JP2002001846A - 板紙合板の製造方法 - Google Patents

板紙合板の製造方法

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JP2002001846A
JP2002001846A JP2000188621A JP2000188621A JP2002001846A JP 2002001846 A JP2002001846 A JP 2002001846A JP 2000188621 A JP2000188621 A JP 2000188621A JP 2000188621 A JP2000188621 A JP 2000188621A JP 2002001846 A JP2002001846 A JP 2002001846A
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JP
Japan
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paperboard
fibers
paperboards
cross
plywood
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JP2000188621A
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English (en)
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Hideaki Nishizaki
英明 西崎
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SHINEI SHISHOKO KK
Original Assignee
SHINEI SHISHOKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外力に対して強靭な横目繊維で紙厚を増大した
板紙合板を連続的にコイル巻き取り生産を可能にした製
造方法を提供する。 【解決手段】長手方向の縦目繊維で抄紙された長尺板紙
を所要の長さと幅で縦目繊維に対し直交する方向に断裁
した方形の板紙3a、3bを前記縦目繊維が長手方向の
両側縁に向くよう横目繊維4で並べて左右から横目繊維
4の方向と直交する方向に連続的に互いに前進送りし板
紙3a、3bの何れか一方に接着剤を塗布して左右の板
紙の継ぎ目20a、20bを相互にずらせて対接し連続
的に千鳥貼りして長手方向に対し横目繊維4となった長
尺板紙合板10を前記横目繊維4と平行な軸線回りでコ
イル11に巻き取りする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横目繊維の板紙合
板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種箱状容器、スパイラル紙管、建築構
築材等において、板紙を複数枚重ねて接着した複数層か
らなる板紙合板が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の板紙合板は、各
層の板紙は全て縦目繊維の一方向である。これは長尺板
紙の抄紙の製造上で長手方向に沿った縦目繊維となるか
らである。この縦目繊維で製造された長尺の板紙は紙厚
が1mmを限度としてコイル状に巻き取りされるが、1
mm以上の紙厚では所要長さの平板に断裁されて各種の
用途の素材として提供されている。これは、縦目繊維の
長尺の板紙をコイル状に巻くと、曲げに対する縦目繊維
の反発力に逆らって巻くことになり、1mm以上の紙厚
の板紙ではコイル巻きができないからである。
【0004】複数層からなる板紙合板を連続的に能率生
産する場合にはコイル状に巻き取られている板紙を巻き
戻して重ね接着することが有利であるが、コイル状に巻
き取り可能とする紙厚は前記のように1mmが限度であ
るため、所要の重ね板厚合板の層厚とするには層の枚数
を多く必要とし、生産能率の向上に影響を及ぼすと共に
コスト高となっている。また、1mm以上の紙厚の板紙
では所要の長さと幅の平板接着による製造方法を用いな
くてはならないのでこれも生産能率性やコストの低減を
図ることに難点があった。
【0005】さらに、縦目繊維の板紙合板による製品は
外力を縦目繊維の線方向に受けるような場合は縦目繊維
