JP2002001775A - 樹脂成形品のゲート切断装置 - Google Patents

樹脂成形品のゲート切断装置

Info

Publication number
JP2002001775A
JP2002001775A JP2000186806A JP2000186806A JP2002001775A JP 2002001775 A JP2002001775 A JP 2002001775A JP 2000186806 A JP2000186806 A JP 2000186806A JP 2000186806 A JP2000186806 A JP 2000186806A JP 2002001775 A JP2002001775 A JP 2002001775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
cutting blade
resin molded
gate
molded product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000186806A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Kotani
進 小谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yushin Precision Equipment Co Ltd
Yushin Seiki KK
Original Assignee
Yushin Precision Equipment Co Ltd
Yushin Seiki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yushin Precision Equipment Co Ltd, Yushin Seiki KK filed Critical Yushin Precision Equipment Co Ltd
Priority to JP2000186806A priority Critical patent/JP2002001775A/ja
Publication of JP2002001775A publication Critical patent/JP2002001775A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断刃開閉機構の部品点数を削減して構造の
簡略化を図り、組立作業およびメンテナンス作業を容易
にする。また、切断刃の移動誤差をなくして平滑度の高
い切断面が得られ、しかも切断刃の「へたり」を抑え
て、その交換頻度を低くできる樹脂成形品のゲ−ト切断
装置を提供する。 【解決手段】 駆動源11をリニアサーボモータによっ
て構成し、このリニアサーボモータの一対の電機子11
C,11Cに切断刃開閉機構12を構成している切断刃
取付アーム12A,12Bを振り分けて搭載するととも
に、これら切断刃取付アーム12A,12Bそれぞれの
先端部に切断刃取付台15A,15Bを介して、切断刃
5A,5Aを取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成形品とスプ
ール・ランナおよび樹脂成形品とスプール・ランナとを
連続させるゲ−ト部を備えて、樹脂成形機から取出され
た樹脂成形材のゲ−ト部を適正に切断して、高品質の樹
脂成形品を得るのに好適な樹脂成形品のゲ−ト切断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】高品質の樹脂成形品は、樹脂成形品とス
プール・ランナとを連続させるゲ−ト部を備えて、樹脂
成形機から取出された樹脂成形材よりゲ−ト部を適正に
切断することによって得られる。従来のゲ−ト切断方法
として、ニッパなどの手動工具を使用した人手による切
断と、ゲ−ト処理用エアニッパによる自動切断が知られ
ている。
【0003】前者の人手による切断では、作業者の熟練
度により樹脂成形品の品質および切断処理量にばらつき
が生じ、特に、樹脂成形品の大量生産が妨げられる。
【0004】一方、後者のゲ−ト処理用エアニッパによ
る自動切断は、切断処理量を増大させて、樹脂成形品の
大量生産を実現できる。ゲ−ト処理用エアニッパによる
