JP2002000737A - カテーテル - Google Patents

カテーテル

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JP2002000737A
JP2002000737A JP2000187050A JP2000187050A JP2002000737A JP 2002000737 A JP2002000737 A JP 2002000737A JP 2000187050 A JP2000187050 A JP 2000187050A JP 2000187050 A JP2000187050 A JP 2000187050A JP 2002000737 A JP2002000737 A JP 2002000737A
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catheter
lumen
tubular body
curved
curved portion
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JP2000187050A
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Nobunari Hayashi
信成 林
Masumi Yonemitsu
真澄 米満
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/0105Steering means as part of the catheter or advancing means; Markers for positioning
    • A61M25/0133Tip steering devices
    • A61M25/0147Tip steering devices with movable mechanical means, e.g. pull wires

Abstract

(57)【要約】 【課題】生体内の管腔に留置した際、挿入部位から逸脱
することがなく、さらに管壁を損傷することのない、安
全性の高いカテーテルを提供する。 【解決手段】カテーテル1は、管状体2と、管状体2の
基端に装着された分岐ハブ7とで構成されている。管状
体2は、基端側からほぼ直線状に延びる直線部3と、先
端側領域に形成された湾曲部4とを有し、それらの内部
には、ルーメン21が形成されている。湾曲部4の内側
には、ルーメン21と連通する側孔5を有している。さ
らにカテーテル1は、管状体2の最先端に形成された開
口部22を管状体2の側壁に固定させる手段を有してお
り、その固定手段は湾曲部4を牽引する線状体6と、線
状体6を牽引状態で固定するロック機構8とで構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば胆管のよう
な生体の管腔に体外からカテーテルを挿入し、その先端
を管腔内に留置して、体液を吸引したり、薬液を注入し
たりするのに使用するカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、胆管に留置して使用するカテーテ
ルの先端形状は、直線形状のものが、主流であった。
【0003】しかしながら、このようなカテーテルは、
胆管に留置した後に、患者の体位の変化などによりカテ
ーテルに引張力が作用して、カテーテルが貫通孔(カテ
ーテルを胆管内に挿入するために、胆管壁に形成された
孔)側へ引張られた場合、胆管からの抜けが生じ易く、
カテーテルの再挿入を行わなければならなかった。ま
た、大抵の場合、このような胆管からの抜けが生じてか
らそれが発見されるまでには、時間を要することが多
く、患者の状態が悪化することもあった。
【0004】そこで、胆管からの抜けを防ぐために、図
8〜図10に示すような先端が円弧状に湾曲した形状の
カテーテルが開発された。
【0005】しかし、図8に示すカテーテル200は、
湾曲部201が可撓性を有しているため、引張力が作用
して、貫通孔側へ引っ張られた場合、湾曲部201の曲
率半径が容易に増大して、直線に近い形状になる。従っ
て、前述の直線形状のカテーテルと比較して頻度は少な
いが、胆管から抜けてしまうことがある。
【0006】図9に示すカテーテル300は、湾曲部3
01のループが互いに重なる2重部分303を有してい
るため、図8のカテーテル200と比較して、湾曲部3
01が硬くなっている。従って、胆管に留置した状態
