JP2002003448A - 2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレートの製造方法 - Google Patents

2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレートの製造方法

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JP2002003448A
JP2002003448A JP2000184344A JP2000184344A JP2002003448A JP 2002003448 A JP2002003448 A JP 2002003448A JP 2000184344 A JP2000184344 A JP 2000184344A JP 2000184344 A JP2000184344 A JP 2000184344A JP 2002003448 A JP2002003448 A JP 2002003448A
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meth
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真男 山口
Hiromasa Yamamoto
博将 山本
Yoshihiro Hirota
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アダマンタノンのアルキル化等で得たアルキ
ル基及び−OH又は−OM{Mはアルカリ金属またはM
gX(Xはハロゲン)である。}を有する2−アルキル
又は2−アルキリデンアダマンタン誘導体を、(メタ)
アクリル酸誘導体と反応させた粗2−アルキル−2−ア
ダマンチル(メタ)アクリレートのら効率よい高純度精
製方法を提供する。 【解決手段】 粗2−アルキル−2−アダマンチル(メ
タ)アクリレートを加熱温度及び時間を t≦exp{(A/T)+B} {A及びBは粗2−アルキル−2−アダマンチル(メ
タ)アクリレートと実質的に同一組成の標準試料を用い
て加熱分解試験しい、加熱温度と分解量が特定割合とな
る時間との関係から決定される定数である。}に調整し
て2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレー
トの分解を起こさない様に薄膜蒸留する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レジスト原
料として有用な高純度2−アルキル−2−アダマンチル
(メタ)アクリレートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2−アルキル−2−アダマンチル(メ
タ)アクリレートを原料として得られるレジストには、
半導体製造プロセスにおけるドライエッチング耐性が高
いことが報告され(例えば特開平5−265212号公
報)、半導体用レジスト材料としての可能性が注目され
ている。
【0003】2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)
アクリレートは、一般にアダマンタンを出発原料として
得られた2−アダマンタノンを経て、2−アルキル−2
−アダマンタノール、2−アルキリデンアダマンタン、
または2−アダマンタノンとメチルマグネシウムブロマ
イド等の有機金属試薬との反応にて得られた金属アルコ
キシド等と、(メタ)アクリル酸エステル化合物、(メ
タ)アクリル酸の酸無水物または(メタ)アクリル酸の
酸ハロゲン化物等の(メタ)アクリル酸誘導体、または
(メタ)アクリル酸との反応により製造できることが知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に2−アルキル−
2−アダマンチル(メタ)アクリレートは酸、熱等の刺
激により容易に分解し、例えば、触媒量の酸の共存下に
加熱することによってカルボン酸等に分解することが知
られている。2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)
アクリレートがこのような性質有することは、半導体製
造プロセスにおいて化学増幅型レジスト用材料として用
いられている理由ともなっているのであるが、高純度品
を得るための精製効率を低下させる原因ともなってい
る。即ち、上記のような反応によって得られた粗2−ア
ルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレート(以
下、粗生成物ともいう。)を蒸留精製しようとする場
合、熱分解を防止するためには、不純物として含まれる
酸成分を取り除くための前処理を行なう必要があり、時
間や労力を要するばかりでなく、このような前処理を行
なっても、蒸留時の加熱による分解を完全に抑えること
