830B2 (ja) | 2000-06-20 | 2000-06-20 | N−アルコキシアルキルイミダゾリウム塩、該イミダゾリウム塩からなるイオン液体ならびにイオン性ゲル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002003478A true JP2002003478A (ja) | 2002-01-09 |
JP4011830B2 JP4011830B2 (ja) | 2007-11-21 |
Family
ID=18684759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000184298A Expired - Fee Related JP4011830B2 (ja) | 2000-06-20 | 2000-06-20 | N−アルコキシアルキルイミダゾリウム塩、該イミダゾリウム塩からなるイオン液体ならびにイオン性ゲル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4011830B2 (ja) |
Cited By (36)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1362572A1 (fr) * | 2002-05-14 | 2003-11-19 | L'oreal | Composition cosmétique contenant au moins un sel organique particulier et son utilisation pour le lavage et/ou le conditionnement des matières kératiniques, utilisation d'un sel organique particulier comme agent de conditionnement desdites matières et procédé de traitement cosmétique |
WO2004001771A1 (ja) * | 2002-06-19 | 2003-12-31 | Ube Industries, Ltd. | 高分子電解質膜およびその製造法 |
JP2004256711A (ja) * | 2003-02-27 | 2004-09-16 | Kansai Paint Co Ltd | ポリマー粒子分散体、電解質、及び電池 |
KR100463191B1 (ko) * | 2002-07-23 | 2004-12-23 | 삼성에스디아이 주식회사 | 리튬 이차 전지용 전해액 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지 |
EP1512460A1 (de) * | 2003-09-05 | 2005-03-09 | Solvent Innovation GmbH | Herstellung und Verwendung von ionischen Flüssigkeiten mit Thiocyanat als Anion |
WO2005023873A1 (en) * | 2003-09-11 | 2005-03-17 | Kemira Oyj | Starch esterification method |
WO2005028446A1 (ja) * | 2003-09-18 | 2005-03-31 | Sumitomo Chemical Company, Limited | イオン性液体及びそれを使用する反応方法 |
WO2005066374A1 (en) * | 2004-01-05 | 2005-07-21 | Kemira Oyj | Depolymerization method |
JP2005215008A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-08-11 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 多相形成液体混合物及びその応用製品 |
WO2005090563A1 (ja) * | 2004-03-23 | 2005-09-29 | Nisshinbo Industries, Inc. | 核酸溶解用溶媒、核酸含有溶液および核酸保存方法 |
JP2005314267A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Kaneka Corp | 常温溶融塩及びその製造方法 |
WO2005105756A1 (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Kaneka Corporation | イオン性液体およびその製造方法 |
JP2006500418A (ja) * | 2002-09-26 | 2006-01-05 | サントル・ナショナル・ドゥ・ラ・ルシェルシュ・シャンティフィク | イオン性液体を含有する組成物及び特に有機合成におけるそれらの使用 |
WO2006019213A1 (en) * | 2004-08-18 | 2006-02-23 | Korea Institute Of Science And Technology | Copolymer containing imidazolium groups, method for preparing the same, electrolyte for dye-sensitized solar cell containing the same, and dye-sensitized solar cell |
JP2006516123A (ja) * | 2002-12-13 | 2006-06-22 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング | [n(cf3)2]−アニオンを有するイオン液体 |
WO2006082768A1 (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-10 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | イオン性有機化合物 |
KR100671186B1 (ko) * | 2003-09-18 | 2007-01-19 | 티디케이가부시기가이샤 | 전기화학 디바이스의 제조방법 |
JP2007022942A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Medorekkusu:Kk | 常温性イオン性液体を含有する医薬組成物 |
WO2007088703A1 (ja) * | 2006-02-01 | 2007-08-09 | National University Corporation NARA Institute of Science and Technology | 色素レーザ媒体、色素レーザ装置、及びレーザセンサ |
CN100344380C (zh) * | 2004-12-08 | 2007-10-24 | 北京化工大学 | 室温离子液体及其制备方法 |
EP1860201A1 (en) * | 2006-05-25 | 2007-11-28 | BP p.l.c. | Conversion method |