で、引張力が作用した場合、曲率半径が増大することは
ほとんどないが、直線部304が貫通孔側へ引張られる
ことよって、直線部304には貫通孔へ向かう力が、ま
た湾曲部301及び開口部302には留置部位に残ろう
とする力が、それぞれ働くことになるため、図8のカテ
ーテル200とは逆に、湾曲部301の曲率半径が小さ
くなり、チューブ自体が折れてしまうことがある。そし
て、この折れた部位が、胆管に突き刺さると、胆管が損
傷され、組織の炎症等が引き起こされる。
【0007】また、カテーテル300は、開口部302
が湾曲部301のループに対して外側方向を向いている
ため、胆管に留置した際、開口部302が胆管壁に突き
刺さるような状態になることがある。そして、このよう
な状態が続くと、胆管壁が損傷され、前述と同様、組織
の炎症等が引き起こされる。
【0008】さらに、カテーテル300は、湾曲部30
1のループが互いに重なる2重部分303があるため、
胆管に留置した際、胆管との接触面積が必要以上に大き
くなるという問題もある。カテーテルは、生体にとって
基本的に異物であるため、胆管との接触面積を必要以上
に大きくすることは、結局は胆管への負荷につながるこ
とになる。そして、その負荷が原因で、組織の炎症等が
引き起こされることがある。
【0009】一方、図10に示すカテーテル400は、
湾曲部401を牽引して、曲率半径が変化するのを防ぐ
手段403を有している。従って、カテーテル400に
引張力が作用しても、曲率半径が変化せず、湾曲形状が
保たれる。さらに、カテーテル400は、貫通孔へ引張
られた場合でも、貫通孔の周囲の胆管壁に湾曲部401
が引っ掛かるため、胆管から抜けるのを防止することが
できる。しかし、開口部402がカテーテル400の基
部側方向を向いているため、湾曲部401が貫通孔の周
囲の胆管壁に引っ掛かったとき、開口部402が胆管壁
に突き刺さるような状態になり、胆管壁を損傷すること
がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、生体内の管腔に留置した際、挿入部位から抜けるこ
とがなく、さらに管壁を損傷することがない、安全性の
高いカテーテルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(7)の本発明により達成される。
【0012】(1)内部にルーメンを有する管状体と、
前記管状体の最先端に形成された、前記ルーメンと連通
する開口部と、少なくとも前記管状体の先端領域に形成
された、自由端を有する、外力によって変形可能な湾曲
部と、前記管状体の基端側から、前記自由端の最先端か
ら湾曲外側面の領域にかけてのいずれかを管状体の側壁
に遊離・固定自在に操作できる固定用手段とを有するこ
とを特徴とするカテーテル。
【0013】(2)前記湾曲部が、少なくとも1回転以
上のループ形状をなしていることを特徴とする上記
(1)に記載のカテーテル。
【0014】(3)前記湾曲部は、その湾曲している面
に対して垂直方向から見たとき、全て同軸上にあること
を特徴とする上記(1)ないし(2)に記載のカテーテ
ル。
【0015】(4)前記湾曲部の内側に、少なくとも1
つ以上の側孔を有することを特徴とする上記(1)ない
し(3)のいずれかに記載のカテーテル。
【0016】(5)前記側孔が、前記ルーメンと連通し
ていることを特徴とする上記(4)に記載のカテーテ
ル。
【0017】(6)前記固定用手段は、前記湾曲部の自
由端を近傍の前記管状体に牽引する線状体と、前記管状
体の基端側で前記線状体を牽引状態で固定するロック機
構とで構成されていることを特徴とする上記(1)ない
し(5)のいずれかに記載のカテーテル。
【0018】(7)前記ロック機構は、圧縮による中心
に向かう力により前記線状体を挟持する弾性体と、前記
弾性体を圧縮する操作体とで構成されていることを特徴
とする上記(6)に記載のカテーテル。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す好
適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明のカテーテルの全体形状を
示す平面図、図2は、図1のカテーテルにおいて、先端
の湾曲部を図1に対して垂直方向から見たときの側面
図、図3は、図1におけるカテーテルの先端の湾曲部を
示す縦断面図、図4は、図3のカテーテルにおいて、線
状体を牽引した状態を示す縦断面図、図5は、図1のカ
テーテルを胆管内に留置した状態を示す説明図である。
なお、本明細書では図1〜図4の左側を「基端」、右側
を「先端」として説明する。
【0021】図1に示す本発明のカテーテル1は、胆管
挿入用のカテーテルであって、可撓性を有するチューブ
で構成された管状体2と、前記管状体2の基端に装着さ
れた分岐ハブ7とで構成されている。
【0022】管状体2のほぼ中心部には、管状体2の全
長にわたって、ルーメン21が形成されている。このル
ーメン21は、カテーテルの基端および先端に開放して
いる。
【0023】管状体2の最先端には、開口部22が形成
されている。この開口部22は、ルーメン21と連通し
ている。
【0024】管状体2の構成材料としては、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン等のポリ
オレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル、ポリテトラフルオ
ロエチレン等のフッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ABS樹
脂、AS樹脂、形状記憶樹脂等の各種樹脂材料や、ポリ
アミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリ
ウレタンエラストマー、ポリスチレンエラストマー、フ
ッ素系エラストマー等の各種エラストマー、またこれら
のうちの2種類以上を組み合わせたものが挙げられる。
【0025】このような管状体2は、1層で構成されて
いる場合の他、2層以上を積層した積層体で構成されて
いてもよい。また、層内や層間に補強材が設置されてい
てもよい。この補強材としては、直線状あるいは螺旋状
(コイル状)の線状体で構成されたもの、網状体で構成
されたものなどが挙げられる。
【0026】また、ガイドワイヤ等の挿入・抜去をより
容易・円滑に行うことができるようにするために、管状
体2の内面に、例えばシリコーン系樹脂や、潤滑性を呈
する各種親水性ポリマー等のコーティング(潤滑層)を
施してもよい。
【0027】管状体2の外径は、特に限定されないが、
管状体2の細径化を考慮して、通常10mm以下である
のが好ましく、1.2〜8.0mm程度であるのがより
好ましく、1.5〜6.5mm程度であるのがさらに好
ましい。
【0028】なお、管状体2の断面形状は、本実施例は
円形であるが、その他、楕円形等であってもよい。
【0029】この管状体2は、図1に示すように、基端
側からほぼ直線状に延びる直線部3と、先端側領域に形
成された湾曲部4とを有している。
【0030】直線部3は、ほぼ直線状をなしている。こ
の直線部3の長さは、特に限定されないが、通常は、1
00〜1000mm程度であるのが好ましく、150〜
500mm程度であるのがより好ましい。
【0031】湾曲部4は、可撓性を有するチューブで構
成されているため、曲げ、ねじれ等の外力を加えること
により容易に形状が変形する。従って、湾曲部4のルー
メン21にガイドワイヤ等の芯材を挿入した際、湾曲部
4は容易に真っ直ぐにすることができる。そして、湾曲
部4のルーメンから芯材を抜去すると、湾曲部4は、図
1に示す元の形状に復元する。
【0032】湾曲部4は、自由端を有している。ここで
言う自由端とは、湾曲部が終了する先端側の終点を指し
ている。自由端は、管状体の最先端に形成された開口部
であってもよい。若しくは、自由端と開口部との間に、
短い直線管状部分を有していてもよい。本実施の形態で
は、湾曲部4が終了しているのが開口部22であるた
め、以後、本明細書は、自由端を開口部22として説明
する。
【0033】湾曲部4は、その湾曲形状が始まる始点4
1を起点とした時、少なくとも1回転以上のループ形状
をなしている。また、開口部22が、湾曲部4の内側、
すなわちループに対して湾曲部4の始点41よりも内側
に入るように形成されている。このため、開口部22を
管状体2の側壁に固定させる際、その固定を容易に行う
ことができる。
【0034】湾曲部4のループの曲率半径は、図5に示
す胆管100への留置が可能である大きさであれば、特
に限定されないが、2〜15mmが好ましく、2〜7m
mがより好ましい。
【0035】開口部22は、テーパー加工が施されてい
るため、外径が直線部3の外径より減少している。この
ような加工をすることにより、カテーテル1を、図5に
示す貫通孔101から胆管100内に挿入することが容
易になる。