の弾力によって抵抗して強度剛性を保持するが、縦目繊
維の繊維の線方向に対し直交する方向からの外力には弱
く変形する不具合を有している。例えば、ファクシミリ
感熱記録紙、食品包装用ラップフィルム、アルミホイ
ル、農業用ビニルシート等の巻芯に用いられているスパ
イラル紙管は、前記製紙工場における長尺紙の製造制約
により、紙の繊維方向は長手方向に沿ったいわゆる縦目
繊維で抄紙され常に縦目繊維の紙テープで螺旋状に複数
層捲回接着して形成されている。従って、紙テープの縦
目繊維はスパイラル紙管の軸線方向に対して緩傾斜角度
となるのでパイラル紙管の径方向に加わる外力を縦目繊
維の剪断方向に受けるため外力に対する抵抗力が小さく
リングクラッシュと称する潰れ変形がし易い欠点があ
る。
【0006】円形若しくは3辺以上の多角形の側壁板を
板紙合板で製造する箱状容器においては、前記側壁板は
所要幅の帯状の板紙合板を円形容器では円形に曲げ、3
辺以上の多角形の容器ではコーナー部となるところの内
側にVカットして折り曲げている。このような箱状容器
の側壁板においても、その素材である帯状の板紙合板は
長手方向に沿った縦目繊維であるため、円形の容器では
曲げに対する縦目繊維の反発力に逆らって円形に曲げる
ことになり製造が容易ではない。また、円形容器や多角
形の容器の何れにおいても長手方向に沿った縦目繊維の
側壁板は側壁板の上方から加わる外力は縦目繊維の剪断
方向に受けるため外力に対する抵抗力が小さく側壁板が
座屈変形する不具合がある。
【0007】本発明の目的は、外力に対して強靭な横目
繊維で紙厚を増大した板紙合板を連続的にコイル巻き取
り生産を可能にした製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、長手方向の縦目繊維で抄紙された長尺板紙
を所要の長さと幅で縦目繊維に対し直交する方向に断裁
して多数枚の方形の板紙を得ること、この方形の板紙を
前記縦目繊維が長手方向の両側縁に向くよう横目繊維で
並べて左右から横目繊維方向と直交する方向に連続的に
互いに前進送りし何れか一方の板紙に接着剤を塗布して
左右の板紙の継ぎ目を相互にずらせて対接し連続的に千
鳥張りすること、前記連続的に千鳥貼りして長手方向に
対し横目繊維となった長尺板紙合板を前記横目繊維と平
行な軸線回りでコイル巻き取りすることを特徴とするも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。図1において、1は長手方向に沿って縦
目繊維2の長尺板紙である。本発明は、先ず、この縦目
繊維2の長尺板紙1を所要の長さLと幅Bで縦目繊維2
に対し直交する方向に断裁して多数枚の方形の板紙3を
得る。
【0010】前記方形の板紙3を図2で示すように、前
記縦目繊維2が長手方向の両側縁に向くよう横目繊維4
で並べて左側の板紙3aと右側の板紙3bとを左右から
横目繊維4の方向と直交する方向に送りロール5によっ
て互いに接近するよう前進送りし、板紙3a、3bの何
れか一方、図示では左側の板紙3aの面に接着剤塗布ロ
ール6にて接着剤を塗布する。
【0011】前記互いに前進送りして接近したところで
送り方向変換ロール7によって板紙3a、3bを鉛直方
向に下降するよう送り方向を変換して各板紙3a、3b
の継ぎ目20a、20b相互にずらせて対接接着し連続
的に千鳥貼りして送りロール8により下方送りする。
【0012】これにより、図3で示すように、2層の板
紙3a、3bの継ぎ目20a、20bが互い違いに位相
をずらした千鳥貼りで連結した長手方向の両側縁に対し
横目繊維4の長尺連続の板紙合板10が製造される。こ
の横目繊維4の長尺連続の板紙合板10は適当な下降端
でガイドローラ9によって水平方向に送り移動方向を変
換し図略の巻き取り装置にて巻き取りしてコイル11と
する。
【0013】上記本発明の製造工程において、2層の板
紙3a、3bの継ぎ目20a、20bが互い違いに位相
をずらした千鳥貼りで連結した長手方向の両側縁に対し
横目繊維4の長尺連続の板紙合板10を図略の巻き取り
装置にて巻き取りしてコイル11とするときには横目繊
維4と平行な軸線回りで巻き取るため、縦目繊維のよう
な曲げに対する繊維の反発力に逆らうことがなく曲げが
容易となるので板紙合板10の板厚を従来の縦目繊維の
板紙より増大してもコイル巻き取りを可能とする。因み
に従来の縦目繊維では前述のように紙厚は1mmが限度
であったが本発明では板紙3a、3bのそれぞれを0.