はできないのが現状である。
【0005】また、本発明者等の検討により明らかとな
ったのであるが、このような分解は、単に精製効率を低
下させるばかりでなく、蒸留精製後に得られた高純度2
−アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレート
は、保存中に何らかの原因により着色し、このような着
色が生たものは、重合しても分子量が上がらないといっ
た問題があることも分かった。
【0006】本発明は、以上のように効率的な蒸留精製
方法が知られていなかった粗生成物を効率的に精製し、
上記着色等の問題のない高純度のアルキルアダマンチル
エステルを製造する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討を行った。その結果、蒸留条件を制
御しながら前記粗生成物を薄膜蒸留により精製した場合
には、保存安定性に優れた高純度2−アルキル−2−ア
ダマンチル(メタ)アクリレートを効率よく得られるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、アルキル基、及び−OH
基或いは−OM基{但し、Mはアルカリ金属原子または
MgX(Xはハロゲン原子である。)である。}を有す
る2−アルキルアダマンタン誘導体、又は2−アルキリ
デンアダマンタンを(メタ)アクリル酸誘導体と反応さ
せて得られる粗2−アルキル−2−アダマンチル(メ
タ)アクリレート(粗生成物)を薄膜蒸留することを特
徴とする高純度2−アルキル−2−アダマンチル(メ
タ)アクリレートの製造方法である。
【0009】上記本発明の製造方法において、先ず、粗
2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレート
と実質的に同一の組成を有する少なくとも2以上の標準
試料を、予め定めたそれぞれ異なる温度{Tsn(K)}に
加熱し、該粗標準試料中の2−アルキル−2−アダマン
チル(メタ)アクリレート濃度が加熱前の濃度に対して
予め定めた任意の割合となる時間{tα・ n(秒)}を求
め、次いで求められた該時間の自然対数{ln
(tα・ n)}及び加熱温度の逆数{1/Tsn}をそれぞれ
縦軸及び横軸としてプロットし、当該プロットに基づき
両者の関係を直線で近似し、近似された直線の傾き及び
切片{1/Tsn=0におけるln(tα・ n)の外挿値}を決
定し、当該傾き及び切片をそれぞれA及びBとし、薄膜
蒸留の加熱温度(K)及び加熱時間(秒)をそれぞれT
及びtとしたときに、当該加熱時間及び加熱温度が下記
式 t≦exp{(A/T)+B} を満足するようにして薄膜蒸留を行なった場合には、粗
生成物が酸又は酸発生物質等の熱分解を促進する不純物
を含んでいない場合は勿論、これら不純物を含んでいて
も目的物の分解率を低く制御しながら保存安定性の高い
高純度の目的物を得ることが可能である。
【0010】さらに、上記薄膜蒸留により得られた留出
物を粗2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリ
レートとして、同様の薄膜蒸留を繰り返し行なった場合
には、より高純度で保存安定性の高い2−アルキル−2
−アダマンチル(メタ)アクリレートを得ることができ
る。
【0011】本発明は、蒸留時における目的物の分解率
が加熱温度と加熱時間とにより制御できること、および
その制御方法を見出したことに基づくもので、薄膜蒸留
を採用することにより、今回見出された目的物の分解を
低く抑えるための蒸留条件を実現可能ならしめたもので
ある。薄膜蒸留とは、ある一定の温度に加熱された面上
に被蒸留物を連続的に供給して均一な薄膜を形成させ、
該被蒸留物をその面上にある間だけ加熱し、低沸点成分
を蒸発させると共に高沸点成分を面上から回収する蒸留
方法であり、所謂単蒸留に比べて加熱時間を非常に短く
することでき、前記粗生成物の蒸留に当たって目的物の
分解率を例えば5%以内とするような蒸留条件の設定を
容易に行なうことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において、蒸留の対象とな
る粗2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレ
ート(粗生成物)は、アルキル基、及び−OH基或いは
は−OM基{但し、Mはアルカリ金属原子またはMgX
(Xはハロゲン原子である。)である。}を有する2−
アルキルアダマンタン誘導体、又は2−アルキリデンア
ダマンタンを(メタ)アクリル酸誘導体と反応させて得
られたものである。
【0013】粗生成物の原料である2−アルキルアダマ
ンタン誘導体が有する上記アルキル基は、特に限定され
ないが、合成の容易さ等の観点から、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