【0036】また、図2に示すように、湾曲部4は、そ
の湾曲する面に対して垂直方向から見たとき、全て同軸
上の位置にある。言いかえれば、図1に対して湾曲部4
を垂直方向(側面)から見たとき、湾曲部4は全て、同
軸上の位置にあることになる。つまり、湾曲部4は、ル
ープが互いに重なる2重部分が存在しないため、図5に
示すように、胆管100に留置した際、胆管100との
接触面積を最小にすることができる。カテーテルは生体
にとって基本的に異物であるため、接触面積を最小にす
ることは、胆管100への負荷を軽減することにつなが
る。
【0037】なお、湾曲部4の形状を形成する方法とし
ては、特に限定されず、例えば、管状体2内に金属線を
挿入し、該金属線を塑性変形させて所望の形状にした
後、この部分の管状体2をオーブンまたは温水中に浸漬
する等して加温し、冷却(急冷または徐冷)して成形
(形状を記憶)する方法が挙げられる。また、薬剤の付
与や放射線、紫外線の照射等により、所望の形状にした
部分を硬化させてもよい。また、管状体2を形状記憶樹
脂で構成し、同様にして形状を記憶させてもよい。
【0038】さらに、図3に示すように、管状体2の湾
曲部4の内側には、ルーメン21と連通する側孔5が形
成されている。側孔の形成数は、1つ以上であれば、特
に限定されず、本実施の形態では、2つの側孔5が湾曲
部4の内側の長手方向に沿って形成されている。このよ
うな側孔5を設けることにより、側孔5を介して効率的
に管腔の液体を吸引したり、側孔5を介して薬液を注入
したりすることができる。また、側孔5は湾曲部4の内
側に設けられているため、胆管100に接触して塞がれ
るということもない。
【0039】側孔5の形状は、特に限定されないが、例
えば、円形、楕円形、長孔、三角形、四角形、六角形等
が挙げられる。
【0040】カテーテル1は、管状体2の基端側から、
開口部22を管状体2の側壁に遊離・固定自在に操作で
きる固定用手段を有している。そして、固定用手段は、
開口部22を管状体2の側壁に牽引する線状体6と、管
状体2の基端側でこの線状体6を牽引状態で固定するロ
ック機構8とを備えている。
【0041】開口部22の近傍には、線状体6をルーメ
ン21の外に出す送出孔61が、湾曲部4の始点41の
近傍には、線状体6をルーメン21内に入れる挿入孔6
2がそれぞれ設けられている。なお、挿入孔62が湾曲
部4の内側の長手方向に沿って形成されているのに対し
て、送出孔61は、ルーメン21の軸に対して、挿入孔
62とは反対側の面、すなわち湾曲外側面に形成されて
いる。
【0042】送出孔61、挿入孔62の形状は、特に限
定されないが、例えば、円形、楕円形、長孔、三角形、
四角形、六角形等が挙げられる。
【0043】線状体6の構成材料は、特に限定されない
が、通常は、不繊で、多孔性でないもの(例えば、市販
されている縫合糸等)が好ましい。
【0044】線状体6の一端は、分岐ハブ7に固定(固
着)されている。そしてこの固定部から、線状体6は、
管状体2の直線部3、湾曲部4のルーメン21内を順次
通り、送出孔61からルーメン21の外に出て折り帰
し、挿入孔62から再びルーメン21内に入り、直線部
3におけるルーメン21内を基端方向へ向かって伸び
る。すなわち、直線部3におけるルーメン21内で線状
体6は往復している。
【0045】管状体2の基端には、ト字状(またはY字
状)のように二又に分岐した分岐ハブ7が装着されてい
る。この分岐ハブ7には、ルーメン21と連通する内腔
が形成されている。この内腔の少なくとも先端部は、ル
ーメン21の内径とほぼ等しい内径を有し、ルーメン2
1の基端部内面に対し、段差等を生じることなく連続し
ている。
【0046】分岐ハブ7の一方の分岐部71は、その基
端から、管状体2のルーメン内21に、例えばガイドワ
イヤ等を挿入することができる。また分岐部71の基端
は、例えば、吸引用延長チューブ、活栓、シリンジ、そ
の他各種コネクタ類等を接続することができる。
【0047】また、分岐ハブ7の他方の分岐部72に
は、ロック機構8が設けられている。そして、ルーメン
21内の線状体6の他端側は、分岐ハブ7の分岐部72
内へ導かれ、ロック機構8を経て、分岐部72の基端開
口から突出する。このため、図4に示すように、線状体
6の他端側を基端方向へ牽引することにより、送出孔6
1が挿入孔62に接近して、開口部22が管状体4の側
壁に接触する。
【0048】図6及び図7は、それぞれロック機構8の
構成および作動状態を示す縦断面図である。以下、これ
