JP2002000726A - シリンジ - Google Patents

シリンジ

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JP2002000726A JP2000185644A JP2000185644A JP2002000726A JP 2002000726 A JP2002000726 A JP 2002000726A JP 2000185644 A JP2000185644 A JP 2000185644A JP 2000185644 A JP2000185644 A JP 2000185644A JP 2002000726 A JP2002000726 A JP 2002000726A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造工程の簡略化、寸法精度・安定性の向上、
潤滑剤を使用せずに摺動の円滑化を図る。 【解決手段】それぞれ相互に近接する複数の全体薄肉の
鍔部5a〜5b,5c〜5e,5f〜5hからなる鍔部
群6A〜6Cが、ピストン頭部に所定間隔をおいて3群
設けられ、最先端部の第一の鍔部群6Aは2枚の鍔部5
a,5bからなり、これら鍔部のうちの前側の鍔部5a
が後側の鍔部5bよりも大径とされるとともに、その後
側の第二、第三の鍔部群6B,6Cはそれぞれ3枚の鍔
部5c〜5e,5f〜5hからなり、これら鍔部のうち
の中間の鍔部5d,5gがその前後の鍔部よりも大径と
され、さらにその後側に所定間隔をおいて周縁部を除く
基端部が厚肉部xとされた支持鍔部5iが設けられたシ
リンジとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリンジに関し、更
に詳しくは樹脂製のピストン頭部を有するシリンジに関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来のシリンジは薬液等
の液体を収容するシリンダと、このシリンダ内に往復動
自在に挿入されるピストンとから主に構成されており、
ピストンは、ピストン本体部と、このピストン本体部の
先端部に螺合等により取付けられた、シリンダ内壁面に
対して液密性を保持しながら摺動するピストン頭部(ガ
スケット)とからなるものとされている。
【0003】また、シリンダの材質としては、現在では
耐薬品性や耐熱性の観点から環状オレフィン系樹脂が好
ましいことが知られている。一方、ピストン頭部はシリ
ンダ内壁面との液密を保持しながら摺動しなければなら
ないため、ブチルゴム等のエラストマーにより形成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
エラストマーは、可塑剤や架橋剤、顔料などがシリンダ
ー内に充填された薬液中に溶出するおそれがあるため、
煩雑な洗浄工程を必要としていた。
【0005】またエラストマー(特にブチルゴム)はシ
リンダ内面に対して摺動しにくく、ピストンの往復動を
円滑なものとするためにはシリンダ内面にシリコーン油
等の潤滑剤を塗布する必要があった。
【0006】さらに、エラストマーでピストン頭部を形
成する場合、製造方法上の理由により寸法安定性が得難
くいという問題点もあった。
【0007】そこで、本発明の主たる課題は、シリンジ
として基本的に要求される特性を満足させならがらも、
洗浄工程を省略して製造工程の簡略化を図ること、潤滑
剤を使用せずに円滑な摺動を可能にすること、寸法精度
・安定性を向上させること、およびこれらによってコス
トダウンを図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、本発明
者らは、洗浄工程の省略および寸法精度・安定性の向上
を図るためには、ピストン頭部の材質をシリンダ材質と
同様に樹脂製とするのが上で好ましいと考え、鋭意研究
したところ、従来のピストン頭部の材質を単に樹脂製と
しただけでは、液密性、摺動性、シリンダへの組み込み
性に難があることが判明した。そこでこの問題点をも併
せて解決するべく更に研究・開発を行い、本発明をなす
にいたった。
【0009】すなわちこれらの課題を解決した本発明の
うち請求項1記載の発明は、液体を収容するシリンダ
と、このシリンダ内に往復動自在に挿入されるピストン
とから構成され、前記ピストンが、ピストン本体部と、
このピストン本体部の先端部に取付けられた、シリンダ
内壁面に対して液密性を保持しながら摺動する樹脂製の
ピストン頭部とからなるシリンジであって;前記ピスト
ン頭部の周面に、シリンダ内壁面と当接する鍔部が形成
され、この鍔部の少なくとも周縁部が薄肉とされ、この
鍔部が前記シリンダ内壁面に対して液密性を保持しなが
ら摺動するように構成されたことを特徴とする、シリン
ジである。
【0010】請求項2記載の発明は、前記鍔部は前記ピ
ストン摺動方向に複数並設されており、前記ピストン摺
動時において、少なくとも隣接する2枚の鍔部のうち摺
動方向前側の鍔部が摺動方向後側の鍔部により支持され
るように構成された、請求項1記載のシリンジである。
【0011】請求項3記載の発明は、前記周縁部を除く
基端部が厚肉部とされた鍔部を有するものとされた、請
求項1または2記載のシリンジである。
【0012】請求項4記載の発明は、液体を収容するシ
リンダと、このシリンダ内に往復動自在に挿入されるピ
ストンとから構成され、前記ピストンが、ピストン本体
部と、このピストン本体部の先端部に取付けられた、シ
リンダ内壁面に対して液密性を保持しながら摺動する樹
脂製のピストン頭部とからなるシリンジであって;前記
ピストン頭部の周面に、相互に近接する2枚の鍔部から
なる鍔部群が設けられ、各前記鍔部は少なくとも周縁部
が薄肉とされ、これら鍔部が前記シリンダ内壁面に対し
て液密性を保持しながら摺動するように構成され、前記
鍔部群のうちの前側の鍔部が後側の鍔部よりも大径とさ
れるとともに、前記ピストンを押し込む時においてこの
大径前側鍔部がその後側の鍔部により支持されるように
構成された、ことを特徴とするシリンジである。
【0013】請求項5記載の発明は、液体を収容するシ
リンダと、このシリンダ内に往復動自在に挿入されるピ
ストンとから構成され、前記ピストンが、ピストン本体
部と、このピストン本体部の先端部に取付けられた、シ
リンダ内壁面に対して液密性を保持しながら摺動する樹
脂製のピストン頭部とからなるシリンジであって;前記
ピストン頭部の周面に、相互に近接する3枚の鍔部から
なる鍔部群が設けられ、各前記鍔部は少なくとも周縁部
が薄肉とされ、これら鍔部が前記シリンダ内壁面に対し
て液密性を保持しながら摺動するように構成され、前記
鍔部群のうちの中間の鍔部がその前後の鍔部よりも大径
とされるとともに、少なくとも前記ピストン摺動時にお
いてこの大径中間鍔部がその前または後の鍔部により支
持されるように構成された、ことを特徴とするシリンジ
である。
【0014】請求項6記載の発明は、液体を収容するシ
リンダと、このシリンダ内に往復動自在に挿入されるピ
ストンとから構成され、前記ピストンが、ピストン本体
部と、このピストン本体部の先端部に取付けられた、シ
リンダ内壁面に対して液密性を保持しながら摺動する樹
脂製のピストン頭部とからなるシリンジであって;前記
ピストン頭部の周面に、相互に近接する複数の鍔部から
なる鍔部群が、ピストン摺動方向に所定間隔をおいて少
なくとも2群設けられ、各前記鍔部は少なくとも周縁部
が薄肉とされ、これら鍔部が前記シリンダ内壁面に対し
て液密性を保持しながら摺動するように構成され、最先
端側の鍔部群は2枚の鍔部からなり、これら鍔部のうち
の前側の鍔部が後側の鍔部よりも大径とされるととも
に、前記ピストンを押し込む時においてこの大径前側鍔
部がその後側の鍔部により支持されるように構成され、
前記最先端側鍔部群よりも後方の鍔部群は3枚の鍔部か
らなり、これら鍔部のうちの中間の鍔部がその前後の鍔
部よりも大径とされるとともに、少なくとも前記ピスト
ン摺動時においてこの大径中間鍔部がその前または後の
鍔部により支持されるように構成されるとともに、さら
に、これら鍔部群の後側に所定間隔をおいて、周縁部を
除く基端部が厚肉部とされたピストン支持鍔部が設けら
れた、ことを特徴とするシリンジである。
【0015】請求項7記載の発明は、前記ピストン頭部
が、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹
脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂
から選択される樹脂により形成された、請求項1〜6の
いずれか1項に記載のシリンジである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施形態を
参照しつつ、本発明について更に詳説する。図1は、本
発明に係るシリンジ1の実施形態を示している。シリン
ジ1は、薬液等の液体を収容するシリンダ2と、このシ
リンダ2内に往復動自在に挿入されるピストン3とから
構成されており、このうちピストン3は、ピストン本体
部4と、このピストン本体部4の先端部に螺合等により
取付けられた、シリンダ2内壁面に対して液密性を保持
しながら摺動する樹脂製のピストン頭部5とからなるも
のとされており、特徴的には図2に示すように、ピスト
ン頭部5の周面に、シリンダ内壁面と当接する鍔部5a
〜5iが形成され、この鍔部5a〜5iの少なくとも周
縁部(図示例では鍔部全体)が薄肉とされている。この
薄肉部の薄さは、材料の硬さに応じて撓み具合を考慮す
る必要があるため一概には言えないが、0.1〜0.5
mm、特に0.2〜0.4mmであるのが好ましい。こ
のように、鍔部5a〜5iの少なくとも周縁部が薄肉と
されていると、鍔部5a〜5iとシリンダ2内面との接
触面積が小さいために接触抵抗も小さくて済み、シリコ
ン油等の潤滑材を用いずともピストン3を滑らかに摺動
させることができるようになる。また鍔部5a〜5iと
シリンダ2との密着のため、鍔部5a〜5iの外径はシ
リンダ2内径よりも若干(0.05〜0.06mm程
度)大径とする必要があるが、鍔部5a〜5iはその材
質上、径方向に僅かながら収縮可能であり、また薄肉な
ため多少撓んだ状態でシリンダ2内に収容され、摺動の
妨げになることはない。
【0017】かかる鍔部5a〜5iは、図示するように
ピストン摺動方向に所定間隔をおいて複数設けることに
より、多重シールによる液漏れ防止を図ることができる
だけでなく、ピストン3が摺動方向と平行的に常に保持
されるようになる。
【0018】一方、ピストン頭部5に用いる樹脂材とし
ては、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素
樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、及びポリカーボネー
ト樹脂等の医療器具に好適なものを適宜選択して使用す
ることができるが、特に耐薬品性、耐熱性、透明性等の
観点から環状ポリオレフィン系樹脂が好ましい。このよ
うにピストン頭部5を樹脂製とすることにより、薬液中
への溶出物の溶出量も少なく洗浄処理が不要となるだけ
でなく、公知の成型手法を採用することができ、寸法精
度及び安定性が高いものとなる。
【0019】他方、本実施形態においては、単に複数の
鍔部5a〜5iをピストン摺動方向に所定間隔をおいて
複数設けているだけではない(もちろんそのように構成
することもできる)。すなわち、それぞれ相互に近接す
る複数の全体薄肉の鍔部5a〜5b,5c〜5e,5f
〜5hからなる鍔部群6A〜6Cが、ピストン摺動方向
に所定間隔をおいて3群設けられている。そして、これ
ら鍔部群6A〜6Cのうち、ピストン頭部5の最先端部
に設けられた第一の鍔部群6Aは2枚の鍔部5a,5b
からなり、これら鍔部のうち、薬液と接する前側の鍔部
5aが後側の鍔部5bよりも大径とされるとともに、第
一の鍔部群6Aよりも後方の第二、第三の鍔部群6B,
6Cはそれぞれ3枚の鍔部5c〜5e,5f〜5hから
なり、これら鍔部のうちの中間の鍔部5d,5gがその
前後の鍔部よりも大径とされている。さらに、これら鍔
部群6B,6Cの後側には所定間隔をおいて支持鍔部5
iが設けられ、このピストン支持鍔部5iはその周縁部
を除く基端部が厚肉部xとされている。
【0020】さらに具体的には、各鍔部群6A〜6Cに
おける鍔部相互の間隔は鍔部厚さ程度とされており、鍔
部群相互の間隔は2.2〜2.3mm程度とされてい
る。また、第一の鍔部群6Aにおいては、後側の鍔部5
bがシリンダ内径よりも0.05mm程度大径とされて
おり、前側の鍔部5aはこの後側の鍔部5bよりも0.
1mm程度大径とされる。第二、第三の鍔部群6B,6
Cにおいては、前後の鍔部5c,5e,5f,5hがシ
リンダ内径よりも0.05mm程度大径とされており、
中間鍔部5d,5gがこれら前後の鍔部よりも0.1m
m程度大径とされる。さらに、ピストン支持鍔部5iの
外径は、第一〜第三の鍔部群6A〜6Cにおける大径鍔
部5a,5d,5gと同径とされる。
【0021】かかる構成とされたシリンジ1では、ピス
トン3押し込みの際に、図3に示すように第一の鍔部群
6Aの大径前側鍔部5aが後側に若干倒れるように撓む
ものの、この後傾した前側鍔部5aを後側鍔部5bが支
持するため、前側鍔部5aの先端がシリンダ2内面から
離間し難くい。よって、薬液が前側鍔部5a周囲から漏
出し難く、薬液の確実な送出が可能となる。また同様
に、第二、第三の鍔部群6B,6Cのそれぞれにおい
て、大径中間鍔部5d,5gが後側に若干倒れるように
撓むものの、この後傾した中間鍔部5d,5gを後側鍔
部5e,5hが支持するため、第二、第三の鍔部群6
B,6Cにおけるシリンダ2内面に対する密着も確保さ
れる。これら第二、第三の鍔部群6B,6Cによって、
仮に第一の鍔部から薬液が漏出した場合にもその後方で
液漏れを止めることができるだけでなく、ピストン3が
摺動方向と平行的に常に保持されるようになる。
【0022】また、例えば注射時においては患者に針を
刺した後、穿刺位置確認のためピストン3を引くことが
あるが、そのような時には、図4に示すように、第二、
第三の鍔部群6B,6Cのそれぞれにおいて、大径中間
鍔部5d,5gが前側に若干倒れるように撓むものの、
この前傾した中間鍔部5d,5gを前側鍔部5c,5e
が支持するため、第二、第三の鍔部群6B,6Cにおけ
るシリンダ2内面に対する密着が確保される。またこの
ピストン3引出し時においては、第一の鍔部6Aの前側
鍔部6aを支持する鍔部はないが、シリンダ2内の薬液
保持部に負圧が生じるため当該前側鍔部6aが多少前側
に撓んだとしても薬液の漏れは生じ難い。
【0023】他方、ピストン支持鍔部5iは、もちろん
薬液送出時等においてピストン3を摺動方向と平行的に
常に保持するピストン3の倒れ防止機能の他、最終的な
液漏れ防止機能も果たすものであるが、基端厚肉部xを
有することによってその鍔部先端部yが、他の薄肉鍔部
5a〜5hよりも倒れ難くなっており、特にいわゆる打
栓のときのピストン3の倒れ防止機能を発揮するもので
ある。
【0024】すなわち、シリンダ2内に薬液を予め封入
した状態のシリンジ1を製造する方法として、シリンダ
2先端の送出口2Aを栓Zにより塞いだ状態で、基端開
口2Bからシリンダ2内に薬液を入れ、続いてこれを真
空状態に保持してから、ピストン3をシリンダ基端開口
2bに嵌めるとともに常圧に戻すことにより、シリンダ
2内の負圧によりピストン3を所定位置まで挿入し栓を
する方法が知られている。かかる場合、負圧によるピス
トン3の挿入時において、ピストン3の基端側が傾いて
円滑な挿入が阻害されることがある。
【0025】しかし、前述の倒れ難いピストン支持鍔部
5iを有することによって、ピストン基端側がシリンダ
2の中心に確実に保持され、円滑かつ確実な打栓が可能
となる。
【0026】<その他> (イ)上記実施形態の第一の鍔部群6Aを、第二、第三
の鍔部群6b,6cと同様の中間鍔部が大径の3枚の鍔
部からなるものとしても良いが(図示せず)、その場
合、ピストン3押し込み時において第一の鍔部群におけ
る前側鍔部と中間鍔部との間に薬液が侵入し易くなるた
め、上記実施形態のように構成するのが好ましい。
【0027】(ロ)逆に第二、第三の鍔部群6b,6c
を、第一の鍔部群6Aと同様に前側が大径の2枚の鍔部
からなるものとすることもできる。
【0028】(ハ)本発明においては、上記実施形態の
ピストン支持鍔部5iをピストン長手方向に複数並設す
ることができる。また周縁部が薄肉且つ基端部が厚肉の
ピストン支持鍔部5iのみをピストン長手方向に複数並
設することもできる。
【0029】(ニ)本発明のシリンジは薬液用(または
医療用)として好適なものであるが、他の液体を収容し
送出するために使用することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、シリンジ
として基本的に要求される特性を満足させならがらも、
洗浄工程を省略して製造工程の簡略化を図ること、潤滑
剤を使用せずに円滑な摺動を可能にすること、寸法精度
・安定性を向上させることが可能となり、またそれによ
ってコストダウンを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンジの縦断面図である。
【図2】本発明に係るピストンの要部縦断面図である。
【図3】ピストン押し込み時の状態を示す要部縦断面図
である。
【図4】ピストン引き出し時の状態を示す要部縦断面図
である。
【符号の説明】
1…シリンジ、2…シリンダ、3…ピストン、4…ピス
トン本体部、5…ピストン頭部、5a〜5i…鍔部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体を収容するシリンダと、このシリンダ