US7347954B2 (en) | 2002-09-20 | 2008-03-25 | Nisshinbo Industries, Inc. | Composition for polyelectrolytes, polyelectrolytes, electrical double layer capacitors and nonaqueous electrolyte secondary cells |
WO2008044546A1 (en) * | 2006-10-06 | 2008-04-17 | Kuraray Co., Ltd. | Polymer solid electrolyte, electrochemical device, and actuator element |
JP2008535483A (ja) * | 2005-04-22 | 2008-09-04 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | イオン性液体を使用するバイオマスからのバイオポリマーの抽出 |
WO2008136495A1 (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Neos Company Limited | オルガノゲル及びオルガノゲルの製造方法 |
JP2009506505A (ja) * | 2005-08-29 | 2009-02-12 | イドロ−ケベック | 電解質の精製方法、この方法により得られる電解質および発電装置ならびにこれらの使用 |
JP2009062477A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Yokohama National Univ | 光応答性イオン液体 |
US7713658B2 (en) | 2002-04-02 | 2010-05-11 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Material for electrolytic solutions and use thereof |
JP2010111599A (ja) * | 2008-11-04 | 2010-05-20 | Mazda Motor Corp | イオン液体およびその製造方法、並びにこのイオン液体を用いた蓄電装置 |
US8153417B2 (en) | 2003-05-23 | 2012-04-10 | Applied Biosystems, Llc. | Ionic liquid apparatus and method for biological samples |
JP5339452B2 (ja) * | 2007-04-24 | 2013-11-13 | 国立大学法人東京農工大学 | イオン液体およびこのイオン液体からなるポリマー処理剤 |
JP2015007026A (ja) * | 2013-05-28 | 2015-01-15 | 株式会社デンソー | アゾベンゼン化合物及びこれを用いたヒートポンプシステム |
CN106674120A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-05-17 | 辽宁大学 | 一种新型醚基功能化离子液体的制备及在去除道路交通标识中的应用 |
JP2018090759A (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-14 | 日本合成化学工業株式会社 | グラフト化ビニルアルコール系フィルムの製造方法 |
CN114605634A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-06-10 | 杭州聚合顺新材料股份有限公司 | 抗菌尼龙6及其制备方法 |
WO2023189817A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 広栄化学株式会社 | オニウム塩、オニウム塩組成物、当該オニウム塩と多糖類を含有する液状組成物及びその製造方法並びに多糖類の回収方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103657516B (zh) * | 2013-12-24 | 2015-02-18 | 河南师范大学 | 一种含醚功能基离子液体表面活性剂及其制备方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3635894A (en) * | 1969-11-06 | 1972-01-18 | Ppg Industries Inc | Curable epoxy resin compositions containing organoimidazolium salt |
JPH08259543A (ja) * | 1994-12-21 | 1996-10-08 | Asulab Sa | 疎水性液状塩とその生成法ならびに電気化学への応用 |
-
2000
- 2000-06-20 JP JP2000184298A patent/JP4011830B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3635894A (en) * | 1969-11-06 | 1972-01-18 | Ppg Industries Inc | Curable epoxy resin compositions containing organoimidazolium salt |
JPH08259543A (ja) * | 1994-12-21 | 1996-10-08 | Asulab Sa | 疎水性液状塩とその生成法ならびに電気化学への応用 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
INORG. CHEM., vol. 35, no. 5, JPN4007014970, 1996, pages 1168 - 1178, ISSN: 0000862206 * |
INORG. CHEM., vol. 35, no. 5, JPNX007047937, 1996, pages 1168 - 1178, ISSN: 0000890544 * |
Cited By (56)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7713658B2 (en) | 2002-04-02 | 2010-05-11 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Material for electrolytic solutions and use thereof |
US7914927B2 (en) | 2002-04-02 | 2011-03-29 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Material for electrolytic solutions and use thereof |
FR2839644A1 (fr) * | 2002-05-14 | 2003-11-21 | Oreal | Utilisation d'un sel organique particulier et composition le comprenant pour le lavage et/ou le conditionnement des matieres keratiniques. |