らの図に基づき、ロック機構8の構成について説明す
る。なお、本明細書では図6及び図7の右側を「基
端」、左側を「先端」として説明する。
【0049】ロック機構8は、分岐部72の基端部を構
成する筒体81と、筒体81内に収納されている弁体8
5(弾性体)と、筒体81の基端部に装着される操作体
87とで構成されている。
【0050】筒体81の基端部外周には、雄ねじ82が
形成されている。また、筒体81の基端部内周には、凸
部83が形成され、筒体81の先端部内周には、中央部
に開口を有する円盤状の係合部84が形成されている。
【0051】弁体85は、ゴム材料や熱可塑性エラスト
マー等の弾性材料で構成された円筒状の部材である。そ
して、その先端面は係合部84に当接し、係合するよう
に収納されている。このため、弁体85は、基端方向か
らの押圧力を受けた際、、係合部84を越えて先端側へ
は移動せず、中心方向に向かって圧縮されていく。圧縮
されることにより、弁体85は、長さが短くなり、内径
が縮径する。
【0052】弁体85は、その内腔86内に線状体6が
挿通されている。線状体6は、弁体85に外力が作用し
ない状態のときは、内腔86内において、自由に動かす
ことができる。そして、弁体85が圧縮されて、内径が
縮径すると、線状体6の外周面に密着する。
【0053】操作体87は、内筒88と外筒89とが同
心的に配置された部材である。内筒88は、弁体85を
先端方向へ押圧し、変形させる部材であり、その内腔に
は、線状体が挿通されている。外筒89は、操作体87
を回転操作するための把持部として機能する部材であ
る。内筒88と外筒89とは、それらの基端において、
連結一体化されている。そして、内筒88と外筒89と
の間に、筒体81の基端部が挿入される。
【0054】外筒89の先端内周には、前記雄ねじ82
と螺合する雌ねじ90が形成されている。また、内筒8
8の先端部外周には、前記凸部83と係合し得る凸部9
1が形成されている。このため、操作体の基端方向への
移動が禁止され、操作体87が筒体81から抜けて離脱
することが防止されている。
【0055】次に本発明のカテーテルについて使用方法
の一例を説明する。
【0056】まず、予め経皮的の胆管100にガイドワ
イヤを挿入しておく。このとき、ガイドワイヤは、胆管
100に形成された貫通孔101を通過している。
【0057】次に、体外に位置しているガイドワイヤの
基端を管状体2の開口部22からルーメン21内に挿入
し、管状体2の湾曲部4をほぼ直線形状とする。
【0058】ガイドワイヤを挿入する際、ロック機構8
は図6に示すような、弁体85が操作体87の内筒88
の先端面に接触しない状態、つまり弁体85に外力が作
用しない状態にしておく。この状態にしておくと、線状
体6は、弁体85の内腔86内、及び湾曲部4の送出孔
61、挿入孔62において、自由に動かすことができ
る。従って、湾曲部4は、外力を加えることにより容易
に形状が変形するので、ガイドワイヤの挿入により容易
に直線形状にすることができる。
【0059】こうして全体がほぼ直線形状になった管状
体2をガイドワイヤに沿わせて徐々に進め、貫通孔10
1より胆管100に挿入させる。管状体2の湾曲部4が
胆管100内に到達した後、ガイドワイヤを基端方向へ
引き、管状体2内から抜去する。これにより、湾曲部4
は、胆管100内で、元の形状に復元する。
【0060】次に、線状体6の操作体87の基端部から
突出した部分を引っ張り、線状体6を基端方向へ牽引し
て、図4に示す状態、すなわち送出孔61が挿入孔62
に接近して、開口部22が管状部2の側壁に接触する状
態にする。
【0061】次に、操作体87を回転操作して、弁体8
5を圧縮させ、線状体6を固定する。最終的には、図7
に示すような、線状体6が弁体85に完全に密着されて
内腔86内で動かなくなる状態になるまで、弁体85を
圧縮させる。そして、線状体が内腔86内で動かないこ
とを確認した後、カテーテル1を胆管100に留置し
て、体液等の吸引や、薬液等の注入を行う。
【0062】図7の状態になると、線状体6は、弁体8
5の内腔86内のみならず、湾曲部4の送出孔61、挿
入孔62においても、全く動かすことができない。従っ
て、湾曲部4は、図4に示すように、形状が完全に固定
される。このため、カテーテル1に引張力が作用して、
貫通孔101側へ引っ張られた場合でも、湾曲部4の曲
率半径が増大しないため、湾曲部4が直線に近い形状に
なることはない。従って、カテーテル1の胆管100か