自動切断では、図5に示すように、樹脂成形機から取出
された樹脂成形品1とスプール・ランナ2の間に介在し
て両者1、2を連続させるゲ−ト部3を備えた樹脂成形
材4に対して、ゲ−ト処理用エアニッパの上下方向で互
いに対向する1対の切断刃5A,5Aを開刃状態でゲ−
ト部3に進入させたのち、これら切断刃5A,5Aを閉
じて、ゲ−ト部3を切断することにより樹脂成形品1が
得られる。
【0005】ゲ−ト処理用エアニッパによる自動切断で
は、エアシリンダ(図示省略)を駆動源として直接また
は間接的に切断刃5A,5Aを開閉運動させる。一方、
ゲ−ト部3を非加熱硬化状態で切断すると、ゲ−ト部3
の切断箇所に内部応力が発生し、この内部応力が樹脂成
形品1に伝播残留したり、白化と称される不良状態が多
発する。このように、ゲ−ト部3の内部応力が樹脂成形
品1に伝播残留することや、白化と称される不良状態を
生じることが樹脂成形品1の品質を低下させ、かつ歩留
まりを悪くする大きい原因になっている。このため、特
に高い品質が要求されるレンズなどの光学部品を樹脂成
形品1として製造する場合には、たとえば電気加熱式の
加熱手段6により切断刃5A,5Aを加熱した状態でゲ
−ト部3の切断を行うヒートカット方式が採用される。
ヒートカット方式を採用することによって、ゲ−ト部3
を加熱軟化状態で切断することができるので、ゲ−ト部
3の切断箇所に発生する内部応力を大幅に低減して、樹
脂成形品1に残留応力が生じるのを抑えることができる
とともに、白化と称される不良状態が多発するのを避け
ることができる。
【0006】しかし、加熱手段6により切断刃5Aを加
熱した状態でゲ−ト部3の切断を行うヒートカット方式
を採用しても、エアシリンダを駆動源として直接または
間接的に切断刃5A,5Aを開閉運動させるゲ−ト処理
用エアーニッパによる自動切断では、切断刃5A,5A
の開閉が比較的高速の等速度運動によって行われるの
で、切断刃5A,5Aがゲ−ト部3に当接した時から、
ゲ−ト部3の切断完了までに要する切断時間が加熱され
ている切断刃5A,5Aによってゲ−ト部3を加熱軟化
させるのに必要な時間よりも短くなる。したがって、ゲ
−ト部3は、ほぼ非加熱硬化状態で切断されることにな
り、ゲ−ト部3の切断箇所に内部応力が発生し、この内
部応力が樹脂成形品1に伝播残留したり、白化と称され
る不良状態が多発して、高品質で歩留まりの良い樹脂成
形品1の製造を妨げている。
【0007】一方、切断刃5A,5Aの開閉等速度運動
を遅くし過ぎると、ゲ−ト部3の切断箇所が過剰に加熱
される。その結果、樹脂が液状になるまで溶融して、繊
維状にのびて切り口に残留する「糸引き現象」が生じ
て、高品質で歩留まりの良い樹脂成形品1の製造を妨げ
ることになる。
【0008】このように、ほぼ非加熱硬化状態でゲ−ト
部3が切断されることによって生じる樹脂成形品1への
前述の弊害は、たとえば、エアシリンダへの高圧空気供
給系に適当な絞り弁などを介設する制御手段を採用し
て、切断刃5A,5Aの開閉を比較的低速の等速度運動
によって行うことで解消することができる。しかし、切
断刃5A,5Aの開閉を比較的低速の等速度運動によっ
て行うことにより、生産性が低下するとともに、「糸引
き現象」が生じて、切断形状の適正な切断面を確保し得
なくなるなどの欠点が生じる。
【0009】このため、本発明出願人は、ゲ−ト部を加
熱軟化状態で切断することにより、切断箇所に発生する
内部応力を大幅に低減し、樹脂成形品に残留応力が生じ
たり、白化と称される不良状態が生じるのを抑えて、高
品質で歩留まりの良い樹脂成形品の製造を可能にすると
ともに、生産性を向上させ、かつ「糸引き現象」の発生
を避けることで切断形状の適正な切断面を確保すること
ができる樹脂成形品のゲ−ト切断装置を提案している
(特開平11−192649号公報)。
【0010】前記既提案の樹脂成形品のゲ−ト切断装置
では、プログラムに基づいた種々の不等速運動およびス
トロークによって切断刃を開閉して、ゲート部を切断す
ることができる。このため、開放位置からゲ−トに当接
するまでの切断刃の閉じ速度と、切断完了位置から開放
位置までの切断刃の復帰速度をそれぞれ高速にして、生
産性を向上させることができるとともに、切断刃がゲ−