EP1362572A1 (fr) * | 2002-05-14 | 2003-11-19 | L'oreal | Composition cosmétique contenant au moins un sel organique particulier et son utilisation pour le lavage et/ou le conditionnement des matières kératiniques, utilisation d'un sel organique particulier comme agent de conditionnement desdites matières et procédé de traitement cosmétique |
US8071080B2 (en) | 2002-05-14 | 2011-12-06 | L'oreal | Organic salt conditioner, organic salt-containing composition, and uses thereof |
US7544445B2 (en) | 2002-06-19 | 2009-06-09 | Ube Industries, Ltd. | Polyelectrolyte membrane and production method therefor |
WO2004001771A1 (ja) * | 2002-06-19 | 2003-12-31 | Ube Industries, Ltd. | 高分子電解質膜およびその製造法 |
KR100463191B1 (ko) * | 2002-07-23 | 2004-12-23 | 삼성에스디아이 주식회사 | 리튬 이차 전지용 전해액 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지 |
US7347954B2 (en) | 2002-09-20 | 2008-03-25 | Nisshinbo Industries, Inc. | Composition for polyelectrolytes, polyelectrolytes, electrical double layer capacitors and nonaqueous electrolyte secondary cells |
JP2006500418A (ja) * | 2002-09-26 | 2006-01-05 | サントル・ナショナル・ドゥ・ラ・ルシェルシュ・シャンティフィク | イオン性液体を含有する組成物及び特に有機合成におけるそれらの使用 |
JP2006516123A (ja) * | 2002-12-13 | 2006-06-22 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング | [n(cf3)2]−アニオンを有するイオン液体 |
JP4790270B2 (ja) * | 2002-12-13 | 2011-10-12 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | [n(cf3)2]−アニオンを有するイオン液体 |
JP2004256711A (ja) * | 2003-02-27 | 2004-09-16 | Kansai Paint Co Ltd | ポリマー粒子分散体、電解質、及び電池 |
US8153417B2 (en) | 2003-05-23 | 2012-04-10 | Applied Biosystems, Llc. | Ionic liquid apparatus and method for biological samples |
EP1512460A1 (de) * | 2003-09-05 | 2005-03-09 | Solvent Innovation GmbH | Herstellung und Verwendung von ionischen Flüssigkeiten mit Thiocyanat als Anion |
WO2005023873A1 (en) * | 2003-09-11 | 2005-03-17 | Kemira Oyj | Starch esterification method |
KR100671186B1 (ko) * | 2003-09-18 | 2007-01-19 | 티디케이가부시기가이샤 | 전기화학 디바이스의 제조방법 |
JPWO2005028446A1 (ja) * | 2003-09-18 | 2007-11-15 | 住友化学株式会社 | イオン性液体及びそれを使用する反応方法 |
WO2005028446A1 (ja) * | 2003-09-18 | 2005-03-31 | Sumitomo Chemical Company, Limited | イオン性液体及びそれを使用する反応方法 |
WO2005066374A1 (en) * | 2004-01-05 | 2005-07-21 | Kemira Oyj | Depolymerization method |
JP2005215008A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-08-11 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 多相形成液体混合物及びその応用製品 |
WO2005090563A1 (ja) * | 2004-03-23 | 2005-09-29 | Nisshinbo Industries, Inc. | 核酸溶解用溶媒、核酸含有溶液および核酸保存方法 |
WO2005105756A1 (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Kaneka Corporation | イオン性液体およびその製造方法 |
JP2005314267A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Kaneka Corp | 常温溶融塩及びその製造方法 |
WO2006019213A1 (en) * | 2004-08-18 | 2006-02-23 | Korea Institute Of Science And Technology | Copolymer containing imidazolium groups, method for preparing the same, electrolyte for dye-sensitized solar cell containing the same, and dye-sensitized solar cell |
CN100344380C (zh) * | 2004-12-08 | 2007-10-24 | 北京化工大学 | 室温离子液体及其制备方法 |
JP4934797B2 (ja) * | 2005-02-02 | 2012-05-16 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | イオン性有機化合物 |