らの抜けを確実に防ぐことができる。
【0063】一方、湾曲部4の形状が完全に固定された
状態で、貫通孔101側へ引張られたとき、湾曲部4の
曲率半径が小さくなることもないため、管状体2自体が
折れたり、キンクしたりすることがない。従って、管状
体2の折れ・キンクによる、胆管100の損傷を防ぐこ
とができる。
【0064】また、図4に示すように、開口部22が管
状部2の側壁に密着して固定されているため、留置され
ている周囲の胆管100を、開口部22で傷つけること
がないのは言うまでもないが、さらに、カテーテル1が
貫通孔101へ引張られて、湾曲部4が貫通孔101の
周囲の胆管100壁に引っ掛かった場合でも、開口部2
2が胆管100壁に突き刺さるような状態になることが
ない。従って、開口部22による胆管100の損傷を完
全に防ぐことができる。
【0065】さらに、図7に示すように、筒体81が完
全に密封されているため、分岐端72からの液漏れや、
空気の流入が阻止され、分岐端71および側孔5を介し
ての体液等の吸引や、薬液等の注入を円滑かつ確実に行
うことができる。
【0066】なお、カテーテル1を胆管100から抜き
取る際には、図7の状態から、操作体87を回転させ
て、弁体85の圧縮を緩和さる。そして、図6に示すよ
うな、線状体6が弁体85の内腔86内で自由に動く状
態にする。次に分岐ハブ71よりルーメン21内にガイ
ドワイヤを挿入して湾曲部4をほぼ直線形状にし、この
状態で、カテーテル1を貫通孔101から引き抜く。
【0067】以上、本発明のカテーテルを各実施形態に
基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されないこ
とは言うまでもなく、各部の構成は、同様の機能を発揮
し得る任意の構成と置換することができる。
【0068】また、以上では、本発明のカテーテルを胆
管に挿入して使用する場合について説明したが、本発明
は、これに限らず、例えば、食道等の消化管、気管、
肺、心臓、骨盤腔、胆嚢、肝臓、腎臓、膀胱、血管等の
種々の生体内腔への挿入、留置に用いるカテーテルに適
用することができる。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のカテーテル
は、内部にルーメンを有する管状体と、前記管状体の最
先端に形成された、前記ルーメンと連通する開口部と、
少なくとも前記管状体の先端領域に形成された、自由端
を有する、外力によって変形可能な湾曲部と、前記管状
体の基端側から、前記自由端の最先端から湾曲外側面の
領域にかけてのいずれかを管状体の側壁に遊離・固定自
在に操作できる固定用手段とを有することを特徴とする
ため、カテーテルを生体内の管腔に留置した際、挿入部
位からの抜けがなく、さらに管状体や開口部による管壁
の損傷もない。従って、患者の負担を軽減することがで
き、安全である。
【0070】また、前記湾曲部が、少なくとも1回転以
上のループ形状をなしていることを特徴とする場合に
は、湾曲部の自由端の最先端から湾曲外側面の領域のい
ずれかを管状体の側壁に固定させる際、その固定操作を
容易に行うことができる。
【0071】また、前記湾曲部が、その湾曲している面
に対して垂直方向から見たとき、全て同軸上にあること
を特徴とする場合には、カテーテルを生体内の管腔に留
置した際、湾曲部と管壁との接触面積が最小になるた
め、管壁の負担を軽減することができ、より安全性が高
まる。
【0072】また、前記湾曲部の内側に、少なくとも1
つ以上の側孔を有することを特徴とする場合には、側孔
が管壁に接触して塞がれることがないため、体液等の吸
引及び薬液等の注入を確実に行うことができる。
【0073】さらに、前記側孔が、前記ルーメンと連通
していることを特徴とする場合には、側孔を介して、体
外と管腔が連通されるため、より円滑に体液等の吸引及
び薬液等の注入を行うことができる。
【0074】また、前記固定用手段が、前記湾曲部の自
由端を近傍の前記管状体に牽引する線状体と、前記管状
体の基端側で前記線状体を牽引状態で固定するロック機
構とで構成されていることを特徴とする場合には、術者
が、湾曲部の形状を確認しながら、線状体を牽引できる
ため、固定操作が安全である。
【0075】さらに、前記ロック機構が、圧縮による中
心に向かう力により前記線状体を挟持する弾性体と、前
記弾性体を圧縮する操作体とで構成されていることを特
徴とする場合には、術者が手元で、線状体を固定するこ