ト部に当接した時からゲ−ト部の切断完了までの切断刃
の切断速度を前記閉じ速度よりも低速にして、ゲ−ト部
の加熱軟化時間をかせぐことで、ゲ−ト部の適正な切断
が可能な過不足のない加熱軟化状態で切断し、ゲ−ト部
の切断箇所に発生する内部応力を大幅に低減して、樹脂
成形品に残留応力が伝播するのを抑えたり、白化と称さ
れる不良状態が生じるのを抑えるとともに、「糸引き現
象」の発生を避けることができるので、高品質で歩留ま
りの良い樹脂成形品を製造するとともに、切断形状の適
正な切断面を確保することが可能になるといった優れた
効果を奏する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記既提案
の樹脂成形品のゲ−ト切断装置は、駆動源がコントロー
ラから出力される制御信号に基づいて駆動するサーボモ
ータによって構成されているので、このサーボモータの
出力軸の回転運動を往復運動に変換して出力する切断刃
開閉機構が必要になる。この切断刃開閉機構は、互いに
反対まわりの螺旋によって形成された送りねじを設けた
回転軸と、これら送りねじに外嵌螺合される雌ねじこま
を備え、これら雌ねじこまを介して一方の送りねじに一
方の切断刃取付アームの基端部を連結し、他方の送りね
じに他方の切断刃取付アームの基端部を連結して構成さ
れているので、部品点数が多くなって構造を複雑にして
いる。このため、組立およびメンテナンスに際して煩雑
な作業が要求されることになり、組立作業およびメンテ
ナンス作業を困難にしている。
【0012】さらに、送りねじと雌ねじこまとの螺合部
分には隙間(バックラッシ)が存在するため、この隙間
によって切断刃の往復運動量に僅かな誤差(移動誤差)
を生じさせる。すなわち、樹脂成形材4に対して切断刃
5A,5Aを開刃状態でゲ−ト部3に進入させたのち、
これら切断刃5A,5Aを閉じてゲ−ト部3を切断する
場合において、開刃状態から閉刃に至るまでの切断刃5
A,5Aの移動量に誤差が生じ、この移動誤差は経時的
に漸次増大することになる。
【0013】切断刃5A,5Aの移動量が基準値よりも
小さくなると、ゲ−ト部3に切断不良が生じて、切断面
の平滑度が低下するばかりか切断バリが残存するおそれ
をも有している。このため、レーザ光線や砥石を用いた
煩雑な切断面の鏡面仕上げ作業が必要になる。
【0014】一方、切断刃5A,5Aの移動量が基準値
よりも大きくなると、切断刃5A,5Aに大きい衝撃荷
重が反復して負荷されることになり、短期間で切断刃5
A,5Aに「へたり」が生じる。このため、切断刃5
A,5Aの交換頻度が高くなって経済的な不利益を被る
ばかりか、「へたり」の発生によってゲ−ト部3の切断
不良を招き、前記切断刃5A,5Aの移動量が基準値よ
りも小さくなる場合と同様に、切断面の平滑度の低下ま
たは切断バリが残存することになって、レーザ光線や砥
石を用いた煩雑な切断面の鏡面仕上げ作業が必要にな
る。
【0015】特に、光学部品の中でも高い品質が要求さ
れる樹脂成形品1として、図6に示すようなポリカーボ
ネイトなどの硬質樹脂によって成形された導光板が知ら
れている。この導光板を成形する場合には、ゲ−ト部3
の位置を高さ寸法hが幅方向wで一様な入光面1Aに設
定することによって、ゲ−ト部3の位置を高さ寸法hが
長手方向lでh1に変化する側面1Bに設定した場合よ
りも品質が高められることを確認している。したがっ
て、導光板はゲ−ト部3を入光面1Aに設定して成形さ
れる。しかし、入光面1Aにはきわめて高い平滑度が要
求されるので、前述の理由による入光面1Aの平滑度の
低下または切断バリの残存は、極力これを回避すること
が要求される。
【0016】そこで、本発明は、ゲ−ト部を加熱軟化状
態で切断することで、切断箇所に発生する内部応力を大
幅に低減し、樹脂成形品に残留応力が生じたり、白化と
称される不良状態が生じるのを抑えて、高品質で歩留ま
りの良い樹脂成形品の製造を可能にするとともに、生産
性を向上させ、かつ「糸引き現象」の発生を避けること
で切断形状の適正な切断面を確保することができる効
果、つまり、前記既提案の樹脂成形品のゲ−ト切断装置
で奏し得た効果を損なうことなく、さらに、切断刃開閉
機構の部品点数を削減して構造の簡略化を図り、組立作
業およびメンテナンス作業を容易にするとともに、切断
刃の移動誤差をなくして平滑度の高い切断面が得られ、
しかも切断刃の「へたり」を抑えて、その交換頻度を低
くすることができる樹脂成形品のゲ−ト切断装置を提供
することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る樹脂成形品のゲ−ト切断装置は、開閉
自在に配置される少なくとも1つの切断刃と、該少なく
とも1つの切断刃を加熱する加熱手段と、前記少なくと
も1つの切断刃を開閉する切断刃開閉機構と、コントロ
ーラから出力される制御信号に基づいて前記切断刃開閉
機構を動かす駆動源とを備え、樹脂成形品とスプール・
ランナおよび前記樹脂成形品と前記スプール・ランナと
を連続させるゲ−ト部を有して、樹脂成形機から取出さ
れた樹脂成形材の前記ゲ−ト部を切断して、樹脂成形品
からゲ−ト部を分離する樹脂成形品のゲ−ト切断装置に
おいて、前記駆動源がリニアサーボモータによって構成
され、このリニアサーボモータの可動部に前記切断刃開
閉機構が取付けられていることを特徴としている。
【0018】本発明によれば、駆動源が直動型のリニア
サーボモータによって構成され、このリニアサーボモー
タの可動部に切断刃開閉機構が取付けられているので、
回転運動を往復運動に変換する構造が不要になり、それ
だけ切断刃開閉機構の部品点数を削減して構造の簡略化
を図ることができる。また、リニアサーボモータの可動
部に切断刃開閉機構が取付けられていることにより、切
断刃の移動誤差をなくして、平滑度の高い切断面を得る
ことができるとともに、切断刃の「へたり」を抑えてそ
の交換頻度を低くすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態を
示す全体構成図、図2は図1のA−A線に沿う拡大断面
図、図3は図2のB−B矢視図であり、これらの図にお
いて、樹脂成形品のゲ−ト切断装置は、コントローラ1
0から出力される制御信号(作動信号)に基づいて駆動
する駆動源11と、切断刃開閉機構12と、この切断刃
開閉機構12の出力端に連結されて開閉自在に互いに対
向して配置される1対の切断刃5A,5Aと、これら1
対の切断刃5A,5Aを加熱する加熱手段6とを備えて
いる。
【0020】駆動源11は、コア付きリニアサーボモー
タによって構成されており、レール13に平行に軸方向
にのびて設けられたガイド11Aと、このガイド11A
の内側に対向し、かつ軸方向にわたって多数個取付けら
れた永久磁石11B,11B…と、これら永久磁石11
B,11B…に対応する一対の電機子11C,11Cと
を備え、これら電機子11C,11Cは、コア11C1
と、このコア11C1に設けた複数個スロット11C2
に配置されている励磁コイル11C3とからなり、互い
に反対方向に進退移動する。
【0021】切断刃開閉機構12は、リニアサーボモー
タ11の可動部に取付けられている。つまりガイド11
Aに沿って互いに反対方向に進退移動する電機子11
C,11Cに切断刃開閉機構12が搭載されている。こ
の切断刃開閉機構12は、一方側の電機子11Cに搭載
される一方の切断刃取付アーム12Aと、他方側の電機
子11Cに搭載される他方の切断刃取付アーム12Bと
からなり、一方の切断刃取付アーム12Aの基端部は、
一方のベアリングブロック14Aを介してレール13に
摺動自在に支持され、他方の切断刃取付アーム12Bの
基端部は、他方のベアリングブロック14Bを介してレ
ール13に摺動自在に支持されている。また、一方の切
断刃取付アーム12Aの先端部には、切断刃取付台15
Aを介して一方の切断刃5Aが取付けられ、他方の切断
刃取付アーム12Bの先端部には、切断刃取付台15B
を介して他方の切断刃5Aが取付けられている。
【0022】前記構成において、樹脂成形機から図4に
示す樹脂成形材4が取出される。樹脂成形材4は、樹脂
成形品1と、スプール・ランナ2および樹脂成形品1と
スプール・ランナ2とを連続させるゲ−ト部3を備えて
おり、図示していない取出機に把持されて樹脂成形品の
ゲ−ト切断装置まで移送され、ここでゲ−ト部3を空間
に位置させて保持される。このとき、切断刃取付アーム
12A,12Bは図1の二点鎖線で示す位置にあり、切
断刃5A,5Aは図4の実線で示す開放位置P1で待機
している。
【0023】ゲ−ト部3が所定位置に保持されたなら