WO2006082768A1 (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-10 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | イオン性有機化合物 |
JPWO2006082768A1 (ja) * | 2005-02-02 | 2008-06-26 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | イオン性有機化合物 |
US7858799B2 (en) | 2005-02-02 | 2010-12-28 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | Ionic organic compound |
JP2008535483A (ja) * | 2005-04-22 | 2008-09-04 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | イオン性液体を使用するバイオマスからのバイオポリマーの抽出 |
US7763715B2 (en) | 2005-04-22 | 2010-07-27 | The Procter & Gamble Company | Extracting biopolymers from a biomass using ionic liquids |
JP2007022942A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Medorekkusu:Kk | 常温性イオン性液体を含有する医薬組成物 |
US10811731B2 (en) | 2005-08-29 | 2020-10-20 | Hydro-Quebec | Electrolyte purification method using calcium carbide, and electrolytes thus obtained |
JP2009506505A (ja) * | 2005-08-29 | 2009-02-12 | イドロ−ケベック | 電解質の精製方法、この方法により得られる電解質および発電装置ならびにこれらの使用 |
US10147978B2 (en) | 2005-08-29 | 2018-12-04 | Hydro-Quebec | Electrolyte purification method using calcium carbide, and electrolytes thus obtained |
WO2007088703A1 (ja) * | 2006-02-01 | 2007-08-09 | National University Corporation NARA Institute of Science and Technology | 色素レーザ媒体、色素レーザ装置、及びレーザセンサ |
JP5092126B2 (ja) * | 2006-02-01 | 2012-12-05 | 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 | 色素レーザ媒体、色素レーザ装置、及びレーザセンサ |
WO2007138256A2 (en) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | The Queen's University Of Belfast | Conversion method |
EP1860201A1 (en) * | 2006-05-25 | 2007-11-28 | BP p.l.c. | Conversion method |
WO2007138256A3 (en) * | 2006-05-25 | 2008-01-24 | Bp Plc | Conversion method |
US8637661B2 (en) | 2006-05-25 | 2014-01-28 | Petroliam Nasional Berhad | Conversion method |
US8637660B2 (en) | 2006-05-25 | 2014-01-28 | Petroliam Nasional Berhad | Conversion method |
US8138246B2 (en) | 2006-10-06 | 2012-03-20 | Kuraray Co., Ltd. | Polymer electrolyte, electrochemical device, and actuator element |
WO2008044546A1 (en) * | 2006-10-06 | 2008-04-17 | Kuraray Co., Ltd. | Polymer solid electrolyte, electrochemical device, and actuator element |
JP5339452B2 (ja) * | 2007-04-24 | 2013-11-13 | 国立大学法人東京農工大学 | イオン液体およびこのイオン液体からなるポリマー処理剤 |
JP5590546B2 (ja) * | 2007-04-27 | 2014-09-17 | 株式会社ネオス | オルガノゲル及びオルガノゲルの製造方法 |
WO2008136495A1 (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Neos Company Limited | オルガノゲル及びオルガノゲルの製造方法 |
JP2009062477A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Yokohama National Univ | 光応答性イオン液体 |
JP2010111599A (ja) * | 2008-11-04 | 2010-05-20 | Mazda Motor Corp | イオン液体およびその製造方法、並びにこのイオン液体を用いた蓄電装置 |
JP2015007026A (ja) * | 2013-05-28 | 2015-01-15 | 株式会社デンソー | アゾベンゼン化合物及びこれを用いたヒートポンプシステム |
JP2018090759A (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-14 | 日本合成化学工業株式会社 | グラフト化ビニルアルコール系フィルムの製造方法 |
CN106674120A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-05-17 | 辽宁大学 | 一种新型醚基功能化离子液体的制备及在去除道路交通标识中的应用 |
CN114605634A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-06-10 | 杭州聚合顺新材料股份有限公司 | 抗菌尼龙6及其制备方法 |
CN114605634B (zh) * | 2021-12-24 | 2024-03-08 | 杭州聚合顺新材料股份有限公司 | 抗菌尼龙6及其制备方法 |
