JP2005186238A - 積層板の切断方法及び切断装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 一対の切断刃C、Cを積層板Wの肉厚の半分宛切込んだり、一方を深く切込む代わりに他方を浅く切込んで切断する等、上下の切断刃C、Cで協働して積層板Wを切断するようにして、切断刃Cによる大きな切り裂き力が発生するのを回避する。
【選択図】図1
Description
その切断の手順は、テーブルに載置する積層板に上方から下降する切断刃で細切り状に切断した後、そのテーブルを90度回転させて同様に切断刃で上方から切断することによって、平面視矩形を呈するチップ状に成形される(例えば特許文献1)。
そのため、その大きな引き裂き力の影響で、印刷部や製品孔等を損傷させるクラックを発生させ、歩留まりを悪くする。
前記切込量を一対の切断刃で分担するとは、一対の切断刃を積層板の肉厚の半分宛切込んだり、一方を深く切込む代わりに他方を浅く切込んで切断する等、上下の切断刃で協働して積層板を切断することを指している。
また、積層板を挟んで、一対の切断刃を上下制御動可能とする切断刃機構を設け、切断位置合わせ手段により積層板の切断位置と前記一対の切断刃とを対応させ、一対の切断刃で積層板表裏の同一位置に同時に切り込んで積層板を切断するように前記切断刃機構を制御する。また、積層板を挟んで、積層板を挟んだ同軸上の位置から相対的に僅かに変位する位置関係をもって一対の切断刃を上下制御動可能とする切断刃機構を設け、切断位置合わせ手段により積層板の切断位置と前記一対の切断刃とを対応させ、一対の切断刃を切り込んで積層板を切断するよう前記切断刃機構を制御するようにしても良いものである。
そして、積層板を挟んで、一対の切断刃を同軸上に上下動可能とする切断刃機構や、一対の切断刃を同軸上の位置から相対的に僅か変位する位置関係をもって一対の切断刃を上下制御動可能とする切断刃機構の他に、積層板の切断位置と前記一対の切断刃とを対応させる切断位置合わせ手段と、積層板を解除可能とするインデックスステージと、そのインデックスステージでの固定が解除された積層板を解除可能に保持する保持体の移動制御手段を備え、そのインデックステーブルで90度回動させる前及び90度回動後に保持体で保持して移動制御手段で積層板を切断刃と直交する方向に積層板を移動させて、一対の切断刃で分担して積層板を切断するようにしても良いものである。
(請求項1)一対の切断刃で切込量を分担して積層板を切断する切断方法であるから大きな引き裂き力が生じない。
従って、クラックの発生を抑制して印刷部や製品孔等を損傷させるクラックを発生させず、歩留まりを大幅に向上することができる。
(請求項2)切断刃を積層板に同時に切込むようにしているので、歩留まりを向上させた上に切断され、生産効率をアップさせることができる。
(請求項3、5)一方の切断刃の引抜後もしくはその引抜に従って他方の切断刃の切込を行なうようにしたり、一対の切断刃を、積層板を挟んだ同軸上の位置から相対的に僅かに変位する位置関係をもって配設しておくと、刃先同士の接触による損傷を未然に防止する上で有効なものである
(請求項4)一対の切断刃を、積層板を挟んだ同軸上の位置に配設していると、刃先同士が触れる程度で停止させて積層板を切断したり、刃先同士が触れる寸前で両切断刃を停止させて両切込み間に亘って生じる微細なクラックを利用して切断できるので、切断刃の切断ストロークを小さくして、切断効率の向上に寄与できる。
(請求項6)一対の切断刃を積層板に対して移動する時に同時に移動するようにしておくと、個別に移動させるのに比して、更なる生産効率のアップに寄与することができる。
(請求項7、8)装置にあっては、積層板を挟んで、一対の切断刃を上下制御動可能とする切断刃機構と、積層板の切断位置と前記一対の切断刃とを対応させる切断位置合わせ手段とを設けることによって、一対の切断刃で切込分担量を分担して積層板を切断するようにしたり、一方の切断刃を切込んで引抜いた後もしくはその引抜に従って他方の切断刃の切込みを行なえ、便利である。
積層板Wには、その表面や端面等に所定ピッチでターゲットマークTMが設けられている。
切断刃C、Cは、ターゲットマークTMに合わせて対向させてある。
そして、この切断刃C、Cもしくは積層板WをそのターゲットマークTMピッチ宛相対的に水平に移動させて、積層板Wを90度水平方向に回動させる前、90度回動させた後にその切断刃C、Cを、切込量を分担するように同期して上下に制御運動させて表裏の同一位置に同時に切込んで、積層板Wを平面視矩形のチップ状に切断する。
前記上下の切断刃C、Cの切込分担量L、Lは、各々積層板Wの肉厚のほぼ半分にしてある。詳細には、その切込分担量L、Lは刃先c1、c1同士が触れる寸前に設定して、両切込みV、V間に生じる微細なクラックKを利用して完全に切断するようになっている。
尚、刃先c1、c1同士が触れる程度の切込みV、Vに設定しても勿論も良いものである。
即ち、積層板Wを挟んで同軸上に配置した一対の切断刃C、Cの内、一方の切断刃Cを制御して、前記第1の実施の形態と同様に積層板Wの肉厚ほぼ半分程度もしくはそれよりも若干深く切込み、その引抜後や、その引抜に連動して他方の切断刃Cを切り込んで、切断する。