    内に往復動自在に挿入されるピストンとから構成され、 前記ピストンが、ピストン本体部と、このピストン本体
    部の先端部に取付けられた、シリンダ内壁面に対して液
    密性を保持しながら摺動する樹脂製のピストン頭部とか
    らなるシリンジであって;前記ピストン頭部の周面に、
    シリンダ内壁面と当接する鍔部が形成され、この鍔部の
    少なくとも周縁部が薄肉とされ、この鍔部が前記シリン
    ダ内壁面に対して液密性を保持しながら摺動するように
    構成されたことを特徴とする、シリンジ。
  2. 【請求項2】前記鍔部は前記ピストン摺動方向に複数並
    設されており、前記ピストン摺動時において、少なくと
    も隣接する2枚の鍔部のうち摺動方向前側の鍔部が摺動
    方向後側の鍔部により支持されるように構成された、請
    求項1記載のシリンジ。
  3. 【請求項3】前記周縁部を除く基端部が厚肉部とされた
    鍔部を有するものとされた、請求項1または2記載のシ
    リンジ。
  4. 【請求項4】液体を収容するシリンダと、このシリンダ
    内に往復動自在に挿入されるピストンとから構成され、 前記ピストンが、ピストン本体部と、このピストン本体
    部の先端部に取付けられた、シリンダ内壁面に対して液
    密性を保持しながら摺動する樹脂製のピストン頭部とか
    らなるシリンジであって;前記ピストン頭部の周面に、
    相互に近接する2枚の鍔部からなる鍔部群が設けられ、
    各前記鍔部は少なくとも周縁部が薄肉とされ、これら鍔
    部が前記シリンダ内壁面に対して液密性を保持しながら
    摺動するように構成され、 前記鍔部群のうちの前側の鍔部が後側の鍔部よりも大径
    とされるとともに、前記ピストンを押し込む時において
    この大径前側鍔部がその後側の鍔部により支持されるよ
    うに構成された、 ことを特徴とするシリンジ。
  5. 【請求項5】液体を収容するシリンダと、このシリンダ
    内に往復動自在に挿入されるピストンとから構成され、 前記ピストンが、ピストン本体部と、このピストン本体
    部の先端部に取付けられた、シリンダ内壁面に対して液
    密性を保持しながら摺動する樹脂製のピストン頭部とか
    らなるシリンジであって;前記ピストン頭部の周面に、
    相互に近接する3枚の鍔部からなる鍔部群が設けられ、
    各前記鍔部は少なくとも周縁部が薄肉とされ、これら鍔
    部が前記シリンダ内壁面に対して液密性を保持しながら
    摺動するように構成され、 前記鍔部群のうちの中間の鍔部がその前後の鍔部よりも
    大径とされるとともに、少なくとも前記ピストン摺動時
    においてこの大径中間鍔部がその前または後の鍔部によ
    り支持されるように構成された、 ことを特徴とするシリンジ。
  6. 【請求項6】液体を収容するシリンダと、このシリンダ
    内に往復動自在に挿入されるピストンとから構成され、 前記ピストンが、ピストン本体部と、このピストン本体
    部の先端部に取付けられた、シリンダ内壁面に対して液
    密性を保持しながら摺動する樹脂製のピストン頭部とか
    らなるシリンジであって;前記ピストン頭部の周面に、
    相互に近接する複数の鍔部からなる鍔部群が、ピストン
    摺動方向に所定間隔をおいて少なくとも2群設けられ、
    各前記鍔部は少なくとも周縁部が薄肉とされ、これら鍔
    部が前記シリンダ内壁面に対して液密性を保持しながら
    摺動するように構成され、 最先端側の鍔部群は2枚の鍔部からなり、これら鍔部の
    うちの前側の鍔部が後側の鍔部よりも大径とされるとと
    もに、前記ピストンを押し込む時においてこの大径前側
    鍔部がその後側の鍔部により支持されるように構成さ
    れ、 前記最先端側鍔部群よりも後方の鍔部群は3枚の鍔部か
    らなり、これら鍔部のうちの中間の鍔部がその前後の鍔
    部よりも大径とされるとともに、少なくとも前記ピスト
    ン摺動時においてこの大径中間鍔部がその前または後の
    鍔部により支持されるように構成されるとともに、 さらに、これら鍔部群の後側に所定間隔をおいて、周縁
    部を除く基端部が厚肉部とされたピストン支持鍔部が設
    けられた、 ことを特徴とするシリンジ。
  7. 【請求項7】前記ピストン頭部が、ポリプロピレン樹
    脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂、環状ポリオレフィ
    ン系樹脂、ポリカーボネート樹脂から選択される樹脂に
    より形成された、請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    シリンジ。
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