WO2023189817A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 広栄化学株式会社 | オニウム塩、オニウム塩組成物、当該オニウム塩と多糖類を含有する液状組成物及びその製造方法並びに多糖類の回収方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4011830B2 (ja) | 2007-11-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4011830B2 (ja) | N−アルコキシアルキルイミダゾリウム塩、該イミダゾリウム塩からなるイオン液体ならびにイオン性ゲル | |
Ogoshi et al. | Pillar-shaped macrocyclic hosts pillar [n] arenes: new key players for supramolecular chemistry | |
Kakuta et al. | Stimuli-responsive supramolecular assemblies constructed from pillar [n] arenes | |
Ohno | Functional design of ionic liquids | |
Dupont et al. | Physico-chemical processes in imidazolium ionic liquids | |
Leone et al. | An ionic liquid form of DNA: redox-active molten salts of nucleic acids | |
Price Jr et al. | Supramolecular pseudorotaxane polymers from biscryptands and bisparaquats | |
Mirzaei et al. | Syntheses of 1-alkyl-1, 2, 4-triazoles and the formation of quaternary 1-alkyl-4-polyfluoroalkyl-1, 2, 4-triazolium salts leading to ionic liquids | |
Nockemann et al. | Choline saccharinate and choline acesulfamate: ionic liquids with low toxicities | |
Li et al. | Diastereomeric recognition of chiral foldamer receptors for chiral glucoses | |
Freire et al. | Mutual solubilities of water and the [C n mim][Tf2N] hydrophobic ionic liquids | |
Dong et al. | Self-aggregation behavior of fluorescent carbazole-tailed imidazolium ionic liquids in aqueous solutions | |
US7931824B2 (en) | Surfactants and polymerizable surfactants based on room-temperature ionic liquids that form lyotropic liquid crystal phases with water and room-temperature ionic liquids | |
Kloppenburg et al. | High molecular weight poly (p-phenyleneethynylene) s by alkyne metathesis utilizing “instant” catalysts: a synthetic study | |
CN100424259C (zh) | 一种含不饱和双键的室温离子液体及制备方法和应用 | |
Singh et al. | New dense fluoroalkyl-substituted imidazolium ionic liquids | |
Chen et al. | Development of self-healing d-gluconic acetal-based supramolecular ionogels for potential use as smart quasisolid electrochemical materials | |
Jeon et al. | Helical aromatic foldamers functioning as a fluorescence turn-on probe for anions | |
Enholm et al. | An allylstannane reagent on non-cross-linked polystyrene support | |
Cao et al. | Complexation between Pentiptycene Derived Bis (crown ether) s and CBPQT4+ Salt: Ion-Controlled Switchable Processes and Changeable Role of the CBPQT4+ in Host− Guest Systems | |
Farrall et al. | Reaction of crosslinked chloromethyl polystyrene with 1, 4-butanedithiol: site-site interactions and their control | |
CN101058559A (zh) | 室温离子液体的连续合成方法 | |
Choi et al. | A new class of conjugated ionic polyacetylenes. 3. Cyclopolymerization of alkyldipropargyl (4-sulfobutyl) ammonium betaines by transition metal catalysts | |
Amarasekara et al. | Homogeneous phase synthesis of cellulose carbamate silica hybrid materials using 1-n-butyl-3-methylimidazolium chloride ionic liquid medium | |
Muderawan et al. | Synthesis of ammonium substituted β-cyclodextrins for enantioseparation of anionic analytes |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070612 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070614 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070802 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070904 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070906 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |