JP2002000585A - 指掌紋等の採取用組成物又は指掌紋等の採取用エアゾール - Google Patents

指掌紋等の採取用組成物又は指掌紋等の採取用エアゾール

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JP2002000585A
JP2002000585A JP2000186588A JP2000186588A JP2002000585A JP 2002000585 A JP2002000585 A JP 2002000585A JP 2000186588 A JP2000186588 A JP 2000186588A JP 2000186588 A JP2000186588 A JP 2000186588A JP 2002000585 A JP2002000585 A JP 2002000585A
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Mitsuaki Isomura
光昭 磯村
Zenichi Nakanishi
善一 中西
Saburo Tsutsui
三郎 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】指掌紋等の滲みや潰れを防止し、鮮明な指掌紋
を採取することができる指掌紋等の採取用組成物又は指
掌紋等の採取用エアゾールを提供する。 【解決手段】ロイコ染料溶液と、界面活性剤と、樹脂と
を含有してなる。ロイコ染料溶液を界面活性剤で乳化し
てなる油−水エマルションに、粘着性を有する樹脂が添
加されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば、指紋や掌
紋等を採取する際に使用される指掌紋等の採取用組成物
又は指掌紋等の採取用エアゾールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より指掌紋等は、官公庁においては
印鑑の押印に代わる手段として採取されたり、刑事事件
が発生した場合には、捜査の必要性から被害者や容疑者
(被疑者)或いは被害者に関係する者等の指掌紋が採取
される。こうした指掌紋の採取方法は、スタンプインキ
台に指や掌を押し当て、スタンプインキを指等に付着さ
せた後に、所定の用紙上に該指等を押圧させることによ
り用紙上にスタンプインキを転写させる方法が取られて
いる。上記スタンプインキの成分は、ロイコ染料をオイ
ルに溶解分散したものであり、その溶解分散液は、適当
な布や樹脂又はラバー若しくはスポンジ等に含浸させて
保存されている。なお、上記用紙の表面には、スタンプ
インキの成分であるロイコ染料と反応することにより発
色する特定の薬品が塗布されている。したがって、上記
用紙上に指等に付着したスタンプインキが転写される
と、該インキに含有されたロイコ染料と特定の薬品とが
反応し発色し、この発色した部位が指紋として採取され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の指掌紋等の採取方法では、指掌紋(隆線)等が
用紙上で滲み易く又は潰れ易く、鮮明に指掌紋等を採取
することができない場合が多い。これは、指掌に付着し
たオイル分が過剰であり、このオイルが指掌に馴染ま
ず、この結果指掌からオイル分を弾いてしまうことが原
因とされたり、或いは採取時の周囲の環境又は心理状態
から、指掌の押圧時に余計な力が入る等の原因によると
思われる。また、インキ成分が不均一に指掌等に塗布さ
れることから、採取された指掌紋等に発色濃淡のムラが
生じ、採取された指掌紋を正確に把握することができな
い。したがって、事件発生による捜査段階においても、
迅速に指紋等の選別ができず、遺留指紋の確定にも支障
を来している。また、事件の捜査以外に使用される場合
であっても、同様の課題を有している。
【0004】そこで、本発明は、上述した従来の指掌紋
の採取方法の実情に鑑みて提案されたものであって、指
掌紋等の滲みや潰れを防止し、鮮明な指掌紋を採取する
ことができる指掌紋等の採取用組成物又は指掌紋等の採
取用エアゾールを提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために提案されたものであって、指掌紋等の採取
用組成物に係るものであって、第1の発明(請求項1記
載の発明)は、ロイコ染料溶液と、界面活性剤と、樹脂
とを含有してなることを特徴とするものである。
【0006】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
は、ロイコ染料溶液を界面活性剤で乳化してなる油−水
エマルションに、粘着性を有する樹脂が添加されてなる
ことを特徴とするものである。
【0007】また、第3の発明は、上記第1又は第2の
発明に係る指掌紋等の採取用組成物がクリーム状,ゲル
状又はワックス状とされた状態で容器に充填されてなる
ことを特徴とするものである。
【0008】また、第4の発明は、指掌紋等の採取用エ
アゾールに係るものであって、上記第1又は第2の発明
に係る指掌紋等の採取用組成物が噴射剤と共にエアゾー
ル容器内に充填されてなることを特徴とするものであ
る。
【0009】こうした発明において、ロイコ染料溶液と
は、ロイコ染料を高沸点溶剤に溶解分散したものを指
し、ロイコ染料の配合量は、1重量パーセント〜20重
量パーセントを使用するものであり、好ましくは5重量
パーセント〜15重量パーセントを使用する。これは、
ロイコ染料が1重量パーセントよりも少ない場合には、
指掌紋が押捺される用紙の表面に塗布された薬品との反
応による発色が薄く、鮮明な指掌紋を採取することがで
きないからであり、逆に50重量パーセントよりも多い
場合には、不経済であるばかりではなく、溶剤に溶けき
ることなく沈澱したり、オイル分が多くなることにより
指掌紋等が滲む原因となる可能性が高いからである。ま
た、上記第1の発明を構成する界面活性剤としては、陰
イオン界面活性剤,陽イオン界面活性剤,非イオン界面
活性剤,両イオン界面活性剤を使用することができる。
【0010】特に、第2の発明においては、ロイコ染料
溶液を界面活性剤で乳化してなる油−水エマルションが
構成要素となされ、この油−水エマルションを調整する
上においては、非イオン界面活性剤を使用することが好
ましい。また、この非イオン界面活性剤は、人体に付着
した汗や皮膚の表面に存在するイオン性化合物と反応す
ることがないので、本発明を構成する界面活性剤として
使用することにより、より指掌紋を鮮明に採取すること
ができる。さらに、この非イオン界面活性剤を使用すれ
ば、アルキレンオキシド付加数を変更することができ、
親水親油バランス(HLB)を容易に調整することがで
きる。なお、この非イオン界面活性剤としては、プロピ
レングリコール脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エス
テル,ポリグリセリン脂肪酸エステル,ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル,ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンソルビット脂肪
酸エステル,ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル,ソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン
脂肪酸アミドエステル,ショ糖脂肪酸エステル等のエス
テル型非イオン界面活性剤や、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル,ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアル
キルエーテル等のエーテル型非イオン界面活性剤、さら
には、ポリオキシエチレンヒマシ油,ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油等のエーテルエステル型非イオン界面活
性剤を使用することができる。
【0011】また、陰イオン界面活性剤としては、高級
脂肪酸塩や、アルキル硫酸塩,ポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル塩、アルキルリン
酸塩等のリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩,ア
ルキルエーテルカルボン酸塩等のカルボン酸塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アミノ酸塩等を
使用することができる。また、陽イオン界面活性剤とし
ては、脂肪族アミン塩,脂肪族第四級アンモニウム塩,
ベンザルコニウム塩,ピリジニウム塩,イミダゾリニウ
ム塩等を使用することができる。また、両性界面活性剤
としては、レシチン,スルホベタイン,イミダゾリン
型,酢酸ベタイン型等を使用することができる。なお、
安全性や皮膚刺激性の見地からすれば、これらの界面活
性剤の中で使用されるものとしては、従来より化粧品原
料や食品添加物に使用されているものを使用することが
好ましい。また、上述した各種の界面活性剤は、単独で
使用することができるばかりではなく、二種以上の界面
活性剤を混合して使用することもできる。なお、使用さ
れる界面活性剤の配合量は、0.1重量パーセント〜2
0.0重量パーセント、好ましくは1.0重量パーセン
ト〜15.0重量パーセント、さらに好ましくは3.0
重量パーセント〜10.0重量パーセントを使用する。
【0012】また、上記発明は、樹脂を構成要素として
いる必要があり、特に第2の発明においては、粘着性を
有する樹脂が添加されている必要がある。これは、指掌
紋等の採取用組成物を、上記ロイコ染料溶液を界面活性
剤により乳化分散して作成された油−水エマルションと
し、樹脂を添加しない場合では、滲まず鮮明な指掌紋等
を採取することは難しいからである。また、こうした樹
脂を添加しない指掌紋等の採取用組成物を噴射剤と共に
エアゾール容器内に充填しても、容器から噴射された泡
や霧(乳化分散液)が指掌上で馴染むまでには時間がか
かる。また、指と爪との間や間接部分に上記乳化分散液
が残りやすく、そのままの状態で指掌紋等を採取する
と、結果的に滲む原因となる。一方、指掌上で乳化分散
液が完全に乾燥してしまうと、ロイコ溶液と反応する特
殊な薬品が塗布された用紙上での指掌紋等の発色が悪く
なり、再度指掌に塗布しなければならない。したがっ
て、本発明は、指掌上でロイコ染料溶液が固定化され、
指掌紋等が滲まず鮮明に採取できるよう、樹脂を配合し
た。この樹脂の種類としては、粘着性を有し、従来から
化粧品材料や食品添加物として使用され極性を持たない
ものを使用することが好ましい。特に、アニオン性の樹
脂は、ロイコ染料と反応してしまう可能性があるので、
使用を控えることが望ましい。具体的には、炭化水素系
ポリマーが良く、食品関係の潤滑剤やチューインガムの
基材として用いられているポリブデンを使用することが
好ましい。なお、この樹脂の配合量は、0.1重量パー
セント〜30.0重量パーセント、好ましくは、3.0
重量パーセント〜20.0重量パーセント、さらに好ま
しくは、5.0重量パーセント〜15.0重量パーセン
トとする。
【0013】また、上記第3の発明を構成する容器に関
しては、クリーム状,ゲル状又はワックス状となされた
指掌紋等の採取用組成物が充填できるものであれば良
く、例えば、チューブや皿状の容器、或いは手動ポンプ
を構成する容器であっても良い。手動ポンプを構成する
容器内に、この指掌紋等の採取用組成物を充填し、該ポ
ンプを手指で押圧することにより、容器内の指掌紋等の
採取用組成物が吐出するようにした場合には、取扱いも
簡便となる。
【0014】また、第4の発明を構成する噴射剤として
は、特に限定されるものではなく、液化石油ガス(LP
G),ジメチルエーテル(DME),代替フロン,窒素
ガスや炭酸ガス等の圧縮ガスが、単独又は2種以上併用
して使用することができる。なお、フロンガスに関して
は、使用することは可能であるが、オゾン層の破壊や地
球温暖化の問題から使用を避けることが望ましい。因み
に、第4の発明に係る指掌紋等の採取用エアゾールか
ら、泡状の指掌紋等の採取用組成物が噴射されるよう構
成される場合には、使用する噴射剤としては、液化石油
ガス(LPG)の利用が有効的且つ効果的である。ま
た、第4の発明に係る指掌紋等の採取用エアゾールから
噴射されるパターンには、霧状噴射,棒状噴射,泡状噴
射等種々のパターンがあるが、使い勝手を考慮すると、
泡状噴射が有効である。泡状に噴射されることにより、
誰でも簡単に使用することができ、1回の噴射で適量を
計れ、掌に垂れることがなく安定した形で取ることが可
能となり、手全体にムラなく均一に塗布することが可能
となる一方、霧状噴射や棒状噴射では、掌に乗りにくく
垂れてしまい周囲を汚損する原因となる。また、原液
(乳化分散液)と噴射剤との充填割合は、97重量パー
セント/3重量パーセント〜85重量パーセント/15
重量パーセント、好ましくは95重量パーセント/5重
量パーセント〜90重量パーセント/10重量パーセン
トとする。また、内圧の見地からは、通常摂氏35度の
温浴層に30分以上浸し、その時の内部圧力が0.2M
Pa〜0.8MPa、望ましくは0.3MPa〜0.7
MPa内になるよう調整する。
【0015】なお、上述した本発明の構成要素以外に、
防腐剤,防錆剤,抗菌剤,防カビ剤,香料,酸化防止
剤,保湿剤,ビタミン剤,清涼剤などの添加物を、必要
に応じて配合しても良い。但し、本発明の本来の目的で
ある指掌紋等の滲みや潰れの防止等を失われない範囲で
添加する。
【0016】さらに、本発明の用途は、指掌紋の採取に
限定されず、足跡等にも利用することができるととも
に、警察等が捜査の目的で使用するばかりではなく、例
えば、赤ちゃんや力士等の手形を記念品等として採取す
る場合に使用されたり、誕生日や成人の記念等として採
取される場合に使用されても良い。また、原液処方は、
第3の発明のように、クリーム状,ゲル状,ワックス状
等に成形し、これらを容器(手動ポンプを構成する容器
を含む)に充填してなるものであっても良い。
【0017】
【実施例】以下、本発明の効果を確認するために行った
各実施例を、それぞれ比較例と共に説明する。
【0018】〔実施例1〕表1に示すNo.1〜No.
8の8種の実施例と、表2に示すNo.1〜No.7の
7種の比較例とを製造し、検査項目として、(1)手掌
上のベトツキ,(2)指掌紋隆線の形,(3)指掌紋隆
線の潰れ,(4)指掌紋隆線の滲み,(5)指掌紋隆線
の鮮明性,(6)指掌紋隆線発色の濃淡,(7)指掌紋
採取の持続性,(8)指掌紋採取の再現性の8種類を掲
げた。なお、これらの実施例や比較例は、各原料を通常
の方法で、油−水型エマルションに調合し、それぞれエ
アゾール容器内に充填したものである。すなわち、原液
を調整後に、エアゾール用耐圧容器に充填し、エアゾー
ル用バルブを差し込み嵌合した後に、噴射剤である液化
石油ガス(LPG)を充填した。また、上記検査項目で
検査するための試験方法は、先ず、エアゾール内の組成
物を数人の片方の掌に1回噴射し、両手全体で隅々まで
よく馴染ませる。なお、1回の噴射量は、ピンポン玉1
個の半分位の大きさとした。次いで、採取用紙に指掌紋
を1つずつ採取した。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】こうした試験方法を元にした上記検査項目
の中で、(1)手掌上のベトツキに関しては、フォーム
(組成物)塗布直後の両手全体について、タオル,ティ
ッシュペーパー等で拭き取る必要があるほどの感覚を生
じるか否かで判断し、(2)指掌紋隆線の形に関して
は、採取した指掌紋隆線が極端に不自然な線が生じない
か否かを採取用紙上で判断した。また、(3)指掌紋隆
線の潰れに関しては、採取後、指掌紋に潰れた隆線があ
るか否かを採取用紙上で判断し、(4)指掌紋隆線の滲
みに関しては、採取後、指掌紋隆線が滲んでいるか否か
を採取用紙上で判断した。また、(5)指掌紋隆線の鮮
明性に関しては、1回の噴射でロイコ染料が適量で、採
取後の指掌紋隆線が鮮明か否かを採取用紙上で判断し、
(6)指掌紋隆線発色の濃淡に関しては、フォーム(組
成物)を塗布後、指掌全体に均一に塗布でき、隆線全体
の発色が濃淡なく均一に採取できるか否かを採取用紙上
で判断した。また、(7)指掌紋採取の持続性に関して
は、1回の噴射で全指掌紋が安定して採取できるか否か
を採取用紙上で判断し、(8)指掌紋採取の再現性に関
しては、1採取箇所について、連続して2〜3回の採取
が可能か否かを採取用紙上で判断した。また、こうした
検査項目による評価基準は、以下の基準で感触又は目視
評価を行った。すなわち、XXは、非常に問題あり,X