とができるため、操作が簡便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカテーテルの全体形状を示す平面図で
ある。
【図2】図1のカテーテルにおいて、先端の湾曲部を図
1に対して垂直方向から見たときの側面図である。
【図3】図1のカテーテルにおける先端の湾曲部を示す
縦断面図である。
【図4】図3のカテーテルにおいて、線状体を牽引した
状態を示す縦断面図である。
【図5】図1のカテーテルを胆管内に留置した状態を示
す説明図である。
【図6】図1のカテーテルにおけるロック機構の構成お
よび作動状態を示す縦断面図である。
【図7】図1のカテーテルにおけるロック機構の構成お
よび作動状態を示す縦断面図である。
【図8】第1の従来のカテーテルの先端形状を示す平面
図である。
【図9】第2の従来のカテーテルの先端形状を示す平面
図である。
【図10】第3の従来のカテーテルの先端形状を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 カテーテル 2 管状体 21 ルーメン 22 開口部 3 直線部 4 湾曲部 41 始点 5 側孔 6 線状体 61 送出孔 62 挿入孔 7 分岐ハブ 71 分岐部 72 分岐部 8 ロック機構 81 筒体 82 雄ねじ 83 凸部 84 係合部 85 弁体 86 内腔 87 操作体 88 内筒 89 外筒 90 雄ねじ 91 凸部 100 胆管 101 貫通孔 200 カテーテル(第1の従来例) 201 湾曲部 300 カテーテル(第2の従来例) 301 湾曲部 302 開口部 303 2重部分 304 直線部 400 カテーテル(第3の従来例) 401 湾曲部 402 開口部 403 手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にルーメンを有する管状体と、 前記管状体の最先端に形成された、前記ルーメンと連通
    する開口部と、 少なくとも前記管状体の先端側領域に形成された、自由
    端を有する、外力によって変形可能な湾曲部と、 前記管状体の基端側から、前記自由端の最先端から湾曲
    外側面の領域にかけてのいずれかを管状体の側壁に遊離
    ・固定自在に操作できる固定用手段とを有することを特
    徴とするカテーテル。
  2. 【請求項2】前記湾曲部が、少なくとも1回転以上のル
    ープ形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載
    のカテーテル。
  3. 【請求項3】前記湾曲部は、その湾曲している面に対し
    て垂直方向から見たとき、全て同軸上にあることを特徴
    とする請求項1ないし2に記載のカテーテル。
  4. 【請求項4】前記湾曲部の内側に、少なくとも1つ以上
    の側孔を有することを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載のカテーテル。
  5. 【請求項5】前記側孔が、前記ルーメンと連通している
    ことを特徴とする請求項4に記載のカテーテル。
  6. 【請求項6】前記固定用手段は、前記湾曲部の自由端を
    近傍の前記管状体に牽引する線状体と、前記管状体の基
    端側で前記線状体を牽引状態で固定するロック機構とで
    構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれかに記載のカテーテル。
  7. 【請求項7】前記ロック機構は、圧縮による中心に向か
    う力により前記線状体を挟持する弾性体と、前記弾性体
    を圧縮する操作体とで構成されていることを特徴とする
    請求項6に記載のカテーテル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009502427A (ja) * 2005-08-05 2009-01-29 メリット・メディカル・システムズ・インコーポレーテッド 係止可能なハブを備えるドレナージカテーテル
JP2015213661A (ja) * 2014-05-12 2015-12-03 徳器技研工業株式会社 体液吸引チューブ
JP2016508390A (ja) * 2013-01-30 2016-03-22 ジョアキーノ・コッピGioachino COPPI 可変湾曲カテーテル

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