JP2002003177A - 移動式クレーンにおけるブームのバックストップ - Google Patents
移動式クレーンにおけるブームのバックストップInfo
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- JP2002003177A JP2002003177A JP2000185748A JP2000185748A JP2002003177A JP 2002003177 A JP2002003177 A JP 2002003177A JP 2000185748 A JP2000185748 A JP 2000185748A JP 2000185748 A JP2000185748 A JP 2000185748A JP 2002003177 A JP2002003177 A JP 2002003177A
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Abstract
らタワークレーンへ、又はその逆へ組み換える時のよう
に、バックストップの作動するブーム角度を複数切換え
できるような構造にする。 【解決手段】 アウターパイプにインナーパイプがスラ
イド自在に嵌入され、アウターパイプの端とインナーパ
イプの基部との間にコイルスプリングを嵌挿したバック
ストップにおいて、前記アウターパイプと前記コイルス
プリングとの間にインナーパイプの外周から振出し機構
を介しアウタープレート側部の格納位置間で振り出し可
能な断面U字形スペーサを有し、バックストップの作動
するブーム角度を複数切換え可能にした。
Description
けるバックストップの改良に係るものである。
い階の工事をクレーンブームで行い、工事が進むと、同
じクレーンをタワークレーンに組み換えて高い階の工事
を行うようにしている。
タワーブームの下部は共用し、その上に取り付けるアタ
ッチメントを換えることによってクレーンブームからタ
ワークレーンあるいはその逆に組み換えるようにしてい
る。そして図7と図8に示すごとく、ボトムブームaと
フレームbとの間にバックストップcが取り付けられ、
後方へのブームのあおりを防いでいる。しかし、クレー
ンブームは最も起こした時のブーム角は約80度(図
7)、タワークレーンは90度で使用する(図8)。こ
のため、クレーンブームでは、ブーム角80度でバック
ストップが最縮状態になるようにセットし、タワークレ
ーンでは90度で最縮状態になるようにセットしてい
る。従って、クレーンブームからタワークレーン(又は
その逆)へ組み換える場合、バックストップcの最縮長
さを変える必要がある。
図7〜図9参照 図9はコイルスプリングをスライドして位置を変え得る
ようにした構造例である。図9でバックストップcはア
ウターパイプdとこれに対しスライド可能に嵌挿された
インナーパイプeと、インナーパイプeに嵌挿したコイ
ルスプリングfとを備えている。
プリングfのフレーム側端部にはエンドプレートgが取
り付けられ、このエンドプレートgにボルト挿通用の穴
hをあけてある。他方インナーパイプeにもその軸心方
向に隔て設けられた2ケの穴i1,i2を有している。そ
して、エンドプレートgに設けた穴hとインナーパイプ
eのフレーム寄りの穴i1をタワークレーンとして使用
する時に(図9・c)、又バックストップの先端寄りの
穴i2をクレーンブームとして使用する時に選んで使用
する。タワークレーンの時は図8の如くインナーパイプ
eの穴i1にボルトjを通してコイルスプリングfをイ
ンナーパイプeに固定する。ボルトjの抜け止めにはダ
ブルナットkを用いている。
重いため、コイルスプリングfを動かすのは大変であ
る。また、ボルトjを入れる為に穴i1又はi2の位置を
合わせる必要があり、重いコイルスプリングでは容易で
ない。さらに、インナーパイプeに穴i1やi2をあける
と強度上不利となる。さらに又ダブルナットkで止める
ために工具(スパナ)が必要となる等問題がある。
図10と図11参照 この例においては、クレーンブームの時はスペーサm
を、アウターパイプdの端に取り付け、又タワークレー
ンの時はスペーサmを取り外して、保管しておく構造で
ある。
圧縮力に耐える必要があり、長さも必要なため、重くな
る。スペーサmをはずした時に保管する場所も必要とな
る。又保管場所からこれを運び、これをバックストップ
に取り付ける作業も大変である(左右で2個)。取り付
け作業をする場所の足場や、地上からの高さも問題にな
る。さらにはアウターパイプdへの取り付けは、ボルト
m´をボルト穴m´´(図11・c)を挿入して固定す
るが、片側で少なくとも2本以上は必要となる。この作
業を左右のバックストップcに対しそれぞれおこなうた
め、時間を要し、これ又面倒な作業となる。
図12及び図13参照 この例は、バックストップcのボトムブームaへの取り
付け位置を変えるものである。図12の如くクレーンブ
ームの時は、ブームフートに近い連結部nに取り付け、
図13の如くタワークレーンの時は、ブーム先端寄りに
設けた連結部oに取り付ける。この構造の場合もバック
ストップcの重量が重いため、人力で取り付ける位置を
変えるのは不可能である。位置変え時にはバックストッ
プcをクレーンで吊っての作業となり、この作業のため
別のクレーンが必要となり、作業の能率的、費用的にも
問題がある。
て、クレーンブームからタワークレーンへ、又はその逆
へ組み換える時のように、バックストップの作動するブ
ーム角度を複数切換えできるような構造にすることを目
的とする。
インナーパイプがスライド自在に嵌入され、アウターパ
イプの端とインナーパイプの基部との間にコイルスプリ
ングを嵌挿したバックストップにおいて、前記アウター
パイプと前記コイルスプリングとの間にインナーパイプ
の外周から振出し機構を介しアウタープレート側部の格
納位置間で振り出し可能な断面U字形スペーサを有し、
バックストップの作動するブーム角度を複数切換え可能
にした。 (2)前記断面U字形スペーサのコイルスプリングに当
接する側の上部に外れ止部材を設けた。 (3)前記振出し機構が、一端がアウターパイプの側面
に固着されたブラケットに支点ピンで枢支され、他端が
断面U字形のスペーサの端部に固着された連結バーより
なっている。 (4)アウターパイプの下部に固着されたラグに対し、
断面U字形のスペーサの前記連結バーと反対側の端に設
けたブラケットを固定ピンで結合して格納可能にした。 (5)前記振出し機構をアウターパイプの上部又は斜め
上方に設けた。 (6)アウターパイプにインナーパイプがスライド自在
に嵌入され、アウターパイプの端とインナーパイプの基
部大径部との間にコイルプリングを嵌挿したバックスト
ップにおいて、前記インナーパイプの基部大径部格納位
置と前記インナーパイプの外周との間で振出し機構を介
し振り出し可能な断面U字形スペーサを有し、バックス
トップの作動するブーム角度を複数切換え可能にした。
に基いて説明する。図2はブーム角80°までのクレー
ンブームとして使用する場合、図3はブーム角90°の
タワークレーンとして使用する場合を示す。
ーパイプに嵌挿されている。図1で、1はアウターパイ
プdの側面に格納される断面U字形スペーサ(以下U字
形スペーサという)である。U字形スペーサ1の端に連
結バー2の一端が固着され、その他端が支点ピン3でア
ウターパイプdの側部に取付けられている。支点ピン3
を挿入する穴は、連結バー2側には横長穴4aがあけら
れている(図1・e)。アウターパイプd側には、ブラ
ケット5が固着され、これに丸穴4bがあけられている
(図1・f)。連結バー2は横長穴4aと丸穴4bに挿
入された支点ピン3のまわりに回転可能に支持されてい
る。6は外れ止め部材で(図1・e)、U字形スペーサ
1を支点ピン3のまわりに回転し、インナーパイプeの
まわりに下側から挟むように取付けたとき、U字形スペ
ーサ1が外れない(落下防止)ための部材である。外れ
止め部材6はU字形スペーサ1の端に取付けたフランジ
12と13の間にあり、一端を外れ止め支点ピン7で、
又他端を抜き差し可能な固定ピン8で取付けられてい
る。14はU字形スペーサ1側のフランジ12とフラン
ジ13間に介在させたナイロン製等の板体である。9は
アウターパイプdの下面に取付けたラグで、U字形スペ
ーサ1側に取付けたブラケット10とを固定ピン15で
結合し、アウターパイプd側部への格納状態を保持す
る。
タワークレーン用として使用する時は、図1・aの如く
支点ピン3のまわりに回動して振出し(矢印X)、イン
ナーパイプeと同心位置で外れ止め部材6を図1・bの
実線位置に落し、固定ピン8を挿入して落下を防止す
る。
ーサ1をアウターパイプdの側面に取り付けたが、図5
に示すごとく、アウターパイプdの上面あるいは斜め上
方に取り付けてもよい。このように上面や斜め側面位置
に取り付けた場合にはU字形スペーサ1に対し、その自
重の作用で、外れ止めが不要になる。
面に取付けた例である。スペーサ1の連結バー2はアウ
ターパイプdの上面に取付けたブラケット5に対し、支
点ピン3で回動自在に取り付けられている。格納時は図
4の矢印Y方向に振り出し、アウターパイプd上に設け
たラグ9に固定ピン15で格納される。
プdの上部にブラケット5を設けた例、図5(b)はア
ウターパイプdの側部に、図5(c)は斜め上方に取付
けた例を示している。これらの取付構造であると、図1
の場合の如く、外れ止め部材を要しない。
の2の作動について以下に説明する。クレーンブームの
時、スペーサ1をバックストップcの中心軸線上にセッ
トする。タワークレーンの時は、スペーサ1をバックス
トップの外側に振り出し、固定用ラグ9に固定ピン15
を挿入し固定する。するとスペーサ1はアウターパイプ
外側に固定格納される。
プcが縮んでくると、まずコイルスプリング11がU字
形スペーサ1の端面に当たる。コイルスプリング11が
スペーサ1に当たっていないときは、スペーサ側面とア
ウターパイプ側面に、わずかに隙間ができるようにして
ある。さらに縮まると、コイルスプリング11がスペー
サ1を押し上げ、スペーサ1の側面とアウターパイプd
の端面が当たる。その後、コイルスプリング11がさら
に縮んでいく。U字形スペーサ1のバーに長穴4aを設
けたので、ピンと長穴4aの間に隙間ができ、支点ピン
3にはバックストップcの圧縮力が加わらない。
格納されているので、コイルスプリング11がアウター