は、問題あり,△は、若干問題あり,○は、ほとんど問
題なし,◎は、良好、とした。
【0022】なお、上記実施例及び比較例で使用した原
料名の中で、ロイコ染料溶液は、内外カーボンインキ株
式会社製のものを使用し、界面活性剤として、商品名
「BL−9EX」(POE(9)ラウリルエーテル:日
光ケミカルズ株式会社製)と、商品名「BL−4.2」
(POE(4.2)ラウリルエーテル:日光ケミカルズ
株式会社製)を使用し、商品名「TAMNO−15」
(POE(15)オレイルアミン:日光ケミカルズ株式
会社製)を使用した。また、樹脂としては、商品名「ユ
カフォーマーR205S」(N−メタクリロイルオキシ
エチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチル
カルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共
重合体液:三菱化学株式会社製)と、商品名「ポリブデ
ン100R」(イソブチレン系共重合ポリマー:出光石
油化学株式会社製)と、商品名「ポリブデン300R」
(イソブチレン系共重合ポリマー:出光石油化学株式会
社製)とを使用した。
【0023】表1及び表2の結果から明らかなように、
樹脂を配合した各実施例では、樹脂を配合されていない
各比較例に比べて、各検査項目での評価は優れており、
特に、評価項目中の(3)指掌紋隆線の潰れ,(4)指
掌紋隆線の滲み,(5)指掌紋隆線の鮮明性に関して
は、樹脂の配合量を増加することにより良好な結果をも
たらし、中でも、イソブチレン系共重合ポリマーが配合
されたものに関しては、より一層良好な結果を得ること
ができた。また、(1)手掌上のベトツキに関しては、
樹脂が配合された各実施例では、何れも比較例に比べ良
好な結果を得ることができ、粘着性の高い樹脂(イソブ
チレン系共重合ポリマー)の配合量を増加させることに
より、全ての評価基準について極めて良好な結果を得る
ことができた。
【0024】
【発明の効果】前述した本発明の実施例の説明からも明
らかなように、本発明によれば、指掌紋(隆線)等が用
紙上で滲んだり、潰れてしまうことを有効に防止するこ
とができ、鮮明な指掌紋等を採取することができる。ま
た、染料が均一に指掌等に塗布されることから、採取さ
れた指掌紋等に発色濃淡のムラが生ずることがなく、採
取された指掌紋を正確に把握することが可能となる。し
たがって、事件発生による捜査段階においても、迅速に
指紋等の選別ができ、遺留指紋の確定も容易に行うこと
が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯村 光昭 愛知県名古屋市港区中川本町六丁目1番地 名古屋エアゾール工業株式会社内 (72)発明者 中西 善一 愛知県豊橋市牟呂町字松崎1番地の4 パ ストラルハイム豊橋壱番館802号 (72)発明者 筒井 三郎 愛知県大府市中央町二丁目67番地3 Fターム(参考) 3E014 PA01 PA03 PB01 PB02 PB04 PD01 PF10 4C038 FF01 FG04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロイコ染料溶液と、界面活性剤と、樹脂
    とを含有してなることを特徴とする指掌紋等の採取用組
    成物。
  2. 【請求項2】 ロイコ染料溶液を界面活性剤で乳化して
    なる油−水エマルションに、粘着性を有する樹脂が添加
    されてなることを特徴とする指掌紋等の採取用組成物。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2記載の指掌紋等の採
    取用組成物がクリーム状,ゲル状又はワックス状とされ
    た状態で容器に充填されてなることを特徴とする指掌紋
    等の採取用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の指掌紋等の採取用
    組成物が噴射剤と共にエアゾール容器内に充填されてな
    ることを特徴とする指掌紋等の採取用エアゾール。
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