ば、コントローラ10からプログラミングされている制
御信号を駆動源11に出力して駆動する。これにより、
切断刃取付アーム12A,12Bは図1の実線矢印Y1
方向に移動して、切断刃5A,5Aは互いに接近を開始
する。
【0024】図4の実線で示す開放位置P1で待機して
いる切断刃5A,5Aが一点鎖線で示すゲート部3との
当接位置P2までの移動は高速で行う。切断刃5A,5
Aがゲ−ト部3に当接したP2から二点鎖線で示すゲー
ト部3の切断完了位置P3までの移動は前記P1からP
2までの移動速度よりも低速で行う。このため、加熱さ
れている切断刃5A,5Aによってゲ−ト部3を加熱軟
化させる時間をかせいで、ゲ−ト部3を適正な切断が可
能な過不足のない加熱軟化状態で切断することができ
る。したがって、ゲ−ト部3の切断箇所に発生する内部
応力を大幅に低減し、樹脂成形品1に残留応力が伝播す
るのを抑えたり、白化と称される不良状態が生じるのを
抑えるとともに、「糸引き現象」の発生を避けることが
できる。その結果、高品質で歩留まりの良い樹脂成形品
の製造が可能になるとともに、生産性を向上させ、かつ
切断形状の適正な切断面を確保することが可能になる。
また、切断完了位置P3から開放位置P1への切断刃5
A,5Aの復帰作動を、駆動源11の逆作動により高速
で行うことによっても、生産性の向上に寄与することが
できる。
【0025】本発明によれば、駆動源11が直動型のリ
ニアサーボモータによって構成され、このリニアサーボ
モータの電機子11C,11Cに振り分けて一方の切断
刃取付アーム12Aと他方の切断刃取付アーム12Bと
からなる切断刃開閉機構12が搭載されているので、従
来の切断刃開閉機構のように回転運動を往復運動に変換
する構造が不要になる。このため、切断刃開閉機構12
の部品点数を削減して構造の簡略化を図ることができる
ので、切断刃開閉機構12の組立作業およびメンテナン
ス作業が容易になる。
【0026】一方、リニアサーボモータの電機子11
C,11Cに振り分けて一方の切断刃取付アーム12A
と他方の切断刃取付アーム12Bとからなる切断刃開閉
機構12が搭載されていることにより、切断刃5A,5
Aの移動誤差をなくすことができる。すなわち、従来の
切断刃開閉機構のように、送りねじと雌ねじこまとの螺
合部分に存在する隙間(バックラッシ)が原因となる移
動誤差は全く生じない。したがって、切断刃5A,5A
の移動量が基準値よりも小さいために、ゲ−ト部3に切
断不良を生じて切断面の平滑度が低下したり、あるいは
切断刃5A,5Aの移動量が基準値よりも大きいため
に、切断刃5A,5Aに大きい衝撃荷重が反復して負荷
されて、短期間で切断刃5A,5Aに「へたり」が生じ
て切断面の平滑度を低下させるようなことは起こらな
い。このため、レーザ光線や砥石を用いた煩雑な切断面
の鏡面仕上げ作業を省略することができるから、図6に
示すような、ポリカーボネイトなどの硬質樹脂によって
成形された導光板の入光面1Aに位置設定されているゲ
−ト部3の切断に適用しても、入光面1Aの平滑度が低
下したりあるいは切断バリが残存するのを回避して、導
光板の品質低下を防止することができる。さらに、切断
刃5A,5Aの「へたり」が抑えられることにより、そ
の交換頻度を低くして経済性を高めることもできる。
【0027】なお、前記実施の形態では、駆動源11を
コア付きリニアサーボモータによって構成しているが、
駆動源11は、コア付きリニアサーボモータの他にコア
レス形リニアサーボモータであってもよい。
【0028】また、1つのゲート部3と1つの樹脂成形
品1をもつ1つの樹脂成形材4におけるゲ−ト切断につ
いて説明しているが、本発明は、前記実施の形態にのみ
限定されるものではなく、複数のゲート部3,3…と複
数の樹脂成形品1,1…をもつ2つ以上の樹脂成形材4
におけるゲ−ト切断にも適用可能である。
【0029】さらに、1対の切断刃5A,5Aを作動さ
せてゲート部3を切断する構成で説明しているが、いず
れか一方の切断刃(たとえば5A)のみを作動させ、残
る他方の切断刃(たとえば5A)を停止状態で保持し
て、ゲート部3を切断する構成あるいは一方の切断刃
(たとえば5A)を金属製の板材に押しつけて切断する