パイプdの側端面に直接当たる。
ーサ1の支点ピン3をインナーパイプeの基部大径部に
取り付けたものである。格納位置から振り出すと、スペ
ーサ1は図6のごとくインナーパイプe上に跨るように
なる。
ーサ1の振り出しと固定ピンの抜き差しだけでバックス
トップの最縮長をかえることができるので、スパナ等の
工具を使うことなく、短時間に、しかも容易に組み換え
作業ができる。
dに固定されているので、スペーサ重量を作業者が支え
る必要がない。そのため、軽い力で振り出し操作するこ
とができる。
実施したクローラクレーンの側面図。
面図。
係の異る3つの例。
用した場合の側面図。
た場合の側面図。
ンに使用した例の側面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 アウターパイプにインナーパイプがスラ
イド自在に嵌入され、アウターパイプの端とインナーパ
イプの基部との間にコイルスプリングを嵌挿したバック
ストップにおいて、前記アウターパイプと前記コイルス
プリングとの間にインナーパイプの外周から振出し機構
を介しアウタープレート側部の格納位置間で振り出し可
能な断面U字形スペーサを有し、バックストップの作動
するブーム角度を複数切換え可能な移動式クレーンのバ
ックストップ。 - 【請求項2】 前記断面U字形スペーサのコイルスプリ
ングに当接する側の上部に外れ止部材を設けた請求項1
記載の移動式クレーンのバックストップ。 - 【請求項3】 前記振出し機構が、一端がアウターパイ
プの側面に固着されたブラケットに支点ピンで枢支さ
れ、他端が断面U字形のスペーサの端部に固着された連
結バーよりなる請求項1記載の移動式クレーンのバック
ストップ。 - 【請求項4】 アウターパイプの下部に固着されたラグ
に対し、断面U字形のスペーサの前記連結バーと反対側
の端に設けたブラケットを固定ピンで結合して格納可能
にした請求項2記載の移動式クレーンのバックストッ
プ。 - 【請求項5】 前記振出し機構をアウターパイプの上部
又は斜め上方に設けた請求項1記載の移動式クレーンの
バックストップ。 - 【請求項6】 アウターパイプにインナーパイプがスラ
イド自在に嵌入され、アウターパイプの端とインナーパ
イプの基部大径部との間にコイルプリングを嵌挿したバ
ックストップにおいて、前記インナーパイプの基部大径
部格納位置と前記インナーパイプの外周との間で振出し
機構を介し振り出し可能な断面U字形スペーサを有し、
バックストップの作動するブーム角度を複数切換え可能
な移動式クレーンのバックストップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000185748A JP3538734B2 (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 移動式クレーンにおけるブームのバックストップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000185748A JP3538734B2 (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 移動式クレーンにおけるブームのバックストップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002003177A true JP2002003177A (ja) | 2002-01-09 |
JP3538734B2 JP3538734B2 (ja) | 2004-06-14 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000185748A Expired - Fee Related JP3538734B2 (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 移動式クレーンにおけるブームのバックストップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3538734B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012101924A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Ihi Construction Machinery Ltd | ブームバックストップ装置 |
JP2012111569A (ja) * | 2010-11-22 | 2012-06-14 | Hitachi Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd | クレーン |
-
2000
- 2000-06-21 JP JP2000185748A patent/JP3538734B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3538734B2 (ja) | 2004-06-14 |
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