尚、切断刃C、Cもしくは積層板Wを相対的に水平に移動させて、積層板Wを90度水平方向に回動させる前、90度回動させた後にその切断刃C、Cを作動させて積層板Wを切断すること前記する第1の実施の形態と同様である。
前記する変位量Qは、切断刃C、Cを突き合うように切断方向に移動させた際、刃先c1、c1近傍の刃面c2、c2同士が互いに触れる関係となるように設定されている。
そして、前記第1の実施の形態と同様に上下の切断刃C、Cを同一位置に同時に切込む。
その切込分担量L、Lは、積層板Wの肉厚よりも僅かに長く且つ上下の切断刃C、Cの刃面c2、c2同士が触れる寸前に設定して、両切込みV、V間に生じる微細なクラックKを利用して完全に切断するようにしてある。
また、この第3の実施の形態において、前記第2の実施の形態と同様に一方の切断刃Cの引抜後もしくはその引抜に従って他方の切断刃Cの切込を行なうようにしても良いものである。この場合の切込分担量L、Lは、切込みV、V間に生じる微細なクラックKを利用して完全に切断する程度に設定することもできるし、両切込みV、Vが連通する程度に設定して、上記する微細なクラックを利用しないで切断することもできるものである。
尚、切断刃C、Cもしくは積層板Wを相対的に水平に移動させて、積層板Wを90度水平方向に回動させる前、90度回動させた後にその切断刃C、Cを作動させて積層板Wを切断すること前記する第1の実施の形態と同様である。
この装置本体Aは、図4、図5に示すように下台1の上面に支持台2を、X軸線方向の前端部を中心に水平方向回動可能に支承し、その回動中心となる前端部のX軸線方向の前方に間隔Sをおいて下台1上方にインデックスステージITの台3を立設状に設けた構成になっている。
また、前記切断刃機構4には、本体枠14の左右枠14b、14b途中部分に斜孔14gを開孔し、その斜孔14gにワークホルダWHに取着される積層板Wの表面縁に所定ピッチ毎に施したターゲットマークTM(図6、図7参照)を撮像するカメラ5が装設されている。
尚、符号14hは、本体枠14の左右枠14b、14bから平行に延設されたコラムである。
符号8は、支持台2の下端に設けた回動用の案内子、即ちコロである。
この変形例は、上側ストリッパーSTの支持部9、下側ストリッパーSTの支持部10に工夫を凝らしたものであり、他の構成については、前記する切断装置と同様であるため、同一符号を付して説明は省略する。
そして、上方から切断刃Cを切込む場合には、図9(b)に示すように、サーボモータMを作動させて上方の切断刃Cを切込む。
また、下方から切断刃Cを切込む場合には、図9(c)に示すように、サーボモータMを作動させて上側のカッターホルダCHを前記スタンバイ状態に復帰させ、サーボモータMを作動させて下方の切断刃Cを切込む。
上下からの切断刃Cの切込みが行なわれて切断されると、図8に示すように上側ストリッパーSTを上昇させて、積層板Wに干渉しない移動可能状態に復帰させた後、積層板Wを所定ピッチまたは所定量移動させて図9(a)(b)(c)を実行する。
V:切込み L:切込分担量
Q:変位量 c1:刃先
c2:刃面 4:切断刃機構
CT:切断位置合わせ手段
Claims (8)
- 積層板の表側、裏側双方に切断刃を配し、その一対の切断刃で切込量を分担して積層板を切断することを特徴とする積層板の切断方法。
- 請求項1記載の積層板の切断方法において、一対の切断刃を積層板に同時に切り込むことを特徴とする積層板の切断方法。
- 請求項1記載の積層板の切断方法において、一方の切断刃の引抜後もしくはその引抜に従って他方の切断刃の切込を行なうことを特徴とする積層板の切断方法。
- 請求項1〜3いずれか1項記載の積層板の切断方法において、前記一対の切断刃を、積層板を挟んだ同軸上の位置に配設していることを特徴とする積層板の切断方法。
- 請求項1〜3いずれか1項記載の積層板の切断方法において、前記一対の切断刃を、積層板を挟んだ同軸上の位置から相対的に僅かに変位する位置関係をもって配設していることを特徴とする積層板の切断方法。
- 請求項1〜5いずれか1項記載の積層板の切断方法において、前記一対の切断刃を、積層板を挟んだ同軸上の位置もしくは同軸上の位置から相対的に僅かに変位する位置関係をもって配設し、前記積層板に対して移動する時に一対の切断刃を同時に移動することを特徴とする積層板の切断方法。
- 積層板を挟んで、一対の切断刃を上下制御動可能とする切断刃機構を設け、切断位置合わせ手段により積層板の切断位置と前記一対の切断刃とを対応させ、一対の切断刃で切込分担量を分担して積層板を切断するよう前記切断刃機構を制御することを特徴とする積層板の切断装置。
- 積層板を挟んで、一対の切断刃を上下制御動可能とする切断刃機構を設け、切断位置合わせ手段により積層板の切断位置と前記一対の切断刃とを対応させ、一方の切断刃を切込んで引抜いた後もしくはその引抜に従って他方の切断刃の切込んで積層板を切断するよう前記切断刃機構を制御することを特徴とする積層板の切断装置。
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