押し切り構造であってもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は構成され
ているので、以下のような格別な効果を奏する。
【0031】駆動源が直動型のリニアサーボモータによ
って構成され、このリニアサーボモータの可動部に切断
刃開閉機構が取付けられているので、回転運動を往復運
動に変換する構造が不要になり、それだけ切断刃開閉機
構の部品点数を削減して構造の簡略化を図ることができ
る。これにより、切断刃開閉機構の組立作業およびメン
テナンス作業が容易になる。
【0032】また、リニアサーボモータの可動部に切断
刃開閉機構が取付けられていることにより、切断刃の移
動誤差をなくして、平滑度の高い切断面を得ることがで
きる。しかも、切断刃の「へたり」を抑えてその交換頻
度を低くて、経済性を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す全体構成図であ
る。
【図2】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1のB−B矢視図である。
【図4】切断作動の一実施の形態を示す拡大説明図であ
る。
【図5】従来例の説明図である。
【図6】被切断品の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 樹脂成形品 2 スプール・ランナ 3 ゲート部 4 樹脂成形材 5A 切断刃 6 加熱手段 10 コントローラ 11 リニアサーボモータ(駆動源) 12 切断刃開閉機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在に配置される少なくとも1つの
    切断刃と、 該少なくとも1つの切断刃を加熱する加熱手段と、 前記少なくとも1つの切断刃を開閉する切断刃開閉機構
    と、 コントローラから出力される制御信号に基づいて前記切
    断刃開閉機構を動かす駆動源とを備え、 樹脂成形品とスプール・ランナおよび前記樹脂成形品と
    前記スプール・ランナとを連続させるゲ−ト部を有し
    て、樹脂成形機から取出された樹脂成形材の前記ゲ−ト
    部を切断して、樹脂成形品からゲ−ト部を分離する樹脂
    成形品のゲ−ト切断装置において、 前記駆動源がリニアサーボモータによって構成され、こ
    のリニアサーボモータの可動部に前記切断刃開閉機構が
    取付けられていることを特徴とする樹脂成形品のゲ−ト
    切断装置。
JP2000186806A 2000-06-21 2000-06-21 樹脂成形品のゲート切断装置 Pending JP2002001775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000186806A JP2002001775A (ja) 2000-06-21 2000-06-21 樹脂成形品のゲート切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000186806A JP2002001775A (ja) 2000-06-21 2000-06-21 樹脂成形品のゲート切断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002001775A true JP2002001775A (ja) 2002-01-08

Family

ID=18686905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000186806A Pending JP2002001775A (ja) 2000-06-21 2000-06-21 樹脂成形品のゲート切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002001775A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005186238A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Uht Corp 積層板の切断方法及び切断装置
WO2009104219A1 (ja) * 2008-02-20 2009-08-27 有限会社ダルトン 加熱溶断装置