75mmを用い1.5mmの板紙合板10でもコイル巻
き取りが容易に得られた。
【0014】上記のようにして得られた横目繊維4の長
尺連続の板紙合板10は各種の製品の素材として提供さ
れ、横目繊維4の効果を発揮する。その効果について図
4のスパイラル紙管11、図5の角型箱状容器12、図
6の円形容器14に適用した製品の例で説明する。
【0015】従来の縦目繊維の紙テープによるスパイラ
ル紙管においては径方向に加わる外力は縦目繊維の剪断
方向に受けて外力の抵抗力が小さいためリングクラッシ
ュによる潰れ変形しやすい欠点があったが、本発明方法
で得られた板紙合板10を紙テープとして用いて製造し
た図4のスパイラル紙管11においては、横目繊維4が
紙テープの捲回傾斜角に対して反対方向の傾斜角とな
る。これにより、スパイラル紙管11の径方向に加わる
外力を横目繊維4が繊維の軸線方向に受けて抵抗し、リ
ングクラッシュによる潰れ変形に対して強い剛性を有す
る。
【0016】また、従来の縦目繊維の紙テープでは曲げ
に対する縦目繊維の反発力に逆らってスパイラル捲回す
ることになるため1mm以上の紙厚の紙テープではスパ
イラル紙管を製造することができず、1mmの紙厚の縦
目繊維の紙テープで捲回層厚5mmのスパイラル紙管を
製造するには5回の捲回による5層となるが、本発明方
法で得られた1.5mmの板紙合板10の紙テープを用
いることにより3回強の捲回による3層強ですむことに
なり、スパイラル捲回工数を低減し製造能率を向上して
コストダウンすることができる効果がある。
【0017】図5の角型箱状容器12及び図6の円形容
器14については本発明方法で得られた板紙合板10を
側壁板13及び15に用いることにより横目繊維4は側
壁板13及び14の周方向に対し直交する上下方向とな
る。これにより、側壁板13及び14の上方から加わる
外力は横目繊維4が繊維の軸線方向に受けて抵抗し側壁
板13及び14の座屈変形を防止する効果があり、円形
容器14については横目繊維4と平行に曲げることにな
り製造が容易となる効果がある。
【0018】尚、本発明方法で得られた板紙合板10は
上記スパイラル紙管11や角型箱状容器12及び円形容
器14に限定されるものではなく、その他板紙合板を用
いる製壁板、天井板等の建材、家具裏板、額縁等の素材
として広く提供することができる。
【0019】また、上記の実施例では、2枚の板紙3
a、3bによる2層の板紙合板10であるが、本発明を
応用して2層以上の複数層とすることも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によると、従来では
厚板による長尺板紙合板のコイル巻き取り生産が得られ
なかったが、横目繊維の厚板による長尺板紙合板のコイ
ル巻き取り生産が可能となり、この横目繊維による長尺
板紙合を素材として強度剛性および品質を向上した製品
を提供することができ、特に曲げ整形を行う製品におい
ては横目繊維によって曲げ加工が容易となり生産能率が
向上しコスト低減を図ることができる格別な利点を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦目繊維の長尺板紙の平面図
【図2】本発明の製造方法の1例を示す斜視図
【図3】本発明の製造方法により製造された板紙合板の
斜視図
【図4】本発明の方法によって製造された板紙合板によ
る紙テープで製造した製品の例を示すスパイラル紙管の
側面図
【図5】本発明の方法によって製造された板紙合板によ
って製造した製品の例を示す角形箱状容器の斜視図
【図6】本発明の方法によって製造された板紙合板によ
って製造した製品の例を示す円形容器の斜視図
【符号の説明】
1 縦目繊維長尺板紙 2 縦目繊維 3 形の板紙 3a 板紙 3b 板紙 4 横目繊維 5 送りロール 6 接着剤塗布ロール 7 送り方向変換ロール 8 送りロール 9 ガイドロール 10 板紙合板 11 コイル 20a 継ぎ目 20a 継ぎ目

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の縦目繊維で抄紙された長尺板
    紙を所要の長さと幅で縦目繊維に対し直交する方向に断
    裁して多数枚の方形の板紙を得ること、 この方形の板紙を前記縦目繊維が長手方向の両側縁に向
    くよう横目繊維で並べて左右から横目繊維方向と直交す
    る方向に連続的に互いに前進送りし何れか一方の板紙に
    接着剤を塗布して左右の板紙の継ぎ目を相互にずらせて
    対接し連続的に千鳥貼りすること、 前記連続的に千鳥張りして長手方向に対し横目繊維とな
    った長尺板紙合板を前記横目繊維と平行な軸線回りでコ
    イル巻き取りすることを特徴とする板紙合板の製造方
    法。
JP2000188621A 2000-06-23 2000-06-23 板紙合板の製造方法 Pending JP2002001846A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114538151A (zh) * 2022-02-23 2022-05-27 劲佳包装有限公司 纸板印刷纠偏装置及纸板精密印刷设备

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