sec−ブチル基、t−ブチル基、アミル基、ヘキシル
基等の炭素数1〜6のアルキル基であるのが好適であ
る。半導体用レジストの原料として有用であるという観
点からは、中でもメチル基、エチル基またはブチル基で
あるのが特に好適である。
【0014】また、前記2−アルキルアダマンタン誘導
体が有する−OM基におけるMはアルカリ金属原子また
はMgX(Xはハロゲン原子を示す。)である。該アル
カリ金属原子としてはリチウム原子、ナトリウム原子等
があげられ、MgXにおけるXであるハロゲン原子とし
ては塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
【0015】さらに、前記2−アルキリデンアダマンタ
ン有するアルキリデン基は、特に限定されないが、合成
の容易さ等から、メチリデン基、エチリデン基、プロピ
リデン基、イソプロピリデン基等の炭素数1〜6のアル
キリデン基であるのが好適である。
【0016】本発明で粗生成物の原料として好適に使用
できる2−アルキルアダマンタン誘導体としては、アル
キル基及び−OH基を有するものとして、炭素数1〜6
のアルキル基を有する2−アルキル−2−アダマンタノ
ールが;アルキル基及び−OM基を有するものとして、
下記一般式
【0017】
【化1】
【0018】{式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基で
あり、Mはアルカリ金属原子またはMgX(Xはハロゲ
ン原子を示す。)である。}で示される2−アルキル−
2−アダマンタノールの金属又はハロゲン化金属の塩が
挙げられる。また、好適に使用できる2−アルキリデン
アダマンタンとしては、炭素数1〜6、特に炭素数1〜
3のアルキリデン基を有する2−アルキリデンアダマン
タンが挙げられる。
【0019】粗生成物の具体的な製造方法は、上記アダ
マンタン誘導体等から2−アルキル−2−アダマンチル
(メタ)アクリレートを製造する方法であれば、公知の
方法が何ら制限なく採用でき、例えば、2−アダマンタ
ノンをアルキルマグネシウムハライド等のグリニヤール
試薬やアルキルリチウム等の有機金属試薬にてアルキル
化して得られた2−アルキルアダマンタン誘導体を(メ
タ)アクリル酸の酸ハロゲン化物を用いてエステル化す
る方法、2−アダマンタノンを有機金属試薬を用いてア
ルキル化して得られた2−アルキルアダマンタン誘導体
である2−アルキル−2−アダマンタノールを(メタ)
アクリル酸、(メタ)アクリル酸の酸無水物または(メ
タ)アクリル酸エステル化合物等でエステル化する方
法、2−アダマンタノンを有機金属試薬を用いてアルキ
ル化して得た金属アルコキシドを分解して得られたアル
コール体を脱水して2−アルキリデンアダマンタンを
得、次いで(メタ)アクリル酸を用いて付加反応により
エステル化する方法を挙げることができる。
【0020】本発明において粗生成物に含まれる精製の
対象となる2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)ア
クリレートのうち好適なものとしては、下記一般式
【0021】
【化2】
【0022】(式中、R2は水素原子又は炭素数1〜6
のアルキル基であり、R3は水素原子又はメチル基であ
る。)で示されるものを挙げる事ができるが、半導体用
レジストの原料として有用であり、特に高純度化が重要
であるという観点から、前記一般式において、R2がメ
チル基、エチル基またはブチル基であるものが特に好適
である。
【0023】粗生成物中には、通常、蒸留によって分離
可能な不純物が含まれている。このような不純物として
は、粗生成物合成時に原料として使用するアダマンタン
や2−アダマンタノン;原料由来の不純物である1−ア
ダマンタノール等;合成時に溶媒として使用するテトラ
ヒドロフランやヘキサン等;合成時に副生する1−アダ
マンチルエステルや2−アルキリデンアダマンタン、又
はアルキルアダマンチルエステルを分解するような、酸
又は酸発生物質等の不純物等を挙げることができる。
【0024】これら不純物の含有量は特に限定されない
が、上記した方法で製造した場合、2−アルキル−2−
アダマンチル(メタ)アクリレートの重量を100重量
部としたときの不純物の合計量は、通常1〜50重量部
程度である。
【0025】本発明の製造方法では、上記の様にして得
られた粗生成物を薄膜蒸留して、純度の向上した2−ア
ルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレートを製造
する。薄膜蒸留を採用することにより、蒸留時における
目的物の分解率を例えば5%以内に抑えるような条件設
定を容易に行なうことができる。
【0026】薄膜蒸留に用いる装置は、基本的構造とし
て、内部を真空に保持可能な装置であり、ある温度に加
熱された面上に被蒸留物が連続的に供給されて均一な薄
膜を形成し、目的化合物がその面上に存在する間だけ加
熱されて蒸発し、高沸点成分は面上から回収される構造
を有する装置であればよく、回転円盤式、円筒流下式等
の公知の薄膜蒸留装置が制限なく使用できる。なお、蒸
発した目的化合物はコンデンサー等で冷却することによ
り回収されて受器に溜り、これはバルブ操作によって蒸
留中に装置外へ取出すことができる。
【0027】本発明で行なう薄膜蒸留における加熱温
度、加熱時間、真空度等の蒸留条件は、被蒸留物である
粗生成物の組成に応じて、目的物が分解しないような条
件を適宜設定すればよいが、一般的な蒸留条件は次のよ
うなものである。
【0028】即ち、加熱温度である「薄膜蒸留装置の加
熱面(蒸発面)の温度」は、蒸留圧力にも依るが30〜
200℃とするのが一般的であるが、留出してきた目的
物蒸気を冷却するときの装置やエネルギーコスト等を勘
案すると、50〜150℃の範囲とするのが好適であ
る。
【0029】蒸留時間である「粗生成物の加熱面での滞
留時間」は、加熱温度や加熱面の面積、蒸留圧力、粗生
成物組成等を勘案して決めれば良いが、蒸留時間が長い
とより高沸点の成分まで蒸発しやすく、逆に滞留時間が
短いと目的物の蒸発量が少なくなり蒸留効率が低下する
ので、通常は、0.1〜30秒、特に0.1〜10秒と
するのが好適である。
【0030】蒸留圧力は、特に限定されず、粗生成物の
組成に応じて適宜設定すればよいが、目的物の沸点は圧
力の減少に伴い低くなり、加熱温度を低く設定すること
が可能となり、目的物が分解し難くなるので、通常は、
0.005〜10mmHg(0.67〜1333Pa)
の範囲が、さらに装置上の負担を考慮すると0.1〜3
mmHg(13.3〜400Pa)の範囲とするのが好
適である。
【0031】本発明の製造方法においては、蒸留時にお
ける目的物の分解率を制御し、粗生成物の組成によらず
低い分解率で確実に蒸留を行なうためには、加熱温度及
び加熱時間は、次のような方法で決定される条件を満足
するのが好適である。
【0032】即ち、先ず、被蒸留物となる粗反応物と実
質的に同一の組成を有する少なくとも2以上の標準試料
を、予め定めたそれぞれ異なる温度{Tsn(K)}に加熱
し、該粗標準試料中の2−アルキル−2−アダマンチル
(メタ)アクリレート濃度が加熱前の濃度に対して予め
定めた任意の割合{以下、所期の残存率ともいう。な
お、(その時の濃度:Ct)/(初期濃度C0)を残存率
と定義し、αで表す。}となる時間{tα・ n(秒)}を求
め、次いで求められた該時間の自然対数{ln
(t α・ n)}及び加熱温度の逆数{1/Tsn}をそれぞれ
縦軸及び横軸としてプロットし、当該プロットに基づき
両者の関係を直線で近似し、近似された直線の傾き及び
切片{1/Tsn=0におけるln(tα・ n)の外挿値}を決
定し、決定された当該傾き及び切片をそれぞれA及びB
とし、薄膜蒸留の加熱時間(秒)及び加熱温度(K)を
それぞれt及びTとしたときに、当該加熱時間及び加熱
温度が下記式 t≦exp{(A/T)+B} を満足するようにして薄膜蒸留を行うのが好適である。
特に、蒸留中における目的物の分解率{(1−α)×1
00(%)に相当する。}を実質的に0%に抑えるため
にはαを0.99として導いたA’、及びB’を用い
て、T及びtは、下記式 t≦exp{(A’/T)+B’} を満足するのが好適である。
【0033】上記A及びBの決定方法について、以下に
詳しく説明する。
【0034】上記A及びBの決定に際して使用する標準
試料は、被蒸留物となる粗生成物と実質的に同じ組成を
有するものであれば特に限定されず、被蒸留物の一部、
或いは粗生成物を製造したのと同一の条件で、小スケー
ルで反応を行なう等により別途得た生成物等が用いられ
る。該標準試料には、2−アルキル−2−アダマンチル
(メタ)アクリレートの濃度測定を容易にするため、オ
クタデカン等の熱に対して安定で高沸点の化合物を内部
標準として加えておくのが好適である。
【0035】A及びBの決定に際しては、上記標準試料
を2以上、好ましくは3以上用意し、予め定めたそれぞ
れ異なる温度{Tsn(K)}に加熱する。この時の温度
は、実際に蒸留を行なう圧力における粗生成物の沸点以
上の温度を含んでいれば特に限定されないが、上記沸点
近傍の温度を含むように5〜50℃、特に20〜40℃
の間隔をおくように設定するのが好適である。なお、加
熱時の圧力は、分解反応には殆ど影響を与えないので、
粗生成物温度が上記加熱温度となり得る圧力であれば特
に限定されない。但し、加熱は不活性ガス雰囲気下で、
還流器を付ける等して粗生成物蒸気が系外に出ない様に
して行なうのが好適である。
【0036】例えば、目的物の沸点が423K(150
℃)である場合には、3つの標準試料(標準試料1、
2、及び3)を用意し、それぞれTs1=393K(12
0℃)、Ts2=423K(150℃)、及びTs3=45
3K(180℃)に加熱すればよい。
【0037】次に加熱された各標準試料についてその中
の2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレー
トの濃度が初期濃度(C0)に所期の残存率(α)を乗
じた濃度となる時間{tα・ n(秒)}を求める。該tα・ n
は、各標準試料につていて、加熱中の2−アルキル−2
−アダマンチル(メタ)アクリレートの濃度を経時的に
測定することにより容易に求めることができる。例え
ば、各標準試料(例えば、標準試料1、2、及び3)に
ついて加熱時間と2−アルキル−2−アダマンチル(メ
タ)アクリレート濃度との関係をグラフ化しておき、所
期の残存率を95%(α=0.95)とする場合には、
該グラフから2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)
アクリレート濃度が加熱開始時の95%となるときの時
間(t0.95 1、t0.95 2、及びt0.95 3)を読み取れば
よい。また、所期の残存率を99%(α=0.99)と
する場合には、該グラフから2−アルキル−2−アダマ
ンチル(メタ)アクリレート濃度が加熱開始時の99%
となるときの時間(t0.99 1、t0.99 2、及び
0.99 3)を読み取ればよい。なお、本発明者等の検討
によれば、2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)ア
クリレートの分解反応は、その濃度に対して1次である
こと、別言すれば「lnα=k・tα・ n」の関係があるこ
とが判明したので、実験的及び速度論的に上記k(反応
速度定数:分解方向をマイナスとする。)求め、上記式
に従ってtα・ nを求めることも可能である。
【0038】次に、上記の様にして求められたtα・ n
自然対数{ln(tα・ n)}及び加熱温度の逆数{1/T
sn}をそれぞれ縦軸(y軸)及び横軸(x軸)としてプ
ロットする。使用した標準試料の数と同じ数のプロット
が得られるので、得られたプロットに基づき最小二乗法
等により両者の関係を直線で近似し、近似された直線の
傾き及び切片{1/Tsn=0におけるln(tα・ n)の外
挿値}を求め、それぞれA及びBとすればよい。
【0039】例えば、本発明の方法に基づいて十分蒸留
精製した、酸等の不純物を含まない高純度2−メチル−
2−アダマンチルメタクリレートについて、Ts1=39
3K(120℃)、Ts2=423K(150℃)、及び
s3=453K(180℃)の各温度について加熱試験
を行うと下記表1に示す様な結果が得られる。そして、
この結果からln(α)と加熱時間(秒)とを求め、その
プロットから表2に示すような直線関係が得られ、例え
ばα=0.95を与える時間(t0.95)として表2に示
す値が求まる。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】そして、表2に示すデータに基づき縦
(y)軸にln(t0.95 n)を、横(x)軸に(1/
n)をプロットし、得られたプロットから両者の関係
を直線で近似すると、式 ln(t0.95 n)=12590×(1/Tn)−21.3 で示される直線となったことから、A=12590、及
びB=−21.3が求まる。
【0043】したがって、この場合には、 t≦exp{(12590/T)−21.3}、 を満足する加熱温度及び加熱時間で薄膜蒸留を行なえば
よい。さらに、実質的に分解がおこらないように、αと
して0.99を採用すれば、 t≦exp{(5692/T)−6.25} を満足する加熱温度及び加熱時間で薄膜蒸留を行なえば
よい。
【0044】本発明の製造方法では、粗生成物について
上記のような薄膜蒸留を行なうことにより高純度の2−
アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレートを得
ることができるが、より高純度のものを得ようとする場
合には、1回目の薄膜蒸留で得られた2−アルキル−2
−アダマンチル(メタ)アクリレートを粗生成物とし
て、同様の薄膜蒸留を繰り返すのが好適である。
【0045】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限される
ものではない。
【0046】実施例1 2−アダマンタノン750g(5mol)をテトラヒド
ロフラン3Lに溶解し、あらかじめ臭化メチル523g
(5.5mol)と金属マグネシウム129g(5.5
mol)から調製した臭化メチルマグネシウムを加え、
メチル基及び−OMgBr基を有する2−アルキルアダ
マンタン誘導体を合成した。ガスクロマトグラフィーに
より反応の進行を確認した後、続いて溶液にトリエチル
アミン126g(1.25mol)及びメタクリル酸ク
ロリドを653g(6.25mol)を加えて反応液を
50℃まで加温し、2−メチル−2−アダマンチルメタ
クリレートを合成した。ガスクロマトグラフィーで反応
が終了したのを確認した後に、水酸化ナトリウムの0.
1%メタノール溶液500mLを加えて残存するメタク
リル酸クロリドを反応させ、テトラヒドロフランを減圧
留去した。続いてヘキサン3Lを加え、有機層を1N塩
化アンモニウム水溶液、5%水酸化ナトリウム水溶液、
イオン交換水で洗浄し、重合禁止剤としてフェノチアジ
ンを0.2g加えて溶媒を減圧留去し、2−メチル−2
−アダマンチルメタクリレートの粗生成物(1.2k
g、ガスクロ純度90%)を得た。
【0047】得られた粗生成物の一部を、120℃、1
50℃、及び180℃で加熱試験を行ない、ガスクロマ
トグラフィーで経時的に2−メチル−2−アダマンチル
メタクリレートの濃度を測定し、A及びBの決定方法で
具体的に示した方法と同様にしてA及びBを求めたとこ
ろ、A=10360及びB=−23.0であった。な
お、Aの値が前記具体例より小さくなっているのは、該
粗生成物に目的物の熱分解を促進する酸及び酸発生物質
が微量含まれている事が原因である。(本発明者等は、
上記の塩基処理程度の処理では酸等の不純物を完全に除
去する事はできないことを確認している。)残りの粗生
成物について、回転円盤式の薄膜蒸留装置を用い、蒸留
圧力(P)1.5〜0.3mmHg(200〜40P
a)、加熱時間(t)1秒、及び表3に示す加熱温度
(T)で薄膜蒸留を行ない、各蒸温度ごとに留分を回収
し、ガスクロマトグラフで純度を測定した。なお、前記
A及びBの値から、下記式 t=1≦exp{(A/T)+B} を満足する加熱温度Tの最高値は450K(177℃)
である。
【0048】また、この時の薄膜蒸留において、留分1
〜4については、原料受けから加熱盤を通し、蒸発しな
かった残りを残受けに受ける方法を採用し、留分5〜6
については、原料受けから加熱盤を通し、蒸発しなかっ
た残りを再び原料受けに戻す方法を採用した。
【0049】その結果を表3に示す。また、初留、各回
収留分、および釜残(回収された高沸物を含む)につい
てガスクロマトグラフィー測定を行なったところ、2−
メチル−2−アダマンチルメタクリレートの分解率
{(1−α)×100}は、約0.8%であった。
【0050】
【表3】
【0051】表3に示されるように、留分4〜6で純度
の向上した2−メチル−2−アダマンチルメタクリレー
トが得られ、特に留分5及び6については97%という
非常に高純度のものが得られている。
【0052】上記留分5及び6を混合し、30℃で1ケ
月間保存したが、着色等は見られず、保存後の2−メチ
ル−2−アダマンチルメタクリレートは、良好な重合性
を示した。
【0053】比較例1 2−アダマンタノン150gから出発して実施例1と同
様の操作を行ない、2−メチル−2−アダマンチルメタ
クリレートの粗生成物(240g、ガスクロ純度87
%)を得た。これを圧力0.3mmHg(40Pa)、
オイルバスの温度105℃で単蒸留を試みたが、分解生
成物である2−メチレンアダマンタンが昇華し、真空ラ
インを閉塞したために蒸留を途中で停止した。それまで
に留分を15g取得したが、その純度は66%であっ
た。
【0054】実施例2 薄膜蒸留において最初から蒸発しなかった残りを残受け
に受ける方法を採用する他は実施例1と同様にして10
0〜110℃の留分(2−メチル−2−アダマンチルメ
タクリレート純度94%)1.0Kgを得た。該留分の
うち750gを用いて上記と同様にして薄膜蒸留を行な
い、100〜110℃の留分520gを回収したとこ
ろ、その純度は99%であった。なお、2回目の薄膜蒸
留で得られた留分には酸等の不純物は含まれておらず、
前記A及びBの決定方法にしたがって求めたA及びBは
それぞれ12590及び−21.3であった。
【0055】比較例2 実施例2において使用したのと同じ留分250gを圧力
0.3mmHg(40Pa)で単蒸留を試みたが、釜の内温
100℃で3時間の時点で真空ラインに2−メチレンア
ダマンタンが多量に付着したので停止した。
【0056】実施例3 2−アダマンタノン750g(5mol)をテトラヒド
ロフラン4Lに溶解し、臭化エチル605g(5.5m