CN110142807A (zh) * 2019-06-21 2019-08-20 中日龙(襄阳)机电技术开发有限公司 一种伺服剪切装置
DE102014005097B4 (de) 2013-04-12 2020-01-02 Food Technology Thielemann GmbH & Co. KG Vorrichtung zum Schneiden von Lebensmitteln, insbesondere Hochleistungs-Slicer
CN111660502A (zh) * 2020-05-15 2020-09-15 铜陵富仕三佳机器有限公司 适用于多种冲切方式的伺服冲流道机构及冲切工艺

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005186238A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Uht Corp 積層板の切断方法及び切断装置
WO2009104219A1 (ja) * 2008-02-20 2009-08-27 有限会社ダルトン 加熱溶断装置
WO2009104768A1 (ja) * 2008-02-20 2009-08-27 有限会社ダルトン 溶断装置
DE102014005097B4 (de) 2013-04-12 2020-01-02 Food Technology Thielemann GmbH & Co. KG Vorrichtung zum Schneiden von Lebensmitteln, insbesondere Hochleistungs-Slicer
CN110142807A (zh) * 2019-06-21 2019-08-20 中日龙(襄阳)机电技术开发有限公司 一种伺服剪切装置
CN111660502A (zh) * 2020-05-15 2020-09-15 铜陵富仕三佳机器有限公司 适用于多种冲切方式的伺服冲流道机构及冲切工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101268594B (zh) 用于去线缆绝缘皮的装置和方法
EP0890426A2 (en) Electrically-operated injection molding machine and injection molding method using the relevant machine
JP2002001775A (ja) 樹脂成形品のゲート切断装置
KR100368762B1 (ko) 권선기의 코일 그립 및 커팅장치
US20130094917A1 (en) Horizontal Gear Shaping Machine With Dual Shaping Heads
JP6008709B2 (ja) 樹脂成形品取出し機及び樹脂成形品取出し方法
JP3843357B2 (ja) 樹脂成形品のゲート切断装置
JP3437143B2 (ja) 射出成形機の射出機構
JP2001334558A (ja) 樹脂成形品のゲート切断装置
JP3806870B2 (ja) 成形品のゲート切断装置
CN216912566U (zh) 一种激光切割机用料架升降装置
CN206201225U (zh) 一种三刀头数控开料机
JP2002096217A (ja) ブローチ盤
JPH11192649A (ja) 樹脂成形品のゲート切断装置
CN115026600A (zh) 一种五轴cnc加工铣削中心
CN104308188A (zh) 加工发动机曲轴连杆的数控车床
CN212736931U (zh) 螺纹套管模具
CN115106506A (zh) 一种稳定性好的多滑块精密高速压铸机
JP2010247385A (ja) 射出成形方法および射出成形装置
JP2002355865A (ja) 樹脂成形品のゲート切断方法
CN102490215A (zh) 钢琴弦槌木芯成形方法和钢琴弦槌木芯成形机
JP3933666B2 (ja) 板材曲げ加工機
JP2002067104A (ja) ゲートカット装置及び同装置付き取出機
JP2020124891A (ja) 射出成形機のエジェクタ機構
JP4532777B2 (ja) トグルリンク式射出成形機構