ol)を加えた。攪拌しながら金属リチウム70g(1
0mol、0.91当量)を内温が40℃を超えないよ
う、少量ずつ(始めは約1g、最後は5g位)加え、エ
チル基及び−OLi基を有する2−アルキルアダマンタ
ン誘導体を得た。ガスクロマトグラフィーで反応の進行
を確認し、続いて溶液にメタクリル酸クロリドを549
g(5.25mol)加えて反応液を50℃まで加温
し、2−エチル−2−アダマンチルメタクリレートを合
成した。ガスクロマトグラフィーで反応の終了を確認し
た後、メタノール60mLと水酸化ナトリウムの10%
水溶液60mLを加えて残存するメタクリル酸クロリド
を反応させた。続いて水750mLを加えて攪拌、静置
して有機層と分液した。その後、重合禁止剤としてフェ
ノチアジンを0.2g加えて溶媒を減圧留去し、2−エ
チル−2−アダマンチルメタクリレートの粗生成物
(1.4kg、ガスクロ純度92%)を得た。
【0057】得られた粗生成物の一部を、60℃、12
0℃、及び150℃で加熱試験を行ない、ガスクロマト
グラフィーで経時的に2−エチル−2−アダマンチルメ
タクリレートの濃度を測定し、A及びBの決定方法で具
体的に示した方法と同様にしてα=0.95となるA及
びBを求めたところ、A=11200及びB=−27.
2であった。
【0058】残りの粗生成物について、回転円盤式の薄
膜蒸留装置を用い、蒸留圧力(P)1.5〜0.3mm
Hg(200〜40Pa)、加熱時間(t)1秒、及び
表4に示す加熱温度(T)で薄膜蒸留を行ない、各蒸温
度ごとに留分を回収し、ガスクロマトグラフで純度を測
定した。なお、上記粗生成物は融点約40℃の固体であ
ったため、薄膜蒸留装置の流路系を約45℃に保温しな
がら行なった。また、前記A及びBの値から、下記式 t=1≦exp{(A/T)+B} を満足する加熱温度Tの最高値は412K(139℃)
である。
【0059】また、この時の薄膜蒸留において、留分1
及び2については、原料受けから加熱盤を通し、蒸発し
なかった残りを残受けに受ける方法を採用し、留分3及
び4については、原料受けから加熱盤を通し、蒸発しな
かった残りを再び原料受けに戻す方法を採用した。
【0060】その結果を表4に示す。また、初留、各回
収留分、および釜残(回収された高沸物を含む)につい
てガスクロマトグラフィー測定を行なったところ、2−
エチル−2−アダマンチルメタクリレートの分解率
{(1−α)×100}は、約2%であった。
【0061】
【表4】
【0062】表4に示されるように、留分3及び4で純
度の向上した2−エチル−2−アダマンチルメタクリレ
ートが得られている。
【0063】上記留分3及び4を混合し、固体として3
0℃で1ケ月間保存したが、着色等は見られず、保存後
の2−エチル−2−アダマンチルメタクリレートは、良
好な重合性を示した。
【0064】実施例4 2−アダマンタノン750g(5mol)をテトラヒド
ロフラン2.5Lに溶解し、10℃以下に冷却しながら
市販のブチルリチウム1.6mol/Lヘキサン溶液
3.2L(5.1mol)を加え、ブチル基及び−OL
i基を有する2−アルキルアダマンタン誘導体を合成し
た。ガスクロマトグラフィーで反応の進行を確認し、続
いて溶液にメタクリル酸クロリドを549g(5.25
mol)加えて反応液を50℃まで加温し、2−ブチル
−2−アダマンチルメタクリレートを合成した。ガスク
ロマトグラフィーで反応の終了を確認し、メタノール6
0mLを加えて反応を停止した。続いて水750mLで
洗浄し、重合禁止剤としてフェノチアジンを0.2g加
えて溶媒を減圧留去し、2−ブチル−2−アダマンチル
メタクリレートの粗生成物(1.5kg、ガスクロ純度
88%)を得た。
【0065】得られた粗生成物の一部を100℃、12
0℃、及び150℃で加熱試験を行ない、ガスクロマト
グラフィーで経時的に2−ブチル−2−アダマンチルメ
タクリレートの濃度を測定し、A及びBの決定方法で具
体的に示した方法と同様にしてα=0.95となるA及
びBを求めたところ、A=11500及びB=−29.
3であった。
【0066】残りの粗生成物について、回転円盤式の薄
膜蒸留装置を用い、蒸留圧力(P)1.5〜0.3mm
Hg(200〜40Pa)、加熱時間(t)0.5秒か
ら0.3秒、及び表5に示す加熱温度(T)で薄膜蒸留
を行ない、各蒸温度ごとに留分を回収し、ガスクロマト
グラフで純度を測定した。また、前記A及びBの値か
ら、下記式 t=0.5≦exp{(A/T)+B} および t=0.3≦exp{(A/T)+B} を満足する加熱温度Tの最高値は402K(129℃)
および409K(136℃)である。
【0067】また、この時の薄膜蒸留において、留分1
〜3については、原料受けから加熱盤を通し、蒸発しな
かった残りを残受けに受ける方法を採用し、留分4及び
5については、原料受けから加熱盤を通し、蒸発しなか
った残りを再び原料受けに戻す方法を採用した。
【0068】その結果を表5に示す。また、初留、各回
収留分、および釜残(回収された高沸物を含む)につい
てガスクロマトグラフィー測定を行なったところ、2−
ブチル−2−アダマンチルメタクリレートの{分解率
(1−α)×100}は、約4%であった。
【0069】
【表5】
【0070】表5に示されるように、留分3〜5で純度
の向上した2−ブチル−2−アダマンチルメタクリレー
トが得られている。
【0071】上記留分4及び5を混合し、30℃で1ケ
月間保存したが、着色等は見られず、保存後の2−ブチ
ル−2−アダマンチルメタクリレートは、良好な重合性
を示した。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、アダマンタノンをアル
キル化しさらにエステル化する等の方法により合成した
粗2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレー
トについて、蒸留時の分解を有効に抑制することが可能
となり、保存安定性の良好な高純度2−アルキル−2−
アダマンチル(メタ)アクリレートを効率よく製造する
事が可能となる。
【0073】特に、上記粗2−アルキル−2−アダマン
チル(メタ)アクリレートには、熱分解を促進する不純
物(酸や酸発生物質と思われる)が含まれていることが
多く、通常の蒸留を行なう場合には目的物の分解を抑制
するためにこのような不純物を除去するための煩雑な処
理操作を行なう必要があったが、本発明では、このよう
な処理を行なうことなく、薄膜蒸留の蒸留条件を調整す
るだけで上記分解を有効に抑制することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル基、及び−OH基或いは−OM
    基{但し、Mはアルカリ金属原子またはMgX(Xはハ
    ロゲン原子である。)である。}を有する2−アルキル
    アダマンタン誘導体、又は2−アルキリデンアダマンタ
    ンを(メタ)アクリル酸誘導体と反応させて得られる粗
    2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレート
    を薄膜蒸留することを特徴とする高純度2−アルキル−
    2−アダマンチル(メタ)アクリレートの製造方法。
  2. 【請求項2】 加熱温度{T(K)}及び加熱時間{t
    (秒)}が下記決定方法で決定されるA及びBを用いた
    下記式 t≦exp{(A/T)+B} を満足する条件で薄膜蒸留を行なうこと特徴とする請求
    項1記載の高純度2−アルキル−2−アダマンチル(メ
    タ)アクリレートの製造方法。 〔A及びBの決定方法〕先ず、粗2−アルキル−2−ア
    ダマンチル(メタ)アクリレートと実質的に同一の組成
    を有する少なくとも2以上の標準試料を、予め定めたそ
    れぞれ異なる温度{Tsn(K)}に加熱し、該粗標準試料
    中の2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレ
    ート濃度が加熱前の濃度に対して予め定めた任意の割合
    となる時間{tα・ n(秒)}を求め、次いで求められた該
    時間の自然対数{ln(tα・ n)}及び加熱温度の逆数
    {1/Tsn}をそれぞれ縦軸及び横軸としてプロットし、
    当該プロットに基づき両者の関係を直線で近似し、近似
    された直線の傾き及び切片{1/Tsn=0におけるln
    (tα・ n)の外挿値}を決定し、当該傾き及び切片をそ
    れぞれA及びBとする。
  3. 【請求項3】 薄膜蒸留により得られた留出物を粗2−
    アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレートと
    し、さらに薄膜蒸留を行なうことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の高純度2−アルキル−2−アダマ
    ンチル(メタ)アクリレートの製造方法。
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